福井御幸店
福井県福井市御幸4丁目12‐1
電話 : 0776‐43‐0930
営業時間
ランチ :11:00~14:00
ディナー:18:00~21:30
新型コロナウィルスの影響にて
ご予約のみの営業とさせて頂きます。
このシーズン非常にタイトな時間多く頂いたお電話に出れない可能性がございます。
もし宜しければ、echizenkani@outlook.jpへのメールもしくは、店舗スマホ08037064113にショートメッセージをお願い申し上げます。
福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話 : 0778-39-1120
FAX : 0778-39-1923
営業時間 : 11:00~15:00
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もし宜しければ、echizenkani@outlook.jpへのメールもしくは、店舗スマホ08037064113にショートメッセージをお願い申し上げます。
〜現代社会で味わう「旬」の貴重さ〜
福井県の冬といえば、やはり越前がにです。かにの中でも最高級と称される越前がには、鮮やかな黄色のタグとともに、冬の到来を知らせる風物詩として知られています。毎年11月6日の漁解禁日になると、越前町の漁港には威勢のいい掛け声とともに、ずらりと並ぶかにの姿。浜の空気が一気に引き締まります。
越前がには、福井沖の深海で漁獲されるズワイガニのオスです。水温の低い日本海で鍛えられた身は引き締まり、繊細ながら豊かな甘みを持ちます。その甘みは、ぎゅっと凝縮された海の旨味と、香ばしく焼き上げたときに立ちのぼる香りが引き立てます。
「滝の川」では、初冬の頃になると厨房全体がこの蟹の香りに包まれます。茹で上げる湯気に触れた瞬間、お客様が「冬が来たね」と笑顔になる――そんな光景が、越前の冬の始まりを告げる合図です。
近年は冷凍技術の進歩もあって、スーパーや飲食店で一年を通してさまざまな食材を楽しめるようになりました。春でも秋でも、海外産のかにを買うことは容易です。しかし、私たち「滝の川」はあえて"今しか味わえない"旬を守り続けています。
なぜか。それは「旬こそが食の原点」だからです。
旬とは、その食材が最も自然に熟し、栄養や旨味を最大限に発揮している時期のことを指します。たとえば、夏のトマトが太陽の光をたっぷり浴びて甘くなるように、越前がにも冬の厳しい海流と低水温の中で身を締め、旨味を極めます。そうして育まれた味わいは、一年のうちでわずか数か月しか出会えない、まさに自然からの贈り物なのです。
お客様の中には、「一年中食べられるのに、なぜ冬だけ?」と尋ねる方もいらっしゃいます。そんな時には笑顔でこうお伝えします。「同じ"かに"でも、越前の冬に揚がる一杯は別格なんです」と。
越前がにの魅力は、なんといっても甘みです。この甘みは砂糖のような単純な甘さではなく、火を通すことで生まれる香ばしさが重なり、奥行きのある旨味を作り出します。焼きがににすると、その香りが立ち上り、口に入れた瞬間に広がる風味が舌を包み込みます。
当店では、素材の持つ味を損なわないよう、焼き温度や塩加減を細かく調整しています。炭火を使うことで外側をパリッと仕上げ、中の身はふっくらと保つ。このわずかな焼き加減の違いが、香ばしさのバランスを決めるのです。
また、香ばしさが加わることで、かにの持つ天然のグリコーゲン(エネルギー源となる糖質)が引き立ち、まろやかな甘みとして感じられます。科学的に説明すると、これは加熱による「メイラード反応」という現象。アミノ酸と糖が反応して、食欲をそそる香りや色味を生み出します。焼き魚やトーストにも共通するこの反応が、越前がにの甘さを一段と際立たせているのです。
調理人として長年向き合ってきた経験から言えば、焼いて香りが立った瞬間にこそ"越前がにの生命"が輝きます。香りこそが旨味のサイン。五感で味わう贅沢が、ここにあります。
私たちは日々の忙しさの中で、「季節を感じる」という体験を忘れがちです。便利な社会になり、食べたい時に食べたいものをすぐに手に入れられる。それは確かに豊かさの証かもしれません。しかし一方で、「今しかない」という時間の尊さを、少しずつ失っているのではないでしょうか。
冬の越前がには、その尊さをもう一度思い出させてくれる食材です。漁期が限られているからこそ、待ちわびて、心が弾みます。そして初物を口にした瞬間、誰もが「やっぱりこの時期のかには違う」と口をそろえます。
滝の川では、毎年この季節になると常連様からの予約が集中します。中には「毎年ここで食べないと一年が終わらない」というお客様も。冬の越前がには、ただの料理ではなく、人々の暮らしに寄り添う"季節の風物詩"です。
越前がにの品質を支えているのは、福井の豊かな海そのものです。越前海岸は暖流と寒流が交じり合う地点に位置し、深さ200〜300メートルの海底には、かにが好む砂地が広がります。この環境が、上質な越前がにを育てる秘密です。
寒さの厳しい冬の海では、海水温が一定に保たれ、栄養豊富なプランクトンが多く生息します。そのため、蟹たちは一年を通じて良質な餌に恵まれ、身がぎゅっと詰まり、味わいの濃いかにへと成長します。
また、越前港をはじめとする福井の漁師たちの技術も欠かせません。一本一本丁寧に引き上げ、鮮度を保ったまま港へ運ぶ。その手間があるからこそ、滝の川でも抜群に鮮度の良い蟹を仕入れることができるのです。
当店では、お客様に「最高の一杯」を味わっていただくため、仕入れから茹で上げまで一切の妥協をしません。蟹は水揚げされたその日のうちに選別し、最適な塩分濃度の湯で茹で上げます。塩の割合は海水よりもわずかに濃くすることで、蟹本来の旨味をしっかり閉じ込めます。
さらに、焼きがに、刺しがに、かに味噌甲羅焼きなど、調理法ごとに味の表情を変えられるのも滝の川の技です。常連様の中には「去年より甘く感じる」とおっしゃる方もいます。それは、海の環境や蟹の育ち具合を見極め、一年ごとに火入れや味つけを微妙に変えているからです。
厨房の板前たちは、毎年の変化をまるで"蟹との対話"のように感じながら仕事をしています。自然相手の料理だからこそ、同じ味は二度と作れません。その一杯に、海の恵みと人の技のすべてを込めています。
お客様から「家族で食べた越前がにの味が忘れられない」というお声をよくいただきます。食卓を囲み、香ばしい匂いと熱気に包まれながら、無言で殻を割るあの時間。言葉は多くなくても、同じものを味わうことで自然と心が通い合うのです。
食事とは、本来そうした"共有の行為"でもあります。同じ季節に、同じ旬の味を分かち合う。そこにこそ、美食の本質があると滝の川は考えています。
現代社会では、オンラインで完結するやりとりが増えています。そんな時代だからこそ、実際に同じ空間で旬を楽しむひとときが、とても貴重です。越前がになら、その時間をより深く、豊かなものにしてくれます。
越前がにの歴史は古く、室町時代にはすでに献上品として扱われていたという記録が残っています。江戸時代には福井藩主が将軍家に献上し、その美味しさが広く知られるようになりました。明治時代以降も皇室への献上が続き、「献上がに」としての格式が確立されました。
この長い歴史の中で、越前の漁師たちは独自の漁法を磨き上げてきました。底引き網漁という伝統的な手法は、海底の環境を守りながら、最高品質の蟹だけを選んで水揚げする技術です。一隻の船に数名の熟練した漁師が乗り込み、潮の流れや海底の地形を読みながら漁場を見極めます。
こうした伝統と技術の積み重ねが、今日の越前がにブランドを支えているのです。
越前がにをより深く味わうために、知っておいていただきたいポイントがあります。
まず、黄色いタグの意味です。このタグは福井県で水揚げされた証であり、産地と品質を保証するものです。タグには漁港名が記されており、トレーサビリティも確保されています。
次に、オスとメスの違いです。越前がにと呼ばれるのはオスのズワイガニで、メスは「せいこがに」と呼ばれます。せいこがには小ぶりですが、内子と外子(卵)の濃厚な味わいが絶品です。漁期もオスより短く、11月から12月末までの限定品となります。
また、茹でがにと活きがにの違いも重要です。茹でがには旨味が凝縮され、身離れが良く食べやすいのが特徴。一方、活きがにの刺身は、透き通るような身の美しさと、ぷりぷりとした食感が楽しめます。どちらも違った魅力があり、両方味わっていただくのがおすすめです。
滝の川では、越前がにの魅力を最大限に引き出すため、さまざまな調理法でご提供しています。
茹でがには、シンプルながら最も蟹の味わいがダイレクトに伝わる一品です。適度な塩加減で茹で上げることで、身の甘みが際立ちます。
焼きがには、炭火で香ばしく焼き上げた逸品。外はパリッと、中はジューシーに仕上げることで、蟹の旨味を閉じ込めます。焼けた殻の香りも食欲をそそります。
かに刺しは、活きた蟹だからこそ味わえる贅沢。透明感のある身は口の中でとろけるような食感で、繊細な甘みが広がります。
かに味噌甲羅焼きは、濃厚な味噌を甲羅に詰めて焼き上げた一品。日本酒との相性も抜群です。
かにすき鍋は、出汁に蟹の旨味が溶け出し、野菜との調和が楽しめます。締めの雑炊は、蟹の旨味が凝縮された絶品です。
これらの料理を組み合わせたコース料理で、越前がにの魅力を存分にお楽しみいただけます。
越前がにを味わうために福井を訪れるなら、周辺の観光も楽しんでいただきたいところです。
越前海岸の景観は、冬の日本海の荒々しさと美しさを感じられる絶景スポット。波しぶきが岩に打ち付ける様子は、自然の力強さを実感させてくれます。
また、東尋坊や越前松島など、福井を代表する観光地も近くにあります。冬の透き通った空気の中で眺める日本海は、夏とはまた違った趣があります。
温泉も楽しみの一つです。越前海岸沿いには良質な温泉が点在しており、冷えた体を温めるのに最適です。越前がにを堪能した後の温泉は、まさに至福のひとときです。
滝の川では、冬の越前がにのシーズンに合わせて完全予約制で営業しています。電話がつながりにくい時期もありますが、メールでもご予約を承っております。
この冬、ぜひ本物の"旬"を味わいにお越しください。香ばしさに包まれた越前がにの一口が、きっと心まで温めてくれるはずです。
越前の海が育んだ宝、漁師たちの技、そして料理人の心意気。すべてが一つになった一杯の蟹を、大切な方とご一緒にお楽しみいただければ幸いです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県・越前海岸は、日本海の豊かな潮流に恵まれ、古くから新鮮な海の幸が人々の食卓を支えてきました。冬になると、「越前がに」を目当てに多くの方が訪れます。当店「滝の川」でも、活きのよい越前がにや地魚を中心に、その瞬間の旬をお客様に届けています。
しかし、料理人として日々海と向き合っていると、ただ「おいしいものを食べる」という行為の裏にある、大切な意味について考えることがあります。それは、食べるということが「他の生命をいただく」ということ。そして、その生命を育んでくれる自然環境が、決して無限ではないということです。
越前がには、福井県沖の深い海で育ち、何年もの時を経て成長します。漁が解禁される11月になると、漁師たちは荒波に挑み、命がけでそれを捕ります。私たち料理人が店で蟹を茹でるまでには、海の中の長い成長の時間と、人の手による努力が積み重ねられています。
お客様の前に一杯の蟹が並ぶとき、それは単なる「料理」ではなく、生命と自然、人との関わりが詰まった一皿です。だからこそ、私たちは素材の扱いに細心の注意を払い、無駄にしないよう努めています。脚の一本、身の一筋まで「いただきます」という言葉の本来の意味を込めて調理します。
日本では、食事の前に「いただきます」と言います。この言葉は単なる挨拶ではなく、「命をいただく」という感謝の言葉です。私たちは生きるために他の生命を食べる必要があります。それを忘れてしまえば、どんなに豪華な料理も、ただの「消費」になってしまいます。
以前、あるお客様が「小さい頃は魚の頭を食べるのが苦手でした。でも、滝の川で出された煮魚を見て、頭から尾まで丁寧に料理されているのを見て、もったいないと思いました」と話してくださいました。その言葉に、料理人として何よりの喜びを感じました。食を通じて、命への感謝が伝わった瞬間でした。
海の資源を未来に残すため、福井県では近年、持続可能な漁業の推進が進んでいます。越前がにも資源保護のために漁期が厳密に定められ、未成熟な蟹は海に返されます。料理人もまた、その考え方を受け継ぎ、必要以上に取り過ぎず、自然の恵みを次の世代へ渡す役割を担っています。
当店でも、仕入れの段階から地元漁師と連携し、過剰な仕入れや廃棄を防ぐ取り組みをしています。限られた資源を大切に扱うことで、より新鮮な素材を安定的にお客様へ提供することができるのです。
持続可能な美食とは、単に環境にやさしい調達を指すのではありません。それは「素材を活かす」料理の哲学そのものです。旬の食材を最もおいしい形で提供することが、自然への敬意の表れでもあります。
例えば、越前町で獲れる「甘えび」は、漁獲後すぐに鮮度が落ちるため、地元でしか味わえない繊細な甘みを持ちます。当店ではその甘えびを刺身として出すだけでなく、ミソまで使った「えび味噌焼き」など、命のすべてを味わう一皿へと仕立てます。
こうした調理法には、古くから続く「一物全体(いちぶつぜんたい)」という考え方が根付いています。これは、魚や野菜などの食材を丸ごと使い切るという日本の食文化の知恵です。捨てる部分を減らすことで、環境負荷も軽減できるのです。
当店の料理は、料理人だけで完成するものではありません。お客様が「味わう」その瞬間に、料理が初めて完成します。だからこそ、食べる方の意識も持続可能な食の未来を支える重要な要素です。
たとえば、お客様に「今日はこの蟹がどこで獲れたのですか?」と聞かれると、料理人として誇らしい気持ちになります。それは、食材の背景に関心を持つ姿勢そのものが、生命への感謝の表れだからです。食べることがただの消費でなく、「生きものとともに生きる」体験になる瞬間です。
越前の食文化は、海だけでなく山や畑とも深くつながっています。冬の蟹の季節が終わる頃、山からはふきのとうやわらびといった山菜が顔を出します。これらの食材もまた、自然のサイクルの一部です。海の幸と山の幸が交わることで、福井ならではの豊かな食文化が生まれています。
当店では、地元農家の方々が丹精込めて育てた米や野菜を積極的に仕入れています。「地産地消(ちさんちしょう)」の考え方を大切にすることで、地域の自然を守り、地域経済の循環にもつながります。
滝の川という名前には、越前の清らかな流れのように、自然と真摯に向き合うという思いが込められています。私たちは料理を通じて、自然の循環と生命の尊さをお客様に感じていただきたいと願っています。
おいしい料理を提供するだけでなく、その背後にある物語を伝えることも、料理人の大切な仕事です。生産者の努力、自然の恵み、漁師の技、そしてお客様の笑顔──その一つひとつが、美食の循環の中でつながっています。
越前の海は、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。冬の越前がにはもちろんのこと、春には桜鯛やホタルイカ、夏にはアワビや岩牡蠣、秋にはサバやイワシといった青魚が旬を迎えます。
それぞれの季節に最も輝く食材を選び、その特性を最大限に引き出す調理法で提供すること。これこそが、料理人としての使命であり、自然への敬意の表し方だと考えています。
当店では、季節ごとに献立を変え、その時期にしか味わえない海の幸をお楽しみいただいております。一年を通じて訪れていただくことで、越前の海の豊かさと多様性を感じていただけるはずです。
越前の料理には、代々受け継がれてきた伝統的な調理法があります。蟹の茹で方ひとつをとっても、塩加減や火加減、茹で時間には職人の経験と勘が必要です。この伝統の技を守りながらも、時代に合わせた新しい調理法や盛り付けの工夫も取り入れています。
例えば、若い世代の方にも蟹料理を楽しんでいただけるよう、食べやすさに配慮した提供方法を考案したり、地酒とのペアリングを提案したりしています。伝統を守ることと、新しい価値を創造することは、決して矛盾するものではありません。むしろ、両者が調和することで、より豊かな食文化が生まれるのです。
近年、世界中で「サステナブル(持続可能)」という言葉が広がっています。しかし、私たちにとってそれは新しい考え方ではありません。日本には古くから「もったいない」という精神があり、それこそが持続可能な社会の原点でした。
海の資源を大切にし、無駄を減らし、感謝して食べる。その積み重ねが、未来の食卓を豊かにしていきます。当店「滝の川」は、これからもその精神を大切にし、一皿一皿に感謝の心を込めて提供してまいります。
私たちが今、豊かな食を楽しめるのは、先人たちが自然を大切にし、資源を守ってきてくれたからです。同じように、私たちも次の世代のために、この豊かな海を守っていかなければなりません。
料理人として、また地域の一員として、できることから始めています。プラスチックの使用を減らし、地元の食材を優先的に使い、食材の廃棄を最小限に抑える。こうした小さな積み重ねが、やがて大きな変化につながると信じています。
お客様お一人おひとりにも、食を通じて自然とのつながりを感じていただき、持続可能な社会づくりの輪が広がっていくことを願っています。
「食べることは生命への感謝」。それは、どんな時代になっても変わらない、人としての原点です。越前の海が教えてくれる命の響きを、これからもお客様とともに感じていきたいと思います。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前海岸に吹く潮風と、四季折々に移ろう海の表情。その自然に寄り添いながら、滝の川では日々、越前の海の恵みを食卓へ届けています。
料理の世界には、「食材の旬を逃すな」という言葉があります。旬とは、ただ「おいしい時期」という意味にとどまりません。その瞬間にしか出会えない味わい、香り、食感、そして作り手の想いが重なり合う、一期一会の時間なのです。私たち滝の川は、そうした一期一会の味をお客様と分かち合うことを何よりの喜びとしています。
訪れるお客様の誰もが、「あの時食べた料理が忘れられない」と語ってくださるように、一品一品に物語を込めています。その物語とは、漁師の手仕事、職人の感性、そしてお客様の笑顔がつながる一皿のこと。ここからは、滝の川が大切にしている「旬の美味しさ」と「物語づくり」についてお話しします。
福井県越前町の沖合には、日本海の中でも特に潮の流れが豊かで、栄養分の多い海域が広がっています。この環境が、多様な魚介を育む源です。特に冬の味覚として知られる「越前がに」は、全国の食通を魅了してやみません。
越前がにの特徴は、身の甘みと繊細な旨み。水温の低い海でゆっくりと育つことで、身が締まり、噛むほどに味わいが広がります。滝の川では、その日の朝に水揚げされた蟹を直接仕入れ、店内で丁寧に調理します。
ある冬の日、常連のお客様が「去年より少し甘みが強いね」と言われたことがありました。実はその年、海水温が例年より低かったため、蟹がより栄養を蓄えていたのです。自然の変化が、味にも物語を与える。そのことを改めて実感した瞬間でした。
越前がにだけではありません。春には若狭湾から届く鯛、夏には新鮮な岩牡蠣、秋には脂の乗ったアマダイ。どの季節にも、その時期だけの「旬」があります。料理人は、素材と対話しながら最も輝く瞬間を見極めるのです。
「おいしい料理とは、調味料の加減ではなく、素材の見極めにある。」滝の川の料理長が常に語る言葉です。
魚をさばく刃先の角度、茹でる湯の温度、器を温めておくタイミング。どれひとつとっても、経験に裏打ちされた感覚が必要です。とくに蟹料理の場合、火の通し加減が一瞬でもずれると、甘みや香りが損なわれてしまいます。
ある時、厨房を見学されたお客様が「職人さんはいつタイマーを見ているのですか?」と尋ねられました。料理長は微笑みながら「蟹が教えてくれるんですよ」と答えたのです。実際、職人たちは蟹の色づきや香りの変化を感じ取り、最も良い瞬間を逃しません。その感覚は、数字では測れない技です。
また、器選びにも心を込めています。料理は見た目の美しさも味わいの一部。越前焼の器に盛りつけることで、海の青や蟹の朱色がより映えて、季節の物語が一層深まります。見て、香って、味わって。五感すべてで楽しめるのが滝の川の料理です。
滝の川のもう一つのこだわりは、お客様との距離の近さです。
「今日はどこからお越しですか」と、さりげない会話から始まり、「どんなお料理が食べたいですか」と尋ねると、お客様の表情がふっと和らぎます。観光で訪れた方はもちろん、地元の常連様も多くいらっしゃいます。その都度、天候や食材の状態に合わせて内容を変える"おまかせコース"を提供しています。
実際に、毎年11月に来店されるお客様がいらっしゃいます。その方は「去年と同じメニューで」とおっしゃるのですが、同じ内容でも越前の海は毎年異なる表情を見せます。蟹の味の深み、出汁の香り、野菜の甘み。すべてその年の自然が生み出す一期一会の味わいです。お客様にとっては"懐かしくて新しい"体験ができるのです。
おもてなしの中心にあるのは「人の温もり」です。料理人だけでなく、ホールスタッフひとりひとりがお客様の好みを覚え、食べるスピードや表情を見ながら、お出しするタイミングを少しずつ調整しています。その心配りが、一品一品をより特別なものにしています。
越前海岸では、季節がはっきりと感じられます。春には柔らかな日差しとともに山菜が芽吹き、夏には青い海が光を返します。秋の風はどこか寂しさを含み、冬には厳しい寒さとともに海の幸がいっそう深い味わいを見せる。
滝の川では、こうした季節の変化を料理で表現することを大切にしています。
例えば春、越前町で採れる筍と地元の若布を使った吸い物。筍のほのかな苦みと若布の香りが、冬を抜けたばかりの身体に優しく染み渡ります。夏には、冷やした越前トマトを使った前菜。瑞々しい酸味が食欲を引き出し、潮風の中でいただくと格別です。
冬の蟹料理は、一年の集大成といえます。焼き蟹、茹で蟹、甲羅焼き、雑炊まで。ここには料理人たちの技と心血が注がれています。お客様から「これを食べるために越前まで来た」と言っていただくのが何よりの励みです。
滝の川の料理は、私たちだけで成り立っているわけではありません。毎朝漁に出る漁師さん、野菜を届けてくれる農家さん、器を焼く職人さん。多くの人々の手仕事が一皿に集まります。
仕入れの際、漁師の方と交わす何気ない会話の中に、新しい発見があります。「今年の海水温は少し高いから、魚の脂の乗りが違う」など、生きた情報を教えてくださることで、料理の方向性が決まるのです。
地元との信頼関係があるからこそ、本当に良いものをお客様に届けられる。私たちは、地域全体で"越前の食文化"を支えているという誇りを持っています。実際、お客様から「越前って本当に食の宝庫ですね」と言われるたびに、その言葉の重みを感じます。
地元の生産者の方々との絆は、長い年月をかけて築いてきたものです。顔の見える関係だからこそ、食材への愛情も深まります。漁師さんが「今日は特別な魚が獲れたから」と連絡をくださることもあれば、農家さんが「今年は特に良い出来だから」と採れたての野菜を持ってきてくださることもあります。そうした温かい関係性が、料理の味に表れていると信じています。
滝の川では、「おいしい」だけでなく「心に残る」体験を届けたいと考えています。
食事が終わったあと、「また来たい」と思っていただく。その理由は、味だけでなく、空間や人、そして物語が一体となっているからです。店内に流れる静かな時間、器の手ざわり、料理長の一言。どれもが思い出の一部になります。
過去に、あるお客様が大切な記念日で訪れてくださいました。その時お出ししたのは、季節の蟹を使った会席料理。お帰りの際に「この味を一生忘れません」と言葉をいただきました。その言葉は今でもスタッフ全員の原動力です。
滝の川は、ただの食事処ではなく、"物語を味わう場所"。ひと皿ごとに込められた想いが、お客様の人生の一ページになることを願っています。
お客様との出会いは、私たちにとっても特別なものです。遠方からわざわざ足を運んでくださる方、毎年決まった季節に訪れてくださる方、大切な人と一緒に来てくださる方。それぞれに異なる物語があり、私たちはその物語の一部になれることを光栄に思っています。
越前の食材は、季節によってまったく違う表情を見せます。だからこそ、一度だけでなく、四季を通じて訪れていただきたいと考えています。
春には桜鯛や筍、山菜の天ぷらなど、芽吹きの季節ならではの優しい味わいをお楽しみいただけます。初夏には岩牡蠣や鮎、夏野菜が彩りを添えます。秋になると戻り鰹やアマダイ、松茸など、実りの季節の豊かな味覚が食卓を飾ります。そして冬、越前がにを中心とした贅沢な料理の数々が、一年の締めくくりにふさわしい満足感を与えてくれます。
同じ食材でも、調理法を変えることで新しい発見があります。蟹ひとつとっても、茹で蟹でシンプルに味わうもよし、焼き蟹で香ばしさを楽しむもよし、甲羅焼きで濃厚な味噌の旨みを堪能するもよし。それぞれに異なる魅力があり、お客様の好みに合わせてご提案しています。
私たちの使命は、「今この瞬間にしかできない最高の一皿」を作り続けることです。
越前の海が見せる四季の表情は、年々変化しています。だからこそ、その時々の旬を大切にし、次の世代へと受け継ぐ責任があります。滝の川では、若い料理人たちが地元の漁師とともに学びながら、新しい越前料理の形を模索しています。
「伝統は守るものではなく、育てるもの。」その言葉を胸に、未来へ向けて一歩ずつ進んでいきます。
これから越前の海がどんな物語を見せてくれるのか。ぜひ、その続きを滝の川で味わってください。
お客様との出会いひとつひとつが、私たちの財産です。越前の海と大地が育んだ食材、代々受け継がれてきた技、そして今この瞬間の出会い。すべてが重なり合って、忘れられない食体験が生まれます。
四季折々の越前の味を、心を込めてお届けいたします。皆様のご来店を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸の海産物を提供する料亭「滝の川」では、お電話だけでなく、共通メールアドレスからも安心してご予約・お問い合わせをしていただけます。
本店・福井御幸店のどちらにも届くメール窓口を上手に使うことで、混み合う時期でも、確実にご希望を伝えやすくなります。
滝の川は、越前がにをはじめとした越前海岸の旬の海の幸を求めて、多くのお客様にご来店いただいております。
特にかにシーズンや連休は、開店前からお電話が鳴り続けることも多く、どうしてもすぐに出られない時間帯が発生してしまいます。
その結果、
といったお声をいただくことが増えてきました。
実際、厨房では「今も電話が鳴っているけれど、目の前のお客様の料理を焦がすわけにいかない…」というジレンマがしばしばあります。
お客様と直接お話ししたい気持ちはありつつも、安全でおいしい料理をお出しすることも同じくらい大切なため、すべての着信に即時対応することが難しい場面があるのが正直なところです。
そこで滝の川では、「電話だけに頼らない予約・問い合わせ手段」として、共通メールアドレスやショートメッセージの活用をおすすめしています。
お客様にとっての「連絡しやすさ」と、店舗側の「正確な確認・準備」を両立するための工夫のひとつが、このメール予約・問い合わせなのです。
滝の川では、本店・福井御幸店の両方で確認できる共通メールアドレスを設けています。
現在ご案内しているメール窓口は、以下のとおりです。
これらのメールアドレス宛にご連絡いただくことで、
といった場合でも、店舗側で内容を確認し、適切に振り分けて対応できます。
また、電話同様に混み合う時間帯があるため、店舗スマートフォンへのショートメッセージ(SMS)も併用しています。
店舗スマホ番号: 080-3706-4113 宛に、簡単なご要件をお送りいただくことも可能です。
なお、福井御幸店の所在地は「福井県福井市御幸4丁目12-1」、本店は「福井県丹生郡越前町高佐16-19-2」となっており、どちらも越前の海の幸を存分に味わっていただける店舗です。
営業時間や立地などの詳細は、メールでのお問い合わせ時に合わせてご質問いただければ、最新の情報をお伝えいたします。
電話が便利な場面も多い一方で、メールの方が適しているケースも少なくありません。
滝の川では、次のようなシーンでのメール活用をおすすめしています。
例えば、遠方から越前海岸へのご旅行を計画されているお客様の場合、「初日は何時に福井駅に着く予定で、その足で御幸店に行きたい」「二日目は本店のほうで海を眺めながら昼食をとりたい」といった少し複雑なご要望をいただくことがあります。
このような場合、電話口で慌ただしくやりとりするよりも、行程表に近い形でメールにまとめていただいた方が、店舗側でも間違いなく把握しやすく、最適なご提案がしやすくなります。
また、アレルギーや小さなお子様連れのお客様の場合も、「甲殻類のアレルギーがある家族が一人いるが、ほかのメンバーは越前がにを食べたい」「子ども用のメニューや取り分けの相談をしたい」といった細かな事情を、落ち着いて書き出すことができます。
スタッフも、いただいたメールをもとに調理場と相談しながら、できる限り安心してお食事を楽しんでいただけるような段取りを組みます。
「メールで問い合わせといっても、何を書けばいいのか分からない」というお声もよくいただきます。
ここでは、滝の川宛てにメールをお送りいただく際に、入れていただけると助かる項目を整理してご紹介します。
メール本文には、次のような情報をできるだけお書きください。
例えば、次のようなイメージで十分です。
「○月○日の夜に4名で越前がにのコースを検討しています。第一希望は福井御幸店ですが、本店でも大丈夫です。ひとり甲殻類アレルギーの者がいますが、同席可能かどうか相談したいです。」
この程度の情報でも、店舗側では「この日は御幸店の席が埋まりそうだから本店を提案しよう」「アレルギー対応について、どこまで対応可能か調理場と確認しよう」といった具体的な準備に進めます。
手短でも構いませんので、「決まっていること」と「相談したいこと」を書き分けていただくと、よりスムーズです。
共通メールアドレスを設けている一番の理由は、「どちらの店舗に送るべきか悩まなくてよい」ことです。
特に初めてのお客様は、「海沿いの本店の雰囲気も気になるし、アクセスの良い御幸店も捨てがたい」というお気持ちで迷われることが多くあります。
共通アドレスを使っていただくと、
といった利点があります。
実際に、「どちらの店舗が良いか分からなかったので、共通メールに送りました」というお客様に対し、「海を眺めながらゆっくりされたいなら本店を」「福井市内の観光と組み合わせたいなら御幸店を」といった形でご案内したところ、とてもご満足いただけた事例もあります。
このように、店舗を決めきれない段階でお問い合わせいただいても大丈夫ですので、お気軽にメールをお送りください。
越前がにの解禁シーズンは、店内もお電話も一気に混み合います。
仕込みや配膳の合間を縫って電話に出ていますが、「どうしても出られなかったお電話」が発生してしまうのも現状です。
滝の川のスタッフとしても、「せっかくお電話をくださったのに出られなかった」という心苦しさがあります。
そうした状況を少しでも減らすために、「つながらなかったときは、メールやショートメッセージからもご連絡ください」とお伝えしています。
といったメリットもあり、お客様・店舗双方にとって安心度の高い連絡手段になっています。
「何度かけても通話中になってしまったので、半ばあきらめかけていたが、ダメ元でメールを送ったところ、その日のうちに返信があり予約できた」と喜んでくださったお客様もいらっしゃいます。
混雑時期には、ぜひ「電話がつながらないときの第二の手段」として、共通メールアドレスをご活用ください。
メールは大変便利な一方で、いくつか注意していただきたい点もあります。
これらをあらかじめ押さえておいていただくと、やりとりがよりスムーズになります。
まず、メールは「送信した時点で予約完了」ではありません。
店舗側からの返信にて「ご予約を承りました」「この内容でお受けできます」といった確認があって、はじめてご予約が成立します。
また、迷惑メールフォルダに振り分けられてしまうケースもあるため、
といった点にもご注意ください。
さらに、お急ぎの場合や前日・当日のご予約変更は、可能な限りお電話をお願いしております。
メールはどうしても確認のタイムラグが生じることがあり、「見落とさないように慎重に確認する」ことと「緊急度の高い要件に即時対応する」ことを両立させる必要があるためです。
「明日のお昼の人数を1名だけ増やしたい」といった場合は、お手数ですがお電話でご連絡ください。
ここでは、実際に多いお問い合わせの内容をもとに、いくつかの事例を紹介します。
「東京から家族旅行で越前海岸に行くので、1日目の夜に越前がにを食べたい」というご相談です。
このお客様は、「車で行くが、雪道が心配なので、できるだけアクセスしやすい店舗がよい」とメールに書いてくださいました。
そこで滝の川では、道路状況をふまえながら、比較的市街地に近い福井御幸店のご利用を提案し、到着時間に余裕のあるお席をご案内しました。
「両親の金婚式のお祝いで、海の見える席でゆっくり食事をしたい」というご要望です。
この場合は、「記念撮影をしたい」「サプライズでメッセージを添えた料理を出したい」といった詳細がメールで丁寧に書かれていました。
スタッフはそのメールをもとに、海がよく見える本店の席を押さえ、当日の進行も事前に打ち合わせできたため、ご家族にとって思い出深い一日になったとお喜びいただけました。
アレルギーに関するご相談です。
「家族の一人が甲殻類アレルギーだが、ほかの家族は越前がにを楽しみにしているため、同じテーブルで食事ができるか」という内容でした。
こうしたデリケートなご相談は、電話口で伝えるよりもメールのほうがゆっくり状況を書いていただけるため、店舗でも慎重に確認しやすくなります。
最終的には、調理場の動線や提供方法などを検討したうえで、できる範囲と注意点をご説明し、ご理解いただいたうえでご予約をお受けしました。
このように、メールならではの「情報量の多さ」「落ち着いて相談できる安心感」が、お客様と店舗双方にとって大きなメリットになっています。
メールのほかに、滝の川では店舗スマートフォンへのショートメッセージも受け付けています。
「メールを書くほどではないけれど、簡単に要件だけ伝えたい」という場合に、特に便利な手段です。
ショートメッセージは、
といった簡潔な連絡に向いています。
一方で、人数や予算、細かなご要望などをしっかり相談したい場合は、やはりメールかお電話を使っていただくほうが確実です。
特にシーズン中は、厨房内でスマートフォンをこまめに確認することが難しい時間帯もありますが、合間を見てできるだけ早く目を通すよう心がけています。
「どうしても電話がつながらない」「メールを送ったけれど、念のため一言だけ伝えておきたい」というときに、第二、第三の連絡手段としてご利用ください。
メールやショートメッセージでのご連絡に対して、「本当に届いているのか」「きちんと読んでもらえているのか」と不安に感じる方もいらっしゃると思います。
滝の川では、その不安を少しでも減らすために、次のような点を心がけています。
特に、遠方からのお客様にとっては、「本当に予約が取れているかどうか」が旅程全体に影響します。
そのため、少しでも行き違いが起こらないよう、メールのやりとりでは「お互いに確認し合う」姿勢を大切にしています。
また、感染症流行時には「予約制での営業」とさせていただくこともあり、その際には特に事前連絡の重要性が増します。
「店に行ってみたら入れなかった」という状況を避けるためにも、メール・電話どちらの場合でも、事前のご予約・お問い合わせをおすすめしています。
実際によくいただくご質問と、それをメールでどのように書いていただくとスムーズかを紹介します。
「何を聞いてよいか分からない」という方の参考になれば幸いです。
越前がにのコースは、相場として決して安くはないため、「だいたい一人いくらくらいを見ておけばよいか」「この予算でどの程度の内容になるか」というお問い合わせを多くいただきます。
メールでは、
といった形で書いていただければ、こちらからいくつかの選択肢をご提案いたします。
「足の悪い家族がいるので、できるだけ移動の少ない席にしたい」「小さな子どもがいるので、周りにあまり気を遣わずに過ごせる席があれば教えてほしい」といったご要望は、とても大切な情報です。
メールでは、単に「座敷希望」と書くだけでなく、
といった事情を書いていただくと、より適したお席をご用意しやすくなります。
本店は越前海岸沿い、御幸店は福井市内にあり、どちらも車でのご来店が多いため、「駐車場は何台分ありますか」「雪の時期でも行きやすいですか」といったお問い合わせをいただきます。
メールでは、
というように、予定している交通手段と日程を添えていただくと、より具体的にご案内できます。
「ひと工夫することで、さらにやりとりがスムーズになるポイント」をいくつかご紹介します。
必須ではありませんが、可能な範囲で意識していただくと、お互いに安心度が高まります。
また、一度やりとりしたメールへの「返信」機能を使っていただくと、過去の内容も含めて確認しやすくなります。
予約内容の変更や追加の質問は、新しいメールを送るのではなく、もとのやりとりに返信する形でお送りいただくと助かります。
「細かいことをあれこれ書くのは失礼ではないか」と心配される方もいますが、滝の川としては、むしろできるだけ詳しく書いていただけるほうが嬉しく感じています。
お客様のご希望や事情を事前に把握できるほど、当日「来てよかった」と思っていただける時間をご用意しやすくなるからです。
越前海岸は、季節や天候によって表情を大きく変える海です。
冬の荒波も、春や夏の穏やかな青さも、それぞれに魅力があり、その海が育んだ魚介をお出しできることは、滝の川にとって何よりの喜びです。
その一方で、天候や漁の状況によって、当日に入荷できる魚介の種類や大きさが変わることもあります。
メールでご予約いただく際には、「その日の一番良いものをおまかせでお願いしたい」といった書き方も歓迎ですし、「どうしてもこれは食べたい」というご希望があれば、遠慮なくお知らせください。
滝の川は、小さな料亭だからこそできる「顔の見えるやりとり」を大切にしています。
メールやショートメッセージといったデジタルな手段を使いながらも、画面の向こうにいるお客様一人ひとりの顔を思い浮かべて、返信や準備を進めてまいります。
どうかご負担にならない範囲で、気になることやご要望をお聞かせください。
越前海岸でのひとときが、お客様にとって特別な時間になりますよう、スタッフ一同心を込めてお迎えいたします。
滝の川では、越前海岸の四季折々の海の幸を、できるかぎり多くのお客様にゆっくり味わっていただきたいと考えています。
そのためには、「予約の段階から、安心して相談できること」がとても大切だと感じています。
お電話で直接お話ししながら決めていく方法ももちろん歓迎ですが、
といった窓口も、どうぞ遠慮なくご活用ください。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井の冬は、海の香りとともにやってきます。気温が下がり、北風が吹き始めると、越前港の周辺は慌ただしくなります。11月6日、越前がに解禁の日。港に並ぶ漁船が次々と出航し、寒さの中にも独特の緊張と高揚感が漂います。この時期、福井県民にとっての合図はただ一つ――「越前がにの季節が始まった」ということです。
料亭「滝の川」も、まさにこの日からが本番です。店内には、湯気の立ち上る鍋と笑い声、そして新鮮ながにの香りが広がります。お客様から「今年の蟹も甘いね」「身の締まりが違う」といった言葉を聞くたびに、私たちはまた一年、福井の冬のありがたさを感じます。
「越前がに」は、福井県で水揚げされる雄のズワイガニのことを指します。ここで重要なのは、その"証"である黄色いタグです。これは福井県漁業協同組合連合会が発行するブランド認証タグで、正真正銘の「越前がに」であることを示しています。
越前がには、日本海の冷たい海水と豊富な栄養を含む海底の環境の中で、じっくりと育ちます。その肉質は、弾力と甘み、そして旨味が同時に楽しめるのが特徴です。特に足の付け根の部分に詰まった繊細な身と、味噌の濃厚な風味は格別。全国の食通が、この味を求めて福井を訪れる理由がそこにあります。
お客様の中には「香住がにや松葉がにも美味しいと聞きますが、違いはありますか?」と尋ねられる方もいらっしゃいます。確かにすべてズワイガニの仲間ですが、漁場の水深、海流、そして漁獲後の取り扱いまでが異なるため、味わいは大きく変わります。越前がには特に鮮度の管理が徹底され、朝に水揚げされた蟹が夕方には料亭の食卓に並ぶこともあるほどです。
越前がにの美味しさを支えるのは、何よりも漁師の経験と技です。滝の川が仕入れを任せているのは、越前町の老舗漁師・中村さん。彼は三十年以上、越前がに一筋の漁師で、「蟹の姿を見れば、食べ頃も分かる」と話します。
ある年の冬のこと。「今日は海が荒れて、漁は難しいかもしれん」と話していた中村さんが、夜中のうちに出漁して見事な越前がにを届けてくれたことがありました。店の板前たちは直ちに調理に入り、その日のディナーで提供。お客様から「今まで食べた蟹の中で一番美味しい」とお言葉をいただきました。あの一皿には、漁師の誇りと努力が詰まっていました。
滝の川では、そうした信頼関係の上に成り立つ仕入れを大切にしています。単に"新鮮で良い蟹"を求めるだけではなく、どんな人が、どんな思いで漁をしているのか――その背景を理解した上で、お皿の上に表現しています。
滝の川の厨房は、冬になると朝から蟹一色になります。蟹をゆでる湯の音、包丁が殻を割る音、そして湯気に包まれた甘い香り。仕込みの段階から、料理人たちの緊張感が伝わります。
蟹をただ茹でるだけではなく、塩加減、火入れの時間、そして冷却の仕方まで、すべてが味を左右します。例えば、塩分濃度は約3%前後。これは海水に近い塩分で、蟹自身の旨味を引き出す理想的なバランスです。また、茹で上げた後に一気に冷水で締めることで、身がふっくらとしながらも引き締まった食感を保ちます。
料理の提供スタイルは多彩です。代表的なものを挙げると以下の通りです。
越前がに姿ゆで
素材の味を最もストレートに楽しむ定番。蟹本来の香りと甘み、そして繊細な塩加減を一度に感じていただけます。
越前がにしゃぶしゃぶ
温度管理が命。出汁にさっとくぐらせることで、とろける甘みが特徴の一品に仕上がります。
甲羅みそ焼き
濃厚な蟹味噌を香ばしく焼き上げた逸品。地酒との相性が抜群です。
越前がに会席
旬の海の幸と蟹を贅沢に組み合わせたコース。福井の冬の味覚を存分にお楽しみいただけます。
「初めて越前がにを食べる」というお客様には、まず姿ゆでをおすすめしています。店内では女将が蟹の食べ方を丁寧にご案内しますので、初心者の方も安心してお楽しみいただけます。
越前がにをより深く味わうために欠かせないのが、地酒の存在です。福井には「黒龍」「梵」「花垣」など、日本酒文化を支える名蔵が点在しています。どれも水の清らかさと米の香りを活かした淡麗な味わいが特徴で、蟹の繊細な甘みを邪魔せず、むしろ引き立ててくれます。
たとえば、ゆで蟹にはやや軽めの吟醸酒を合わせると、蟹身の清らかな旨味が際立ちます。一方、甲羅みそ焼きのような濃厚な味には、熟成酒のような深みのある一本がおすすめです。滝の川では、お客様の料理に合わせて最適な酒ペアリングをご提案しています。県外から訪れる方々にも、福井の風土を舌で感じていただけるのが喜びです。
日本酒だけでなく、地元産のワインとの組み合わせもお試しいただけます。近年、福井県内のワイナリーも増え、個性豊かなワインが生まれています。特に白ワインは、越前がにの繊細な味わいとの相性が良く、新しい発見となることでしょう。
冬の滝の川には、毎年多くの常連様が訪れます。中には、東京や大阪からこの一皿を目的に来られる方も少なくありません。あるご夫婦は、「一年頑張った自分たちへのご褒美に」とおっしゃって、毎年12月に訪れます。今年も「この蟹を食べると、また来年も頑張ろうと思える」と笑顔を見せてくださいました。
また、初めてご来店されたお客様からも、「蟹の扱いが丁寧」「地元の話も聞けて旅の思い出になった」との感想をいただいています。滝の川では料理だけではなく、福井の暮らしや風物詩を感じていただける空間づくりを心がけています。冬の夜、雪がちらつく中で味わう越前がには、まさに特別な時間です。
お子様連れのご家族にも好評で、「子どもが初めて蟹を丸ごと食べられた」「家族の記念日に最高の思い出ができた」といった温かいお言葉も励みになっています。
越前がにのシーズンは、福井の冬の風物詩と深く結びついています。年末が近づくと、福井市内では歳の市が立ち、正月飾りや地元の特産品が並びます。また、東尋坊や永平寺といった観光名所も、雪化粧をまとった冬の姿を見せてくれます。
滝の川にお越しいただく際には、ぜひこうした福井の冬の魅力も併せてお楽しみください。当店のスタッフは地元出身者が多く、おすすめの観光スポットや季節のイベント情報もご案内できます。越前がにを味わうだけでなく、福井という土地そのものを感じていただける旅になれば幸いです。
越前がにのシーズンは、11月から3月中旬までと限られています。特に12月から2月にかけては、例年ご予約が集中します。そのため滝の川では、「お電話またはメールでの事前予約制」とさせていただいております。ご不便をおかけすることもありますが、その分、一組一組に丁寧なおもてなしをお届けするための体制を整えています。
ご予約やお問い合わせは以下までお願いいたします。
滝の川 福井御幸店
福井県福井市御幸四丁目12-1
電話:0776-43-0930
メール:echizenkani@outlook.jp
店舗スマホ:080-3706-4113
また、越前町高佐の本店でも営業しております。山と海に囲まれた落ち着いた環境の中で、より静かなひとときをお楽しみください。本店では、窓から見える日本海の景色とともに、ゆったりとした時間を過ごしていただけます。
当店では、越前がにの品質にとことんこだわっています。仕入れの段階から厳選し、活きの良い蟹のみを使用。特に重視しているのが「重量感」と「殻の硬さ」です。重量感のある蟹は身入りが良く、殻が硬いものは脱皮後の時間が経過し、身が十分に詰まっている証拠です。
また、蟹の保管にも細心の注意を払っています。生簀の水温や塩分濃度を常に管理し、蟹にストレスを与えないよう配慮。提供直前まで最良の状態を保つことで、お客様に最高の一皿をお届けしています。
調理法も多様で、お客様のお好みやご要望に応じてアレンジが可能です。「少し濃い目の味付けが好き」「あっさりと仕上げてほしい」など、遠慮なくお申し付けください。長年の経験を持つ料理人が、一皿一皿に心を込めて調理いたします。
越前がにが並ぶ食卓には、ただの「食」以上のものがあります。それは、自然と人の営みが重なり合う「福井の冬の物語」です。漁師、料理人、そしてお客様――すべてがその物語の登場人物です。
一年の節目に、心温まる一杯の味噌汁と、一皿の蟹を。滝の川は、そんな冬の贅沢をこれからも丁寧に紡いでまいります。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
この記事では、福井県越前海岸の料亭「滝の川」のブログという設定で、地元の方との交流から生まれる"観光ガイドに載らない魅力"を、初心者の方にもわかりやすくお伝えします。お店目線で、実際にお客様にお話ししているようなイメージで構成していきます。
越前海岸の本当の魅力は、きれいな風景や越前がにだけではなく、「ここで暮らしている人」にあります。観光パンフレットには載らない小さな発見やエピソードは、漁師さん、市場の人、宿や食事処のスタッフと交わす何気ない会話の中から生まれます。
たとえば、当店「滝の川」にいらしたお客様に「このあたりで、朝と夕方どっちの海がきれいですか」と聞かれることがあります。そんなときは「写真を撮るなら夕方、静かな海を感じるなら早朝」と、地元で暮らすからこそわかる"時間帯ごとの表情"をお話しします。
また、「定番の観光地はひと通り行ったけれど、もう一歩奥まで知りたい」というお声も多いです。そんなとき、観光マップには載っていない、小さな祠のある岬や、地元の方が散歩に使う防波堤などを、世間話を交えながらご紹介することもあります。
越前海岸の漁師さんとの会話は、越前の海を一番リアルに感じられる"生きた教科書"です。「今日はシケだった」「この風の向きは良くない」といった一言には、長年の経験と勘が詰まっています。
専門用語もよく登場しますが、噛み砕いて聞いてみると、初心者の方にも十分理解できる内容です。たとえば、漁師さんがよく口にする「底引き網漁(そこびきあみりょう)」という言葉は、海底近くに網を沈めて引きながら魚やカニを獲る漁法のことです。越前がに漁では、この底引き網漁でズワイガニ(雄)が水揚げされ、「越前がに」としてブランド化されています。
ある冬の日、当店で食事をされた常連の漁師さんが、「今日は少し細身だけど、味は抜群のやつが多かった」と教えてくれたことがありました。身の入り具合や、殻の硬さ、爪の太さなど、プロの目線で見た"その日の海の機嫌"を教えてくれるので、料理人としても仕入れや茹で時間を微調整する大切なヒントになります。
このような会話をきっかけに、お客様にも「今日はこんな海の状態だったので、カニの身質はこういう感じです」とお伝えすると、「海と食卓がつながっている」と感じていただけるようです。
越前海岸周辺の市場では、毎朝のように地元の料理人や仲買人が集まり、「今日は何がいい?」「あそこの店はこの魚を押さえたらしい」といった会話が飛び交います。ここでのちょっとした雑談は、「今、越前で本当においしい魚は何か」を知るための貴重な情報源です。
たとえば、「越前がに」は解禁直後から春先までの限られた時期に水揚げされる、福井県沖のズワイガニの雄だけにつけられるブランド名です。同じく冬場には「天然とらふぐ」も旬を迎え、地元では刺身や鍋として親しまれています。
市場の方の「今日はふぐが脂を持ってるよ」「カレイは今が一番身がふっくらしている」という一言は、単なる感想ではなく、長年の経験からくる"プロの判断"です。当店では、こうした声を聞きながら、その日に本当におすすめできる海産物を見極め、コース内容やおすすめ料理を決めています。
ある日、市場で「今日はカニもいいけど、実はサワラが最高だよ」と言われ、試しに仕入れてみたことがありました。炙りのお造りとしてお出ししたところ、お客様から「カニだけじゃなくて、越前の魚ってこんなに旨いんですね」と、思わぬ反応をいただきました。こうした"市場の雑談"が、新しい名物料理を生むきっかけになることも少なくありません。
地元の宿や食事処のスタッフは、観光案内所とはまた違う視点で、越前海岸の楽しみ方を知っています。なぜなら、自分たちも休日には家族で海岸を歩いたり、仕事帰りに夕日を眺めたりしているからです。
当店でも、お客様から次のようなご相談を受けることがよくあります。
「ランチの前後、どこか近くでゆっくり散歩できる場所はありますか」
「夕方のディナー前に、海を眺められるスポットを知りたいです」
その際によくお伝えするのが、「同じ場所でも、時間帯によって印象がガラッと変わる」ということです。たとえば、早朝は漁船のエンジン音とともに一日が始まり、昼間は日本海の青さが際立ち、夕方はオレンジ色の光が海と岩を染めます。
実際にあったエピソードとして、県外から来られたご夫婦がランチのあと「おすすめされた岬に行ってみます」と出かけられ、翌日に再訪された際、「夕方にも同じ場所へ行ったら全然違う景色でした」と嬉しそうに話してくださったことがあります。そのときお二人は、「観光地というより、地元の人の日常の景色を少し分けてもらった気がした」とおっしゃっていました。
地元の住民の方々との会話には、観光パンフレットでは絶対にわからない、「暮らしの中の越前海岸」が詰まっています。たとえば、近所のお年寄りからは「昔はカニは"ごちそう"というより、家族で大きな鍋を囲む冬の当たり前の料理だった」という話をよく聞きます。
こうした話から、越前がには単なる高級食材ではなく、「冬になると必ず食卓にのぼる身近な海産物」であったことが伝わってきます。「カニはおやつみたいなものだった」という極端な表現も、地元でどれだけ親しまれていたかを物語っています。
また、住民の方との雑談の中で、「この坂道は昔、子どもたちが学校の帰りに海を眺めるために寄り道した場所なんだよ」と教えていただくこともあります。観光客の方からすると何気ない坂道でも、地元の人にとっては子どものころの思い出が詰まった"心の景色"なのです。
当店でも、そうした話を聞いたときは、できるだけお客様にもお伝えし、「もし時間があれば、このあたりを歩いてみてください」とおすすめしています。地元の方のエピソードをきっかけに訪れた場所は、単なる写真スポットとは違う、温度のある体験になります。
料亭「滝の川」は、越前がにをはじめとする海の幸を提供するお店ですが、「料理を通じて越前海岸そのものを好きになっていただきたい」という思いで日々お客様をお迎えしています。そのため、料理の説明だけでなく、「このカニはどの漁港で揚がって、どんな漁師さんが獲っているか」といった背景までできる限りお伝えするようにしています。
実際に、お客様との会話の中でこんなやり取りがありました。
「こんな立派な越前がに、どこから届くんですか?」
「越前町の漁港で、長年付き合いのある漁師さんが水揚げしたものです。漁場が港から近いので、その日のうちに生きたまま競りにかけられるんですよ」
ここで、「漁場が近い」というのは、越前海岸沖の海底が急に深くなる地形のおかげで、遠くまで船を出さなくても良い漁場に到達できるという意味です。この地形条件により、日帰りでの操業が可能になり、カニを生きたまま港へ持ち帰れるため、鮮度の良さが際立ちます。
こうした説明をすると、お客様からは「越前のカニが特別と言われる理由がよくわかりました」「同じカニでも、背景を知ると味わい方が変わりますね」という感想をいただきます。お店としては、その瞬間こそが「料理を通して越前海岸の物語をお届けできた」と感じられる、何より嬉しい瞬間です。
越前海岸には、観光ガイドに大きく載る有名スポットだけでなく、地元の人だけが知っている"小さな絶景ポイント"がたくさんあります。それらを見つけるコツは、難しいテクニックではなく、「少しだけ勇気を出して話しかけてみること」です。
おすすめの聞き方の一例としては、次のようなものがあります。
「このあたりで、地元の方がよく行く海辺の散歩コースはありますか」
「夕日がきれいに見える場所を、ひとつだけ教えてください」
「子ども連れでものんびりできる、静かな場所はありますか」
こうした質問を、宿や食事処、土産物屋さん、道の駅などで尋ねてみると、それぞれのお店の"お気に入り"の場所を教えてくれることが少なくありません。たとえば、「観光客はあまり行かないけど、あの防波堤から見る夕日はきれいだよ」「あの神社の裏手に、小さな浜があるんだ」など、地図アプリには出てこない情報が返ってきます。
当店でも、お帰りの際に「このあとどちらへ行かれますか?」とお聞きし、予定に合わせて立ち寄りスポットをご案内することがあります。「お店で聞いたから行ってみた」という一言が、地元の人との会話をつなげ、次の旅人へと受け継がれる"小さな物語"になっていきます。
「地元の人と話してみたいけれど、きっかけがつかめない」という方は多いです。ですが、少し言い回しを工夫するだけで、越前海岸の人たちとの距離はぐっと縮まります。
初心者の方におすすめのポイントは、次の通りです。
挨拶をちゃんとする
「こんにちは」「お世話になります」といった一言があるだけで、会話の雰囲気が柔らかくなります。
質問は具体的にする
「どこかおすすめありますか?」よりも、「この近くで、車で10分以内に行ける海辺はありますか?」の方が答えやすくなります。
相手の時間を尊重する
漁師さんや市場の方はとても忙しいので、「お忙しいところ少しだけ教えていただけますか」と添えると、気持ちよく答えてくれます。
以前、初めて越前を訪れた若いご夫婦が、当店で食事をされた際に「地元の方と話してみたいけれど、何を聞けばいいのかわからない」とおっしゃいました。そこで、「まずは今日の海の様子を聞いてみてはどうでしょう」とお伝えすると、翌日、市場で実際に漁師さんに声をかけられたそうです。戻ってきたお二人は、「波の話から始まって、子どもの頃の遊び場の話まで聞けました」と、とても嬉しそうに報告してくれました。
越前海岸の魅力は、季節によってまったく違う顔を見せてくれることです。地元の人との会話も、その季節ならではの話題で盛り上がります。
冬(11月〜3月)
越前がにのシーズンです。漁師さんや市場の方との会話は、カニの水揚げ状況や海のコンディションが中心になります。「今年は身入りがいい」「今日は波が高くて出漁できなかった」といった生の情報が飛び交います。寒い季節ですが、地元の人は「冬の海こそ、越前らしい」と口を揃えます。
春(4月〜5月)
春は新緑と穏やかな海が魅力です。地元の方からは「この時期は観光客も少なくて、ゆっくり海を眺められるよ」といった声をよく聞きます。カニのシーズンは終わりますが、イカやメバル、サザエなど春の海産物が市場に並び始めます。
夏(6月〜8月)
海水浴シーズンになると、地元の家族連れで賑わいます。「この浜は波が穏やかだから子どもも安心」「あそこの岩場は磯遊びができる」など、地元ならではの情報を教えてもらえます。また、夏の夕暮れ時の海は格別で、住民の方も散歩に出かける姿をよく見かけます。
秋(9月〜10月)
秋は越前海岸が最も静かで落ち着いた表情を見せる季節です。地元の方は「秋の海は透明度が高くて、魚影もはっきり見える」と話します。また、越前がに解禁前のこの時期は、甘エビやアジ、サバなど、秋の味覚が豊富に揃います。
季節ごとに違う表情を持つ越前海岸。地元の人との会話を通じて、その季節ならではの楽しみ方を見つけてみてください。
越前がにを初めて召し上がる方から、「どうやって食べればいいですか」「何を注文すればいいですか」といった質問をよくいただきます。地元の料理店として、いくつかアドバイスをさせていただきます。
まずは「茹でガニ」から
カニ料理にはさまざまな調理法がありますが、初めての方にはシンプルな茹でガニをおすすめします。越前がに本来の甘みと旨みを、一番ストレートに感じていただけます。
「せいこがに」も忘れずに
越前がに(雄)だけでなく、「せいこがに」(雌)もぜひ召し上がってください。身は小さめですが、内子(卵巣)と外子(卵)の濃厚な味わいは、地元でも大人気です。11月上旬から12月末までの短い期間しか味わえない貴重なカニです。
地元の食べ方を真似してみる
地元の人は、カニ味噌をほぐした身に混ぜて食べたり、甲羅酒として楽しんだりします。お店の人に「地元ではどうやって食べますか?」と聞いてみると、おすすめの食べ方を教えてくれます。
カニ以外の料理も楽しむ
せっかく越前まで来たのですから、カニだけでなく、その日の旬の魚も味わってください。地元の料理店では、市場で仕入れたばかりの新鮮な魚介を使った料理を用意しています。
越前海岸を訪れる多くの方は、「越前がにを食べたい」「新鮮な海鮮を楽しみたい」といった"味"を目的にされています。もちろん、それは越前を訪れる大きな魅力であり、当店としても一番の得意分野です。
しかし、せっかくここまで足を運んでくださるのであれば、「食べた」という記憶だけでなく、「どんな人が、この海でどんな暮らしをしているのか」という物語も一緒に持ち帰っていただきたいと考えています。漁師さん、市場の方、地元の住民、宿やお店のスタッフとの会話は、その土地の物語へと続く入り口です。
滝の川では、越前がにや旬の魚を最高の状態でお出しすることはもちろん、「今日の海の様子」や「この魚がどこで揚がったか」といった背景も、できる限り言葉にしてお届けしています。もしご来店の際に、「このカニはどんなところで獲れたんですか?」「今日のおすすめの魚は、どうしておすすめなんですか?」といった質問があれば、ぜひ遠慮なくお声がけください。
その一言から、越前海岸の"隠れた魅力"が、きっといくつも見えてくるはずです。そして、その体験が、また次の季節に越前を訪れる理由になれば、お店としてこれ以上嬉しいことはありません。
越前海岸は、ただ「見る」「食べる」だけの観光地ではありません。ここには、海とともに生きる人々の暮らしがあり、長い歴史の中で培われた文化があり、四季折々の物語があります。地元の人との何気ない会話が、あなたの旅をより深く、より温かいものにしてくれるはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井・越前町の海沿いにある「滝の川」では、毎年冬になると黄金色の「越前がに」の季節がやってきます。海の底から水揚げされたばかりの蟹の香り、湯気の立つ蟹すき鍋、そして素材そのものの味わい。これらを心ゆくまで楽しんでいただくために、私たちは「料理の味」だけではなく、「お客様にとって居心地のよい時間」を最も大切にしています。
特に初めてご来店くださるお客様には、少し緊張される方も多くいらっしゃいます。「越前がにってどう頼めばいいの?」「マナーがわからない」「高級そうで不安」という声も耳にします。滝の川では、そうしたお客様にも安心してお食事を楽しんでいただくために、予約の段階からお帰りの瞬間まで、丁寧なご案内を徹底しています。
越前がには福井県の冬の味覚を代表する食材です。その中でも「雄のズワイガニ」にしか与えられない「越前がに」という呼び名は、長年、地元の漁師や市場関係者が守ってきた誇りの印です。
滝の川では、毎年11月6日の漁解禁日から3月までの期間限定で、港から直接仕入れた新鮮な蟹のみをご提供しています。蟹の大きさ、甲羅の色、身入り、卵の状態などをすべて店主が自ら確認し、納得したものだけを仕入れます。この「選ぶ目」が料理の味を決めると私たちは考えています。
お客様の中には「蟹の食べ方が難しそう」と感じる方もいらっしゃいます。そのため、スタッフが蟹のさばき方やおすすめの食べ方を一つひとつ丁寧に説明いたします。初めてのお客様には、「おまかせコース」がおすすめです。前菜から刺身、焼き蟹、蟹すき、雑炊まで、すべての工程を通じて越前がにの魅力を段階的に味わっていただけます。
越前がにの漁は、毎年11月6日に解禁され、翌年3月20日まで続きます。この限られた期間の中でも、特に美味しいとされるのが12月から2月にかけての厳寒期です。この時期の蟹は身がぎっしりと詰まり、甘みも格別です。
滝の川では、解禁直後の「初物」から、寒さが厳しくなる真冬の「寒蟹」、そして漁期終盤の「名残の蟹」まで、それぞれの時期ならではの味わいをお楽しみいただけます。店主は毎朝、漁港に足を運び、その日の蟹の状態を見極めます。重さだけでなく、甲羅の色艶、持ったときの重量感、そして蟹が持つ独特の「張り」を確かめ、最高の状態のものだけを選び抜いています。
ご予約の段階から当日のご案内まで、初めての方でも安心していただけるよう、丁寧なコミュニケーションを心がけています。
まず、お電話かメール、またはショートメッセージにてご予約いただく際、「どのようなシーンでご利用されるのか」をお伺いします。ご家族での記念日、接待、観光、旅の途中のご昼食など、お客様の目的に合わせてお席やメニューをご提案しています。
来店時には、スタッフが玄関でお迎えし、履物の扱いや上着のお預かりなどもお手伝いします。「少し緊張している様子が見えたら、先にお茶を出してほっとしていただく」など、細やかなところまで心を配っています。これは、料亭として当然のことですが、初めてのお客様ほどこの「ほんの少しの気配り」で安心されるのです。
ある日、遠方からお越しのご夫婦が「蟹を食べるのは初めて」とお話しくださいました。スタッフが蟹脚の部位や味の違いを説明しながら進めると、最後には「蟹ってこんなに奥深いんですね」と笑顔で帰られたことがあります。こうした瞬間こそ、私たちの喜びです。
初めて料亭を訪れるお客様の中には、「どんな服装で行けばいいのか」「子供を連れて行っても大丈夫か」「予算はどれくらいかかるのか」といった疑問をお持ちの方も少なくありません。
滝の川では、そうした不安にも丁寧にお答えしています。服装については、特別な決まりはなく、旅行中のカジュアルな装いでも問題ありません。お子様連れのご家族も大歓迎です。個室をご用意しておりますので、周りを気にせずゆっくりとお食事を楽しんでいただけます。
予算についても、ご予約時に率直にご相談ください。お客様のご予算に応じて、最適なコースをご提案いたします。無理な勧誘は一切いたしませんので、安心してお問い合わせください。
滝の川が大切にしているのは、料理そのものの味だけではありません。お客様が過ごす「時間」もまた、料理の一部だと考えています。店内には越前の山々を望む落ち着いた個室席や、海風を感じられるテーブル席をご用意しており、どのお席も「静けさの中に心地よさ」があります。
料理の提供ペースも、お客様の会話や表情を見ながら、少しずつ調整しています。蟹をゆっくり味わいたい方には、あえて次の料理まで少し間を空けることもあります。一方で、お子様連れのご家庭には、体調やお腹の空き具合に合わせてテンポを整えます。
実際、「他の店では料理が早く出すぎて慌ただしかったけれど、滝の川では時間の流れが心地よかった」との感想をいただくことが多いです。私たちにとっては、それが何よりの誉め言葉です。
滝の川の魅力は、料理だけにとどまりません。窓の外に広がる越前の自然、季節の移ろいを感じる設え、そして器や盛り付けに込めた美意識。すべてが一体となって、お客様に特別な時間を提供しています。
冬の晴れた日には、雪化粧をした越前の山々が窓越しに望めます。春には桜が咲き誇り、夏には青々とした木々が目を楽しませ、秋には紅葉が料理に彩りを添えます。四季折々の表情を持つ越前の自然は、料理の味わいをより一層深いものにしてくれます。
越前がにだけでなく、滝の川では福井の海と山の恵みを幅広く取り入れています。冬の魚ではヒラメや甘鯛、春には若狭牛や地元野菜、夏には岩ガキやアジ、秋には松茸が登場します。どれも地元漁港や農家と直接やり取りを行い、その日一番の素材を仕入れています。
特に刺身や炭火焼は、素材の良さを最大限に引き出す調理法を用いています。火加減一つで味が変わるため、炭を扱う職人の経験がものをいいます。炭は地元・越前の備長炭を使用し、遠赤外線で外は香ばしく中はふっくらと焼き上げます。
また、味つけはあくまで「素材の声を聞く」よう心がけています。味噌や醤油もすべて福井県産のものを使用し、季節ごとに微妙に塩加減を調整します。「手を加えすぎない」ことが越前料理の本質だと滝の川は考えています。
滝の川の料理を支えているのは、長年培われてきた職人の技です。蟹を茹でる温度と時間、出汁の引き方、焼き加減、そして盛り付けの美しさ。どれ一つとっても、何年もの修行と経験が必要とされます。
特に蟹の茹で方は、滝の川が最もこだわる部分です。塩加減、火加減、茹で時間のすべてが完璧に整って初めて、蟹本来の甘みと旨味が引き出されます。茹で上がった蟹は、鮮やかな朱色に染まり、甲羅からは湯気とともに芳醇な香りが立ち上ります。
現在、滝の川では新型コロナウイルスの影響を受け、お客様に安心してお食事いただけるよう「完全予約制」で営業しております。お電話が混み合う場合もあるため、メール(echizenkani@outlook.jp)や店舗スマートフォン(080-3706-4113)でのショートメッセージも受け付けています。
予約制のメリットは、単に混雑を避けるだけではありません。お客様の来店時間や人数、食事のペースを事前に把握することで、もっとも美味しい状態の蟹をお出しできるのです。蟹は茹で上がってから時間が経つと、旨味が逃げてしまいます。到着時間に合わせて蟹を茹でるため、まさに理想のタイミングで味わっていただけます。
また、食物アレルギーや苦手な食材も、事前にお知らせいただければ対応いたします。お子様メニューやソフトドリンクの用意もございますので、ご家族皆さまで安心してご利用ください。
ご予約をいただいた後、当日までにいくつかの確認をさせていただくことがあります。これは、お客様により良い時間を過ごしていただくための準備です。
到着予定時刻の確認、お食事のペースのご希望、特別なご要望やアレルギーの有無など、細かな点までお伺いします。また、記念日や祝い事でのご利用の場合は、サプライズの演出やメッセージカードのご用意も承っております。どうぞお気軽にご相談ください。
当日は、ご予約いただいた時間の少し前にお越しいただければ、ゆったりとした気持ちでお食事を始めていただけます。お席にご案内した後、まずはお茶とともに本日のメニューをご説明いたします。ご不明な点があれば、いつでもスタッフにお声がけください。
滝の川では、お食事が終わったあとも「最後の一瞬まで心地よい時間」であるよう努めています。デザートとともに出すお茶は、福井市内の老舗茶舗がブレンドした香り高い煎茶です。食後には、店主がご挨拶に伺い、旬の情報や蟹の裏話をお話しすることもあります。
お帰りの際は、玄関前でスタッフが手を合わせてお見送りいたします。その際、「来年もまた来ますね」と言っていただけることが、何よりの励みです。リピーターのお客様はもちろん、初めての方に「またここに来たい」と思っていただけるよう、おもてなしの心を磨き続けています。
滝の川には、何度もお越しくださるリピーターのお客様が数多くいらっしゃいます。中には、数十年にわたって毎年冬になると必ず訪れてくださる方もいらっしゃいます。そうしたお客様との信頼関係は、私たちの宝物です。
初めてのお客様にも、いつか「毎年恒例の楽しみ」として滝の川を選んでいただけるよう、一期一会の精神を大切にしています。お一人おひとりのお顔を覚え、お好みを記憶し、次回お越しいただいたときには、さらに心地よい時間を提供できるよう努めています。
「滝の川」は単なる蟹料理の店ではありません。越前の海と人、そしてこの土地の食文化を体験していただくための場所です。初めての方こそ、私たちの料理とおもてなしで、心からの「おいしさ」と「安心」を感じてほしいと願っています。
どんなに華やかな料理でも、食べる人の気持ちが安らかでなければ、本当のごちそうとは言えません。だからこそ、滝の川では、最初の電話の一言から最後のお見送りまで、すべての瞬間を「おもてなしの一部」と考えています。
「滝の川で過ごした時間が、旅の中でいちばんの思い出になった」と言っていただけるよう、これからも福井の旬を通じて、心からの感動をお届けしてまいります。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県の日本海沿いに広がる越前海岸。その雄大な景観と、冬の厳しさが育む海の幸は、訪れる人の心を静かに奪っていきます。荒波にもまれた魚介類は身が引き締まり、旨味が凝縮されることで知られています。この地の海の恵みを、最も美しい形でお届けしたい――そんな思いから生まれたのが料亭「滝の川」です。
滝の川は、越前がにをはじめとする旬の海の幸を丁寧に調理し、その一皿一皿に職人の心を込めています。料理は単なる食事ではなく、越前の海とともに歩む人々の「物語」を味わう時間。その背景には、地元漁師との信頼関係があります。毎朝、漁港から届く活きのよい魚介を選び抜き、素材そのものの持ち味を生かした調理を行っています。
ある日、雪がちらつく朝の漁港で、常連の漁師が語ってくれました。「今日はいい蟹が揚がったぞ。身の詰まりが違う」。その笑顔を見ると、私たちは冬の到来を肌で感じます。滝の川の厨房では、その日の蟹をすぐに調理し、お客様のもとへお届けする準備が始まります。越前の海が運ぶ新鮮さは、時間との勝負です。これこそが滝の川の料理の根幹にあります。
越前がには、冬の日本海が育てた最高峰の蟹として知られています。福井県で水揚げされ、厳しい基準を満たした雄のズワイガニだけに「越前がに」の称号が与えられます。甲羅に黄色いタグが付いているのがその証です。滝の川では、この越前がにを最も贅沢に楽しめるコースを毎年提供しています。
蟹をゆでる時間は数分の違いで味が変わります。茹ですぎれば旨味が逃げ、短ければ香りが立ちません。店主は火加減に全神経を集中させながら、その日の蟹の大きさや身のつまり方を見極めて調整します。丁寧に火を通した蟹の身は弾力があり、口に入れた瞬間、海の香りが広がります。
常連のお客様の中には、「ここの蟹を食べるために冬を待っている」とおっしゃる方もいます。そんな言葉を支えに、私たちは毎年このシーズンに心を込めて蟹を調理します。旬を逃さず、最良の状態でお出しすることが、越前の自然への敬意でもあります。
また、越前がにを使った料理は茹で蟹だけではありません。蟹味噌を生かした甲羅焼き、土鍋でじっくりと煮込む蟹雑炊など、最後の一口まで満足できるよう工夫しています。季節の地酒とともに、越前の冬を味わっていただく時間。それはまさに「至福の一刻」と呼ぶにふさわしい体験です。
蟹の足を一本ずつ丁寧に割り、身を引き出す。その所作ひとつひとつが、料理人の技術と経験の結晶です。繊維がほぐれる音、立ち上る湯気、そして口に運んだときの甘み。五感すべてで楽しむことができるのが、越前がにの真の魅力なのです。
滝の川が何より大切にしているのは、旬を見極める目と、それを生かす技です。越前の海は四季折々の表情を見せ、季節ごとに異なる味覚を届けてくれます。春は甘鯛や桜鯛、夏は岩牡蠣、秋には脂ののったのどぐろ。そして冬は越前がにと寒ブリ。この自然のリズムに合わせて、献立も変化します。
料理人は素材に手を加えすぎず、引き算の美学で仕上げます。たとえば、越前の甘鯛を焼くとき、味つけは最小限に。塩だけで素材の旨味を引き出します。一口食べた瞬間、その繊細な甘みが舌に広がり、余韻が静かに残ります。こうした料理の奥には、「素材が主役である」という明確な信念があります。
滝の川では、地元の農家とのつながりも大切にしています。山から流れ出る清らかな水が、海の豊かさを育んでいるからです。漁師・農家・料理人――すべての人がこの地の恵みを守り、次の世代へとつないでいます。その輪の中に滝の川も存在しています。
食材との対話は、料理の基本です。魚の目の輝き、身の張り、香り。これらすべてから、その日の最良の調理法を導き出します。長年の経験が培った感覚と、素材への深い理解があってこそ、本当においしい料理が生まれるのです。
滝の川は、ただ料理を提供するだけの場所ではありません。お客様一人ひとりとの対話を通して、その時間を丁寧に作り上げていきます。お祝いの席、家族の集まり、旅の途中のひととき。それぞれに異なる想いがあります。私たちはその想いに寄り添うよう、季節の食材と心配りでお迎えしています。
ある夜、遠方から来られたお客様が「ここに来ると、越前の空気まで味わえる」と話してくれました。その言葉に、滝の川の存在意義を改めて感じました。料理だけでなく、空間そのものが思い出になるように。器、照明、香り、音――すべてが調和する中で、訪れる方の心に残る時間をお届けしたいと考えています。
また、お客様の安心を第一に考え、完全予約制としています。少人数でも心地よく過ごしていただけるよう、個室空間をご用意しております。電話がつながりにくい場合は、メールやショートメッセージでのお問い合わせも承っています。
おもてなしとは、目に見えない気配りの積み重ねです。お客様の表情を読み取り、お話のペースに合わせて料理を運ぶ。そんな細やかな配慮が、居心地のよい時間を作り出します。滝の川で過ごす時間が、特別な記憶として心に残ることを願っています。
滝の川で食事を終えたお客様がよく口にされるのが、「また来年、この蟹を食べに来ます」という言葉です。越前の海は一度では語り尽くせません。季節の移り変わりとともに、海の表情も味も変化します。春の潮風、夏の夕凪、冬の雪景色。それぞれに違った美しさがあり、訪れるたびに新しい発見があります。
私たちは、この地の自然の恵みをお届けするだけでなく、「また訪れたい」と思える時間を提供することを目指しています。それは料理だけでなく、空気感や人とのつながりを通して生まれる感動です。越前海岸という場所が持つ力を、五感で感じていただくことが何よりの喜びです。
このブログを読まれている方の中には、越前がにをまだ召し上がったことのない方もいらっしゃるでしょう。ぜひ一度、越前海岸へ足を運んでください。冬の冷たく透き通った空気の中で味わう蟹の甘みは、きっと忘れられない体験になるはずです。滝の川は、その特別な瞬間に寄り添う場所であり続けます。
