越前海岸で水揚げされた魚介類を中心に独自の視点で仕上げたお任せ料理、お寿司をご用意させて頂きます。

口コミグルメサイトにてグルメアワード

かに料理部門日本一獲得!

こころより感謝申し上げます。


福井御幸店  TEL  0776-43-0930

越前本店   TEL  0778-39-1120 


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お店のご案内

福井御幸店

福井県福井市御幸4丁目12‐1

電話 : 0776‐43‐0930

営業時間 

ランチ :11:00~14:00

ディナー:18:00~21:30

新型コロナウィルスの影響にて

ご予約のみの営業とさせて頂きます。 


このシーズン非常にタイトな時間多く頂いたお電話に出れない可能性がございます。

もし宜しければ、echizenkani@outlook.jpへのメールもしくは、店舗スマホ08037064113にショートメッセージをお願い申し上げます。

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越前町本店

福井県丹生郡越前町高佐16-19-2

電話 : 0778-39-1120
FAX : 0778-39-1923

営業時間 : 11:00~15:00


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越前がに解禁!!

越前がにを滝の川流にご提供させて頂きます。
えちぜんがに お刺身

「滝の川」トピックス

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2025/6/20

★今年度の越前がに料理

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接待にもお勧め日本料理
滝の川流とらふぐ料理
越前がにを滝の川流にご提供させて頂きます。
越前の幸を滝の川的にお寿司で提供いたします。
滝の川自己紹介ページ

記念日には滝の川を - 大切な日を彩る心に残るおもてなし

人生には、カレンダー上のただの一日ではなく、心に深く刻まれるべき特別な日があります。誕生日、結婚記念日、還暦のお祝い、あるいは大切な人との出会いを祝う日。そんなかけがえのない一日を、あなたはどこで過ごしたいと思いますか。

私たち福井・越前海岸の料理店「滝の川」では、口コミグルメサイトで「かに料理部門 日本一」という栄誉をいただきました。しかし、それと同じくらい誇りに思っていることがあります。それは、お客様の人生の大切な節目、輝かしい記念日の舞台として、当店を選んでいただけることです。

当店は単に美味しい料理を提供する場所ではありません。お客様一人ひとりとの時間を何よりも大切にし、その特別な一日が生涯忘れられない美しい物語となるよう、心を尽くしてお手伝いする場所でありたいと願っています。

今回は、なぜ滝の川があなたの大切な記念日にふさわしいのか、その理由をお伝えしたいと思います。

一期一会のおまかせ料理で記念日を彩る

記念日とは、その日、その瞬間にしかない、二度と訪れることのない時間です。だからこそ、お祝いの食事もまた、ありふれたものではなく、その日のためだけに創られた一期一会のものであるべきだと考えています。

あなただけの物語を紡ぐ特別なコース

滝の川のおまかせ料理には、決まった献立表がありません。料理長が毎朝市場で厳選した最高の素材、季節の移ろい、そしてお客様の記念日の趣旨を考慮して、その日限りの特別なコースを完成させます。

例えば、お誕生日のお祝いでいらしたお客様には、その方のお好みの食材をさりげなく取り入れた華やかな一皿をご用意することがあります。結婚記念日であれば、お二人の門出を祝うような縁起の良い食材を使用することも。

先日も、金婚式を迎えられたご夫婦がお越しくださいました。50年という長い年月を共に歩まれたお二人のために、料理長は特別に「夫婦鯛」と呼ばれる雄雌ペアの鯛を使った祝い膳をご用意しました。お客様の感激されたお顔を拝見できたことは、私たちにとって何よりの喜びでした。

次は何が出てくるのかという期待感

「次は何が出てくるのだろう」という期待感に満ちた時間は、記念日の祝宴をより一層盛り上げます。前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、締めに至るまで、味の濃淡、食感、温度、そして見た目の美しさ。すべてが計算し尽くされた構成は、まるであなたの大切な一日を祝福する一編の交響曲のようです。

料理が運ばれてくるたびに、お客様の表情が明るくなり、会話も弾みます。普段は控えめなお父様が「これは何という魚かね」と積極的に質問される姿や、普段は忙しくてゆっくり話せないご家族が、料理を囲んで心から笑い合われる光景を拝見するたび、私たちも幸せな気持ちになります。

四季折々の最高の恵みでお祝いを演出

記念日の席には、その季節で最も輝いている生命力に満ちた食材こそがふさわしいと考えています。越前海岸が育む四季折々の恵みを、最高の状態でお客様にお届けすることが私たちの使命です。

春の門出には、新たな始まりを祝う席にふさわしい生命力あふれる春の海の幸を。海の新緑ともいえる清々しい春の白身魚や、甘みが花開く春ウニは、希望に満ちた未来を象徴するかのようです。

夏の記念日には、情熱的な夏にふさわしく「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と私たちが呼ぶ天然岩ガキをご提供します。その濃厚な味わいは、二人の愛の深さを表現するかもしれません。

秋の収穫を祝う席では、長年の努力が実を結んだお祝いにふさわしい円熟した深い味わいの秋鯖や秋のイカを。実りの秋の恵みが、これまでの道のりを祝福します。

そして冬。一年で最も輝く季節には、絶対王者である越前がにをはじめ、寒ブリ、寒鯛、甘エビといった冬の王者たちが一堂に会する饗宴をお楽しみいただけます。還暦や金婚式といった人生の大きな節目を祝うにふさわしい、圧倒的な風格と満足感をお約束します。

完全予約制で守る特別な時間

記念日とは、大切な人と心ゆくまで語り合い、互いの存在を確かめ合うための時間です。私たちは、その貴重な時間を誰にも邪魔されることなく、穏やかにお過ごしいただくために完全予約制という形をとらせていただいております。

あなたのためだけに用意された空間

予約をして当店の暖簾をくぐる瞬間から、その空間はその時間は、他の誰でもない「あなたのためだけ」に用意された舞台となります。

大切な記念日に行列に並んだり、空席を待ったりするストレスは一切ありません。ご予約時間にお越しいただければ、私たちは最高の準備を整え、穏やかな笑顔でお客様をお迎えします。

また、席の回転率を気にすることなく、お客様にはゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、心ゆくまで贅沢な時間を過ごしていただけます。日本海に沈む夕日を眺めながら、あるいは大切な人との思い出を語り合いながら、時間の流れを忘れるほどの満ち足りたひとときをお約束します。

心に寄り添うパーソナルな配慮

私たちは、お客様一人ひとりとの時間を大切にし、単に料理を提供するだけでなく、会話を通じてより深い食体験をしていただけるよう心がけています。

ご予約の際に記念日の内容をお聞かせいただければ、その情報を基にお客様の心に寄り添ったおもてなしをご用意いたします。お祝いの言葉を添えた一皿や、記念撮影のお手伝いなど、私たちにできる精一杯の形であなたの大切な日を祝福させていただきます。

長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしています。お客様の好みや体調の変化はもちろん、お子様の成長やご家族の歴史といった人生の節目節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。

先月も、10年以上通ってくださっているお客様のお孫さんの成人式のお祝いでご来店いただきました。赤ちゃんの頃からお連れいただいていたお孫さんが立派に成長された姿を拝見し、私たちも感慨深い思いでした。お客様の人生の物語に私たちの料理が寄り添えることは、料理人としての最高の喜びです。

五感で楽しむ立ちの握り体験

記念日の食事をさらに忘れられないものにするための特別な演出が、私たちの「立ちの握り」です。これは単なる寿司ではなく、職人の技、食材の物語、そしてお客様との対話が一体となる究極のライブパフォーマンスです。

目の前で完成する一瞬の芸術

カウンター越しに料理長と直接向き合い、目の前で一貫一貫が丁寧に握られていく光景は圧巻です。その所作の一つ一つが、記念日の祝宴に華やかな緊張感と高揚感をもたらします。

シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。そして何よりも、お客様との会話を通じて、その方の好みやその日の気分に合わせて微調整が行われるのです。