四季を通じて訪れるお客様には、それぞれの季節の魅力を存分に堪能していただけます。春には桜鯛の優しい味わい、夏には岩牡蠣の濃厚なミルキーさ、秋にはのどぐろの芳醇な脂。そして冬には、やはり越前がにの豊かな甘みと旨味。一年を通して、越前の海の恵みを感じていただけることが、私たちの誇りです。
滝の川では、これからも越前の海とともに生きていく覚悟を持っています。料理は毎日の積み重ねであり、自然との対話です。漁の状況が変われば、献立も変える。気候の移り変わりに合わせて味付けを微調整する。そうした小さな工夫が、最終的に「変わらないおいしさ」につながります。
伝統を守りながらも、新しい試みを恐れない。それが滝の川の姿勢です。若い料理人たちには、先人の技術を学びながら、自分なりの感性を磨いてほしいと願っています。越前の食文化は、こうして次の世代へと受け継がれていくのです。
これから訪れる季節も、また新たな味との出会いが待っています。越前の海の恵みを受けて育った私たちの料理を、これからも多くの方に楽しんでいただけるよう努めてまいります。滝の川は、食を通じてこの土地の魅力を伝える"橋渡し役"でありたいと願っています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
〜越前海岸「滝の川」の板前が大切にしていること〜
福井・越前海岸の海は、冬の日本海らしい荒波と冷たい水温のおかげで、身のしまった魚と甘みの強いカニが育つ環境にあります。
当店「滝の川」では、その素材の良さをそのままお客様の舌に届けるために、魚種ごとに「切り方」を変えることを何より大切にしています。
刺身というと「新鮮なら何でもおいしい」と思われがちですが、同じ魚でも切り方ひとつで、味わい・食感・香りが大きく変わります。
同じ越前がにでも、足の身と肩の身では繊維の方向も甘みの感じ方も違い、それに合わせて包丁の入れ方を変えることで「とろけるような甘さ」や「ぷりっとした食感」が際立ってきます。
ここでは、当店の板前が日々心がけている「魚種によって変える刺身の切り方」について、初めての方にもわかりやすいようにお店目線でお話しします。
難しい専門用語には必ず解説を付けますので、刺身づくりの参考にしていただければうれしいです。
刺身の切り方を考えるとき、まず大事になるのが「繊維」と「脂」の向きです。
魚の身は、見えない糸が並んでいるように筋肉の繊維が走っており、包丁をどの方向に入れるかで口当たりがまったく変わります。
ここでいう繊維とは、魚の「筋肉の方向」のことです。
たとえば、白身魚の柵をよく見ると、細い筋が同じ方向に並んでいるのがわかりますが、これが繊維です。
繊維に対して直角に切る: 繊維が短くなるため、歯切れが良く、やわらかく感じる
繊維に沿って切る: 噛みごたえが強くなり、弾力を楽しみたいときに向く
当店では、脂の少ない身や、やわらかさを生かしたい部位は「繊維を断つように」切ることが多いです。
逆に、程よい歯ごたえを楽しんでいただきたいイカなどは、あえて繊維を生かすような切り方をすることもあります。
次に大切なのが脂の入り具合です。
まぐろのトロのように脂が強い部分は、厚く切りすぎると重たく感じてしまうことがあります。
脂が多い身: やや薄めに、口の中でスッと溶ける厚みに
脂が少ない身: 少し厚めに切り、噛むことで旨味を感じてもらう
越前海岸であがる魚は、冬場に脂が乗ってくるものが多く、季節によっても「同じ魚なのに切り方を変える」ことが珍しくありません。
当店では仕入れのたびに身質を確かめ、その日の状態に合わせて包丁の角度や厚みを微調整しています。
ある冬の日、若い板前が脂のしっかりのったブリをいつも通りの厚みに切って出したところ、「おいしいけれど、少し重たい」と感じるお客様の声がありました。
そこで大将が同じ柵をやや薄く、角度も変えて切り直してみたところ、「さっきより香りがすっと広がる」と感想が変わり、若い板前は「同じ魚でも切り方でこんなに違うのか」と驚いていました。
越前海岸の冬の主役といえば、やはり越前がにです。
ゆでがにのイメージが強いですが、鮮度の良いものに限っては、当店でも足の身などを刺身でお出しすることがあります。
カニの身は、魚と違い「繊維が束になって並んでいる」ような構造をしています。
足の身をほぐしてみると、筒状の身が縦に何本も集まっているのがわかりますが、一本一本が太い繊維と捉えるとイメージしやすくなります。
このため、越前がにの刺し身では以下の点を意識して包丁を入れます。
繊維をまるごと活かす切り方: ぷりっとした食感を楽しみたいとき
繊維を少しだけ断つ切り方: とろける甘さを前面に出したいとき
当店では、お客様の年齢層やお好みによって、このバランスを変えることがあります。
ご高齢の方が多い宴席では、少し歯切れが良くなるように包丁を入れ、若い方のグループでは食感を楽しめるように繊維を生かした切り方を選ぶことが多いです。
越前がにの足の身は、甘みが強く、見た目も華やかなため、刺身でも主役になりやすい部分です。
足の身は太い繊維がまっすぐに並んでいるので、これを活かすように、基本的には縦方向に近い角度でスッと引くように切ります。
一方で、肩の身(いわゆる「みそ」の周りの身)は、繊維の向きが複雑で、部分によって食感や水分量が変わります。
そのため、肩の身を刺身にする場合は、まず大きくほぐしてから、繊維を見極めつつ、やや小さめに切り分けていきます。
ある常連のお客様から「足の刺身もおいしいけど、もう少し噛み切りやすいと、年寄りも安心して食べられる」と相談されたことがありました。
それをきっかけに、大将が繊維の向きに対してごく浅い角度で包丁を入れ、繊維の表面だけを軽く断つような切り方を試したところ、「甘さはそのままで、すっと噛み切れる」と非常に好評をいただいたのです。
このように、越前がにひとつとっても、繊維の捉え方と包丁の角度で味わい方が変わってきます。
お店としても「今日のかには、どう切れば一番喜んでいただけるか」を、毎日考えながらご用意しています。
越前海岸では、季節によって真鯛やヒラメなどの白身魚も多く水揚げされます。
白身魚の刺身は一見シンプルですが、実は繊細な調整が求められる魚種です。
白身魚でよく使われる切り方として、「そぎ切り」と「平造り」があります。
それぞれの意味は次の通りです。
そぎ切り: 包丁を寝かせて斜めに薄く切る方法。切り口が広くなり、見た目が美しく、口当たりもなめらかになる
平造り: 柵をまっすぐに切っていくオーソドックスな切り方。やや厚みがあり、しっかりとした歯ごたえが出る
当店では、ヒラメやカレイのように身がしまっている魚にはそぎ切りを使うことが多いです。
タイのように程よく脂がのった魚には、平造りに近い厚みで切り、噛むほどに旨味が広がるよう意識しています。
福井では、白身魚を昆布で締める「昆布締め」も親しまれています。
昆布締めにすると、昆布の旨味成分が魚に移り、身の水分が抜けてねっとりとした食感になります。
この昆布締めを刺身にするときには、やや薄めにそぎ切りにして、口の中でほどけるようにする、厚みを出しすぎず、昆布の香りと魚の旨味が同時に広がるようにする、といった点に気を配ります。
ある宴席で、通常の刺身と昆布締めを食べ比べていただいたところ、「同じ魚とは思えない」と驚かれたお客様もいらっしゃいました。
白身魚は新鮮であることはもちろん大切ですが、「歯ごたえ」と「旨味」のバランスを整えるためには、切り方が欠かせません。
とくにヒラメのえんがわのような部位は、繊維が強いので、繊維を断つ方向で細めに切ることで、コリコリしながらも噛みきりやすく仕上がります。
当店では、同じ一本の魚でも、腹側・背側・えんがわなど部位ごとに少しずつ厚みや角度を変え、「どの一切れを口に運んでもおいしい」と感じていただけるよう工夫しています。
アジやサバなどの青魚は、脂がのると非常に濃厚な旨味を楽しめる一方で、香りや酸味も強く出やすい魚です。
越前海岸でも、季節によって脂ののったアジやサバが水揚げされ、当店でも刺身や〆ものとしてよく使われます。
青魚は、白身魚に比べて筋肉の繊維がやや粗く、脂が身全体に広がっているのが特徴です。
このため、切り方としては以下の点を重視します。
身の表面積を広げすぎないようにして、香りが立ちすぎないようにする
皮付きのまま薄く切る場合、皮と身の間の脂を楽しめるように包丁を寝かせる
アジの刺身では、皮を引いたあとに、やや細めの平造りにすることで、脂の旨味を感じつつも後味が軽くなるよう意識することが多いです。
サバの場合は、しめ鯖として提供することが多いため、酢の酸味とのバランスを考え、厚みを決めていきます。
しめ鯖は、サバを塩と酢でしめることで、保存性を高めつつ、旨味を凝縮させたものです。
しめ鯖の刺身をお出しする際のポイントは次の通りです。
酢の酸味を強く感じさせたくない場合: やや厚めに切り、噛むごとに酸味と脂が混ざり合うようにする
さっぱり食べたい場合: 少し薄めに切り、口に入れた瞬間に酸味が広がるようにする
ある常連のお客様から「今日は日本酒をゆっくり飲みたいから、しめ鯖は厚めで」と注文をいただいたことがあります。
その日は、しっかりと脂ののったサバだったため、やや厚めに切ることで、酒の旨味とサバの甘みが重なり、「一切れで一杯いける」と喜んでいただけました。
イカやタコは、魚とはまた違った「弾力のある食感」が持ち味です。
しかし、切り方を間違えると、ただ固いだけで噛み切りにくい刺身になってしまいます。
イカやタコの刺身でよく使われる技に「隠し包丁」があります。
これは、表面に細かく浅い切り込みを入れることで、繊維を部分的に断ち、噛み切りやすくする方法です。
斜めに細かく入れる: 見た目も美しく、口当たりがなめらかになる
格子状に入れる: よりやわらかくなり、ご高齢の方にも食べやすい
当店では、イカを細く切るだけでなく、表面に薄く包丁を入れることで、噛んだ瞬間に甘みが広がるよう調整しています。
タコも、足の太い部分は、薄めに切るだけでなく、軽く隠し包丁を入れることで、歯ごたえを残しながらも固くなりすぎないようにしています。
タコの吸盤の部分は、コリコリとした食感が楽しい部位です。
見た目にも特徴的なので、盛り付けのアクセントとしてもよく使われます。
吸盤を刺身にするときは、一つひとつをそぎ切りにして並べ、見た目にもリズムをつける、大きめの吸盤は半分に切ってから、断面を上にして盛り付ける、といった工夫をすることで、食べやすさと美しさを両立させています。
ある日、初めてタコの吸盤を召し上がるお客様がいらっしゃり、「見た目に少し勇気がいる」と笑いながら箸を伸ばされましたが、一口食べて「コリコリなのにやわらかい」と驚いていました。
刺身は「切ったら終わり」ではなく、「どう盛り付けるか」で印象が大きく変わります。
当店では、越前海岸の風景を思い浮かべながら、器や盛り付けにもこだわっています。
福井は四季のはっきりした土地であり、器選びにも季節を映すことを大切にしています。
冬: 落ち着いた色合いの器に、越前がにや厚みのある白身を盛り、重厚感を出す
春: 淡い色合いの皿に、桜鯛などのピンクがかった身を合わせ、柔らかい印象に
夏: 涼しげなガラス皿に、イカや白身を透けるように盛り付け、清涼感を演出
秋: 土ものの器に、脂ののった青魚や戻り鰹などを盛り、力強さを表現
このように、同じ刺身でも器によって「感じる味」が変わると考えています。
お店としては、お客様に季節を五感で味わっていただけるよう、一皿一皿に合う器を選んでいます。
盛り付けでは、高さと余白も重要な要素です。
高さ: 中心に向かってやや高く盛ることで、華やかさと立体感が出る
余白: 皿いっぱいに盛りすぎず、あえて余白を残すことで、上品な印象になる
当店では、刺身を盛る際、まず主役となる魚を決め、その周りに他の魚や薬味を配置していきます。
越前がにが主役の日は、カニの色合いが一番美しく見えるよう、白や黒を基調とした器を選び、周囲に白身や青魚をバランスよく添えることが多いです。
最後に、ご自宅でも試しやすい「滝の川流」の刺身のコツを、できるだけ簡単な形でまとめます。
プロのように完璧でなくても、少しの工夫でおいしさはぐっと変わります。
1. 柵をよく観察する
繊維の向き(筋の方向)を目で確認する
脂が多そうな部分、少なそうな部分を見分ける
2. 切る方向を決める
やわらかく食べたい:繊維を断つ方向で切る
歯ごたえを楽しみたい:繊維を少し生かす角度にする
3. 厚みを調整する
脂が多い身:薄めに
脂が少ない、白身:やや厚めに
4. 包丁を引いて切る
力を入れて押し切りにせず、包丁の刃全体を使って手前に引きながら切る
これだけでも、いつもの刺身がぐっと変わって感じられるはずです。
可能であれば、同じ魚をあえて厚さや角度を変えて切り、食べ比べてみるのもおすすめです。
ご家庭で刺身を切る際、包丁選びも大切なポイントです。
刺身包丁は刃渡りが長く、一度に引き切れるように作られていますが、ご家庭では普通の三徳包丁でも十分においしい刺身が切れます。
大切なのは、包丁の切れ味をしっかりと保つことです。
切れない包丁で無理に切ろうとすると、身が潰れて旨味が逃げてしまいます。
定期的に研ぐか、簡易的なシャープナーでも構いませんので、切れ味を保つように心がけましょう。
また、刺身を切る前には、包丁を水で濡らしてから拭き取ると、身が包丁にくっつきにくくなります。
刺身は生で食べるものですから、衛生管理も欠かせません。
まな板と包丁の清潔を保つ: 使用前に熱湯をかけるか、アルコールスプレーで消毒する
魚の温度管理: 切る直前まで冷蔵庫で冷やしておき、常温に長く置かない
寄生虫対策: アジやサバなどの青魚には寄生虫(アニサキス)がいる可能性があるため、目視でしっかり確認し、見つけたら取り除く
とくにアニサキスは、魚の内臓から身に移動することがあるため、鮮度の良いうちに内臓を取り除き、よく確認することが大切です。
心配な場合は、一度冷凍(マイナス20度で24時間以上)してから解凍すると、アニサキスは死滅します。
ご家庭でも、少しの工夫で料亭のような盛り付けが楽しめます。
白い平皿に、刺身を斜めに並べるだけでも印象が変わります。
大葉やつま(大根の千切り)を添えて、わさびを小高く盛ると、見た目の高さが出て華やかになります。
また、レモンやすだちなどの柑橘類を添えると、彩りも良く、さっぱりとした味わいも楽しめます。
もし当店「滝の川」にお越しいただける機会がありましたら、「刺身の切り方について教えてほしい」と遠慮なくお声がけください。
忙しい時間帯でなければ、板前が実物を前にしながら簡単にご説明させていただくこともあります。
福井市御幸の店舗、越前町高佐の店舗ともに、事前予約やお問い合わせはお電話・メールでも承っておりますので、越前海岸へお越しの際はぜひお立ち寄りください。
その日の海の状況や水揚げに応じて、刺身の切り方も含めた「今日一番おいしい形」でご用意いたします。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
(滝の川 公式ブログ)
福井県の越前海岸は、古くから日本海の豊かな恵みとともに生きてきた土地です。冬の訪れとともに水揚げされる「越前がに」は、その代表的な存在。ずっしりとした身と濃厚な味噌、そして上品な甘みを持つこの蟹は、長年にわたり多くの人の心をつかんできました。
しかし、その美味しさの裏には、見えない努力と熟練の技があります。海の男たちの漁の技術、港での選別、そして料理人による調理まで。一つひとつが積み重なり、初めて「越前がに」としてお客様のもとに届くのです。
滝の川では、この地域に根付いた漁法や調理技術を次の世代へ受け継ぐことを使命としています。単なる料理ではなく、「海と人をつなぐ文化」そのものを守り続けたいのです。
漁港に上がった蟹は、すぐにはお客様の食卓に行きません。まずは漁師と仲買人、そして職人たちによる"選別"の工程があります。越前がにの品質を左右する最初の関門がこの選別です。
経験豊富な職人は、目で見ただけで蟹の状態を見抜きます。甲羅の硬さ、脚の太さ、動きの活発さ。これらの微妙な違いが、鮮度や味に直結します。とくに「越前がに」として名乗れるのは、福井県の港で水揚げされ、厳しい基準を満たしたものだけです。その証として、黄色いタグがつけられます。
ある冬の日、滝の川で仕入れを担当する大将が漁港を訪れた時のこと。港には新雪が積もり、冷気がたちこめる中でも、職人たちは素手で蟹を一匹ずつ見ていました。「この甲羅の艶なら、しっかりした身が詰まっとる」。その一言に、何十年もの経験と誇りが込められていました。
このような職人の技は、数年で身につくものではありません。手の感覚、視線の高さ、蟹への敬意。そのすべてが技術の一部です。滝の川では、若い世代の従業員にもこうした現場を見せ、「触れて感じる目」を育てるよう努めています。
越前がにの魅力を最大限に生かすためには、ただ茹でるだけでは足りません。温度、塩加減、茹で時間、そして捌く順番。どの工程も一瞬の判断が味を左右します。
たとえば、蟹を茹でる温度は約98度が理想とされています。しかし冬の厨房では水温が低いため、実際にはもう少し高めに保たなければいけません。湯が再沸騰するタイミングを見極め、塩分濃度を微調整しながら、職人は目と耳で蟹の状態を感じ取ります。
滝の川では、先代から伝わる独自の茹で方を大切にしています。秘訣は「急がず、焦らず」。蟹が本来もつ旨味を閉じ込めるため、沸騰時間にもこだわります。そのうえで、殻の中に含まれる味噌を無駄にしないよう、丁寧にほぐして器に盛りつけます。
ある若手料理人が失敗した日のことを思い出します。茹ですぎてしまい、身が固くなってしまったのです。そのとき先代の言葉はただひとつ。「蟹と会話ができるようになれ」。すべての素材は生きている、という教えでした。今ではその若手も、タイミングを感覚でつかめるようになっています。
越前の漁師や料理人に共通しているのは、「自然への敬意」です。荒れる冬の海に出て蟹を獲る。その危険と隣り合わせの仕事を、彼らは代々受け継いできました。漁は自然との駆け引きであり、人の力だけではどうにもならない瞬間が多々あります。
滝の川が掲げる理念もここにあります。自然からの恵みをいただく以上、無駄にしない。仕入れる量を慎重に見極め、必要な分だけを調理する。当たり前のように思えるこの姿勢こそ、持続可能な地域の食文化を守る第一歩と考えています。
越前海岸で獲れる魚介類は蟹だけではありません。アマエビ、ウニ、イカ、アジなど四季折々の恵みがやってきます。それぞれの旬を大切に扱い、自然のリズムに合わせて献立を組み立てる。まるで海と対話するような仕事です。この感覚もまた、次世代の職人たちに伝えたいと思っています。
滝の川では、若い料理人の育成にも力を入れています。越前町や福井市内の調理専門学校、地元高校との連携を通じて、現場体験や研修の機会を提供しています。実際に蟹を手に取り、命の重さを感じることが、技術を超えた学びにつながると信じているからです。
また、地元漁師との交流も欠かせません。冬の漁期が始まる前には、今年の漁の見通しや海況について話し合いを行い、漁師と料理人が協力して最高の蟹を届ける準備を整えます。この「横のつながり」こそ、越前地域の食文化を支える柱です。
ある若手スタッフはこう話します。「最初は蟹の違いなんて全然分からなかった。でも、港で漁師さんの話を聞いてから見る目が変わったんです」。経験と信頼の中で、若者たちが少しずつ技を学んでいく姿は、この地域の未来そのものです。
地元との連携は、教育の場だけにとどまりません。滝の川では毎年、漁期の始まりを告げる「蟹漁解禁祭」にも参加し、地域の人々とともに豊漁を祈願します。この祭りには、長年この海と向き合ってきた漁師たちの安全祈願も込められています。料理人として参加するたび、私たちは改めて自分たちの仕事が多くの人の命と努力の上に成り立っていることを実感するのです。
越前がにの歴史は古く、室町時代にはすでに朝廷への献上品として記録が残っています。福井の海が育む蟹は、その品質の高さから「冬の味覚の王様」として全国に知られるようになりました。
この歴史の重みを受け継ぐことは、私たち料理人にとって大きな責任です。単においしい蟹を提供するだけでなく、何百年も続く食文化の担い手であるという自覚を持って、日々の仕事に向き合っています。
地域に根差した食文化は、その土地の気候、風土、そして人々の暮らしが織りなすものです。越前がにもまた、荒波の日本海、厳しい冬の寒さ、そしてそれに立ち向かう人々の営みの中で育まれてきました。この文化を次世代に伝えることは、単なる技術の継承を超えた、地域のアイデンティティを守ることにつながります。
これからの時代、ただおいしいものを出すだけでは本当の価値を届けられません。どんな思いで漁が行われ、どんな手間を経てお客様の前に並ぶのか。その背景を伝えることこそ、私たち料理人の役割だと感じています。
滝の川では、食材の情報を丁寧にお伝えするよう努めています。産地や漁法、調理の工程を知ることで、お客様も自然と食を大切に感じてくださるからです。そして、その感動がまた次の世代の漁師や料理人を支える力になる。そうしてつながる「食の輪」を、これからも広げていきます。
お客様から「この蟹はどこで獲れたんですか」「どうやって茹でているんですか」という質問をいただくことがあります。そんなとき、私たちは喜んでその物語をお話しします。なぜなら、一皿の料理の背後には、必ず人の営みと自然の恵みがあるからです。
越前がには、ただの高級食材ではありません。それは、越前海岸で生きる人々の誇りそのものです。寒風の中で海に挑む漁師、港で蟹を見極める目利き、料理で命を輝かせる職人。その一人ひとりの手が、「越前がに」という文化を作り上げています。
滝の川は、その文化の橋渡し役でありたいと考えています。お客様が一口召し上がったとき、「海の恵み」と「人の想い」の両方を感じていただけるように。そして、次の世代にもこの味を伝えるために、今日も私たちは手を動かしています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井・越前の冬は「越前がに」だけでなく、とろける甘さの「甘エビ」も主役のひとつです。当店「滝の川」でも、澄みきった冬の日本海で育った甘エビを、その透明感と濃厚な甘みが伝わるかたちでご用意しております。
甘エビは正式には「ホッコクアカエビ」という深海性のエビで、水深200〜400mほどの冷たい海でゆっくり育つのが特徴です。福井・越前沖はエビのエサになるプランクトンが豊富で水温も安定しているため、身に甘みとうまみがぎゅっと凝縮した甘エビが育ちやすい環境だと言われています。
特に晩秋から冬にかけて水温が下がる時期は、身が引き締まり、ねっとりとした甘さとプリッとした弾力がいちばん際立つベストシーズンです。そのため福井では、越前がにと並んで「冬の味覚」を代表する存在として親しまれ、地元の食卓でもお刺身やお寿司、丼物などさまざまな料理で楽しまれています。
福井県越前町沖の日本海は、水深200〜500mのところにエビのエサが豊富に集まり、さらに潮の流れも穏やかなため、甘エビがゆっくりと大きく育ちます。この環境で育った甘エビは、小ぶりでも味が濃く、口に入れた瞬間に「とろっ」ととろけるような独特の甘さがあるのが特徴です。
越前の漁では、海底から網を少し浮かせて曳く「マエダレ網」と呼ばれる底曳網が使われ、甘エビを傷つけにくい漁法が工夫されています。そのおかげで、殻も身もきれいな状態のまま港に上がり、透明感のある見た目と新鮮な食感を保ったまま料亭や飲食店に届けることができます。
新鮮な甘エビの身は、うっすらと透き通るような半透明で、ほんのり赤みがかった色合いをしています。この透明感は、まだ身のたんぱく質が変質しておらず、鮮度が高い証拠で、刺身で口に入れると、ねっとりとした食感と自然な甘みがふわっと広がります。
甘さの正体は、身の中に多く含まれるアミノ酸や糖分で、冷たい海でじっくり育つほど、これらがしっかり蓄えられると言われています。特に冬場の甘エビは卵も抱えやすく、子持ちの個体は卵にも旨味が詰まっており、一段と濃厚な味わいを楽しめるのが魅力です。
「滝の川」では、福井県越前町や周辺の港に水揚げされた甘エビの中から、その日の状態を見極めて仕入れています。頭部が黒く変色しておらず、殻にハリがあり、触ったときにしっかりと弾力のあるものだけを選ぶことで、刺身でも安心してお召し上がりいただける品質を保つよう努めています。
また、甘エビは「鮮度が命」の食材のため、仕入れてからの管理も非常に重要です。当店では、適切な温度帯で素早く下処理を行い、より美味しいタイミングを逃さないよう、コースの流れやご予約状況に合わせて仕込みの時間も細かく調整しています。
ご自宅で甘エビを楽しみたいというお客様から、「どうやって良い甘エビを見分けたらいいですか」というご質問をよくいただきます。シンプルですが、次のポイントを押さえておくと、失敗が少なくなります。
こうしたポイントは、プロの目利きでも大切にしている基本ですので、スーパーや鮮魚店で迷ったときは、ぜひ思い出してみてください。もし迷ったら「刺身で食べられる甘エビですか」とお店の方に一声かけるのも、品質を確認するひとつの方法です。
甘エビは傷みやすい食材のため、買ってきたらなるべく早く冷蔵庫に入れ、できればその日のうち、遅くとも翌日までには食べきるのがおすすめです。どうしても食べきれない場合は、鮮度の良いうちに冷凍保存し、なるべく空気に触れないように密封しておくと、風味の劣化を抑えやすくなります。
また、一度解凍した甘エビを再冷凍してしまうと、身が水っぽくなり、あのねっとりとした食感や甘みが損なわれてしまいます。解凍した分はその日のうちに食べ切る量だけ出すようにして、計画的に使うことが、美味しく楽しむための大切なポイントです。
甘エビの魅力をいちばん素直に感じていただけるのが、やはり「お刺身」です。透明感のある身をそのままに、わさび醤油や少し甘めの醤油で召し上がっていただくと、ねっとりとした甘さと旨味が口いっぱいに広がります。
当店では、越前がにのコースに甘エビのお造りを組み合わせることも多く、蟹の力強い旨味と甘エビのやさしい甘さの対比を楽しんでいただけます。初めてのお客様からも「こんなに甘いと思わなかった」と驚きの声をいただくことが多く、冬の人気メニューのひとつです。
甘エビは身だけでなく、頭や殻にも旨味がたっぷり詰まっています。お刺身でお出しした後の頭を素揚げにすると、殻はカリッと香ばしく、中のエビ味噌は濃厚なコクがあって、お酒のおつまみにもぴったりの一品になります。
また、頭や殻で出汁を取ると、味噌汁や茶碗蒸し、鍋物のスープにすることができ、海老ならではの香りとうまみがじんわりと広がります。「滝の川」でも、季節やコース内容に応じて、甘エビの頭を活かした汁物をご用意することがあり、常連様から密かに好評をいただいている一皿です。
ご家庭でも挑戦しやすい甘エビの食べ方として、まずおすすめしたいのは「甘エビ丼」です。炊きたてのご飯に少し酢を混ぜ、殻をむいた甘エビをたっぷりのせ、刻んだ大葉やネギを散らして、最後にわさび醤油をひとかけするだけで、シンプルながら贅沢な一杯になります。
また、魚焼きグリルやフライパンで軽く塩をふって焼き上げる「甘エビの塩焼き」も、殻ごと香ばしさを楽しめる調理法です。焼きすぎると身が固くなってしまうので、表面に火が通り、殻の色が鮮やかになったところで火を止めるのが、美味しく仕上げるコツです。
そのほか、天ぷらにすると衣のサクサク感と甘エビのプリプリ感が絶妙にマッチし、揚げたての熱々を塩や天つゆでいただくのも格別です。頭も一緒に揚げれば、殻ごとバリバリと食べられて、エビ味噌の濃厚な風味が口の中に広がります。
甘エビのパスタもご家庭で人気の一品です。オリーブオイルとニンニクで香りを出し、殻をむいた甘エビをさっと炒めて、茹でたパスタと絡めるだけ。仕上げに刻んだパセリや黒胡椒を散らせば、レストラン風の一皿が完成します。甘エビの頭や殻でエビ油を作っておくと、さらに風味豊かに仕上がります。
福井・越前の冬といえば「越前がに」が主役ですが、甘エビを一緒に味わっていただくことで、海の恵みの奥行きをさらに感じていただけます。たとえば、先付やお造りで甘エビの刺身を、後半の焼き物や鍋で越前がにをという流れにすると、味わいのリズムも生まれ、最後まで飽きずにお楽しみいただけます。
お客様の中には、「まず甘エビのお造りで日本酒を一杯、そのあとに蟹でゆっくり」といった楽しみ方をされる方も少なくありません。当店としても、その日の仕入れ状況やお好みに合わせて、甘エビと越前がにを組み合わせたコースのご相談を承っております。
越前がには濃厚で力強い旨味、甘エビは繊細でとろけるような甘さ。この二つを同じ食事の中で味わうことで、日本海の豊かさを存分に実感していただけます。コースの前半で甘エビの軽やかな甘みを楽しみ、中盤から後半にかけて越前がにの重厚な味わいに移っていくという構成は、お客様からも「最後まで新鮮な気持ちで食べられた」とご好評いただいております。
甘エビの濃厚な甘みは、福井の地酒とも相性抜群です。特に、すっきりとした辛口の純米酒や、ほんのり甘口の本醸造酒と合わせると、甘エビの旨味が引き立ち、お酒の香りも一層豊かに感じられます。
当店では、福井県内の蔵元から厳選した日本酒を各種取り揃えており、料理に合わせたペアリングもご提案しております。甘エビのお造りには冷酒を、頭の素揚げには少し温めたぬる燗を、といった具合に、温度帯や酒質を変えながら楽しんでいただくのも、日本酒好きの方には堪らない時間となるでしょう。
甘エビの甘さと日本酒の米の旨味が重なり合う瞬間は、まさに至福のひととき。福井の海と大地が育んだ恵みを、ぜひ一緒にお楽しみください。
「甘エビは初めて」というお客様には、まずはシンプルにお造りかお寿司で味わっていただくことをおすすめしています。一度その甘さや食感を知っていただいたうえで、次の機会には唐揚げや焼き物、汁物など、違った調理法にも挑戦していただくと、甘エビの奥深さをより感じていただけます。
また、ご予約の際に「甘エビをしっかり楽しみたい」「子どもがエビ好きなので、食べやすい料理にしてほしい」など、ご希望をお伝えいただければ、可能な範囲で献立の組み立ても調整いたします。福井・越前の海の恵みを存分に味わっていただけるよう、料理だけでなく、ご提案も含めてお手伝いさせていただきます。
甘エビは、その時期や個体によって微妙に味わいが変わるのも魅力のひとつです。同じ冬の時期でも、12月初旬と2月では身の締まり具合や甘みの濃さが異なることもあり、訪れるたびに少しずつ違った表情を見せてくれます。そうした変化を楽しみながら、何度も足を運んでいただけるお客様も多く、私たちとしても大変嬉しく思っております。
福井・越前の海は、四季折々にさまざまな恵みをもたらしてくれます。冬の越前がにや甘エビはその代表格ですが、春には桜鯛やメバル、夏にはイカやアジ、秋にはサバやカマスといった具合に、一年を通じて豊かな海の幸が水揚げされます。
その中でも、甘エビは冬の味覚として特別な位置を占めています。冷たい海でじっくりと育まれた甘エビは、まるで冬の海そのものを閉じ込めたかのような、透き通った美しさと深い甘みを持っています。その一尾一尾に、漁師の方々の技術と、越前の海の恵みが詰まっているのです。
「滝の川」では、そうした海の恵みに感謝しながら、お客様に最高の状態でお届けできるよう、日々努めております。甘エビひとつをとっても、仕入れから下処理、提供のタイミングまで、細やかな配慮を欠かしません。それは、越前の海が育ててくれた宝物を、お客様に心から楽しんでいただきたいという想いからです。
冬の福井・越前を訪れる際には、ぜひ甘エビの美味しさも存分にご堪能ください。越前がにの豪快な味わいとはまた違った、繊細で優しい甘さが、きっと心に残る思い出となるはずです。
「滝の川」では、皆様のご来店を心よりお待ちしております。越前の海が育んだ甘エビを、最高の状態でお楽しみいただけるよう、スタッフ一同、真心を込めておもてなしいたします。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
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電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
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「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸の海の幸を楽しみにしてくださる皆さま、いつも「滝の川」をご愛顧いただきありがとうございます。
特に越前がにシーズンなどの繁忙期はご予約やお問い合わせが集中し、「電話がなかなかつながらない」「何度かけても話し中になってしまう」というお声を多くいただきます。
この記事では、そうしたお客様のご不便を少しでも減らすために、「電話がつながらないときでもスムーズにご予約いただくコツ」を、店側の目線から分かりやすくお伝えします。
繁忙期になると、店内は仕込み・接客・配膳・片付けなどで分刻みのスケジュールになります。特に越前がにの解体やお刺身の盛り付けなど、手を止められない作業も多く、スタッフ全員が厨房やホールを動き回っていることも少なくありません。
そのため、どうしても以下のような状況が発生します。
決して「電話を取りたくない」「問い合わせを減らしたい」ということではなく、「今ご来店いただいているお客様をお待たせしないこと」と「これから来てくださるお客様を確実にお迎えすること」の両方を大切にしている結果として、物理的に電話が取りきれない時間帯が生まれてしまいます。
そこで滝の川では、電話だけに頼らず「メール」と「ショートメッセージ(SMS)」によるご予約を併用し、できるだけ多くのお客様のご要望にお応えできる体制づくりを進めています。
繁忙期は、普段以上にご予約の件数が増えます。その結果、次のような「すれ違い」が起こりやすくなります。
例えば、「土曜日の18時頃に家族4人で越前がにを食べたい」というお客様が、午前中から何度もお電話をくださったとします。店側はランチ営業の真っ最中で、厨房はてんてこ舞い、ホールも満席のご案内と配膳で手いっぱいということもあります。そうした状況だと、電話が鳴っていてもすぐに出られず、結果的に「コールだけ鳴って切れてしまう」こともどうしても発生してしまいます。
一方で、メールやショートメッセージでお問い合わせをいただいていれば、「手が空いたタイミングですべての内容をまとめて確認し、順番に返信する」という対応が可能になります。電話のようにリアルタイムの会話ではない分、内容を落ち着いて整理できるため、予約日時や人数、料理内容の聞き漏らしも防ぎやすくなります。
まずは滝の川の基本的な情報と、予約時に必要となる連絡先を整理しておきます。店舗は「福井御幸店」と越前海岸沿いの店舗の2か所があり、それぞれ住所や営業時間が異なります。
繁忙期はどちらの店舗もお電話を多くいただくため、コールに出られない時間帯がどうしても生じます。そのため、滝の川では下記の連絡先も併用し、予約受付を行っています。
これらの連絡先は、電話がつながりにくい時間帯でもご利用いただける「第二の入り口」です。特にお仕事の合間や移動中など、落ち着いて電話ができない状況でも、メールやショートメッセージなら隙間時間に送っていただけます。
滝の川として、もっともおすすめしているのがメールでのお問い合わせです。メールには、電話にはない次のようなメリットがあります。
「メールだと返事が来るまで不安」という方もいらっしゃいますが、滝の川では営業の合間や営業終了後など、できる限り早めの返信を心がけています。万が一、1日以上経っても返信が届かない場合は、通信トラブルや迷惑メールフォルダへの振り分けなどの可能性もありますので、その際はお手数ですが再度ご連絡をお願いいたします。
実際にあった例として、「遠方からの旅行で、どうしてもこの日に越前がにを食べたい」というお客様から、詳細なスケジュールとともにメールをいただいたことがありました。その際は、到着時間の目安や交通手段、苦手な食材、ご予算の範囲などをメールでやり取りし、電話よりもスムーズにご希望に沿ったプランをご提案することができました。
メールでのやり取りには、「言った・言わない」のトラブルを避けられるという大きな利点もあります。予約内容が文字として残るため、当日までに何度でも確認できますし、万が一の食い違いがあった場合でも、お互いにメールを見返すことでスムーズに解決できます。
また、メールでのご予約は、ご来店前の期待感を高める効果もあります。「どんな越前がにが食べられるのだろう」「当日はどんな雰囲気なのだろう」と、メールのやり取りを通じて少しずつイメージを膨らませていただけることも、メール予約ならではの楽しみ方です。
「メールアドレスをあまり使わない」「スマホから手早く連絡したい」というお客様には、店舗スマホへのショートメッセージもご利用いただけます。番号は「080-3706-4113」です。
ショートメッセージの良いところは、スマホさえあればアプリを開かずに短い文章で連絡できる点です。特に、次のようなケースでよく使われています。
ただ、SMSは長文にはあまり向いていませんので、越前がにコースの詳細なご相談やアレルギーのご相談など、情報量が多くなる場合はメールでのご連絡をおすすめしています。逆に、直前の一報や簡単な確認には、とても相性の良いツールです。
メールやショートメッセージでお問い合わせいただく際、最初のメッセージに「最低限これだけは書いていただけると助かる」という5つのポイントがあります。これらをあらかじめ含めていただくと、やり取りの回数が減り、返信もよりスムーズになります。
例えば、メール文のイメージとしては次のような内容です。
メール例文:
「○月○日(土)の18時頃、福井御幸店にて、大人2名、子ども1名で越前がにコースを予約したいです。アレルギーは特にありません。空き状況と、おおよその予算感も教えていただけると助かります。連絡先は○○です。」
このように書いていただけると、店側も「その日時でお席がご用意できるか」「どのコースが合いそうか」をすぐに確認できます。もしその時間帯が満席だった場合も、「○時からであればご案内可能です」「同じ日のランチでしたらお席をご用意できます」など、代わりの提案をスムーズにお伝えできます。
ご予約をよりスムーズに進めるために、以下の点も併せてお伝えいただけると非常に助かります。
例えば、「結婚記念日で、妻の好物がカニなのでサプライズをしたい」というご相談をいただいたことがあります。その際は、事前にメールで「デザートプレートにメッセージを書きたい」「なるべく落ち着いた席が良い」といったご要望を伺い、当日はスムーズにご案内することができました。
また、アレルギーについては非常に大切な情報ですので、「少しだけ苦手」「体質的に避けたい」など、遠慮なくお伝えください。事前にわかっていれば、可能な範囲でメニュー内容を調整し、安全にお食事を楽しんでいただけるように準備いたします。
記念日や誕生日、還暦祝いなど、特別な日のご利用の際は、ぜひその旨を事前にお知らせください。滝の川では、大切な日を彩るお手伝いとして、以下のような対応が可能です。
こうした特別なご要望も、メールでしたら詳しくご相談いただけます。「こんなことできますか?」という些細なご希望でも、まずはお気軽にお問い合わせください。
ここまでメールやSMSの便利さをお伝えしましたが、もちろん「電話予約が向いているケース」もあります。特に、次のような場合はお電話で話しながら決めていく方がスムーズです。
越前がにのコース内容や、その日の入荷状況に応じたおすすめなどは、電話でリアルタイムに会話しながら決める方が安心というお客様も多くいらっしゃいます。そのため滝の川でも、可能な限りお電話には出られるよう努めておりますが、どうしても出られない時間帯は、前述のメール・SMSをうまく併用していただければ幸いです。
参考までに、比較的電話がつながりやすい時間帯をお伝えします。
逆に、土日祝日のランチタイム(11時〜14時)やディナータイム(18時〜21時)は特に混み合いますので、この時間帯に電話がつながらない場合は、メールやSMSでのご連絡をおすすめいたします。
お客様からよくいただくご質問と、その回答をいくつかご紹介します。
Q. 何日前までに予約すれば良いですか?
A. 越前がにシーズンなどの繁忙期は、週末や祝日から徐々に埋まっていきますので、可能であれば1〜2週間前のご予約をおすすめしております。特に年末年始や連休は、1ヶ月前からご予約が入り始めることもあります。
Q. 当日予約は可能ですか?
A. お席や食材に余裕がある場合は、当日のご予約も承っております。ただし、混雑状況によってはご希望に添えないこともありますので、できるだけ早めのご連絡をお願いいたします。特に越前がにシーズンは、当日の仕入れ状況によって対応が難しい場合もございます。
Q. キャンセルや人数変更はどうすれば良いですか?
A. キャンセルや人数変更が生じた場合は、分かった時点でお早めにお知らせください。直前の場合はお電話、少し余裕がある場合はメールやSMSでも構いません。特に越前がにコースの場合は、仕入れの関係上、前日までにご連絡いただけると大変助かります。
Q. 駐車場はありますか?
A. 福井御幸店、越前町・高佐の店舗ともに駐車場をご用意しております。詳しい場所や台数については、ご予約の際にお問い合わせください。
Q. クレジットカードは使えますか?
A. はい、各種クレジットカードをご利用いただけます。詳細はご予約時または来店時にお尋ねください。
このようなご質問も、メールやSMSでしたら、時間を問わず送信していただけます。店側も、内容を確認した上で順次返信しておりますので、気になる点があれば遠慮なくお尋ねください。
11月6日から翌年3月20日頃までの越前がにシーズンは、滝の川にとって一年で最も忙しい時期です。この期間は、福井県が誇る最高級の越前がにを求めて、全国各地からお客様がお越しくださいます。
越前がにコースは、その日の仕入れ状況や蟹の大きさによって内容が変わることもあります。だからこそ、事前のご予約とご相談が非常に重要になります。メールでのご予約であれば、以下のような詳しいご相談も可能です。
特に「初めて越前がにを食べる」というお客様には、メールでの丁寧なご説明が安心につながると好評をいただいております。
最後に、滝の川から皆さまへ、予約方法に関するお願いとメッセージをお伝えします。
繰り返しになりますが、繁忙期に電話がつながりにくいのは、決してお客様をお待たせしたいからではありません。
その両方を叶えようとすると、どうしても人手と時間に限りが生じます。そのギャップを少しでも埋めるための方法が、「メール」と「ショートメッセージ」の活用です。
「越前がにを一番美味しい状態で味わっていただきたい」「福井の海の幸で、心に残る時間を過ごしていただきたい」という思いは、どの季節であっても、どの店舗でも変わりません。そのためにも、事前のご予約やお問い合わせの段階から、できる限り丁寧にコミュニケーションを取りたいと考えています。
どうか、「電話がつながらない=冷たいお店」ではなく、「限られた人員で最大限の準備をしているからこそ、電話が追いつかないこともある」と受け止めていただけますと幸いです。そして、もしお電話がつながらないときには、ぜひ一度メールやショートメッセージからお問い合わせください。
滝の川は、地元福井の豊かな海の恵みを、真心を込めてお届けすることを使命としています。越前がにはもちろん、四季折々の旬の魚介類、福井ならではの郷土料理など、この土地ならではの味わいを存分にお楽しみいただけます。
ご予約の方法は様々ですが、どの方法を選んでいただいても、私たちがお客様をお迎えする気持ちは変わりません。電話、メール、SMS、それぞれの良さを活かして、皆さまに快適にご予約いただき、当日は最高のお食事体験を提供できるよう、スタッフ一同心を込めて準備してまいります。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
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営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
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FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
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「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
冬の日本海が見せる厳しさ。その荒波が生み出すのが、福井県を代表する美味、越前がにです。福井に店を構える料亭「滝の川」では、この越前がにをはじめ、地元・越前海岸で揚がる四季折々の海の幸をお客様へお届けしています。
店の料理は、ただ味わうためだけのものではありません。海で生きる魚たちの物語を知ることで、食の経験は一段と深まり、「本当の美味しさ」へとつながります。
料理長が長年大切にしているのは、「魚を理解して調理する」という姿勢です。単に新鮮な素材を仕入れるだけではなく、漁師や仲買人との信頼を重ね、海の状況や魚の状態を聞き取りながら最良の一皿を考える。その丁寧な対話の積み重ねこそが、滝の川の味を支えています。
ある日、常連のお客様から「なぜこのカニはこんなに甘いのか」と尋ねられたことがありました。料理長は「この時期、この浜、この網」という三拍子が揃ってこそ、甘みが際立つのだと答えました。越前がにの味わいには、漁の背景、季節、漁師の経験までが、すべて溶け込んでいるのです。
滝の川のカウンターに座ると、料理長が軽やかに手を動かしながら、目の前で魚を握っていく姿に心が奪われます。立ちの握りとは、魚に余計な手を加えず、素材の呼吸を感じながら仕上げる寿司のこと。ここでは、海と対話するような静かな緊張感が漂います。
「このアマダイは、今朝、越前の定置網で揚がったものです」。
そんな言葉とともに握りが供される瞬間、お客様は単なる食事を超えた体験をしています。魚の背景を知ることで、口に入れたときの感動がまるで違ってくるのです。
たとえば、同じアマダイでも、漁の方法や水揚げの時間帯によって表情が変わります。夜明け前に揚がったものは身が締まり、昼過ぎのものはふっくらとした甘みをもつ。この細やかな違いを知り尽くした料理人の手によって、最も美味しい瞬間が握られます。
また、包丁の入れ方ひとつにも理由があります。立ちの握りでは、魚の筋肉の流れを壊さないよう包丁を入れることで、繊細な舌触りと香りが引き立ちます。これは単なる技術ではなく、魚の命を大切に扱う姿勢そのものです。
「今日はどんな魚が届いていますか?」
そう尋ねられたとき、料理長は微笑みながら答えます。「海の機嫌次第です」。滝の川で人気を集めるおまかせ料理は、その日ごとに変わる海の表情を写した一枚の絵のようなもの。お客様一人ひとりに、その日いちばんの"旬"をお出ししています。
たとえば、ある冬の日の献立では、前菜に地元のナマコ酢、椀物にはアラの薄葛仕立て、そして主役として蒸しあげた越前がにが登場しました。
その際、料理長は必ず一言添えます。「このカニは越前町高佐の漁師さんが、雪の舞う中で水揚げしたばかりです」。その一言を聞くだけで、お客様の表情が変わります。食材の背景を知ることで、味わいに物語が生まれるのです。
おまかせ料理は、単に「何が出てくるか分からない」楽しみではありません。お客様と料理人との信頼関係が成り立ってはじめて成立する"対話の料理"です。仕入れの段階から、気候、海流、気圧の変化まで意識して献立を組み立てることで、その日一番の感動をお届けします。
越前がにの魅力は、ただ甘くて濃厚な味にあるのではありません。その一匹一匹が持つ個性を見抜き、最適な状態で提供することが料理人の腕の見せどころです。
越前がには、漁期が11月から3月までと限られています。この短い期間に最高の品質を保つため、漁師たちは天候と相談しながら、限られた網を丁寧に扱います。カニが青く輝く「越前青松」と呼ばれる状態は、まさに自然と技の結晶です。
滝の川では、仕入れたカニをすぐには茹でません。一定時間寝かせ、旨味を全体になじませてから、塩加減を見極めて茹で上げます。カニの大きさや水分量により塩の濃度を細かく変えることで、カニ本来の甘味が最大限に引き出されるのです。
また、カニ味噌ひとつ取っても、加熱の仕方で香りが左右されます。生の香りを生かすため、低温でじっくり火を入れる。こうした細やかな手入れが積み重なり、ひと口の中に越前の海が広がります。
茹で上がったカニは、適温で提供することも大切です。熱すぎれば繊細な甘みが飛び、冷めすぎれば旨味が引っ込んでしまう。料理長は、お客様が箸を伸ばすタイミングを見計らい、最も美味しい瞬間を逃しません。
滝の川が大切にしているのは、「食」を通した対話です。カウンター越しの会話は、料理人とお客様が心でつながる時間。食材の話に花が咲くと、それがそのまま料理の味を深めます。
お客様の中には、「昔、祖父が越前港の近くで漁をしていてね」と思い出話を語る方もいます。すると料理長は笑顔で返します。「その頃はきっと、もっと素朴な味わいだったでしょうね」。こうして交わされる言葉の中に、料理が生きる物語が生まれます。
魚の生きざまを知ると、食べる意味も変わります。どの魚も、海の流れ、餌、水温、網のかかり方によって姿が変わる。人が育てる野菜と違い、自然のままに生きる魚を扱うからこそ、料理人はその一瞬を大切にします。その思いが「一期一会」の食材への敬意となり、心に残る一皿となるのです。
時には、お客様から「今日の魚で一番のおすすめは?」と聞かれることもあります。料理長は迷わず、その日の朝に目利きした魚の話を始めます。「今朝の市場で、目の澄んだカレイに出会いました。漁師さんが網を揚げた瞬間の鮮度そのままに、氷の中で眠っていたんです」。そんな一言が、料理への期待を高め、味わいをより鮮やかにします。
滝の川では、地元の漁業者とともに、持続可能な漁に取り組んでいます。近年、資源保護の観点から、未成熟のカニを逃がす取り組みが広がっています。料理人としても、次の世代に越前の海の味を残すことを使命と感じています。
「美味しい」を求めるだけでなく、「美味しさを未来に残す」。この考えが店の軸です。地元の子どもたちを招き、実際に魚をさばく体験会を開くこともあります。自分の手で触れた魚のぬくもりを感じることが、食への感謝に変わるのです。
海の恵みは無限ではありません。だからこそ、一匹一匹を大切に扱い、余すことなく使い切る。頭や骨からは出汁を取り、内臓は丁寧に処理して珍味に仕立てる。こうした「もったいない」の精神が、日本料理の根底に流れています。
また、滝の川では地元の若手漁師との交流も深めています。彼らの挑戦を応援し、新しい漁法や資源管理の知恵を共有することで、越前の海の未来を一緒に築いています。料理人と漁師が手を取り合うことで、持続可能な美食文化が生まれるのです。
越前がにが主役となる冬だけでなく、滝の川では一年を通じて越前海岸の豊かな海の幸を楽しむことができます。
春には、桜の咲く頃に旬を迎えるサクラマス。淡いピンク色の身は、脂がほどよくのり、上品な甘みが特徴です。刺身はもちろん、軽く炙って桜の花びらを添えれば、目にも美しい春の一皿が完成します。
夏は、岩ガキやバイ貝、ウニなど磯の香り豊かな食材が揃います。特に越前の岩ガキは、日本海の冷たい海水で育つため、身が引き締まりながらもクリーミー。レモンを絞れば、磯の香りと爽やかな酸味が口の中で溶け合います。
秋には、脂ののったサバやイワシ、そして松茸との出会いが待っています。秋サバの刺身は、青魚特有の香りと濃厚な旨味が絶品。土瓶蒸しに松茸を加えれば、山と海の幸が響き合う贅沢な味わいが生まれます。
そして冬。越前がにの季節が到来します。カニだけでなく、寒ブリやノドグロ、アンコウなど、冬の日本海が誇る食材が次々と登場。厳しい寒さが育む深い旨味を、心ゆくまでご堪能ください。
滝の川の料理は、海の幸を美しく盛りつけた器の中だけで完結しません。その奥には、漁師、海、そして料理人が紡ぐ物語があります。食べる人がその背景を知ることで、味覚はより豊かに、記憶に残る体験へと変わります。
料理長の言葉を借りるなら、「魚を理解してこそ、料理は生きる」。その信念が、今日も滝の川の厨房に流れています。越前がにの一口一口に宿る海の記憶を、心ゆくまでご堪能ください。
福井・越前海岸へお越しの際は、ぜひ料亭「滝の川」で、海と人が紡ぐ物語を味わってください。カウンター越しに交わされる会話、目の前で握られる寿司、そして一期一会の海の幸との出会い。すべてが、かけがえのない美食体験となることでしょう。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前町。冬になれば、港にずらりと並ぶ越前がにの赤い景色が広がります。滝の川は、この地で長年、海とともに生きてきました。
当店が目指すのは、ただ新鮮な魚を出すことではありません。料理を通じて「お客様と一緒に体験を作る」ことです。その思いが形になったのが、今回ご紹介する「立ちの握り」です。
立ちの握りとは、椅子に座らず、職人とお客様が対面しながら、その場で握りの加減、シャリの温度、ワサビの量などを会話を通じて調整していくスタイル。一見すると寿司の一形態ですが、その背景には深い哲学と技術が宿っています。
一般的なお寿司屋では、職人が一方的に寿司を握り、お客様に提供するのが通常です。ですが滝の川の「立ちの握り」では、そこに"会話"という一つの工程が加わります。
ある日の出来事をご紹介しましょう。
仕事帰りの常連のお客様がふと言いました。
「今日は、少し疲れていて、あっさりした味がいいんですよ。」
そこで職人は、シャリをやや小ぶりにし、ワサビの量をほんの少し控えめに。口当たりを柔らかくするように手加減を変え、一貫を差し出しました。お客様は一口食べ、微笑みながら言います。
「今日の自分にぴったりの味です。」
この一言が、立ちの握りの真髄です。答えは一つではなく、その瞬間、そのお客様の状態に最も寄り添う一貫を目指すのです。
握る手の力加減は、ほんの数グラムの差でも味を変えます。職人はお客様の会話、目線、表情の変化を見逃しません。
「今日はシャリを少し温かめにしますね」
「ネタの厚みはこのくらいでいかがですか?」
と、都度細やかに確認を取りながら、その場で最適化していく。これが滝の川の立ちの握りの哲学です。
この技術は、単なる料理の腕とは違います。優れた耳と感性、そして互いを尊重する心が必要です。私たちが目指すのは、ただおいしい寿司ではなく、"会話に宿る味わい"なのです。
越前がにが最盛期を迎える冬。港から届いたばかりの蟹は、身の締まりが抜群で、甘みが際立ちます。「立ちの握り」では、この蟹の繊細な風味を最大限に生かすことを心がけます。
例えば、茹でた蟹身をほぐして、ほんの少し柚子酢を効かせたシャリと合わせる。蟹の香りを邪魔しないよう、ワサビも控えめに。このバランスを見極めるには、蟹そのものの個体差やその日の天候、湿度まで考慮する必要があります。
「今日は風が強いから、少し乾燥してるね。」
そんな短いやり取りの中にも、料理を通じた感覚の共有があります。自然と人間が調和するこの瞬間こそが、滝の川の「立ちの握り」が最も輝くときです。
滝の川では、こう考えています。寿司は完成品として提供されるものではなく、お客様との対話を通して「完成していく料理」です。
これは、まるで茶道の一服にも似ています。亭主と客の距離が近く、互いの様子を見ながら最適な一服を差し出す。そこには"おもてなし"の原点があります。
「立ちの握り」も同じです。職人が一方的に味を決めるのではなく、お客様と一緒に"その日の味"を作り上げる。
たとえば、初めて来店された方には、まず軽めの白身魚をお出しします。その反応から好みを探り、「もっと力強い味が好きそうだ」と判断すれば次にコハダやマグロへ。反応が穏やかなら、旬の貝類や蟹身へと導きます。
この一連の流れは、言葉以上に"心の対話"なのです。
滝の川では、若手職人がこの「立ちの握り」の哲学を身につけるため、徹底した訓練を行っています。単に魚を捌く技術ではなく、お客様の様子を読む力を磨く。新人たちは毎日、先輩職人とともに立ち位置、会話の間、目線、手の動きを反復し学びます。
教えの中心にあるのは、「手と心はつながっている」という考えです。
たとえば、力を込めすぎるとシャリが固くなり、食感が失われる。焦りや緊張がそのまま味に出てしまうのです。だからこそ、職人自身の心を整えることが何より重要です。海のように穏やかで、自然の流れに逆らわず握ること。それが立ちの握りの基礎になります。
職人の成長には時間がかかります。技術だけでなく、お客様の心を読み取る感性を育てるには、何年もの経験が必要です。しかし、その過程で培われるのは、単なるスキルではありません。人と人との関係性を大切にする心、相手を思いやる姿勢、そして料理に対する真摯な向き合い方です。
滝の川の「立ちの握り」は、単に形式が斬新なわけではありません。その本質は「お客様の満足度を最大化すること」にあります。最近では、県外からこの体験を目当てに訪れる方も増えています。
ある東京からのご夫婦はこう話してくれました。
「お寿司を食べに行ったというより、職人さんと一緒に一皿を作り上げた気分になりました。」
そう語る笑顔が、私たちにとって最高の報酬です。
また立ちの握りでは、お客様の体調や年齢に合わせて味を調整できるため、高齢の方にも喜ばれています。ワサビの量や塩分を控えめにしながら、素材本来の甘みを引き出す工夫も可能です。
お子様連れのご家族にも対応できます。お子様向けには、ワサビ抜きで少し甘めの味付けに。大人の方には、しっかりとした旨味を楽しんでいただく。同じテーブルで、それぞれに最適な一貫を提供できるのも、立ちの握りならではの魅力です。
越前の海は、季節ごとに異なる表情を見せます。春にはホタルイカや白エビ、夏には岩ガキや鯵、秋にはサバやイカ、そして冬には越前がに。それぞれの季節に旬を迎える魚介類は、その時期にしか味わえない特別なものです。
「立ちの握り」では、この旬の素材を最高の状態でお客様に届けることを大切にしています。朝、港で仕入れた魚は、その日のうちに最適な調理法で仕上げられます。職人は素材の状態を見極め、熟成させるもの、すぐに握るもの、炙って香りを立たせるものなど、一つひとつ判断していきます。
そして、お客様との会話の中で、「今日は脂の乗った魚がお好みですか?」「さっぱりした味わいはいかがでしょう?」と提案しながら、その日のベストな組み合わせを探っていく。この柔軟性こそが、立ちの握りの強みです。
越前の海は、時に荒く、時に優しい。私たち料理人も自然の流れに学びながら、一つひとつの料理を通して"人と人とのつながり"を伝えたいと考えています。
「立ちの握り」でお伝えしたいのは、食の奥にある「生きた交流」です。
会話があり、味があり、表情がある。その一つ一つが積み重なって、滝の川の味になります。どれほど技術が進んでも、人の感情を感じ取る力だけは、機械には置き換えられません。
私たちは続けます。お客様と心を合わせ、最高の一貫を追い求めて。
地元の漁師さんとの信頼関係も、この料理を支える大切な要素です。何十年も続く付き合いの中で、「今日はこの魚がいい」「この時期ならこれ」と、職人と漁師が互いに理解し合っています。その信頼が、最高の素材を仕入れることにつながり、結果としてお客様の満足につながるのです。
立ちの握りを通して伝えたいのは、「食べる人と作る人が共に作る喜び」です。
一人ひとりの好みや気分に合わせ、今この瞬間にしか生まれない寿司を提供する。それはまるで、舞台のような一回限りの出会いです。
滝の川はこれからも、越前の旬を大切にしながら、会話の中に味を見つけ出していきます。お客様とともに"最高の一貫"を生み出していく。その哲学が、これからの私たちの原動力です。
料理は、ただ口に運ぶものではありません。その背景にある物語、作り手の想い、そして食べる人との関係性。すべてが一体となって、初めて本当の"ごちそう"になるのです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
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日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前海岸の穏やかな波音が聞こえるほどに静かな場所にある料亭「滝の川」。当店が大切にしているのは、訪れてくださるお客様一人ひとりとの「ご縁」と「信頼」です。特に、長年通ってくださる常連様との関係は、料理を通して生まれる特別な絆そのものです。
常連の方々は、最初こそ「越前がにを食べたい」と訪れる観光のお客様と変わりません。しかし、季節を重ねるごとに「滝の川の味」が生活の一部となり、「いつもの味で」「今日は少し軽めに」といったお声をいただくようになります。その瞬間、私たちは料理人としての喜びと責任を改めて感じるのです。
当店では、同じ「越前がにコース」でも、お客様によって味つけや内容を少しずつ変えています。体調やお好みに合わせて、例えば塩分を控えめにしたり、味噌の量を加減したり。お客様の「今日は胃が少し重いから」「旬の白身が食べたい」といった何気ない一言が、次の料理に反映されていきます。
ある常連のお客様のご夫婦は、毎年結婚記念日に来店されます。ご主人は焼きがにが大好物、奥様は生ものよりも蒸し料理を好まれる。そこで当店では、毎年その日の仕入れに合わせた「ご夫婦の記念日コース」をご用意しています。食材はすべてその朝に獲れた越前港直送のもの。その年ごとの味覚を、お二人だけのかたちでお楽しみいただいています。
こうした「お客様だけの一皿」は、マニュアルでは作れません。お客様の顔を思い浮かべ、これまでの会話やお召し上がりの様子を思い出しながら、料理人と仲居が心をひとつにして形づくります。そうして生まれる料理には、記録ではなく「記憶」が宿ります。
越前の海は、季節ごとにまったく異なる表情を見せます。春の若布(わかめ)、夏の岩もずく、秋の甘鯛、冬の越前がに。「滝の川」では、その季節の変化こそが料理の本質だと考えています。そして、常連のお客様だからこそ、その移ろいを年ごとに共有できるのです。
たとえば、冬の越前がに漁が解禁される11月。初荷のかにを口にする瞬間の、常連様の顔は格別です。「やっぱりこの時期が来ましたね」と笑われる姿に、私たちも身が引き締まります。また、春先には「そろそろあの若布が出る頃でしょう?」と尋ねてくださる方も多く、地元の海のリズムを一緒に感じていただけるのは、まさに地域に根ざした料亭冥利に尽きます。
季節ごとの味覚を通じて、お客様と時の流れを共有する。これは、滝の川が何よりも大切にしている「おもてなしの心」です。一年を通して訪れてくださる常連様には、春夏秋冬それぞれの旬の味わいを存分に楽しんでいただけるよう、献立にも特別な工夫を凝らしています。
滝の川では、お食事の時間そのものを「心を通わせる時間」と捉えています。お客様と料理人、仲居、そして海。そのすべてがつながる瞬間を大切にしています。
たとえば、お客様が「以前いただいたあの煮つけ、少し甘めでおいしかった」と話してくださるとき。厨房では「では、あの味をもう一度再現しよう」とすぐに調整が入ります。そうした小さなやり取りの積み重ねが、滝の川ならではの味の変化を作り出しているのです。
この"語らい"の文化は、決して特別なことではありません。むしろ、昔ながらの日本の料亭が守り続けてきた「人と人とのやり取り」という原点。相手の様子を見て湯加減を変えるように、お客様の気持ちに寄り添って献立を整える。それが、滝の川の本質です。
常連様との会話の中では、時には料理以外のお話もさせていただきます。ご家族のこと、お仕事のこと、旅の思い出。そうした何気ない会話の中にこそ、次回のおもてなしのヒントが隠れていることも少なくありません。お客様の人生に寄り添い、その大切な時間を彩るお手伝いができること。それが私たちの誇りです。
越前の海で育った魚介には、他では味わえないやさしい旨味があります。荒波に揉まれ、冷たい潮に育まれたその味わいを、いかに引き出すかが料理人の腕の見せどころです。特に越前がには、鮮度と扱い方ひとつで味がまったく変わります。
例えば、当店では水揚げされたばかりのかにを直接仕入れ、専用のいけすで水温を一定に保っています。それにより、ゆで上げた際の身の締まりと甘味が格段に違います。また、常連様の中には「焼きたての香ばしさが何よりも楽しみ」という方もおり、そうしたお声から「炭焼き専用かに小屋」を店内に設けました。
滝の川の料理は、海への感謝と敬意から生まれています。漁師さんたちの苦労、季節ごとの海況、そしてお客様の笑顔。すべてがひとつにつながったとき、真に「越前らしい一皿」になります。
福井の海は、日本海の荒波と豊かな栄養が交わる特別な場所です。冬の寒さが厳しいからこそ、身の締まった極上のかにが育ちます。春には穏やかな海で若布が柔らかく育ち、夏には岩場で岩もずくが太陽の恵みを受けて育つ。そうした自然の営みを、私たちは料理を通してお客様にお伝えしています。
おかげさまで、滝の川には遠方からも多くの常連様が訪れます。中には「年に一度しか来られないけれど、ここに来ると一年頑張った気持ちになる」という方も。そうした言葉に励まされ、私たちは毎年少しずつ改善を重ねています。
新型コロナウイルスの影響が大きかった時期には、お客様が安心して楽しめるよう「完全予約制」に切り替えました。その結果、一組一組にじっくり時間をかけたおもてなしができるようになり、「以前よりゆったり食事ができる」と好評をいただきました。また、ご年配のお客様のリクエストから、塩分控えめの特別メニューも誕生しています。
このように、滝の川の「特別なメニュー」とは、派手な演出ではなく、一人ひとりの生活や想いに寄り添う工夫の積み重ねです。料理人の想いと、お客様の信頼が交差する場所にこそ、本当の"おもてなし"があるのです。
お客様からいただくご意見やご要望は、すべて大切な宝物です。「もう少しボリュームを抑えてほしい」「この料理を次回も食べたい」といったお声ひとつひとつが、滝の川をより良い料亭へと導いてくれます。常連様との信頼関係があるからこそ、率直なご意見をいただけることに心から感謝しています。
滝の川にとって常連様との絆は、単なる商売の関係ではありません。それは、福井の食文化を次の世代へと伝えていく大きな力でもあります。お客様の「おいしかった」「また来ます」の一言こそが、地域の食を未来へつなぐ種になります。
地元の若い料理人にとっても、常連様から学ぶことは多くあります。昔から越前の味を知るお客様が「このわかめは春の香りがするね」と教えてくださることもあり、料理人たちはそこから新しい発見や工夫を得ています。
ベテランの常連様の中には、何十年も越前の味を見守ってこられた方もいらっしゃいます。そうした方々の記憶の中には、かつての越前の海の姿や、昔ながらの料理法が生き続けています。私たちは、そうした貴重な知恵を次の世代に継承していく責任を感じています。
また、若いお客様が常連になってくださるケースも増えています。初めて訪れたときは「越前がにって有名だから一度食べてみたい」という軽い気持ちだったのが、何度か足を運ぶうちに「ここの味が忘れられない」と言ってくださるようになる。そうした新しい絆の芽生えを見るたびに、料理人として大きな喜びを感じます。
これからも、滝の川は「食を通じて人をつなぐ場所」であり続けたいと願っています。一つひとつの出会いを宝物として、越前の海の恵みを真心こめて届けてまいります。
常連様との絆は、一日で築けるものではありません。何度も足を運んでいただき、季節を共に過ごし、時には人生の節目を一緒に祝わせていただく。そうした時間の積み重ねの中で、少しずつ育っていくものです。
私たちは、お客様が「また帰ってきたい」と思える場所でありたいと思っています。遠く離れた場所にいても、ふとした瞬間に「滝の川のあの味が食べたいな」と思い出していただける。そんな心に残る料亭を目指して、これからも一皿一皿に心を込めて参ります。
越前海岸の美しい景色、四季折々の旬の味覚、そして温かなおもてなし。滝の川でのひとときが、皆様の心の中で特別な思い出として輝き続けることを願っています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
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「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
私たちの食卓は、便利で豊かな時代にあります。スーパーや通販サイトには一年中、全国・世界各地の食材が並び、季節を問わず好きなものを手に入れることができます。便利になった反面、「旬」のありがたさを感じる機会が減ってはいないでしょうか。
例えば、真夏でも甘いトマトを食べられ、冬には南国のフルーツが手に入ります。これはまさに現代の物流や保存技術の進化のおかげですが、それに慣れるほど、人の舌や心から「季節を待つ楽しみ」が薄れてしまうのです。
料亭「滝の川」では、この"旬を待つ時間"こそが食の本質だと考えています。冬の日本海が荒れるころ、福井の港に水揚げされる「越前がに」は、一年でわずか数か月しか楽しむことができません。その短い期間にこそ、食文化の豊かさ、自然の恵み、そして人の営みのすべてが凝縮されています。
越前がにとは、ズワイガニの雄で、福井県沖の日本海で水揚げされたものだけに与えられる称号です。鮮やかな黄色のタグを付けて出荷されることで知られています。この黄色いタグは、「品質の証」であり、「誇りの印」でもあるのです。
福井県の越前町や三国町周辺は、水深200~400メートルの海底にかけて好漁場が広がり、カニにとって理想的な環境が整っています。冷たい海流と豊富なプランクトンが、身の締まった甘みのあるカニを育てます。そのため、越前がには「冬の王者」「日本一のカニ」と称され、長年にわたり食通たちの憧れとなってきました。
また、雌のカニは「セイコガニ」と呼ばれ、内子(卵巣)や外子(受精卵)がとても珍重されます。地域では、お歳暮や贈答品としても大変人気があり、冬の風物詩として家庭の食卓にも欠かせません。
冬にしか味わえない理由は、単に漁期が限定されているだけではありません。越前がには寒い時期に最も脂がのり、身がぎゅっと締まるため、風味と甘さが際立ちます。これは自然のサイクルそのものが生み出す"旬の奇跡"です。
例えば、11月の解禁直後のカニはみずみずしく繊細な味わい。1月に入ると海水温が一段と下がり、身がふっくらとして旨味が濃くなります。まさに同じ「越前がに」でも、時期ごとに表情を変えるのです。
お客様の中には「去年食べた味が忘れられなくて、また来ました」と毎年訪れる方も多くいらっしゃいます。その方々が口をそろえて言うのは、「やはり旬の味は格別」という言葉。どれほど冷凍技術が進んでも、海から揚がった瞬間の生きた風味や香りは、冬の日本海の空気の中でしか感じられません。
越前海岸は、豊かな自然に恵まれた土地です。冬の厳しい日本海の波に育まれた魚介は、どれも力強く、美しく、滋味深い味わいを持っています。その背景には、長年この土地に根ざして漁を続ける漁師たちの誇りと努力があります。
「滝の川」で使用する越前がには、信頼のおける地元の漁師から直接仕入れています。朝、港に水揚げされたばかりのカニを、最適な温度で管理し、その日のうちに調理します。これによって、身の弾力、香り、甘みのすべてが最も良い状態でお客様に届くのです。
ある年の冬、荒れた海での漁から帰った漁師さんがこんなことを話してくれました。「毎日海に出ても、自然に学ばせてもらってる気がする。カニが獲れる年もあれば、全然ダメな年もある。でも、だからこそ、一匹一匹がありがたい」その言葉には、この地の人々がどれほど自然と向き合って生きているかがにじんでいました。
「滝の川」は、越前の海の幸を一番おいしい形でお届けするために、すべての工程にこだわります。カニを茹でるお湯の塩分、温度、茹で時間、そして冷却まで、細かな条件をその日の気温や湿度によって微調整しています。料理とは、自然と人の対話そのものです。
お客様が席につかれると、まず香りで季節を感じていただきます。茹で上がったばかりの越前がにから立ちのぼる香ばしい湯気。その香りに誘われ、思わず笑顔になる瞬間こそ、料理人にとって最高の喜びです。
さらに、伝統の「かに味噌甲羅焼き」、身をたっぷり使った「越前がにの釜飯」、締めの「味噌汁」まで、すべての一皿に魂を込めています。お客様はよく、「カニを食べている間はみんな無言になりますね」と冗談をおっしゃいますが、それは言葉を失うほどに集中して味わっている証。そしてその時間こそが、旬を全身で感じる本当の贅沢です。
越前町は、越前がにだけでなく、冬ならではの魅力に溢れた土地です。日本海の荒波が打ち寄せる海岸線は、冬になると迫力ある景観を見せてくれます。特に呼鳥門や夫婦岩など、越前海岸の景勝地は、冬の曇り空の下で一層神秘的な表情を見せ、訪れる人々を魅了します。
また、越前町には古くから続く温泉地もあり、冷えた体を温めるには最適です。越前がにを堪能した後、温泉でゆっくりと疲れを癒す。そんな贅沢な時間の使い方が、この地では当たり前のように楽しめます。
冬の越前町を訪れるなら、ぜひ朝の漁港にも足を運んでみてください。活気ある競りの様子や、漁師たちの真剣な眼差しを間近で感じることができます。地元の人々の暮らしに触れることで、越前がにの価値がより深く心に刻まれることでしょう。
さらに、越前町には越前焼の窯元や、歴史ある寺社仏閣も点在しています。食だけでなく、文化や歴史にも触れることで、旅の思い出は一層豊かなものになります。冬の越前町は、五感すべてで楽しめる特別な場所なのです。
冬の越前がには、単なる食材ではありません。それは"自然と人との時間の交わり"であり、日本の食文化が誇る一つの芸術です。冷たい海、厳しい風、そして人の手が織りなす一匹のカニには、数えきれない手間と想いが詰まっています。
現代のように一年中さまざまな食材が手に入る時代だからこそ、あえて「待つ」ことに意味があります。冬の夜、丹精込めて茹で上げた越前がにを頬張るその瞬間に、人は自然のリズムと一つになる感覚を取り戻すのです。
食とは、命をいただくこと。そして旬とは、その「命のリズム」を感じ取る行為です。料亭「滝の川」は、これからも越前の海とともに歩み、季節ごとの最高の味をお届けしてまいります。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
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※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
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「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県の日本海沿いに広がる越前海岸は、冬になると一段と厳しい表情を見せます。冷たい風が海面を走り、波が岩肌に砕けるその様子は、見ているだけで身が引き締まるような迫力です。そんな荒波にもまれて育つ魚たちは、身が締まり、旨みをたっぷりと蓄えます。この時期の海の幸こそ、「冬の味覚の王者」と呼ぶにふさわしい存在です。
その代表格が越前がにです。古くから福井を代表する冬の味覚として知られ、黄色いタグが付いた「越前がに」は全国の食通を魅了してきました。けれども、地元で料理を手がける私たち「滝の川」がもうひとつ注目している冬の逸品があります。それが「寒鯛(かんだい)」です。
「鯛」と聞くと、春の桜鯛を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし実は、真冬にこそ身が最も美味しくなる「寒鯛」という季節の鯛が存在します。寒鯛は、厳しい寒さの中で脂を蓄え、身のきめが細かく、甘みが強くなるのが特徴です。
寒鯛とは、主に冬の時期に水揚げされる真鯛のことを指します。一般的に真鯛は一年中漁獲されますが、秋の終わりから春先にかけて、とくに身が締まり脂がのるものを「寒鯛」と呼びます。越前沖の寒鯛は、外海の荒波で育つため筋肉質でありながら、脂ののりがよく、刺身や焼き物にするとその上品な旨みが際立ちます。