「おめでとうございます。今日という日にふさわしい最高の一貫を握らせていただきます」。そんな料理長の一言が、寿司の味わいを何倍にも深く、感動的なものへと変えてくれます。

魚の物語と共に味わう人生の節目

立ちの握りでは、料理長からその魚の物語を聞くことができます。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか。その背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持ちます。

例えば、越前がにの立ちの握りをお出しする際は、そのカニがどの漁港で水揚げされたのか、どのような海域で育ったのかをご説明します。また、その日の海の状況や、漁師さんの苦労話なども交えながら、一貫の寿司に込められた物語をお伝えします。

大切な人と共にその物語に耳を傾け、味わう一貫。その味は、きっとあなたたちの記念日の記憶と強く結びつき、「あの日、あの場所で食べたあの寿司の味」として永遠に心に残り続けることでしょう。

食べることは、人生の節目を祝い、記憶を刻むための最も豊かで素晴らしい儀式なのです。

心に残る記念日の思い出づくり

当店では、記念日を迎えられるお客様に特別な思い出をお持ち帰りいただけるよう、さまざまな心づかいをしております。

記念写真のサポート

大切な記念日の一瞬を美しく残していただくため、記念撮影のお手伝いをさせていただいております。料理と一緒に、ご家族やご夫婦の笑顔を写真に収める瞬間は、私たちにとっても特別な時間です。

越前海岸の美しい景色を背景に、あるいは丁寧に盛り付けられた料理と共に、お客様の幸せな表情を写真に残すお手伝いをいたします。後日、その写真をご覧になったときに、滝の川で過ごした特別な時間を思い出していただけることを願っています。

季節の演出とサプライズ

記念日の種類や季節に応じて、さりげない演出をご用意することもあります。桜の季節には桜の葉を使った演出を、紅葉の季節にはもみじを使った盛り付けを心がけています。

また、事前にご相談いただければ、サプライズ演出のご相談にも応じております。プロポーズの場としてご利用いただいたり、内緒で家族を招いてのサプライズパーティーをお手伝いしたこともあります。お客様の大切な瞬間を成功に導くために、できる限りのサポートをさせていただきます。

長く続く信頼関係

当店の最も大きな財産は、長年にわたってご愛顧いただいているお客様との信頼関係です。初回のご来店から10年、20年と続くお付き合いの中で、お客様の人生の様々な節目をお祝いさせていただいております。

お子様の誕生から始まり、七五三、成人式、結婚式、そして還暦、古希と、人生の大切な節目ごとに当店をご利用いただき、私たちもお客様の成長や変化を間近で拝見させていただく光栄に預かっています。

このような長いお付き合いの中で築かれる信頼関係こそが、記念日を祝う場所として当店を選んでいただく最大の理由だと自負しております。

越前海岸が育む四季の恵み

越前海岸の豊かな海は、一年を通じて私たちに素晴らしい恵みをもたらしてくれます。記念日のお祝いにふさわしい最高の食材を、四季を通じてご提供できることも当店の大きな魅力の一つです。

春の訪れを告げる海の幸

3月から5月にかけて、越前海岸には春の訪れと共に新鮮な海の幸が豊富に水揚げされます。この季節の代表格が春ウニです。冬の厳しい海で栄養をたっぷりと蓄えたウニは、甘みと濃厚さが絶妙のバランスを保っています。

また、春の白身魚も見逃せません。ヒラメやマダイなどの白身魚は、産卵期を控えて身が締まり、上品な甘みが増します。お子様の入学祝いや新社会人になったお祝いなど、新たな門出を祝う記念日にぴったりの食材です。

夏の情熱を表現する天然岩ガキ

夏の代表格といえば、越前海岸の天然岩ガキです。私たちが「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と表現するこのカキは、夏のミネラル豊富な海水をたっぷりと蓄え、濃厚でクリーミーな味わいを楽しませてくれます。

7月から8月にかけてが最も美味しい時期で、結婚記念日やお誕生日のお祝いに多くのお客様にご好評いただいております。一口頬張ると、海の恵みが口いっぱいに広がり、夏の記念日を印象深いものにしてくれます。

秋の深まりと共に味わう成熟の味

秋になると、越前海岸の海の幸はさらに深い味わいを見せてくれます。秋鯖は脂がのって身が締まり、秋イカは甘みが増して食感も最高の状態になります。

この時期は、長年の努力が実を結んだお祝いや、人生経験を重ねられた方の記念日にふさわしい、成熟した味わいの料理をご提供できます。還暦や古希のお祝い、長寿のお祝いなどに多くのお客様にご利用いただいております。

冬の王者が織りなす至高の饗宴

そして冬。越前海岸の冬といえば、なんといっても越前がにです。11月から3月にかけて水揚げされる越前がには、その品質の高さで全国的にも有名です。

越前がにの魅力は、その甘みと食感にあります。厳寒の日本海で育ったカニは、身が引き締まり、噛むほどに甘みが口の中に広がります。また、カニ味噌の濃厚さも格別で、一度味わったお客様は必ずリピーターになってくださいます。

冬の記念日には、越前がにを中心とした特別コースをご用意し、人生の大切な節目にふさわしい最高の食体験をお約束しています。

ご予約とアクセス情報

滝の川で特別な記念日をお過ごしいただくために、ご予約方法とアクセス情報をご案内いたします。

完全予約制でお待ちしております

当店は、お客様に最高のおもてなしをご提供するため、完全予約制とさせていただいております。記念日でのご利用をお考えの際は、お早めにご予約をお願いいたします。

福井御幸店
  • 住所:福井県福井市御幸4丁目12-1
  • 電話:0776-43-0930
  • 営業時間:
    • ランチ:11:00〜14:00
    • ディナー:18:00〜21:30(または22:00)
    • 越前町本店
      • 住所:福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
      • 電話:0778-39-1120(または0778-39-1200)
      • 営業時間:11:00〜15:00
      • お問い合わせ方法

        共通お問い合わせ窓口
        • Eメール:
        • echizenkani@outlook.jp
        • ショートメッセージ(SMS):080-3706-4113
        • ※繁忙期はお電話に出られない場合がございます。誠に恐れ入りますが、メールやショートメッセージも併せてご利用ください。

          ご予約時のお願い

          記念日でのご利用の際は、ご予約時に以下の点をお教えください。

          • 記念日の種類(誕生日、結婚記念日、還暦祝いなど)
          • ご来店人数
          • アレルギーや苦手な食材がございましたら事前にお知らせください
          • 特別なご要望がございましたらお気軽にご相談ください
          • これらの情報をお教えいただくことで、より一層お客様にご満足いただける記念日の演出をご提供することが可能になります。

            最後に - あなたの記念日を心からお待ちしております

            滝の川は、あなたの大切な記念日をただ美味しい食事で祝うだけの場所ではありません。その日のためだけに創られた一期一会の料理で特別な時間を祝福し、誰にも邪魔されない穏やかな空間で大切な人との絆を深め、職人との温かい対話を通じて五感に刻まれる感動を共有する場所です。

            私たちは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う心豊かな時間こそが、記念日にふさわしいと考えています。

            人生という長い旅路における輝かしいマイルストーン。そんなあなたの大切な一日を、私たち滝の川に心を込めてお手伝いさせていただけませんか。

            厳選された素材が持つ物語と、その瞬間にしか味わえない旬の美味しさ、そして一品一品に込められた料理人の想い。これらすべてが組み合わさって、あなたの記念日は忘れられない食体験となり、永遠の思い出として輝き続けることでしょう。



            「おまかせ料理」は素材が主役の物語

            越前海岸の海辺に立つ当店「滝の川」では、毎日のように表情を変える日本海と向き合いながら、その日一番おいしい海の幸を見極めています。

            同じ「越前がに」や「甘えび」でも、日によって身の入り方や甘み、香りは驚くほど違います。

            その微妙な違いを逃さず、お客様一組一組に合わせて構成していくのが、当店の「おまかせ料理」です。

            コース料理ではありますが、あらかじめ決められた型にはめるのではなく、「今日はこのお客様には、この素材を、こんな形で味わっていただきたい」という料理長のインスピレーションを形にしたものです。