たとえば、春の桜鯛が「香り」と「華やかさ」で魅せるのに対し、寒鯛は「力強い旨み」と「濃厚な余韻」で勝負します。日本酒でいえば、淡麗よりも旨口といったところです。特に福井の地酒「黒龍」や「一本義」との相性は抜群で、口の中で旨みが重なり合い、冬ならではの深い満足感を味わえます。
越前海岸の漁師さんに話を聞くと、「寒鯛は見た目からして違う」とよく言います。体色が銀白で、身に艶があり、包丁を入れると弾力を感じる。その違いは、長年の経験を積んだ職人でなくても一目で分かるほどです。
毎朝、福井県丹生郡の港に水揚げされた新鮮な寒鯛は、その日のうちに滝の川へ届きます。当店では、魚の状態を見極めて刺身用と加熱用を分けるのが基本です。寒鯛は焼いても旨みが逃げにくく、特に皮目の香ばしさと脂の甘みがたまりません。
ある常連のお客様は、毎年この季節になると「寒鯛の塩焼きが食べたくて帰省した」とおっしゃいます。それほど、地元の人たちにとって冬の鯛は特別な存在なのです。
滝の川では、仕入れにおいて「色」「脂ののり」「締まり」を重視しています。見た目には銀色に輝く体表を持ち、腹部分がふっくらしている個体が理想です。さらに、魚体を指で押した時にわずかに弾力を感じるものが新鮮な証拠です。
仕入れ先は越前漁港や高佐漁港の信頼できる業者のみ。朝どれの寒鯛を目利きして、自らの目で確認してから店に運びます。そうすることで、最も良い状態でお客様にお出しすることができます。
寒鯛は、刺身・塩焼き・煮付け・鍋など、どんな調理法でも楽しめる魚です。滝の川では、この時期限定で数種類の寒鯛料理をご用意しています。
寒鯛の薄造り
ほどよく脂がのった身を、ポン酢や塩でさっぱりと。透き通るような薄切りにすることで、寒鯛の持つ繊細な甘みと食感を存分にお楽しみいただけます。
寒鯛のかぶと煮
旨みを閉じ込めた出汁に、醤油とみりんで甘辛く仕上げます。頭の部分には脂が多く含まれており、煮汁に溶け出した旨みは絶品です。
寒鯛の塩焼き
皮目を香ばしく焼き上げ、噛むたびに甘みが広がります。シンプルだからこそ、素材の良し悪しがはっきりと表れる一品です。
寒鯛のお椀
上品な出汁に、寒鯛の身がほろほろと崩れる贅沢な味わい。冬の寒さに染みる温かさと、優しい旨みが心を満たします。
それぞれの料理に共通しているのは、「余計な手を加えず、素材本来の味を大切にする」という当店の姿勢です。強い旨みを活かすには、塩や出汁の塩梅が重要。そこには長年積み重ねた職人の勘が生きています。
滝の川では、カウンター越しにお客様とお話ししながら料理を提供することもあります。寒鯛をお出しした時には、「春の鯛とどう違うの?」という質問をよくいただきます。その際には実際に身の繊維を見せながら、「冬の寒鯛は筋肉がしっかりしていて、食べ応えがあります」と説明します。お客様が一口食べた瞬間、「たしかに旨みが濃い」と笑顔になる。この瞬間こそ、料理人にとって何よりの喜びです。
冬の越前海岸では、寒鯛のほかにも豊富な海の幸が揃います。越前がに、寒ぶり、甘えび、アオリイカ——いずれも寒さが深まるほどに身が締まり、味が濃くなります。滝の川ではそれらを組み合わせた季節限定コースをご用意しています。たとえば「越前がにと寒鯛の冬会席」は、地元の味覚を一度に楽しめる人気メニューです。
漁港直送の新鮮素材をその日のうちに調理し、お客様の目の前で仕上げる。これが滝の川のこだわりです。自然の恵みと人の手仕事が交わる瞬間に、冬の福井の魅力が詰まっています。
寒鯛の美味しさは、料理だけでなく、それを取り巻く環境や演出によっても引き立ちます。滝の川では、器選びにもこだわりを持っています。冬の寒鯛には、深みのある色合いの陶器や、白磁の器を合わせることで、魚の美しい色合いを際立たせます。
また、季節感を大切にした盛り付けも心がけています。冬の山菜や柚子、紅葉麩などを添えることで、視覚からも冬の訪れを感じていただけるよう工夫しています。料理は味覚だけでなく、視覚や香りでも楽しむもの。五感すべてで冬の越前海岸を感じていただきたいという思いが込められています。
福井県で生まれ育ち、長年この土地で料理を作ってきた私たちだからこそ、寒鯛の本当の美味しさを知っています。都会の市場に出回る鯛とは違い、地元の港で水揚げされたばかりの寒鯛には、鮮度の良さだけでなく、海の香りや潮の味わいがしっかりと残っています。
地元の漁師さんとの信頼関係も、美味しい寒鯛を仕入れるための大切な要素です。長年のお付き合いの中で、「今日の寒鯛は特に良いよ」「この個体は刺身に向いている」といった情報を直接教えていただけることも少なくありません。このような人と人とのつながりが、料理の質を支えています。
寒鯛は、知る人ぞ知る冬の逸品です。越前がにの陰に隠れがちですが、寒鯛の持つ上品な脂と深みのある味わいは、一度食べれば忘れられない美味しさです。厳しい海が育てた力強さと繊細さを、ぜひこの季節にご堪能ください。
滝の川では、福井県の越前海岸で水揚げされる旬の魚介を、最適な調理法でご提供しております。ご予約制での営業となりますので、事前にお電話・メール・ショートメッセージにてお問い合わせください。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県の日本海沿いには、季節ごとに異なる表情を見せる美しい海岸線があります。その中でも冬の越前海岸は、澄み切った空気と荒波がつくる独特の風景で知られています。観光地としても人気が高く、近年は夕暮れ時の絶景を目当てに訪れる方も増えています。
冬の海は、夏の穏やかさとは対照的に力強く、青く深い色を帯びます。風が冷たく頬を刺すように感じられる一方で、空気の透明度が高く、日本海に沈む夕日がまるで手の届きそうなほどくっきりと見えるのです。夕暮れ時、水平線の向こうへと太陽が沈みゆく瞬間、海面が黄金色と朱色に染まり、波頭に光が反射してきらめきます。その光景を目の前にすると、冷たい風さえも心地よく感じられます。
特に「滝の川(本店)」がある福井県丹生郡越前町高佐周辺は、越前海岸の中でも夕日の美しさに定評があります。地元の漁師たちも、「この時期の海が一番きれいだ」と口をそろえるほどです。夕日が沈んだ直後、薄紫色の空が広がり、波音だけが響く静けさの中で、冬ならではの凛とした時間が流れます。
この季節に越前海岸を訪れる人々の多くは、自然の厳しさと温もりを同時に感じています。冬は雪や風のために観光シーズンとしては静かな時期ですが、その分だけ本当の姿を見られるともいえます。
「滝の川(本店)」は福井県丹生郡越前町高佐16-19-2にあり、福井市中心部から車で約1時間の距離です。道中は壮大な海岸線に沿った国道305号が続き、冬になると海霧や波しぶきが幻想的な景色を作り出します。
車の窓を少し開けると、潮風が心地よく、遠くにカモメの鳴き声が聞こえます。海と山が近く、道路のすぐ横には岩肌が迫る場所もあり、自然の力強さを肌で感じながら走ることができます。途中には「呼鳥門」や「越前岬灯台」といった名所もあり、ドライブ途中の立ち寄りスポットとして人気です。
本店の近くには、地元の漁港が点在しており、朝早くには漁を終えた船が港に戻る姿を見ることができます。その風景は、越前の人々の暮らしと海の恵みの関係を知る貴重な瞬間でもあります。「滝の川」で提供している海の幸も、まさにこの地で水揚げされた新鮮なものばかりです。
雪の日には、道路の安全に注意が必要です。国道305号は一部狭い箇所もありますが、除雪が行われていますので冬でも安心してお越しいただけます。ただし山間部から来る場合はスタッドレスタイヤをお忘れなく。安全に冬の越前を楽しむための小さな準備が、快適な旅を支えてくれます。
越前町といえば、全国的にも有名な「越前がに」の産地です。福井県で水揚げされるズワイガニの中でも、品質と味の高さから「越前がに」としてブランド化されています。その証が、甲羅につけられた黄色いタグ。「滝の川」でも毎年解禁日を心待ちにし、漁が始まる11月上旬から3月中旬までの期間、多くのお客様にこの味覚を提供しています。
越前がには身が締まっており、噛むほどに深い甘みが広がります。冬の冷たい海で育つため、筋肉が引き締まり、旨味が凝縮されるのです。私たちが提供する越前がには、地元漁師から直接仕入れるため、鮮度は抜群。水揚げから数時間後には生簀に入り、そのまま店内で調理されます。
お客様の多くが注文されるのは、「茹でがに」と「かに刺し」。前者は素材そのものの甘さを楽しめ、後者はとろけるような食感が特徴です。さらに季節限定の「かに味噌甲羅焼き」も人気で、香ばしい匂いが漂うと、店内全体が幸福な空気に包まれます。
ある常連のお客様は、「毎年この味を食べないと冬が来た気がしない」と笑顔で話してくださいます。地元に住む漁師も、時には家族で訪れ、自分たちが水揚げした蟹を味わっていく。そんな温かい交流がこの店の日常です。
「滝の川」は、料理だけでなく、自然と時間を楽しむ場所でもあります。店内の窓からは日本海を一望でき、刻々と変化する空の色を眺めながら食事をすることができます。特に冬の夕暮れ時は、海が赤く染まり、テーブルの上の蟹料理がより一層鮮やかに見えると評判です。
春にはワカメ漁の景色、夏には青々とした海と入道雲、秋には夕日に黄金色に照らされた岩場。そのすべてが、料理をいっそう引き立てます。越前海岸は、四季の変化がはっきりと感じられる場所。だからこそ、訪れるたびに新しい発見があります。
料理人たちも、季節の移ろいを料理の中で表現しています。冬は蟹、春は甘鯛、夏は岩牡蠣、秋にはあらや鰈といったように、旬を中心に構成された献立が並びます。海からの贈り物を最もおいしい瞬間に届けること。それが「滝の川」の誇りです。
越前の冬を語るとき、人々は決まって「厳しいけれど、美しい」と言います。海が荒れ、雪が降る日も多い冬。しかしその厳しさの中に、自然の力と人の営みが共存しています。
地元の漁師の方は、「海は毎日違う顔をしている。晴れの日は穏やかでも、次の日には怒っているように波が立つ。でもその変化が、この仕事の面白さなんだ」と話します。自然と共に生きる人々の姿は、この地域の魅力そのものです。
また、近年は若い旅行者の間でも「冬の福井」を求める動きが増えています。静かな旅館で蟹を味わい、温泉で温まり、誰もいない夕暮れの海を歩く。都会では得られない時間が、ここにはあります。季節限定の贅沢、それが越前の冬の旅です。
越前海岸の食文化は、海と共に生きてきた人々の知恵の結晶です。「滝の川」の料理人たちは、長年培った技術と経験をもとに、素材の持ち味を最大限に引き出す調理法を追求しています。
蟹の茹で加減一つとっても、その日の気温、蟹の大きさ、鮮度によって微妙に調整が必要です。熟練の料理人は、蟹を手に取っただけで最適な茹で時間を見極めることができます。この繊細な感覚こそが、「滝の川」の味を支えているのです。
また、地元の食材を活かした一品料理も充実しています。冬場には、新鮮な甘エビやのどぐろ、白身魚の刺身盛り合わせも人気です。特にのどぐろは、脂がのった冬が旬。塩焼きにすると、皮の香ばしさと身のふっくらとした食感が絶妙に調和します。
夕食後、外に出ると波音が心地よく響きます。日が沈んだ後の空は群青色に染まり、遠くに灯台の明かりが瞬いています。寒さの中で手を合わせ、しばらくじっと海を眺めていると、自然の力に包まれたような感覚に。ここで過ごす時間は、日々の忙しさを忘れる静寂のひとときです。
「滝の川」では、ご予約制でお客様をお迎えしています。特に蟹のシーズンは大変混み合うため、事前のご連絡をお願いしております。もしお電話がつながりにくい場合は、メールまたはショートメッセージでお問い合わせください。スタッフ一同、心を込めておもてなしいたします。
福井県の冬は厳しいけれど、その中でいただく温かい料理と人の温もりほど、忘れがたいものはありません。越前海岸で過ごす一日が、皆様の心に残る旅の一章となりますように。
冬の越前海岸を訪れる際は、ぜひ時間に余裕を持ってお越しください。急ぐ旅ではなく、ゆっくりと景色を眺め、波音に耳を傾け、旬の味覚を堪能する。そんな贅沢な時間の使い方が、越前の冬には似合っています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
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「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井の冬といえば、やはり越前がにです。日本海の荒波が育てたこのかには、身の引き締まりと甘みの深さで知られています。滝の川では、旬の時期に水揚げされる越前がにの中から、身の入りや鮮度を一番に確かめ、直接仕入れを行っています。
私たちが目指すのは「素材が語る料理」です。仕込みの段階から徹底して"手をかけすぎない"ことを意識し、かに本来の味わいを最大限引き出す調理を心がけています。
特にランチタイムは、昼の光に包まれながら味わう贅沢な時間。すだれ越しに差し込む日差しと、日本庭園の小さなせせらぎが、ゆったりとした時間の流れを演出します。都会では味わえない「静かな昼の贅沢」がここにはあります。
お客様の中には、県外から日帰りで訪れる方も少なくありません。「朝早く出て、昼にかにを食べて、そのまま温泉へ行く」――そんな旅のプランを立てる方が多く、滝の川のランチが旅のハイライトになっていると伺います。心地よい緊張感とともにお出迎えし、最初のひと口で笑顔になっていただける瞬間が、何よりの喜びです。
越前がにの漁期は例年11月上旬から3月下旬まで。この限られた期間にしか味わえない旬の味覚だからこそ、一年に一度の贅沢として楽しみにしてくださるお客様も多くいらっしゃいます。福井の冬の海が育んだ宝物を、料亭ならではのおもてなしとともにお届けしたい。それが私たちの願いです。
滝の川のランチ営業時間は11:00〜14:00。この3時間は、まさに"昼の贅沢"を体感できる時間帯です。昼膳でお出しする越前がには、すべて生簀から上げたばかりのものを使用。蒸す、焼く、茹でる、そのすべての工程に料理人が立ち会い、ベストな火加減を見極めます。
おすすめは「越前がに御膳」。茹でがに半杯と小鉢、かに汁、季節の小料理が付いた定番のランチコースです。手頃な価格ながら、越前がにの旨味を存分に堪能できます。また、事前予約いただければ「越前がにフルコース(昼特別膳)」もご用意可能。こちらは姿がにをまるごと一杯使用し、刺身、焼き、甲羅味噌焼きなど多彩な調理法で味わえます。
一番人気の理由は「昼の光の中で味わう蟹の色合いの美しさ」。日の光が茹でがにの淡い橙色をやわらかく照らし、器の上で輝きます。料理長の話を交えながら食事を楽しむお客様も多く、「蟹のしっとりした甘みが昼の味覚にぴったり」とご感想をいただいています。
少し早めにご来店いただくと、茹であがる蟹の香りや厨房から聞こえる包丁の音など、料亭ならではの臨場感も味わえます。お連れ様と語らいながら、料理が運ばれてくるまでの待ち時間もまた特別な時間です。
ランチタイムだからこそ、お酒を控えめにして蟹本来の味をじっくり堪能される方も多くいらっしゃいます。澄んだ昼の空気の中で味わう越前がには、夜とはまた違った繊細な味わいを感じていただけることでしょう。
滝の川の料理は、どれも「かにを中心に、その日の海を表現する」ことを大切にしています。例えば、前菜ひとつをとっても、越前の浜で朝獲れた白身魚やばい貝を惜しみなく使い、地元の味噌や酢で調和を取ります。
冬の福井は外気がかなり冷え込みますが、店内は木のぬくもりを感じる造りで、入った瞬間にほっとできる空間。客席の設えも季節ごとに替え、掛け軸や花器は地元の作家による作品を採用しています。
調理場では、ベテランの料理人が一人ひとりの食べるペースに合わせて火入れを調整。たとえば茹でがには、火を通しすぎると身が固くなりますが、わずか数分の差で食感と風味が変化します。そのタイミングを見計らうことが職人の腕の見せどころです。
以前、30年来の常連様から「ここの蟹は毎年同じようでいて、何か少し違う」と言われたことがあります。それは、その年の海水温や漁の状況によって、蟹の味わいが微妙に変わるからです。滝の川では、その"違い"を味として昇華させたいと考えています。
また、器選びにも細心の注意を払っています。越前焼や九谷焼など、北陸ゆかりの器を使うことで、料理と器の調和を大切にしています。蟹の繊細な色合いを引き立てる白磁、甲羅焼きを盛り付ける備前の小皿。それぞれの料理に最適な器を選ぶことで、視覚でも楽しんでいただける工夫をしています。
福井御幸店が位置するのは、福井市中心部から車で10分ほどの静かな住宅地。利便性と落ち着きが両立する立地です。観光や出張の合間に立ち寄る方も多く、平日昼間でもゆったりとした時間が流れています。
お昼のおすすめの過ごし方は、11時過ぎに入店して、まずはゆっくりお茶を召し上がること。その後、コースを通じて越前がにの風味を堪能し、最後にデザートと抹茶で締めくくるという流れです。ランチの後は、近くの足羽山や愛宕坂の散策コースへ行くお客様もおられます。
地元のお客様だけでなく、首都圏や関西圏からも「越前がにを正統派の料亭で食べてみたい」と来られる方が増えています。特に冬の週末は、ランチでも前日までの予約をおすすめしています。
ランチ後の時間を有効に使えるのも、昼の贅沢の魅力のひとつ。福井駅周辺での観光や、東尋坊など県内の名所巡りを組み合わせれば、充実した一日を過ごせます。また、あわら温泉や三国温泉へ向かう前に立ち寄られる方も多く、「温泉前の腹ごしらえ」として滝の川のランチを選んでくださる方もいらっしゃいます。
四季折々の庭の景色も見どころのひとつ。冬は雪化粧をした庭園、春には梅や桜、夏は青々とした緑、秋は紅葉と、訪れる季節ごとに異なる表情をお楽しみいただけます。窓際の席では、庭を眺めながらゆったりとお食事をしていただけます。
滝の川 福井御幸店
住所:福井県福井市御幸4丁目12-1
電話:0776-43-0930
営業時間:ランチ 11:00〜14:00/ディナー 18:00〜21:30
定休日:不定休
駐車場:あり
※現在、ご予約のみの営業とさせていただいております。
シーズン中は電話が繋がりにくい場合がございます。ご希望の方はメール(echizenkani@outlook.jp)または店舗スマートフォン(080-3706-4113)へショートメッセージでも承っております。
「今日の蟹はどんな顔をしているか」。その日の仕入れによって提供内容が少しずつ変わります。だからこそ、一度として同じランチはありません。旬と向き合う中で生まれる一期一会の味を、心ゆくまでお楽しみください。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
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「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県の日本海沿岸にある越前海岸。その豊かな海が育む海の幸を、旬の味としてお客様にお届けしているのが「滝の川」です。冬になれば越前がにの季節。港から届いたばかりの蟹を蒸し、殻を割るたびにあふれる旨味に、毎年多くのお客様が笑顔を見せてくださいます。
しかし、「美味しい」という感想の裏には、忘れてはならない大切なことがあります。それは、私たちが口にする食材が、ついさっきまで命をもって生きていた存在であるということです。料理人としてその命をどう扱い、どう伝えるのか。この問いを日々の仕事の中心に置いています。
「いただきます」という言葉は、単なる食前の挨拶ではありません。そこには、「自然の恵み」と「命をいただく感謝」の意味が込められています。
ある冬の日、地元の漁師の方が話してくれました。「この蟹は荒れた海を生き抜いてきとる。獲れた瞬間の重みや色艶を見ると、この一年の海の様子が分かるんや」。その一言に、料理人として改めて背筋が伸びる想いがしました。
越前がにの漁期は毎年11月6日から翌年3月20日までと決まっています。これは資源を守るための大切なルールです。一時的に大量に獲ってしまえば、次の年には海の命が急激に減ってしまう恐れがある。だからこそ、漁期外は手を出さず、自然のリズムに沿って漁を行うことが、私たちにとって最初の「感謝の行動」でもあります。
この漁期制限は、ただ蟹を守るだけではなく、海全体の生態系を守る意味も持っています。蟹が成長するには、小魚やプランクトンといった餌が必要です。その餌となる生き物たちもまた、海藻や微生物に支えられている。一つの命は、決して孤立して存在しているのではなく、無数の命のつながりの中で生かされているのです。
越前の海は、一見すると荒々しく、力強さばかりが際立ちます。しかしその海の中では、複雑で繊細な循環が存在しています。冬に海底へ沈む植物プランクトン、そこに集まる小さな魚、そしてそれらを糧に成長する蟹や魚たち。この「命のバトン」が、私たちの食卓にまでつながっているのです。
こうした自然のバランスは、少しの変化でも大きく崩れます。近年は海水温の上昇や流れの変化によって、漁獲量が不安定になる年も見られます。だからこそ、「滝の川」では地元漁師との協力を大切にしています。仕入れを単なる取引ではなく、「一緒に海を守る」関係として築くことを心がけています。
たとえば、蟹以外の季節には、地元で獲れるアカモク(海藻の一種で、粘りと栄養価が高い)や岩ガキ、地魚のお造りなどを積極的に提供しています。季節や漁の状況に応じて料理を変えるのは、「海のリズムに合わせて生きる」という自然への敬意の表れなのです。
また、漁師の方々と話す中で、海の変化を肌で感じることがあります。「今年は潮の流れが例年と違う」「水温が高い日が続いている」といった情報は、漁師だからこそ分かる貴重な知見です。こうした現場の声に耳を傾けることで、私たちも自然環境への理解を深め、より適切な食材選びができるようになります。
厨房に立つとき、私たちは常に「素材」と向き合っています。切り方ひとつで味も食感も変わる。そこに込めるのは、命への敬意です。
ある若いスタッフに蟹をさばく手本を見せながら、よく話すことがあります。「この身を崩さず、できる限り美しく取り出す。命を無駄にしないというのは、技術でもあるんや」。調理はただ手を動かす作業ではなく、素材と対話しながら行う「祈りの形」でもあります。
また、料理人の世界では「一物全体」という考え方があります。これは食材を丸ごと使い切るという意味で、魚であれば骨や頭を出汁にし、蟹の殻も味噌汁や甲羅焼きに利用します。無駄を出さず、命から最大限の恵みをいただく。その姿勢こそ、料理人としての真髄です。
蟹の殻から取れる出汁は、身とはまた違った深い旨味を持っています。味噌汁に使えば、磯の香りと甘みが広がり、一杯の汁にも海の豊かさが凝縮されます。こうした工夫は、昔から日本料理が大切にしてきた「もったいない」の精神そのものです。
さらに、調理の過程で出る野菜の皮や根、魚のアラなども、できる限り別の料理に活かすよう努めています。野菜くずは出汁を取った後に堆肥として地元農家へ返し、土に還す。こうした循環を意識することで、食材への感謝がより深まるのです。
近年、「サステナブル(持続可能)」という言葉を耳にする機会が増えました。華やかな響きですが、実際に現場で実践するには地道な努力が必要です。私たちにとっての持続可能性とは、「地域と共に食文化を未来につなぐこと」だと考えます。
たとえば、蟹の仕入れ量には制限を設け、必要以上に買わないようにしています。また、仕込みで出る野菜くずは堆肥にし、地元農家に還元しています。こうした小さな積み重ねが、「食べる喜び」を次の世代に残すことにつながるのです。
ある常連のお客様がこんな言葉をくださいました。「ここで食べると、海が見えるような気がする」。この感想は、料理以上に私たちが目指していることそのものです。味覚を通じて自然の声を感じてもらえるような体験を提供する。それが「持続可能な美食」の本質だと思っています。
持続可能性を考えるとき、忘れてはならないのが「地域経済との関わり」です。地元の漁師や農家から食材を仕入れることは、地域にお金が循環し、その土地の文化や技術を守ることにつながります。遠くから輸入された食材よりも、目の前の海で獲れた魚の方が、輸送にかかるエネルギーも少なく、環境への負荷も抑えられます。
そして何より、地元の食材にはその土地ならではの「物語」があります。どんな海で育ったのか、誰が獲ったのか、どんな想いが込められているのか。そうした背景を知ることで、料理はただの食事ではなく、文化や歴史を味わう体験へと変わるのです。
私たちの料理は、ただ提供して終わりではありません。お客様からの声を聞くたびに、新たな気づきがあります。ある日、県外から来られたご夫婦が「蟹を食べるのが初めて」と話してくれました。食べ方をご説明しながら、「この蟹はどこで獲れたのか」「どうやって調理しているのか」を自然とお伝えしたところ、食後に「命をいただく意味が少し分かった気がします」とおっしゃいました。その言葉に、料理人一同、胸が温かくなりました。
食卓は、命と命が出会う場所だと考えています。だからこそ、「いただきます」は、感謝の始まりであり、未来への約束でもあるのです。
お客様との対話の中で、食への関心が高まっていることを感じます。「この魚はどこの港で水揚げされたのですか」「この野菜はどなたが作られたのですか」といった質問をいただくことが増えました。こうした問いかけは、食べ物がどこから来て、どのように届けられているのかを知りたいという、健全な好奇心の表れです。
私たちは、そうした質問に丁寧に答えることで、お客様と生産者をつなぐ「架け橋」になりたいと思っています。料理を通じて、海の豊かさや漁師の努力、農家の工夫を伝える。そうすることで、食べることへの感謝がより深まり、自然を大切にする心が育まれるのではないかと信じています。
滝の川では、これからも地元の海と真摯に向き合い、一皿一皿に心を込めてお届けしてまいります。そして、お客様と共に「食のありがたさ」「自然とのつながり」を感じられる場であり続けたいと願っています。
食べることは、生きることの基本です。そしてその行為には、必ず他の生命が関わっています。だからこそ、「美味しい」と感じる一瞬の裏にある自然の恵みと努力を、少しでも意識することが大切です。
越前の海は、昔から多くの人々の生活を支えてきました。漁師の技、料理人の手、そしてお客様の笑顔。そのすべてがつながって、ひとつの「文化」となっています。
滝の川は、これからもその文化を守りながら、新しい時代にふさわしい「持続可能な美食体験」を追求していきます。福井の海が教えてくれる「命のめぐり」を、どうぞ料理を通して感じてください。
私たちが目指すのは、ただ美味しい料理を提供するだけではなく、食を通じて人と自然、人と人とをつなぐことです。一皿の料理の向こうに広がる海の景色、漁師の汗、料理人の技。そのすべてを感じていただけるような、心に残る体験をお届けしたいと考えています。
越前の海は、これからも変わらずに私たちに恵みを与え続けてくれるでしょう。その恵みを次の世代へ、そしてその先の未来へとつなげていくために、今日も私たちは厨房に立ち、素材と向き合い、感謝の心を込めて料理をつくり続けます。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
焼きがにとは、越前がにの旨味を最大限に引き出す調理法のひとつです。シンプルながら、秘められた技術と手間が味に大きく影響します。香ばしさと甘みが口の中で広がる焼きがには、茹でがにとは違った風味を持ち、多くのお客様にご好評いただいております。
例えば、毎年冬に訪れてくださる常連のお客様からは、「焼きがににしかない、芳ばしい香りの虜になりました」とのお声をいただきます。こうした体験は、焼きがにの醍醐味でもあります。
焼きがにが注目される理由を、いくつかご紹介します。
焼くという調理法は、一見シンプルに思えますが、実は焼き加減や火加減により味が大きく変わる、非常に繊細かつダイナミックな技術なのです。
「焼きがに」に使う越前がには、水揚げ直後の新鮮なものを厳選して使用します。なぜなら、新鮮な越前がにほど身がしっかりとし、甘みが強く、焼き上がりもジューシーになるからです。
また、時期や個体ごとに味わいも微妙に変化します。そのため、当店の板前はひとつひとつの個体の状態を見極め、調理法や焼き時間を調整しています。
ここで、実際のエピソードを紹介します。ある冬の日、入荷した越前がにに身入りが特に良い大物がありました。調理スタッフ同士で「このサイズなら焼いた時の身の張りも最高だ」と話し合い、焼き加減を通常よりもほんの少し短く調整しました。お客様から「いつもより甘い」と大好評でした。
こうした経験の積み重ねが、素材の魅力を最大限活かすことに繋がっています。
越前がに:福井県沖で獲れるズワイガニのオス。鮮度・品質が高くブランド品として有名。
身入り:カニの殻に対してどれだけ身が詰まっているかの状態。
焼きがにの最大のポイントは「焼き加減」です。焼きすぎると身が固くなったり、旨味が逃げてしまったりします。逆に焼きが浅いと、表面が香ばしくならず、素材の良さが引き出されません。
当店で行う焼きがにの火加減は、炭火を使った伝統的な方法です。炭火は遠赤外線効果で、旨味を閉じ込めつつじっくりと加熱できます。
実際にスタッフが焼き上がりを指先で確認したり、音や香りにも注意を払っています。「パチパチ」と殻から水分が弾ける音がし始めたら、焼き上がりの合図。このタイミングを逃さずに板前が一気に仕上げます。
焼き加減の調節方法には以下の点があります。
こうした細やかな調整で、お客様一人ひとりに最良の焼きがにをご提供できるようにしています。
焼きがにの甘みが格別に感じられる理由には、いくつかの科学的な要素があります。
カニの表面のタンパク質と糖が熱によって反応して、香ばしさのもととなる褐色物質が生まれます。これにより芳醇な香りが増します。
じっくりと焼くことで水分がほどよく飛び、アミノ酸などの旨味成分が口に広がりやすくなります。
香ばしい香りが脳に伝わり、「美味しい」と感じやすくなるのです。
例えば初めて焼きがにを召し上がったお客様から「甲羅の香ばしさが食欲をそそり、ひと口目で甘みが広がった」と驚きの声をいただいたことがあります。
メイラード反応:加熱することでタンパク質と糖が反応し、香ばしい香りや風味を生む化学反応のこと。
焼きがにを調理する際には、いくつもの技術や道具が使われます。当店では、昔ながらの炭火と専用の網を使用し、手早くかつ丁寧に焼き上げます。
焼き上げる際の工程をご紹介します。
カニを丁寧に洗い、余分な水気をしっかり取る
殻に包丁を入れ、食べやすいサイズにカット
炭火で焦げすぎないよう見守りながらじっくりと加熱
焼き具合を都度確認し、香ばしさのピークで提供
技術だけでなくタイミングも重要です。お客様のご来店時間に合わせ、ベストな状態でご用意できますよう努力しています。
エピソードとして、ある大人数のお客様グループが遅れて到着された際、焼き立ての良さを失わぬよう、数回に分けて焼きの工程を調整しました。お帰りの際「アツアツで香り高い焼きがにが味わえた」と喜びの声をいただき、大きな励みとなりました。
炭火:木炭を燃やして作る遠赤外線を多く含んだ火。独特の香りと強い熱源が特徴。
焼きがにをご家庭で挑戦される方も増えていますが、美味しく焼くためのコツをいくつかご紹介いたします。
また、ご自宅で焼く場合は、オーブントースターやグリルを活用するのもおすすめです。
例えば、お子様と一緒にご家庭で焼きがにを楽しまれたお客様から「みんなで焼き加減を見守りながら、出来たての焼きがにを食べる体験そのものが家族の思い出になった」とのご感想も頂戴しています。
グリル:主に魚焼き用などの焼き網を備えた家庭用調理器具。
当店では焼きがにとともに、旬の魚や地元野菜を組み合わせたコース料理もご提供しております。旬の刺身や炊き込みご飯との相性も抜群です。
こうした組み合わせを楽しみに、毎年ご予約くださるお客様も多く、「今年もこの味が食べられて幸せ」と喜んでいただいております。
越前がにの旬は11月から3月までと限られていますが、その中でも時期によって味わいが変化します。解禁直後の11月は身が引き締まり、シャキシャキとした食感が楽しめます。12月から1月にかけては身入りが最も良くなり、甘みが増してきます。2月から3月は、旨味が凝縮され、濃厚な味わいになります。
それぞれの時期に合わせた焼き加減の調整も、板前の腕の見せ所です。身入りの良い時期は少し強めに焼いて香ばしさを際立たせ、解禁直後は身の繊細さを活かすため、やや弱火でじっくりと仕上げます。
こうした季節ごとの変化を感じていただくことも、焼きがにの楽しみのひとつです。
当店で使用している炭火焼きは、代々受け継がれてきた伝統技術です。電気やガスでは出せない、炭火独特の遠赤外線効果により、カニの身の奥までじっくりと熱が通ります。
炭火を使う際の注意点として、火力の調整があります。炭火は一度火が弱まると、元の強さに戻すのに時間がかかります。そのため、常に適切な火力を保つよう、炭の量や配置を細かく調整しています。
また、炭の種類にもこだわっています。当店では備長炭を主に使用し、安定した火力と良質な遠赤外線を確保しています。備長炭は火持ちが良く、煙や臭いも少ないため、カニ本来の香りを損なうことなく焼き上げることができます。
当店では、お客様からのご要望やご感想を大切にしています。「もう少し香ばしく」「身をふっくらと」といったリクエストに応じて、焼き方を微調整することもあります。
特に印象に残っているのは、高齢のお客様から「昔食べた焼きがにの味が忘れられない」というお話をいただいたことです。詳しくお聞きすると、炭火でゆっくりと焼いた、やや控えめな焼き加減がお好みとのこと。それ以来、そのお客様がご来店される際は、特別に火加減を調整してご提供しています。
こうした一人ひとりのお客様との対話が、私たちの調理技術をさらに磨き上げてくれています。
最後までお読みいただきありがとうございます。焼きがには、火加減や調理技術によってその魅力を最大限に味わえる料理です。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
この記事では、福井・越前海岸の料亭「滝の川」が、越前がに・水ガニ・セイコガニそれぞれの種類や旬、そしておいしい楽しみ方について、できるだけ分かりやすくお伝えします。当店ならではの現場の経験も交えながら、初めての方でも「次はこの蟹を食べてみたい」と思っていただける内容を目指しています。
福井県越前町高佐の「滝の川」は、越前海岸のすぐそばで、水揚げされたばかりの越前がにを中心に地元の海の幸をご提供している料理店です。本店は越前町高佐、福井市内には御幸店があり、いずれも季節に合わせて越前がに料理をお楽しみいただけるよう、仕入れから調理までこだわっています。
越前がには、福井県沖で水揚げされる雄のズワイガニのうち、厳しい基準をクリアして「越前がに」としてブランド認証されたものを指します。漁港でタグが付けられた越前がには、見た目だけでなく身入りや味わい、鮮度管理まで含めて品質が守られており、冬の福井を代表する味覚として多くのお客様に親しまれています。
まずは、名前は聞いたことがあるけれど「実際どう違うのかよく分からない」というお声の多い、三種類の違いから整理していきます。いずれもズワイガニの仲間ですが、性別や脱皮のタイミング、漁期によって呼び名や楽しみ方が変わります。
同じ「ズワイガニ」でも、身の入り方、甲羅の硬さ、卵や内子・外子の有無などが大きく異なり、料理にしたときの表情も変わります。お店としても、同じ茹で蟹でも「今日は身をしっかり味わいたい」「今日は卵を楽しみたい」など、お客様の好みに合わせて種類をおすすめすることが多いです。
越前がには、脚が長く、甲羅もしっかりとした大ぶりの蟹で、身の甘さと繊細な旨味が最大の魅力です。特に脚の部分にはぎゅっと詰まった身が入り、火を通してもふっくらとした食感が残るため、茹で蟹・焼き蟹・お刺身など、どんな調理法でも主役になります。
漁期は例年11月上旬から翌年3月頃までで、この時期のみ「越前がに」としてご提供が可能です。シーズン初めの11〜12月は身が締まりつつもみずみずしさがあり、年明けからはさらに身の詰まりと濃厚さが増してくるため、時期による味の変化を楽しみにされる常連様も多くいらっしゃいます。
当店の経験上、「越前がにを一度も食べたことがない」というお客様には、まずはシンプルな塩茹でをおすすめしています。茹でたての越前がには、何もつけなくても甘みと旨味をはっきり感じられ、蟹本来の味を知るのに最も分かりやすい調理法だからです。
越前がにの脚肉は、繊維が細かく上品な甘さがあり、噛むほどに旨味がじんわりと広がるのが特徴です。肩肉(胴体部分の身)は、脚に比べてやや繊維がしっかりしており、噛みごたえと濃い味わいを楽しめます。
また、味噌と呼ばれる内臓部分も、越前がにの大きな楽しみの一つです。熱々の味噌を少しすくって日本酒と一緒に口に含むと、蟹のコクとお酒の香りが合わさって、冬ならではの贅沢な時間になります。
甲羅の中に詰まった味噌は、越前がにの旨味が凝縮された部分で、濃厚でありながらも後味はすっきりとしています。蟹味噌が苦手という方もいらっしゃいますが、新鮮な越前がにの味噌は臭みがなく、一度召し上がっていただくと「イメージが変わった」とおっしゃる方も少なくありません。
水ガニは、脱皮直後の雄のズワイガニで、越前地域などでは特有の呼び名として親しまれています。殻がまだ柔らかく、水分を多く含んでいることから「水ガニ」と呼ばれ、通常の越前がにと比べると価格も手頃で、気軽に楽しみやすい蟹です。
水ガニの漁期は、越前がにと比べて短く、主に春先の限られた期間に出回ります。そのため、冬の越前がにシーズンが終わりかけの頃に、「今度は水ガニの時期だね」と楽しみにされる地元のお客様もいらっしゃいます。
水ガニは、殻がやわらかく身の水分量が多いため、越前がにに比べると味わいは軽やかで、あっさりした印象です。一方で、そのみずみずしさが魅力で、特に茹でたてを頬張ると、口の中で汁気がふわっと広がって「ジューシーさ」を感じられます。
当店では、水ガニを初めて召し上がるお客様には、「越前がにと食べ比べてみてください」とお声がけすることがあります。同じ雄のズワイガニでも、脱皮前後による味わいと食感の違いを実感していただけるからです。
水ガニは殻が柔らかいため、調理の際も扱いやすく、ご家庭で召し上がる際にも食べやすいというメリットがあります。お子様連れのご家族には、殻を剥きやすい水ガニが喜ばれることも多いです。
セイコガニは、雌のズワイガニで、体は雄に比べて小ぶりですが、外子(そとこ)・内子(うちこ)と呼ばれる卵をたっぷりと抱えているのが最大の特徴です。越前地域では冬の定番として親しまれ、「まずはセイコから」というお客様も少なくありません。
セイコガニの漁期は雄より短く、例年11月上旬から1月頃までとされています。短い期間しか漁ができないため、「セイコのあるうちに一度は」と、シーズン序盤にご予約をいただくことが多い蟹でもあります。
セイコガニの魅力は、何と言っても外子と内子です。外子は、プチプチとした食感が楽しい表面の卵で、噛むたびに海の香りが広がるような素朴な味わいがあります。
一方、内子は甲羅の内側に詰まった卵巣で、ねっとりと濃厚で、噛むほどに旨味が凝縮されているのが特徴です。当店では、内子と味噌を混ぜ合わせ、ご飯に少しのせて召し上がっていただくことをおすすめしており、「これを食べるために毎年通っている」というお客様もいらっしゃいます。
セイコガニの身自体は雄に比べて少なめですが、その分、卵と味噌の濃厚な味わいを堪能できるのが魅力です。特に、甲羅の中で内子、外子、味噌、身が混ざり合った部分は、複雑で奥深い味わいとなり、日本酒との相性も抜群です。
ここまでの内容を、分かりやすいようにざっくり整理します。
当店の印象としては、初めて蟹を本格的に味わう方は「越前がに」、すでに何度も召し上がっている常連様は「セイコガニ」や「水ガニ」で季節ごとの違いを楽しむ傾向があります。ご家族連れやご夫婦でお越しの場合、雄と雌を一杯ずつ注文し、シェアしながら食べ比べられるパターンも人気です。
蟹は同じ種類でも、旬の中で微妙に味わいが変化していきます。ここでは、「いつ」「どの蟹」を「どのように」楽しむのがおすすめか、お店目線でご紹介します。
水ガニについては、漁期が短く、出回る時期も限られますので、見かけた際には「今がチャンス」と思っていただいて良い蟹です。当店でも入荷の有無によってご提供できる日が変わるため、ご予約時にお問い合わせいただくことをおすすめしています。
シーズン序盤は、蟹の鮮度と旬の始まりを感じられる時期で、みずみずしさが際立ちます。シーズン中盤から後半にかけては、身の詰まりが最高潮に達し、濃厚な味わいが楽しめます。同じ越前がにでも、時期によって表情が変わるのも、冬の楽しみの一つです。
お店目線で見ると、「メニュー表に並んでいるときには想像しづらいけれど、実際食べると人気」というお料理がいくつかあります。越前がにの魅力を存分に味わえる代表的な楽しみ方をご紹介します。
特に、初めてご来店されるお客様には「姿茹で+甲羅焼き」の組み合わせをよくおすすめします。まずはシンプルな茹でで越前がに本来の味を確かめ、その後に甲羅焼きで濃厚な旨味と香ばしさを堪能していただくと、それぞれの良さがよりはっきりと伝わるからです。
焼き蟹は、炭火で焼くことで蟹の甘みが凝縮され、香ばしさが加わります。表面が少し焦げた部分の香りと、中のふっくらとした身の対比が絶妙で、茹で蟹とはまた違った魅力があります。
蟹刺しは、活きの良い越前がにだからこそできる贅沢な食べ方です。透き通るような身の美しさと、口の中でとろけるような食感、そして凝縮された甘みは、一度味わうと忘れられない美味しさです。
「蟹を食べるのは好きだけれど、どれを選んだら良いか分からない」というお声は非常に多く、特に県外からお越しの方にとっては悩みどころです。当店では、初めての方には次のようなポイントをお伝えしています。
また、「今日はどなたとご一緒か」「どんなシーンか」によっても、おすすめは変わってきます。たとえば、記念日やお祝い事であれば、見た目にも豪華な越前がにの姿茹でを中心に、セイコガニを一杯加えて味の違いを楽しんでいただくコースが人気です。
ご予算に応じて、越前がにのサイズを調整したり、コース料理の中で蟹を楽しんでいただいたりと、様々なご提案が可能です。遠慮なくご相談いただければ、お客様のご希望に沿った最適なプランをご提案させていただきます。
ここで、当店にいらしたお客様のエピソードを一つご紹介します。あるご夫婦のお客様は、「毎年冬になると越前がにを食べに来るのが楽しみ」とおっしゃってくださり、最初の年は雄の越前がにだけをお召し上がりでした。
二度目のご来店の際、「今年は前回と違う味も試したい」とのことで、セイコガニを一杯追加でおすすめしたところ、外子と内子の食べ比べをとても気に入っていただき、「来年は水ガニも食べてみたい」とおっしゃってお帰りになりました。
このように、同じズワイガニでも雄・雌・水ガニと少しずつ広げていくと、毎年違った発見があり、冬の楽しみ方も豊かになっていきます。常連のお客様の中には、シーズン中に何度も足を運び、時期ごとの味の変化を楽しまれる方もいらっしゃいます。
越前がに料理を楽しむ際、地元の海の幸と組み合わせることで、より豊かな食体験となります。当店では、越前がにのコースに、旬の魚介類を組み合わせてご提供しています。
冬の福井では、越前がにのほかにも、甘エビ、のどぐろ、カレイなど、新鮮で美味しい魚介類が豊富に水揚げされます。これらを前菜やお造りとして楽しみ、メインで越前がにを堪能するという流れは、福井ならではの贅沢な時間です。
また、地元の日本酒との相性も抜群です。福井県は日本酒の名産地でもあり、越前がにの繊細な甘みを引き立てる、すっきりとした辛口の日本酒が多く造られています。蟹と日本酒のマリアージュは、冬の福井を訪れる大きな楽しみの一つです。
越前がにを最も美味しく召し上がっていただくために、いくつかのコツがあります。
まず、茹で蟹は温かいうちに召し上がることをおすすめします。茹でたての温かさの中で、蟹の甘みと旨味が最も引き立ちます。冷めてしまった場合でも美味しくいただけますが、できれば温かいうちにお召し上がりください。
蟹刺しの場合は、わさび醤油でシンプルにいただくのが一番です。新鮮な越前がにの甘みを、余計な味付けなしで楽しむことができます。
焼き蟹は、焼きたての熱々を召し上がることで、香ばしさと甘みが最大限に引き出されます。少し冷ましてから召し上がると、また違った味わいが楽しめます。
越前がにシーズンは、どうしても漁の状況や天候によって入荷数が変わり、特に週末や連休はご予約が集中しやすくなります。そのため、確実に越前がにをご希望の場合は、事前にご連絡いただき、ご希望の種類や量をお知らせいただくことをおすすめしています。
当店では、電話だけでなくメールやショートメッセージでもお問い合わせを受け付けておりますので、ご都合の良い方法でご連絡ください。ご予約の際に「越前がにが初めて」「セイコガニを中心に楽しみたい」などご希望をお伝えいただければ、旬や入荷状況に合わせた最適なご提案をさせていただきます。
また、遠方からお越しのお客様には、福井の観光情報なども合わせてご案内することも可能です。越前海岸の美しい景色や、周辺の観光スポットと合わせて、冬の福井旅行をお楽しみください。
越前がに、水ガニ、セイコガニ、それぞれに異なる魅力があり、季節の移り変わりとともに味わいも変化していきます。初めての方は、まず越前がにの姿茹でから始めて、徐々にセイコガニや水ガニへと広げていくと、冬の楽しみがより豊かになります。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
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「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井越前の地で生まれ育った「滝の川」は、旬の越前がにをはじめとした新鮮な海の幸を、最高の状態で提供することを信条としています。長年、地元のお客様はもちろん、遠方からも多くの方々が訪れてくださいます。その中で、私たちが何よりも大切にしているのは「一期一会のおもてなし」です。
その想いを形にしたのが「完全予約制」という仕組みです。新型コロナウイルスの影響もあり、対面の時間が制限された時代だからこそ、滝の川ではお客様一人ひとりと丁寧に向き合う時間を確保するため、あえて予約制を導入しています。
「予約して食事をする」と聞くと、少し堅苦しく感じるかもしれません。しかし実際には、お客様の特別な時間を、最もおいしく、最も安全に過ごしていただくための工夫なのです。
越前がにをはじめとする海の幸は、鮮度が命です。朝獲れた魚の状態を見極め、その日の献立を決めることも珍しくありません。完全予約制を取り入れることで、その日お越しいただくお客様分の食材を正確に把握でき、最もよいタイミングで仕入れ、下ごしらえを行うことができます。
たとえば、ある日ご予約いただいたお客様の中に「昼にお祝いで、越前がにを味わいたい」とおっしゃるご家族がいらっしゃいました。その日の朝、港に並んだ蟹の中から、一番大ぶりで身の詰まったものを丁寧に選び抜き、お客様の来店時間に合わせて茹で上げました。お客様は「今まで食べたどの蟹よりも甘い」と喜ばれました。
このような体験は、無駄な仕入れや急な調理では実現できません。食材の無駄をなくすだけでなく、最もおいしい瞬間を逃さずお皿にのせるためには、事前の計画と時間の管理が欠かせないのです。完全予約制によって、調理場は「質」で勝負する時間を確保でき、お客様にも「最高の一皿」をお届けできるようになりました。
新型コロナウイルスの影響をきっかけに、滝の川ではお客様同士の距離を保ちつつ、安心してお食事していただけるよう配慮してきました。完全予約制により、店内の混雑を避け、ゆったりとした空間でお過ごしいただけます。
数年前までは週末になると店内が賑わい、時にはお待ちいただくこともありました。しかし、今はご予約時間をずらすことで、お客様同士の接触を最小限に抑えています。スタッフ一同も、お客様一組ごとに席の消毒、テーブルの整備、換気などを徹底しています。
また、完全予約制にすることで、お客様の食事内容やアレルギー情報、苦手な食材などを事前に把握できるようになりました。事前情報をもとに、最適な献立を考え、体調や好みに配慮したお料理を提供しています。このように、お客様にとっても安心感が増し、健康と満足の両立が可能になっています。
完全予約制のもう一つの大きな魅力は、「お客様の時間を無駄にしない」という点です。混雑した店内で順番を待つ時間、忙しい対応で落ち着かない雰囲気——そういったものを一切なくし、到着された瞬間から特別な空間を楽しんでいただけます。
ある常連様は、「時間を気にせず、静かに料理を味わえるのが滝の川の良さですね」と話してくださいました。その言葉どおり、当店では一つの席に十分な時間を設け、会話や食事のペースをお客様自身でコントロールしていただいています。
時間とは、一度過ぎれば二度と戻らないものです。その貴重な時間を、どう過ごすか。滝の川は、急ぎ足ではなく、落ち着いたひとときを提供するために、あえて「予約制」にこだわっています。
滝の川では、1日のご予約数を意図的に制限しています。これは、「数より質」を優先するためです。料理を一皿ずつ仕上げ、お客様の表情を見ながら料理を出すタイミングを調整する——。それは、作り置きや流れ作業では決して生まれないおもてなしの形です。
実際に、以前ご来店いただいたご夫婦が「蟹の味噌の濃さもちょうどよく、焼き加減も絶妙だった」と笑顔を見せてくださいました。厨房ではその方の到着時間を見計らい、炭の状態を調整して火加減を細かく管理していたのです。こうしたきめ細やかな対応ができるのも、完全予約制ならではといえます。
また、スタッフ一人ひとりがその日のご予約内容を把握し、接客の準備を整えています。そのため、初めての方にも安心して過ごしていただける雰囲気が生まれています。
滝の川には、越前町の漁師や農家など、長年のお付き合いを続けている生産者がいます。完全予約制によって、必要な分だけを的確に仕入れることができるため、生産者にも無理のない形で高品質な食材を届けてもらえます。
たとえば、冬の越前がに漁が解禁されると、地元の漁師さんが「今日の海は穏やかで、いい蟹が上がった」と連絡をくださいます。その連絡を受け、すぐにその日の予約数に応じて仕入れを調整します。「余らせない」「冷凍しない」ことを徹底することで、素材本来の味わいを最大限に引き出せるのです。
こうした信頼関係があるからこそ、滝の川の料理はいつも「自然の力」をそのままお皿の上に表現できます。お客様に「また食べたい」と言っていただける理由の一つは、この連携の強さにあります。
完全予約制は、季節ごとの食材の変化にも柔軟に対応できる仕組みです。春には桜鯛や白魚、夏には岩牡蠣や鮑、秋にはのどぐろや甘海老、そして冬には越前がに——。福井の海は四季折々の恵みをもたらしてくれます。
事前にご予約をいただくことで、その時期に最も旬を迎える食材を中心に献立を組み立てることができます。お客様のご来店日に合わせて、市場の状況を見極め、その日最高の素材を選ぶ。このような柔軟な対応ができるのも、完全予約制だからこそです。
また、季節の食材には限りがあります。たとえば越前がにの漁期は11月から3月までと短く、その中でも特に良質なものは数が限られています。完全予約制により、貴重な食材を無駄なく、お客様に最高の状態でお届けすることができるのです。
予約の際にいただくお客様からのご要望やご相談は、私たちにとって大切な情報源です。記念日のお祝い、大切な方との会食、久しぶりの家族団らん——ご来店の目的をお聞きすることで、その日にふさわしいおもてなしを考えることができます。
あるお客様は、ご高齢のお母様を連れて来店されるにあたり、「柔らかい食材を中心にしてほしい」とご要望をいただきました。私たちは蟹の身をほぐしやすく調理し、お刺身も薄めに切るなど、細やかな配慮をしました。お帰りの際、「母が笑顔で完食してくれて嬉しかった」とお礼の言葉をいただいたことは、今でも忘れられません。
このような対話と準備は、完全予約制だからこそ実現できるものです。お客様一人ひとりの物語に寄り添い、その時間を特別なものにする。それが滝の川のおもてなしの原点です。
完全予約制は、単に仕組みの変更ではありません。お客様一人ひとりの時間、空間、料理、体験——そのすべてを特別なものにするための約束なのです。
お客様との関係を大切に育てながら、滝の川はこれからも越前がにや地元の恵みを、心を込めてお届けしてまいります。完全予約制の静かな空間で、心ほどけるひとときをお過ごしください。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
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FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
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※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前海岸の海辺に立つ当店「滝の川」では、毎日のように表情を変える日本海と向き合いながら、その日一番おいしい海の幸を見極めています。
同じ「越前がに」や「甘えび」でも、日によって身の入り方や甘み、香りは驚くほど違います。
その微妙な違いを逃さず、お客様一組一組に合わせて構成していくのが、当店の「おまかせ料理」です。
コース料理ではありますが、あらかじめ決められた型にはめるのではなく、「今日はこのお客様には、この素材を、こんな形で味わっていただきたい」という料理長のインスピレーションを形にしたものです。
お客様からはよく、こんなお声をいただきます。
「今日はどんな料理が出てくるのか、席に着くまでわからないワクワク感が楽しい」
「同じ季節に何度か来ても、毎回少しずつ違う構成で飽きない」
「料理長がその日の海と相談しながら決めたんだな、という空気が伝わる」
このように、「おまかせ料理」は単なるお料理のセットではなく、「その日の海」と「料理長の感性」と「お客様」の三者で紡いでいく一夜限りの"食の物語"だと考えています。
当店の「おまかせ料理」の軸になっているのは、言うまでもなく越前海岸の豊かな海産物です。
福井県越前町・福井市御幸の両店舗ともに、地元の港に揚がる魚介を中心に仕入れを行っており、特に冬場の越前がには、当店の顔ともいえる存在です。
越前海岸の海は、目の前こそ穏やかに見えても、底は複雑な地形になっており、多様な魚が集まる格好の"ゆりかご"のような場所です。
そのおかげで、季節ごとにさまざまな魚介が水揚げされます。
たとえば、季節ごとに主役になる食材は次のようなイメージです。
冬は越前がに、セイコガニ(メスのズワイガニ)、寒ブリ、甘えび。春はホタルイカ、サヨリ、アオリイカの走り、春ガレイ。夏は岩がき、アジ、イサキ、スズキなどの白身魚。秋は戻りガツオ、サバ、アオリイカ、香りの良い秋の甲殻類。
もちろん、その日の天候や海況、漁の状況によって、仕入れられる魚介は変化します。
その変化こそが、「おまかせ料理」の醍醐味であり、料理長の腕の見せどころです。
ある冬の日、港から電話があり、「今日の越前がには、特に身の張りが素晴らしい」と連絡をもらいました。
その日予定していたコース構成を、料理長は大きく組み替え、焼き、茹で、甲羅焼きと、いつも以上に越前がにを前面に押し出したおまかせにしました。
ご来店された常連のお客様は、「今日はカニづくしですね」と笑いながらも、ひと口ごとに顔がほころび、「こんな日に当たって幸せです」とおっしゃっていました。
このように、越前海岸の海が届けてくれる"今日の最高の素材"を中心に、コースの方向性を決めていく。それが、当店の「おまかせ料理」の土台になっています。
「おまかせ料理」と聞くと、どこか難しく感じる方もいるかもしれません。
しかし実際には、「今日はこんな魚が入ったから、こう料理すれば一番おいしい」「このお客様の雰囲気なら、こういう流れが喜ばれるはず」といった、料理長の日々のひらめきの積み重ねです。
インスピレーションと言うと抽象的ですが、当店では次のような具体的な要素が組み合わさって生まれます。
その日の仕入れ状況として、魚の種類、サイズ、脂の乗り、鮮度を確認します。予約状況では、ご夫婦、接待、記念日、ご家族連れなどの用途を把握します。お客様の嗜好については、以前にご利用があれば、そのときのお好みや召し上がり方を思い出します。季節や天候も大切で、寒い日には体が温まるもの、暑い日にはさっぱりしたものを考えます。
たとえば、ある日の夕方。
その日は波が高く、種類豊富な魚が入る代わりに、量が読みにくい状況でした。
そんな中、脂の乗りが抜群の寒ブリと、身の締まった真鯛が手に入りました。
料理長は魚を手に取りながら、こう考えます。
「今夜のご予約は、結婚記念日のご夫婦と、出張のお客様の接待が中心。記念日の方には、脂の乗った寒ブリを主役にして、温かいしゃぶしゃぶでゆっくり楽しんでいただこう。接待の方には、真鯛を薄造りにして、見た目にも上品な一皿にしよう」
このとき大切にしているのは、「何を出すか」だけでなく、「どの順番で、どうつなげるか」という流れです。
あっさりした前菜から始まり、刺身、焼き物、蒸し物、揚げ物、鍋物、ご飯物へと、味わいの強弱をつけながら進めていくことで、お客様が自然と食欲の波に乗れるようにしています。
インスピレーションとは、決して気分だけで決めるものではありません。
長年の経験で培った「この素材には、こんな火入れが合う」「この順番なら、最後まで無理なく楽しめる」という感覚と、その日の状況を掛け合わせた、いわば"計算されたひらめき"です。
その結果として生まれた「おまかせ料理」が、一晩限りの物語となって、お客様の記憶に残っていきます。
「おまかせ料理」の魅力は、単品料理のおいしさだけではありません。
前菜からデザートまで、ひとつの流れとして楽しめるように「構成」を緻密に組み立てている点にあります。
一般的な会席料理も流れがありますが、「おまかせ料理」では、その日の素材に合わせて構成を細かく調整します。
当店では、次のような考え方でコース全体を設計しています。
最初の一皿で「今日の海」を印象づけること。中盤で、その日の主役となる素材(越前がになど)をピークとして据えること。終盤にかけて、重くなり過ぎないように味わいを少しずつ軽くしていくこと。ご飯物と汁物で、しっかりと締めくくること。
たとえば、冬のある日の「おまかせ料理」の流れを、イメージとしてご紹介します。
先付では、一口サイズのカニ味噌豆腐と、地元野菜のおひたしをお出しします。最初の一皿で、「今日はカニが主役ですよ」というメッセージをそっと伝えます。
前菜盛り合わせは、セイコガニの内子と外子を使った小鉢、季節の焼き魚の一口寿司をご用意します。少しずつ違う味わいと食感で、食欲をゆっくり温めていきます。
お造りでは、その日一番状態の良い白身魚と甘えびの盛り合わせをお出しします。「今日はこの魚が一番良い」と胸を張れるものだけを、シンプルに。
焼き物は、越前がにの炭火焼き。コース前半の山場として、香りと旨みを最大限に引き出します。
蒸し物には、カニの身を忍ばせた茶碗蒸しを。強い香りの後に、やさしい味わいで一度ほっとしていただきます。
揚げ物は、白身魚と季節野菜の天ぷら。カラッと軽さを意識し、油っぽさを残さない工夫をします。
ご飯物では、カニの炊き込みご飯、味噌汁、香の物をお出しします。その日最後の「海の香り」を感じていただくための締めくくりです。
甘味には、季節の果物や自家製デザートをご用意し、口の中をさっぱりと整え、余韻を楽しんでいただきます。
もちろん、これはあくまで一例です。
実際の構成は、その日の仕入れ状況とお客様のご要望によって変わりますが、どの日も共通しているのは、「お客様が無理なく最後までおいしく食べられる流れ」を最優先していることです。
ある常連のお客様から、「最初は一皿一皿を個別に楽しんでいましたが、通ううちに、コース全体がひとつの物語のように感じられるようになりました」とおっしゃっていただいたことがあります。
このお言葉は、構成にこだわり続けている料理長にとって、何よりの励みになっています。
「おまかせ料理」と聞くと、「何が出てくるのかわからないと不安」「予算が気になる」という方もいらっしゃいます。
当店では、初めての方でも安心して楽しんでいただけるように、いくつかの工夫をしています。
ご予約時やご来店時に、次のような点をお伝えいただくと、よりご満足いただける内容に近づけることができます。
ご予算の目安については、「このくらいの金額でお願いしたい」と事前にお知らせください。
苦手な食材・アレルギーは、甲殻類が苦手、刺身は少なめが良いなど、遠慮なくお伝えください。
ご利用の目的として、記念日、接待、ご家族のお祝いなど、シーンによって構成を工夫します。
量の好みでは、お酒中心に楽しみたい方には品数を増やして少しずつ、多く食べたい方にはボリュームを意識した構成にすることも可能です。
たとえば、あるご家族のお祝いの席では、「年配の両親がいるので、量は控えめで、できるだけ消化に良いものを」というご希望をいただきました。
そのときは、揚げ物を軽めにし、蒸し物や焼き物を中心に構成し、ご飯物も少し小さめのポーションでご用意しました。
終わった後、「最後まで無理なくおいしく食べられました」と笑顔でお帰りいただき、こちらもほっとしたことをよく覚えています。
反対に、若いお客様のグループで「今日は日本酒をしっかり楽しみたい」というご要望をいただいた際には、酒肴になる小さな皿数を増やし、塩気や香りにメリハリをつけたおまかせにしました。
このように、お客様からいただく情報は、料理長のインスピレーションにとって、とても大事な"ヒント"になります。
事前のご相談は、決してわがままではありません。むしろ、より良い「おまかせ料理」を組み立てるための貴重な材料です。どうぞ遠慮なく、お気軽にお申し付けください。
「おまかせ料理」のもうひとつの魅力は、季節の移ろいを五感で感じられることです。
越前海岸の海は、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。冬の荒々しい波、春の穏やかな海、夏の青々とした輝き、秋の落ち着いた深み。その表情の変化は、そのまま海の幸の味わいにも反映されます。
冬の「おまかせ料理」では、越前がにが主役となり、力強い旨みと繊細な甘みが楽しめます。身の詰まったカニを焼いたときの香ばしさ、茹でたときのとろけるような食感。同じカニでも、調理法によって全く違う魅力が現れます。
春になると、海の色が明るくなり、魚たちの動きも活発になります。ホタルイカの神秘的な青白い光、サヨリの透き通るような身、春の訪れを告げる魚介たちが、お皿の上で季節を演出します。
夏の「おまかせ料理」は、さっぱりとした味わいが中心です。岩がきのミルキーな味わい、アジの爽やかな酸味、夏の白身魚の清涼感。暑い日には、冷たく締めた素材や、さっぱりとした味付けで、涼を感じていただけるよう工夫します。
秋は、脂の乗った魚が多くなる季節です。戻りガツオの濃厚な旨み、サバの豊かな脂、秋の甲殻類の香り高さ。夏の疲れを癒すかのような、滋味深い味わいが揃います。
このように、同じ「おまかせ料理」という名前でも、季節によって全く違う物語が展開されます。常連のお客様の中には、「四季それぞれの味を確かめるのが楽しみ」と、年に何度も足を運んでくださる方もいらっしゃいます。
当店の料理長が日々心がけているのは、「素材との対話」です。
朝、市場や港で魚介を見るとき、ただ新鮮かどうかを確認するだけではありません。その日の魚の表情、目の輝き、身の張り、香りの立ち方。そこから、「今日のこの魚は、どんな料理になりたがっているのか」を読み取ろうとします。
魚介は生き物です。同じ種類でも、その日の海の状態、獲れた時間、扱われ方によって、状態は大きく変わります。
たとえば、同じ真鯛でも、身の締まり具合によって、薄造りが良いのか、それとも少し厚めに切って食感を楽しむのが良いのか、判断が変わります。脂の乗り具合によっては、刺身ではなく、軽く炙って香りを立たせた方が良い場合もあります。
ある日、市場で立派な寒ブリに出会いました。見た目は申し分なく、身の色も美しい。しかし、料理長は少し考え込んでいました。
「この寒ブリは、確かに良い魚だ。でも、脂の乗り方を見ると、今日は刺身よりも、しゃぶしゃぶにした方が、より美味しさが引き立つかもしれない」
実際に、その日の夜、寒ブリのしゃぶしゃぶとしてお出ししたところ、熱を通すことで適度に脂が抜け、身の旨みと甘みが際立つ仕上がりになりました。お客様からも、「こんなに美味しい寒ブリは初めて」と喜びの声をいただきました。
このような「素材との対話」は、長年の経験と、日々の観察の積み重ねによって培われます。魚介の声を聞き、その日最高の形で味わっていただく。それが、料理長の使命だと考えています。
最後に、当店「滝の川」が「おまかせ料理」を通じてお届けしたい思いを、少しだけお話しさせてください。
福井県福井市御幸と越前町高佐の地で、越前がにをはじめとする地元の海の幸に向き合ってきた中で、強く感じていることがあります。
それは、「素材そのものが語る力」を、料理人はできるだけ邪魔せず、引き出す役目に徹することが大切だということです。
越前海岸の海から届く魚介は、それだけで十分に力強く、甘みや旨み、香りを持っています。
だからこそ、「おまかせ料理」では、奇をてらった演出や過剰な味付けよりも、その日の素材の状態を見極めたうえで、「一番素直においしい形」を探すことを心がけています。
お客様から見れば、「今日はどんな料理に出会えるだろう」という小さな冒険。
料理長にとっては、「今日の海とどう向き合い、お客様とつないでいくか」という真剣勝負。
その二つが重なる場所が、「おまかせ料理」の席だと考えています。
料理を通じて、越前の海の豊かさ、季節の移ろい、そして料理人の思いを感じていただけたら、これ以上の喜びはありません。
もし、「越前の海の幸を、一番良い状態で味わってみたい」「コース全体で、物語のような食体験をしてみたい」と感じていただけましたら、ぜひ一度、滝の川の「おまかせ料理」をお試しください。
ご予約の際には、お電話がつながりにくい時間帯もありますので、メールやショートメッセージもご利用いただけます。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県の冬が来ると、越前海岸には冷たい潮風と共に、漁師たちの熱い朝が訪れます。まだ夜が明けきらない時間、港に集まる人々の声、エンジン音、氷を割る音。そこには、観光パンフレットやテレビでは伝えきれない「生の越前」が広がっています。
このブログでは、料亭「滝の川」の料理長とともに、早朝の越前漁港に足を運び、越前の海の豊かさと、そこから始まる一皿の物語を紹介します。
午前4時半、空はまだ暗く、港のあたりには冷たい潮の香りが漂います。
「さあ、今日も頼むぞ」――この言葉とともに、漁師たちの1日が始まります。冬の越前港では、越前がにや甘えび、活きイカなど、季節ごとの海の幸が水揚げされます。港ではライトが海面を照らし、ピチピチと跳ねる音に混ざって、選別する手際のよい音が響きます。
越前の漁港には、家族代々この仕事を続けてきた船も少なくありません。
漁師の一人が笑いながら語ってくれました。
「俺らにとっちゃ、この寒さも海の景色の一部なんや。波の機嫌をうかがうのも、もう体で覚えとる。」
こうした人たちの経験と勘が、福井の食文化を支えています。
観光では見逃されがちな早朝の港ですが、実はここにこそ、越前の本当の魅力があります。華やかな観光地の顔だけでなく、日々の営みと努力が形づくる"地元らしさ"を感じる瞬間です。
料亭「滝の川」では、料理長自らが漁港に足を運び、目で見て、手で触れて素材を選びます。
「同じ越前がにでも、体の張り、脚の動き、甲羅の色を見れば、どんな海域で獲れたか分かります」と、料理長。実際に港で選ぶ魚介には、鮮度だけでなく"生命力"が宿っています。
仕入れの現場では、次のような感覚が大切です。
こうした細かな違いを見極める眼は、一朝一夕では身につきません。料理長曰く、「魚が美味しいのは漁師のおかげ。だから、その努力に報いるように、最高の形で料理に仕上げたいんです。」
越前港で行われる競り(せり)の現場も圧巻です。威勢のいい掛け声が響き、魚の価格が次々と決まっていきます。漁師と仲買人、料理人の深い信頼関係がなければ、このスピード感は保てません。「滝の川」では長年の付き合いがある仲買人からの情報も重視し、その日の最良の素材を確実に店に届けています。
福井の冬を代表する味覚と言えば、言わずと知れた「越前がに」。
その姿、そして繊細で上品な甘みに、全国の食通が魅了され続けています。実は、越前がには"タグ付きズワイガニ"として知られ、芦原・三国・越前など特定の港で水揚げされたものだけがこの名を名乗れます。
選び抜かれた越前がには、次のような特徴があります。
当店では、港で競り落とした越前がにをすぐに生け簀へ移し、必要な分だけを調理します。茹でがに、焼きがに、しゃぶしゃぶなど、どの料理も「生の風味」を引き出すことを大切にしています。お客様から「身が甘くて舌の上で溶けるよう」と言われるとき、料理長は決まって「港の朝を見てもらいたい」と答えます。素材の力、そのままを届けることが私たちの誇りです。
「滝の川」では、越前がにの持ち味を最大限に引き出すため、調理法にも細心の注意を払っています。
茹でがには、塩加減と茹で時間が命です。海水と同じ濃度の塩水で、身の状態を見ながら丁寧に茹で上げます。わずか数分の違いで、身の食感が大きく変わるため、料理長の経験と勘が問われる瞬間です。
焼きがには、遠火でじっくりと火を通すことで、香ばしさの中に甘みを閉じ込めます。焼きすぎると身が固くなってしまうため、絶妙なタイミングで火から下ろす技術が必要です。
かにしゃぶは、透き通るような薄さに切った身を、出汁にさっとくぐらせていただきます。生の甘みと火を通した香りの両方を楽しめる、贅沢な食べ方です。
越前の海と山は距離が近く、豊富な雪解け水が海へと流れ込みます。この自然の循環が、魚の旨みを深めています。さらに、地元の農家、とれたての野菜を提供してくれる方々との協力も欠かせません。
最近では、港近くの若い漁師たちと連携し、魚種ごとの最適な保存方法を一緒に研究しています。たとえば、「氷温管理」という0度近くの状態をキープする技術は、魚の味を落とさずに店まで運ぶための重要なノウハウです。
「滝の川」ではこの地域連携を大切にし、地元の食材を「海の声」としてお客様に届けることを信条としています。食材を通じて地域の人の思いを伝える——それが私たちの使命です。
越前の海の幸を引き立てるのは、地元で採れる山の幸です。
福井の山間部で育つ里芋や九頭竜舞茸は、かに料理の付け合わせとして欠かせません。また、地元農家が丹精込めて育てた冬野菜は、かにの繊細な味わいを邪魔せず、むしろ引き立ててくれます。
料理長は「海だけ、山だけでは越前の味は完成しない」と語ります。海と山、両方の恵みが調和してこそ、本当の意味での「越前料理」が生まれるのです。
料理長が語る言葉の中で印象的だったのが、「料理は素材の声を聞くことから始まる」という一言です。冬の海で手がかじかんでも、料理人たちは港へ向かいます。理由は一つ、「素材の顔を自分の目で見たいから」。
漁師の努力、海の厳しさ、港の活気。それらすべてを感じた上で、初めて一品の料理が完成します。
厨房では、茹で上がる越前がにの湯気が立ち上り、その香りに包まれる時間があります。そこには、港での朝の記憶がよみがえります。港の冷たい風を思い出しながら、火の扱いに細心の注意を払う——その繰り返しが、真の「越前の味」を形づくっています。
「滝の川」では、ベテランの料理長だけでなく、若手の料理人も早朝の港へ足を運びます。
「最初は寒さと臭いに驚くけど、何度も通ううちに、魚の目利きができるようになる。そして、漁師さんたちの苦労が分かってくる。そうすると、料理への向き合い方が変わるんです」と、若手料理人の一人が語ってくれました。
この「現場で学ぶ」姿勢が、滝の川の味を次の世代へと確実に受け継いでいきます。
「滝の川」で提供しているのは、料理だけではありません。
食事を通じてお客様が越前の自然と人の営みを感じられる時間を届けること。これが、私たちが目指すおもてなしです。
たとえば、常連のお客様の中には、毎年かにの解禁日に合わせて来店される方もいます。「あの港の空気をまた味わいたくて」と言われたとき、料理人としてこれほど嬉しい言葉はありません。
また、県外や海外からのお客様も増えています。その多くが「新鮮さに驚いた」と言いますが、それは単なる鮮度ではなく、「生きた越前の物語」を食べているからです。食材が港で選ばれ、海の声を聞いた料理人の手によって皿へと生まれ変わる。その過程こそが美味しさの根源です。
「初めて越前がにを食べましたが、今までのかにとは全く違いました。甘みが強く、身の繊維が細やかで、本当に上品な味わいでした」(東京都・40代女性)
「料理長が港まで仕入れに行くと聞いて、その姿勢に感動しました。料理からも、その真摯さが伝わってきます」(大阪府・50代男性)
「毎年、かに解禁の時期を楽しみにしています。滝の川のかには、他では味わえない特別なものです」(福井県・60代女性)
こうした声が、私たちの何よりの励みです。
早朝の港で交わされる漁師たちの声、揚がったばかりの魚の輝き、選び抜く料理人の眼差し。そのすべてが、越前という土地の豊かさを物語っています。観光ガイドには載らない"本当の越前"は、ここにあります。
これからも「滝の川」は、地元の漁港、農家、生産者の皆さまと共に、越前海岸の"生きた味"を未来へ受け継いでまいります。越前の海が育んだ、新鮮で力強い恵みを、ぜひ店で味わってください。
冬の越前がにはもちろん、春の甘えび、夏の岩牡蠣、秋のアオリイカなど、四季折々の海の幸を、料理長が選び抜いた最高の状態でお届けいたします。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
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「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
透明感ととろける食感を持つ「越前がにのかに刺し」は、ゆでがにとはまったく違う表情を見せる、繊細で奥深い世界です。
ここでは、福井県越前海岸の海の幸を扱う料亭「滝の川」のブログとして、お店の目線から「かに刺し」を極めるための技術や考え方をお伝えします。
越前がには、福井県沖で水揚げされるズワイガニの中でも特に評価の高いブランドがにで、身の甘さと香りの良さが特徴です。
ゆでがにとしても十分に美味しいのですが、鮮度と扱いにこだわることで、刺身として味わう「かに刺し」ならではの透明感と、とろけるような食感を引き出すことができます。
かに刺しにした越前がには、加熱したときとは甘みの出方が変わります。火を入れた身は「ほぐれながら広がる甘さ」が楽しめるのに対し、生の身は「ねっとりと舌にからむ甘さ」が前面に出てきます。
この違いを引き出すためには、単に生で出せばよいわけではなく、漁港に揚がってからの扱い、温度管理、包丁の入れ方まで含めて、総合的な技術が求められます。同じ「生の越前がに」でも、処理の仕方ひとつで食感が硬くなったり、水っぽくなったりしてしまうため、繊細な工程の積み重ねが必要になります。
滝の川では、越前町高佐の店舗からも近い港に揚がったかにを中心に扱い、水揚げからお出しするまでの時間と状態を常に確認しながら、かに刺しに適した個体だけを選んでいます。そのうえで、「この身ならどの厚さがいちばん甘さを感じやすいか」「どの角度で切れば繊維がほどけるか」を、一本一本の足を見ながら判断していきます。
かに刺しは、見た目の美しさも味の一部です。光に透けるような身の透明感や、そろった角度で並んだ刺し身は、それだけで食欲をそそり、口に運ぶ前から期待感を高めてくれます。
かに刺しに向く個体と、ゆでがきれいに仕上がる個体は、必ずしも同じとは限りません。どちらも鮮度は大前提ですが、かに刺し向きかどうかは、甲羅の硬さや身入り、足の張りから見極めていきます。
まず大切なのは、足の「張り」と「弾力」です。持ち上げたときに足の付け根がぐったりせず、しっかりとした重みと弾力を感じる個体は、身が詰まっていて、かに刺しにしても食感が落ちにくくなります。