            お客様からはよく、こんなお声をいただきます。

            「今日はどんな料理が出てくるのか、席に着くまでわからないワクワク感が楽しい」

            「同じ季節に何度か来ても、毎回少しずつ違う構成で飽きない」

            「料理長がその日の海と相談しながら決めたんだな、という空気が伝わる」

            このように、「おまかせ料理」は単なるお料理のセットではなく、「その日の海」と「料理長の感性」と「お客様」の三者で紡いでいく一夜限りの"食の物語"だと考えています。


            越前海岸の恵みが「おまかせ」の土台

            当店の「おまかせ料理」の軸になっているのは、言うまでもなく越前海岸の豊かな海産物です。

            福井県越前町・福井市御幸の両店舗ともに、地元の港に揚がる魚介を中心に仕入れを行っており、特に冬場の越前がには、当店の顔ともいえる存在です。

            越前海岸の海は、目の前こそ穏やかに見えても、底は複雑な地形になっており、多様な魚が集まる格好の"ゆりかご"のような場所です。

            そのおかげで、季節ごとにさまざまな魚介が水揚げされます。

            たとえば、季節ごとに主役になる食材は次のようなイメージです。

            は越前がに、セイコガニ(メスのズワイガニ)、寒ブリ、甘えび。はホタルイカ、サヨリ、アオリイカの走り、春ガレイ。は岩がき、アジ、イサキ、スズキなどの白身魚。は戻りガツオ、サバ、アオリイカ、香りの良い秋の甲殻類。

            もちろん、その日の天候や海況、漁の状況によって、仕入れられる魚介は変化します。

            その変化こそが、「おまかせ料理」の醍醐味であり、料理長の腕の見せどころです。

            ある冬の日、港から電話があり、「今日の越前がには、特に身の張りが素晴らしい」と連絡をもらいました。

            その日予定していたコース構成を、料理長は大きく組み替え、焼き、茹で、甲羅焼きと、いつも以上に越前がにを前面に押し出したおまかせにしました。

            ご来店された常連のお客様は、「今日はカニづくしですね」と笑いながらも、ひと口ごとに顔がほころび、「こんな日に当たって幸せです」とおっしゃっていました。

            このように、越前海岸の海が届けてくれる"今日の最高の素材"を中心に、コースの方向性を決めていく。それが、当店の「おまかせ料理」の土台になっています。


            料理長のインスピレーションが生まれる瞬間

            「おまかせ料理」と聞くと、どこか難しく感じる方もいるかもしれません。

            しかし実際には、「今日はこんな魚が入ったから、こう料理すれば一番おいしい」「このお客様の雰囲気なら、こういう流れが喜ばれるはず」といった、料理長の日々のひらめきの積み重ねです。

            インスピレーションと言うと抽象的ですが、当店では次のような具体的な要素が組み合わさって生まれます。

            その日の仕入れ状況として、魚の種類、サイズ、脂の乗り、鮮度を確認します。予約状況では、ご夫婦、接待、記念日、ご家族連れなどの用途を把握します。お客様の嗜好については、以前にご利用があれば、そのときのお好みや召し上がり方を思い出します。季節や天候も大切で、寒い日には体が温まるもの、暑い日にはさっぱりしたものを考えます。

            たとえば、ある日の夕方。

            その日は波が高く、種類豊富な魚が入る代わりに、量が読みにくい状況でした。

            そんな中、脂の乗りが抜群の寒ブリと、身の締まった真鯛が手に入りました。

            料理長は魚を手に取りながら、こう考えます。

            「今夜のご予約は、結婚記念日のご夫婦と、出張のお客様の接待が中心。記念日の方には、脂の乗った寒ブリを主役にして、温かいしゃぶしゃぶでゆっくり楽しんでいただこう。接待の方には、真鯛を薄造りにして、見た目にも上品な一皿にしよう」