次に見るのが甲羅の硬さです。甲羅が硬すぎる個体は身がやや締まりすぎて、かに刺しにしたときに「とろける」よりも「噛み応え」が勝ってしまうことがあります。一方、甲羅が柔らかすぎると、身入りが不足していたり、水っぽくなっていたりする場合があります。
滝の川では、その日の漁の状況を見ながら、「これはゆでがにに」「これはかに刺し向きに」と、板前が甲羅を手で触り、足を軽くしならせて、その感触で仕分けを行います。同じ漁港、同じ船から上がったかにでも一杯ごとに状態は違うため、毎日が勝負です。
ある冬の日、お客様から「今日はどうしてもかに刺しを食べてみたい」とご要望をいただいたことがありました。その日は時化明けで入荷も少なく、正直に申し上げると「どれも悪くはないが、最高の状態とまでは言い切れない」という日でした。
そのため、「今日はゆでがにとしてお出しする方が、かにの力をいちばん引き出せます」とお話しし、ゆでがにをおすすめしました。お客様は少し残念そうでしたが、実際に召し上がった後に「たしかに、これはゆでが正解だった」と言ってくださり、その後かに刺しが最良の状態で出せる日に、改めてご予約をいただきました。
かに刺しにこだわるからこそ、あえてお断りする日もあります。その判断の積み重ねが、「ここなら安心して任せられる」と感じていただくための土台になっていると考えています。
かに刺しの要となるのが、下処理と温度管理です。どんなに良い越前がにを仕入れても、この部分をおろそかにすると、身の透明感がにごり、とろけるどころか「ベタつき」や「水っぽさ」を感じてしまいます。
まず「下処理」とは、かにをさばく前後の一連の工程を指します。具体的には、海水に近い塩分濃度の水で表面を軽く洗う、必要以上に水に浸けない、さばく直前まで低温で保つ、といった作業です。
このとき、よくある失敗例が「きれいにしようとして水で洗いすぎる」ことです。たしかに表面はきれいになりますが、水分が身に入りすぎると、かに刺しにしたときに味が薄くなり、ねっとりした甘さがぼやけてしまいます。
温度管理も非常に重要です。かに刺しは、冷えすぎていても、ぬるくても美味しさが半減します。冷たすぎると甘みを感じにくくなり、ぬるいと生臭さを感じやすくなってしまうからです。
滝の川では、身をさばいたあと、すぐに冷蔵庫に入れることはせず、厨房の中で最適と考える温度帯に短時間おいて、余計な水分を落ち着かせてから盛り付けに進みます。この「一呼吸おく」時間によって、身の表面がほどよく締まり、切り口の透明感もきれいに出ます。
ある日、見習いの板前が、かに刺し用の身を冷蔵庫で長く冷やしすぎてしまったことがありました。見た目には問題がないように見えましたが、味見をすると、甘みの立ち方が弱く、口の中でほどけるタイミングもいつもと少し違います。その経験をきっかけに、「冷やしすぎてもダメ」という感覚を、口で覚えてもらうことができました。
かに刺しの仕事は、一見目に見える作業よりも「手をかけすぎない」「冷やしすぎない」「触りすぎない」といった、引き算の感覚が大切になります。そのさじ加減は、毎年の漁の状況や気温によっても変わるため、マニュアル通りというよりは、経験と感覚の世界です。
かに刺しの魅力を最大限に引き出すうえで、包丁の入れ方は欠かせません。同じ足の身でも、厚さや切る角度が違うだけで、甘みの感じ方、舌触り、口どけが大きく変わります。
まず基本になるのが、「繊維の方向」を見極めることです。かにの足の身は、細い繊維が束になって並んでおり、その繊維をどう断ち切るか、あるいはどう残すかで、食感が変わってきます。
繊維に対して直角に近い角度で切ると、繊維が短くなり、舌の上でほどけやすく、とろけるような印象が強くなります。一方、繊維に沿うように切ると、噛んだときに「ほぐれる」よりも「ほどよい噛み応え」が残りやすくなります。
滝の川では、かに刺しの目的を「甘みと旨味を最も素直に感じていただくこと」と考え、基本的には繊維をほどよく断ち切る角度で切り出しています。ただし、すべてを同じ角度にするのではなく、足の太さやその日の身の状態を見て、角度をわずかに変えながら、自然にほどける食感をつくっていきます。
厚さも重要な要素です。厚すぎると、どうしても歯に当たる感じが強くなり、甘さを感じるまでに時間がかかります。逆に薄すぎると、口に入れた瞬間にほどけすぎて、かにの旨味をじっくり味わう前に消えてしまいます。
経験上、かに刺しに適した厚さは、一般的な白身魚の刺身よりやや薄い程度を基準としつつ、足の太さに応じて微調整しています。細めの足は少し厚めに切って存在感を出し、太い足は少し薄めに切ることで「とろける感覚」を強調します。
昔、常連のお客様から「前に食べたときより、今日のかに刺しはさらに甘く感じる」と言われたことがありました。その日の板前は、いつもより繊維をしっかり断つイメージで、やや角度を変えて包丁を入れていました。お客様のひと言をきっかけに、「わずかな角度の違いが、ここまで味の印象を変えるのか」と、あらためて包丁の奥深さを感じた出来事でした。
このように、かに刺しの切り方には「正解」がひとつだけあるわけではありません。大切なのは、その日の素材と向き合いながら、「どう切ればこの一杯がおいしくなるか」を一つひとつ考えることだと考えています。
かに刺しを口に入れたとき、「するり」とほどけるか、「ぷつん」と噛み切る感覚があるかは、包丁の角度と身の置き方で変わります。ここでは、「角度」がもたらす違いについて、もう少し踏み込んでお話しします。
かにの足の身は、筒状の構造をしており、その中に繊維が一定の方向に走っています。この構造に対して、包丁を斜めに入れる「そぎ切り」のような切り方をすると、切り口の面積が広くなり、舌に触れる表面が増えます。舌に触れる面が増えるということは、それだけ甘みや香りを感じやすくなるということです。
一方で、あまり角度をつけすぎると、身が薄く長くなりすぎて、かに刺しとしての存在感が弱くなってしまいます。そこで滝の川では、「そぎ切り」と「やや直線的な切り方」の中間くらいの角度を基本とし、足の細さ、太さ、身の締まり具合に応じて、少しずつ角度を前後させています。
また、盛り付けの際の「置き方」も重要です。切り口のどの面を上にして並べるかによって、口に運ぶときに舌に当たる面が変わり、ほどけ方が変化します。わずかな違いですが、香りの立ち方や、噛み始めた瞬間の印象に影響します。
たとえば、かに刺しを横から見て、繊維の断面がはっきりと見えるように並べると、最初のひと噛みで繊維がほどけやすく、「とろり」とした食感が強く出ます。逆に、繊維がやや長く残るような向きで置くと、食べ始めはしっかりとした噛み応えを感じつつ、そのあとでほどけていくような変化が楽しめます。
以前、かに刺しの盛り付けを変えた日に、お客様から「今日の方が香りが立つ気がする」と感想をいただいたことがあります。その日は、いつもより切り口の面を広く見せるように意識して並べた日でした。見た目の美しさを追求するうちに、結果として香りや口どけまで変わってしまうことがあり、その小さな変化が、かに刺しの面白さでもあります。
かに刺しの奥深さは、専門的に語ろうとすると難しく感じられるかもしれませんが、初心者の方でも、少し意識を変えるだけで、違いを楽しめるようになります。ここでは、お店でかに刺しを召し上がるときに試していただきたい「味わい方のポイント」をご紹介します。
まずおすすめしたいのは、「一口目はなにもつけずに食べてみる」ことです。かに刺しは、塩や醤油、ポン酢を合わせても美味しいのですが、最初のひと切れだけは、ぜひ何もつけずに口に運んでみてください。そのとき、噛む回数を少し減らし、舌の上でゆっくりと溶けていく感覚を味わってみると、身の甘みや香りが、自然と立ち上がってきます。
次に、「タレの量を控えめにする」ことも大切です。かに刺しの旨味は繊細なので、醤油やポン酢をたっぷりつけてしまうと、せっかくの甘みが隠れてしまいます。小皿にとった醤油に、かに刺しの切り身の端だけを軽く触れさせるくらいが目安です。
また、「同じ一皿の中で、切り方や部位の違いを意識してみる」と、より楽しみが広がります。足の先端に近い部分はやや繊維が細かく、根元に近い部分は身がしっかりしていることが多いので、食感や甘みの強さが少しずつ変わります。お皿の左側から順に味わってみたり、「この一切れは少し厚い」「この一切れは薄い」といった違いに注目してみたりすると、板前の意図が見えてくることもあります。
実際に、滝の川でかに刺しを初めて召し上がったお客様の中には、「最初はどれも同じだと思っていたけれど、食べ比べてみると違いがよく分かる」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。中には、「二回目に来たとき、前よりも一切れ一切れを味わうようになって、自分でも食べ方が変わった」とお話しくださる方もいます。
かに刺しは、知識がなくても楽しめますが、少しだけ意識を変えることで、「ただ美味しい」から「どう美味しいのかが分かる」という段階に進むことができます。そのお手伝いができるよう、お店としても、提供の仕方や説明の言葉を工夫しています。
かに刺しの繊細な甘みを引き立てるには、薬味選びも重要です。滝の川では、お客様の好みに合わせていくつかの薬味をご用意していますが、それぞれに意味と役割があります。
わさびは、かに刺しとの相性が良い定番の薬味です。ただし、つけすぎると辛みがかにの甘さを消してしまうため、ほんの少量を身にのせる程度がおすすめです。わさびの爽やかな香りが、かにの旨味を引き締め、後味をすっきりとさせてくれます。
生姜も、かに刺しによく合う薬味のひとつです。わさびよりも香りが柔らかく、かにの甘みを邪魔せずに、生臭みだけを取り除いてくれる効果があります。特に、少し脂の乗った太い足の身には、生姜を合わせると爽やかな味わいになります。
紅葉おろし(もみじおろし)は、大根おろしに唐辛子を混ぜたもので、ポン酢と合わせて使うことが多い薬味です。さっぱりとした酸味と、ほのかな辛みが、かに刺しの甘みを際立たせてくれます。
薬味の使い方ひとつで、同じかに刺しでも印象が変わります。いろいろな組み合わせを試しながら、自分の好みを見つけていくのも、かに刺しの楽しみ方のひとつです。
越前がには、11月上旬の解禁から3月下旬の漁期終了まで、約5ヶ月間楽しむことができますが、その間、かにの状態は少しずつ変化していきます。
解禁直後の11月は、夏の間に蓄えた栄養がしっかりと身に詰まっており、甘みが強く、身入りも良好です。この時期のかに刺しは、繊維がしっかりとしていて、噛むほどに甘みが広がる力強い味わいが特徴です。
12月から1月にかけては、寒さが厳しくなるにつれて、かにの身がさらに締まり、旨味が凝縮されていきます。この時期のかに刺しは、透明感が増し、舌の上でとろけるような食感が最も楽しめる時期です。
2月から3月になると、産卵期が近づき、メスのかには内子(卵巣)が成熟してきます。オスのかには引き続き美味しいのですが、身入りがやや落ち着いてくるため、かに刺しよりもゆでがにとして楽しむ方が向いている場合もあります。
滝の川では、その時期ごとの最良の状態を見極めながら、「今日はかに刺しで」「今日はゆでがにで」と、提供方法を変えています。お客様には、その日のかにの状態を正直にお伝えし、最もおいしく召し上がっていただける形をご提案しています。
かに刺しの技術やこだわりは、お客様にお届けする「一皿」のためにありますが、お店として大切にしているのは、料理だけでなく、越前海岸の空気や時間ごと楽しんでいただくことです。冬の越前海岸は厳しい風が吹きますが、その冷たい海が、越前がにをはじめとする豊かな海の幸を育んでいます。
滝の川では、福井県丹生郡越前町高佐の店舗で、越前がに料理や地元の海産物を中心とした料理をご提供しています。お昼の営業時間は11時から15時までで、季節や水揚げの状況により、メニュー内容やご用意できるかにの種類が変わることがあります。
また、福井市内の御幸にも店舗があり、地元のお客様や県外からお越しのお客様に、越前の味を楽しんでいただいております。福井御幸店では、ランチは11時から14時、ディナーは18時から21時30分を基本として営業し、シーズンにはご予約のみの営業とさせていただく場合がございます。
かにのシーズン中は、ご予約やお問い合わせのお電話が集中し、どうしても出られない時間帯が発生することがあります。そのため、メールやショートメッセージでもご予約やご相談をお受けしております。
お問い合わせ先
かに刺しを含む越前がに料理は、仕入れ状況によってご用意できる内容が変わるため、可能であればご来店前に一度ご相談いただけますと、より良い状態でお楽しみいただけるよう準備ができます。「今日はかに刺しを中心に楽しみたい」「ゆでがにと刺し身、両方食べ比べたい」など、具体的なご希望があれば、遠慮なくお知らせください。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
冬の日本海に面した越前海岸は、海が最も豊かになる季節を迎えます。厳しい寒さの中で旨みをぎゅっと蓄えた越前がに、脂のり抜群の寒ブリ、そして上品な白身の寒鯛。これらが一堂に会する季節は、まさに「冬の海の饗宴」と言えるでしょう。料亭「滝の川」では、この時期だけの贅沢な味わいを堪能できる特別コースをご用意しております。
このコースは、地元の港から朝どれの海の幸を直送し、職人が一品一品丁寧に仕上げる滝の川ならではの逸品ばかりです。脂が濃厚ながらも後味は澄み渡る、そんな越前の冬の味覚たちを、心ゆくまでお楽しみいただけます。
冬の越前海岸は、冷たく澄んだ海水が魚介に旨みを凝縮させる時期です。特に、福井県の象徴である「越前がに」は、全国でも唯一、皇室への献上品として知られるブランドガニです。その名にふさわしく、鮮やかな黄色のタグが誇りを物語ります。
「なぜ越前がには特別においしいのか」とお客様から尋ねられることも多いですが、その理由は海底地形と漁法にあります。越前沖は深さ200メートル前後の砂泥地が広がり、カニの餌となる貝類や小魚が豊富。さらに底引き網漁によって、生きたまま港に持ち帰ることができるのです。この丁寧な取り扱いが、身の締まりと甘みを最大限に引き出しています。
また寒ブリも見逃せません。ブリは出世魚で、冬に産卵のため北陸に集まる個体は格別です。寒ブリの見極めには漁師の経験が必要で、特に「越前ブリ」と呼ばれる地域ものは脂が乗り切った極上品。刺身にしても照り焼きにしても、濃厚な風味ととろける口当たりが魅力です。
そして寒鯛(真鯛)は、冬の低水温で身が締まり、甘みが増す魚。春の鯛とはまた違った繊細な味わいが楽しめます。脂のりが調和し、吸い物や塩焼きにしても上品な香りを残すのが特徴です。
滝の川の「冬の特別コース」は、旬の味覚を余すことなく引き立てるために、調理法と献立の流れに細心の注意を払っています。
たとえば前菜には、越前がにの内子と外子を使った小鉢をお出しします。内子とはメスガニが抱える卵巣、外子は受精卵部分で、どちらも濃厚で深い旨みがあります。これをほのかな酢のジュレでまとめ、海の風味を活かしながらさっぱりと仕上げています。
お造りでは、寒ブリや寒鯛を中心に、甘エビや紋甲イカを盛り合わせます。寒ブリは厚めに切ることで、脂の旨みと弾力を同時に味わえるように工夫しています。寒鯛は昆布締めで旨みを引き立て、噛むごとに上品な甘みが広がります。
焼き物では「越前がにの甲羅焼き」が人気です。味噌と蟹身を甲羅ごと炙ることで香ばしい香りを楽しめ、熱燗との相性も抜群です。さらに、煮物や鍋物として提供する「カニすき」や「カニしゃぶ」では、出汁のとり方に職人の技が光ります。昆布とカニの殻からじっくり旨みを引き出し、最後の雑炊まで滋味深い味わいが続きます。
滝の川では、創業以来地元漁師との信頼関係を大切にしてきました。毎朝、越前港や三国港で水揚げされた新鮮なカニを自ら競りにかけ、納得できる個体だけを仕入れています。タグ付きの越前がにはもちろんですが、漁の状況によっては「若ガニ」など手頃な価格帯の商品もご用意するなど、幅広いお客様に越前の味を楽しんでいただいております。
また、お客様の中には「毎年このコースを楽しみにしている」という常連様も多いです。中には県外からカニを食べにいらっしゃるご家族連れや、贈答品としてご利用くださる方も少なくありません。冬の味覚を心待ちにしてくださる声に応えるため、仕入れから調理、提供のタイミングまで妥協しない姿勢を守っています。
福井の冬は雪に包まれ、静けさの中に凛とした空気が漂います。その情景の中でいただくカニや寒魚料理には、特別な趣があります。地元の方々にとっても、カニの解禁日は冬の訪れを告げる風物詩。港町では夜明け前から漁船が出航し、昼には市場が活気づきます。
滝の川でも、店内に漂う湯気や土鍋の音が冬の風情を演出します。お客様から「まるで海辺の宿に来たようだ」とおっしゃっていただくこともあり、料理だけでなく空間づくりにも力を入れています。
特におすすめなのは、会席の最後にお出しする味噌汁。カニの殻で取った出汁に地元の味噌を合わせたこの一杯を飲むと、冬の越前の豊かさを肌で感じていただけます。
美味しさは素材の質で決まるとよく言われますが、滝の川ではそれ以上に「誠実さ」こそが大切だと考えています。料理人が食材と真摯に向き合い、最もおいしい瞬間を見極めてお客様に届けること。それが私たちの使命です。
調理場では、火加減一つにしても微妙な違いがあります。越前がには火を通しすぎると身が硬くなるため、茹で時間を秒単位で管理。寒ブリの照り焼きも、一度目の焼きで余分な脂を落とし、二度目の照りで香ばしさを加えます。その積み重ねが、食べた瞬間の「おいしい」に繋がっています。
また、県外からお越しのお客様にも安心してご利用いただけるよう、店内の衛生管理・換気・予約制運営を徹底しております。予約は電話のほか、メールやショートメッセージでも承っています。繁忙期にはお電話がつながりにくい場合もございますが、事前予約をおすすめいたします。
冬の特別コースでは、それぞれの食材が持つ個性を最大限に引き出すため、調理のタイミングにもこだわっています。越前がには茹でたての温かさで提供するもの、冷やして甘みを際立たせるものと使い分け。寒ブリは脂の乗り具合を見極めて、お造りか焼き物かを判断します。
お食事の流れ全体を通して、濃厚な味わいとさっぱりとした味わいのバランスを考え、最後まで飽きることなくお楽しみいただける構成になっています。箸休めには、地元の冬野菜を使った一品を挟み、次の料理への期待を高めます。
また、日本酒とのペアリングもおすすめです。福井県内の蔵元が醸す地酒は、冬の海の幸との相性が抜群。特に、キリッとした辛口の純米酒は、越前がにの甘みを引き立て、寒ブリの脂を爽やかに流してくれます。お酒の種類や飲み方についても、お気軽にスタッフまでお尋ねください。
最後に、この季節にしか味わえない越前の味覚の魅力を改めてお伝えしたいと思います。越前がにの繊細な甘み、寒ブリのとろけるような脂、寒鯛の上品な香り。これらは一口含むたびに、冬の海の恵みと人の手のぬくもりを感じさせてくれます。
「越前の冬を食べる」という贅沢を通して、季節の移ろいと地域文化の深みを体験していただければ幸いです。滝の川では、これからも地元の自然と共に歩み、皆様に心温まるひとときをお届けいたします。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸の「滝の川」では、越前がに本来の甘みと香りを最大限に引き出すため、「茹でがに」の火入れ——加熱時間と火加減の管理に、とことんこだわっています。
同じ越前がにでも、火入れの具合が少し違うだけで、身の甘み、みそや内子・外子の香り、口に入れたときのほどけ方がまったく別物になってしまうからです。
一般的に「茹でる」と聞くと、たっぷりの湯に入れて一定時間ボイルする、というイメージを持たれる方が多いと思います。
しかし、越前がにのように身が繊細で甘みの強い素材の場合、「何分茹でるか」だけではなく、「どの温度帯をどのくらいの時間かけて通過させるか」という考え方が非常に重要になります。
料理人の間で「火入れ」と呼ぶのは、単なる"加熱"ではなく、以下のような要素を含めた総合的な温度管理のことです。
滝の川では、この火入れを「がにの甘みを最大限に引き出すための最後の仕上げ」と考えています。
漁師さんや仲買人が厳選した越前がにを、最も良い状態でお客様にお出しするための"バトンの最後の走者"が、火入れの担当だという感覚です。
まず、「なぜ越前がには甘いのか」というところから、少しだけ専門的な話をわかりやすくお伝えします。
越前がにの甘みは、主に「アミノ酸」と「糖分」によるもので、特にグリシンやアラニンといったアミノ酸が強い甘みを感じさせます。
このアミノ酸は、加熱することでうま味が立ち、香りもふくらみますが、火を入れすぎると身がパサつき、せっかくの甘みがぼやけてしまいます。
さらに、たんぱく質は高温で長く加熱されると硬く締まり、ジューシーさが失われてしまうため、甘みよりも「繊維感」ばかりが口に残るようになります。
逆に、火が入りきっていない半生の状態では、身の甘みが立つ前に生臭さを感じてしまい、安全面でも問題が出てきます。
この「甘みが立つギリギリ」と「火が入りすぎて甘みが飛ぶ一歩手前」のちょうど真ん中を狙うのが、滝の川の火入れの基準です。
例えば、ある冬の日のことです。
同じ大きさの越前がにでも、水揚げ後から当店に届くまでの時間や、保存状態のわずかな違いで、身の締まり具合が変わります。
その日は、いつもより身がきゅっと締まった個体が多く、同じ時間茹でるとやや火が入りすぎる可能性がありました。
そこで、料理長が「今日は気持ち短めで、余熱に任せよう」と判断し、火から上げるタイミングを数十秒早めました。
その結果、身がふわっとほぐれ、口に入れた瞬間に甘みが広がる状態に仕上がり、常連のお客様から「今日のがには、いつもよりさらに甘いね」とお褒めの言葉をいただきました。
ご家庭でかにを茹でる場合、レシピサイトなどでは「沸騰した湯で○分茹でる」といった時間の目安が多く紹介されています。
もちろんそれ自体が間違いというわけではありませんが、越前がにのように高級な素材の場合、その"目安"だけでは不十分になることが少なくありません。
滝の川で行っている茹でがにの火入れは、単純に「時間」だけで決めているわけではありません。
例えば、次のような点を細かく見ています。
これらを総合して、その日そのときの「最適な茹で時間」を決めています。
同じタグ付きの越前がにでも、重さが少し違うだけで、身の厚さや火の通り方が変わりますので、「何分茹でれば正解」という固定の答えはありません。
以前、料理人を志す若いスタッフが「レシピを作っておきたいので、"滝の川の茹で時間"を教えてください」と料理長に聞いたことがありました。
料理長の答えは「大切なのは時間じゃなくて、かにの声を聞くことだよ」というものでした。
ここでいう「声」とは、沸き方の変化、かにの色づき、香り、甲羅に触れたときの温度感など、五感を総動員して感じ取る情報のことです。
そのスタッフも、毎日の仕込みで何十杯、何百杯と茹でるうちに、少しずつ「そろそろ火から上げたほうがいい」という感覚を身につけていきました。
火入れの話になると、「何度で何分」といった数字の話をイメージされるかもしれませんが、実際には「どの温度帯をどのくらいの時間キープするか」が味を大きく左右します。
ここでは、少し専門用語も交えながら、わかりやすくご説明します。
たんぱく質が熱によって形を変え、固まることを「変性」と呼びます。
かにの身の場合、この変性が適度に進むことで、ほどよい弾力とふわっとした口当たりが生まれます。
加熱によって、身の中のうま味成分(アミノ酸など)が外側に移動し、香りや甘みとして感じやすくなります。
しかし、加熱しすぎるとうま味が流出しすぎて、食べたときに「薄い」と感じてしまいます。
滝の川では、強火で一気に温度を上げるのではなく、最初はやや穏やかな火加減で加熱を始め、かに全体の温度が均一に上がってきたところで火力を調整していきます。
これは、外側だけが先に高温になりすぎると、表面の身が固く締まり、内側に熱が届きにくくなるためです。
ある日の仕込みで、若いスタッフが忙しさのあまり、強火で一気に茹で上げてしまったことがありました。
見た目はきれいな赤色になっていましたが、料理長が足の身を割って確認すると、外側は硬く、中心は少しだけ水っぽさが残っていました。
お客様にはもちろんそのがにはお出しせず、スタッフのまかない用に回しましたが、食べ比べてみると、普段のがにと比べて甘みの立ち方が弱く、「おいしいけれど、どこか物足りない」という印象でした。
それ以来、スタッフ全員が「急がば回れ」の気持ちで、温度帯のコントロールをより大切にするようになりました。
茹でがにの火入れで見落とされがちなのが「余熱」です。
かには火から上げたあとも、しばらくの間は内部温度が上がり続けます。
この余熱を計算に入れずに「完全に仕上がるまで鍋の中で茹でてしまう」と、最終的には火が入りすぎてしまうことが少なくありません。
滝の川では、あえて「少し早め」に火から上げ、そこからの余熱で甘みのピークにもっていくように仕上げています。
具体的には、次のような流れです。
以前、常連のお客様から「家で同じように茹でても、この甘さにならないのはなぜですか」とご質問をいただいたことがありました。
そのときにお話ししたのが、この「余熱」の考え方です。
ご家庭では、茹で上がったあとすぐに氷水につけて急冷してしまうケースも多いのですが、それだと余熱が十分に働かず、身が本来の甘みに到達する前に加熱が止まってしまうことがあります。
もちろん安全面や食感の好みもありますが、「少しだけ余熱で火を通す」という感覚を持っていただくと、茹でがにの仕上がりが変わってきます。
滝の川で提供しているのは、すべて同じ条件の越前がにではありません。
サイズ、性別(雄ガニ・セイコガニ)、身入り、漁場、時期によって、火の通りやすさや甘みの出方が変わってきます。
例えば、身がぎゅっと詰まった大型の雄ガニは、中心までしっかり火を通す必要があり、そのぶん火入れに時間がかかります。
一方で、セイコガニ(雌ガニ)は、外子(卵)や内子の火の通り方も考えなければなりません。
内子は火が入りすぎるとボソボソとした食感になり、香りも飛びやすいため、身とは少し違う"つきあい方"が求められます。
滝の川では、茹でる前に必ず「その一杯のカルテ」を作るイメージで状態をチェックします。
こうした要素を見ながら、「このがには、やややさしめの火入れで甘みを引き出そう」「このサイズなら、余熱を多めに活かそう」といった判断をその都度行います。
同じ日でも、10杯あれば10通りの火入れがある、というのが当店の考え方です。
ある冬の夜、県外からお越しのご夫婦が「せっかくなので、一番いい状態の越前がにをお願いします」とおっしゃいました。
そのとき仕入れていた中で、特に身入りの良い雄ガニを選び、その一杯に合わせた火入れをしました。
茹で上がったがにをお出しすると、お二人とも一口目から目を丸くされ、「今まで食べたかにと、甘みがまったく違う」と驚いていらっしゃいました。
それは、素材の良さに加えて、その一杯だけの火入れの調整がうまくハマった瞬間でもありました。
ここまでお読みいただき、「そんなに繊細なことは、家ではできない」と感じられたかもしれません。
もちろんお店のような設備や経験がないと難しい部分もありますが、ご家庭でも取り入れていただけるポイントはいくつかあります。
初心者の方におすすめしているコツは、次のようなものです。
例えば、ご家庭でボイル済みのかにを温め直す場合でも、熱湯でグラグラ再加熱するのではなく、「ぬるめのお湯に少し長めに浸して、じんわり温める」といった方法に変えるだけで、身の甘みの感じ方が変わってきます。
表面だけを急激に温めるのではなく、かに全体を同じ温度に近づけるイメージで火を入れてあげると、ふわっとした食感と甘みがより引き立ちます。
滝の川では、こうした火入れの考え方を、スタッフ同士で日々共有しながら、より良い方法を探り続けています。
茹でがには完成された料理に見えますが、実はまだまだ奥が深く、毎シーズンのように新しい発見があります。
お客様に「去年よりおいしくなったね」と言っていただけるよう、これからも火入れの研究を重ねてまいります。
滝の川には、毎年のように越前がにを楽しみにご来店くださるお客様が多くいらっしゃいます。
その中には、「初めて越前がにを食べたのがここで、それ以来ずっと通っています」という方も少なくありません。
このようなお言葉をいただくたびに、「一杯の茹でがにが、その方の"味の記憶"になる」という責任の重さを感じます。
味の記憶とは、不思議なもので、単に「おいしかった」という感想だけでなく、その場の雰囲気や会話、景色、季節の空気感などと結びついて、心の中に残っていきます。
特に越前がにのような季節ものは、「あの冬、家族で食べたがに」「あのときの出張で立ち寄った店のがに」など、思い出とともに語られることが多い料理です。
滝の川では、その「一冬の思い出」の中心にいる一杯として恥ずかしくない火入れをしたいと考えています。
ある年のこと、関東からお越しのご家族が、「子どもが中学生になったので、思い出に本場の越前がにを食べさせたくて」とご予約くださいました。
お子様は、普段かにをそれほど好んで食べるタイプではなかったそうですが、一口食べた瞬間に目を輝かせ、「甘い!」「これならいくらでも食べられる」と笑顔になっていました。
後日、そのご家族から「帰ってからも、息子が『またあのがにを食べに行きたい』と言っています」というお手紙をいただき、スタッフ一同、大変励まされました。
その一杯の裏には、火入れの調整や仕入れの工夫など、さまざまな仕事がありますが、最終的にお客様の記憶に残るのは「甘くておいしかった」というシンプルな感想です。
だからこそ、火入れ一つ妥協せず、一杯一杯と向き合うことを大切にしています。
良い火入れができた茹でがには、「お腹いっぱいなのに、もう一口だけ食べたい」と感じさせる不思議な魅力があります。
これは、甘み・塩味・香り・食感のバランスが整っている証拠でもあります。
火が入りすぎたがには、食べ進めるほどに口の中が乾いたように感じ、途中で箸が止まってしまうことがあります。
甘みよりも繊維の硬さやパサつきが先に立ち、「最初の一口はおいしかったけれど、だんだん重たく感じてきた」という印象になりやすいのです。
一方で、適切な火入れができたがには、最後の一口まで身がしっとりとしていて、噛むほどに甘みがにじみ出てきます。
その余韻が、「また来シーズンも食べに来たい」という気持ちにつながると考えています。
滝の川では、フルコースの流れの中で茹でがにをお出しすることも多く、他の料理とのバランスも踏まえて火入れを調整しています。
前菜やお造り、焼き物などを楽しんでいただいたあとに登場する茹でがには、コース全体のクライマックスでもあります。
ここで重たすぎる印象を与えてしまうと、最後の食事やデザートまで含めた「一晩の記憶」がぼやけてしまうため、火入れによる"余韻づくり"をとても大切にしています。
火入れの話から少しだけ実務的なご案内になりますが、滝の川では、ご予約の際にいくつかお伺いしていることがあります。
これらは、当日の火入れをよりお客様に合わせるための大切な情報です。
例えば、次のような点です。
特に冬場の繁忙期は、多くのご予約をいただいており、一杯一杯の火入れのタイミングを逆算しながら準備を進めています。
そのため、電話がつながりにくい時間帯もございますが、メールやショートメッセージでのご相談も承っております。
「こんなことを聞いてもいいのかな」と思われるようなことでも、お気軽にお伝えください。
事前に情報をいただければいただくほど、当日の火入れを含めた準備をより丁寧に整えることができます。
最後に、これから滝の川で越前がにを召し上がることをご検討されている方にお伝えしたいのは、「ぜひ、火入れにも意識を向けてみてください」ということです。
「今日はどんな火入れで仕上げているのですか」と声をかけていただければ、可能な範囲でその日の越前がにの状態や、火入れの工夫についてもお話しさせていただきます。
茹でがにはシンプルな料理に見えますが、その裏側には、漁師さんの仕事、流通、選別、仕込み、そして火入れと、たくさんの人と工程が関わっています。
滝の川は、そのバトンを受け取る最後の地点として、一杯一杯の越前がにに向き合ってまいります。
越前海岸の風景とともに、火入れに込めた想いと技術を感じていただけましたら、何よりの喜びです。
福井県越前海岸の「滝の川」では、越前がにをはじめ、福井の海の幸を最もおいしい状態でお召し上がりいただけるよう、手間を惜しまずに調理しています。
茹でがにの火入れも、そのこだわりのひとつであり、お客様に「ここでしか味わえない一杯だった」と感じていただけるよう、日々改良を重ねています。
当店は、福井市御幸の「福井御幸店」と、越前町高佐の店舗の二つで営業しております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
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「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
冬の訪れとともに、福井の海にやってくるのが「越前がに」です。歴史と伝統を誇るこの蟹は、皇室への献上品としても知られる福井の宝。滝の川では、最高の一杯をお客様にお届けするため、毎朝、料理長自らが市場に足を運び、厳選の目利きを行っています。
「蟹は生き物です。水揚げされたその瞬間から、時間とともに鮮度と味わいが変わっていく。だからこそ"選ぶ"ことこそが料理の始まりなんです」と料理長は語ります。
ここでは、滝の川が誇る越前がにの選び方、判断の基準、そしてその一杯が食卓に届くまでの舞台裏をお話しします。
滝の川の料理長が市場へ向かうのは、まだ夜が明けきらない午前5時。冬の冷たい海風が吹きつけるなか、照明が灯る越前漁港には地元漁師の威勢のいい掛け声が響きます。蟹のセリは、スピード勝負。わずか数分の間に、料理人の目と手で"本物"を見極める必要があります。
市場で最初に見るのは、蟹そのものの"姿"です。殻の色、艶、脚の張り具合、そして腹の硬さ。外見でまず「生きのよさ」を感じ取ります。次に重さ。見た目が立派でも、中身が詰まっていなければ意味がありません。経験を積んだ料理人は、手に取った瞬間にわかるといいます。
実際に料理長が語るにはこうです。
「重さは蟹の"中身の充実度"を表します。軽ければ水分が多く、身が痩せている。逆に、ずっしり重いものは、身がしっかり詰まり、味噌も濃厚です」
このようにして選ばれる越前がには、わずか数割。市場に並ぶすべての蟹の中で、滝の川の基準を満たすものは限られています。
越前がにを選ぶ際に、滝の川では三つの要素を最も重視しています。
蟹は生きているかどうかがすべてです。市場でも、脚を軽く動かす仕草や、甲羅を叩いたときの反応で活力を確認します。目が澄み、脚先まで力強く動いているものが理想です。
外見だけでは判断できないため、料理長は蟹を持ち上げ、微妙な重心の感じ方で予測します。経験の浅い人では見抜けない繊細な判断です。
内子(メスの卵巣)や外子(腹に付いた卵)も含め、越前がにの魅力の一つが蟹味噌です。味噌の色が深く、香りが澄んでいる個体ほど、濃厚でありながらくどくない上品な甘みを持ちます。
料理長の言葉を借りれば、「目だけでなく、蟹の息づかいを感じ取る感覚が必要です。五感を使って"命の力"を見るんです」
しばしばお客様から、「越前がにとズワイガニの違いは何ですか?」という質問をいただきます。実は、学術的にはどちらも同じズワイガニの一種です。ただし、福井県で水揚げされ、厳格な基準を満たしたもののみが「越前がに」と名乗ることができます。
つまり、「越前がに」は"地名の冠"を得た特別なブランド蟹。漁獲海域や漁法、漁の時期まですべてが決まっており、漁師たちの誇りと伝統が宿っています。
福井の漁港では、蟹の甲羅に黄色いタグが付けられています。これは「越前がに」である証明。滝の川では、このタグ付きの蟹しか使用しません。お客様に本物を味わっていただくための信頼の証なのです。
越前がにの美味しさは、どれだけ新鮮なまま届けられるかにかかっています。滝の川では、仕入れたその日のうちに蟹を生け簀に移し、海水の塩分濃度と温度を越前海岸に近づけることで、自然に近い環境を保ちます。
蟹は少しの温度変化でも弱ってしまう繊細な生き物。だからこそ、水槽の温度管理を1度単位で調整し、常に新鮮な海水を循環させています。
料理長はこう話します。「蟹が落ち着いて呼吸しているかどうかは、水の音や気泡の出方で分かるんです。生け簀の前に立てば、蟹たちの状態が声のように伝わってくる」
この徹底した管理が、滝の川の越前がにを最高の状態でお客様に提供できる理由なのです。
どんなに良い蟹を仕入れても、調理法ひとつで味が決まります。滝の川で行う「越前がにのゆで上げ」は、まさに職人技の結晶です。
まずは大きな鍋に、越前の海水と同じ塩分濃度の塩水を用意します。塩分が薄いと旨みが抜けやすく、濃すぎると塩辛くなる。その微妙なバランスを保つのが職人の勘です。
沸騰した湯に蟹を入れると、一瞬で赤く色づき始めます。しかし、茹で時間を1分誤るだけで、身が硬くなったり味噌が流れたりしてしまう。滝の川では、蟹のサイズや身の詰まり方に応じて茹で時間を変えています。
湯がき終えた蟹はすぐに氷水で締めず、空気に触れさせて余熱で旨みを閉じ込める。これも長年の経験から生まれた方法です。
料理長が最も大切にしているのは、「越前がに本来の味を壊さない」ことです。
越前がには、他の産地の蟹に比べて身がふっくらとしており、甘みが濃いのが特徴。味噌に独特のコクがあり、香りも穏やかで深い。口に含むと、海の香りとともに"冬の福井"の情景が広がるような、特別な味わいがあります。
例えば、来店された常連のお客様がこんな感想を残されました。
「他の地域でも蟹を食べましたが、越前がにの甘さは別格ですね。身をほぐしているときから香りが上品で、匂いだけで日本酒が飲めそうです」
料理長は笑いながらこう答えます。
「蟹の香りは鮮度の証なんです。時間が経つと香りが薄れていく。だから、仕入れからゆで上げ、提供まですべての時間を最短に保つ工夫をしています」
滝の川では、伝統的な蟹料理に加え、若い料理人たちが新しい表現にも取り組んでいます。蟹味噌を使ったソースや、身を冷製仕立てにしてワインに合わせるなど、季節のコース料理で多彩な味わいを提案しています。
「ただ古い味を守るだけではなく、越前がにの新しい可能性を広げたい」というのが料理長の想い。そこには、次の世代に"本物の味"を伝えたいという願いがあります。
また、漁師とのつながりを大切にし、実際に漁船に乗って蟹の生態を学ぶことも続けています。越前の海に生きる蟹の姿を知ることで、より深く、丁寧な料理が生まれるのです。
越前がにの旬は冬ですが、滝の川では季節ごとに異なる蟹料理を提供しています。
冬の蟹会席では、活きた越前がにをそのまま茹で上げた「姿蟹」が中心。蟹刺し、焼き蟹、蟹しゃぶ、蟹味噌甲羅焼きと、一つの蟹をあらゆる調理法で味わい尽くす贅沢なコースです。
春には若い蟹を使った繊細な料理、夏は冷製の蟹料理で涼を取り、秋には次の冬を前に蟹の旨みを引き立てる前菜として楽しんでいただきます。
「蟹は冬だけの食材ではありません。一年を通じて、その時々の美味しさがある。それを引き出すのが料理人の腕の見せ所です」と料理長は語ります。
滝の川では、コースの最後にお出しする蟹料理を「一杯入魂」と呼びます。
「この一杯に、越前の海、漁師の手、そして料理人の想いがすべて詰まっている」
食材を選ぶところから、お客様の口に届く瞬間まで、すべての工程に心を注ぐ。その積み重ねこそが、お客様に"本物の幸せ"を届けることにつながります。
越前海岸の冬は厳しい。しかし、その厳しさがあってこそ、濃厚な旨みを持つ蟹が育ちます。滝の川ではその自然の恵みを丁寧に生かし、真心を込めてお届けしています。
越前がにの季節は限られています。漁の期間が終わると、また次の冬まで一年を待たなければなりません。だからこそ、この時期の一杯には特別な意味があります。
ご来店いただいたお客様には、ぜひ"生命の力をいただく"気持ちで越前がにを味わっていただきたいと思います。滝の川は、今日も市場に立ち、最高の一杯を探し続けています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
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※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県の冬といえば、何といっても「越前がに」です。11月6日の漁解禁を迎えると、越前町の港には活気が溢れ、海の幸を求める多くのお客様がこの地を訪れます。当店「滝の川」も毎年この時期になると、厨房もホールも一気に熱気を帯びます。漁師さんから届く新鮮なかにを、一番良い状態で提供すること。これが私たちの使命です。
この度、滝の川は全国の口コミサイトで「かに料理部門 日本一」という評価を頂きました。お客様からの評価は、料理人にとって何よりの励みです。表彰状を見つめながら、女将が「この一枚に、毎日の苦労と感謝が詰まっているね」とつぶやいたとき、胸が熱くなりました。派手な広告よりも、お客様のひとことが何よりの証です。
とはいえ、この「日本一」の裏には地道な努力が積み重ねられています。仕入れの目利き、火加減、塩加減、そして素材への敬意。どれも欠けてはならない要素です。漁師さんが寒風の中で揚げたかにを、最高の状態でお客様に届けること。それが滝の川の「越前がに」への想いなのです。
越前がには、福井県で水揚げされるズワイガニの雄を指します。日本各地でズワイガニは水揚げされますが、福井のかにだけが「越前がに」という名を許されています。これはブランド化が進んだ証であり、厳しい漁の基準と漁場の質が背景にあります。
越前沖の海底は、かににとって理想的な環境が広がっています。水温が低く、栄養豊富な日本海の潮が流れ込むことで、身の締まった、甘みの強いかにが育ちます。特に12月から2月は、身に水分がほどよく抜け、味わいが濃くなる最盛期。滝の川ではこの時期のかにを「旬中の旬」と呼んでいます。
実際、初めてご来店されたお客様が「同じズワイガニなのに、どうしてこんなに違うの?」と驚かれることがあります。理由は二つあります。一つは漁場そのものの質。そしてもう一つは、料理人の扱い方です。生きたまま仕入れた越前がには、最も味が良いタイミングを見極めて茹で上げる必要があります。たった数秒の差で、身の弾力も甘みも変わってしまうほど繊細です。だからこそ、仕込みの段階から真剣勝負なのです。
越前がにの特徴は、その甘みと身の詰まり具合にあります。同じズワイガニでも、育った環境によって味わいは大きく異なります。福井沖の冷たく清らかな海で育ったかには、雑味がなく、口の中でとろけるような食感が楽しめます。これこそが、多くのお客様が「越前がに」を求めて遠方から訪れる理由なのです。
滝の川では「かにを主役として活かす」ことを大切にしています。そのため、調味料や火加減に無駄がありません。たとえば、茹でがにに使う塩は越前町の海水を煮詰めて作った天然塩。塩味ではなく「うま味」で包み込む感覚を求めてきました。
先代の料理長は、かにを茹でる際に1分1秒を時計で計ることはありませんでした。代わりに、音と香りを頼りにしていたのです。湯が泡立つ音が変わる瞬間、かにの殻の香ばしさがふっと立ち上る。その合図こそが「頃合い」でした。現在の料理長もこの感覚を大切に受け継ぎ、温度計ではなく五感を信じて仕上げています。
お客様から「どうして身がほぐれやすいの?」と質問を受けることもあります。それは、蒸らし時間を長めに取っているためです。茹でた直後に出すのではなく、少し寝かせて落ち着かせることで、殻の中で旨味が全体に巡り、しっとりと仕上がります。この手間の部分こそ、見えない「職人の仕事」なのです。
また、かにを扱う手さばきにも長年の経験が必要です。殻を傷つけず、身を美しく取り出す技術は、一朝一夕では身につきません。お客様に提供する際の盛り付けひとつにも、料理人の心配りが込められています。見た目の美しさも、料理の一部。目で楽しみ、香りを感じ、そして味わう。その全てが揃って初めて、滝の川の「越前がに」が完成するのです。
滝の川の仕入れは、毎朝港からの連絡で始まります。越前港、高佐港、三国港など複数の漁港から、その日の漁の状況が入ります。「今日は波が高く上がりは少なめ」「身入りが抜群」といった情報をもとに、料理長自ら現場へ向かいます。
たとえば、12月中旬のある日。雪が降る中で港へ行くと、籠いっぱいのかにが水揚げされていました。船上で氷に包まれたそれらは、すぐに競りにかけられ、数分で取引が成立します。ここから滝の川の1日が動き出します。
店舗に届いたかには、すぐに専用の水槽に入れ、温度と水質を一定に保ちます。これは「生きたままの鮮度」をキープするため。かには少しの水温変化で弱るため、専用の冷却装置で調整しています。こうした管理も、滝の川にしかできないこだわりの一つです。
お客様に提供するまでの流れは、仕入れ(漁港)、活かし(店舗水槽)、茹で(専用釜)、提供(お席)という4段階すべてが繋がっています。一つでも手を抜けば、味に響きます。だからこそ、「一杯のかに」に対して全員が真剣なのです。
仕入れの際には、かにの重さや大きさだけでなく、殻の色艶、脚の太さ、持ったときの重量感など、様々な要素を瞬時に判断します。長年の経験を持つ料理長の目利きは、まさに職人技。数百杯の中から、その日最高のかにを選び抜く眼力は、日々の積み重ねによって磨かれたものです。
滝の川にとって、料理はお客様との会話から生まれるものです。ある日、東京から来られたご夫婦が「越前がにを食べるのは初めて」と話してくださいました。料理長は「では、まず茹でたてを、そのまま召し上がってください」と一言。お二人は黙って一口食べ、笑顔になりました。「こんな味があるんですね」と奥様が驚かれた瞬間、店内が温かい空気に包まれました。
このような体験の積み重ねが、滝の川にとっての宝物です。単に料理を出すのではなく、「越前の海の恵みと、人のぬくもりを伝えること」。それが私たちの役割です。料理は人に食べてもらって初めて完成します。そしてその感動が次の一皿を作る原動力になります。
常連のお客様の中には、毎年同じ時期に必ず訪れてくださる方もいらっしゃいます。「今年のかにはどうですか?」という会話から始まり、その年の海の様子、漁の状況などをお話しします。こうした何気ない会話の中に、滝の川とお客様との深い繋がりが生まれていきます。
また、お子様連れのご家族には、かにの食べ方を丁寧にお教えします。初めてかにを食べるお子様が、上手に身を取り出せたときの嬉しそうな表情。それを見守るご両親の優しい眼差し。そんな幸せな時間を過ごしていただけることが、私たちの何よりの喜びです。
滝の川では、茹でがにだけでなく、様々な調理法で越前がにをお楽しみいただけます。焼きがには香ばしさが際立ち、かにすきは出汁の旨味とかにの甘みが溶け合います。かに刺しは、新鮮だからこそ味わえる透き通るような美しさと、プリプリとした食感が魅力です。
特に人気なのが「かにフルコース」。前菜から始まり、かに刺し、焼きがに、茹でがに、かにすき、そして最後は雑炊で締めくくります。一つの食材をこれほど多彩に楽しめるのは、かにの持つポテンシャルの高さと、料理人の技術があってこそ。お客様からは「かにの全てを味わえた」と、大変ご好評をいただいています。
また、かに味噌も見逃せません。濃厚でクリーミーな味わいは、日本酒との相性が抜群。地元福井の銘酒と合わせれば、至福のひとときを過ごしていただけます。滝の川では、料理に合う日本酒も厳選してご用意しておりますので、ぜひソムリエにお尋ねください。
滝の川は越前がに料理が看板ですが、福井の海の幸は他にも豊富です。甘えび、白えび、若狭ぐじ、へしこなど、季節ごとに旬の食材が揃います。特に冬場は、かにと一緒にこれらの海の幸もお楽しみいただけます。
甘えびは、その名の通り甘みが強く、とろけるような食感。生で食べるのが一番ですが、頭を焼いて香ばしく仕上げるのもおすすめです。若狭ぐじは、上品な白身で、塩焼きにすると皮目の香ばしさと身のふっくら感が絶妙です。
へしこは福井の伝統的な保存食で、鯖を糠に漬け込んだもの。発酵の旨味が凝縮されており、お酒の肴に最適です。初めて召し上がる方は、その濃厚な味わいに驚かれますが、一度食べるとクセになる美味しさです。
滝の川は、これからも福井・越前海岸の自然とともに歩み続けます。冬の日本海は厳しく、風も潮も容赦ありません。しかし、その環境こそが最高の食材を育てます。越前がには、その象徴です。
お客様から「またあの味を食べに来ました」と言われるたび、私たちはその言葉に恥じない料理を出そうと、日々心を新たにしています。この冬も、漁師の手と料理人の技が一体となって、一杯の越前がにを最高の形でお届けします。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
11月6日の解禁日を経て、越前海岸は冬の活気に満ちています。私ども「滝の川」は、蟹シーズンは休まず営業の体制で、この特別な季節をお客様と共に迎えております。
この度、口コミグルメサイトのグルメアワードかに料理部門で日本一を獲得することができました。これは、私たちが提供する料理の品質と職人の技、そしてお客様に忘れられない食体験を提供し続けてきたことの証だと考えております。
私どもがお届けする美食体験の根幹にあるのは、この地が持つ越前海岸の魅力と、旬の美味しさの貴重さです。現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
本日は、越前海岸の魅力と私どもの料理へのこだわりについて、詳しくお話しさせていただきます。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。私どもは、この季節の移ろいを、料理を通じてお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。
私どもが提供する美食体験は、「いつでも同じものが食べられない」旬の美味しさに価値があります。越前海岸で水揚げされた魚介類を中心に、その時期のピークを迎えた素材だけを厳選してご提供しています。
春の越前海岸は、冬の荒波から一転して穏やかな表情を見せ始めます。海の新緑とも言える清々しさを持つ春の白身魚が届き始めるのです。特に春ウニは、冬の間に蓄えた栄養分が、春の海水温上昇とともに甘みに変わる瞬間を捉えた、まさに春だけの特別な味覚です。この時期にしか味わえない繊細な甘みは、多くのお客様から「忘れられない味」として記憶に残っているとお声をいただきます。
夏の越前海岸で特筆すべきは、何と言っても天然岩ガキです。清らかな海水で育った選りすぐりの品質を誇る岩ガキは、「ミルクたっぷりプリンプリン状態」となり、濃厚で滑らかな食感と爽やかな海潮の香りを持ちます。この岩ガキを初めて召し上がったお客様からは、「これまで食べていた牡蠣とは別物」というお言葉をよくいただきます。
秋の越前海岸は、一年を通じて最も豊かな時期の一つです。脂がのり切った秋鯖や、身の締まりが良く甘みが強いイカ類といった、成熟した海の恵みの深い味わいを楽しめます。特に秋鯖は、夏の間にたっぷりと餌を食べて育ち、脂のノリが最高潮に達します。この時期の鯖を使った料理は、シンプルな塩焼きでも、その豊かな風味が口いっぱいに広がります。
そして、11月6日の解禁日とともに始まる越前がにシーズン。茹でがに、焼きがに、かに刺し、そしてかに味噌といった多様な調理法で蟹本来の甘みと旨味を堪能できます。寒ブリ、寒鯛、そして甘エビといった冬の王者たちとの組み合わせは、まさに越前海岸の冬を代表する味覚の饗宴です。
越前海岸の魅力は、店内に留まりません。私どもは、観光ガイドブックには決して載ることのない越前海岸の隠れた魅力スポットも併せてお楽しみいただくことをお勧めしています。
早朝の越前海岸の漁港は、まさに活気に満ち溢れています。新鮮な魚介類が次々と水揚げされる光景は圧巻です。料理長がこの時間帯に市場を訪れて最高の素材を選んでいる現場を想像することで、料理の背景にある活気と生命の力を感じていただけると思います。
夕方の越前海岸は、また違った美しさを見せてくれます。日本海に沈む夕日は息をのむほど美しく、その光景を眺めながら散歩することで、心が洗われるような体験ができます。この静謐な時間が、夜の特別なお食事をより豊かなものにします。お食事の前後に、ぜひこうした越前海岸の自然の美しさも味わっていただきたいと思います。
お客様の食の常識を覆す出会いは、私どもの技術と、その背景にある食の物語を提供することで実現されます。ここでは、滝の川が特に力を入れている二つの料理スタイルについてお話しします。
滝の川のおまかせ料理は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、食の物語なのです。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されています。味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさのすべてが緻密に設計され、お客様の五感を刺激します。
例えば、冬のおまかせコースでは、まず繊細な味わいの前菜で口を慣らし、次第に濃厚な蟹料理へと導いていきます。そして最後には、さっぱりとした締めの一品で全体のバランスを整えます。この流れは、まるで音楽の楽章のように計算されており、最後の一口まで飽きることなくお楽しみいただけます。
器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感を演出することで、お客様の忘れられない食体験を視覚からも深めます。冬には雪景色を思わせる白を基調とした演出を心がけています。白い器に盛られた真っ赤な蟹の身は、雪景色に映える椿の花のような美しさを醸し出します。
その日だけの特別な組み合わせは、料理長のインスピレーションに基づいており、いつでも同じものが食べられない旬の美味しさの貴重さを体現します。市場でその日に出会った最高の素材から、料理長が頭の中で瞬時にコース全体を組み立てていきます。この創造的なプロセスこそが、おまかせ料理の醍醐味なのです。
立ちの握りは、従来の寿司の概念を超えた寿司の新たな境地を開き、お客様との対話を通じて忘れられない食体験を提供します。
カウンター越しに料理長と直接向き合うライブパフォーマンスとも言える臨場感の中で、シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量が、すべてがその瞬間の最適解として調整されます。お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整されるため、一貫一貫がお客様仕様となります。
例えば、「少し濃い味がお好きですか」とお伺いしながら、醤油の量やワサビの量を調整します。また、「今日は脂の乗ったものをお求めですか、それともさっぱりしたものがよろしいですか」といった対話を通じて、その日のお客様の気分に最適な順番でネタを提供していきます。
立ちの握りでは、料理長からその魚の物語を聞くことができます。「この鯛は、今朝の漁で獲れたもので、この時期は特に身が締まっています」「この甘エビは、水深300メートルの冷たい海で育ったもので、プリプリの食感が特徴です」といった説明を聞きながら味わうことで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなり、真の美食体験へと繋がります。
こうした対話を通じて、お客様と料理長の間に信頼関係が生まれます。この信頼関係こそが、立ちの握りの最大の魅力であり、単なる食事を超えた特別な時間を作り出すのです。
越前海岸からの招待状が保証する食の常識を覆す出会いは、私どもの確かな技術と信頼という揺るぎない基盤によって支えられています。
口コミグルメサイトのかに料理部門で日本一を獲得できたことは、私どもが提供するすべての料理が、最高水準の技術に裏打ちされていることの証明です。この評価は、お客様からの信頼の証であり、私たちにとって何よりも大切な財産です。
越前海岸で培われてきた漁業技術、調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。この伝統技術の継承を重要な使命とすることで、旬の美味しさの貴重さを安定して提供しています。
例えば、越前がにの茹で方一つとっても、代々受け継がれてきた技術があります。塩加減、茹で時間、火加減のすべてが、蟹の大きさや状態によって微妙に調整されます。この技術は、何年もの修行を経て初めて身につくものです。私どもの料理長は、この伝統技術を忠実に守りながらも、時代に合わせた新しい工夫も取り入れています。
また、魚の目利きも重要な技術です。市場に並ぶ何百匹もの魚の中から、その日の最高の一尾を見極める目は、長年の経験によって磨かれます。魚の目の輝き、鱗の状態、身の張り具合など、様々な要素を瞬時に判断し、最高の素材を選び抜きます。
私どもは、お客様に不安や疑問を感じることなく、リラックスしてお食事をお楽しみいただけるよう配慮しています。この特別な時間の創出こそ、信頼の核です。
滝の川は完全予約制とさせていただいております。これは、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、料理長が五感を総動員して選んだ最高の素材を、常に最高の状態でお料理をご提供するためです。
予約制にすることで、例えばアレルギーをお持ちのお客様には、事前に代替の食材を用意することができます。また、お子様連れのお客様には、お子様向けの料理を特別にご用意することも可能です。こうした細やかな配慮ができるのも、完全予約制だからこそです。
予約制は、食材を無駄にしないという意味も持ちます。食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っているという生命への感謝の哲学が、私たちの信頼の基盤です。海の恵みは、多くの生命の犠牲の上に成り立っています。この事実を常に心に留め、いただいた命を最高の形でお客様にお届けすることが、私たちの責任だと考えています。
さらに、美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠という意識のもと、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。地元の漁師の方々と協力し、資源を守りながら漁を行う取り組みにも賛同しています。
越前海岸の魅力、旬の美味しさの貴重さ、そして私どもの技術と信頼が融合した忘れられない食体験は、滝の川でのみ出会うことができます。
食通を自認する方も、そうでない方も、ぜひ一度、滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった越前の海の宝石たちとの出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。私たちは、お客様一人一人に、特別な時間を過ごしていただきたいという思いで、日々料理と向き合っています。
越前がにシーズンは、私どもにとって一年で最も活気あふれる繁忙期です。すべてのお客様に最高の体験をご提供するため、完全予約制へのご理解とご協力をお願い申し上げます。
このシーズンは非常にタイトな時間が多く、いただいたお電話に出られない可能性がございます。ご予約・お問い合わせは、以下の連絡手段をご利用ください。
メールでのお問い合わせ:echizenkani@outlook.jp(本店・御幸店共通メールアドレス) ショートメッセージ:店舗スマホ08037064113にショートメッセージをお願い申し上げます
メールやショートメッセージでしたら、営業時間外でも確実に確認させていただき、できる限り早くご返信いたします。ご予約の際には、ご希望の日時、人数、アレルギーの有無などをお知らせください。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
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※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
11月6日の解禁日を迎え、いよいよ越前がにのシーズンが本格的に始まりました。福井県越前海岸にある私ども「滝の川」では、蟹シーズンは休まず営業し、この貴重な味覚をお客様にお届けしています。
この度、私どもは口コミグルメサイトのグルメアワード・かに料理部門において日本一を獲得するという、大変名誉ある評価をいただきました。これは日々の積み重ねと、お客様への誠実な料理提供が認められた証だと考えております。
今回は、なぜ「旬の味覚」がこれほどまでに特別なのか、そして私どもがどのようにしてその価値をお届けしているのかを、じっくりとお話しさせていただきます。
現代社会では、スーパーに行けば一年中同じような食材が手に入ります。冷凍技術や養殖技術の発達によって、季節を問わず様々な魚介類を食べることができるようになりました。これはこれで便利なことですが、本当の「旬の美味しさ」とは何か、考えていただいたことはあるでしょうか。
旬の食材には、その時期にしか味わえない特別な美味しさがあります。それは単に「新鮮だから美味しい」という単純な話ではありません。自然の摂理に従って成長し、最も栄養を蓄え、最も生命力が漲った瞬間の味わい。それこそが「旬」なのです。
例えば、春の白身魚は冬の荒波から一転して穏やかになった海で育ち、身の締まりが程よく、繊細な味わいが特徴です。夏になると、天然岩ガキがミルクのような濃厚さを持ち、プリンプリンの食感になります。秋には脂がのり切った秋鯖が登場し、身の締まりが良く甘みの強いイカ類も旬を迎えます。そして冬、越前がにや寒ブリ、寒鯛、甘エビといった「冬の王者たち」が私たちの食卓を彩るのです。
こうした四季折々の恵みは、まさに一期一会。同じ魚種であっても、その年の海水温や潮の流れ、餌の状態によって味わいは変化します。「いつでも同じものが食べられない」この貴重さこそが、真の美食体験の価値だと私どもは考えています。
お客様が滝の川で召し上がる一品一品は、その日その時にしか出会えない特別な味覚です。同じメニュー名であっても、昨日と今日では素材が異なり、味わいも微妙に変化します。この変化を楽しんでいただくこと、それが本物の美食体験なのです。
旬の素材を最高の状態でお届けするためには、何よりもまず「目利き」が重要です。私どもの料理長は毎朝、市場に足を運びます。そこで五感を総動員して、その日最高の素材を選び抜くのです。
魚の目の輝きを見ます。澄んでいるか、濁っていないか。身の張りを確認します。指で押したときの弾力、触れたときの感触。鰓の色をチェックします。鮮やかな紅色をしているか、くすんでいないか。そして匂いを嗅ぎます。海の香りがするか、少しでも異臭がないか。
こうした確認作業は、長年の経験によってのみ培われる技術です。同じ種類の魚であっても、個体差があります。同じ日に水揚げされた魚でも、育った海域が違えば味わいが変わります。季節によって、脂ののり方も身質も異なります。これらすべてを瞬時に判断し、最高の一匹を選び出す。それが料理人の腕の見せどころなのです。
例えば秋鯖を選ぶ際、私どもの料理長は脂がのり切った個体を見極めます。背中の青みの美しさ、腹の丸み、そして持ったときの重量感。これらすべてが、最高の秋鯖を示すサインです。脂がのり切った秋鯖は、口に入れた瞬間にとろけるような食感と、濃厚な旨味が広がります。これは冷凍技術では決して再現できない、生きた魚だけが持つ味わいです。
越前がにについても同様です。甲羅の硬さ、重さ、脚の太さ。そして何より、生きているときの動きの良さ。元気な蟹ほど、身が締まっており、甘みも強いのです。解禁日から11月末までの今の時期は、越前がにが最も美味しい季節。この時期を逃さず、最高の個体を選び抜くことが、私どもの使命です。
素晴らしい素材を手に入れても、それだけでは最高の料理にはなりません。素材の真価を引き出すのは、調理技術です。
魚介類は非常に繊細な食材です。わずかな火加減の違い、数秒の時間差が、味わいに大きな影響を与えます。例えば茹でがには、繊細な火加減が求められます。強すぎれば身が硬くなり、弱すぎれば蟹本来の甘みが引き出せません。湯の温度、茹で時間、そして火を止めるタイミング。すべてが完璧でなければ、最高の茹でがには完成しないのです。
焼きがにも同様です。温度管理が命です。高温で一気に焼けば香ばしさは出ますが、身が固くなってしまいます。低温でじっくり焼けば柔らかくなりますが、香ばしさが足りません。最適な温度で、最適な時間をかけて焼く。この微妙なコントロールが、蟹本来の甘みと旨味を損なうことなく、最大限に引き出すのです。
かに刺しは、極限の鮮度が求められる料理です。透明に輝く身は、生きている蟹からしか得られません。そして、その身を最高の食感で提供するためには、包丁の入れ方が重要です。魚の繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用します。
刺身にする白身魚やイカも同じです。繊維を断つように切るのか、繊維に沿って切るのか。厚めに切るのか、薄く切るのか。これらすべてが、食感と味わいを左右します。甘みの強いイカ類は、薄く切ることで柔らかさと甘みが際立ちます。一方、身の締まった白身魚は、やや厚めに切ることで食感を楽しんでいただけます。
こうした技術は、マニュアル化できるものではありません。素材と対話し、その日その時の状態を見極め、最適な調理法を選択する。これこそが職人の技なのです。
私どもの技術は、越前海岸で長年培われてきた伝統に基づいています。先人たちから受け継いできた漁業技術、調理技術は、貴重な文化遺産です。この伝統を守りながらも、常に新しい技術を学び、進化し続けることが、お客様に最高の料理を提供するための私どもの姿勢です。
私どもが特にお勧めしたいのが「おまかせ料理」です。おまかせ料理とは、その日その時に最も美味しい素材を使って、料理長が構成するコース料理です。
おまかせ料理の醍醐味は、予想を超える出会いにあります。お客様は事前にメニューを知りません。どんな魚が出てくるのか、どんな調理法なのか。それは料理が運ばれてくるまでのお楽しみです。そして、一品一品に込められた料理人の想いと、素材の物語を聞きながら味わっていただく。これが本当の美食体験なのです。
例えば、ある秋の日のおまかせ料理では、脂がのり切った秋鯖の刺身から始まります。濃厚な旨味が口いっぱいに広がります。次に、甘みの強いイカの刺身。秋鯖の濃厚さとは対照的な、上品な甘さが印象的です。その後、季節の白身魚の焼き物。香ばしさと身のふっくらとした食感が楽しめます。
このように、味の濃淡、食感の変化、温度の変化を計算し尽くした構成になっています。同じ味が続かないよう、濃い味の後には淡い味を、温かい料理の後には冷たい料理を。こうした変化が、コース全体を通して飽きることなく楽しんでいただけるのです。
そして何より大切にしているのが、季節感です。春には春の、夏には夏の、秋には秋の、冬には冬の味わいを感じていただきたい。例えば冬のおまかせ料理では、越前がにはもちろん、寒ブリや寒鯛、甘エビといった「冬の王者たち」が登場します。これらの食材が織りなす味の調和が、冬の越前海岸の豊かさを物語るのです。
演出にも季節感を取り入れています。冬は雪景色を思わせる白を基調とした器や盛り付けを施し、静謐な美しさを表現します。視覚からも季節を感じていただくことで、より深い美食体験となるのです。
料理長が直接お客様に料理を説明する「立ちの握り」スタイルも、当店の特徴です。この魚はどこで獲れたのか、今日はどんな状態だったのか、どう調理したのか。こうした会話を通じて、お客様は食材の背景を知り、より深く味わっていただけます。食べることは単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。すべてがつながった時、真の美食体験となるのです。
私ども滝の川は、福井御幸店、越前町本店ともに完全予約制をとらせていただいております。これは新型コロナウィルスの影響もありますが、何より最高の品質をお届けするための選択です。
予約制にすることで、料理長はお客様の人数に合わせて、その日最高の素材を適量だけ仕入れることができます。余分に仕入れて余らせることもなく、足りなくなって慌てることもありません。一尾一尾を大切に扱い、無駄にすることなく、すべてをお客様に提供できるのです。
また、お客様にとっても、予約制は大きなメリットがあります。慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただける。個室やテーブル席で、周りを気にすることなくリラックスできる空間。これこそが、旬の美味しさを深く感じるための特別な時間なのです。
予約制にはもう一つ重要な意味があります。それは、お客様との信頼関係です。予約をいただくということは、お客様が私どもを信頼してくださっているということ。その信頼に応えるために、私どもは全力で最高の料理を準備いたします。この相互の信頼関係があるからこそ、本当に価値のある美食体験が生まれるのです。
旬の美味しさは、健全な自然環境があってこそ成り立ちます。海が汚れれば魚は育ちません。乱獲が続けば資源は枯渇します。私どもは、目先の利益だけを追求するのではなく、未来を見据えた料理店でありたいと考えています。
だからこそ、持続可能な漁業への支援を大切にしています。適切な漁獲量、適切な漁法。海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。そして、仕入れた食材を無駄にしないこと。生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れず、一尾一尾を大切に扱っています。
越前海岸の豊かな海は、私どもの宝です。この宝を守り、次の世代に引き継いでいくこと。それが私どもの責任だと考えています。お客様に旬の美味しさを提供し続けるためには、海を守らなければなりません。この哲学は、滝の川の料理のすべてに貫かれています。
福井県越前海岸は、日本海の荒波と豊かな自然が育む、海の幸の宝庫です。この地には、都会では決して味わえない特別な味覚があります。
お客様の中には、越前海岸周辺の観光スポットを巡ってから、私どもにお越しいただく方も多くいらっしゃいます。日本海に沈む夕日を眺め、心が洗われるような体験をした後に味わう海の幸は、格別です。越前海岸は隠れた魅力スポットがたくさんあります。ぜひ時間をかけて、この地域を楽しんでいただきたいと思います。
食通を自認する方も、そうでない方も、滝の川の料理を通じて、越前海岸の豊かさを感じていただけるはずです。私どもが提供するのは、単なる料理ではありません。四季の移ろい、自然の恵み、職人の技、そして特別な時間。これらすべてが融合した、忘れられない食体験です。
11月末の今、越前がにシーズンは最高潮を迎えています。冬の王者たちが織りなす豊かな味わいを、ぜひご堪能ください。福井御幸店、越前町本店ともに、最高の美食体験をご用意して、滝の川一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前がにシーズンが本格的にスタートする11月。11月6日の解禁日を迎え、私たち「滝の川」は蟹シーズンを通して休まず営業する体制で、冬の味覚の王者をお届けし続けています。
このたび、口コミグルメサイトのグルメアワードかに料理部門で日本一を獲得することができました。この評価は、越前がに料理だけでなく、越前海岸が育む四季折々の恵み全てに対する深い理解と敬意に基づいたものだと自負しています。
越前がにの季節はまさに冬の頂点ですが、その直前の秋こそ、一年を通じて最も豊かな時期の一つです。夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、成熟した海の幸として深い味わいを持つ季節なのです。
今回は、この季節の移ろいが生み出す、脂がのった秋鯖や甘みの強いイカ類といった秋の味覚に焦点を当てます。私たちがこれらの成熟した海の幸の魅力を最大限に引き出し、お客様に忘れられない食体験を提供する秘訣を、詳しくご紹介してまいります。
秋の越前海岸で水揚げされる魚介類は、春の清らかさや夏の濃厚さとは異なる、成熟した複雑な旨味を持っています。この深い味わいを完璧に引き出すことこそ、料理人の真価が問われる領域だと考えています。
秋の秋鯖は本当に絶品です。夏の間にたっぷりと栄養を蓄え、脂がのり切った秋鯖は、その深い味わいが最大の特徴となります。
私たちの技術は、この秋鯖が持つポテンシャルを最大限に引き出す調理法の追求にあります。秋鯖は刺身はもちろん美味しいのですが、軽く炙ることで香ばしさが加わり、より一層の美味しさを楽しめます。脂がのっているため、軽く炙るという伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
たとえば、脂の分布や身質の特性を理解した上で、一切れ一貫に最適な技術を適用します。こうすることで、口の中でとろけつつも鯖の旨味が広がる最適な食感を実現できるのです。
秋鯖の魅力は何といってもその脂です。しかし、ただ脂がのっていればいいというわけではありません。脂の質、分布、そして身の締まり具合のバランスが重要なのです。私たちは長年の経験から、そのバランスが最高の状態にある秋鯖を見極める目を養ってきました。
秋のイカ類も見逃せません。この時期のイカ類は身の締まりが良く、甘みが強いのが特徴です。
新鮮なイカの刺身は、その透明感のある美しさも魅力の一つです。これは、かに刺しで追求する極限の鮮度の技術と共通しており、朝の漁港で活気に満ち溢れた最高の素材を仕入れるこだわりがあって初めて実現します。
甘みが強いイカ類は、ねっとりとした食感と濃厚な甘みが特徴であり、まさに秋の海からの贈り物と言えるでしょう。イカの甘みというのは、実は鮮度と密接に関係しています。鮮度が落ちると、この甘みは失われ、味わいが平坦になってしまいます。
私たちが朝の漁港に足を運ぶのは、この貴重な甘みを守るためでもあります。水揚げされたばかりのイカの透明感は、まるでガラス細工のような美しさがあります。この美しさこそが、最高の鮮度の証なのです。
これらの成熟した海の幸の最高の状態を見極めるには、高度な専門技術が必要です。料理長は毎朝市場に足を運び、様々な技術を駆使しています。
魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い。五感を総動員して、真に価値のある素材だけを選び抜きます。長年の経験と絶え間ない学習によって培われた目利きの技術により、個体差、季節差、産地差を見極め、秋鯖やイカ類の中で最も脂がのり切った最高の個体を選び出すのです。
たとえば、秋鯖の場合、同じ日に水揚げされた鯖でも、個体によって脂ののり具合は大きく異なります。これは魚が回遊する海域や、その個体が食べてきたエサの違いによるものです。この微妙な違いを見極めることができるかどうかが、最高の秋鯖を提供できるかどうかの分かれ目となります。
秋の滝の川では、脂ののった秋鯖、甘みの強いイカなど、成熟した海の幸をメインとしたメニューが中心となります。これらの秋の味覚は、おまかせ料理の計算され尽くした構成の中で、冬の越前がにへと繋がる季節の移ろいを表現しています。
秋の食材が持つ成熟した複雑な旨味は、おまかせ料理における味の濃淡の構成によって、最大限に引き出されます。
秋鯖の濃厚な旨味と、イカ類のクリアで甘みが強い味わいを組み合わせることで、秋の味覚の多様性を表現します。これは、春の白身魚の清々しさとは対照的な、深い味わいの表現です。
また、地元の秋の味覚である松茸などの山の幸との組み合わせメニューも人気です。秋鯖やイカ類の深い味わいと、山の幸の香りが調和することで、コース全体で心豊かな時間を創出します。
おまかせ料理の魅力は、料理人がその日最高の食材を選び、最適な順番で提供できることにあります。濃厚な味わいの秋鯖の後に、さっぱりとしたイカを提供することで、味覚をリセットしながら次の料理への期待を高めていきます。
食感の変化も、秋のおまかせ料理の重要な要素です。
脂がのり切った秋鯖のトロけるような食感と、身の締まりが良く、プリッとしたイカ類の食感を対比させることで、お客様の舌を飽きさせません。軽く火を通した調理法を含む、伝統的な調理法と新しい技術を組み合わせることで、生で味わう際とは異なる香ばしさと歯ごたえを提供します。
食感というのは、味わいと同じくらい重要な要素です。同じ食材でも、調理法によって全く異なる印象を与えることができます。私たちは、コース全体の流れの中で、どのタイミングでどのような食感を提供するかを綿密に計算しています。
季節を感じる演出として、秋のおまかせ料理では、見た目の美しさが重視されます。
秋には紅葉を連想させる温かみのある色合いを意識しています。器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感を演出することで、お客様の体験を視覚からも深めているのです。
たとえば、秋鯖を盛り付ける際には、紅葉した葉を添えることで季節感を演出します。また、器も秋らしい温かみのある色合いのものを選びます。こうした細やかな配慮が、料理全体の印象を大きく左右するのです。
料理は味だけでなく、視覚、香り、そして雰囲気全体で楽しむものです。私たちは、お客様が五感すべてで秋の味覚を堪能できるよう、あらゆる面で工夫を凝らしています。
脂がのった秋鯖やイカ類といった成熟した海の幸を最高の品質で提供できるのは、私たちの揺るぎないシステムがあるからです。
口コミグルメサイトのかに料理部門で日本一を獲得したことは、私たちが越前海岸が育む四季の恵み全てに対する深い理解と敬意を持ち、最高水準の技術を有していることの証明だと考えています。
この評価があるからこそ、お客様は滝の川のおまかせ料理が提供する予測不能の贅沢と、その日だけの特別な組み合わせを信頼していただけます。食通を自認する方も、そうでない方も、安心して新しい味覚との出会いを期待していただけるのです。
日本一という評価は、私たちにとって誇りであると同時に、大きな責任でもあります。この評価に恥じないよう、日々研鑽を重ね、常に最高の料理を提供し続けることが私たちの使命だと考えています。
私たちは、新型コロナウイルスの影響により完全予約制をとらせていただいております。これは、食材を無駄にしないという生命への感謝の哲学に基づくとともに、成熟した海の幸を最高の状態で提供するために不可欠なシステムです。
予約数に基づき、料理長は朝の漁港で活気に満ち溢れた最高の秋鯖やイカ類を、必要な分だけ五感を総動員して厳選できます。これにより、最高の状態でお料理を提供することが可能となります。
完全予約制のもう一つの利点は、お客様がゆっくりと料理を味わい、秋鯖やイカ類の深い味わいと、料理長が語る魚の物語を聞きながら過ごす特別な時間を満喫できることです。慌ただしく食事をするのではなく、一品一品に込められた想いを感じていただける環境を整えています。
予約をいただくことで、私たちはお客様一人ひとりに最高の体験を提供するための準備を整えることができます。食材の選定から、器の準備、そしてコースの構成まで、すべてをお客様のために最適化できるのです。
脂がのった秋鯖や甘みの強いイカ類といった恵みが未来永劫続くためには、自然環境への配慮と、伝統技術の継承が不可欠です。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。私たちは、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
具体的には、地元の漁師さんたちと密接に連携し、資源管理に配慮した漁法で獲られた魚介類を優先的に仕入れています。また、旬の時期に旬の魚を食べることで、資源への負担を減らすことにも繋がっています。
私たちは、目の前の美味しさだけでなく、次の世代、そのまた次の世代も同じように越前海岸の恵みを楽しめるよう、責任ある選択を続けていきます。
秋鯖やイカ類が持つ深い味わいは、越前がにシーズン直前の越前海岸の季節の移ろいを象徴する特別な味覚です。
日本一獲得の評価に裏打ちされた職人の技と、計算され尽くした構成がもたらす体験は、お客様の心に深く響く忘れられない食体験を提供します。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし滝の川では、料理長が五感を総動員して選んだ、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
秋の秋鯖は、今この時期だけの特別な味わいです。来月になれば、また違った味わいに変化していきます。そして冬になれば、越前がにの季節が本格的に始まります。このように、季節ごとに移り変わる味覚を楽しむことができるのが、越前海岸の魅力であり、私たち滝の川の強みでもあります。
福井御幸店、越前町本店ともに、最高の美食体験をご用意して、滝の川一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
ご予約をお忘れなく。至福の海の幸体験が、あなたを待っています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
11月も終盤を迎え、越前がにシーズンは最も活気づく時期となりました。11月6日の解禁日を経て、私たち「滝の川」は蟹シーズン休まず営業の体制で、皆様をお迎えしております。
この度、口コミグルメサイトのグルメアワード・かに料理部門において日本一を獲得するという、大変名誉ある評価をいただきました。この評価は、私たちが日々追求する料理の品質と、それを支える職人の技術が認められた証だと感じております。
しかし、この技術は決して一朝一夕で身についたものではありません。その根底にあるのは、越前海岸という土地で長い年月をかけて先人たちから受け継いできた、漁業技術と調理技術という貴重な財産です。
今回は、私たちがどのようにこの伝統技術を継承し、お客様に真の美食体験をお届けしているのかを詳しくお話しさせていただきます。
越前がに料理の真髄は、まず素材の良し悪しにあります。しかし、どれほど良い素材であっても、それを扱う技術がなければ、本来の魅力は引き出せません。私たちの日本一という評価は、この地で培われた伝統技術の継承の上に成り立っているのです。
越前海岸で培われてきた漁業技術と調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。私たちは、漁獲から調理に至るまで、この財産を途絶えさせることなく、むしろ磨き上げ、新しい技術も積極的に取り入れながら次世代に繋いでいくことを重要な使命だと考えています。
漁師たちが長年の経験から培った、冬の厳しい海で育った命を獲る技術、そして鮮度を保つための知恵。これらは、私たちの仕入れへのこだわりの出発点となっています。例えば、どの時間帯に水揚げされた蟹が最も良い状態なのか、どの漁場で獲れた蟹が特に甘みが強いのか。こうした知識は、長年この海と向き合ってきた漁師たちから学んだものです。
調理の面では、茹でがにの繊細な火加減や、かに刺しの一切れ一貫に最適な包丁さばきなど、越前がにの本来の甘みと旨味を最大限に引き出すための伝統的な調理法を大切にしています。これらは代々受け継がれてきた職人の技であり、簡単に真似できるものではありません。
伝統技術の継承は、越前がにシーズンだけのものではありません。越前海岸が育む四季の恵み全てに対する深い理解と敬意が、継承されるべき知恵なのです。
春になれば、冬の間に蓄えた栄養分が海水温の上昇とともに甘みに変わる瞬間を捉える、春ウニの微妙な変化を見極める技術があります。ウニは特に繊細な食材で、獲るタイミングが数日違うだけで味わいが大きく変わります。
夏には天然岩ガキの「ミルクたっぷりプリンプリン状態」を、清らかな海水で育った選りすぐりの品質のまま、最適な調理法で提供する知恵。生で食べるのが良いのか、軽く火を通すべきなのか。その日の岩ガキの状態を見極めて判断します。
秋には脂がのり切った秋鯖を、刺身や炙りで香ばしさを加えて提供する技術。鯖は鮮度の劣化が早い魚として知られますが、本当に新鮮な秋鯖の刺身は、多くの方が驚くほどの甘みと脂の乗りを持っています。
このように、一年を通じて海の恵みと向き合い、それぞれの食材の個性を引き出す技術こそが、越前海岸の伝統なのです。
越前海岸の伝統技術の継承は、市場での目利きの技術に最も顕著に現れます。これは単なる知識ではなく、長年の経験と絶え間ない学習によって培われた職人の技です。
私たちの料理長は毎朝市場に足を運び、活気に満ち溢れた朝の漁港で五感を総動員して、真に価値のある素材だけを選び抜きます。これは先人たちから受け継いだ漁業の知恵の実践そのものです。
蟹や魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い。これらを確認する目利きの技術は、個体差、季節差、産地差を見極め、最高の状態の一匹を選び出すための出発点となります。
例えば、同じ日に水揚げされた越前がにでも、個体によって身の詰まり具合は全く異なります。甲羅を持ったときの重量感、脚の硬さ、甲羅の色艶。これらの微妙な違いを瞬時に判断し、その日のお客様に最適な蟹を選ぶのです。
朝の漁港での早朝の仕入れは、かに刺しで提供できる極限の鮮度を保証するための、伝統技術が継承された知恵でもあります。越前がにのかに刺しは、水揚げ直後の生きている状態でなければ提供できません。市場に到着した瞬間から時間との勝負が始まります。
伝統技術の継承には、自然環境への配慮という倫理的な知恵も含まれています。美味しい越前がにを持続させるためには、この地域の海の環境が健全であることが不可欠です。
私たちは食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。これは海の中で生きていた生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れないという、先人たちから受け継いだ精神的な知恵です。
例えば、蟹の甲羅や殻も出汁として活用し、魚のアラは丁寧に処理して別の料理に使います。食材を余すことなく使い切る技術も、また伝統の一部なのです。
さらに、私たちは持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。これは越前がにという貴重な財産を未来に渡って享受するための、地域社会との共存の知恵です。地元の漁師の方々と対話を重ね、資源管理についても理解を深めています。
滝の川の特徴は、伝統技術の継承を重んじながらも、それを現代の技術やお客様の好みに合わせて進化させる調理技術への追求にあります。
越前がにの茹でがにや焼きがにといった伝統的な調理法は、シンプルであるからこそ、先人たちから受け継いだ高度な知恵が要求されます。
魚介類は繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生みます。茹でがにの繊細な火加減による微妙なコントロールは、蟹本来の甘みと旨味を最大限に引き出すための継承された秘術です。
茹で時間が10秒違うだけで、身の柔らかさ、ジューシーさが変わります。また、蟹の大きさや雌雄によっても最適な茹で時間は異なります。この微妙な調整は、長年の経験によってのみ身につくものです。
かに刺しにおける包丁さばきは、魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、最適な厚さや角度で切り付ける技術です。この知恵こそが、越前がにの透明に輝く身を実現します。
包丁の入れ方ひとつで、口の中でほどける食感が変わります。繊維に沿って切るのか、繊維を断つように切るのか。その判断は、その日の蟹の状態を見極めた上で行います。
私たちの革新的な寿司の世界である「立ちの握り」は、伝統技術の継承と新しい技術の融合の象徴です。
シャリの温度、握りの強さの微妙なコントロールといった伝統的な調理法の知恵が、握りの根幹を成します。寿司というのは、実にデリケートな料理です。シャリが熱すぎればネタの鮮度が損なわれ、冷たすぎれば旨味が引き立ちません。握りが強すぎればシャリが固まり、弱すぎれば崩れてしまいます。
さらに、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調に合わせて、すべてがその瞬間の最適解として調整される微調整の技術は、伝統技術の継承の上に築かれた新しい時代の専門性です。これにより、一貫一貫がお客様仕様となる、予測不能の贅沢が生まれます。
例えば、お酒を召し上がる方には少し濃いめの味付けを、お子様連れの方には食べやすいサイズと味付けを。その日の気温や湿度によっても、シャリの硬さや握りの強さを調整します。
この「立ちの握り」では、料理長からその魚の物語を聞くことができます。どこの海で獲れたのか、どんな漁師が獲ったのか、どんな特徴があるのか。そうした物語を聞きながら味わうことで、料理の価値はさらに高まるのです。
越前海岸の伝統技術の継承は、お客様に真の美食体験を提供し、日本一という評価を裏付ける食の物語となります。
食べることは、単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。すべてがつながった時、真の美食体験となるのです。
お客様は、先人たちから受け継いだ知恵と職人の技が、目の前の特別な味覚を創り出していることを理解し、心豊かな時間を過ごすことができます。
例えば、一杯の越前がには、漁師が厳しい冬の海で命がけで獲り、私たちが朝早くから市場で選び抜き、何時間もかけて丁寧に調理したものです。その過程には、数え切れないほどの技術と努力が詰まっています。
そうした背景を知ることで、目の前の料理への感謝の気持ちが生まれ、味わいもより深く感じられるようになります。これこそが、私たちが目指す美食体験なのです。
口コミグルメサイトにて日本一を獲得したという評価は、私たちが継承し実践している伝統技術が、現代において最高水準にあることの証明です。
この評価があるからこそ、お客様は観光ガイドブックには決して載ることのない越前海岸の隠れた魅力や、一品一品に込められた料理人の想いを深く信頼し、食通を自認する方も、そうでない方も、安心して特別な味覚に出会うことができます。
私たちは、この評価に恥じぬよう、日々技術の研鑽に励んでいます。同時に、この評価は私たち一人の力ではなく、越前海岸で代々受け継がれてきた伝統の力があってこそだと、常に心に刻んでいます。
貴重な文化遺産としての伝統技術の継承は、持続可能な運営体制によって確保されています。
滝の川が福井御幸店、越前町本店ともにご予約限定のみ営業の完全予約制を堅持しているのは、伝統技術の継承と実践のための環境を確保するためです。
予約制により、料理長は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わっていただく特別な時間を創出でき、同時に繊細な火加減や一切れ一貫に最適な技術といった職人の技に集中できる環境を確保します。
飛び込みのお客様に対応していると、どうしても効率を優先せざるを得なくなります。しかし、私たちが目指すのは効率ではなく、最高の品質です。お一人お一人に最高の料理を提供するためには、事前にお客様の人数や好みを把握し、最適な食材を用意する必要があるのです。
予約に基づいた正確な仕入れは、食材を無駄にしないという生命への感謝の知恵を実践し、最高の状態でお料理をご提供することを可能にします。
例えば、その日のお客様が4名と分かっていれば、4名分に最適なサイズと数の蟹を用意できます。これにより、無駄なく、かつ最高の状態で提供できるのです。
越前海岸で培われてきた漁業技術、調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの技術を次世代に継承していくことも、私たちの重要な使命だと考えています。
この未来への約束こそが、滝の川の揺るぎない信頼の基盤です。私たちは、お客様が経験する真の美食体験を通じて、この貴重な財産の価値を共有し、持続可能な漁業への支援に貢献してまいります。
若い料理人たちには、ただ技術を教えるだけでなく、なぜその技術が大切なのか、どのような歴史があるのかを伝えています。技術は形として残りますが、その背景にある精神や哲学を理解してこそ、本当の継承と言えるのです。
滝の川で味わう越前がに料理は、先人から受け継いだ伝統技術の継承と、新しい技術の融合によって生まれる、貴重な文化遺産の結晶です。
日本一という評価に裏打ちされた職人の技による専門性は、越前がにをはじめとする冬の王者たちの素材の力を、余すところなくお客様にお届けします。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、滝の川では、料理長が五感を総動員して選んだ、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
季節を感じること、旬を味わうこと、その土地の文化に触れること。これらは、便利さだけでは得られない、人生を豊かにする体験です。
福井御幸店、越前町本店ともに、最高の美食体験をご用意して、滝の川一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
11月6日の解禁日を迎え、越前海岸は冬の王者である越前がにの水揚げで活気に満ちています。私たち「滝の川」は、蟹シーズンは休まず営業の体制で、この特別な味覚をお客様にお届けしています。
この度、口コミグルメサイトのグルメアワード・かに料理部門で日本一を獲得するという、大変名誉ある評価をいただきました。この評価は、私たちが提供する越前がに料理の品質だけでなく、お客様の心に刻まれる食体験の質の高さを証明するものです。
しかし、この品質を長期的に維持するためには、自然環境への配慮と持続可能な漁業への意識が不可欠です。本日は、私たちがいかにして美味しい越前がにを持続させるために、海の環境保護に取り組んでいるのかをお話しします。
私たち滝の川の料理哲学は、食材への感謝と自然への敬意に根差しています。これは日本一獲得の品質を支える、私たちの倫理的な基盤です。
越前海岸に息づく本物の味覚を提供し続けるためには、自然環境への配慮が不可欠です。これは料理の品質に直結する絶対条件だと認識しています。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが何よりも大切です。私たち滝の川では、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
持続可能な漁業への支援とは、単に法律や規制に従うだけではありません。越前海岸の自然環境を尊重し、未来の世代にも越前がにや天然岩ガキといった特別な味覚を享受していただくための、私たちの責務なのです。
私たちは、漁師の方々や市場の人々との何気ない会話を通じて、この地域の自然環境の変化を常に意識しています。例えば、今年の水温の変化や潮の流れ、海の様子など、日々の会話の中で得られる情報は、海の健康状態を知る貴重な手がかりとなります。
自然環境への配慮の具体的な現れの一つが、食材を無駄にしないという徹底した運用です。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
越前がにや冬の王者たちは、貴重な生命です。その命をいただくことに感謝の気持ちを忘れることなく、すべての部位を余すことなく活用することは、料理人としての責務だと考えています。
この哲学は、私たちの冬の特別コースのメニュー構成に深く反映されています。かに味噌は濃厚な旨味を持つ貴重な部位ですが、そのまま提供するだけでなく、カニ味噌甲羅焼き飯や蟹味噌ごはんといった形で、コースの最後までお客様に楽しんでいただいています。これは食材を無駄にしないという生命への感謝の哲学を体現しています。
私たちの職人の技は、単に美味しい料理を作るためだけでなく、食材を無駄にしないという自然環境への配慮の哲学を具現化するための重要な手段です。
最高の越前がに料理を提供するためには、まず最高の素材を選び抜く技術が必要です。料理長は毎朝市場に足を運び、五感を総動員して真に価値のある素材だけを選び抜きます。
長年の経験と絶え間ない学習によって培われた目利きの技術により、個体差、季節差、産地差を見極め、最高の個体のみを厳選します。これにより、品質の低い食材を仕入れて廃棄するリスクを最小限に抑え、食材を無駄にしない運用を徹底しています。
例えば、越前がにの身入りは個体によって大きく異なります。甲羅の硬さ、重量感、色艶など、細かなポイントを確認することで、最高の状態のものだけを選びます。この仕入れの段階での妥協なき姿勢が、結果として食材の無駄を減らすことにつながっているのです。
伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れて行う調理技術への追求は、越前がにのすべての魅力を最大限に引き出すための試みです。
かに刺しや立ちの握りにおいては、一切れ一貫に最適な技術を適用します。魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、最高の状態に切り付けます。この精度の高い技術が、食材の歩留まりを上げ、無駄を減らします。
魚介類は繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生みます。茹でがにの繊細な火加減や焼きがにの温度管理といった微妙なコントロールは、素材のポテンシャルを100パーセント引き出すための職人の技です。この技術の追求が、品質の不安定さによる廃棄を防ぎます。
私たちがお客様に提供する忘れられない食体験は、自然環境への配慮の重要性を共有する場でもあります。お客様が越前海岸の食の物語を知ることで、持続可能な漁業への意識が高まります。
立ちの握りやおまかせ料理において、料理長がお客様との会話を通じて語る魚の物語は、お客様の体験を深めます。
食べることは、単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。すべてがつながった時、真の美食体験となるのです。
お客様は、越前がにが冬の厳しい海が育んだ命であり、その豊かな恵みが自然環境が健全であることによって支えられていることを知ります。この理解こそが、自然への敬意をお客様と共有する、最も効果的な方法です。
例えば、ある日のお客様との会話では、今年の海の水温が例年より少し高めで、それが越前がにの行動パターンに影響を与えているというお話をしました。こうした情報を共有することで、お客様も海の環境と食材の関係性を実感していただけます。
越前海岸の隠れた魅力スポットを訪れる体験は、自然環境への配慮の意識をさらに高めます。
活気に満ち溢れた朝の漁港の光景を目の当たりにすることで、お客様は持続可能な漁業の重要性を実感します。恵みを獲りすぎないこと、海の健全さを保つことが、この活気の維持に不可欠であることを感じていただけるのです。
また、日本海に沈む夕日の息をのむほど美しい光景は、心が洗われるような体験をもたらします。この美しい自然環境を守りたいという意識を育むことも、私たちの大切な使命だと考えています。
美味しい越前がにを持続させるという目標は、日本一獲得という評価を長期的に維持するために不可欠なシステムによって支えられています。
滝の川が福井御幸店、越前町本店ともにご予約のみの営業とさせていただいているのは、持続可能な漁業の恵みを最高の状態での提供と、食材を無駄にしないという両面から実現するためです。
予約数に基づき、料理長は必要な分だけを五感を総動員して厳選できるため、食材を無駄にしない運用が徹底されます。これは、限りある越前がにという貴重な資源を大切に使う、自然環境への配慮につながります。
また、お客様はリラックスしてお食事いただけ、一品一品に込められた料理人の想いを深く感じることができます。この特別な時間の創出も、完全予約制だからこそ実現できるのです。
越前海岸で培われてきた漁業技術、調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの技術を次世代に継承していくことも、私たちの重要な使命だと考えています。
伝統技術の継承は、持続可能な漁業と自然環境への配慮の意識を未来につなげるためのものです。若い世代に技術を伝えることで、美味しい越前がにを持続させるという目標を、長期的に実現していきます。
料理長が若手の料理人に教えるのは、単なる調理技術だけではありません。食材への感謝の心、自然への敬意、そして持続可能性への意識。これらすべてを含めて、次の世代へと受け継いでいくのです。
越前がにシーズンは繁忙期となるため、お客様にはスムーズなご予約をお願いしております。現在、ご予約承り中です。
このシーズンは非常にタイトな時間が多く、いただいたお電話に出れない可能性がございます。ご予約やお問い合わせは、echizenkani@outlook.jpへのメールもしくは、店舗スマホ08037064113にショートメッセージをお願い申し上げます。
メールやショートメッセージでしたら、お客様のご都合の良い時間にご連絡いただけますし、私たちも確実に内容を確認してお返事することができます。どうぞご協力をお願いいたします。
滝の川で味わう越前がに料理は、自然環境への配慮と生命への感謝という深い哲学に裏打ちされた、私たちの信念の結晶です。
日本一獲得の評価に裏打ちされた職人の技と、持続可能な漁業への意識が融合した体験は、お客様の心に深く響く食の常識を覆す出会いを提供します。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし滝の川では、料理長が五感を総動員して選んだ、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
福井御幸店、越前町本店ともに、最高の美食体験をご用意して、滝の川一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前がにシーズンも後半を迎え、福井の越前海岸では最高の海の恵みが連日水揚げされています。11月6日の解禁日を経て、私ども「滝の川」は蟹シーズン中は休まず営業する体制で、この冬の王者たちの美食を追求し続けております。
この度、口コミグルメサイトのグルメアワードかに料理部門で日本一を獲得するという、大変名誉ある評価をいただきました。この評価は、私たちが提供する越前がに料理の品質の高さを証明するものですが、その根底には、お客様に心から安心して特別な時間を過ごしていただくための「おもてなしの心」があります。
特に、越前がにを本場・越前で新鮮な状態で味わいたいとの期待を胸に、遠方から初めて滝の川を訪れてくださるお客様に対して、私たちは最大限の配慮を心がけています。
本日は、私どもが大切にする「初回のお客様への配慮」に焦点を当て、越前がにという特別な味覚を不安なく、そして心からリラックスして楽しんでいただくための具体的な取り組みをご紹介いたします。
初めて滝の川を訪れるお客様は、最高の越前がにを味わいたいという大きな期待と同時に、「蟹の選び方や食べ方が分からない」「お店の雰囲気に馴染めるか」といった不安を抱えていらっしゃるかもしれません。私どものおもてなしは、まずこの不安を解消し、お客様を温かく迎え入れることから始まります。
私どもの哲学は、お客様一人一人との時間を大切にすることです。その中でも、初回のお客様への配慮は、将来的な常連様との絆へと繋がる重要な一歩だと考えています。
初めてお越しいただくお客様には、滝の川の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。この配慮は、料理の説明やサービスの提供方法など、細部にわたって徹底されています。
実際にお客様からいただいた口コミには、「お店の雰囲気も落ち着いていて、ゆったりと食事を楽しめる空間。スタッフの対応も丁寧で、お料理の説明もわかりやすく、初めての訪問でも安心して楽しめました」というお声をいただいております。
スタッフの対応も丁寧で、お料理の説明もわかりやすく行うことは、私どもの専門知識をわかりやすく伝え、お客様に安心感を提供するための重要な手段です。蟹の部位ごとの特徴や、それぞれの調理法がなぜその蟹に適しているのかなど、専門的な内容も噛み砕いてお伝えしています。
越前がにのような特別な味覚を味わうには、心身ともにリラックスした状態が不可欠です。緊張した状態では、せっかくの繊細な味わいも十分に感じることができません。
お客様の口コミにもあるように、「お店の雰囲気も落ち着いていて、ゆったりと食事を楽しめる空間」を提供しています。この空間づくりは、お客様が慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごせるよう計算されています。
照明の明るさ、テーブルの配置、BGMの選曲まで、すべてがお客様のリラックスを促すために調整されています。不安や疑問を感じることなく、リラックスしてお食事をお楽しみいただけるよう配慮することで、お客様は目の前の越前がにと、職人の技が織りなす食の物語に集中することができます。
初めての訪問における安心感は、料理の品質だけでなく、利便性によっても高まります。特に遠方からお越しのお客様にとって、支払い方法の選択肢は重要な要素です。
お客様の口コミには、「デジタルクーポンやカード支払いなどもOKで安心でした」との評価があります。現代において、多様な支払い方法に対応することは、お客様の利便性への配慮であり、安心してご利用いただける環境づくりの一環です。
現金をたくさん持ち歩く必要がない、ポイントを活用できるなど、お客様のニーズに合わせた柔軟な対応を心がけています。
越前がには、その貴重さゆえに、蟹初心者にとっては調理法の多様さや選び方に戸惑いを感じやすい食材です。「どのサイズを選べばいいのか」「どの調理法が一番おいしいのか」といった疑問は、多くの方が抱えるものです。
以前、お客様から「他のお店で『蟹のサイズと調理方法を選んでね!』と言われても、ちょっと悩んでしまう蟹初心者でした」というお声をいただいたことがあります。確かに、蟹に詳しくない方にとって、いきなり選択を迫られるのは難しいものです。
滝の川の「おまかせ料理」は、このような蟹初心者の不安を解消するために、計算され尽くした構成で設計されています。お客様は選択に悩むことなく、私どもが厳選した最高の越前がにを、最適な調理法で楽しんでいただけます。
実際にご利用いただいたお客様からは、「越前蟹を、刺身、焼き、茹で、天ぷら、蟹味噌ごはん、お味噌汁…とにかく様々な調理方法で、おいしくいただけました」というお声をいただいています。
おまかせ料理では、かに刺しの極限の鮮度、茹でがにの蟹本来の甘みと旨味、焼きがにの香ばしさといった、越前がにの持つ多様な魅力を一度に体験できます。
かに刺しでは、生きた蟹ならではのプリプリとした食感と、口の中でとろける甘みを堪能していただけます。茹でがには、シンプルながら蟹本来の旨味を最も感じられる調理法です。塩加減や茹で時間を絶妙に調整することで、身のふっくらとした食感と濃厚な味わいを引き出します。
焼きがには、香ばしさが加わることで、また違った味わいが生まれます。表面がカリッと香ばしく、中はジューシーという、焼きならではの食感の対比も楽しみの一つです。
料理長がインスピレーションに基づき、味の濃淡、食感の変化、温度の変化が完璧に調和するよう構成するため、初めて越前がにを堪能されるお客様でも、最後まで飽きることなく楽しめます。一品一品が次の料理への期待を高める、そんな流れを大切にしています。
おまかせ料理の品質を支えるのは、料理長の目利きの技術です。料理長が毎朝市場に足を運び、五感を総動員して真に価値のある素材だけを選び抜いています。
蟹の甲羅の色艶、脚の太さ、持ったときの重量感など、様々な要素から鮮度と身入りの良さを見極めます。この技術は、長年の経験と日々の研鑽によって磨かれたものです。
かに刺しや「立ちの握り」における一切れ一貫に最適な技術の説明は、職人の技への敬意を生み出し、お客様の不安を期待へと変えます。「なぜこの調理法を選んだのか」「この蟹の特徴は何か」といった説明を丁寧に行うことで、お客様は料理への理解を深め、より一層楽しむことができます。
初めての訪問であっても、お客様に忘れられない食体験を提供するため、私どもは単に料理を提供するだけでなく、その体験を彩る特別な時間のデザインを追求します。
福井御幸店、越前町本店のどちらでも、越前海岸で水揚げされた魚介類を中心に構成されるコースに組み込まれる「立ちの握り」は、初めてのお客様にとって特に感動的な経験となります。
カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスとも言える臨場感があります。料理長の手元を見ながら、一貫一貫が丁寧に握られる様子を間近で見ることができるのです。
この距離感が、お客様のリラックスした雰囲気を高めます。料理長との会話を通じて、魚の特徴や旬の時期、おすすめの食べ方などを聞きながら味わう体験は、単なる食事を超えた学びの時間でもあります。
料理長はお客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行います。「今日は少し疲れているので、さっぱりしたものがいい」「濃厚な味わいを楽しみたい」といったご要望に、その場で対応できるのが立ちの握りの魅力です。
シャリの温度、握りの強さまで、すべてがその瞬間の最適解として調整されることで、初めてのお客様でも「一貫一貫がお客様仕様」となる贅沢を体験できます。
この細やかな調整は、お客様一人一人を大切にする私どもの姿勢の表れです。同じネタでも、握り方一つで食感や味わいが変わります。その違いを楽しんでいただくことも、立ちの握りならではの醍醐味です。
初回のお客様への配慮として、丁寧なご説明と共に、料理にまつわる「食の物語」をお伝えしています。
食べることは、単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。すべてがつながった時、真の美食体験となるのです。
魚の物語を聞きながら味わう越前がには、冬の厳しい海が育んだ命です。食材への感謝と生命への敬意を感じていただくことで、お客様の経験は深く、心豊かな時間となります。
「この蟹は今朝、○○漁港で水揚げされました」「この時期の蟹は、産卵前で身入りが最高です」といった具体的な情報が、料理に物語性を与え、味わいに深みを加えます。
滝の川が初回のお客様への配慮とリラックスできる環境を徹底できるのは、完全予約制という揺るぎないシステムを基盤としているからです。
滝の川は、福井御幸店、越前町本店ともに、新型コロナウィルスの影響にてご予約のみの営業とさせていただいております。
予約をいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。初めてのお客様であっても、五感を総動員して厳選された最高の越前がにを、最も完璧な状態で提供することが可能です。
例えば、お子様連れのご家族であれば、お子様向けの料理も準備できます。苦手な食材がある方には、代替の料理をご用意します。このような細やかな対応は、完全予約制だからこそ実現できるものです。
完全予約制は、食材を無駄にしないという生命への感謝の哲学に基づいています。必要な分だけを仕入れ、一尾一尾を大切に扱うことで、品質の安定に繋がります。
この徹底した管理が、お客様への安心感を生み出します。「このお店は、食材を大切にしている」という信頼は、料理の味わい以上に、お客様の満足度を高める要素となります。
口コミグルメサイトにて日本一を獲得したという実績は、初めて滝の川の扉を叩くお客様にとって、大きな安心材料となります。
この称号は、私どもの専門知識と経験が最高水準にあることの証明です。お客様は安心して、食通を自認する方も、そうでない方も、越前がにの美食の世界に身を委ねることができます。
「日本一のお店なら間違いない」という安心感が、初めての訪問のハードルを下げ、より多くの方に越前がにの魅力を知っていただく機会を作っています。
越前がにシーズンは繁忙期となるため、ご予約やお問い合わせにつきましては、初回のお客様への配慮として、以下の手段をご利用ください。
このシーズンは非常にタイトな時間が多く、いただいたお電話に出れない可能性がございます。そのため、メールまたはショートメッセージでのご連絡をおすすめしております。
メールアドレスは、echizenkani@outlook.jp(本店・御幸店共通メールアドレス)です。ショートメッセージは、店舗スマホ08037064113までお願いいたします。
お問い合わせの際は、ご希望の日時、人数、アレルギーや苦手な食材の有無などをお知らせいただけますと、よりスムーズなご案内が可能です。
滝の川が大切にする「初回のお客様への配慮」は、お客様に不安なく、心からリラックスして、真の美食体験を味わっていただくための、揺るぎない哲学です。
日本一獲得の実績に裏打ちされた職人の技と、お客様との会話を通じてパーソナライズされる特別な時間は、お客様の心に深く響く食の常識を覆す出会いを提供します。
お客様が遠方から訪れる価値を実感していただくため、私どもは観光ガイドブックには決して載ることのない越前海岸の隠れた魅力スポットの情報も提供しています。朝の漁港や夕暮れの海岸線を訪れることで、料理で味わった越前の海潮の香りや冬の王者たちの背景にある自然環境を肌で感じ、心が洗われるような体験を得ることができます。
福井御幸店、越前町本店ともに、最高の美食経験をご用意して、滝の川一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前がにシーズンが本格化する11月。11月6日の解禁日を迎え、福井の越前海岸は冬の王者たちの恵みに満ち溢れています。私ども「滝の川」は蟹シーズンは休まず営業の体制で、皆様に極上の美食をお届けしております。
この度、口コミグルメサイトのグルメアワードかに料理部門で日本一を獲得するという、大変名誉ある評価をいただきました。これは私たちが提供する越前がに料理の質の高さを証明するものですが、私どもがお客様にお届けしたいのは、店内での食事だけではありません。
真の越前海岸の魅力は、観光ガイドブックには決して載ることのない、隠れた魅力スポットに息づいています。その中でも特にお客様に体験していただきたいのが、「夕暮れの海岸線」の散歩です。
本日は、日本海に沈む夕日がもたらす心が洗われるような体験と、それが滝の川で味わう真の美食体験をいかに完成させているのかを、詳しくお伝えしてまいります。
越前海岸の夕暮れの海岸線は、朝の漁港の活気とは対照的な、静謐な美しさを湛えています。この静けさと雄大さが、お客様の心に深い感動をもたらします。
夕暮れの海岸線を散歩する体験のハイライトは、何と言っても日本海に沈む夕日です。
夕方の越前海岸は、また違った美しさを見せてくれます。日本海に沈む夕日は息をのむほど美しく、その光景を眺めながら散歩することで、心が洗われるような体験ができます。
荒々しい冬の厳しい海が育んだ日本海が、夕暮れ時には一転してオレンジや紫のグラデーションに染まる光景は、まさに息をのむほど美しい光景です。この特別な時間に海岸線に立つことで、お客様は日常の喧騒から完全に解放され、心豊かな時間を過ごすことができます。
水平線に太陽がゆっくりと沈んでいく様子は、時間を忘れさせてくれます。波の音だけが静かに響き、心が自然と落ち着いていく感覚を味わえます。
私どもがお客様に提供したいのは、単なる視覚的な美しさではありません。「心が洗われるような体験」という、内的な変化です。
旅の疲れや日々のストレスが、広大な日本海と、圧倒的な美しさを持つ夕日の光景によって浄化されます。このリセットの時間は、その後の滝の川での食事を味わうための、最高の心の準備となります。
心が静まることで、お客様は料理長が語る「魚の物語を聞きながら」味わう食の物語に、より深く集中できるようになります。計算され尽くした構成のおまかせ料理を、最高の状態で楽しんでいただけるのです。
実際に多くのお客様から「夕日を見てから食事をすると、料理の味わいがより深く感じられた」というお声をいただいています。心の準備が整うことで、食事がより特別な体験になるのです。
夕暮れの海岸線の散歩は、視覚だけでなく、五感すべてを刺激します。
海辺に残る越前の海潮の香り。この香りは、店内で味わう焼きがにの香ばしさや天然岩ガキの風味とリンクし、体験に深みを与えます。海の香りを感じながら散歩することで、これから味わう海の幸への期待が自然と高まっていきます。
身体を包み込む冬の冷たい空気と、夕日の光がもたらすわずかな温かさのコントラスト。この自然の調和こそ、私どもが冬の演出で追求する美意識と調和の源泉なのです。冷たい空気の中で感じる一瞬の温かさは、まさに越前海岸ならではの体験です。
足元に打ち寄せる波の音、遠くで鳴く海鳥の声。これらすべてが組み合わさって、忘れられない体験を作り上げます。
滝の川の料理長が毎朝市場に足を運び、活気に満ち溢れた朝の漁港で五感を総動員して厳選した越前がにや寒ブリ。その生命をいただく食の物語は、夕暮れの海岸線の静けさの中で深く記憶に刻まれます。
朝の漁港が生命の始まりの場所であれば、夕暮れの海岸線は、その生命への感謝の気持ちを新たにし、一尾一尾を大切に扱っているという私どもの哲学を確認する場所です。
料理長は毎朝、市場で魚介類と対話するように選んでいます。その魚がどこで獲れたのか、どんな状態なのか、今日のお客様にお出しするのに最適かどうか。一尾一尾に物語があります。
息をのむほど美しい光景を前に、冬の王者たちという貴重さを持つ食材の背後にある、壮大な自然環境の力を実感できます。この海が育んだ恵みをいただく。その感謝の気持ちは、夕暮れの海を見ることでより深まります。
実際に料理長は「朝の市場で見る魚と、夕暮れの海を眺めながら思い出す魚。その両方があってこそ、お客様に最高の料理が提供できる」と語っています。
越前がには、福井県の越前海岸沖で獲れるズワイガニのブランド名です。厳しい冬の日本海で育った越前がには、身の締まりと甘みが格別です。
この貴重な食材が獲れる海を、夕暮れ時に眺めることで、その価値がより深く理解できます。荒波が打ち寄せる冬の日本海。その厳しい環境だからこそ、最高の味を持つ越前がにが育つのです。
料理として提供される越前がにの背後には、漁師さんの努力、自然の恵み、そして長い年月をかけて育まれた海の環境があります。夕暮れの海岸線を歩くことで、そのすべてを感じることができます。
私どもの料理は、冬の演出において夕暮れの海岸線の美しさを反映させています。
雪景色を思わせる白を基調とした演出は、雪が降る前の、静かにオレンジに染まる夕暮れの海岸線の美しさにも通じています。
器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感を演出することで、お客様の夕暮れの海岸線の体験と、店内の特別な時間がシームレスに調和します。
例えば、かに刺しを盛り付ける器は、夕日の色を連想させる温かみのある色合いを選んでいます。また、添え物の大根も、冬の白さと夕暮れの光のコントラストを表現しています。
料理を味わいながら、先ほど見た夕暮れの海岸線の景色が自然と思い出される。そんな体験を提供したいと考えています。
かに刺しの極限の鮮度、かに味噌の濃厚な旨味。これらを味わうとき、日本海の壮大な景色が脳裏に浮かぶことで、味覚の感動は最大化されます。
焼きがにの香ばしさは、夕暮れの海岸線で感じた海潮の香りと結びつきます。茹でがにの甘みは、夕日の優しい光の温かさと重なります。
このように、視覚と味覚が融合することで、単なる食事を超えた、総合的な体験が生まれるのです。
滝の川が完全予約制を堅持しているのは、お客様にリラックスした状態で、越前がに料理と越前海岸の隠れた魅力スポットを堪能していただくためです。
予約制により、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わう贅沢な時間を確保できます。
この時間の余裕があるからこそ、お客様は食事の前後で夕暮れの海岸線を散歩する体験を、心置きなく楽しむことができます。日没の時間に合わせて、少し早めにお越しいただくこともお勧めしています。
例えば、18時からのディナーをご予約いただいた場合、17時頃に現地に到着して、夕暮れの海岸線を30分ほど散歩してから来店される。そんなスケジュールが理想的です。
時間に追われることなく、自然の美しさを堪能してから、ゆっくりと食事を楽しむ。これが滝の川が提案する、最高の過ごし方です。
初めてお越しいただくお客様でも、不安や疑問を感じることなくリラックスできるよう、丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。
夕日の美しさを楽しむ余裕が生まれることで、その後の真の美食体験への期待も高まります。スタッフ一同、お客様が最高の状態で料理を楽しんでいただけるよう、細やかな配慮を心がけています。
おすすめの散歩コースや、夕日が特に美しく見えるスポットなど、ご希望があればお気軽にお尋ねください。地元ならではの情報を、喜んでお伝えいたします。
日本海に沈む夕日の息をのむ美しさは、自然環境が健全であることの証です。私どもは、この美しい環境を守ることも大切な使命だと考えています。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。滝の川では、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
地元の漁師さんとの対話を大切にし、資源管理に配慮した漁業を応援しています。また、使用する食材も、環境に配慮した方法で獲られたものを優先的に選んでいます。
この取り組みは、お客様が夕暮れの海岸線の散歩を通じて感じる「心が洗われるような体験」が、未来永劫に続くことへの約束でもあります。
私たちの子供たち、孫たちの世代にも、この美しい夕日を見てもらいたい。この海で獲れる美味しい越前がにを味わってもらいたい。そんな思いから、環境への配慮は決して欠かすことができません。
料理を提供する立場として、自然の恵みに感謝し、それを大切に扱うことは当然の責任です。一尾一尾を大切に扱い、余すことなく活用する。これも環境保護の一環です。
口コミグルメサイトのかに料理部門で日本一を獲得した店として、私どもは越前海岸全体の魅力を深く知る立場にあります。
観光ガイドブックには決して載ることのない越前海岸の隠れた魅力スポット。しかし、日本一獲得店が勧める夕暮れの海岸線の散歩は、その貴重さと価値を深く信頼していただけます。
食通を自認する方も、そうでない方も、私どもが提案する特別な時間を通じて、越前がにの美食だけでなく、この地の深い魅力を知ることができます。
実際に、お客様からは「料理だけでなく、この土地全体を楽しめた」「夕日を見てから食事をしたことで、忘れられない思い出になった」といった嬉しいお声を多数いただいています。
心が洗われるような体験をした後に、一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語を味わう真の美食体験は、お客様の食の常識を覆す出会いとなるでしょう。
日本海の壮大な景色を背景に、かに刺しの極限の鮮度やかに味噌の濃厚な旨味を味わうことで、味覚の感動は最大化されます。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし滝の川では、料理長が五感を総動員して選んだ、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
越前がにシーズンは繁忙期となるため、お客様の特別な時間を確実に、最高の品質でご提供するために、完全予約制へのご理解とご協力をお願いいたします。現在、ご予約承り中です。
お客様が夕暮れの海岸線の散歩を心ゆくまで楽しんだ後、リラックスして最高の状態での提供を受けられるよう、以下の連絡手段をご利用ください。
このシーズン非常にタイトな時間が多く、いただいたお電話に出れない可能性がございます。そのため、メールまたはショートメッセージでのご連絡をお勧めしております。
メール:echizenkani@outlook.jp(本店・御幸店共通メールアドレス) ショートメッセージ:店舗スマホ08037064113
お電話でのご予約も承っております。 福井御幸店:0776-43-0930 越前町本店:0778-39-1120または0778-39-1200
福井御幸店は、福井県福井市御幸4丁目12-1にございます。ランチは11時から14時まで、ディナーは18時から21時30分まで営業しております。
越前町本店は、福井県丹生郡越前町高佐16-19-2にございます。11時から15時まで営業しております。
両店舗ともご予約のみの営業とさせていただいております。当日のご予約は承れない場合がございますので、お早めのご予約をお勧めいたします。
滝の川が贈る越前がに料理は、夕暮れの海岸線で心が洗われる体験とセットになった、トータルな体験のデザインです。
日本海に沈む夕日の息をのむ美しさは、私どもが提供する真の美食体験のプロローグであり、エピローグです。
料理を味わう前に夕日を見ることで心が整い、料理を味わった後に思い出す夕日の景色がその体験をより深いものにする。この循環こそが、滝の川が目指す最高のおもてなしです。
福井御幸店、越前町本店ともに、最高の美食体験をご用意して、滝の川一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
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※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前がにシーズンが本格化し、福井の越前海岸は冬の恵みに満ち溢れる季節を迎えています。11月6日の解禁日を経て、私ども「滝の川」は蟹シーズン中も休まず営業を続け、皆様に最高の美食体験をお届けしております。
この度、口コミグルメサイトのグルメアワード、かに料理部門において日本一を獲得いたしました。この評価は、私どもが提供する越前がに料理の品質だけでなく、お客様に忘れられない食の体験をお届けし続けてきた結果だと考えております。
私どもが大切にしているのは、店内での時間だけではありません。越前海岸の真の魅力は、観光ガイドブックには載らない隠れた名所に息づいています。この地域の生命力、自然、そして人々の営みを感じていただくことが、お客様に特別な食体験をもたらす源泉なのです。
今回は、その隠れた名所の中でも特に活気に満ちた「早朝の漁港」について、詳しくお話しさせていただきます。この早朝の漁港での体験が、いかにして私どもの料理を支え、お客様のテーブルに並ぶ越前がにや冬の魚介類の価値を高めているのか、お伝えしてまいります。
私どもがお客様に早朝の漁港訪問をおすすめするのは、単なる観光案内ではありません。それは、私どもが提供する料理の物語の始まりを、ご自身の目で確かめていただくためなのです。
早朝の越前海岸の漁港は、まさに生命力に満ち溢れています。漁師たちが夜明け前から海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が、次々と水揚げされる光景は圧巻です。この活気ある現場を目の当たりにする体験は、店内で越前がにを味わう際の感動を何倍にも高めてくれます。
冬の厳しい海が育んだ魚介類が、いかにして自然と人の努力の結晶としてお客様のテーブルに届くのか。その生命の物語を肌で感じることができるのです。
私ども「滝の川」が目指す真の美食体験は、三つの要素が揃って初めて完成します。
一つ目は「食材の生命」です。越前がにや寒ブリ、甘エビなど、越前海岸で水揚げされた魚介類が持つ貴重さこそが、料理の土台となります。
二つ目は「調理人の技術」です。一切れ一貫に込められた技術や、微妙な火加減のコントロールといった職人の技が、食材の価値を最大限に引き出します。
三つ目は「味わう時間の貴重さ」です。慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと魚の物語を聞きながら味わう特別な時間が、記憶に残る食体験を生み出します。
早朝の漁港を訪れる体験は、この「食材の生命」と「味わう時間の貴重さ」を直感的に理解するための、最も効果的な方法なのです。実際に水揚げの現場を見ることで、お客様は食材がどれほど貴重なものかを実感されます。そして、その実感が店内での食事をより深い体験へと変えていくのです。
早朝の漁港は、私どもの料理の品質が生まれる現場でもあります。日本一獲得を支える仕入れへのこだわりは、この活気に満ちた漁港で、毎日繰り広げられる料理長と素材との真剣勝負によって培われています。
滝の川の料理長は、この早朝の時間帯に市場を訪れて最高の素材を選んでいます。これは単なる仕入れ作業ではありません。長年の経験と知識を総動員した、プロの技術が試される瞬間なのです。
料理長は五感すべてを使って魚を見極めます。魚の目の輝き、身の張り具合、鰓の色、そして匂い。これらのサインを瞬時に確認し、真に価値のある素材だけを選び抜きます。
たとえば、越前がにの選別では、甲羅の色艶、脚の太さ、重量感など、細かなポイントをチェックします。同じ日に水揚げされたカニでも、個体差は驚くほど大きいのです。活気に満ちた漁港の喧騒の中でも、長年の経験によって培われた目利きの技術を駆使し、個体差、季節差、産地差を見極め、その日最高の状態の一匹を選び出します。
この目利きの技術は、一朝一夕で身につくものではありません。何年もの間、毎朝市場に通い、無数の魚介類と向き合い、時には失敗も経験しながら磨き上げてきた技術です。お客様が店内で味わう一皿の背景には、こうした地道な努力の積み重ねがあります。
早朝の漁港で水揚げされたばかりの越前がにだからこそ、かに刺しで提供できる極限の鮮度が保証されます。一切れ一貫に最適な技術は、この最高の鮮度があって初めて活きるのです。
どれほど優れた調理技術を持っていても、素材の鮮度が落ちていては意味がありません。逆に言えば、最高の鮮度の素材を手に入れることができれば、調理人の技術が最大限に発揮されます。これが、私どもが早朝の市場訪問にこだわる理由です。
また、早朝の漁港での水揚げを目の当たりにすることで、生命への感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱うという私どもの哲学が、より強く確立されます。海の恵みは当たり前のものではなく、自然からの贈り物であるという認識が、私どもの料理の根底にあります。
早朝の漁港の活気を知ることは、滝の川の「立ちの握り」を味わう体験を劇的に深めます。私どもの革新的な寿司の世界である「立ちの握り」は、カウンター越しに料理長と向き合いながら楽しむスタイルです。
このライブパフォーマンスの中で、料理長は魚の物語を語りながら寿司を握ります。お客様は、目の前で握られた寒ブリや甘エビが、今朝見た活気に満ちた漁港から直行してきたことを知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
「この寒ブリは今朝、漁港で一番良い個体を選びました。脂の乗り具合が絶妙なので、シャリの温度を少し低めにしています」
このような会話が、カウンター越しに自然に生まれます。一貫一貫がお客様仕様となるシャリの温度や握りの強さの微調整の技術は、その背景に早朝の漁港での妥協なき仕入れへのこだわりがあるからこそ、お客様に揺るぎない信頼を提供できるのです。
たとえば、同じ甘エビでも、その日の海水温度や漁場によって身の締まり具合が変わります。料理長はそれを見極めて、握りの強さを調整します。身が柔らかい日は優しく、しっかりしている日は少し強めに。こうした細かな調整が、一貫一貫の完成度を高めているのです。
お客様からは「同じ魚でも、毎回味わいが少しずつ違うのが面白い」というお声をいただきます。これは季節や海の状況による自然な変化であり、それこそが旬の魚を味わう醍醐味なのです。
越前海岸の隠れた名所は、早朝の漁港だけではありません。私どもは、お客様の心豊かな時間を完成させるため、周辺の体験もご提案しています。
早朝の漁港の活気と対比するように、夕方の日本海に沈む夕日は息をのむほど美しい光景です。その静謐な美しさは心が洗われるような体験をもたらし、越前の海潮の香りを強く感じさせてくれます。
朝の活気と夕方の静けさ。この対比こそが、越前海岸の魅力の本質です。朝に漁港の生命力を感じ、夕方に海の神秘を感じる。一日を通して海と向き合うことで、私どもが提供する料理の意味がより深く理解できるのです。
漁師や地元住民との何気ない会話から、この地域の深い魅力を知ることも、観光ガイドブックには決して載ることのない、越前海岸の隠れた名所を体験する重要な要素です。
「今年の越前がには特に良いよ。海水温がちょうど良かったからね」
こんな会話が、漁港では自然に交わされます。地元の方々は、海の状態や魚の様子を誰よりも知っています。その知識と経験は、何世代にもわたって受け継がれてきたものです。
私ども「滝の川」も、こうした地元の方々との関係を大切にしています。漁師さんとの信頼関係があるからこそ、最高の魚介類を優先的に譲っていただけるのです。これは長年この地で営業を続けてきた結果であり、一朝一夕には築けない関係です。
早朝の漁港の活気と、そこで厳選された越前がにの最高の品質を、すべてのお客様に提供するためには、確実なシステムが不可欠です。
私ども「滝の川」が福井御幸店、越前町本店ともに完全予約制を堅持しているのは、最高の状態での提供を保証するためです。これは決して不便をおかけするためではなく、お客様により良い体験を提供するための選択なのです。
予約をいただくことで、料理長は早朝の漁港で選んだ最高の素材を、お客様の人数に合わせて確実に準備できます。目利きの妥協を排除し、職人の技を最大限に発揮できる環境を確保できるのです。
たとえば、4名様のご予約をいただいた場合、料理長は4名様分の最高の越前がにを確保します。当日になって追加の来客があった場合、同じ品質の食材を用意できない可能性があります。だからこそ、事前のご予約が必要なのです。
また、食材を無駄にしないという生命への感謝の哲学に基づき、必要な分だけを仕入れることで、早朝の漁港の恵みを一尾一尾大切に扱っているという信頼を担保します。現代社会では食品ロスが問題となっていますが、私どもは予約制にすることで、この問題にも取り組んでいます。
越前海岸の隠れた名所である早朝の漁港の恵みを未来に渡って享受するためには、自然への敬意が不可欠です。
私どもは、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。この自然への敬意に基づく活動もまた、日本一獲得を支える信頼の一部です。
具体的には、資源保護のため禁漁期間を守ることはもちろん、小さすぎる個体は仕入れないといった配慮を行っています。目先の利益だけを追求するのではなく、10年後、20年後も越前の海が豊かであり続けるために、今できることを実践しています。
越前がにシーズンは繁忙期となるため、お客様にはスムーズなご予約をお願いしております。現在、ご予約を承り中です。
このシーズンは非常にタイトな時間が多く、いただいたお電話に出られない可能性がございます。ご予約やお問い合わせは、echizenkani@outlook.jpへのメールもしくは、店舗スマホ08037064113にショートメッセージをお願い申し上げます。
メールやショートメッセージでしたら、私どもが手が空いた時に確実に確認でき、ご返信することができます。お客様にもお待たせすることなく、スムーズなやり取りが可能です。
特に週末やシーズンピーク時は、数週間前からご予約で埋まることもございます。お早めのご連絡をおすすめいたします。
「滝の川」で味わう越前がに料理は、早朝の漁港の活気、夕暮れの海岸線の静謐さ、そして地元の人々の温かさといった、越前海岸の隠れた名所すべてを内包する体験です。
日本一獲得に裏打ちされた職人の技による専門性と、完全予約制による信頼性が保証する最高の体験は、お客様の心に深く響く特別な出会いを提供します。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、私ども「滝の川」では、料理長が五感を総動員して選んだ、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
福井御幸店、越前町本店ともに、最高の美食体験をご用意して、「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前がにシーズンも深まり、福井の越前海岸は11月6日の解禁日から最高の恵みに満ち溢れる日々を送っています。私ども「滝の川」は、蟹シーズンは休まず営業の体制で、この冬の王者たちの美食を追求し続けております。
この度、私どもが口コミグルメサイトにてグルメアワードかに料理部門で日本一を獲得いたしました。この高い評価は、私たちが提供する越前がに料理の質の高さを証明していますが、その根底には、お客様一人ひとりの時間を大切にする、揺るぎない哲学があります。
本日は、私どもが最も大切にする「お客様との特別な時間」に焦点を当てます。特に、長年にわたってご愛顧いただく「常連様との絆」をいかに深め、特別なメニューの提案を通じて、真の美食体験を実現しているのかを、深く解説してまいります。
滝の川が目指すのは、いつでも同じものが食べられる便利さではありません。その時期、その瞬間にしか出会えない特別な味覚に出会うことができる場所でありたいと考えています。そして、その貴重さを最大限に引き出すために、お客様との人間的な繋がりを最も重視しています。
私どもにとって、「お客様との特別な時間」の創出は、料理の美味しさと同等、あるいはそれ以上に重要です。
滝の川では、お客様一人一人との時間を大切にしています。単に料理を提供するだけでなく、お客様との会話を通じて、より深い食体験をしていただけるよう心がけています。
この哲学は、お客様に慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただくための基盤となります。お客様の心豊かな時間をデザインすることこそ、私どもの提供する体験の核心なのです。
たとえば、越前がにの甲羅に詰まった蟹味噌をお召し上がりいただく際には、ただお出しするのではなく、その日の蟹がどのような海域で育ち、どのような特徴を持っているのかをお話しします。そうすることで、一口一口に物語が生まれ、記憶に残る食事となるのです。
常連様との絆は、初めてご来店いただくお客様への丁寧な配慮から始まります。
初めてお越しいただくお客様には、滝の川の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。不安や疑問を感じることなく、リラックスしてお食事をお楽しみいただけるよう配慮しています。
越前がにのような特別な味覚を前にすると、蟹初心者のお客様は調理法の選択などに戸惑うこともあります。「焼きがにと茹でがに、どちらが良いのだろう」「蟹味噌はどうやって食べるのが正解なのか」といった疑問をお持ちの方も少なくありません。
私どもは、お料理の説明もわかりやすく、不安や疑問を感じることなく食事を楽しめるようサポートします。焼きがにの香ばしさ、茹でがにの繊細な甘み、それぞれの魅力を丁寧にご説明し、お客様のお好みに合わせたご提案をいたします。この初回のお客様への配慮が、将来的な常連様との絆へと繋がるのです。
長年にわたり滝の川を支えてくださる常連のお客様は、私どもにとって「まるで家族のような親しさ」でお迎えする、最も大切な存在です。この深い絆があるからこそ、料理長は専門的な知識を駆使した「特別なメニュー」の提案が可能になります。
常連様との絆の深さは、単なるサービスを超えたパーソナライゼーションに現れます。
長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしています。お客様の好みや体調の変化、人生の節目節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。
たとえば、ある常連様は毎年、結婚記念日に滝の川をお選びくださいます。最初のご来店から数えて、もう十年以上のお付き合いです。お二人の好みはすべて記憶しております。ご主人様は焼きがにの香ばしさを好まれ、奥様は甘エビの繊細な甘みに目がありません。記念日には、特大サイズの越前がにを厳選し、焼きと茹での両方をお楽しみいただける特別なコースをご用意します。
また別の常連様は、お子様の成長と共に滝の川を訪れてくださいます。小学生だったお子様が今では大学生。その成長を見守らせていただけることは、私どもにとってもこの上ない喜びです。お子様の好みの変化に合わせて、年々メニューの内容を調整しています。
特別なメニューの提案は、深い専門知識と情報の蓄積に裏打ちされています。
まず、嗜好の蓄積です。過去の来店時にお客様との会話で得た情報を記憶し、今回の特別なメニューの構成に活かします。好きなネタ、苦手な調理法、体調の変化、アレルギーの有無など、細かな情報まですべてです。
「前回、寒ブリの脂が少し重く感じられた」というお声があれば、今回は白身魚を中心に構成します。「蟹味噌が大好き」とおっしゃっていた常連様には、蟹味噌ごはんやカニ味噌甲羅焼き飯を締めにご用意し、濃厚な旨味をさらに引き立てるようアレンジします。
次に、人生の節目への対応です。記念日や特別な集まりの際には、越前がにや冬の王者たちの中から、その場にふさわしい貴重さを持つ食材を目利きの技術で厳選し、提供します。料理長が毎朝市場に足を運び、五感を総動員して厳選した素材の中から、常連様の特別なメニューに相応しい最高の一匹を選び出すのです。
この特別なメニューは、その日だけの特別な組み合わせを超え、そのお客様だけの唯一無二のコースとなります。
この「特別なメニュー」の提供を可能にするのは、料理長が持つ専門的な技術です。
まず、仕入れへのこだわりがあります。料理長は毎朝市場に足を運び、五感を総動員して素材を厳選します。常連様の特別なメニューに相応しい最高の一匹を選び出す技術は、長年の経験から培われたものです。
次に、調理技術への追求です。常連様の好みが「焼きがにの香ばしさ」に傾いていると分かれば、伝統的な調理法である焼きの微妙なコントロールをさらに突き詰め、越前の海潮の香りを最大限に引き出す特別な火加減を適用します。焼き過ぎれば身が硬くなり、焼きが足りなければ香ばしさが出ません。その絶妙なバランスを見極めるのが、料理長の腕の見せ所です。
また、蟹味噌好きな常連様には、蟹味噌ごはんやカニ味噌甲羅焼き飯などの締めを、さらに濃厚な旨味が引き立つようにアレンジします。蟹味噌の風味を損なわず、かつご飯との一体感を生み出す調理法は、まさに職人技と言えるでしょう。
常連様との絆を最もダイレクトに感じていただける場所の一つが、「立ちの握り」です。ここでは、お客様との会話が、料理をパーソナライズするための重要な情報源となります。
立ちの握りは、まさにライブパフォーマンスとも言える臨場感の中で、一貫一貫に込められた技術が披露されます。
料理長は、お客様の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行います。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量まで、すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
たとえば、「今日は少し疲れている」とおっしゃる常連様には、寒ブリは控えめに、甘エビの甘さを堪能していただけるよう構成を変更します。「今日は思い切り食べたい」というお声には、脂の乗った魚を中心に、ボリューム感のある握りをご提供します。
この対話を通じたパーソナライズは、立ちの握りならではの魅力です。カウンター越しに料理長と直接お話しいただくことで、リアルタイムでメニューが調整されていく。この一体感こそが、特別な時間を生み出すのです。
お客様との特別な時間は、料理長の語る「食の物語」によって深く記憶に刻まれます。
立ちの握りでは、料理長からその魚の物語を聞くことができます。こうした背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
「今朝の市場で出会ったこの寒ブリは、能登沖で育った特別な一匹です。脂の乗り具合が絶妙で、口の中でとろけるような食感があります」。こうした説明を聞きながらいただく握りは、ただの美味しい寿司ではなく、物語のある一皿となるのです。
常連様は、越前がにが生命をいただくことへの感謝の気持ちに基づき、いかに一尾一尾を大切に扱っているかを知ることで、滝の川の哲学に共感し、絆をさらに深めます。食材への敬意、調理への真摯な姿勢、そしてお客様への想い。それらすべてが、一貫の握りに込められているのです。
常連様との絆を深めるための高度なパーソナライズは、揺るぎない運営体制の徹底があって初めて実現します。
滝の川が福井御幸店、越前町本店ともに完全予約制を堅持しているのは、お客様との特別な時間と最高の状態での提供を両立させるためです。
予約制により、料理長は微調整の技術や特別なメニューの準備に集中でき、慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わっていただける贅沢な時間を提供できます。飛び込みのお客様をお断りするのは心苦しいのですが、すでにご予約いただいている常連様に最高の体験をお届けするためには、この体制が不可欠なのです。
また、食材を無駄にしないという生命への感謝の哲学に基づき、特別なメニューの素材も、過不足なく厳選し、一尾一尾を大切に扱う運用が可能です。必要な分だけを仕入れ、その日のお客様のために最高の状態で提供する。これが私どもの責任だと考えています。
口コミグルメサイトにて日本一を獲得したことは、私どもが提供する特別なメニューやパーソナライズされたサービスが、最高水準の知識と経験に裏打ちされていることの証明です。
この評価があるからこそ、食通を自認する方も、そうでない方も、安心して滝の川の扉を叩き、常連様との絆の輪に加わることができるのです。初めてのお客様が「日本一のお店だから安心して予約できた」とおっしゃってくださることが、私どもの励みとなっています。
越前がにシーズンは繁忙期となるため、お客様とのコミュニケーションを円滑にするための配慮を行っています。
このシーズンは非常にタイトな時間が多く、いただいたお電話に出れない可能性がございます。ご予約やお問い合わせにつきましては、echizenkani@outlook.jpへのメールもしくは、店舗スマホ08037064113にショートメッセージをお願い申し上げます。
メールやショートメッセージであれば、私どもも確実に確認でき、迅速にご返信できます。お客様にご不便をおかけしないための工夫ですので、ぜひご活用ください。
滝の川が大切にする「常連様との絆」と「お客様との特別な時間」は、私どもの哲学そのものです。
日本一獲得に裏打ちされた専門的な知識によって提供される、特別なメニューの提案や、一貫一貫がお客様仕様となる立ちの握りの体験は、お客様の心に深く響く食の常識を覆す出会いを提供します。
越前海岸の観光ガイドブックには決して載ることのない真の魅力と、冬の王者たちの貴重さを、特別なメニューと心豊かな時間を通じてぜひご堪能ください。
私どもは、すべてのお客様を常連様のようにお迎えしたいと考えています。初めてのご来店であっても、長年通ってくださっている常連様であっても、その日のお客様にとって最高の体験をお届けする。それが滝の川の使命です。
福井御幸店、越前町本店ともに、最高の美食体験をご用意して、滝の川一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前がにシーズンも本格化し、福井の越前海岸は11月6日の解禁日を経て、冬の王者たちの豊かな恵みが連日水揚げされる最高の時期を迎えております。私ども「滝の川」は、蟹シーズンは休まず営業の体制で、最高の美食を追求し続けております。
この度、口コミグルメサイトにてグルメアワードかに料理部門で日本一を獲得いたしました。これは、私たちが提供する越前がに料理に加えて、越前海岸で水揚げされた魚介類を中心に独自の視点で仕上げたお寿司を通じて、お客様に忘れられない食体験を提供し続けてきた証だと確信しております。
私どもが追求する革新的な寿司の世界の象徴が、「立ちの握り」です。このスタイルは、従来の寿司の概念を超えた寿司の新たな境地を開き、料理長の職人の技とインスピレーションが融合したライブパフォーマンスとして、お客様の経験を最高潮に高めています。
本日は、この「立ちの握り」における技術の核心、すなわち「一貫一貫がお客様仕様」となる秘密に焦点を当てます。特に「シャリの温度」と、お客様との会話を通じて実現される「微調整の技術」が、いかに一貫一貫に込められた技術として、真の美食体験を保証しているのかを、深く解説してまいります。
「立ちの握り」は、カウンター越しにお客様と料理長が直接向き合うことで、その瞬間に最高の状態での提供を実現するための、滝の川独自の哲学です。
私どものおまかせ料理は、その日だけの特別な組み合わせという予測不能の贅沢を提供します。この哲学は、立ちの握りにおいて、微調整の技術として最大限に発揮されます。
お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行います。同じネタでも、お客様によって少しずつ違った仕上がりになることもあります。これこそが、立ちの握りの真の魅力なのです。
この微調整こそが、寿司の新たな境地です。料理長は、お客様の表情や会話から得た情報、あるいは季節や天候の変化といったインスピレーションを即座に反映させ、一貫一貫がお客様仕様となる握りを創造します。
たとえば、寒い日にご来店されたお客様には、体を温めていただけるような温度調整を施します。また、お酒を楽しまれている方には、酒の肴として最適なバランスを考慮します。お子様連れのご家族には、お子様でも食べやすい握りの強さや、ワサビの量を調整いたします。
このように、立ちの握りは単なる寿司の提供ではなく、お客様一人ひとりとの対話の中で生まれる、その時だけの特別な作品なのです。料理長がお客様の様子を見ながら、一貫ごとに最適な状態を追求する。これが滝の川の考える真の寿司体験です。
寿司の調和を決定づける要素の中でも、特にシャリの温度は極めて重要です。シャリが冷たすぎるとネタの脂が固まり、旨味が閉じ込められてしまいます。逆に熱すぎると、ネタの鮮度感が失われ、シャリ自体もべたついてしまいます。
私どもは、魚介類は繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生むことを熟知しています。この知見は、加熱調理だけでなく、シャリの温度管理にも適用されます。
シャリの温度は、その日提供するネタの特性に合わせて、微妙なコントロールが行われます。特に脂の多いネタは、シャリをわずかに温かくすることで、口に入れた瞬間に脂が溶け出し、ネタとシャリが一体となる最高の状態が生まれます。
たとえば、脂がのった寒ブリの場合、シャリの温度を人肌よりやや低い程度に保ちます。この温度が、ブリの脂を最も美しく溶かし出し、口の中で絶妙な一体感を生み出すのです。一方、極限の鮮度のかに刺しの場合は、その繊細な甘みを引き立てるため、シャリをやや低めの温度に調整します。
この温度調整は、単に温かい・冷たいという単純な話ではありません。ネタの種類、その日の状態、お客様の好み、そして季節の気温まで考慮した上での、非常に繊細なコントロールなのです。
夏場と冬場では、お客様が心地よく感じる温度も異なります。また、連続してお召し上がりいただく中で、口の中の温度も変化していきます。料理長は、そうした細かな変化まで計算に入れながら、一貫一貫の温度を調整しているのです。
このシャリの温度の調整こそ、一貫一貫に込められた技術の中でも、お客様の経験を劇的に向上させる最も重要な要素です。目には見えない、しかし確実に舌で感じられる、この繊細な技術が、滝の川の立ちの握りを特別なものにしています。
立ちの握りで提供される寿司は、シャリの温度だけでなく、握りの強さやネタとの組み合わせ、ワサビの量といった、すべての要素がその瞬間の最適解として調整されます。