            このとき大切にしているのは、「何を出すか」だけでなく、「どの順番で、どうつなげるか」という流れです。

            あっさりした前菜から始まり、刺身、焼き物、蒸し物、揚げ物、鍋物、ご飯物へと、味わいの強弱をつけながら進めていくことで、お客様が自然と食欲の波に乗れるようにしています。

            インスピレーションとは、決して気分だけで決めるものではありません。

            長年の経験で培った「この素材には、こんな火入れが合う」「この順番なら、最後まで無理なく楽しめる」という感覚と、その日の状況を掛け合わせた、いわば"計算されたひらめき"です。

            その結果として生まれた「おまかせ料理」が、一晩限りの物語となって、お客様の記憶に残っていきます。


            「構成の妙」でコース全体を設計する

            「おまかせ料理」の魅力は、単品料理のおいしさだけではありません。

            前菜からデザートまで、ひとつの流れとして楽しめるように「構成」を緻密に組み立てている点にあります。

            一般的な会席料理も流れがありますが、「おまかせ料理」では、その日の素材に合わせて構成を細かく調整します。

            当店では、次のような考え方でコース全体を設計しています。

            最初の一皿で「今日の海」を印象づけること。中盤で、その日の主役となる素材(越前がになど)をピークとして据えること。終盤にかけて、重くなり過ぎないように味わいを少しずつ軽くしていくこと。ご飯物と汁物で、しっかりと締めくくること。

            たとえば、冬のある日の「おまかせ料理」の流れを、イメージとしてご紹介します。

            先付では、一口サイズのカニ味噌豆腐と、地元野菜のおひたしをお出しします。最初の一皿で、「今日はカニが主役ですよ」というメッセージをそっと伝えます。

            前菜盛り合わせは、セイコガニの内子と外子を使った小鉢、季節の焼き魚の一口寿司をご用意します。少しずつ違う味わいと食感で、食欲をゆっくり温めていきます。

            お造りでは、その日一番状態の良い白身魚と甘えびの盛り合わせをお出しします。「今日はこの魚が一番良い」と胸を張れるものだけを、シンプルに。

            焼き物は、越前がにの炭火焼き。コース前半の山場として、香りと旨みを最大限に引き出します。

            蒸し物には、カニの身を忍ばせた茶碗蒸しを。強い香りの後に、やさしい味わいで一度ほっとしていただきます。

            揚げ物は、白身魚と季節野菜の天ぷら。カラッと軽さを意識し、油っぽさを残さない工夫をします。

            ご飯物では、カニの炊き込みご飯、味噌汁、香の物をお出しします。その日最後の「海の香り」を感じていただくための締めくくりです。

            甘味には、季節の果物や自家製デザートをご用意し、口の中をさっぱりと整え、余韻を楽しんでいただきます。

            もちろん、これはあくまで一例です。

            実際の構成は、その日の仕入れ状況とお客様のご要望によって変わりますが、どの日も共通しているのは、「お客様が無理なく最後までおいしく食べられる流れ」を最優先していることです。

            ある常連のお客様から、「最初は一皿一皿を個別に楽しんでいましたが、通ううちに、コース全体がひとつの物語のように感じられるようになりました」とおっしゃっていただいたことがあります。