握りの強さは、料理長の職人の技が最も試される部分です。シャリが口に入れた瞬間にホロッとほどける状態を保つためには、シャリの中に空気を含ませるように握る必要があります。しかし、この強さは、ネタの種類や大きさ、そしてお客様の食べる速さ、さらには季節による米の水分量によって微調整されます。
たとえば、柔らかいトロのような脂の多いネタには、やや優しく握ります。強く握りすぎると、シャリの粒が潰れて食感が損なわれるだけでなく、ネタとの一体感も失われてしまいます。一方、イカのような歯ごたえのあるネタには、しっかりとした握りが必要です。ネタの食感とシャリの食感が調和するよう、握りの強さを調整するのです。
お客様との会話の中で、その方がどのような食事を求めているか、たとえばリラックスしてお食事したいのか、あるいは食欲が旺盛なのか、といった体調も考慮し、握りの強さが決定されます。
ワサビの量も、非常に重要な要素です。ワサビは単なる辛味の調味料ではありません。魚の生臭さを消し、旨味を引き立て、口の中をリフレッシュさせる役割を持っています。
脂の強い魚には、やや多めのワサビで口の中をすっきりさせます。逆に、繊細な味わいの白身魚には、ワサビを控えめにして、魚本来の味を最大限に引き出します。また、お客様のワサビの好みも、会話の中で自然に把握し、調整していきます。
こうした一つひとつの調整が積み重なって、お客様だけの特別な一貫が生まれるのです。これは、回転寿司や持ち帰り寿司では決して味わえない、立ちの握りならではの贅沢なのです。
シャリの温度と握りの強さが完璧に調整されても、ネタの切り付けが不十分であれば、寿司は成立しません。料理長は、越前海岸で水揚げされた魚介類の素材の特性に合わせた温度管理、時間調整を行い、ネタを最高の状態に保ちます。
刺身一つを取っても、その魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、一切れ一貫に最適な技術を適用します。越前がにを扱う際の極限の鮮度の追求や、秋鯖の脂の乗りを見極めた上での切り付けも、この専門性によって行われます。
たとえば、マグロの大トロは、繊維に対して直角に包丁を入れることで、口の中でとろけるような食感が生まれます。しかし、赤身の場合は、やや繊維に沿って切ることで、歯ごたえと旨味のバランスが取れるのです。
イカは、細かく包丁を入れる「かくし包丁」という技法を使います。これにより、歯切れが良くなり、甘みも引き出されます。また、表面に美しい模様が浮かび上がり、見た目の美しさも増します。
越前がには、その時期によって身の詰まり具合が異なります。解禁直後はやや細身ですが、12月から1月にかけて最も身が詰まります。料理長は、その日の蟹の状態を見極めて、切り方や盛り付け方を変えています。
こうした技術は、長年の経験と、毎日魚と向き合う中で培われたものです。一尾一尾の魚と対話し、その魚が最も美しく、おいしく召し上がっていただけるよう、最適な切り方を選ぶ。これが、滝の川の考える魚への敬意なのです。
一貫一貫がお客様仕様となる贅沢は、料理長が長年の経験と絶え間ない学習によって培われた目利きの技術で選び抜いた素材があって初めて可能です。
毎朝市場に足を運び、個体差、季節差、産地差を見極めて選ばれた最高のネタが、その日のインスピレーションと微調整の技術によって、最高の経験へと昇華されるのです。
市場では、同じ魚種でも一尾一尾が違います。同じ日に同じ海域で獲れた魚でも、脂の乗り、身の締まり、鮮度の保ち方が異なります。料理長は、魚の目の輝き、エラの色、身の張り、そして長年の経験から培った勘を総動員して、その日最高の一尾を選び抜きます。
たとえば、寒ブリを選ぶ際、まず全体の体型を見ます。丸々と太ったブリは、脂が乗っている証拠です。次に目を見ます。澄んだ目は鮮度の証です。そして実際に触れてみて、身の弾力を確かめます。こうした一連の確認を経て、初めて仕入れを決めるのです。
越前がにの場合は、さらに慎重です。黄色いタグが付いた越前がにの中でも、甲羅の硬さ、重量感、足の太さなどを確認し、その日のお客様に最もふさわしい蟹を選びます。雄のズワイガニである越前がには、一尾ごとに個性があり、料理長はその個性を見抜く目を持っているのです。
そして、選び抜いた素材をどう料理するか。これもまた、その日の気温、湿度、お客様の顔ぶれを見ながら決めていきます。この判断こそが、料理長のインスピレーションであり、滝の川の立ちの握りを唯一無二のものにしている要素なのです。
立ちの握りでは、料理長からその魚の物語を聞くことができます。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。こうした背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
お客様は、目の前で握られた一貫の寿司が、越前海岸が育む四季の恵みの一部であり、生命をいただくことへの感謝の気持ちが込められていることを、会話を通じて理解します。
越前がにシーズン中であれば、その蟹が冬の厳しい海が育んだ命であること、そして漁師や市場関係者の努力があったことを知ることで、その貴重さを深く感じられます。
たとえば、「この寒ブリは、今朝三国港で水揚げされたものです。今年は海水温が例年より低く、脂の乗りが素晴らしいんです」といった話を聞きながら食べる寿司は、ただ食べるだけの寿司とは全く違う体験になります。
また、「このイカは、越前海岸で獲れた白イカです。透明感のある身が特徴で、甘みが強いんですよ。表面に入れた包丁の模様、これは松の葉をイメージしています」といった説明を受けると、寿司が一つの芸術作品のように感じられます。
一品一品に込められた料理人の想いを知ることで、シャリの温度や握りの強さといった微妙なコントロールが、単なる技術ではなく、お客様への最高の状態での提供という約束の証であることが理解されます。
この会話こそが、立ちの握りの最も大切な要素の一つなのです。料理と会話が一体となって、忘れられない食の記憶を作り上げていく。これが、滝の川が目指す真の美食体験なのです。
お客様との会話は、一貫一貫がお客様仕様となるサービスを可能にするだけでなく、お客様と滝の川との間に特別な時間と絆を築きます。
長年通っていただいている常連のお客様とは、好みや体調の変化、人生の節目節目を共有し、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。
あるお客様は、毎年お誕生日に滝の川にいらっしゃいます。料理長は、そのお客様の好みを熟知しており、その年に最も状態の良い魚を使った特別な握りをご用意します。「今年も一年、健康で過ごせますように」という願いを込めて、一貫一貫を握る。これは、単なる商売を超えた、人と人との心の交流なのです。
また、初めて立ちの握りを体験されるお客様でも、不安や疑問を感じることなく、リラックスしてお食事いただけるよう、丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。
「立ちの握りは初めてで緊張します」とおっしゃるお客様には、「どうぞリラックスしてください。分からないことがあれば何でも聞いてくださいね」と優しく声をかけます。そして、一貫目から、寿司の食べ方、魚の特徴、調理法などを丁寧に説明しながら、お客様が徐々に緊張をほぐしていけるよう配慮します。
こうした心配りが、お客様に「また来たい」と思っていただける理由なのです。滝の川の立ちの握りは、単に美味しい寿司を提供する場ではありません。お客様と料理長が、食を通じて心を通わせる、特別な時間を共有する場なのです。
滝の川は、福井御幸店、越前町本店ともに、新型コロナウィルスの影響にてご予約のみの営業とさせていただいております。
完全予約制は、料理長がその日のお客様の人数、好み、アレルギーを事前に把握し、シャリの準備やネタの温度管理など、すべての調理工程において微妙なコントロールに集中できる環境を確保します。
予約をいただくことで、その日のお客様お一人おひとりに最適な食材を、最適な量だけ仕入れることができます。これにより、食材を無駄にすることなく、一尾一尾を大切に扱うという、生命への感謝の哲学を貫くことができるのです。
また、完全予約制により、お客様をお待たせすることなく、ゆったりとした時間の中で、立ちの握りを楽しんでいただけます。カウンターに座られた瞬間から、お帰りになるまで、すべての時間が特別なものになるよう、スタッフ一同が心を込めてお迎えいたします。
越前がにシーズンは繁忙期となるため、お客様にはスムーズなご予約をお願いしております。現在、ご予約承り中です。このシーズン非常にタイトな時間が多く、いただいたお電話に出れない可能性がございます。
ご予約・お問い合わせは、echizenkani@outlook.jpへのメールもしくは、店舗スマホ08037064113にショートメッセージをお願い申し上げます。お手数をおかけいたしますが、確実にご連絡をいただくため、何卒ご協力をお願いいたします。
「立ちの握り」は、滝の川の専門性と経験の粋を集めた、革新的な寿司の世界への招待状です。
日本一獲得の評価に裏打ちされた職人の技による、シャリの温度や握りの強さといった一貫一貫に込められた技術は、お客様との会話を通じて微調整され、お客様の心に深く響く食の常識を覆す出会いを提供します。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、滝の川では、料理長が五感を総動員して選んだ、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
11月から3月にかけての越前がにシーズンは、一年の中でも最も海の幸が豊かな時期です。冬の厳しい海が育んだ越前がには、身が締まり、甘みが凝縮されています。この時期にしか味わえない、最高の蟹料理と立ちの握りを、ぜひご堪能ください。
福井御幸店、越前町本店ともに、最高の美食経験をご用意して、滝の川一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
11月6日の解禁日を迎え、越前がにシーズンが本格的に始まりました。越前海岸は冬の王者たちの恵みに満ち溢れ、私たち滝の川は蟹シーズンも休まず営業を続けております。
この度、口コミグルメサイトのグルメアワードかに料理部門で日本一を獲得するという、大変名誉ある評価をいただきました。これは、私たちが越前がに料理の専門性を追求し続けてきたことはもちろん、お客様に忘れられない食体験をお届けしていることの証だと考えております。
当店の料理は、越前海岸で水揚げされた魚介類を中心に、独自の視点で仕上げるお任せ料理とお寿司です。その中でも、特にご紹介したいのが「立ちの握り」という寿司の提供スタイルです。
今回は、この立ちの握りがどのようにお客様に特別な体験を提供しているのか、詳しくお話しさせていただきます。
立ちの握りとは、カウンター越しに料理長が目の前でお寿司を握り、お客様に直接お渡しする提供スタイルです。単に寿司を食べるという行為を超えて、料理人とお客様が一体となり、最高の素材が最高の瞬間を迎える様子を共有する、まさにライブパフォーマンスと呼べる体験なのです。
一般的な寿司店では、握りの構成や温度があらかじめ決まっています。しかし、当店の立ちの握りでは、目の前にいらっしゃるお客様の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行います。すべてがその瞬間の最適解として調整されるのです。
たとえば、お客様が「少しさっぱりしたものを」とおっしゃれば、脂ののった魚よりも白身魚を中心に構成を変えます。「今日は特別な日なんです」とお聞きすれば、より華やかな盛り付けや特別なネタをご用意します。
このパーソナライズされたサービスこそが、お客様の体験を特別なものとし、心豊かな時間を提供する鍵となっています。お客様は、単に美味しい寿司を食べるのではなく、「自分だけのために握られた一貫」という貴重な体験をしていただけるのです。
また、立ちの握りには五感を総動員する臨場感があります。料理長が長年の経験で培った目利きの技術で選び抜いた、越前海岸で水揚げされた魚介類が目の前に並びます。かに刺しの透明に輝く身や、寒ブリの鮮やかな色合いが、お客様の期待感を高めます。
素材を切り、握る音。お客様との会話を通じて食の物語が紡がれる音。炙りを入れる際の香ばしさや、越前の海潮の香りが、その場の雰囲気を演出します。そして、シャリの温度が微妙なコントロールによって調整され、ネタの温度と完璧に調和する瞬間を、舌を通じて体験していただけます。
この五感すべてで楽しむ体験が、お客様に忘れられない食体験を深く刻み込むのです。
立ちの握りで提供される一貫一貫の寿司には、料理長の専門性と調理技術への追求が凝縮されています。最高のライブパフォーマンスは、その裏側に隠された揺るぎない職人の技によって支えられているのです。
握り寿司の命は、シャリとネタの調和にあります。当店の立ちの握りでは、この調和を最高水準で実現するための微妙なコントロールを常に行っています。
シャリの温度は、その日のネタの種類や、お客様の食べるスピードに合わせて最適な温度に保たれます。シャリの温度を微妙にコントロールすることで、ネタの旨味を引き出し、口の中でシャリがホロッとほどける絶妙な食感を生み出します。たとえば、脂ののったトロには少し冷たいシャリを、淡白な白身には人肌に近い温度のシャリを合わせます。
握りの強さも重要です。料理長は、ネタの種類や大きさ、そしてお客様の口の大きさまでも想定し、握りの強さを調整します。強すぎればシャリが硬くなり、弱すぎれば形が崩れてしまいます。この一貫一貫に込められた技術こそが、職人の技の真髄なのです。
ワサビの量も、ネタの脂分や風味、お客様の好みに合わせて調整されます。ワサビ一つをとっても、料理長は五感を総動員して選んだ高品質なものを使用し、その鮮烈な香りが全体の調和を乱さないよう微妙なコントロールを行っています。
私たちの専門性は、伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れている点にあります。立ちの握りは、古くからある寿司の形でありながら、お客様との会話を通じて即興で微調整を加えるという現代的なサービス要素を取り入れています。これは、伝統技術の継承という使命を果たしつつも、独自の視点で寿司の新たな境地を開拓しようとする調理技術への追求の結果です。
握りのネタとなる越前海岸で水揚げされた魚介類は、一切れ一切れに最適な技術を適用して切り付けられます。魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、最適な切り方、厚さ、角度を選びます。この専門性があるからこそ、最高の越前がにをかに刺しや握りとして提供する際、透明に輝く美しさと、口の中でとろけるような食感を実現できるのです。
立ちの握りの真の価値は、対話を通じて料理が食の物語へと昇華される点にあります。この体験は、単なる栄養摂取ではなく、真の美食体験へとお客様を導きます。
立ちの握りでは、料理長からその魚の物語を聞くことができます。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。こうした背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなるのです。
たとえば、「この寒ブリは今朝の競りで仕入れたもので、脂ののりが最高です。冬の厳しい海が育んだ甘みと旨味が凝縮されています」といった説明を聞きながら味わうと、ただ食べるのとはまったく違う感動があります。
お客様は、越前がにや寒ブリ、甘エビといった冬の王者たちが、冬の厳しい海が育んだ命であり、料理長が毎朝市場に足を運び、長年の経験で選び抜いた貴重さを持つ食材であることを知ることができます。
この魚の物語を聞きながら味わうという行為は、一品一品に込められた料理人の想いを深く感じ、生命への感謝の念を新たにする心豊かな時間となります。食材への敬意、漁師さんへの感謝、そして自然の恵みへの謙虚な気持ち。それらすべてが、一貫の寿司を通じて伝わっていくのです。
立ちの握りは、お客様との特別な時間を創出し、常連様との絆を深める役割も担っています。初めてお越しいただくお客様には、不安や疑問を感じることなく、リラックスしてお食事いただけるよう、丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。立ちの握りの進め方や、ネタの特徴について詳しく説明することで、お客様は安心して特別な寿司の世界へ踏み出すことができます。
また、お客様の好みや体調に合わせて、醤油のつけ方、シャリの温度などを調整する微調整は、「自分だけが体験できる最高の状態」を具現化し、忘れられない思い出となります。何度もお越しいただいている常連様には、前回の好みを覚えておき、さらに進化した提案をすることもあります。このような積み重ねが、お客様との深い信頼関係を築いていくのです。
私たちが最高品質の立ちの握りを提供できるのは、完全予約制というシステムがあるからです。福井御幸店、越前町本店ともに、新型コロナウイルスの影響により、ご予約のみの営業とさせていただいております。
この完全予約制は、立ちの握りの品質を支える不可欠なシステムです。予約制により、料理長はライブパフォーマンスと、一貫一貫に込められた技術、そしてお客様との対話に集中できる環境が確保されます。
飛び込みのお客様対応に追われることなく、予約されたお客様お一人お一人に最高の時間を提供できるのです。また、予約人数に応じて仕入れる食材の量や種類を調整できるため、食材を無駄にしないという生命への感謝の哲学も実践できます。
予約数に応じて五感を総動員して厳選した素材を準備できるため、常に最高の状態での提供が可能です。魚は鮮度が命です。必要な分だけを最高の状態で仕入れ、お客様にお出しする。この当たり前のようで難しいことを実現できるのが、完全予約制の強みなのです。
口コミグルメサイトでかに料理部門日本一を獲得したという実績は、私たちが提供する立ちの握りが、越前がに料理と同様に、最高水準の専門性に裏打ちされていることの証明です。この実績があるからこそ、お客様は私たちが語る魚の物語や、新しい技術への挑戦を信頼し、特別な寿司の世界に飛び込むことができるのです。
立ちの握りは、滝の川の専門性と経験の粋を集めた、特別な寿司体験への招待状です。
日本一に輝いた実績に裏打ちされた職人の技による、その日だけの特別な組み合わせと、お客様との会話を通じて微調整されるライブパフォーマンスは、お客様の心に深く響く食の常識を覆す出会いを提供します。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、当店では、料理長が五感を総動員して選んだ、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
11月から本格化する越前がにシーズンは、当店にとって繁忙期となります。このシーズンは非常にタイトな時間が多く、いただいたお電話に出られない可能性がございます。ご予約やお問い合わせは、echizenkani@outlook.jpへのメールもしくは、店舗スマホ08037064113にショートメッセージをお願い申し上げます。
福井御幸店、越前町本店ともに、最高の美食体験をご用意して、滝の川一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前がにシーズンが本格化する11月。福井の越前海岸は、11月6日の解禁日から最高の恵みに満ち溢れています。
私ども「滝の川」は、蟹シーズンは休まず営業の体制で、お客様をお迎えしております。この度、口コミグルメサイトにてグルメアワードかに料理部門で日本一を獲得いたしました。この評価は、私たちが提供する越前がに料理の技術だけでなく、お客様の心に深く刻まれる忘れられない食体験をデザインし続けてきたことの証明だと考えております。
その食体験のデザインにおいて、私どもが最も大切にする要素の一つが「季節を感じる演出」です。特に冬の越前海岸での美食体験は、単なる味覚に留まりません。料理長のインスピレーションに基づき、味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさが、すべて計算され尽くした構成で調和する「美意識」が存在します。
本日は、私どもの「おまかせ料理」において、「器と盛り付けで表現する『雪景色』」という冬の演出を施し、お客様の五感を刺激し、真の美食体験へと導く取り組みについて、詳しくお話しいたします。
私どもの料理哲学は、「素材の力を最大限に引き出す」ことにあります。その力を引き出す舞台装置として「季節を感じる演出」が不可欠です。冬の演出は、越前海岸の静謐な美しさと、越前がにの貴重さを同時に表現する役割を担っています。
冬の演出において、私どもが最も心がけているのは、「雪景色を思わせる白を基調とした演出」です。
日本海側の冬は、雪が積もり、すべてを白く染め上げます。この白は、単なる寒さの象徴ではありません。越前がにや冬の王者たちの持つ極限の鮮度や清らかさを際立たせるキャンバスとなるのです。
例えば、かに刺しの透明に輝く身や、茹でがにの純粋な白さは、白い器の上に置かれることで、その美しさがより際立ちます。お客様には、見た目の美しさを通じて、心が洗われるような体験を提供したいと考えています。慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わう心豊かな時間を創出することが私どもの願いです。
見た目の美しさは、私どもの「おまかせ料理」の計算され尽くした構成の不可欠な要素です。視覚的な調和は、味覚、食感、温度といった他の要素との完璧な連携を目指しています。
濃厚な旨味を持つかに味噌の料理であっても、盛り付けは重厚になりすぎず、雪景色の演出に合わせた清々しさを保ちます。この繊細なバランスこそが、職人の技による専門性の証なのです。一つの料理に対して、何度も試行錯誤を重ね、最適な盛り付けを見つけ出す作業は、まさに料理人の美意識との対話だと言えるでしょう。
季節を感じる演出としての器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択は、すべて料理長の専門性と独自の視点に基づいています。長年の経験と日々の研鑽が、この技術を支えているのです。
私どもは、単に高価な器を使うのではなく、その料理と、表現したい季節感に最も適した器を選びます。
冬の演出においては、白磁や淡い色合いの陶器、あるいはガラス製の器を使用することで、雪景色を思わせる白を基調とした演出を強調します。これにより、お客様は視覚を通じて冬の厳しい海が育んだ越前がにの貴重さを感じることができます。
器は料理の額縁のようなものです。同じ料理でも、器が変われば印象は大きく変わります。例えば、温かい蟹料理を提供する際には、あえて冷たい印象の白い器を使うことで、料理の温かさがより際立ちます。この対比の妙が、お客様の感動を生み出すのです。
また、盛り付けの器の温度も、計算され尽くした構成の一部です。冷たい料理には冷やした器を、温かい料理には温めた器を使用することで、温度の変化を最適に保ちます。これは、素材の特性に合わせた温度管理、時間調整という調理技術への追求の哲学に通じています。
盛り付けは、単なる装飾ではありません。一切れ一貫に込められた料理人の想いを表現する場です。
冬の演出では、食材を器全体に満遍なく置くのではなく、余白、つまり白の空間を活かします。この余白が、雪景色の広がりや静けさを表現するのです。これにより、お客様の視線が集中し、かに刺しの一切れ一貫に最適な技術や、茹でがにの蟹本来の甘みと旨味が持つ本質的な美しさが際立ちます。
日本の美学には「間」という概念があります。余白があるからこそ、そこにあるものの価値が高まる。これは盛り付けにも通じる考え方です。あえて器の半分しか使わない、中央に小さく盛り付けるといった手法は、料理そのものに視線を集中させる効果があります。
添え物の選択も、細部にわたって季節感を演出します。冬であれば、わずかに緑を添えることで、白とのコントラストを生み出し、越前海岸の隠れた魅力スポットで見られる冬の生命力を表現します。例えば、紅葉した葉や、冬に咲く花を少しだけ添えることで、季節の移ろいを感じていただけるよう工夫しています。
見た目の美しさを追求するためには、料理長が毎朝市場に足を運び、五感を総動員して真に価値のある素材だけを選び抜く専門性が必要です。
盛り付けの際、食材の色や形が冬の演出に調和するかどうかも判断基準となります。例えば、寒ブリの身の透明感や、甘エビの鮮やかな赤は、雪景色に映える重要な「色彩」として厳選されます。
市場での目利きは、長年の経験がものを言います。同じ越前がにでも、色艶、重さ、甲羅の硬さなど、細かな違いを見極め、その日のお客様に最適なものを選びます。この目利きがあってこそ、美しい盛り付けが完成するのです。
冬の演出が視覚から始まる美意識と調和であっても、最終的にはお客様の体験全体を豊かにしなければなりません。料理は食べて終わりではなく、その過程すべてが体験なのです。
お客様は、雪景色を思わせる白を基調とした演出を視覚で楽しむことで、すでに味覚が研ぎ澄まされます。
見た目の美しさが、繊細な味わいのかに刺しから濃厚な味わいの焼きがにの香ばしさへと、味覚の濃淡の旅へと誘導します。火を入れた焼きがには、越前の海潮の香りを伴い、冬の演出に温かいアクセントを加えます。
人は目で味を想像します。美しく盛り付けられた料理を見た瞬間、脳はすでに味を予測し、唾液が分泌され始めます。この心理的な準備が、実際に料理を口にした時の感動を何倍にも増幅させるのです。
また、料理の順番も重要です。最初に繊細な味わいのものを、徐々に濃い味わいのものへと進めることで、味覚の変化を楽しんでいただけます。これは音楽における楽章の構成にも似ています。
季節を感じる演出は、料理長が語る「食の物語」と連携し、お客様の体験を深めます。
お客様は、冬の王者たちが、冬の厳しい海が育んだ命であるという魚の物語を聞きながら味わうことで、目の前の美しい一皿が持つ生命への感謝の意味を理解し、真の美食体験へと到達します。
例えば、その日仕入れた越前がにがどこの漁港で水揚げされたのか、どのような海域で育ったのか、そういった背景を知ることで、料理への理解が深まります。ただ美味しいだけでなく、その美味しさの理由を知ることが、食体験をより豊かにするのです。
完全予約制によって確保された特別な時間は、お客様が慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、五感で楽しむ冬の演出に集中することを可能にします。私どもは、お客様に時間を気にせず、心ゆくまで料理を楽しんでいただきたいと考えています。
私どもの冬の演出としての美意識と調和は、信頼性という基盤がなければ成り立ちません。見えない部分での努力が、お客様に提供する体験を支えているのです。
滝の川がご予約限定のみ営業の完全予約制を堅持しているのは、冬の演出に必要な器の選択、盛り付けの方法の準備を、お客様一人一人に合わせて完璧に行うためです。
予約制により、食材を無駄にしないという生命への感謝の哲学に基づき、厳選した越前がにを最高の状態で提供し、見た目の美しさに見合った味の品質を保証します。
当日仕入れた食材の状態を見て、その日のお客様の人数や好みに合わせて最適な調理法を選択します。これは予約制だからこそできることです。飛び込みのお客様に対応していては、このような丁寧な仕事はできません。
また、器の準備も重要です。冬の演出に使う白い器は、事前に冷やしておく必要があるものもあります。予約があるからこそ、こうした細やかな準備ができるのです。
美意識と調和を表現するための調理技術への追求は、伝統的な調理法と新しい技術の融合によって支えられています。
この美意識と技術は、越前海岸で培われてきた貴重な文化遺産であり、次世代に継承していくという責務を持っています。この継続的な努力が、日本一獲得の評価を持続的に支えます。
伝統を守るだけでなく、時代に合わせた進化も必要です。例えば、器の選択においても、伝統的な和食器だけでなく、モダンなデザインの器も取り入れることで、若い世代のお客様にも楽しんでいただける演出を心がけています。
また、盛り付けの技術も日々研究しています。他の料理店の事例を研究したり、料理雑誌を読んだりしながら、常に新しい表現方法を模索しています。伝統の上に立ちながらも、革新を恐れない姿勢が大切だと考えています。
越前がにシーズンは繁忙期となるため、お客様にはスムーズなご予約をお願いしております。現在、ご予約承り中です。
このシーズン非常にタイトな時間が多く、頂いたお電話に出れない可能性がございます。ご予約・お問い合わせは、echizenkani@outlook.jpへのメールもしくは、店舗スマホ08037064113にショートメッセージをお願い申し上げます。
メールやショートメッセージでご連絡いただければ、必ずご返信いたします。お客様のご都合に合わせて、最適な日時をご提案させていただきますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
「滝の川」で体験する五感で楽しむ冬の演出は、料理長の専門性とインスピレーションによって、美意識と調和が極限まで高められた体験です。
器と盛り付けで表現する「雪景色」は、越前がにの貴重さと、冬の厳しい海が育んだ冬の王者たちの生命力を象徴し、お客様の心に深く響く食の常識を覆す出会いを提供します。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
冬の越前海岸は、厳しくも美しい季節です。その美しさを料理で表現し、お客様に感動を提供することが、私どもの使命だと考えています。一つ一つの料理に込めた想いを、器と盛り付けを通じて感じていただければ幸いです。
福井御幸店、越前町本店ともに、最高の美食体験をご用意して、「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
11月6日の解禁日を迎え、越前海岸には冬の風物詩である越前がにのシーズンが到来しました。私ども「滝の川」は、蟹シーズンは休まず営業し、皆様に最高の越前がに料理をお届けしております。
この度、口コミグルメサイトのグルメアワードかに料理部門で日本一を獲得することができました。この評価は、私たちが長年こだわり続けてきた「おまかせ料理」への取り組みが認められた証だと考えています。
今日は、私たちが日々心を込めて提供している「おまかせ料理」について、その裏側にある想いや工夫を詳しくお話しさせていただきます。
「おまかせ料理」と聞くと、どんなイメージをお持ちでしょうか。メニューが決まっていない不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私たちの「おまかせ料理」は、料理長が市場で仕入れた最高の食材を使い、その日だけの特別な組み合わせでお届けする、まさに一期一会の美食体験なのです。
おまかせ料理の魅力は、料理長の長年の経験とインスピレーションが融合した構成にあります。単に新鮮な食材を並べるのではなく、味の濃淡、食感の変化、温度の変化という三つの要素を計算し尽くして組み立てています。
例えば、コースの始まりには繊細な味わいの料理を配置し、徐々に濃厚な味へと移行していきます。まるで音楽のように、静かなメロディーから始まり、クライマックスへと盛り上がっていく構成です。この流れを作ることで、お客様の味覚が飽きることなく、一品一品の魅力を最大限に感じていただけるのです。
このような緻密な構成は、料理長が毎朝市場に足を運び、その日最高の食材を厳選することから始まります。越前がに、寒ブリ、甘エビといった冬の海の幸は、同じ種類でも個体差があります。その違いを見極め、最適な調理法と組み合わせを考える。これが私たちの「おまかせ料理」の基本です。
おまかせ料理の質を決める最も重要な要素、それは素材の品質です。どれほど優れた技術を持っていても、素材が良くなければ本当に美味しい料理は作れません。
料理長は毎朝、市場で魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂いを確認します。これは長年の経験によって培われた目利きの技術です。例えば、越前がには水揚げされた時間帯や海域によって身の詰まり具合が異なります。同じ日に獲れた蟹でも、個体によって甘みの強さや身の繊維の細かさが変わるのです。
この微細な違いを見極めるには、五感を総動員する必要があります。視覚だけでなく、触れた時の感触、持ち上げた時の重量感、さらには香りまで。すべての情報を統合して、本当に価値のある素材を選び抜きます。
また、私たちは四季折々の恵みを大切にしています。春には清々しい白身魚、夏にはミルクたっぷりの天然岩ガキ、秋には脂がのった秋鯖。それぞれの季節の特性を理解しているからこそ、冬の越前がに料理においても、寒ブリの清々しい脂や甘エビの透明な甘さを効果的に組み合わせることができるのです。
素材への敬意と理解。これが私たちの料理の土台となっています。
おまかせ料理において、最も重要な設計要素の一つが「味の濃淡」です。これは単に薄味と濃い味を交互に出すということではありません。お客様の味覚の感度を最高に保ちながら、一つ一つの食材の持つ多様な魅力を感じていただくための、繊細な計算なのです。
コースの序盤では、かに刺しのような繊細な味わいから始めます。極限の鮮度がもたらすクリアな甘み、透明に輝く身の美しさ。この段階では、お客様の味覚をリセットし、これから始まる美食の旅への準備を整えていただきます。
次に、寒ブリの刺身など、さっぱりとした味わいの料理を配置することがあります。越前がにの濃厚な旨味の前に、このような清涼感のある料理を挟むことで、味覚にメリハリが生まれます。まるで絵画における空白のように、この「余白」が全体の構成を引き締めるのです。
そして中盤から終盤にかけて、濃厚な旨味が凝縮された焼きがにや、かに味噌が登場します。特にかに味噌の濃厚な旨味は、コースのクライマックスとして最適です。蟹本来の甘みと旨味が最も強く感じられるこの一品を、蟹味噌ごはんやカニ味噌甲羅焼き飯として提供することで、満足度を最大化しています。
ここで重要なのが、茹でがにのような、蟹本来の甘みと旨味をストレートに伝える伝統的な調理法の料理を適切なタイミングで挟むことです。これにより、味覚の基準を再確認し、前後の料理とのコントラストがより明確になります。
あるお客様から「最初は物足りないかと思ったけれど、最後には完璧な満足感だった」というお言葉をいただいたことがあります。これこそが、私たちが目指す味の濃淡の設計の成果なのです。
おまかせ料理のもう一つの魅力が、食感の変化です。同じ越前がにでも、調理法によって食感は大きく変わります。この変化を楽しんでいただくことで、より豊かな食体験を提供できると考えています。
かに刺しは、口の中でとろけるような滑らかな食感が特徴です。これは、繊維の方向を見極め、最適な切り方で提供する技術があってこそ実現できます。刺身の切り方一つで、同じ部位でも食感が全く変わってしまうのです。
一方、茹でがには、しっとりとしつつも程よいハリのある食感を追求します。ここで重要になるのが火加減です。茹ですぎると身がパサパサになり、茹でが足りないと生臭さが残ります。繊細な火加減のコントロールによって、理想的な食感を実現しています。
焼きがには、香ばしく引き締まった外側とジューシーな内側の対比が魅力です。表面はカリッと、中はふっくらと。この二つの食感を一度に楽しめるのが焼きがにの醍醐味です。炭火で焼くことで、遠赤外線効果により内部まで均一に熱が入り、理想的な焼き加減を実現しています。
さらに、しゃぶしゃぶのように、瞬時に熱を通すことで生まれるプリッとした食感も提供します。これは刺身と茹でがにの中間のような食感で、また違った越前がにの魅力を感じていただけます。
このように、一つの食材から多様な食感を引き出し、それらを計算して配置することで、お客様が飽きることなく最後まで楽しんでいただける構成を作り上げているのです。
料理の温度は、味や食感と同じくらい重要な要素です。私たちは温度の変化を通じて、越前海岸の季節の移ろいを感じていただきたいと考えています。
冷たい料理、特にかに刺しや立ちの握りは、極限の鮮度と冬の厳しい海が育んだ身の締まりを際立たせます。冷たい料理を口に運んだ瞬間、越前の冬の海の冷たさ、厳しさ、そしてその中で育まれた生命の力強さを感じていただけるのです。
ここで注目していただきたいのが、握りにおけるシャリの温度です。シャリは人肌程度の温度が理想とされています。冷たいネタと温かいシャリの温度差が、口の中で絶妙なハーモニーを生み出します。この微妙な温度コントロールも、私たちのこだわりの一つです。
一方で、温かい料理は体を温め、心を和ませる効果があります。お椀や焼き物、カニ味噌甲羅焼き飯といった温かい料理を冷たい料理の間に適切に配置することで、お客様が快適に食事を楽しんでいただけるよう配慮しています。
特に冬の寒い日には、冷たい料理が続くと体が冷えてしまいます。そこで温かい料理を挟むことで、体温を保ちながら食事を楽しんでいただけます。これは単なる料理の提供順序ではなく、お客様の体調への配慮でもあるのです。
温度の変化は、料理のリズムを作ります。冷と温を交互に楽しむことで、それぞれの料理の特徴がより際立ち、記憶に残る食体験となるのです。
料理は味覚だけでなく、視覚や聴覚を通じても楽しむものです。私たちは、お客様の五感すべてに訴えかける美食体験を提供したいと考えています。
器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択。これらすべてに季節感を表現しています。越前がにシーズンには、雪景色を思わせる白を基調とした演出を心がけています。白い器の上に、透明に輝くかに刺しの身が映える様子は、まさに芸術作品のようです。
また、異なる調理法の料理が並ぶ場合でも、一品一品が前の料理との調和を考慮して配置されます。色彩のバランス、高さの変化、器の形状。これらすべてが計算され、テーブル全体が一つの美しい風景となるよう設計されています。
さらに、私たちが大切にしているのが「食の物語」を伝えることです。料理長は、魚の物語を聞きながら料理を楽しんでいただけるよう、それぞれの食材の背景や調理の工夫をお話しします。
例えば、「この越前がには今朝、沖合5キロの場所で獲れたもので、特に甘みが強い個体です」といった具体的な情報をお伝えすることで、お客様はその食材の生命、技術、そして貴重さを理解し、より深く味わうことができます。
また、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行うこともあります。これが予測不能の贅沢であり、お客様との間に特別な時間と絆を生み出すのです。
私たちが「おまかせ料理」で最高の品質を維持できる理由の一つが、完全予約制です。福井御幸店、越前町本店ともに、ご予約のみの営業とさせていただいています。
完全予約制にすることで、料理長はその日のお客様の人数、好み、アレルギーを事前に把握できます。これにより、一人一人に最適な構成を考え、最高の状態で料理を提供することが可能になります。
また、予約制は食材を無駄にしないという哲学にもつながっています。必要な分だけを仕入れ、すべてを最高の状態で提供する。これは生命への感謝と自然への敬意を表す私たちの基本姿勢です。
特に越前がにシーズンは繁忙期となるため、非常にタイトな時間が続き、お電話に出られない可能性もございます。ご予約・お問い合わせは、echizenkani@outlook.jpへのメールもしくは、店舗スマホ08037064113にショートメッセージをお願いいたします。
事前予約により、料理長は集中して仕込みと調理に取り組むことができます。味の濃淡、食感、温度の緻密な構成は、この事前の準備と、職人の技が微妙なコントロールに集中できる環境があってこそ成り立つのです。
私たちの「おまかせ料理」を支えるのは、伝統的な調理法を守りながら、新しい技術も積極的に取り入れる姿勢です。
茹でがにや焼きがにといった伝統的な調理法は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの技術には、長年の試行錯誤の末に到達した最適な火加減や時間が込められています。私たちはこの伝統を守り、次の世代へと継承していく責務を感じています。
一方で、新しい調理技術や道具も柔軟に取り入れています。例えば、温度管理の精度を高める機器を使用することで、より繊細な火入れが可能になりました。しかし、最終的な判断は必ず人間の五感で行います。機械に頼りすぎず、職人の感覚を大切にする。これが私たちの基本姿勢です。
また、お客様からのフィードバックも大切にしています。「この組み合わせが素晴らしかった」「もう少し温かい方が好み」といったご意見を、次の料理構成に活かしています。伝統を守りながらも、常に進化し続ける。それが私たちの目指す姿です。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、私たち「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。
11月から3月までの越前がにシーズン。この限られた期間だけ楽しめる冬の王者たちとの出会いは、まさに一期一会です。同じ日に訪れても、その日仕入れた食材によって構成が変わる。これが「おまかせ料理」の醍醐味であり、真の美食体験の価値だと考えています。
私たちの「おまかせ料理」は、料理長のインスピレーションと専門性によって、味の濃淡、食感の変化、温度の変化が計算し尽くされた構成を持つ、予測不能の贅沢です。グルメアワードかに料理部門日本一という評価をいただいた職人の技による、この緻密な美意識と調和を、ぜひ体験していただきたいと思います。
越前がにをはじめとする冬の海の幸の素材の力を、余すところなくお届けする。それが私たちの使命であり、喜びです。
福井御幸店、越前町本店ともに、最高の美食体験をご用意して、「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前がにシーズンが本格化し、福井の越前海岸は連日、冬の海の恵みに満ち溢れています。11月6日の解禁日から今日に至るまで、私ども「滝の川」は、蟹シーズンは休まず営業の体制で、最高の越前がに体験をお客様にお届けしております。
私どもは、口コミグルメサイトにてグルメアワードかに料理部門で日本一を獲得いたしました。この高い評価は、私たちが提供する料理が、単なる新鮮さや技術の高さに留まらず、お客様の心に深く刻まれる忘れられない食体験を提供し続けていることの証です。
その食体験の中核をなすのが、私どもがご提供する「おまかせ料理」です。このコースは、単なる料理の並びではありません。それは、料理長のインスピレーションと専門性、そして越前海岸のその日だけの特別な組み合わせが融合して生まれる、予測不能の贅沢なのです。
本日は、いかにしてこの「おまかせ料理」が、お客様の食の常識を覆す出会いを保証し、真の美食体験を提供しているのかを、その緻密な構成の秘密と、それを支える料理長の哲学を通じて深く解説いたします。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、料理長がその日に仕入れた最高の食材と、お客様の嗜好、季節の移ろい、そして何よりも料理長のインスピレーションによって紡がれる、唯一無二の食の物語です。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、私どもが提供するのは、その真逆です。その日だけの特別な組み合わせの価値は、それが二度と再現できない貴重さを持つことにあります。
料理長は、毎朝市場に足を運び、五感を総動員して厳選した越前海岸で水揚げされた魚介類を中心に、その日のインスピレーションに基づいて料理を構成します。例えば、最高の越前がにと共に、予想外の最高の寒ブリや甘エビといった冬の王者たちが仕入れられた場合、その偶然性がコースの構成に新たなひらめきを与えます。
ある日、料理長が市場で目にした寒鯛の目の輝きに心を動かされ、当初予定していたコース構成を急遽変更したことがありました。その寒鯛は、越前がにとの相性が抜群で、お客様からは「これまで食べた寒鯛の中で最高だった」とのお言葉をいただきました。このような即興性こそが、おまかせ料理の醍醐味なのです。
この予測不能の贅沢は、単なる衝動的な料理の提供ではありません。そこには、お客様に最高の体験を提供するための、計算され尽くした構成が存在します。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されています。この緻密な設計は、以下の要素を統合します。
まず、味の濃淡です。かに刺しのクリアな甘みの後に、かに味噌の濃厚な旨味を配置するなど、味覚のコントラストを計算し、飽きさせません。次に、食感の変化です。茹でがにの蟹本来の甘みと旨味を活かしたしっとり感、焼きがにの香ばしさとジューシーさ、立ちの握りのシャリの食感など、コース全体で多様な食感を楽しんでいただきます。
さらに、温度の変化も重要です。温かいお椀や焼き物、そして冷たいお造りやかに刺しといった温度の変化を巧みに組み合わせ、季節感を表現します。そして、見た目の美しさです。器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感を演出し、視覚からも心豊かな時間を創出します。
料理長のインスピレーションが、単なる思いつきではなく、真の美食体験へと昇華されるのは、その背後に日本一獲得を裏付ける揺るぎない専門性があるからです。
おまかせ料理の構成は、越前海岸が育む四季の恵み全てへの深い理解に基づいています。この知識があるからこそ、料理長は異なる季節の魅力を冬のコースにも反映させる独自の視点を持つことができます。
越前がにの頂点を極めること。11月6日の解禁日に水揚げされた越前がにを茹でがに、かに刺しなどで最大限に活かします。茹でがにでは、蟹本来の甘みと旨味を引き出すための繊細な火加減が求められます。わずか数秒の加熱時間の違いが、蟹の食感と味わいを大きく変えてしまうのです。
また、冬の王者たちとの調和も欠かせません。寒ブリ、寒鯛、甘エビといった冬の王者たちを越前がにと組み合わせることで、冬の特別コースは越前海岸の冬を代表する味覚の饗宴となります。これらの食材は、それぞれが主役になり得る存在ですが、料理長の手によって見事に調和し、一つのストーリーを紡ぎ出します。
厳選された素材をその日だけの特別な組み合わせで提供するためには、伝統と革新を組み合わせた調理技術の真髄が必要です。
魚介類は繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生みます。この微妙なコントロールこそが、プロの技術の真価なのです。
茹でがにでは、蟹本来の甘みと旨味を引き出すための繊細な火加減と微妙なコントロールが求められます。料理長は、蟹の大きさや状態を見極め、最適な茹で時間を瞬時に判断します。これは、長年の経験と日々の鍛錬によって培われた技術です。
かに刺しでは、一切れ一貫に最適な技術を適用し、極限の鮮度を保つための包丁さばきが必要です。蟹の身は非常に繊細で、包丁の角度や力加減を誤ると、せっかくの食感が台無しになってしまいます。料理長は、一切れ一切れに心を込めて、最高の状態でお客様にお届けします。
立ちの握りでは、シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせなど、即興で最適な状態に調整する職人の技が光ります。お客様の目の前で握ることで、その瞬間の最高の状態を提供できるのです。
「おまかせ料理」は、単に美味しい料理を食べるだけでなく、その背後にある食の物語を魚の物語を聞きながら味わうことで、体験が格段に深まります。
「立ちの握り」は、おまかせ料理の一部として、お客様と料理長が直接対話する貴重な場を提供します。
料理長から「どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか」といった魚の物語を聞きながら寿司を味わうことで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
ある日、常連のお客様が「この甘エビは、いつもと違う甘さがありますね」と仰いました。料理長が「今日の甘エビは、水深が深い場所で獲れたもので、身の締まりが違うんです」と説明すると、お客様は「なるほど、だからこんなに濃厚な味わいなんですね」と、より深く料理を楽しんでいただけました。
このように、お客様の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行うことで、お客様との間に特別な時間と絆が生まれ、忘れられない食体験を提供します。料理長は、お客様の表情や会話から、その日のお客様の状態を読み取り、最適な料理を提供します。
おまかせ料理では、料理の提供を通じて、お客様に越前海岸の隠れた魅力スポットや四季の移ろいを感じていただきます。
冬の演出では、雪景色を思わせる白を基調とした演出を心がけ、冬の王者たちを迎える荘厳な雰囲気を醸し出します。器の選択一つをとっても、冬の寒さを表現する青白い磁器や、温かみを感じさせる土物の器など、料理に合わせて最適なものを選びます。
視覚、嗅覚、触覚といった五感すべてで季節を感じていただくために、器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感を演出し、味覚以外の五感を通じて心豊かな時間をお過ごしいただけます。
例えば、冬のおまかせ料理では、雪をイメージした大根おろしや、松葉をあしらった盛り付けなど、視覚的にも冬を感じていただける工夫を凝らしています。また、焼きがにの香ばしい香りが食欲をそそり、温かい料理の湯気が冬の寒さを和らげます。
おまかせ料理が提供する「予測不能の贅沢」は、私どもの運営哲学である信頼性によって担保されています。
滝の川は、福井御幸店、越前町本店ともに、新型コロナウィルスの影響にてご予約のみの営業とさせて頂きます。この完全予約制は、料理長のインスピレーションと専門性を最大限に活かすためのシステムです。
予約をいただくことで、料理長はその日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、食材を無駄にしないという生命への感謝の哲学に基づき、必要な分だけを五感を総動員して厳選できます。これにより、お客様一人ひとりに最適な料理を提供することが可能になります。
また、予約制にすることで、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただけます。私どもは、お客様に最高の体験を提供するために、一組一組のお客様に十分な時間とスペースを確保しております。
おまかせ料理で提供される伝統的な調理法と新しい技術の融合は、越前海岸で培われてきた貴重な文化遺産です。
これらの調理技術を次世代に継承していくことが、私どもの重要な使命であり、これが日本一獲得を持続的に支えます。料理長は、若い料理人たちに技術を伝えるだけでなく、食材への敬意や自然への感謝の心も伝えています。
食材を無駄にしない運用と、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けるという自然への敬意が、お客様に安心を提供する信頼性の基盤です。私どもは、地元の漁師さんたちと密接に連携し、持続可能な漁業を支援しています。
越前がにシーズンは繁忙期となるため、お客様にはスムーズなご予約をお願いしております。
このシーズン非常にタイトな時間多く頂いたお電話に出れない可能性がございます。ご予約・お問い合わせは、echizenkani@outlook.jpへのメールもしくは、店舗スマホ08037064113にショートメッセージをお願い申し上げます。
メールやショートメッセージでしたら、お客様のご都合の良い時間にご連絡いただけますし、私どもも確実にご対応できます。ご予約の際は、ご希望の日時、人数、アレルギーや苦手な食材などをお知らせください。
「おまかせ料理」は、料理長のインスピレーションと、その日だけの特別な組み合わせによって生まれる、予測不能の贅沢です。
日本一獲得に裏打ちされた専門性と、完全予約制による信頼性が保証する最高の体験は、越前がにをはじめとする冬の王者たちの素材の力を、余すところなくお客様にお届けします。
滝の川での美食体験は、一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさの貴重さのすべてが組み合わさった、忘れられない食体験となるでしょう。
私どもがお客様にお届けしたいのは、単なる食事ではありません。それは、越前海岸の豊かな自然の恵み、料理人の技術と想い、そしてお客様との出会いが織りなす、かけがえのない時間です。その日だけの特別な組み合わせは、お客様の記憶に深く刻まれ、何年経っても思い出される特別な体験となります。
ご予約承り中です。福井御幸店、越前町本店ともに、越前海岸からの招待状を手に、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
11月6日の解禁日から約10日が経過し、福井の越前海岸は越前がにシーズン特有の活気に包まれています。私ども「滝の川」は、蟹シーズンは休まず営業という体制で、この特別な季節の美食をお客様にお届けしております。
口コミグルメサイトにてかに料理部門で日本一を獲得できたのは、単に新鮮な食材を提供するだけでなく、お客様に忘れられない食体験をデザインし続けてきたからです。その核心にあるのが、「食の物語を聞きながら味わう」という哲学です。
本日は、滝の川がいかにして越前がにをはじめとする越前海岸の魚介類を通じて、真の美食体験を実現しているのかをお伝えします。
私たちがお客様に提供したい体験は、五感を満たす美味しさだけではありません。料理を通して、食材が持つ背景や物語を感じていただくことです。
越前がにのような貴重な食材を前にしたとき、私たちは立ち止まって考えます。この蟹は、冬の厳しい海が育んだ強い生命力を持っていたこと、漁師たちの努力によって水揚げされたこと、そして料理人の職人の技によって目の前の一皿に昇華されていること。
たとえば、ある日のこと。常連のお客様が「この蟹は本当に甘いですね」とおっしゃいました。そこで料理長が「この子は今朝、水深200メートルの深海から揚がってきたんです。そこは水温が低く、蟹たちがゆっくりと成長できる環境なんですよ」とお話しすると、お客様の表情が変わりました。「そうなんですか。では、この甘みは深海がくれたものなんですね」と。
この生命への感謝と、生産者、調理人、そして自然環境のすべてが関わっているという食の物語を知ることで、一切れ一貫に込められた想いがお客様に深く伝わります。この理解こそが、真の美食体験の第一歩なのです。
料理は単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。すべてがつながった時、真の美食体験となるのです。
魚の物語を聞きながら味わうことで、料理の味わいは劇的に深まります。
かに刺しを召し上がる際、それが極限の鮮度を保つためにいかに迅速に処理され、料理長が五感を総動員して選んだ最高の個体であるかを知ることで、その透明に輝く身の甘みは、単なる味覚を超えた感動へと昇華されます。
焼きがにの香ばしさも、越前の海潮の香りが、越前海岸の荒波の中で育まれた特別な味覚であるという物語を知ることで、より強く感じられます。
先日、初めてご来店されたお客様が「焼きがにってこんなに香り高いんですね」と驚かれました。私たちは「これは越前の海が育んだ香りなんです。この蟹たちは日本海の荒波にもまれながら、海底の豊かな餌を食べて育ちました。その環境が、この独特の香りを生み出すんですよ」とお伝えしました。
すると、そのお客様は次の一口を、目を閉じてじっくりと味わってくださいました。「確かに、海の香りが口いっぱいに広がりますね。こんな食べ方、今まで知りませんでした」と。
このように、物語を知ることで、味わいはより深く、より豊かになります。これは私たちが大切にしている食体験の本質です。
滝の川の料理長が、お客様に魚の物語を聞きながら味わう機会を提供できるのは、その背景に揺るぎない専門性と、素材への深い理解と敬意があるからです。
料理長は毎朝市場に足を運び、食材を厳選する際に、同時にその物語を収集しています。
魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂いを確認する目利きの技術を駆使しますが、同時に漁師や市場関係者との会話を通じて、その魚がどこで獲れたのか、どのような漁法で水揚げされたのか、といった食の物語の背景にある情報を得ています。
ある朝のこと。市場で料理長が「今日の蟹はどうですか」と漁師さんに尋ねると、「今朝は潮の流れが良くてね。良い場所で獲れたよ」という返事が返ってきました。このような何気ない会話の中に、その日の蟹の品質を左右する重要な情報が隠されています。
個体差、季節差、産地差を見極める能力は、その魚が持つ物語に深みを与えるための知識となります。この日々の積み重ねが、お客様への確かな情報提供につながっているのです。
料理長の専門性は、単なる知識だけではありません。長年の経験と、食材への敬意、そして何よりも「お客様に最高のものを提供したい」という情熱が、その根底にあります。
真の専門性は、越前がにシーズンだけでなく、四季を通じて変化する海の表情と、その時々の特別な恵みを熟知している点にあります。この知識が、語られる食の物語に説得力と深みを与えます。
春になると、冬の荒波から一転して穏やかな表情を見せる海で獲れる春の白身魚や春ウニには、海の新緑とも言える清々しさがあります。春のウニは、海藻をたっぷり食べて育つため、独特の甘みと磯の香りが特徴です。
夏には、清らかな海水で育った選りすぐりの品質の天然岩ガキが、ミルクたっぷりプリンプリン状態となります。夏のガキは産卵期を迎えるため、身が大きく、濃厚な味わいになるのです。
そして冬。越前がにだけでなく、寒ブリや甘エビが冬の厳しい海が育んだ命として私たちの元に届きます。寒ブリは冬の冷たい海で脂を蓄え、その味わいは格別です。
このように、私たちは一年を通じて越前海岸の恵みを熟知しています。季節ごとの最高の食材を見極め、その時期ならではの物語をお客様にお伝えすることができるのです。
この独自の視点から得た深い知識こそが、お客様に真の美食体験を保証する専門性なのです。
滝の川では、食の物語を最も効果的にお客様に伝える仕組みとして、「立ちの握り」や完全予約制による特別な時間の創出を重視しています。
立ちの握りは、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合うこのスタイルは、ライブパフォーマンスとも言える臨場感があります。
この対話を通じて、料理長はその魚の物語をお伝えします。お客様は、一貫一貫がお客様仕様となり、すべてがその瞬間の最適解として調整される握りを味わいながら、その背景にある生命や技術の貴重さを深く感じることができます。
ある日、「魚はあまり得意じゃないんです」とおっしゃるお客様がいらっしゃいました。料理長はそのお客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整しました。淡白な白身から始め、徐々に味わい深い魚へと展開していったのです。
すると、食事の終わりには「こんなに魚が美味しいとは思いませんでした。料理長の説明を聞きながら食べると、まったく違って感じますね」と笑顔でおっしゃってくださいました。
このようなパーソナライズされたサービスが、お客様と料理長の間に特別な時間と絆を生み出します。これこそが、立ちの握りの真髄なのです。
冬の特別コースやおまかせ料理は、計算され尽くした構成の中に、物語が埋め込まれています。
味の濃淡、食感、温度の変化は、越前海岸の一日の移ろいや、四季の対比を表現する食の物語です。前菜から始まり、刺身、焼き物、煮物、そして締めの一品まで、すべてに意味があります。
たとえば、コースの冒頭に登場する前菜。これは海の幸の多様性を表現しています。甘エビの甘み、白身魚の繊細さ、そして越前がにの濃厚な味わい。これらが一皿に集まることで、これから始まる食の旅への期待を高めます。
器の選択や盛り付けの方法に至るまで、細部にわたって季節感を演出することで、お客様の体験を心豊かなものにします。冬には温かみのある器を、夏には涼しげなガラスの器を選ぶなど、視覚からも季節を感じていただけるよう工夫しています。
おまかせ料理は、料理長の創造性と、食材への深い理解が結実した芸術作品とも言えます。一品一品に込められた想いを感じながら、ゆっくりと味わっていただきたいのです。
滝の川が完全予約制を堅持しているのは、お客様が慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わう特別な時間を過ごせるよう、環境を保証するためです。
食材を無駄にしないという生命への敬意の哲学に基づき、最高の越前がにを最高の状態で提供することを可能にします。このシステムがあるからこそ、料理長は一切れ一貫に込められた想いを伝えることに集中できるのです。
完全予約制には、もう一つの利点があります。それは、お客様お一人お一人に十分な時間をかけて対応できることです。混雑した店内で急かされることなく、料理長との対話を楽しみ、食の物語に耳を傾けることができます。
また、事前にお客様の人数や好みを把握することで、最適な食材を準備できます。苦手な食材があれば別のもので対応し、お祝いの席であれば特別な演出を加えることもできます。
このような細やかな配慮が、滝の川の美食体験を支えています。完全予約制は、お客様への敬意の表れでもあるのです。
口コミグルメサイトにて日本一を獲得したという評価は、滝の川が語る魚の物語が、単なるロマンではなく、最高の品質と技術に裏打ちされた真実であることの証明です。
この評価は、多くのお客様が私たちの料理と接客、そして食体験全体を高く評価してくださった結果です。お客様からの信頼こそが、私たちの最大の財産であり、誇りです。
日本一という評価をいただいてから、私たちはより一層、伝統技術の継承や自然環境への配慮といった基盤を大切にしています。この評価に恥じない料理とサービスを提供し続けることが、私たちの使命だと考えています。
お客様は、日本一という評価を通じて、私たちが提供する食の物語に安心して耳を傾けることができます。これは私たちにとって大きな責任でもありますが、同時に、お客様との信頼関係を築くための大切な基盤でもあります。
この信頼を裏切らないよう、私たちは日々、最高の食材を求め、最高の技術を磨き続けています。
滝の川での真の美食体験は、店内に留まりません。越前海岸の隠れた魅力スポットを巡ることも、食の物語を深める体験です。
朝の漁港は活気に満ち溢れ、新鮮な魚介類が次々と水揚げされる光景は圧巻です。料理長が毎朝市場に足を運び、最高の素材を選んでいる現場を想像することで、料理への信頼性と感動が高まります。
早朝の漁港では、漁師たちの威勢の良い声が響き渡ります。水揚げされたばかりの魚介類が並ぶ様子は、まさに海の恵みそのもの。この光景を一度でも見れば、料理への感謝の気持ちが自然と湧いてきます。
夕暮れの海岸線では、日本海に沈む夕日の息をのむほど美しい光景が見られます。これは心が洗われるような体験となり、越前の海潮の香ばしさをより深く感じさせてくれるでしょう。
夕暮れ時、海岸線を歩きながら沈みゆく太陽を眺めていると、この海が育んだ命をいただくことの意味を、改めて考えさせられます。美しい自然と、そこから生まれる食材。その両方を大切にすることが、私たちの使命なのです。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
冷凍技術の発達により、一年中同じ食材が手に入る時代になりました。しかし、それは本当の意味での「旬」を失うことでもあります。私たちは、旬の食材がその時期にしか持たない味わいや香りこそが、食の本質だと考えています。
越前がには、11月から3月までの限られた期間しか獲れません。この限定性が、越前がにの価値を高めています。そして、その期間内でも、日によって、個体によって、味わいは微妙に異なります。
ある常連のお客様が「毎年、この時期を楽しみにしています。同じ越前がにでも、毎回違う味わいがあるんですよね」とおっしゃいました。その通りなのです。自然の恵みは、決して同じではありません。その変化を楽しむことも、美食体験の一部なのです。
越前がにシーズンは繁忙期となるため、お客様にはスムーズなご予約をお願いしております。現在、ご予約を承り中です。
このシーズンは非常にタイトな時間が多く、いただいたお電話に出られない可能性がございます。ご予約やお問い合わせは、echizenkani@outlook.jpへのメール、もしくは店舗スマホ08037064113にショートメッセージをご利用ください。
メールやショートメッセージでのご連絡であれば、私たちも確実に内容を確認でき、お客様にも後から確認していただけるという利点があります。ご予約の日時、人数、ご希望のコースなどを明記していただけますと、よりスムーズにご対応できます。
また、お食事に関するご要望やアレルギー情報なども、事前にお知らせいただけますと幸いです。可能な限り、お客様のご希望に沿った料理をご提供いたします。
繁忙期でも、お一人お一人のお客様に丁寧に対応させていただきますので、どうぞ安心してご来店ください。
越前がにが教えてくれること。それは、私たちが口にするすべての食材には、海と自然、そして人の手が紡いできた物語があるということです。
滝の川での美食体験は、この食の物語を聞きながら味わうことで、忘れられない食体験となり、お客様の食の常識を覆す出会いを提供します。
私たちは、料理を通じて、生命の大切さ、自然への感謝、そして人々の努力の素晴らしさを伝えたいと考えています。一皿の料理の背後には、数え切れないほどの物語が隠されています。
福井御幸店、越前町本店ともに、最高の越前がにと冬の王者たちを含む冬の特別コースをご用意して、滝の川一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前がにシーズンが本格化する11月。福井の越前海岸は、11月6日の解禁日を迎え、最高の海の恵みが連日水揚げされています。
私ども「滝の川」は、蟹シーズンは休まず営業の体制で、この冬の王者たちの魅力を余すところなくお客様にお届けしております。
この度、口コミグルメサイトにてグルメアワードかに料理部門で日本一を獲得いたしました。この高い評価は、私たちが提供する越前がに料理の品質、職人の技による専門性、そしてお客様に忘れられない食体験を提供し続けていることの証明です。
しかし、これらの品質を保証する土台として、私たちが最も大切にしている哲学があります。それが「食材への感謝と生命への敬意」です。
本日は、いかにしてこの哲学が、私どもの運営システム、特に「食材を無駄にしない」という徹底した方針へと繋がり、お客様に最高の状態での提供をお約束しているのかを深く解説いたします。
私どもが越前海岸で水揚げされた魚介類を中心に料理をご提供する上で、忘れてはならないのが、その食材がどこから来たのかという原点です。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
この言葉は、私ども「滝の川」の料理哲学の核心をなしています。越前がにをはじめとする冬の王者たちは、冬の厳しい海が育んだ貴重な生命であり、その命をいただくことへの感謝の気持ちは、料理人にとって最も大切な心構えです。
毎朝、料理長が市場に足を運ぶ時、単に「良い食材」を選んでいるのではありません。目の前にある魚介類の一つ一つが、つい数時間前まで海の中で生きていた命であることを深く意識しています。
その生命の重みを感じながら、五感を総動員して真に価値のある素材だけを選び抜く。この姿勢があるからこそ、私たちは食材を無駄にしないことに強くこだわります。これは単なる経済合理性ではなく、倫理的な信頼の基盤であり、お客様への安心感につながります。
例えば、越前がにの身を丁寧に取り出す際も、少しでも多くの身を無駄なく取り出せるよう、職人は細心の注意を払います。かに味噌も殻も、すべてに意味があり、すべてに活かす道があります。
この生命への感謝の念こそが、日本一獲得の原動力となっているのです。
越前海岸の豊かな恵みが持続するためには、自然環境が健全であることが不可欠です。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。私どもは、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
私たちは、自然への敬意を払い、持続可能な漁業を支援する活動を続けています。これは、未来の世代にも越前がにや天然岩ガキといった特別な味覚を享受していただくための責務だと考えています。
福井の海は、豊かな栄養を含んだ冷たい海流が流れ込む、魚介類にとって理想的な環境です。この環境を守ることは、私たち料理人の使命でもあります。
地元の漁師さんたちとの対話を大切にし、漁獲量や海の状態について常に情報を共有しています。時には「今年は少し控えめにしたほうがいい」という漁師さんの声に耳を傾け、メニュー構成を調整することもあります。
また、お客様に対しても、旬の食材の大切さや、自然の恵みの貴重さをお伝えしています。食材の背景にある物語を知ることで、より深い味わいを感じていただけると信じています。
この自然への敬意に基づく活動もまた、滝の川がお客様からいただく信頼を構成する重要な要素です。目先の利益だけを追求するのではなく、長期的な視点で海の恵みと向き合う。この姿勢が、本物の美食体験を生み出すのです。
私どもが食材を無駄にしないという哲学を徹底するためには、運営システムそのものがそれに適している必要があります。その鍵となるのが、福井御幸店、越前町本店ともに採用している「完全予約制」です。
完全予約制の採用は、お客様に最高の状態でお料理をご提供するためのサービス上の理由だけでなく、食材を無駄にしないという意味もあります。
予約数に基づき、料理長は毎朝市場に足を運び、五感を総動員して、真に価値のある素材だけを選び抜き、必要な分だけを仕入れることができます。これにより、予測不可能な需要による過剰な仕入れや、それによる食材の劣化や廃棄を防ぐことが可能です。
例えば、ある日のご予約が6組18名様だとします。すると料理長は、その人数に合わせて越前がにを選定します。サイズや状態を見極め、コースの流れを考えながら、必要な本数を正確に仕入れる。これにより、食材の鮮度を最高の状態で保ちながら、無駄を出さずに済むのです。
一般的な飲食店では、当日の来客数が読めないため、どうしても多めに仕入れざるを得ません。しかし完全予約制であれば、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。
食材を無駄にしない運用が確立されているため、職人は余裕をもって一尾一尾を大切に扱っています。これは、越前がにのような貴重さを持つ食材に対して、最大限の敬意を払うことに繋がります。
慌ただしく大量の料理を作るのではなく、一品一品に心を込める。この丁寧な仕事が、かに料理部門で日本一獲得した品質を、すべてのお客様に安定してご提供できる理由なのです。
お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただけます。このリラックスしてお食事できる環境も、信頼の一部です。
食材を無駄にしないという哲学は、料理長の職人の技、すなわち専門性によって具体化されます。越前がにや冬の王者たちの持つ素材の力を最大限に引き出す調理技術への追求は、無駄を徹底的に排除する技術でもあります。
越前がには、身だけでなく、かに味噌や出汁を取る殻に至るまで、すべての部位に蟹本来の甘みと旨味が詰まっています。
かに味噌は、そのまま味わうだけでなく、蟹味噌ごはんやカニ味噌甲羅焼き飯のように、米と組み合わせてコースの締めを飾る究極の贅沢として提供されます。これにより、濃厚な旨味を最後まで堪能していただけます。
茹でがにやしゃぶしゃぶなどで使われる出汁や殻も、お味噌汁などの調理に利用され、越前海岸が育む恵みの風味を余すところなくお客様にお届けします。
実際、越前がにの殻から取れる出汁は、驚くほど深い旨味を持っています。この出汁を使った味噌汁は、最後の一滴まで飲み干したくなるほどの美味しさです。
刺身一つを取っても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。料理長は、魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、一切れ一貫に最適な技術を適用し、素材の魅力を最大限に引き出します。
例えば、同じ魚でも部位によって切り方を変えます。腹側は脂がのっているため、少し厚めに切ることで脂の甘みを感じやすくします。一方、背側は身が締まっているため、薄めに切ることで口の中でとろける食感を生み出します。
こうした細やかな技術の積み重ねが、歩留まりを最大化し、食材の貴重さを高めています。これらの伝統と革新を組み合わせた調理技術の真髄が、食材を無駄にしないという生命への敬意を体現しているのです。
食材への感謝と生命への敬意という哲学は、お客様が滝の川で過ごす経験の質を深め、ひいては日本一獲得の評価を維持することに繋がります。
食べることは、単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。すべてがつながった時、真の美食体験となるのです。
食材を無駄にしないという哲学は、お客様が魚の物語を聞きながら味わう特別な時間の中で深く感じられます。料理長との会話を通じて、越前がにが冬の厳しい海が育んだ貴重さを持つ生命であること、そして私たちが一尾一尾を大切に扱っていることを知ることで、お客様の食の常識を覆す出会いとなるのです。
私どもは、お客様一人一人との特別な時間を大切にしています。長年通っていただいている常連のお客様の好みや人生の節目を共有し、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。
例えば、結婚記念日でお越しのご夫婦には、特別な演出を添えたコースをご用意したり、お子様の成長を祝うご家族には、お子様も楽しめるような配慮をしたりします。
初めてのお客様でも不安や疑問を感じることなく、リラックスしてお食事を楽しんでいただけるよう、丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。越前がにの食べ方が分からない方には、職人が丁寧にレクチャーいたします。
お客様との間に築かれるこの信頼が、口コミグルメサイトでの高評価と、日本一獲得という評価の継続的な維持を可能にしています。単に美味しい料理を提供するだけでなく、心に残る体験を創造することが、私たちの使命なのです。
滝の川で提供される越前がに料理は、単なる技術の産物ではありません。それは、食材への感謝と生命への敬意という信頼の哲学と、日本一獲得の専門性が融合した、心豊かな時間です。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、滝の川では、料理長が五感を総動員して選んだ、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
越前がにシーズンは繁忙期となるため、お客様の特別な時間を確実に、最高の品質でご提供するために、完全予約制へのご理解とご協力をお願いいたします。現在、ご予約承り中です。
最高の状態での提供と、食材を無駄にしないという生命への敬意を貫くため、以下の連絡手段をご利用ください。
このシーズン非常にタイトな時間が続き、頂いたお電話に出れない可能性がございます。メールはechizenkani@outlook.jp(本店・御幸店共通メールアドレス)、ショートメッセージは店舗スマホ08037064113までお願いいたします。
福井御幸店、越前町本店ともに、越前がにのすべての魅力を余すことなく活かしきった冬の特別コースをご用意して、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前がにシーズンの真っただ中、福井の越前海岸からお届けします。11月6日の解禁日を迎え、私たち「滝の川」は、蟹シーズンは休まず営業の体制で、最高の海の恵みをお客様にお届けする日々を送っております。
この度、口コミグルメサイトのグルメアワードかに料理部門で日本一を獲得させていただきました。この評価は、単に高価な食材を使っているからではありません。長年にわたり追求してきた職人の技術が結実した結果なのです。
私たちの料理の核となる哲学は、「素材の力を最大限に引き出す調理技術」にあります。最高の越前がにや冬の海の幸が持つ潜在能力を完全に解放するためには、伝統的な調理法の深い知識と、時代に合わせた新しい技術の積極的な導入が不可欠です。
本日は、この二つの要素がいかにして融合し、お客様に食の常識を覆す体験をお届けしているのかを、深く解説いたします。
私たちの料理は、火を入れる瞬間から始まるのではありません。料理長が越前海岸の市場で素材と向き合う瞬間、すなわち仕入れの段階から始まっているのです。
伝統的な調理法の良さを引き出すためには、完璧な素材が必要です。料理長は毎朝市場に足を運び、五感を総動員して、真に価値のある素材だけを選び抜きます。
魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い。これらの微細なサインを見逃さない目利きの技術こそが、職人の技の基盤です。同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差があります。長年の経験と絶え間ない学習によって培われた技術により、その時々で最高の一匹を選び出すことができるのです。
特に越前がにシーズンにおいては、この仕入れへのこだわりの徹底が、茹でがにの蟹本来の甘みと旨味や、かに刺しの極限の鮮度を保証する絶対条件となります。
私たちは、越前がにだけでなく、越前海岸が育む四季の恵みすべてに対する深い理解と敬意を持っています。
伝統的な調理法の適用は、その食材の特性を知り尽くしているからこそ可能です。例えば、春の春ウニは冬の間に蓄えた栄養分が甘みに変わる微妙な変化を捉えて提供します。夏の天然岩ガキは、ミルクたっぷりプリンプリンの状態を最適な生または軽く火を通した調理法でお届けします。
この素材の特性に合わせた温度管理、時間調整の知識こそが、すべての調理技術を支える揺るぎない土台なのです。料理人が素材を理解していなければ、どれほど高度な技術を使っても、その魅力を引き出すことはできません。私たちは、素材との対話を大切にしています。
シンプルな調理法ほど、実は高度な技術が求められます。誤魔化しがきかないからです。私たちの伝統的な調理法は、まさにその典型と言えるでしょう。
茹でがには、越前がにの調理法の基本であり、蟹本来の甘みと旨味をストレートに味わう方法です。しかし、この伝統的な調理法には、繊細な火加減という極めて高度な技術が必要です。
魚介類は繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生みます。茹でる際の塩分濃度、沸騰の維持、そして取り出すタイミングの微妙なコントロールが、身のパサつきを防ぎ、旨味を閉じ込める鍵となります。
例えば、塩分濃度が高すぎると身が締まりすぎて固くなり、低すぎると旨味が外に流出してしまいます。また、茹で時間も蟹のサイズや状態によって調整が必要です。このような微調整は、長年の経験がなければ不可能です。
かに刺しは極限の鮮度が求められますが、その魅力を最大限に引き出すのは、料理長の包丁さばきです。
刺身一つを取っても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。越前がにの身が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、適切な厚さと角度で切ることで、口の中でとろけるような特別な味覚を実現します。
一切れ一切れに最適な技術を施すことが、料理人としての誇りです。機械的に切るのではなく、その一切れがお客様の口に入る瞬間を想像しながら、包丁を入れるのです。
焼きがにの格別の香ばしさと、越前の海潮の香りを引き出すのも、伝統的な調理法の応用です。
火を通しすぎれば身が硬くなり、火が弱すぎれば風味が立ちません。私たちは、炭火などの熱源を使用し、表面を香ばしく焼きつつ、内部の水分を保つよう、素材の特性に合わせた温度管理と時間調整を行います。蟹本来の甘みと旨味が凝縮されたジューシーな状態を保つことが重要なのです。
炭火の遠赤外線効果により、じっくりと内部まで熱が通りながらも、表面は香ばしく仕上がります。この焼き加減の見極めは、視覚だけでなく、音や香りからも判断しています。
私たち「滝の川」は、伝統的な調理法を守りつつも、お客様の体験を最大化するために新しい技術も積極的に取り入れています。この独自の視点が、日本一獲得を支える革新的な要素です。
私たちが提供する「立ちの握り」は、新しい技術の最たる例です。これは、伝統的な握り寿司の技術を、ライブパフォーマンスという新しい体験へと昇華させたものです。
カウンター越しに料理長と直接向き合い、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行います。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されるのです。
一貫一貫がお客様仕様となるこのサービスは、伝統的な調理技術と、現代的なホスピタリティが融合した新しい技術と言えます。お客様の表情や反応を見ながら、次の一貫を調整する。この対話的な料理提供こそが、私たちの強みです。
越前がにという貴重な食材を、その魅力を最大限に引き出すため、伝統的な調理法に留まらない応用も行います。
冬の特別コースでは、蟹味噌を最大限に活かすカニ味噌甲羅焼き飯や蟹味噌ごはん、そしてしゃぶしゃぶ、天ぷらといった調理法を組み合わせます。これは、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っているという素材への深い理解と敬意から生まれた技術です。
おまかせ料理の計算され尽くした構成自体が、新しい技術と言えます。味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさが、コース全体で調和するよう緻密に設計されています。一品一品は素晴らしくても、コース全体としてのバランスが悪ければ、お客様は満足されません。私たちは、物語のように展開するコース構成を心がけています。
最高の職人の技と調理技術は、それを可能にする環境があってこそ成り立ちます。私たちの信頼性は、この技術を維持するためのシステムによって担保されています。
「滝の川」が福井御幸店、越前町本店ともにご予約限定のみ営業の完全予約制を堅持しているのは、最高の状態での提供を保証するためです。
予約制により、料理長は五感を総動員して選んだ最高の素材を、お客様の人数に合わせて確実に準備できます。これにより、目利きの妥協を排除し、伝統的な調理法を常に最高の品質で実行できます。
また、予約制は、慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わう特別な時間をお客様に提供すると同時に、職人が微妙なコントロールや一切れ一切れに最適な技術に集中できる環境を確保します。
当日の飛び込みでは、最高の素材を十分に用意できない可能性があります。だからこそ、私たちは完全予約制にこだわっているのです。お客様一人ひとりに、最高の状態で料理をお出しする。それが私たちの責任です。
私たちの技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産である調理技術の継承という側面も持ちます。
伝統技術の継承を行うことは、私たちの重要な使命であり、長期的な信頼性の基盤です。この技術を新しい技術と組み合わせて進化させることが、日本一獲得の評価を未来に渡って維持することに繋がります。
若い料理人たちに技術を伝えることも、私たちの大切な仕事です。言葉だけでは伝わらない感覚的な部分を、実際に見せて、触れさせて、体験させることで、技術は継承されていきます。
越前がにシーズンは繁忙期となるため、お客様にはスムーズなご予約をお願いしております。現在、ご予約承り中です。
このシーズンは非常にタイトな時間で、頂いたお電話に出れない可能性がございます。ご予約・お問い合わせは、echizenkani@outlook.jpへのメールもしくは、店舗スマホ08037064113にショートメッセージをお願い申し上げます。
確実にご連絡を取るためにも、メールやショートメッセージでのご予約をお勧めしております。お手数をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
私たち「滝の川」の調理技術の真髄は、伝統的な調理法が持つ微妙なコントロールと、新しい技術がもたらす革新的な体験の融合にあります。
日本一獲得に裏打ちされた職人の技による調理技術は、越前がにをはじめとする冬の海の幸の素材の力を、余すところなくお客様にお届けします。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、「滝の川」では、料理長が五感を総動員して選んだ、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
季節の移ろいとともに変化する海の幸。その一瞬一瞬を大切に、お客様にお届けする。それが私たちの喜びであり、使命です。
福井御幸店、越前町本店ともに、越前海岸からの招待状を手に、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前がにシーズンが本格化する11月。福井の越前海岸では、11月6日の解禁日を迎え、連日、最高の海の恵みが水揚げされています。私ども「滝の川」は、蟹シーズンは休まず営業の体制で、この冬の王者たちの魅力を余すところなくお客様にお届けしております。
口コミグルメサイトにてグルメアワードかに料理部門で日本一を獲得させていただいた私たち滝の川。越前がにの冬の特別コースでは、かに刺しの極限の鮮度、茹でがにの繊細な火加減、焼きがにの香ばしさなど、多様な調理技術でお客様をお迎えしています。
しかし、真の越前がにの通が最も愛し、その濃厚な旨味に魅了されるのが「かに味噌」です。蟹の甲羅に詰まったこの宝石は、蟹本来の甘みと旨味が最も凝縮された部分であり、これを完璧な状態で提供することこそ、料理人の技術が問われる領域だと私たちは考えています。
本日は、いかにして私ども滝の川が最高のかに味噌を厳選し、その濃厚な旨味を堪能するためのベストな食べ方をご提案しているのか、その調理技術への追求の秘密を深く解説いたします。
かに味噌は、蟹の持つすべての旨味と栄養が詰まった、まさに越前がにの魂とも言える部分です。しかし、この特別な味覚を最高の状態で味わうためには、専門的な知識と技術が不可欠です。
かに味噌とは、実は蟹の肝臓と膵臓にあたる「中腸腺」という部分のことを指します。この部位は、蟹が食べたプランクトンや栄養分を分解・蓄積する場所です。そのため、蟹が持つ蟹本来の甘みと旨味が、身の部分とは異なる複雑で濃厚な形で凝縮されているのです。
よく「味噌」という名前から誤解されますが、これは調味料の味噌とは全く別物です。その見た目と風味が味噌に似ていることから、この名前で親しまれるようになりました。質の高いかに味噌は、磯臭さがなく、まるで高級なフォアグラのような滑らかさと、ナッツを思わせる深いコクを持っています。
この深い味わいは、蟹の生育環境、食料、そして水揚げ後の処理によって大きく左右されます。越前海岸の冬の厳しい海が育んだ越前がには、特に質の高いかに味噌を持つことで知られています。冷たい海の中で、豊富なプランクトンを食べて育った蟹だからこそ、濃厚でありながら雑味のないかに味噌が生まれるのです。
私たちが長年、この地で蟹料理を提供し続けてきた中で学んだのは、かに味噌こそが越前がにの真価を測る重要な指標だということです。身が詰まっていることはもちろん大切ですが、かに味噌の状態が良質であることこそ、本当に良い蟹である証なのです。
良質なかに味噌を得るためには、良質な蟹を仕入れることが絶対条件です。私どもの料理長が毎朝市場に足を運び、仕入れへのこだわりを徹底しているのは、最高の状態での提供を保証するためです。
料理長は五感を総動員して蟹を選別します。まず手に取って重さを確認します。同じ大きさでも重い蟹は身入りが良く、当然かに味噌の状態も良質です。次に甲羅の色艶を見ます。健康な蟹は甲羅に独特の光沢があり、色も深みのある緑褐色をしています。
さらに、甲羅を軽く押してみて硬さを確認します。身が詰まっている蟹ほど甲羅がしっかりと硬く、内部のかに味噌も充実しています。脚の付け根を見て、肉の張り具合も判断材料になります。これらすべての判断は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われた技術です。
個体差、季節差、産地差を見極めることも重要です。同じ越前がにでも、水揚げされる場所や時期によって微妙に味わいが異なります。シーズン初めの蟹と、厳冬期の蟹では、かに味噌の濃度や風味が変わってきます。
特に、シーズン中盤から後半にかけての蟹は、海水温が下がり切った環境で育っているため、かに味噌がより濃厚になる傾向があります。こうした細かな違いを理解し、その時々で最高のものを選び出すことが、日本一獲得の評価をいただけた理由の一つだと自負しております。
この妥協のない選別作業は、早朝の市場で毎日繰り返されます。寒い中、冷たい海水に触れながら、一尾一尾を丁寧に吟味する。この地道な作業の積み重ねが、お客様の「大満足」につながっていると信じています。
かに味噌は非常に熱に弱く、加熱しすぎると硬くなったり、風味が損なわれたりしやすい繊細な食材です。私どもの冬の特別コースにおいては、このかに味噌の最適な調理状態を追求するための微妙なコントロールが求められます。
茹でがにの工程において、私たちは繊細な火加減を用いて甲羅の中でかに味噌を最適な温度で蒸し上げます。温度が高すぎると、かに味噌は固まってしまい、滑らかな舌触りが失われます。逆に低すぎると、生臭さが残り、本来の旨味を引き出せません。
最適な温度は、約70度から80度の間です。この温度帯で、かに味噌内部のタンパク質が適度に固まり、生臭さを取り除きつつ、濃厚な旨味と滑らかな食感を保つことができます。しかし、この温度を保つことは言葉で言うほど簡単ではありません。
蟹の大きさ、甲羅の厚さ、かに味噌の量によって、最適な加熱時間は変わります。私たちは、一尾一尾の状態を見極めながら、茹で時間を調整しています。大きな蟹なら15分から20分、中サイズなら12分から15分程度が目安ですが、これも絶対的な数字ではありません。
茹で上がった後も、余熱でかに味噌は変化し続けます。そのため、最適なタイミングでお客様にお出しすることも重要です。茹でたてが一番美味しいわけではなく、少し冷ましてから食べる方が、かに味噌の複雑な風味を感じやすくなることもあります。
焼きがにの場合は、さらに高度な技術が必要です。直火の熱は強く、一瞬の油断でかに味噌が焦げてしまいます。甲羅を下にして、遠火でじっくりと火を通すことで、香ばしさを加えつつ、かに味噌の風味を保ちます。
かに味噌の最も伝統的で、通が愛する食べ方は、茹でられた甲羅の中に残ったかに味噌をそのまま味わう方法です。余計なものは何も加えず、かに味噌そのものの風味を楽しむ。これが、越前がにの本当の美味しさを知る第一歩です。
まずは何も加えず、甲羅の縁に残った越前の海潮の香りと共に、かに味噌そのものの風味を楽しんでいただきたいのです。蟹本来の甘みと旨味が口の中に広がり、冬の厳しい海が育んだ蟹の生命力を感じることができます。
最初のひと口は、小さなスプーンで少量をすくって口に含みます。舌の上で転がすように味わうと、最初は磯の香りが広がり、その後にナッツのようなコク、そして後味に甘みが残ります。この複雑な味わいの変化こそが、かに味噌の魅力です。
この濃厚な旨味は、特に熱燗や白ワインといったアルコールとの相性が抜群です。お酒を少し甲羅に注ぎ、風味を広げるという楽しみ方もあります。日本酒なら、福井の地酒である黒龍や梵といった吟醸酒がおすすめです。白ワインなら、シャブリのような辛口のものが、かに味噌の濃厚さを引き立てます。
甲羅酒として楽しむ方法もあります。かに味噌を食べた後の甲羅に、熱燗を注いで飲む。これは越前海岸の漁師町で古くから親しまれてきた飲み方です。かに味噌の風味が溶け込んだお酒は、格別の味わいとなります。
ただし、一度に全部食べてしまうのはもったいないです。少しずつ味わいながら、他の料理と交互に楽しむことで、コース全体の満足度が高まります。かに味噌の濃厚さは、かに刺しの繊細な甘みを引き立て、茹でがにの淡白な味わいにアクセントを加えてくれます。
次にご紹介するのは、越前がにの身とかに味噌を混ぜて食べる方法です。これは、冬の特別コースにおける最高の贅沢の一つであり、多くのお客様から好評をいただいている食べ方です。
茹でがにや焼きがにの脚の身を少量ほぐし、かに味噌と丁寧に混ぜ合わせます。身のクリアな甘みと旨味が、かに味噌の濃厚な旨味と混ざり合い、味わいに深みと立体感が生まれます。この組み合わせは、1足す1が3にも4にもなるような、相乗効果を生み出します。
混ぜ方にもコツがあります。身とかに味噌の比率は、お好みですが、私たちがおすすめするのは身3に対してかに味噌1程度の割合です。この比率だと、身の甘みを邪魔せず、かに味噌の濃厚さが程よいアクセントになります。
甲羅の中で直接混ぜても良いですし、小皿に取り分けて混ぜても構いません。ゆっくりと箸で混ぜながら、色が均一になるまで丁寧に混ぜ合わせます。このひと手間が、味わいを格段に高めます。
特に、焼きがにの身とかに味噌を合わせると、香ばしさが加わってさらに美味しくなります。焼きがにの持つ独特の香りと、かに味噌の濃厚さが絶妙にマッチし、食の常識を覆す出会いとなります。
この食べ方は、一品一品に込められた料理人の想いを感じていただくため、コース中盤の体験を豊かにします。お客様からは「こんな食べ方は初めて」「目から鱗が落ちた」といった感想をよくいただきます。
かに味噌の利用法で、お客様の体験を最高潮に高め、大満足いただくのが、米や飯と組み合わせる方法です。これは、コースの締めとして提供することが多く、最後まで越前がにの旨味を堪能していただけます。
温かいごはんに、かに味噌とほぐした蟹肉を乗せる蟹味噌ごはんは、濃厚な旨味を最後まで堪能するためのベストな食べ方の一つです。熱々のごはんの上に、かに味噌を乗せると、その熱でかに味噌が少し溶けて、ごはん全体に風味が広がります。
さらに贅沢なのが、カニ味噌甲羅焼き飯です。お客様の口コミにもあるように、私どもの冬の特別コースでは、このカニ味噌甲羅焼き飯を提供することがあります。甲羅を器にして、ごはん、かに味噌、蟹肉を混ぜ合わせ、軽く火にかけて香ばしく仕上げます。
焼きがにの香ばしさが加わることで、濃厚な旨味がさらに増し、食の常識を覆す出会いとなります。甲羅の縁についた焦げの部分も、香ばしくて美味しく、最後の一粒まで残さず食べたくなる味わいです。
また、お茶漬けとして楽しむ方法もあります。かに味噌ごはんに、熱い出汁をかけて食べる。さらさらとした喉越しの中に、かに味噌の濃厚な旨味が広がります。これは、コースの最後に、さっぱりとした食感を求めるお客様に特におすすめです。
これらのメニューは、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っているという、私どもの生命への感謝の哲学にも基づいています。甲羅の隅々まで、すべてを使い切る。それが、蟹への敬意であり、お客様への最高のおもてなしだと考えています。
最高のかに味噌料理を提供し、日本一獲得の評価を維持するためには、素材への深い理解と敬意、そしてそれを支える運営体制が不可欠です。私たちは、先人たちから受け継いできた伝統技術を大切にしながら、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
かに味噌を最適な状態に保ち、利用するための知識は、越前海岸で培われてきた貴重な文化遺産の一つです。この地域では、何百年も前から蟹漁が行われ、その調理法も代々受け継がれてきました。私たちは、その伝統を守りつつ、現代の技術や知見を加えることで、さらに美味しいかに味噌料理を生み出しています。
例えば、かに味噌と地元産の秋鯖や寒ブリなどを組み合わせた独自の視点で仕上げたおまかせ料理を提供できるのも、この深い知識があるからです。異なる食材同士の組み合わせは、伝統的な枠を超えた新しい味わいを生み出します。
また、私たちは完全予約制という営業形態をとっています。福井御幸店、越前町本店ともに、ご予約限定のみ営業としているのは、このかに味噌を含む、すべての食材の品質を保証するためです。予約制により、料理長は必要な分だけを五感を総動員して厳選し、仕入れの妥協を排除できます。
越前がにという貴重さを持つ食材の、どの部分も最高の状態での提供をお約束します。お客様は、慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと濃厚な旨味を堪能する特別な時間を過ごしていただけます。
かに味噌は、越前がにの蟹本来の甘みと旨味を最も深く、そして複雑に表現する部分です。その濃厚な旨味は、一度味わうと忘れられない特別な味覚です。日本一獲得の評価をいただいた職人の技による調理技術への追求と、一切れ一貫に込められた料理人の想いが融合した滝の川の冬の特別コースは、お客様の食の常識を覆す出会いを提供します。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に確実に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
11月から3月までの限られた期間だけ、越前海岸で水揚げされる越前がに。その中でも、特に質の高いかに味噌を持つ個体を厳選し、最高の状態で提供する。これは、この地域でしか、この時期にしかできないことです。
福井御幸店、越前町本店ともに、最高の越前がにと冬の王者たちを含む冬の特別コースをご用意して、滝の川一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
なお、越前がにシーズンは繁忙期となるため、お客様にはスムーズなご予約をお願いしております。現在、ご予約承り中です。このシーズン非常にタイトな時間が多く、いただいたお電話に出れない可能性がございます。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
11月6日の解禁日を迎え、越前海岸は最高の海の恵みに満ちています。私ども「滝の川」は、蟹シーズンは休まず営業しており、連日多くのお客様を越前がにの美食の世界へとお迎えしております。
おかげさまで、口コミグルメサイトのグルメアワードかに料理部門で日本一を獲得することができました。この評価は、私たちが提供する越前がに料理の品質、そしてそれを支える職人の技への証明だと考えております。
本日は、越前がに料理の中でも特に鮮度が命となる「かに刺し」について、その魅力と私どもの調理へのこだわりを詳しくお伝えいたします。
越前がに料理のコースの中で、最も鮮度を要求されるのが「かに刺し」です。茹でがにや焼きがにとは異なり、熱を加えない分、素材の状態がそのまま味に直結します。
最高のかに刺しは、文字通り「透明に輝く」身を持っています。この透明感こそが、鮮度の証なのです。水揚げからお客様の口に入るまでの時間が極めて短く、温度管理が徹底されているからこそ実現できます。
わずかでも時間が経過すると、蟹の身は白濁してきます。そして、あの独特の甘みと、プリプリとした食感は失われてしまうのです。私どもが日本一という評価をいただけたのは、この極限の鮮度を常に安定して提供できる体制があるからだと自負しております。
実際に、先日いらしたお客様からは「これまで食べたかに刺しの中で一番透明で美しい」とお褒めの言葉をいただきました。見た目の美しさは、そのまま味の証明でもあるのです。
茹でがには、熱を加えることで蟹本来の甘みと旨味を凝縮させます。それに対して、かに刺しは蟹肉が持つクリアで純粋な甘み、そして独特のプリプリとした食感をストレートに味わう調理法です。
この違いを理解していただくために、私どものコースでは必ず茹でがにとかに刺しの両方をお出ししています。同じ越前がにでも、調理法によってこれほど表情が変わるのかと驚かれるお客様も少なくありません。
かに刺しの魅力は、その「生」だからこそ感じられる繊細さにあります。口の中でとろけるような食感、噛むたびに広がる自然な甘み。これらは、新鮮な蟹を適切に処理することで初めて体験できる特別な味覚なのです。
かに刺しに使う蟹は、通常の茹でがに以上に厳選が必要です。生で食べるからこそ、身入りの良さ、活きの良さ、そして何より鮮度が最高のものでなければなりません。
私どもの料理長は毎朝市場に足を運び、その日最高の越前がにを選別しています。これは単なる仕入れではありません。一匹一匹を手に取り、五感を総動員して真に価値のある素材だけを選び抜く作業です。
まず見るのは蟹の目の輝きです。活きの良い蟹の目は、生命力に満ちた輝きを放っています。次に身の張り。甲羅を軽く押してみて、しっかりとした弾力があるかを確認します。そして匂い。新鮮な海の香りがするものを選びます。
このような選別は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われた目利きの技術がなければできません。個体差、季節差、産地差を見極め、かに刺しに最適な、最高の状態の一匹を選び出すのです。
ある日、市場に並んだ蟹の中から、料理長が「これだ」と選んだ一匹がありました。他のスタッフには違いが分からなかったのですが、実際にさばいてみると、身入りの良さと身質の柔らかさが段違いでした。こうした経験の積み重ねが、最高のかに刺しを生み出すのです。
選び抜かれた蟹は、料理長の繊細な包丁さばきによって、一切れ一切れが最適な形に仕上げられます。
越前がにの身は、非常に繊細な繊維構造を持っています。この繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、繊維を断ち切るように、または繊維に沿って薄く引くように切る。これによって、口の中でとろけるような食感、あるいは適度な歯ごたえを実現するのです。
刺身一つを取っても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。蟹も同じです。蟹の身の厚さは、甘みの広がり方を左右します。厚すぎると噛み切る際に食感が硬く感じられ、薄すぎると甘みのインパクトが弱くなります。
私どもは、お客様が最も美味しく感じる「最適解」を追求し、微妙なコントロールを行っています。これは数ミリ単位の調整です。料理長は、その日の蟹の状態、お客様の好み、気温まで考慮して、一切れの厚さを決めているのです。
かに刺しの技術は、実は私どもが提供する「立ちの握り」の哲学と共通しています。それは、一貫一貫がお客様仕様であるという点です。
寿司の握りでは、シャリの温度や握りの強さが調整されます。かに刺しにおいても、盛り付けの温度管理は非常に重要です。
冷たすぎると甘みが感じにくくなり、温度が高すぎると鮮度が損なわれます。私どもは、かに刺しを提供する際の最適温度を熟知しており、お客様の口に入る瞬間に最高の状態になるよう計算しています。
これは季節によっても変わります。冬場と夏場では、室温も異なりますし、お客様の体温も変わります。そうした細かな変化にも対応できるのが、長年培ってきた経験なのです。
かに刺しに添えるワサビや醤油の量も、実は計算されています。蟹の甘みを引き立てるために、ワサビは控えめに。醤油も、蟹本来の味を消さないよう、少量を添えるだけです。
お客様の中には、ワサビをたっぷり付けたい方もいらっしゃいます。そうした場合は、別皿でワサビをご用意し、お好みで調整していただけるようにしています。画一的なサービスではなく、一人ひとりのお客様に合わせた提供。これが私どもの目指す「お客様仕様」なのです。
滝の川のおまかせ料理は、すべてが計算され尽くした構成となっています。その中で、かに刺しは重要な役割を果たします。
越前がに料理のコースでは、茹でがに、焼きがに、かに味噌など、濃厚な味わいの料理が続きます。茹でがにの塩気と旨味、焼きがにの香ばしさ。これらは確かに美味しいのですが、連続すると味覚が麻痺してきます。
そこで登場するのが、かに刺しです。その純粋でクリアな味わいにより、お客様の味覚はリセットされます。透明に輝く身の甘みが差し込まれることで、次の料理もまた新鮮な気持ちで楽しめるのです。
これは、フレンチのコースでソルベが出てくるのと同じ考え方です。味の濃淡を調整し、それぞれの調理法の個性をより深く楽しんでいただく。そのための、計算された配置なのです。
私どもでは、料理をお出しする際に、その食材の背景をお話しすることがあります。この越前がにがどこで水揚げされ、どのような経路で店に届き、料理長がどう選んだのか。
こうした背景を知ることで、一切れのかに刺しは、単なる食材ではなくなります。その食材の生命、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さを持つ、真の美食体験となるのです。
先日、あるお客様がこう言ってくださいました。「料理長の話を聞きながら食べると、味が何倍にも感じられる」と。まさに、私どもが目指している体験です。
かに刺しの盛り付けには、季節を感じる演出が施されます。料理は味だけでなく、視覚でも楽しむもの。特に、日本料理においては、器や盛り付けが重要な要素となります。
冬には、雪景色を思わせる白を基調とした演出を心がけています。透明に輝く蟹の身の美しさを際立たせるため、器は白や淡い青を選びます。
添え物も、大根のツマや紫蘇の葉など、シンプルでありながら蟹の紅色を引き立てるものを選んでいます。まるで雪の上に置かれた宝石のような、美しい一皿。これを見た瞬間、お客様は「食べるのがもったいない」とおっしゃいます。
しかし、美しさだけではありません。添え物の大根のツマは、口の中をさっぱりとさせる役割も果たします。蟹の甘みを味わった後、ツマを食べることで、次の一切れをまた新鮮な気持ちで楽しめるのです。
私どもでは、季節や料理に合わせて器を選んでいます。かに刺しに使う器は、蟹の身の美しさを最大限に引き立てるものでなければなりません。
白い磁器の器は、蟹の紅色を鮮やかに見せます。青磁の器は、海を思わせる色合いで、蟹が海の恵みであることを感じさせます。こうした細部にわたる演出が、お客様の体験をより心豊かなものにするのです。
私どもが、かに刺しという最高の鮮度を必要とする料理を安定して提供できるのは、完全予約制を採用しているからです。
滝の川は、福井御幸店、越前町本店ともに、新型コロナウィルスの影響にてご予約限定のみ営業の完全予約制をとらせていただいております。
これは、かに刺しに不可欠な極限の鮮度を確実に確保するための仕組みです。予約をいただくことで、料理長は必要な分だけを厳選し、仕入れの妥協を排除できます。
飛び込みのお客様をお断りするのは心苦しいのですが、これも最高の状態で料理を提供するためです。予約制により、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、一切れ一切れに込められた技術が最高の状態で提供される特別な時間を過ごせます。
越前がにシーズンは繁忙期となるため、お客様にはスムーズなご予約をお願いしております。現在、ご予約承り中です。
このシーズンは非常にタイトな時間が多く、いただいたお電話に出れない可能性がございます。そのため、ご予約・お問い合わせは、echizenkani@outlook.jpへのメールもしくは、店舗スマホ08037064113にショートメッセージをご利用いただくようお願い申し上げます。
メールやショートメッセージであれば、調理中でも確認でき、確実にご返信できます。お客様にはご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことの貴重さ。これこそが、真の美食体験の価値なのです。
透明に輝くかに刺しの一皿は、越前がにの極限の鮮度と、料理長の一切れ一切れに最適な技術の結晶です。日本一という評価に裏打ちされた職人の技による、この特別な味覚を、ぜひ体験していただきたいと思います。
福井御幸店、越前町本店ともに、越前がにと冬の王者たちを含む冬の特別コースをご用意して、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前がにシーズンが本格化する11月。福井の越前海岸は、冬の王者たちの恵みに満ち溢れています。
私ども「滝の川」は、口コミグルメサイトのかに料理部門で日本一を獲得いたしました。これは、越前海岸に息づく本物の味覚を、最高の技術でお客様にお届けしてきた証です。
越前がにの魅力は多岐にわたります。茹でがにの蟹本来の甘みと旨味、かに刺しの極限の鮮度。そして、それ以上に五感を総動員して楽しませてくれるのが「焼きがに」です。
本日は、越前がにの持つ濃厚な旨味を香ばしさという形で最大限に引き出し、口の中に越前の海潮の香りを感じさせてくれる「焼きがに」の魅力をお伝えします。
焼きがにの魅力は、その調理が始まる瞬間から始まります。視覚、嗅覚、聴覚、そして味覚。四つの感覚を同時に刺激する、特別な食の物語です。
焼きがにの最大の魅力は、なんといってもその香ばしさです。火にかけられた蟹の身や甲羅に含まれるタンパク質やアミノ酸が熱されることで、独特の芳醇な香りが立ち上ります。
この香りは店内に広がり、これから始まる特別な時間への期待感を最高潮に高めます。お客様からは「香りだけでもう満足しそう」というお声をいただくこともあります。
この香ばしさは、単なる食欲増進剤ではありません。越前がにという貴重な食材が、今まさに最高の状態に変化しているという、ライブパフォーマンスの重要な一部なのです。
調理場から漂ってくる香りに、思わず笑顔がこぼれるお客様の表情を拝見するたび、私どもは焼きがにの持つ特別な力を実感します。
焼きがには、越前の海潮の味を最も強く感じさせてくれる調理法の一つです。
蟹の甲羅や身に残ったわずかな塩分や、蟹そのものが持つ海のミネラル分が、高温で凝縮・結晶化されます。口に入れた瞬間、熱によって凝縮された蟹本来の甘みと旨味と共に、越前の海潮の香りが鼻に抜けます。
まるで越前海岸の夕暮れの海岸線にいるかのような感覚です。この潮の風味は、冬の厳しい海が育んだ越前がにの生命力を象徴しています。
あるお客様は「目を閉じると、波の音が聞こえてくるようだ」とおっしゃいました。焼きがにには、そんな想像力をかき立てる力があるのです。
茹でがにが持つしっとり感とは異なり、焼きがには「香ばしさ」と「ジューシーさ」という二つの食感が共存します。
熱源に近かった表面の身は、わずかに引き締まり、風味豊かに変化します。一方、中心部の身は、熱によって水分が失われることなく、旨味がギュッと凝縮され、噛むほどに甘みが広がるジューシーさを保ちます。
この対比こそが、焼きがにが提供する体験の奥深さです。一口目は表面のパリッとした食感を、二口目は中心部のジューシーさを、そして三口目はその両方のハーモニーを楽しんでいただけます。
最高の焼きがにを実現するには、シンプルな調理法でありながら、非常に高度な職人の技が必要です。私どもの料理長が追求する調理技術は、火加減の微妙なコントロールに凝縮されています。
焼きがには、香ばしさが加わる分、茹でがにほど厳密に身入りにこだわる必要がないと思われがちですが、それは誤りです。
火を入れることで旨味が凝縮されるため、素材そのものの品質が低ければ、濃縮された結果として残念な味になってしまいます。だからこそ、素材選びは妥協できません。
私どもの料理長は毎朝市場に足を運び、五感を総動員して、焼きがに に最適な越前がにを厳選します。
焼きがにには、程よく脂がのった個体を選ぶことが重要です。焼いた際にその脂が焦げ付き、格別の香ばしさを生み出すからです。甲羅の色艶、持ったときの重量感、脚の張り具合。これらすべてを瞬時に判断します。
長年の経験と絶え間ない学習によって培われた目利きの技術により、個体差、季節差、産地差を見極め、最高の状態の一匹を選び出します。市場での真剣な表情は、料理人の仕事への誇りそのものです。
私どもが日本一を獲得したのは、魚介類は繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生むことを熟知しているからです。
焼きがににおいて、最も重要なのは火を入れる速度です。急激に火力を上げすぎると表面だけが焦げ、中まで熱が通りきる前に乾燥してしまいます。
逆に、火力が弱すぎると、香ばしさが生まれず、水分だけが失われて身がパサパサになってしまいます。この絶妙なバランスを見極めるのが、職人の腕の見せどころです。
私どもは、蟹肉の魅力を最大限に引き出すため、素材の特性に合わせた温度管理、時間調整の微妙なコントロールを行います。
熱源の選定も重要です。炭火で焼くことで、遠赤外線効果により、身の芯までじっくりと火を通しつつ、表面に独特の香ばしさを加えることができます。
炭火の炎が踊る様子を見ながら、料理長は長年の経験で培った感覚で、最適なタイミングを見極めます。温度計では測れない、職人だけが知る「焼き加減」があるのです。
この職人の技による調理技術への追求こそが、お客様の口コミで「本当に美味しかった。大満足です」と評される、極上の焼きがにを完成させる秘密なのです。
焼きがには、滝の川の冬の特別コースやおまかせ料理において、極めて重要な役割を果たします。それは、コース全体の食の物語の中で、味覚と香りのハイライトを創出することです。
私どものおまかせ料理は、料理長のインスピレーションと経験に基づいて、すべてが計算され尽くした構成となっています。
焼きがにの濃厚な香ばしさは、コース中盤のクライマックスとして位置づけられることが多いです。かに刺しのクリアな甘さや、茹でがにの蟹本来の甘みと旨味を味わった後、焼きがにの濃縮された旨味を体験することで、越前がにの持つ多様な魅力を深く認識していただけます。
これは音楽でいえば、静かな前奏から始まり、徐々に盛り上がっていくような構成です。味の濃淡を意識的に配置することで、お客様の味覚に変化とドラマを提供しています。
コースを通じて、蟹の身の食感の変化を楽しんでいただく中で、焼きがにのパリッとした外皮とジューシーな内側の対比は、忘れられない体験となります。
福井御幸店、越前町本店のどちらでも、越前海岸で水揚げされた魚介類を中心に構成される冬の特別コースは、私どもの独自の視点が光ります。
焼きがには、そのまま楽しむだけでなく、カニ味噌甲羅焼き飯など、濃厚な締めの一品へと繋がることもあります。
焼きがにで使用した甲羅に残る香ばしい旨味成分を、無駄にすることなく締めの料理に活かします。これは、食材を一尾一尾大切に扱っているという、生命への感謝の哲学にも基づいています。
お客様からは「最後の一滴まで楽しめた」というお声をいただきます。この言葉こそが、私どもの料理への姿勢を表しています。
焼きがにのような、繊細な火加減が求められる料理を完璧な状態で提供するためには、最高の環境が不可欠です。
滝の川は、福井御幸店、越前町本店ともに、完全予約制とさせていただいております。これは、お客様に最高の状態での提供をお約束するためのシステムです。
予約制により、職人の技、特に焼きがにの微妙なコントロールに集中できる環境を確保できます。飛び込みのお客様対応に追われることなく、一組一組のお客様に全力で向き合えるのです。
料理長が五感を総動員して選んだ最高の蟹を、お客様の人数に合わせて確実に準備し、急な需要による品質の妥協を防ぎます。仕入れた蟹の状態に合わせて、その日のベストな調理法を選択することもできます。
お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、焼きがにが提供する香ばしさと越前の海潮の風味を、心ゆくまでリラックスしてお楽しみいただけます。
特別な記念日、大切な方との会食、久しぶりの家族団らん。そんな特別な時間にふさわしい空間を、私どもは提供したいと考えています。
11月6日の解禁日を迎え、シーズン中は繁忙期となりますが、私どもは蟹シーズンは休まず営業の体制で皆様をお待ちしております。
このシーズン、非常に多くのお電話をいただくため、お電話に出られない可能性がございます。ご予約・お問い合わせは、メールもしくは店舗スマホへのショートメッセージをお願い申し上げます。
メールでのご予約は、お客様のご都合の良い時間に送信いただけますし、私どもも落ち着いて内容を確認し、丁寧にご返信できます。お急ぎの場合は、ショートメッセージが確実です。
皆様のご理解とご協力を、心よりお願い申し上げます。
焼きがには、越前がにの持つ蟹本来の甘みと旨味を、香ばしさという衣をまとわせ、越前の海潮の風味を凝縮して味わう特別な味覚です。
日本一獲得の実績と、職人の技による高い技術、そして完全予約制による万全の体制に支えられた滝の川の美食体験は、一品一品に込められた料理人の想いを感じ、食の常識を覆す出会いを提供します。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。
冬の厳しい日本海で育まれた越前がにを、解禁期間中だけ味わえる。この季節限定の贅沢こそが、真の美食体験の価値なのです。
焼きがにの香ばしさは、冬の訪れを告げる香りです。炭火で焼かれる蟹の香りに包まれながら、越前の海に思いを馳せる。そんな特別な時間を、私どもは提供したいと考えています。
ご予約承り中です。福井御幸店、越前町本店ともに、焼きがにが織りなす香ばしさと越前の海潮のハーモニーをご用意して、滝の川一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
皆さん、こんにちは。福井県越前海岸で海鮮料理店を営んでおります「滝の川」です。
今年も11月6日に越前がに漁が解禁となり、私どもの店にも連日、冬の王者である越前がにを求めて多くのお客様にお越しいただいております。この場を借りて、心より感謝申し上げます。
さて、本日は越前がに料理の中でも最も基本でありながら、実は最も職人の技が問われる「茹でがに」について、深くお話しさせていただきたいと思います。
私ども滝の川は、おかげさまで口コミグルメサイトのグルメアワードかに料理部門におきまして、日本一という大変名誉ある評価をいただきました。この評価の背景には、シンプルだからこそごまかしの効かない「茹でがに」への徹底したこだわりがあります。
今回の記事では、なぜ茹でがにが越前がに料理の真髄なのか、そして私どもがどのような想いと技術で皆様に最高の一皿をお届けしているのか、できる限り詳しくお伝えしていきます。
越前がにの調理法には、刺身、焼き、天ぷら、しゃぶしゃぶなど様々な方法があります。それぞれに魅力があり、私どもの特別コースでもこれらすべての調理法で越前がにをお楽しみいただけるよう構成しております。
しかし、その中でも「茹でがに」は特別な位置づけにあります。なぜなら、茹でがには塩水で茹でるというシンプルな調理法だからこそ、蟹の品質そのものと調理人の技術が如実に現れるからです。
例えば焼きがには、香ばしさという「新たな風味」を加えることができます。刺身は、新鮮さという「素材の状態」が最も重要です。しかし茹でがには、素材が持つ本来の甘みと旨味を、加熱という工程を経ながらも最大限に引き出さなければなりません。
ここに茹でがにの難しさがあります。熱を通しすぎれば、身がパサパサになり、せっかくの旨味が逃げてしまいます。逆に火が不十分だと、生臭さが残り、蟹本来の美味しさを感じることができません。
つまり茹でがには、「素材の良さ」と「調理の技術」の両方が完璧に揃って初めて、最高の味わいになる料理なのです。ごまかしが一切効かない、正直な料理と言えるでしょう。
私どもが茹でがにで目指しているのは、越前がにが持つポテンシャルを100パーセント引き出すこと。生の状態で持っている力を、茹でるという工程を通じて、さらに美味しく感じられる状態に仕上げることです。
この「基本にして至高」と言える茹でがにに、私どもは長年こだわり続けてきました。そしてその積み重ねが、日本一という評価につながったのだと考えております。
では、具体的に茹でがにの何が難しいのでしょうか。それは「火加減」という、料理の基本中の基本でありながら、最も奥深い技術にあります。
茹でがにの調理で私どもが最も重視しているのは、温度管理と時間調整です。この二つの要素を、蟹の状態に合わせて微妙にコントロールすることで、初めて最高の茹でがにが完成します。
まず塩加減についてお話しします。基本的には海水の塩分濃度、つまり約3パーセント程度を基準としますが、これをそのまま使うわけではありません。
なぜなら、蟹には個体差があるからです。同じ越前がにでも、体の大きさが違えば、身の入り具合も異なります。また、漁期の前半と後半でも、蟹の身質は少しずつ変化していきます。
例えば解禁直後の11月初旬の越前がには、脱皮してからの期間が比較的短いため、身がやや柔らかめです。一方、12月から1月にかけての越前がには、身がしっかりと締まってきます。こうした違いに応じて、塩の量を微調整するのです。
塩には、蟹肉の旨味を引き出す働きと、身を適度に締める働きがあります。塩が少なすぎると旨味が薄く感じられ、多すぎると塩辛くなって蟹本来の甘みが隠れてしまいます。この絶妙なバランスを見極めるのが、職人の腕の見せ所です。
次に重要なのが、茹でる際の温度コントロールです。沸騰した塩水に蟹を入れるタイミング、そして入れた後の火加減が、茹でがにの出来を大きく左右します。
蟹を入れた瞬間、お湯の温度は一時的に下がります。この時、火力が弱いと温度の回復に時間がかかり、結果として蟹が水っぽくなってしまいます。かといって火力が強すぎると、外側だけが先に固くなり、中心部まで均一に火が通りません。
私どもの料理長は、鍋の中の泡の立ち方、湯気の出方、そして何より蟹の色の変化を見ながら、火加減を微調整していきます。これは長年の経験によって身につけた技術で、言葉で説明するのは難しいものがあります。
茹で時間についても、マニュアル通りにはいきません。蟹のサイズによって茹で時間は変わりますが、同じサイズでも身の入り具合によって最適な茹で時間は異なるのです。
茹で上がりの見極めも重要です。蟹の色が鮮やかな朱色に変わり、特定の香りが立ち上がってきた瞬間が、最高のタイミングです。この瞬間を逃さないよう、料理長は常に鍋の前で蟹の状態を観察しています。
こうした繊細な火加減のコントロールによって、蟹肉の水分と旨味を最大限に保ちながら、適度な食感を持つ茹でがにが完成します。甘くてしっとり、それでいてしっかりとした旨味がある状態、これが私どもが目指す理想の茹でがにです。
どれだけ調理技術が優れていても、素材が良くなければ美味しい茹でがには作れません。むしろ、茹でがにはシンプルな調理法であるがゆえに、素材の良し悪しがダイレクトに味に反映されます。
私どもの料理長は、毎朝市場に足を運んでいます。これは単に新鮮な蟹を仕入れるためだけではありません。その日の蟹の状態を自分の目と手で確かめ、本当に茹でがにに適した個体を選び抜くためです。
茹でがにに最適な蟹の条件、それは何よりも「身入りが良いこと」です。甲羅を見ただけでは分かりません。実際に手に取って、重さを確かめ、甲羅の硬さを確認し、脚のハリを触覚で判断します。
長年の経験を積んだ料理長には、手に取った瞬間に「この蟹は身がしっかり詰まっている」ということが分かります。同じサイズの蟹でも、重さが微妙に違うことがあります。その差が、身入りの良さを物語っているのです。
また、甲羅の硬さも重要な指標です。脱皮してから時間が経ち、しっかりと身が詰まった蟹は、甲羅も硬くなっています。逆に、脱皮直後の蟹は甲羅がやや柔らかく、身入りもまだ十分ではありません。
脚のハリも見逃せません。脚を軽く触った時に、パンと張った感触があれば、その蟹は元気で身入りも良い状態です。脚に弾力がない蟹は、鮮度が落ちているか、あるいは身入りが不十分な可能性があります。
こうした細かいチェックを、一尾一尾丁寧に行っていきます。市場には毎日たくさんの越前がにが並びますが、私どもが求める基準を満たす蟹は、その中のごく一部です。
鮮度の確認も欠かせません。越前がには生きている状態で水揚げされますが、その後の管理状態によって鮮度は変わります。目の輝き、体の動き、そして香りなど、五感を総動員して鮮度を見極めます。
鮮度が落ちた蟹は、どんなに丁寧に茹でても、あの独特の甘みと旨味は引き出せません。茹でがにという調理法は、鮮度の良さが直接味に表れるため、素材選びの段階で妥協は許されないのです。
さらに、産地による違いも考慮します。同じ福井県内でも、水揚げされる漁港によって蟹の味わいには微妙な差があります。これは海底の地形や水深、海流などの違いによるものです。
私どもは越前海岸で店を営んでいるという立地を活かし、地元で水揚げされた最高品質の越前がにを優先的に仕入れています。地元の漁師さんとの信頼関係も、良い素材を安定的に確保する上で重要な要素となっています。
こうした徹底した素材選びがあって初めて、最高の茹でがにを作ることができます。調理技術と素材の質、この両輪が揃って初めて、日本一と評価される味が生まれるのです。
私どもが越前がにを調理する際、常に心に留めているのは、生命への感謝の気持ちです。
越前がには、厳しい日本海で育ち、漁師さんたちの命がけの漁によって私たちの元に届きます。その一尾一尾が、かけがえのない存在です。だからこそ、その生命を無駄にすることなく、最高の状態でお客様にお届けすることが、私どもの使命だと考えています。
茹でがにの調理においても、この哲学は貫かれています。繊細な火加減で丁寧に茹で上げることは、素材を大切に扱うという想いの表れです。急いで茹でて失敗するようなことがあれば、それは蟹に対して失礼にあたります。
また、茹でた後も無駄なく活用します。例えば、茹でがにの甲羅に残るかに味噌は、そのまま召し上がっていただくだけでなく、甲羅焼きの材料としても使用します。かに味噌を甲羅に戻し、特製の出汁と合わせて火にかけることで、また違った美味しさをお楽しみいただけます。
茹で汁にも旨味がたっぷりと溶け出しています。この茹で汁は、お味噌汁のベースとして使用したり、カニ味噌甲羅焼き飯の調理に活用したりします。越前がにの旨味が凝縮された茹で汁は、それだけで素晴らしい出汁になるのです。
脚の殻や甲羅も、出汁を取るために使います。これらを丁寧に処理して煮出すことで、深い旨味のある出汁が取れます。この出汁は、コース料理の中で提供する他の料理にも使用され、越前がにの味わいに統一感を持たせる役割も果たしています。
このように、越前がにを一尾丸ごと、余すところなく使い切ることで、生命への感謝を形にしています。そして、その一つ一つの工程に職人の技と想いが込められているのです。
私どもの冬の特別コースは、越前がにをあらゆる調理法で味わっていただく、贅沢な構成となっています。刺身、焼き、茹で、天ぷら、しゃぶしゃぶなど、それぞれの調理法が越前がにの異なる魅力を引き出します。
その中で茹でがには、「味の基準」となる重要な役割を担っています。
コース料理は、味の濃淡やテクスチャーの変化を計算して構成されています。濃厚なかに味噌や、香ばしい焼きがにと並んで茹でがにを召し上がっていただくことで、お客様は越前がに本来の甘みと旨味を再確認できます。
例えば、まず茹でがにで越前がにの純粋な味わいを知っていただき、その後に焼きがにで香ばしさが加わった味を楽しんでいただく。こうすることで、焼きによって加わった風味がより明確に感じられ、調理法による味の違いを深く理解していただけるのです。
また、茹でがには食べるペースを調整する役割も果たします。殻を剥きながらゆっくりと味わう茹でがには、お客様に落ち着いた時間を提供します。この間に、他の料理の準備を整えたり、次の料理について説明したりすることができます。
さらに、茹でがにを召し上がる際の会話も、食事の楽しみの一つです。「この甘みが越前がにの特徴なんですよ」「今年の蟹は身入りが特に良いですね」といった会話を通じて、お客様との距離も縮まります。
茹でがには単なる一品料理ではなく、コース全体の流れの中で重要な位置を占める、計算された一皿なのです。
私どもは現在、福井御幸店、越前町本店ともに、完全予約制での営業とさせていただいております。
これは決してお客様を制限するためではありません。むしろ、すべてのお客様に最高の状態で越前がに料理を提供するための、品質保証のシステムなのです。
完全予約制にすることで、その日に必要な蟹の数を事前に把握できます。これにより、料理長は市場で最高品質の蟹だけを、必要な数だけ仕入れることができます。余分に仕入れて鮮度が落ちるようなことも、逆に足りなくなるようなこともありません。
また、茹でがにを含むすべての料理を、ベストなタイミングで提供できます。茹でがには、茹で上がってから時間が経つと、どうしても味が落ちます。予約制であれば、お客様の到着時間に合わせて茹で始めることができ、最高の状態で召し上がっていただけます。
さらに、料理長が一品一品に集中できる環境が整います。飛び込みのお客様に対応しながら調理するのと、予約されたお客様のために準備を整えて調理するのとでは、料理の完成度に大きな差が生まれます。
特に茹でがにのような、繊細な火加減が求められる料理では、集中力が不可欠です。完全予約制により、料理長は常に最高の集中力を保ちながら調理に臨むことができるのです。
越前がにシーズンは大変な繁忙期となり、お電話が混み合うことも多くございます。そのため、ご予約やお問い合わせにつきましては、メールアドレス echizenkani@outlook.jp または店舗スマホ 08037064113 へのショートメッセージをご利用いただければ幸いです。
お客様には少しご不便をおかけするかもしれませんが、これもすべて最高の越前がに料理を提供するためです。ご理解とご協力を、何卒よろしくお願いいたします。
最後に、茹でがにの味わいを語る上で欠かせない、越前海岸という土地についてお話しさせてください。
私どもの店がある越前海岸は、日本海に面した風光明媚な場所です。荒々しい波が打ち寄せる冬の海は、厳しくも美しい景色を見せてくれます。
茹でがにに使う塩水は、この越前の海の塩分を基準としています。つまり、茹でがにを召し上がる時、お客様は越前の海の味を感じていることになります。
早朝の漁港の活気、漁師さんたちの真剣な表情、水揚げされたばかりの越前がにの輝き。こうした光景が、茹でがにの背景にあります。
私どもは、越前がにというだけでなく、越前海岸という土地の物語も一緒にお届けしたいと考えています。茹でがにを召し上がりながら、日本海の荒波を想像していただいたり、漁師さんたちの苦労に思いを馳せていただいたりすることで、その味わいはより深いものになるはずです。
店内からは越前海岸の景色も楽しめます。天気の良い日には、日本海に沈む美しい夕日をご覧いただけることもあります。こうした環境の中で召し上がる茹でがには、まさに格別の味わいとなります。
茹でがには、シンプルであるがゆえに奥深い、越前がに料理の真髄です。
素材選びから始まり、繊細な火加減のコントロール、そして生命への感謝の気持ちまで、すべてが一皿の茹でがにに込められています。
私ども滝の川は、この茹でがにをはじめとする越前がに料理で、口コミグルメサイトのグルメアワードかに料理部門において日本一という評価をいただきました。しかし、この評価に甘んじることなく、日々技術の向上に努めています。
越前がにシーズン中は、蟹シーズンは休まず営業の体制で、皆様のお越しをお待ちしております。福井御幸店、越前町本店ともに、最高の越前がに料理をご用意してお待ちしております。
ご予約は、メール echizenkani@outlook.jp または店舗スマホ 08037064113 へのショートメッセージにて承っております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
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電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
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※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
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「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
本日11月9日。11月6日の解禁日を迎えてから数日が経ち、福井の海は越前がにシーズンの本格的な幕開けとなっています。全国から「越前がにを本場で味わいたい」という熱い期待を胸に、多くのお客様が越前海岸へと足を運んでくださっています。
私ども「滝の川」は、この越前海岸に息づく本物の味覚を、最高の体験としてお客様にお届けすることに情熱を注いでいます。おかげさまで、口コミグルメサイトにてグルメアワードかに料理部門で日本一を獲得させていただきました。この評価を支えているのは、料理長が長年培ってきた職人の技です。
特に越前がにシーズンに提供する「冬の特別コース」は、この技術の集大成であり、越前がにという稀有な食材の魅力を最大限に引き出すための、緻密な調理技術の追求が隠されています。
本日は、越前がにを最高の状態で提供することを可能にする、滝の川の冬の特別コースを深く掘り下げ、いかにして私たちの技術がお客様の食の常識を覆す出会いを保証しているのかを解説いたします。
最高の越前がに料理は、最高の調理技術から始まるのではありません。最高の素材を選ぶところから始まります。私どもの冬の特別コースの品質を決定づけるのは、料理長の仕入れへのこだわりです。
越前がには冬の王者たちの頂点に立つ食材ですが、同じ漁場で獲れた蟹であっても、個体によって身入りや鮮度が大きく異なります。日本一獲得の品質を維持するため、料理長は毎朝市場に足を運び、妥協なく素材を厳選します。
この選定作業において、料理長は五感を総動員して、真に価値のある素材だけを選び抜きます。
まず「目の輝き」を確認します。これは鮮度を測る最も重要な指標の一つです。次に「身の張り」をチェックします。魚体のハリを確かめることで、適切な脂の乗り具合や身の詰まり具合を判断します。そして「匂い」を嗅ぎます。新鮮な魚介類が持つべき海潮の香りを嗅ぎ分け、異臭がないかを確認するのです。
この目利きの技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものです。個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術こそが、私どもの料理の根幹をなしています。
私どもの技術は、越前がにという特別な味覚だけでなく、越前海岸が育む四季の恵み全体への深い理解に基づいています。
冬の特別コースには、越前がにの他にも、寒ブリ、寒鯛、そして甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ格別の美味しさを持つ冬の王者たちが組み込まれます。これらの繊細な魚介類を扱う知識と技術が、越前がにの魅力を最大限に引き出すための土台となっています。
また、私どもは食材の生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。この素材への深い理解と敬意が、調理技術への追求を突き動かす哲学となっているのです。
厳選された越前がにを、いかにその魅力を最大限に引き出すか。これこそが、私たちが絶えず取り組む調理技術への追求の真髄です。冬の特別コースでは、越前がにの各部位、各調理法において、プロの技術が発揮されます。
茹でがには、越前がにの味わいの基本であり、蟹本来の甘みと旨味が最もシンプルに味わえる調理法です。しかし、そのシンプルさゆえに、最も職人の技が問われます。
茹で上げの温度と時間には、極めて微妙なコントロールが必要です。わずかな時間の差が、身のパサつきや旨味の流出に直結します。私どもは、長年の経験と絶え間ない学習に基づき、蟹本来の甘みを損なうことなく、むしろそれを際立たせる繊細な火加減を追求しています。
お湯の温度、塩分濃度、茹で時間、そして火を止めるタイミング。これらすべてが完璧に調和したとき、越前がにの身は最高の状態で皆様の前に届けられます。
焼きがには、香ばしさが格別で、食欲を刺激する調理法です。火を入れることで、蟹肉の持つアミノ酸が凝縮し、また越前の海潮の香りを強く感じることができます。
魚介類は繊細な食材であり、火を入れすぎると硬くなってしまいます。適切な温度で、外側を香ばしく焼き上げつつ、内側のジューシーさを保つ時間調整を行います。
炭火の遠赤外線効果を利用し、じっくりと火を通すことで、表面はカリッと、中はふっくらとした理想的な焼き上がりを実現します。この時、蟹から滴る汁の音や香りも、食事の楽しみの一部となります。
かに刺しは、極限の鮮度がなければ実現できない、越前がにの最も貴重さを感じられる調理法の一つです。
私どもの料理長は、刺身一つを取っても、その身質に応じて最適な切り方、厚さ、角度が異なると考えています。蟹の繊維を損なわず、口に入れた瞬間にとろけるような食感と、クリアな甘みが広がるよう、一切れ一貫に最適な技術を適用しています。
透明感のある美しい刺身は、見た目にも鮮度の高さを物語ります。この透明感を保つためには、素材の鮮度はもちろん、包丁の切れ味、切るスピード、そして盛り付けまでの時間管理が重要になります。
冬の特別コースでは、越前がにの多様な魅力を味わっていただくため、応用的な調理法も取り入れます。
しゃぶしゃぶや天ぷらもご提供します。これらの調理法は、瞬間的な熱により、蟹の旨味を閉じ込める調理技術の追求の賜物です。しゃぶしゃぶでは、お客様ご自身で加減を調整していただけるため、好みの食感でお楽しみいただけます。
また、蟹の醍醐味であるかに味噌を、濃厚な旨味を堪能できる形で提供する蟹味噌甲羅焼き飯や蟹味噌ごはんもございます。これは、食材を無駄にしないという生命への感謝の哲学と、蟹本来の甘みと旨味を最後まで楽しんでいただくための技術の融合です。
私どもの冬の特別コースは、単なる単品の組み合わせではありません。「おまかせ料理」の哲学に基づいて、お客様に最高の体験を提供するよう計算され尽くした構成となっています。
冬の特別コースは、前菜から締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して設計されています。
味の濃淡については、濃厚なかに味噌や焼きがにの前に、清々しいかに刺しや、寒ブリ、甘エビといった冬の王者たちのさっぱりとした料理を配置することで、味覚が疲弊するのを防ぎます。
食感の変化も重要です。しゃぶしゃぶの柔らかい食感、焼きがにの香ばしい食感、茹でがにのしっかりとした食感など、食感の変化を楽しんでいただくことで、お客様の心豊かな時間を最大化します。
さらに、温かい料理と冷たい料理を交互に配置することで、口の中がリフレッシュされ、次の料理への期待感が高まります。この温度の変化も、コース全体の満足度を高める重要な要素なのです。
料理は味覚だけでなく、五感すべてで楽しむものです。冬の特別コースでは、雪景色を思わせる白を基調とした演出を心がけています。
また、お客様は料理長との会話を通じて、その魚の物語を聞きながら味わうことができます。越前がにがどのような海で育ち、いかに貴重さを持っているのかを知ることで、一品一品に込められた料理人の想いが深く伝わり、忘れられない食体験となるのです。
「この越前がには、今朝水揚げされたばかりで、身入りが抜群なんですよ」
「この寒ブリは脂の乗りが素晴らしくて、今年一番の出来ですね」
こうした会話が、料理の味わいをさらに深めます。食材の背景を知ることで、ただ美味しいというだけでなく、その料理に対する感謝の気持ちも生まれるのです。
私どもの調理技術への追求は、完全予約制という徹底した運営体制があって初めて成り立ちます。
滝の川が福井御幸店、越前町本店ともにご予約限定のみ営業しているのは、お客様に最高の状態での提供を確実にするためです。
予約制により、仕入れにおいて目利きの妥協を排除できます。越前がにのような繊細な食材を、確実に最高品質で提供するために、調理技術への追求に集中できる環境を整えています。
また、完全予約制にすることで、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わう特別な時間を過ごせます。これは、料理を提供する側としても、最高のタイミングで一品一品をお出しできるという利点があります。
私どもの技術は、単なる個人的な技術に留まりません。越前海岸で培われてきた調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。
伝統技術の継承には、熟練の職人の技を磨き、次世代に指導する時間が必要です。完全予約制による適切な運営は、この技術を未来永劫に渡って担保するための、重要な側面を担っています。
若い料理人たちに技術を伝えるには、ただ忙しく働くだけでは不十分です。一つ一つの工程を丁寧に教え、なぜその方法が最適なのかを理解させる時間が必要なのです。
越前がにシーズンは繁忙期となるため、お客様にはスムーズなご予約をお願いしております。
このシーズン非常にタイトな時間多く頂いたお電話に出れない可能性がございます。そのため、ご予約・お問い合わせは、echizenkani@outlook.jpへのメールもしくは、店舗スマホ08037064113にショートメッセージをお願い申し上げます。
メールやショートメッセージでしたら、お電話に出られない時間帯でも確実にご連絡を受け取ることができます。皆様のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
本日11月9日。越前がにシーズンが本格化するこの時期、滝の川の冬の特別コースは、私どもの技術と調理への追求のすべてが詰まった、まさに集大成です。
日本一獲得に裏打ちされた職人の技は、越前がにだけでなく、寒ブリや甘エビといった冬の王者たちの魅力を最大限に引き出し、お客様に食の常識を覆す出会いをお約束いたします。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、滝の川では、料理長が五感を総動員して選んだ、その日一番の海の恵みに出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
ご予約承り中です。福井御幸店、越前町本店ともに、最高の冬の特別コースをご用意して、「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
11月6日、今年も越前がに漁が解禁となりました。私ども「滝の川」では、蟹シーズンは休まず営業の体制で、皆様のお越しをお待ちしております。
越前がにといえば冬の味覚の王様。福井県を代表する特産品として、全国から多くのお客様が越前海岸を訪れます。しかし、この時期の越前海岸には、蟹以外にも素晴らしい海の幸がたくさん水揚げされていることをご存知でしょうか。
当店は、口コミグルメサイトのかに料理部門で日本一をいただきました。この評価は越前がにだけでなく、越前海岸で獲れる四季折々の海の幸すべてを、最高の状態でお客様に提供してきた結果だと考えております。
今回は、越前がにの陰に隠れがちですが、実力は決して劣らない「冬の王者たち」についてお話しさせていただきます。
越前海岸の冬の海は、世界でも有数の漁場です。荒々しい波と冷たい海水が、魚介類に極上の脂と身の締まりをもたらします。
冬の味覚として欠かせないのが寒ブリです。寒ブリとは、冬の冷たい海で育ち、たっぷりと脂を蓄えたブリのこと。特に12月から2月にかけて獲れるものは、身の締まりと脂のバランスが絶妙です。
越前海岸で水揚げされる寒ブリは、日本海の荒波にもまれて育つため、身が引き締まっています。口に入れた瞬間、上品な脂が広がり、濃厚な旨味を感じていただけます。
当店では、毎朝料理長が市場に足を運び、寒ブリの個体差や状態を見極めて仕入れています。同じ寒ブリでも、獲れた日や海域によって味わいが異なるのです。この目利きの技術こそが、私どもの強みだと自負しております。
刺身でお出しする際は、魚の繊維の方向や脂の分布を見極めて切り分けます。一切れ一切れに技術を注ぎ込むことで、寒ブリ本来の味わいを最大限に引き出しています。
また、軽く炙った寒ブリもおすすめです。皮と身の間の脂が溶け出し、香ばしさが加わります。わずかな加熱の違いで味わいが大きく変わるため、素材の状態に合わせた温度管理と時間調整が欠かせません。
越前海岸の冬を彩るもう一つの主役が甘エビです。正式名称はホッコクアカエビといい、冷たい深海で育ちます。
甘エビの最大の特徴は、その名の通りのとろけるような甘さ。鮮度が良ければ良いほど、この甘みが際立ちます。当店では、水揚げされたばかりの甘エビを厳選し、極限の鮮度を保つことに注力しています。
仕入れの際は、五感を総動員します。透明感のある身、ハリのある殻、そして匂い。これらすべてをチェックして、真に価値のある甘エビだけを選んでいます。
鮮度が高い甘エビは、刺身でお出しするのが一番です。口の中でとろけるような食感と、じわりと広がる上品な甘みを堪能していただけます。
また、頭の部分も大切に使います。甘エビの頭には濃厚な旨味が詰まっているため、お味噌汁の出汁として活用したり、蟹味噌ごはんに加えたりします。食材を無駄にせず、一尾一尾を大切に扱うことが私どもの信念です。
寒鯛も冬の越前海岸で獲れる隠れた美味です。締まった白身と、鍋物や煮付けにした時の上品な旨味が特徴で、地元では昔から愛されてきました。
これらの魚介類が、越前がにとともに冬の食卓を豊かに彩ります。蟹だけでなく、こうした「冬の王者たち」を知っていただくことで、越前海岸の本当の魅力を感じていただけるはずです。
当店では、越前がにだけでなく、寒ブリや甘エビといった冬の味覚を組み合わせることで、より深みのある食体験を提供しています。
私どもの冬の特別コースやおまかせ料理は、それぞれの食材の魅力を最大限に引き出すよう設計されています。
まず大切にしているのが、味の濃淡のバランスです。濃厚な越前がにの前に、さっぱりとした寒ブリの刺身や甘みの強い甘エビの刺身を配置します。こうすることで味覚がリセットされ、それぞれの素材の特別な味わいを存分に楽しんでいただけるのです。
食感の変化も重要なポイントです。蟹のしっとりとした身、ブリのハリのある身、甘エビのとろけるような食感。異なる食感が次々と現れることで、お客様の食体験はより豊かになります。
季節感の演出にもこだわっています。冬には雪景色を思わせる白を基調とし、器の選択や盛り付けの方法まで、細部にわたって季節を感じていただける工夫を凝らしています。
当店の「立ちの握り」は、寿司の新たな魅力を体験していただけるライブパフォーマンスです。
料理長が目の前で一貫一貫握る寿司には、さまざまな技術が込められています。たとえば寒ブリは、部位によって切り方を変えます。甘エビを握る際は、その甘さを引き立てるシャリの温度を調整します。すべてがその瞬間の最適解として提供されるのです。
お客様との会話を通じて、魚の物語もお伝えしています。寒ブリが冬の厳しい海で育った魚であること、甘エビの貴重さなどを知っていただくことで、一貫の寿司がより深い意味を持つものになります。
こうした対話も含めて、当店での食事は単なる食事ではなく、心豊かな特別な時間となるよう心がけています。
料理を味わうだけでなく、越前海岸の風景や空気を感じていただくことも、滝の川での体験の一部です。
早朝の越前海岸の漁港は活気に満ち溢れています。新鮮な魚介類が次々と水揚げされる光景は圧巻です。料理長が毎朝市場に足を運び、五感を総動員して最高の素材を選んでいる現場を想像していただくと、料理への信頼と期待が高まるのではないでしょうか。
また、日本海に沈む夕日を眺めながらの散歩もおすすめです。越前海岸の美しい海岸線は、心が洗われるような体験をもたらしてくれます。
私どもが冬の王者たちを最高の状態で提供できるのは、日本一をいただいた実績に裏打ちされた技術と、揺るぎない信念があるからです。
寒ブリや甘エビといった繊細な魚介類を扱うには、越前がにと同様に高度な技術が必要です。
私どもは、どの食材も生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れません。素材の特性に合わせた温度管理、時間調整を行い、その魚介類が持つ最高の味わいを引き出します。
越前海岸で培われてきた調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。伝統技術を継承しながらも、新しい調理法にも挑戦し、常に最高の一品を目指しています。
料理長は長年の経験を通じて、魚の状態を見極める目を養ってきました。たとえば寒ブリであれば、身の色艶、脂の乗り具合、身の硬さなどを瞬時に判断します。こうした職人の技こそが、私どもの強みなのです。
福井御幸店、越前町本店ともに完全予約制を採用しているのには理由があります。
予約制にすることで、その日に必要な食材の量が事前にわかります。料理長は仕入れに妥協することなく、真に価値のある素材だけを選ぶことができるのです。急な来店客に対応するために品質を妥協することは一切ありません。
また、食材を無駄にしないという点でも完全予約制は重要です。生命への感謝と自然環境への配慮から、必要な分だけを仕入れることができます。
この予約制システムが、越前がにだけでなく、寒ブリや甘エビといった冬の王者たちの品質を確実に保証する基盤となっています。
越前がにシーズンは繁忙期となり、お電話が混み合うことが予想されます。このシーズンは非常にタイトなスケジュールで営業しているため、いただいたお電話に出られない可能性もございます。
スムーズにご予約いただくため、メール(echizenkani@outlook.jp)もしくは店舗スマホ(08037064113)へのショートメッセージをご利用いただけますと幸いです。
現在、ご予約を承り中です。福井御幸店、越前町本店ともに、最高の冬の王者たちをご用意して、皆様の特別な時間をお待ちしております。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、越前海岸の冬の王者たちは、その時期にしか味わえない特別な味覚です。
この貴重さこそが、真の美食体験の価値だと私どもは考えています。
冬の荒波にもまれて育った寒ブリ。深海で時間をかけて成長した甘エビ。そして何より、越前がに。これらの食材は、自然の恵みと漁師の方々の努力の結晶です。
私どもの役割は、こうした貴重な食材を最高の状態で皆様にお届けすることです。一品一品に料理人の想いを込め、厳選された素材が持つ物語をお伝えし、旬の美味しさを心から堪能していただく。これが滝の川が目指す美食体験です。
日本一をいただいた実績と、職人の技による確かな技術力、そして完全予約制による品質保証。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験が生まれます。
蟹だけではない、越前海岸の冬。寒ブリ、甘エビ、寒鯛など、多彩な海の幸が皆様をお待ちしています。
観光ガイドブックには載っていない、本当の越前海岸の魅力。地元の人たちが昔から愛してきた、本物の味。それらを知り、味わっていただくことで、越前海岸への理解がより深まるはずです。
今年の冬は、越前がにと一緒に、こうした隠れた冬の王者たちもぜひ味わってみてください。きっと、食の常識を覆す出会いがあることでしょう。