            このお言葉は、構成にこだわり続けている料理長にとって、何よりの励みになっています。


            初めての方でも楽しめる「おまかせ」の頼み方

            「おまかせ料理」と聞くと、「何が出てくるのかわからないと不安」「予算が気になる」という方もいらっしゃいます。

            当店では、初めての方でも安心して楽しんでいただけるように、いくつかの工夫をしています。

            ご予約時やご来店時に、次のような点をお伝えいただくと、よりご満足いただける内容に近づけることができます。

            ご予算の目安については、「このくらいの金額でお願いしたい」と事前にお知らせください。

            苦手な食材・アレルギーは、甲殻類が苦手、刺身は少なめが良いなど、遠慮なくお伝えください。

            ご利用の目的として、記念日、接待、ご家族のお祝いなど、シーンによって構成を工夫します。

            量の好みでは、お酒中心に楽しみたい方には品数を増やして少しずつ、多く食べたい方にはボリュームを意識した構成にすることも可能です。

            たとえば、あるご家族のお祝いの席では、「年配の両親がいるので、量は控えめで、できるだけ消化に良いものを」というご希望をいただきました。

            そのときは、揚げ物を軽めにし、蒸し物や焼き物を中心に構成し、ご飯物も少し小さめのポーションでご用意しました。

            終わった後、「最後まで無理なくおいしく食べられました」と笑顔でお帰りいただき、こちらもほっとしたことをよく覚えています。

            反対に、若いお客様のグループで「今日は日本酒をしっかり楽しみたい」というご要望をいただいた際には、酒肴になる小さな皿数を増やし、塩気や香りにメリハリをつけたおまかせにしました。

            このように、お客様からいただく情報は、料理長のインスピレーションにとって、とても大事な"ヒント"になります。

            事前のご相談は、決してわがままではありません。むしろ、より良い「おまかせ料理」を組み立てるための貴重な材料です。どうぞ遠慮なく、お気軽にお申し付けください。


            季節を映す「おまかせ」の楽しみ方

            「おまかせ料理」のもうひとつの魅力は、季節の移ろいを五感で感じられることです。

            越前海岸の海は、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。冬の荒々しい波、春の穏やかな海、夏の青々とした輝き、秋の落ち着いた深み。その表情の変化は、そのまま海の幸の味わいにも反映されます。

            冬の「おまかせ料理」では、越前がにが主役となり、力強い旨みと繊細な甘みが楽しめます。身の詰まったカニを焼いたときの香ばしさ、茹でたときのとろけるような食感。同じカニでも、調理法によって全く違う魅力が現れます。

            春になると、海の色が明るくなり、魚たちの動きも活発になります。ホタルイカの神秘的な青白い光、サヨリの透き通るような身、春の訪れを告げる魚介たちが、お皿の上で季節を演出します。

            夏の「おまかせ料理」は、さっぱりとした味わいが中心です。岩がきのミルキーな味わい、アジの爽やかな酸味、夏の白身魚の清涼感。暑い日には、冷たく締めた素材や、さっぱりとした味付けで、涼を感じていただけるよう工夫します。

            秋は、脂の乗った魚が多くなる季節です。戻りガツオの濃厚な旨み、サバの豊かな脂、秋の甲殻類の香り高さ。夏の疲れを癒すかのような、滋味深い味わいが揃います。

            このように、同じ「おまかせ料理」という名前でも、季節によって全く違う物語が展開されます。常連のお客様の中には、「四季それぞれの味を確かめるのが楽しみ」と、年に何度も足を運んでくださる方もいらっしゃいます。


            料理長が大切にする「素材との対話」

            当店の料理長が日々心がけているのは、「素材との対話」です。

            朝、市場や港で魚介を見るとき、ただ新鮮かどうかを確認するだけではありません。その日の魚の表情、目の輝き、身の張り、香りの立ち方。そこから、「今日のこの魚は、どんな料理になりたがっているのか」を読み取ろうとします。

            魚介は生き物です。同じ種類でも、その日の海の状態、獲れた時間、扱われ方によって、状態は大きく変わります。

            たとえば、同じ真鯛でも、身の締まり具合によって、薄造りが良いのか、それとも少し厚めに切って食感を楽しむのが良いのか、判断が変わります。脂の乗り具合によっては、刺身ではなく、軽く炙って香りを立たせた方が良い場合もあります。

            ある日、市場で立派な寒ブリに出会いました。見た目は申し分なく、身の色も美しい。しかし、料理長は少し考え込んでいました。

            「この寒ブリは、確かに良い魚だ。でも、脂の乗り方を見ると、今日は刺身よりも、しゃぶしゃぶにした方が、より美味しさが引き立つかもしれない」

            実際に、その日の夜、寒ブリのしゃぶしゃぶとしてお出ししたところ、熱を通すことで適度に脂が抜け、身の旨みと甘みが際立つ仕上がりになりました。お客様からも、「こんなに美味しい寒ブリは初めて」と喜びの声をいただきました。

            このような「素材との対話」は、長年の経験と、日々の観察の積み重ねによって培われます。魚介の声を聞き、その日最高の形で味わっていただく。それが、料理長の使命だと考えています。


            滝の川がお届けしたい「食の体験」

            最後に、当店「滝の川」が「おまかせ料理」を通じてお届けしたい思いを、少しだけお話しさせてください。

            福井県福井市御幸と越前町高佐の地で、越前がにをはじめとする地元の海の幸に向き合ってきた中で、強く感じていることがあります。

            それは、「素材そのものが語る力」を、料理人はできるだけ邪魔せず、引き出す役目に徹することが大切だということです。

            越前海岸の海から届く魚介は、それだけで十分に力強く、甘みや旨み、香りを持っています。

            だからこそ、「おまかせ料理」では、奇をてらった演出や過剰な味付けよりも、その日の素材の状態を見極めたうえで、「一番素直においしい形」を探すことを心がけています。

            お客様から見れば、「今日はどんな料理に出会えるだろう」という小さな冒険。

            料理長にとっては、「今日の海とどう向き合い、お客様とつないでいくか」という真剣勝負。

            その二つが重なる場所が、「おまかせ料理」の席だと考えています。

            料理を通じて、越前の海の豊かさ、季節の移ろい、そして料理人の思いを感じていただけたら、これ以上の喜びはありません。

            もし、「越前の海の幸を、一番良い状態で味わってみたい」「コース全体で、物語のような食体験をしてみたい」と感じていただけましたら、ぜひ一度、滝の川の「おまかせ料理」をお試しください。

            ご予約の際には、お電話がつながりにくい時間帯もありますので、メールやショートメッセージもご利用いただけます。



            てくれる方々との協力も欠かせません。

            最近では、港近くの若い漁師たちと連携し、魚種ごとの最適な保存方法を一緒に研究しています。たとえば、「氷温管理」という0度近くの状態をキープする技術は、魚の味を落とさずに店まで運ぶための重要なノウハウです。

            「滝の川」ではこの地域連携を大切にし、地元の食材を「海の声」としてお客様に届けることを信条としています。食材を通じて地域の人の思いを伝える——それが私たちの使命です。

            地元食材との調和

            越前の海の幸を引き立てるのは、地元で採れる山の幸です。

            福井の山間部で育つ里芋や九頭竜舞茸は、かに料理の付け合わせとして欠かせません。また、地元農家が丹精込めて育てた冬野菜は、かにの繊細な味わいを邪魔せず、むしろ引き立ててくれます。

            料理長は「海だけ、山だけでは越前の味は完成しない」と語ります。海と山、両方の恵みが調和してこそ、本当の意味での「越前料理」が生まれるのです。


             店舗情報

             福井御幸店

             住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
             電話: 0776-43-0930
             営業時間:

            • ランチ:11:00~14:00
            • ディナー:18:00~21:30(時間帯により変動あり)

             越前町本店

             住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2

             電話: 0778-39-1200

             FAX: 0778-39-1923

            営業時間: 11:00~15:00

             お問い合わせ

            echizenkani@outlook.jp

            ※ 本店・御幸店共通メールアドレス
            ※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください


             日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!

            「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております 

            福井御幸店

            福井県福井市御幸4丁目12‐1

            営業時間 : 17:00∼22:00   

            電話:0776-43-0930

            ランチ :11:00~14:00

            ディナー:18:00~22:00

            新型コロナウィルスの影響により

            ご予約限定のみ営業

            mail :  araya@echizenkani.com        

            本店、御幸店アドレスは共通

            越前町本店

            福井県丹生郡越前町高佐16-19-2

            営業時間:11:00~15:00

            電話 : 0778-39-1120

            FAX : 0778-39-1923

            新型コロナウィルスの影響により

            ご予約限定のみ営業


            mail :  araya@echizenkani.com        

            本店、御幸店アドレスは共通

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