ご予約をお忘れなく。至福の海の幸体験が、あなたを待っています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
本日11月7日、福井の海は昨日11月6日の解禁日を迎え、いよいよ越前がにシーズンが本格的に開幕しました。
私ども「滝の川」は、口コミグルメサイトのかに料理部門で日本一を獲得させていただき、この冬も最高の状態で越前がにをお客様にお届けする準備が整いました。蟹シーズンは休まず営業し、皆様に特別な時間をご提供いたします。
越前がにという特別な食材を前にして、お客様から多くのご質問をいただきます。本日は、ご来店前によくいただくご質問にお答えし、安心してお食事を楽しんでいただけるよう、詳しくご説明させていただきます。
当店は現在、新型コロナウイルスの影響もあり、完全予約制での営業とさせていただいております。これは単なる営業方針ではなく、お客様に最高の状態で料理をお届けするための、私どもの揺るぎない哲学なのです。
完全予約制にすることで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握できます。これにより、料理長が毎朝市場に足を運び、目利きの技術を駆使して選んだ真に価値のある素材だけを、必要な分だけ仕入れることが可能となります。
また、予約制にすることで、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただけます。混雑によるサービスの質の低下を防ぎ、お客様一人一人との特別な時間を大切にするための配慮でもあります。
さらに、完全予約制は食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱うという生命への感謝の表れでもあります。日本一獲得の品質を維持するためには、この仕入れと提供の仕組みが欠かせないのです。
越前がにシーズンは繁忙期となるため、このシーズンは非常にタイトな時間が多く、いただいたお電話に出られない可能性がございます。
私たちは、お客様に最高の体験をご提供するため、料理とサービスに集中しております。そのため、お客様にはご不便をおかけしますが、以下の連絡手段をご利用いただくことで、スムーズにご予約・お問い合わせいただけます。
メールアドレスは「echizenkani@outlook.jp」で、こちらは本店・御幸店共通のメールアドレスとなっております。また、ショートメッセージは店舗スマホ「08037064113」でも承っております。
ご連絡の際は、ご希望の店舗(福井御幸店または越前町本店)、日時、人数、代表者様のお名前をご記入ください。できる限り迅速にご返信させていただきます。
両店舗ともにご予約限定のみの営業とさせていただいております。
福井御幸店は、福井県福井市御幸4丁目12-1にございます。電話番号は0776-43-0930です。ランチは11時から14時まで、ディナーは18時から21時30分まで営業しております。ただし、22時まで変動する場合もございます。
越前町本店は、福井県丹生郡越前町高佐16-19-2にございます。電話番号は0778-39-1120(もしくは0778-39-1200)です。営業時間は11時から15時までとなっております。
いずれの店舗も完全予約制ですので、必ず事前にご連絡をお願いいたします。
私どもは、口コミグルメサイトのグルメアワードにて、かに料理部門で日本一を獲得させていただきました。これは単に福井県内だけでなく、全国のお客様からの評価に基づいたものです。
この評価は、私どもが提供する越前がに料理の品質、職人の技、独自の視点によるコース構成、そして接客を含めた食の物語全体が、最高の水準にあると認められた証です。
日本一という評価は、私どもの仕入れへのこだわりと調理技術への追求の結果であり、お客様に安心と信頼を提供する確かな根拠となります。この評価に恥じないよう、私たちは日々、最高の料理をお届けすることに全力を注いでおります。
私どもの料理の核心は、仕入れへのこだわりにあります。
料理長自らが毎朝市場に足を運び、その日最高の素材を厳選しております。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い、これらの微細なサインをチェックし、真に価値のある素材だけを選び抜きます。
同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差があります。これらを見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものです。これこそが職人の技なのです。
例えば、越前がにの場合、殻の色艶、重量感、脚の太さ、そして生きの良さなど、様々な要素を総合的に判断します。この妥協のない目利きの技術により、お客様には甘くてしっとり、しっかりとした旨味がある絶品の越前がにをご提供できるのです。
はい、滝の川は越前がにを頂点とする冬の王者たちだけでなく、四季を通じて変化する海の表情と、それぞれの季節にしか味わえない特別な恵みを大切にしています。
春の魅力は、脂が軽やかで身締まりの良い春の白身魚です。そして冬の間に蓄えた栄養分が甘みに変わる瞬間を捉えた春ウニもございます。この時期のウニは、濃厚でありながら爽やかな味わいが特徴です。
夏の魅力は、清らかな海水で育った選りすぐりの品質の天然岩ガキです。そのミルクたっぷりプリンプリン状態の岩ガキを、生や軽く火を通した調理法でご提供しております。夏の岩ガキの濃厚さは、一度味わうと忘れられない美味しさです。
秋の魅力は、成熟した複雑な旨味を持つ秋鯖、甘みが強いイカ類です。地元の松茸などの山の幸と海の幸を組み合わせたメニューもお楽しみいただけます。
これらの食材を扱うことで培われた技術が、越前がにシーズン以外の滝の川の魅力を形成しています。
お客様の口コミにもある通り、滝の川では越前がにをとにかく様々な調理方法で、美味しく楽しんでいただけます。私どもの冬の特別コースやおまかせ料理には、多様な調理法が含まれます。
基本にして至高なのが、茹でがに(浜茹で)です。蟹本来の甘みと旨味を際立たせる繊細な火加減で仕上げます。茹で加減ひとつで味が大きく変わるため、料理長は常に細心の注意を払っています。
香ばしい体験をお届けするのが焼きがにです。越前の海潮の香りを感じさせる絶妙な火入れで、表面は香ばしく、中はジューシーに仕上げます。
極限の鮮度を活かすのがかに刺しです。一切れ一切れに最適な技術を駆使し、口の中でとろける食感をお楽しみいただけます。鮮度が命の料理だからこそ、仕入れへのこだわりが活きるのです。
他にも、しゃぶしゃぶや天ぷらなど、特別な調理法でもご提供しております。最後の締めには、蟹味噌ごはん、カニ味噌甲羅焼き飯、お味噌汁などで、最後まで蟹の旨味を堪能していただけます。
これらの多様な調理法は、食材を無駄にしないという素材への深い理解と敬意の表れでもあります。
滝の川の「おまかせ料理」は、単なるコースの寄せ集めではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、食の物語なのです。
料理長のインスピレーションと、その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好みが組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成します。同じ日であっても、お客様によって少しずつ内容が変わることもあります。
前菜から締めに至るまで、味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさが、前の料理との調和を考慮して構成されています。濃い味の後には爽やかな味を、温かい料理の後には冷たい料理を、というように、お客様が飽きることなく最後まで楽しんでいただけるよう計算されています。
また、器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感を演出し、五感を通じて越前の魅力を味わっていただきます。料理は味だけでなく、目でも楽しんでいただくものだと考えています。
「立ちの握り」は、寿司の新たな境地を開く、滝の川ならではの体験です。
カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスの臨場感があります。目の前で職人の技を見ながら、握りたてを味わう贅沢な時間です。
目の前で握られる一貫一貫に込められた技術は、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整されます。シャリの温度、握りの強さ、ワサビの量など、細かな部分まで調整することで、お客様にとって最高の一貫をお届けします。
料理長からその魚の物語を聞きながら味わうことで、その食材の生命、技術、そして貴重さが理解され、真の美食体験となります。「この魚は今朝どこで獲れて、どのような特徴があるか」といった話を聞くことで、ただ食べるだけでは得られない深い満足感を感じていただけます。
はい、もちろんです。お客様の口コミにもある通り、「スタッフの対応も丁寧で、お料理の説明もわかりやすく、初めての訪問でも安心して楽しめました」とのお声をいただいております。
滝の川では、初回のお客様への配慮を徹底しています。不安や疑問を感じることなく、リラックスしてお食事をお楽しみいただけるよう、越前がにの調理方法や食べ方について、丁寧にご説明させていただきます。
例えば、茹でがにの食べ方、殻の剥き方、どの部分が特に美味しいか、といった基本的なことから、蟹味噌の楽しみ方まで、スタッフがサポートいたします。
蟹の多様な魅力を一度に味わえるおまかせ料理のシステム自体が、蟹初心者の方をサポートする設計となっています。様々な調理法で蟹を楽しんでいただくことで、自然と蟹の魅力を理解していただけるのです。
私どもは、越前海岸の真の魅力を深く感じていただく体験をご提案しています。
早朝の越前海岸の漁港は、まさに活気に満ち溢れています。新鮮な魚介類が次々と水揚げされる光景は圧巻であり、料理長もこの時間帯に市場を訪れています。もし早起きがお好きでしたら、漁港の朝の風景を見に行かれることをお勧めします。
日本海に沈む夕日は息をのむほど美しく、その光景を眺めながら散歩することで、心が洗われるような体験ができます。特に秋から冬にかけての夕暮れは、空が茜色に染まり、海面がキラキラと輝く様子が本当に美しいです。
漁師や市場の人々、地元住民との何気ない会話から、この地域の深い魅力を知ることができるでしょう。地元の方々は皆さん気さくで、越前の海の話を喜んで聞かせてくださいます。
お客様の口コミにて、「デジタルクーポンやカード支払いなどもOKで安心でした」とのコメントをいただいております。
現金はもちろん、各種クレジットカード、デジタルクーポンなど、様々なお支払い方法に対応しております。お客様の利便性を考え、できる限り幅広い決済方法をご用意しております。
具体的なお支払い方法の詳細につきましては、ご予約の際にお問い合わせいただければ、詳しくご説明させていただきます。
本日11月7日、11月6日の解禁日を越え、本格的に越前がにシーズンに突入しました。お客様から寄せられるすべての疑問にお答えできたことが、私たちの喜びです。
日本一獲得の評価は、職人の技による品質と、お客様一人一人に合わせた心豊かな時間を創出する姿勢、そして完全予約制に基づく徹底した品質管理によって支えられています。
越前がには、いつでも同じものが食べられる便利さがある現代において、その時期にしか味わえない特別な味覚です。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
ご予約を承り中です。福井御幸店、越前町本店ともに、越前海岸の食の常識を覆す出会いと、忘れられない食体験をご用意して、滝の川一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
本日11月6日、待ちに待った越前がに漁が解禁となりました。
福井の冬を代表する味覚、越前がに。この日を心待ちにしていたお客様も多いのではないでしょうか。私たち「滝の川」は、口コミグルメサイトのかに料理部門で日本一を獲得した実績を持つ専門店として、今シーズンも最高品質の越前がにをお届けする準備を整えております。
今回は、越前町本店を訪れたお客様からいただいた口コミをご紹介しながら、当店が大切にしている「本物の越前がに体験」についてお話しさせていただきます。
越前がには、福井県の越前海岸沖で水揚げされるズワイガニの雄です。厳しい漁獲制限と徹底した資源管理のもとで育まれた越前がには、その甘みと旨みの濃さで知られています。
解禁日である11月6日は、一年で最も大切な日です。この日から翌年3月20日までの限られた期間だけ、私たちは本物の越前がにをお客様にご提供できます。
当店が日本一の評価をいただけたのは、毎年この解禁日に最高品質の越前がにを安定してお届けしてきた実績があるからです。お客様からも「本場・越前で新鮮な越前蟹を味わいたくて訪れたお店です。蟹の身は甘くてしっとり、しっかりとした旨味があり、まさに絶品。期待以上の美味しさで、遠方から訪れる価値がありました」というお言葉をいただいております。
越前町本店は越前海岸に位置しており、水揚げ港からも近い立地です。だからこそ、鮮度抜群の越前がにを最高の状態でお出しできるのです。
お店の雰囲気についても「落ち着いていて、ゆったりと食事を楽しめる空間。スタッフの対応も丁寧で、お料理の説明もわかりやすく、初めての訪問でも安心して楽しめました」とご評価いただいており、料理だけでなく空間づくりにも力を入れています。
越前がにを初めて召し上がる方は、どうしても悩んでしまうものです。「サイズはどれがいいの?」「調理方法はどれを選べばいいの?」そんな声をたくさん聞いてきました。
そこで当店では、越前がにの魅力を余すことなく堪能していただける「蟹三昧コース」をご用意しております。このコースでは、刺身、焼き、茹で、天ぷら、しゃぶしゃぶといった様々な調理法で越前がにをお楽しみいただけます。
あるお客様からは「蟹のサイズと調理方法を選んでねと言われても、ちょっと悩んでしまう蟹初心者でした。それを2から3回経験し、こちら滝の川さんにたどり着きました。ここでは、越前蟹を、刺身、焼き、茹で、天ぷら、蟹味噌ごはん、お味噌汁と、とにかく様々な調理方法で、おいしくいただけました」というお声をいただきました。
このコースの魅力は、一度の訪問で越前がにのすべてを知ることができる点です。刺身では透き通るような身の美しさと、口の中でとろける甘み。焼きでは香ばしさが加わり、越前の海の香りを感じていただけます。茹でではカニ本来の甘みと旨みが際立ち、しゃぶしゃぶでは繊細な食感をお楽しみいただけます。
同僚4人でお越しになったお客様からは「越前ガニ三昧でした。刺身、焼き、浜茹で、しゃぶしゃぶ、天ぷら、カニ味噌甲羅焼き飯。本当に美味しかったです。大満足です」とのお言葉をいただいております。
蟹味噌を使った料理も当店の自慢です。カニ味噌甲羅焼き飯や蟹味噌ごはんは、越前がにを一尾丸ごと大切に使い切る当店のこだわりの一品です。濃厚なカニ味噌の風味とご飯が絶妙に絡み合い、最後の一口まで越前がにを堪能していただけます。
お支払いについても、デジタルクーポンやカード決済に対応しております。現代のお客様の利便性を考え、様々なお支払い方法をご用意しておりますので、安心してお食事をお楽しみください。
当店が提供する越前がに料理の品質を支えているのは、長年の経験を積んだ料理長の技術です。
毎朝、料理長は市場に足を運びます。越前がには個体差が大きく、その日の海の状態や漁の状況によって品質が変わります。だからこそ、自分の目で見て、触れて、匂いを確かめて、本当に良い蟹だけを選び抜くのです。
この目利きの技術は、一朝一夕で身につくものではありません。何年も何十年も越前がにと向き合い続けてきたからこそ、その時々で最高の一匹を見極めることができます。お客様が「甘くてしっとり、しっかりとした旨味」と表現してくださる味わいは、この厳選された素材があってこそなのです。
調理においても、それぞれの料理法に最適な技術を駆使しています。
茹でがにでは、火加減が命です。茹ですぎれば身が固くなり、茹で時間が短ければ旨みが引き出せません。長年の経験から導き出された最適な時間と温度で、カニ本来の甘みと旨みを最大限に引き出します。
焼きがにでは、表面に香ばしさを加えながらも、中の身はふっくらジューシーに仕上げます。火の入れ方ひとつで味わいが大きく変わるため、一本一本丁寧に焼き上げていきます。
刺身は最も鮮度が求められる料理です。水揚げされたばかりの越前がにを、素早く丁寧にさばき、透明感のある美しい身をお出しします。包丁の入れ方、力加減、すべてが熟練の技です。
しゃぶしゃぶでは、お客様の目の前で調理の楽しさも味わっていただけます。「蟹のしゃぶしゃぶ最高に美味しかったです。お姉さんとの会話も楽しく、とてもお気遣いありがとうございました」というお声をいただいたように、スタッフとのコミュニケーションも当店の大切な要素です。
天ぷらでは、衣の薄さと揚げ時間の調整により、外はサクッと中はふんわりとした食感を実現しています。越前がにの繊細な味わいを損なわないよう、油の温度管理にも細心の注意を払っています。
料理の味だけでなく、お客様に快適にお過ごしいただける環境づくりも、当店が大切にしていることです。
越前町本店は、落ち着いた雰囲気の店内でゆったりとお食事を楽しんでいただけるよう設計されています。窓からは越前海岸の景色も望め、海の幸を味わいながら海を感じていただける贅沢な空間です。
スタッフの接客についても、多くのお客様からお褒めの言葉をいただいております。「スタッフの対応も丁寧で、お料理の説明もわかりやすく、初めての訪問でも安心して楽しめました」「明るく気持ちのよい接客」といったお声は、私たちにとって何よりの励みです。
特に初めて越前がにを召し上がるお客様には、食べ方のコツや料理の特徴を丁寧にご説明しています。せっかく本場で本物の越前がにを召し上がるのですから、最高の状態で最高の食べ方を知っていただきたいのです。
会話を楽しみながらのお食事も、当店の魅力のひとつです。お客様との温かいコミュニケーションを大切にし、単なる食事の場ではなく、心に残る時間を過ごしていただける場所を目指しています。
当店は完全予約制とさせていただいております。これは、お客様に最高の越前がに体験を提供するための大切なシステムです。
予約をいただくことで、お客様の人数や好み、アレルギーの有無などを事前に把握できます。それにより、その日のために最適な食材を準備し、最高の状態で調理してお出しすることが可能になります。
特に解禁したばかりの越前がには、鮮度が命です。予約制により、必要な量を適切に仕入れ、無駄なく最高の状態でお客様にお届けできるのです。
また、予約制にすることで、お客様にも慌ただしくない、ゆったりとした時間を過ごしていただけます。待ち時間もなく、落ち着いて料理を味わい、会話を楽しむ。そんな贅沢な時間こそが、特別な日の食事にふさわしいと考えています。
「越前蟹を本場で味わいたい方には心からおすすめできる一軒です。特別な日の食事にもぴったり」というお客様の言葉は、私たちが目指す体験そのものです。
11月6日の解禁とともに、当店は一年で最も忙しい繁忙期を迎えます。越前町本店、福井御幸店ともに、蟹シーズンは休まず営業する体制でお客様をお迎えいたします。
ただし、この時期は非常に多くのお問い合わせをいただくため、お電話に出られない可能性がございます。大変申し訳ございませんが、ご予約やお問い合わせにつきましては、メール(echizenkani@outlook.jp)または店舗スマホへのショートメッセージ(08037064113)をご利用くださいますようお願い申し上げます。
メールやショートメッセージであれば、営業時間外でも確実に確認でき、後ほど丁寧にご返信させていただくことができます。お客様にご不便をおかけいたしますが、最高のサービスを提供するためのご協力をお願いいたします。
「来シーズンもまたお邪魔します。ありがとうございました」というお言葉をいただけるよう、今シーズンも心を込めたおもてなしでお迎えいたします。
本日解禁された越前がにシーズン。この時期にしか味わえない特別な味覚を、ぜひ本場・越前で体験してください。
刺身、焼き、浜茹で、しゃぶしゃぶ、天ぷら、カニ味噌甲羅焼き飯。様々な調理法で越前がにの魅力を余すことなくお届けする「蟹三昧コース」は、当店が自信を持っておすすめする逸品です。
日本一獲得の実績を持つ専門店として、厳選された素材、熟練の技、心地よい空間、温かいおもてなし。そのすべてで、お客様の食の記憶に残る体験をお約束いたします。
遠方からお越しになる価値がある。そう言っていただけることが、私たちの誇りです。
完全予約制となっておりますので、ご来店の際は必ず事前にご予約をお願いいたします。至福の海の幸体験が、あなたをお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸。この地に店を構える私たち「滝の川」は、口コミグルメサイトでかに料理部門の「日本一」をいただいた実績を持つ料理店です。
この栄誉は、決して偶然ではありません。私たちが何よりも大切にしているのは、素材の力を最大限に引き出すこと。そして、その始まりは料理長が毎朝市場で繰り広げる「目利き」の真剣勝負にあります。
一流の料理とは、高価な食材を使うことではありません。素材の生命力と、それを最大限に引き出す職人の技術が融合したときに生まれるものです。
今回は、私たち「滝の川」が日々実践している仕入れへのこだわりと、四季折々の越前の海の恵みについて、詳しくお話しさせていただきます。観光ガイドには載らない、本当の越前海岸の魅力を知っていただければ幸いです。
越前海岸は、一年を通じて実に多彩な恵みをもたらしてくれます。料理長が市場で最高の素材を選び抜くためには、まず、その素材が育つ環境を深く理解していなければなりません。
冬の荒波から一転、穏やかな表情を見せる春の海。この時期に成長する若い魚介類は、独特の甘みと柔らかさを持っています。
特に春の白身魚は格別です。脂がまだ軽やかで、身の締まりも程よく、海の新緑とも言える清々しい繊細な味わいが特徴です。冬の間に蓄えた栄養分が、春の海水温上昇とともに甘みに変わる瞬間。この微妙な変化を捉えて提供される春ウニもまた、春だけの特権と言えるでしょう。
料理長は、この清々しさを損なわないよう、魚介の選び抜きに細心の注意を払っています。市場で一尾一尾を手に取り、わずかな身の張り具合の違いを感じ取りながら、最高の状態の個体だけを選び出しています。
夏の越前海岸の主役は、天然岩ガキです。この時期の岩ガキは「ミルクたっぷりプリンプリン状態」となり、海のミルクと呼ぶにふさわしい濃厚で滑らかな食感を誇ります。
私たち「滝の川」では、越前海岸の清らかな海水で育った選りすぐりの品質の岩ガキを、「間違いのない信頼の岩牡蠣」として提供しています。
料理長は、一つ一つを丁寧に選別します。濃厚さ、ミネラル含有量、口の中で溶けるような食感を持つ最高の個体を選び出すのです。生はもちろん、軽く火を通してもその魅力を存分に引き出すことができます。
夏の岩ガキは、見た目だけでは品質を判断できません。長年の経験によって培われた感覚で、殻の重さ、形状、そして微妙な香りから、中身の状態を予測します。これぞまさに職人の技です。
秋は、越前海岸において一年で最も豊かさを増す時期かもしれません。夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、深い味わいを身につける季節です。
この時期の海の幸は、春の清らかさとは一線を画す、成熟した複雑な旨味を持っています。中でも、脂がのり切った秋鯖は絶品です。刺身や軽く炙ることで香ばしさが加わり、格別の美味しさとなります。
また、身の締まりが良く、甘みが強い秋のイカ類も、その透明感ある美しさとともに、新鮮な刺身として提供されます。イカの透明度は鮮度の証です。市場で光に透かして見たときの、あの美しい透明感を保った個体だけを選び出しています。
料理長は、この「成熟の度合い」を完璧に見極め、最高のタイミングで提供できる素材を厳選します。同じ魚種でも、個体によって成熟度は異なります。その差を見抜くことこそが、プロの目利きなのです。
そして冬。11月6日の解禁日とともに、越前がにシーズンが到来します。厳選された越前がには、茹でがに、焼きがに、かに刺し、かに味噌など、その魅力を最大限に引き出す調理法で提供されます。
しかし、冬の魅力は蟹だけではありません。寒ブリ、寒鯛、そして甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ魚介類は、どれも格別の美味しさを持っています。
これらの食材を組み合わせた冬の特別コースは、まさに越前海岸の冬を代表する味覚の饗宴となります。一つのコースの中で、海の幸の多様性を存分に味わっていただけるよう、料理長が一品一品を丁寧に構成しています。
私たち「滝の川」の料理長が毎朝市場に足を運ぶのは、単なるルーティンではありません。それは、長年の経験と絶え間ない学習によって培われた、職人の技を試す真剣勝負の場です。
料理長は、その日最高の素材を厳選するため、朝早くから漁港や市場を訪れます。重要なのは、魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な素材を選び抜くことです。
「今日はどんな魚が揚がっているだろうか」
毎朝、その期待と緊張感を胸に市場に向かいます。同じ日は二度とありません。海の状況、天候、潮の流れによって、揚がってくる魚の種類も状態も変わります。だからこそ、毎日が真剣勝負なのです。
この「仕入れへのこだわり」こそが、「滝の川」の料理がお客様に感動を与える基盤となっています。素材が良ければ、料理は自然と輝きます。逆に言えば、素材が悪ければ、どんなに技術があっても限界があります。
料理長は、魚の「真に価値のある素材」を見抜くために、五感を総動員します。具体的にどのようなポイントをチェックしているのか、ご紹介しましょう。
まず視覚です。魚の目の輝きは鮮度のバロメーターです。濁りがないか、澄んだ輝きがあるかを瞬時に判断します。目が濁っている魚は、鮮度が落ち始めている証拠です。また、身の張りも重要です。魚体がしっかりと弾力を持ち、身が締まっているかを確認します。さらに、鰓の色も見逃せません。新鮮な魚の鰓は鮮やかな赤色をしています。
次に嗅覚です。魚本来の清々しい海の香りがするか、わずかな異臭がないかを嗅ぎ分けます。この匂いこそが、その魚が健康に育った証拠となります。不快な臭いや、妙に生臭い場合は、鮮度や育った環境に問題がある可能性があります。
そして触覚です。魚体に触れ、身の締まり具合、脂の分布、そして適切な弾力があるかを確かめます。指で軽く押したときの反発力、表面の滑らかさ、これらすべてが情報となります。
これらすべてを数秒のうちに判断する。それが市場での目利きです。
この目利きの技術が真価を発揮するのは、「差」を見極める能力です。同じ魚種であっても、品質は大きく変動します。
個体差があります。網にかかった一匹一匹が持つ、脂の乗り具合や身の締まりのレベルは異なります。同じ日に揚がった同じ種類の魚でも、食べてみると全く違う味わいになることがあります。
季節差もあります。季節の移ろいによる、栄養の蓄積状況や身質の変化を見極めなければなりません。例えば、秋の終わりと冬の始まりでは、同じ魚でも脂の乗り方が大きく変わります。
産地差も無視できません。獲れた漁場や環境による微妙な味わいの違いがあります。越前海岸でも、場所によって海の深さや海流が異なり、同じ種類の魚でも微妙に味が変わってくるのです。
料理長は、これらの要素を瞬時に判断し、その時々で最高の一匹を選び出す技術を実践しています。これは長年の経験によって培われた、まさに職人の技です。この選別によって、お客様には常に最高の状態で海の幸を提供できるのです。
最高の素材が手に入った後、次に重要となるのが、その魅力を最大限に引き出す調理技術です。選ばれた食材が「滝の川」の看板メニューへと昇華する過程には、深い敬意と革新的な技術が込められています。
私たち「滝の川」では、伝統的な調理法を基本としつつも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
例えば、刺身一つを取っても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。白身魚は薄く引いて、その繊細な食感を楽しんでいただきます。一方、マグロのような赤身は、ある程度の厚みを持たせることで、旨味を存分に感じていただけます。
魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を深く理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用するのです。これは単なる包丁さばきの問題ではありません。その魚の個性を理解し、最も美味しく食べていただける形に仕上げる、総合的な判断力が必要です。
また、繊細な魚介類を扱う加熱調理においても、素材の特性に合わせた温度管理、時間調整が不可欠です。わずかな加熱の違いが、味わいに大きな差を生みます。例えば、イカは火を通しすぎると硬くなってしまいますが、適度に加熱することで甘みが引き立ちます。この微妙なコントロールこそがプロの技術の真価となります。
最高の目利きで選び抜かれた食材だからこそ、それを活かす技術が求められるのです。素材に対する敬意があるからこそ、私たちは妥協しません。
私たち「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日の最高の仕入れ状況、季節の移ろい、そして料理長のインスピレーションが組み合わさって紡がれる、食の物語なのです。
料理長は、その日限りの特別なコース構成を、すべてが調和するように計算し尽くして組み立てます。味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。前菜から締めに至るまで、一品一品が前の料理との相性を考慮して構成されています。
例えば、淡白な白身魚の刺身の後に、濃厚な焼き物を持ってくることで、味覚に変化をつけます。温かい料理と冷たい料理を交互に配置することで、お客様の舌を飽きさせません。
季節を感じる器や盛り付けも相まって、五感すべてで越前の恵みを感じていただけます。春には桜をイメージした器、夏には涼しげなガラスの器、秋には紅葉を連想させる色合い、冬には温かみのある陶器。器一つとっても、季節感を大切にしています。
私たち「滝の川」の「立ちの握り」は、ライブ感あふれる特別な体験です。カウンター越しに料理長と向き合いながら味わう握り寿司は、その瞬間の最適解として調整されます。
シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、すべてが一貫一貫に込められた技術の結晶です。シャリは人肌程度の温度に保ち、ネタの温度とのバランスを考えます。握りの強さも、ネタによって変えています。柔らかい白身魚は優しく、しっかりした赤身は少し強めに。
さらに、お客様は料理長との会話を通じて、その魚の物語を聞くことができます。「この魚は今朝、越前海岸の沖で揚がったばかりです」「この時期のこの魚は、脂の乗りが最高なんですよ」「このイカは透明度が素晴らしいでしょう。新鮮な証拠です」
どこで獲れたのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。こうした会話を通じて、食べるという行為が、単なる栄養摂取ではなく、真の美食体験となるのです。食材の生命、捕る人々の努力、調理する人の技術、そして味わう時間の貴重さ。すべてがつながります。
私たち「滝の川」の料理長の仕入れのこだわりは、単に「美味しいものを探す」という行為を超えて、自然の恵みに対する深い感謝と生命への敬意に基づいています。
私たちがいただく魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。料理長は、その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にしないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
魚の骨は出汁に使い、頭は焼いて提供し、皮は湯引きして刺身の付け合わせに。可能な限り、魚のすべての部分を活かすように心がけています。これは単なるエコロジーではありません。生命への敬意の表れです。
この哲学があるからこそ、料理人は選び抜いた素材の魅力を最大限に引き出し、料理として昇華させることに集中できるのです。食材に対する感謝の気持ちが、美味しい料理を作る原動力となっています。
最高の魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。私たち「滝の川」では、持続可能な漁業への支援や、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
地元の漁師さんたちとの信頼関係も大切にしています。長年のお付き合いの中で、漁師さんたちの努力や苦労も理解しています。時化で漁に出られない日もあれば、不漁の年もあります。そうした自然の厳しさを知っているからこそ、獲れた魚に対する感謝の気持ちも深まります。
また、越前海岸で培われてきた漁業技術、調理技術は、貴重な文化遺産です。これらの伝統技術を次世代に継承していくことも、私たちの重要な使命だと考えています。
私たち「滝の川」が現在、完全予約制を採用しているのには明確な理由があります。新型コロナウイルスの影響もありましたが、それ以上に、お客様により良いサービスを提供するためです。
この予約制は、食材を無駄にしないという意味も持っています。事前に人数や好みを把握することで、最適な食材の準備と調理を行うことが可能となります。その日のお客様の人数と好みに合わせて、朝の市場で必要な分だけを仕入れます。
これにより、常に最高の状態でお料理を提供することができるのです。また、お客様には慌ただしくなく、ゆっくりと料理を味わう特別な時間を過ごしていただけます。一組一組のお客様に、丁寧に向き合うことができます。
越前海岸の魅力は、一度ではすべてを知り尽くせません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。
私たち「滝の川」の料理長が毎朝市場で磨き上げる「目利き」の技術は、ただ新鮮な魚を仕入れるだけでなく、その魚が持つ物語と生命力を汲み取る技術です。そして、そのこだわりが「かに料理部門 日本一」という実績と、お客様からの揺るぎない信頼を支えているのです。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会ではいつでも同じものが食べられる便利さがありますが、私たち「滝の川」では、その時期にしか出会えない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」の扉を叩いてみてください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間が、あなたを待っています。言葉では表現しきれない感動を、ぜひその舌で確かめていただきたいのです。
至福の海の幸体験が、あなたをお待ちしております。ご予約をお忘れなく。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
こんにちは。福井県越前海岸で海鮮料理店を営む「滝の川」です。
いよいよ11月6日、越前がにの解禁日が近づいてまいりました。毎年この時期になりますと、全国各地から多くのお問い合わせをいただき、本当にありがたく思っております。
さて、当店は福井御幸店、越前町本店ともに完全予約制とさせていただいております。これは新型コロナウイルスの影響もございましたが、実はそれ以上に深い理由があるのです。
「なぜ予約が必要なのか」「飛び込みで入れないのは不便では」というお声をいただくこともございます。そこで今日は、私たち滝の川が完全予約制にこだわる本当の理由を、できるだけわかりやすくお伝えしたいと思います。
私たちにとって、完全予約制は単なる営業スタイルではありません。これは「最高の状態で、最高の越前がにをお届けする」というお客様との約束なのです。
ご予約をいただくことで、私たちは事前にさまざまな準備を整えることができます。
たとえば、お客様の人数はもちろん、苦手な食材やアレルギーの有無、お子様連れかどうかといった情報を事前に把握できます。初めてご来店のお客様には、越前がにの魅力を存分にお伝えできるよう特別な配慮をいたしますし、常連のお客様には、前回お気に召した料理をベースに新しいメニューをご提案することもできます。
あるお客様のエピソードをご紹介しましょう。以前、ご予約時に「貝類が苦手」とお伝えいただいたお客様がいらっしゃいました。当日は貝を使わず、その代わりに旬の甘えびと白身魚を使った特別な一皿をご用意いたしました。お帰りの際「自分のためだけの料理を作ってもらえて感動した」とおっしゃっていただき、私たちも心から嬉しく思いました。
こうした心配りができるのも、予約制だからこそなのです。
越前がにをはじめとする海の幸は、とても繊細な食材です。鮮度が命であり、わずかな時間の差で味わいが大きく変わってしまいます。
当店の料理長は毎朝市場に足を運び、その日水揚げされた魚介類を自分の目で確かめています。色艶、重さ、身の締まり具合。五感をフルに使って、本当に価値のある食材だけを選んでいます。
予約制にすることで、その日に必要な食材の量を正確に把握できます。10名様のご予約なら10名様分、20名様なら20名様分。必要な分だけ、最高品質のものを仕入れることができるのです。
もし予約なしで営業していたら、どうでしょう。「今日は何人来るかわからない」状態では、多めに仕入れるしかありません。でもそれでは、料理長が本当に納得できる食材だけを選ぶことが難しくなってしまいます。また、売れ残りを出すわけにもいきません。
私たちは、海からの贈り物である一尾一尾の命を無駄にしたくないのです。
おかげさまで当店は、口コミグルメサイトのかに料理部門で日本一の評価をいただくことができました。これは料理長をはじめとする職人たちの技術があってこそです。
完全予約制は、この職人たちが持てる力を100パーセント発揮するための環境づくりでもあります。
越前がにの調理は、本当に繊細な作業の連続です。
茹でがにひとつとっても、火加減と茹で時間の調整は非常に難しいのです。がにの大きさ、オスかメスか、その日の海水温度によっても微妙に変わります。数分、いえ、数十秒の違いで身の食感がまったく変わってしまうこともあります。
焼きがにも同様です。炭火の火力、かにを置く位置、ひっくり返すタイミング。すべてが計算され尽くされています。
予約制にすることで、料理長は「次は何時に何名様」ということがわかります。だからこそ、一つひとつの料理に集中し、ベストなタイミングで火入れができるのです。
飛び込みのお客様が次々といらっしゃる状況では、どうしても「早く作らなければ」という焦りが生まれてしまいます。私たちは、そんな妥協をしたくありません。
「刺身なんて切るだけでしょ」と思われるかもしれませんが、実は奥が深いのです。
魚の種類によって、最適な切り方、厚さ、角度がまったく違います。たとえば、白身魚は繊維に沿って薄めに切ることで、とろけるような食感が生まれます。一方、マグロは少し厚めに切り、噛んだときの弾力を楽しんでいただきます。
また、同じ魚でも、部位によって切り方を変えることもあります。脂の乗った部分は薄く、赤身の部分は厚めに。一貫一貫、職人が考えながら包丁を入れているのです。
こうした技術を存分に発揮するには、時間と集中力が必要です。予約制だからこそ、職人は焦ることなく、一切れ一切れに魂を込めることができます。
完全予約制のもうひとつの大きな理由は、お客様に心からリラックスして、越前がにを味わっていただきたいという想いです。
予約制にすることで、店内の混雑を適切にコントロールできます。
満席で騒がしい、注文してもなかなか料理が来ない、隣のテーブルとの距離が近すぎて落ち着かない。そんなストレスを感じることなく、ゆったりとお食事を楽しんでいただけます。
越前がには、一年に一度の特別な味覚です。せっかく福井まで足を運んでくださったのですから、時間を気にせず、会話を楽しみながら、じっくりと味わっていただきたいのです。
冬の越前海岸の景色を眺めながら、熱々の茹でがにを頬張る。その贅沢な時間こそが、私たちがお届けしたい体験なのです。
当店では「立ちの握り」というスタイルでお寿司をご提供することもございます。
これは、カウンター越しに料理長が直接お客様と会話をしながら、一貫ずつ握っていくスタイルです。まるで寿司屋さんのような臨場感があり、ライブ感を楽しんでいただけます。
このとき、料理長はお客様の表情や会話から、その方の好みを読み取ります。「少し温かめのシャリがお好きかな」「次は濃厚な味のネタを持ってこよう」といった具合です。
ある日、常連のお客様が「今日は少し疲れているんです」とおっしゃいました。料理長はすぐに、脂の乗った優しい味わいのネタを選び、握りも少し柔らかめに調整しました。お客様は「心にも体にも染み渡る」と喜んでくださいました。
こうした細やかな対応ができるのも、予約制で余裕を持って接客できるからこそです。
料理は味だけではありません。見た目の美しさ、器の選び方、盛り付けの工夫。すべてが料理の一部です。
冬の越前がにシーズンには、雪景色を思わせる白を基調とした器を多く使います。越前焼の素朴な温かみのある器に、紅白のかにが盛られた姿は、まさに冬の日本海を表現しています。
添え物ひとつとっても、季節感を大切にしています。柚子の香り、紅葉に見立てた人参、雪に見立てた大根おろし。五感すべてで冬を感じていただけるよう、細部まで気を配っています。
こうした演出の準備も、予約制だからこそ丁寧に行えるのです。
おかげさまでいただいた「日本一」の評価。これは私たちにとって、誇りであると同時に責任でもあります。
一度いただいた評価を守り続けることは、実は獲得すること以上に難しいのです。
「もう日本一になったから」と気を緩めれば、すぐに品質は落ちてしまいます。だからこそ私たちは、一切の妥協を許さない姿勢を貫いています。
完全予約制は、この「妥協しない」という姿勢を支える仕組みでもあります。無理に客数を増やそうとせず、確実に最高のサービスを提供できる範囲でお客様をお迎えする。これが、品質を維持する秘訣だと考えています。
料理長は常に「今日の料理は本当に最高だったか」と自問しています。少しでも納得いかない部分があれば、翌日には改善策を考えます。こうした日々の積み重ねが、信頼につながっているのです。
越前海岸には、古くから伝わる調理技術があります。
がにの茹で方、さばき方、出汁の取り方。これらは先人たちが長年かけて培ってきた、いわば文化遺産です。私たちには、この技術を次の世代に伝えていく責任があります。
若い職人たちに技術を教えるには、時間が必要です。「見て覚えろ」という言葉もありますが、実際には丁寧な指導が欠かせません。
予約制にすることで、料理長は若手の指導にも時間を割くことができます。繁忙期であっても、「今のはこうすればもっと良くなる」「この魚はこういう特徴がある」と教える余裕が生まれます。
これは長期的な視点で見れば、お客様により良いサービスを提供し続けるための投資なのです。
現代は便利な時代です。冷凍技術が発達し、一年中同じものが食べられるようになりました。
しかし、本当の旬の味わいは、その時期にしか楽しめません。
越前がにの漁期は、11月6日から翌年3月20日頃までのわずか数ヶ月間です。
この限られた期間だけ、日本海の荒波で育った最高のかにを味わうことができます。特に解禁直後のかには、身が締まり、甘みが強く、格別の美味しさです。
私たちは、この貴重な時期に最高の状態でかにを提供したい。そのために、一日に受け入れるお客様の数を制限し、一人ひとりに丁寧に向き合う時間を確保しているのです。
「今年も滝の川で越前がにを食べられた」という思い出を、大切にしていただきたい。そんな想いで、毎日営業しております。
茶道に「一期一会」という言葉があります。この出会いは一生に一度かもしれないから、心を込めてもてなすという意味です。
私たちも同じ気持ちでお客様をお迎えしています。
たとえ常連のお客様であっても、今日この瞬間の出会いは二度とありません。今日の海の幸は、今日だけの味わいです。だからこそ、その日その時の最高を尽くしたいのです。
完全予約制は、この一期一会の精神を実現するための仕組みでもあります。
越前がにシーズンは、一年で最も多くのお問い合わせをいただく時期です。
できるだけ多くのお客様にお越しいただきたいのですが、品質を保つため、一日にお受けできる人数には限りがございます。
このシーズンは非常に忙しく、調理と接客に集中しているため、お電話に出られないことがございます。
何度もお電話いただくお手間をおかけするよりも、メールやショートメッセージでのご連絡をおすすめしております。
メールアドレス:echizenkani@outlook.jp(本店・御幸店共通) ショートメッセージ:08037064113
メールでしたら、深夜や早朝でもお送りいただけますし、私たちも落ち着いた時間に丁寧にお返事できます。お互いにとって、確実で便利な方法だと考えております。
福井御幸店 住所:福井県福井市御幸4丁目12-1 電話:0776-43-0930 営業時間:ランチ11:00〜14:00、ディナー18:00〜21:30(変動あり) 完全予約制
越前町本店 住所:福井県丹生郡越前町高佐16-19-2 電話:0778-39-1120 営業時間:11:00〜15:00 完全予約制
蟹シーズンは休まず営業しておりますので、お気軽にご相談ください。
長々と書いてまいりましたが、お伝えしたかったことは一つです。
完全予約制は、お客様により良いものを提供したいという、私たちの想いの表れなのです。
不便に感じられる部分もあるかもしれません。でも、その一手間が、最高の越前がに体験につながると信じています。
毎年この季節になると、全国からお客様がいらっしゃいます。「また今年も来ました」「去年の越前がにが忘れられなくて」そんなお言葉をいただくたび、この仕事をしていて良かったと心から思います。
私たち滝の川は、これからも変わらず、お客様との信頼関係を大切にしてまいります。
ご予約をお待ちしております。福井の冬の味覚、越前がにを、心を込めてご用意いたします。
今年の冬も、皆様にお会いできることを楽しみにしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸。この地名を聞いて、多くの方が思い浮かべるのは冬の「越前がに」ではないでしょうか。
しかし、私たち「滝の川」が長年この地で料理と向き合ってきた中で確信していることがあります。それは、越前海岸の真の魅力は、特定の季節や食材だけに留まらないということです。
四季を通じて変化する海の表情。その季節にしか出会えない特別な恵み。そして、それらを最高の状態でお客様にお届けするための技術と想い。
今回は、口コミグルメサイトでかに料理部門日本一を獲得した私たちが、日々大切にしている「越前海岸の本当の魅力」について、お話しさせていただきます。
越前海岸の魅力を語る上で、まず知っていただきたいのが四季折々の海の恵みです。
多くの観光ガイドでは冬の越前がにが大きく取り上げられますが、実は春も夏も秋も、それぞれに素晴らしい海の幸が待っています。
冬の荒波が落ち着き、穏やかになる春の越前海岸。この時期、観光客の方はまだ少ないのですが、海の中では新しい生命が育ち始めています。
春の白身魚は、脂がまだ軽やかで身の締まりが程よく、その繊細な味わいは「海の新緑」とも例えられる清々しさを持っています。刺身で召し上がると、その透明感のある味わいに驚かれる方が多いです。
また、春ウニの登場も見逃せません。冬の間に蓄えた栄養分が、春の海水温上昇とともに甘みに変わる瞬間があるのです。この微妙な変化を逃さず、最適な状態で提供できるかどうか。それが私たちの腕の見せどころです。
毎朝市場に足を運び、その日最高の状態の春ウニを選ぶ。目の輝き、身の張り、香り。長年の経験で培った目利きの技術なしには成り立たない仕事です。
夏の越前海岸で絶対に味わっていただきたいのが、天然岩ガキです。
この時期の岩ガキは、身が肥大し「ミルクたっぷりプリンプリン状態」となります。その濃厚で滑らかな食感は、まさに海のミルクと呼ぶにふさわしい逸品です。
私たちが提供する天然岩ガキは、越前海岸の清らかな海水で育った選りすぐりの品質を誇ります。多くのお客様から「間違いのない信頼の岩牡蠣」と評価いただいているのは、毎日の仕入れで一つ一つを厳選しているからです。
濃厚ながらも、後味に爽やかな海潮の香りが残る。これが越前の岩ガキの特徴です。生で召し上がるのはもちろん、軽く火を通した調理法でも、素材の持つポテンシャルを最大限に引き出せます。
夏野菜と海の幸を組み合わせた、暑い季節にぴったりの爽やかなメニューもご用意しています。
秋は、越前海岸が一年を通じて最も豊穣な時期かもしれません。
夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、成熟した複雑な旨味を持つ季節です。特に秋鯖は絶品です。脂がのり切った秋鯖は、刺身はもちろん、軽く炙ることで香ばしさが加わり、より一層の美味しさを楽しめます。
また、イカ類は身の締まりが良く、甘みが強いのが特徴です。その透明感のある美しさも魅力の一つで、お客様から「目で見ても楽しめる」とご好評いただいています。
地元の松茸などの山の幸と海の幸を組み合わせたメニューも人気です。この豊かな時期に、春の清らかさとは異なる深い味わいを提供できるのは、四季の移ろいを深く理解しているからこそです。
そして冬。11月6日の解禁日とともに始まる越前がにシーズンは、越前海岸の真価が問われる時期です。
私たちが口コミグルメサイトでかに料理部門日本一を獲得できたのは、この越前がにへの深い理解と調理技術があるからです。
しかし、冬の魅力は越前がにだけではありません。寒ブリ、寒鯛、そして甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ「冬の王者たち」は、どれも格別の美味しさを持っています。
これらの食材を組み合わせた冬の特別コースは、越前海岸の冬を代表する味覚の饗宴となっています。
私たちが日本一の評価をいただけた理由は、単に旬の魚介類を仕入れるだけでなく、素材に対する深い理解と敬意を基盤としているからです。
最高の料理を提供するための第一歩は、最高の素材を選ぶことです。
私たちの仕入れへのこだわりは徹底しています。料理長自らが毎朝市場に足を運び、その日最高の素材を厳選します。この選定作業は、長年の経験によって培われた職人の技、すなわち目利きの技術なしには成り立ちません。
魚の目の輝き、身の張り、鰓(エラ)の色、そして匂い。料理長はこれらの微細なサインを見逃さないよう、五感を総動員して、真に価値のある素材だけを選び抜きます。
同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差があります。その時々で最高の一匹を選び出す技術。この目利きの精度こそが、お客様に感動的な美味しさをお届けする確かな証なのです。
実際に、常連のお客様からは「同じ魚でも滝の川で食べると味が違う」とおっしゃっていただくことがあります。それは、素材選びの段階から品質に妥協しないからです。
選び抜いた素材の魅力を最大限に引き出すこと。これこそが調理技術への追求の真髄です。
私たちが目指すのは、伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れることです。
越前がに料理においても、その調理法には細心の注意が必要です。茹でがには、蟹本来の甘みと旨味を損なうことなく、それを際立たせるための繊細な火加減が求められます。わずか数秒の差が、仕上がりを大きく左右するのです。
焼きがには、香ばしさを加えることで越前の海潮の香りを感じる調理法です。かに刺しは極限の鮮度が求められ、一切れ一切れに最適な技術を適用します。かに味噌は、濃厚な旨味を堪能するための通が愛する味わいです。
刺身一つを取っても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。魚の繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用しています。
また、加熱調理においては、魚介類は繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生みます。微妙な温度管理、時間調整こそが、プロの技術の真価なのです。
素材への理解と調理技術は、最終的にお客様に忘れられない食体験として提供されます。
私たちは、お客様に観光ガイドには載らない越前の魅力を、五感を通じて深く味わっていただきたいと考えています。
滝の川の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。
その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーションが組み合わさって紡がれる、その日限りの特別なコース。それは食の物語なのです。
料理の構成は計算され尽くしています。味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。前菜から締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して設計されています。
あるお客様は「前半で清らかな白身の刺身を味わい、中盤で脂ののった焼き魚を楽しみ、終盤で越前がにの濃厚な味わいで締めくくる。この流れが完璧だった」と感想をくださいました。
このおまかせ料理は、料理長が四季を通じた越前の海への深い敬意を表現するキャンバスなのです。
滝の川の「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験を提供します。
カウンター越しに料理長と直接向き合うこのスタイルは、ライブパフォーマンスの臨場感があります。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、ワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
さらに、お客様は料理長から、その魚の物語を聞きながら味わうことができます。どこで獲れたのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。
食べることは、その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。すべてがつながった時、真の美食体験となるのです。
お客様との会話を通じて、好みや体調に合わせて微調整を行います。「今日は少しさっぱりした味わいがお好みですか」「この魚は今が旬で、脂が最高にのっています」。そんな会話が、食事の時間をより豊かにします。
食事の前後にも、越前の魅力を深く感じていただく経験をご提案しています。
早朝の漁港は活気に満ち溢れ、新鮮な魚介類が次々と水揚げされる光景は圧巻です。料理長もこの時間帯に市場を訪れています。お客様の中には、早朝の漁港見学をされてから、ランチでお越しになる方もいらっしゃいます。
また、夕暮れの海岸線も素晴らしいです。日本海に沈む夕日は息をのむほど美しく、散歩することで心が洗われるような体験ができます。
これらもまた、観光ガイドには深くは載らない、地元に根ざした越前海岸の真の姿なのです。
私たちがかに料理部門で日本一を獲得し、お客様の信頼を得ているのは、品質だけでなく、生命への感謝と、お客様への配慮を欠かさないからです。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。
滝の川では、その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
また、美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。私たちは、持続可能な漁業への支援や、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けることで、自然への敬意を示しています。
越前海岸で培われてきた漁業技術や、繊細な魚介類を扱う調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの伝統技術の継承を次世代に繋いでいくことも、私たちの重要な使命です。
滝の川は、福井御幸店、越前町本店ともに、現在ご予約限定のみ営業とさせていただいております。
この完全予約制は、お客様に最高のサービスと品質を提供するための基盤です。予約をいただくことで、その日のお客様に合わせて最適な食材を準備し、常に最高の状態でお料理をご提供することが可能となります。
これにより、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただけます。
越前がにシーズンは繁忙期となるため、このシーズンは非常にタイトな時間が多く、頂いたお電話に出れない可能性がございます。ご予約やお問い合わせは、echizenkani@outlook.jpへのメールもしくは、店舗スマホ08037064113にショートメッセージをお願い申し上げます。
お客様一人一人との時間を大切にすることも、信頼を高める重要な要素です。
長年通っていただいているお客様の好みや体調を把握し、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。「前回甘エビがお好きだったので、今日は特に良いものが入りました」。そんな一言が、お客様との絆を深めます。
初めてお越しいただくお客様には、不安や疑問を感じることなく、リラックスしてお食事を楽しめるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。
「越前がにって、どうやって食べるのが一番美味しいんですか」「この魚は初めて見ました」。そんな質問に丁寧にお答えすることも、私たちの大切な仕事です。
私たちが日本一の評価をいただき、高い評価を得ている理由。それは、越前海岸の観光ガイドに載らない真の魅力を、揺るぎない技術と想いを通じて、最高の体験としてお客様に提供しているからです。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
越前がにの11月6日解禁とともに始まる冬の季節。蟹シーズンは休まず営業する滝の川で、素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。
ご予約承り中です。福井御幸店、越前町本店ともに、皆様の食の常識を覆す出会いをご用意して、心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
この度、私たち「滝の川」は、口コミグルメサイトにおいて「グルメアワード かに料理部門 日本一」という大変光栄な評価をいただきました。
福井県越前海岸で長年営業してきた私たちにとって、この評価は単なる栄誉ではありません。日々の仕入れから調理、お客様へのおもてなしに至るまで、すべての工程で追求してきた「本物の越前がに料理」が、全国の美食家の皆様に認められた証だと考えています。
今回は、私たちがなぜこの評価をいただけたのか、そして日々どのような想いで越前がにと向き合っているのかを、皆様にお伝えしたいと思います。
越前がにシーズンは、毎年11月6日の解禁日とともに幕を開けます。この時期、越前海岸には全国から多くの食通が訪れ、本物の越前がにを求めて各店を巡ります。まさに「越前海岸の真価が問われる時期」と言えるでしょう。
この競争の激しい市場において、私たちが日本一という評価をいただけたことは、本当に感慨深いものがあります。それは単に「高級な蟹を仕入れている」からではありません。私たちには、越前海岸で水揚げされる魚介類の魅力を最大限に引き出し、最高の状態でお客様にお届けするという明確な使命があります。
私たちが提供するのは、越前海岸で水揚げされた魚介類を中心とした「お任せ料理」と「お寿司」です。その日の海の状況、素材の状態を見極めながら、独自の視点で仕上げる料理。この積み重ねが、今回の評価につながったのだと考えています。
また、私たちは越前がにシーズンだけでなく、四季を通じて越前海岸の海が持つ真の魅力を伝え続けてきました。春のウニ、夏の岩ガキ、秋の鯖──それぞれの季節に最高の恵みを提供する専門知識こそが、冬の王者である越前がにを扱う確かな基盤となっています。
日本一という評価を支える最も重要な要素、それは料理長が持つ「職人の技」です。最高の料理は、最高の素材から始まります。そして最高の素材を選ぶには、揺るぎない専門知識が必要です。
私たちの一日は、料理長が市場に足を運ぶところから始まります。毎朝、その日最高の素材を厳選するために、五感を総動員して魚と対峙します。
魚の目の輝きは鮮度を物語ります。身の張り具合からは、その魚が育った環境の豊かさが分かります。鰓の色、そして匂い──これらの微細なサインを見逃さない目利きの技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものです。
特に越前がににおいては、この目利きが極めて重要になります。同じ漁場で獲れた蟹であっても、個体差があり、身入りも鮮度も異なります。数ある蟹の中から、本当に価値のある一尾を選び抜く。この精度こそが、お客様に提供する品質を決定づけるのです。
例えば、ある冬の朝のことです。市場に並ぶ越前がには、どれも立派に見えました。しかし料理長は、その中から特定の数尾だけを選びました。後でその理由を尋ねると「あの蟹は脱皮してからの時間が絶妙だった。身がぎっしり詰まり、甘みも乗り切っている最高のタイミングだった」と教えてくれました。こうした判断の積み重ねが、お客様に提供する一皿の質を決めるのです。
選び抜いた極上の越前がにを、いかにその魅力を最大限に引き出すか。これが私たちが日々追求している調理技術の真髄です。
茹でがには、蟹本来の甘みと旨味を際立たせるため、繊細な火加減が求められます。数分の違い、いえ、数十秒の違いが味わいに大きく影響します。茹で過ぎれば身が固くなり、旨味が逃げてしまう。逆に火が通りきらなければ、蟹の持つポテンシャルを引き出せません。
焼きがには、越前海岸の海潮の香りをまとい、香ばしさが格別な仕上がりとなります。炭火の遠赤外線効果で、外はカリッと、中はジューシーに。この絶妙なバランスを実現するには、火との距離、焼く時間、蟹の部位による調整が必要です。
かに刺しは、極限の鮮度が求められる料理です。一切れ一切れに最適な技術を適用し、蟹の繊細な甘みとトロリとした食感を最大限に楽しんでいただけるよう仕上げます。
そして通が愛するかに味噌。濃厚な味わいの中に、蟹が生きた海の記憶が凝縮されています。私たちは蟹のどの部位も無駄にしません。それは素材への深い理解と敬意があるからです。
私たちの専門知識は、越前がにシーズンだけに限定されません。四季を通じて越前海岸の海が育む恵みを理解し、それを料理として表現する技術が、冬の王者を扱う際の確かな基盤となっています。
春には、冬の間に蓄えた栄養分が甘みに変わる瞬間の春ウニや、脂がまだ軽やかで清々しい春の白身魚を。夏には、海の宝石と呼ばれる天然岩ガキ。清らかな海水で育ち、ミルクたっぷりプリンプリン状態となる岩ガキは、濃厚でありながら後味に爽やかな海潮の香りが残ります。
秋には、夏の間に十分な栄養を蓄え、成熟した複雑な旨味を持つ秋鯖や、身の締まりが良く甘みが強いイカ類など、脂がのり切った海の幸を中心にご提供します。
こうした四季を通じた経験と知識の蓄積が、越前がにという冬の王者を扱う際の確かな土台となっているのです。
日本一という評価は、料理の味だけで得られるものではありません。お客様が滝の川で過ごす時間全体、つまり「体験」の質が評価されたのだと考えています。
私たちの「おまかせ料理」は、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、その日限りの特別なコースです。
メニューは固定されていません。なぜなら、海の状況は日々変わり、魚の状態も一日として同じではないからです。だからこそ、料理長はその日の素材と真剣に向き合い、最高の組み合わせを考えます。
料理の構成は、前菜から締めに至るまで、味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさが、前の料理との調和を考慮して設計されています。例えば、濃厚な味わいの後には、さっぱりとした一品を。温かい料理の後には、冷たく爽やかな一皿を。この計算され尽くした構成が、お客様に最高の体験を提供します。
あるお客様から「滝の川のコースは、まるで一つの物語を読んでいるようだ」と言っていただいたことがあります。序章があり、展開があり、クライマックスがあり、余韻が残る。まさにそれこそが、私たちが目指している「食の物語」なのです。
私たちは、味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて、お客様に季節の移ろいを感じていただけるよう配慮しています。
器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択──これらすべてに季節感を演出します。冬の越前がにシーズンには、雪景色を思わせる白を基調とした演出を心がけ、冬の王者たちを迎える荘厳な雰囲気を醸し出します。
春には桜の枝や菜の花を添え、夏には涼やかなガラスの器を、秋には紅葉をモチーフにした器を。こうした細やかな配慮が、料理の味わいをより深いものにします。
滝の川が提供する「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合うこのスタイルは、まさにライブパフォーマンスとも言える臨場感があります。
ここでは、一貫一貫に込められた技術が、お客様の目の前で発揮されます。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量──すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
さらに、料理長から魚の物語を聞きながら味わうことで、その食材の生命、漁師の努力、調理人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さが理解できます。単なる食事を超えた、深い美食体験となるのです。
例えば、ある常連のお客様は「滝の川に来ると、自分が食べているものの背景にある物語が見えてくる。その一貫がどれだけ貴重なものか、どれだけ多くの人の手を経てここにあるのか。それを知ると、味わいが何倍にも深くなる」とおっしゃっていました。
日本一という評価は、継続的な信頼の上に成り立っています。お客様に最高の越前がに料理を安心して楽しんでいただくための環境整備と、未来への配慮が、私たちの信用を築いています。
滝の川では、福井御幸店、越前町本店ともに、現在ご予約のみの営業とさせていただいています。
この完全予約制は、お客様に最高の状態で料理を提供するための仕組みです。予約をいただくことで、お客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。
また、予約制は食材への感謝と自然への敬意を示す手段でもあります。生命への感謝を忘れず、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱う。そのために、必要以上の仕入れを避けることができるのです。
飛び込みでご来店いただけないことは、お客様にご不便をおかけすることになります。しかし、この方針こそが、私たちが提供する料理の質を保証し、お客様に心からリラックスしてお食事を楽しんでいただける環境を作っているのです。
私たちは、お客様一人一人との時間を大切にしています。
長年通っていただいているお客様の好みや体調、人生の節目を共有し、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。「あのお客様は焼きがにがお好きだったな」「前回は妊娠中だったから、今回は生ものも楽しんでいただこう」──こうした記憶の積み重ねが、お客様との深い絆を生みます。
初めてお越しいただくお客様には、不安や疑問を感じることなく、滝の川の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。初めての方にとって、完全予約制の店は少し緊張するかもしれません。だからこそ、私たちは温かくお迎えし、安心して楽しんでいただける雰囲気づくりに努めています。
私たちが扱う越前がにをはじめとする海の幸は、自然環境が健全であることが不可欠です。私たちは、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
また、越前海岸で培われてきた漁業技術、そして調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの伝統技術の継承を、滝の川の重要な使命の一つだと考えています。
若い世代に技術を伝え、越前海岸の食文化を未来へつなぐ。それが私たちの責任であり、誇りでもあります。
越前がにシーズンは繁忙期となり、お電話に出られない可能性がございます。お客様にはご不便をおかけしますが、スムーズにご予約・お問い合わせいただくために、以下の方法をお勧めしております。
メールでのお問い合わせは「echizenkani@outlook.jp」へ。ショートメッセージは店舗スマホ「08037064113」へお願いいたします。
福井御幸店は、福井県福井市御幸4丁目12‐1にございます。電話番号は0776-43-0930です。営業時間はランチが11時から14時、ディナーが18時から21時30分となっておりますが、時間帯により変動することがございます。
越前町本店は、福井県丹生郡越前町高佐16-19-2にございます。電話番号は0778-39-1120です。営業時間は11時から15時となっております。
両店舗ともご予約のみの営業とさせていただいておりますので、必ず事前にご連絡をお願いいたします。
滝の川が口コミグルメサイトのかに料理部門で日本一を獲得できた理由。それは、揺るぎない専門知識、記憶に残る体験、そして徹底した信頼性──これらの要素が高い次元で統合されているからだと考えています。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。しかし越前がにシーズンという特別な瞬間に、日本一の評価をいただいた料理が提供する食の出会いは、きっとお客様の記憶に深く刻まれるでしょう。
私たちは、一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさを、最高の形で皆様にお届けする橋渡し役でありたいと考えています。
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください。滝の川一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
いよいよ11月6日、越前がにの漁が解禁となりました。福井県越前海岸で料亭を営む私たち「滝の川」にとって、この日は一年で最も大切な季節の始まりです。今年も蟹シーズンは休まず営業し、皆様に最高の越前がに体験をお届けいたします。
この度、私たちは口コミグルメサイトのグルメアワードにて、かに料理部門で日本一という栄誉をいただきました。これは長年通ってくださるお客様、そして越前の海が育んでくれた豊かな恵みのおかげです。心より感謝申し上げます。
本日のブログでは、私たちがどのように越前がにと向き合い、どんな想いで料理をお届けしているのか、そして滝の川でしか味わえない特別な体験について、詳しくお話しさせていただきます。
口コミグルメサイトでかに料理部門の日本一をいただいたとき、正直なところ驚きと共に、身の引き締まる思いでした。この評価は、私たちが日々積み重ねてきた努力が認められた証であり、同時にこれからも期待に応え続けなければならないという責任の重さを感じています。
日本一という言葉は、単に「美味しい」というだけではありません。お客様が求める品質を常に提供し続けること、期待を裏切らないこと、そして越前海岸の海の幸の真の魅力を伝え続けることへの評価だと受け止めています。
福井県越前海岸は、越前がにをはじめとする冬の海鮮が集まる場所として知られています。この地で料亭を営む者として、その真価を最大限に引き出すことが私たちの使命です。今シーズンも、その責任を胸に、皆様をお迎えする準備を整えました。
特に今年は、新型コロナウィルスの影響を経て、改めて「食事の時間の大切さ」を実感しています。大切な人と過ごす食卓、旬の味覚を堪能する喜び、そして職人が心を込めて作る料理の価値。これらすべてを大切にしながら、お客様に特別な時間を提供したいと考えています。
滝の川の料理の根幹を支えるのは、毎朝の仕入れです。料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選する。この習慣は、私たちが開業してから一度も欠かしたことがありません。
目利きとは、単に良い魚を選ぶ技術ではありません。魚の目の輝き具合を見て、鮮度を判断します。身の張りを触って確認し、鰓の色を見て、その魚がどれだけ元気だったかを知ります。そして匂いを嗅いで、海の香りがしっかりと残っているかをチェックします。
五感を総動員して、真に価値のある素材だけを選び抜く。同じ越前がにでも、個体によって身の詰まり具合や甘みは異なります。水揚げされた日の海の状態、蟹が生息していた場所の深さ、そして蟹自体の成熟度。これらすべてを瞬時に判断し、その日のお客様に最適な一杯を選ぶのです。
例えば、冬の初めに獲れる越前がには、まだ身が詰まりきっていないこともあります。しかし、その分繊細な甘みがあり、茹でがにや焼きがにに向いています。一方、厳冬期の越前がには、身がぎっしりと詰まり、かに刺しにしても透明な美しさを保ちます。このような違いを理解し、料理法を選ぶことが、プロの仕事なのです。
越前海岸で水揚げされた魚介類を中心に仕入れることで、地元の漁業を支えることにもつながります。漁師さんたちとの信頼関係があるからこそ、特に良い魚を優先的に回してもらえることもあります。長年の関係性が、結果としてお客様への最高の一皿につながっているのです。
選び抜いた極上の越前がにを、どう調理するか。これは料理人にとって最も重要な判断です。越前がにには様々な調理法がありますが、それぞれに適した個体があり、適した部位があります。
茹でがには、最も基本的でありながら、最も難しい調理法です。蟹本来の甘みを損なわず、むしろそれを際立たせるための火加減は、わずかな違いが大きな味わいの差を生みます。茹で過ぎれば身が固くなり、茹でが足りなければ生臭さが残ります。その絶妙なポイントを見極めるのは、長年の経験と勘なのです。
焼きがにの魅力は、香ばしさにあります。炭火でじっくりと焼くことで、越前の海の香りが凝縮され、口に入れた瞬間に広がります。焼き加減によっても味わいは変わり、表面はカリッと、中はジューシーに仕上げることで、食感のコントラストを楽しんでいただけます。
かに刺しは、極限の鮮度が求められる調理法です。透明に輝く身を一切れ一切れ丁寧に切り分け、最適な大きさと厚みで提供します。口の中でとろけるような食感と、越前がにならではの濃厚な甘みを堪能していただけます。
かに味噌は、通が愛する味わいです。濃厚な旨味が凝縮されており、日本酒との相性は抜群です。私たちは、かに味噌をそのまま提供するだけでなく、甲羅焼きにして香ばしさを加えたり、身と混ぜて甲羅盛りにしたりと、様々なアレンジでお楽しみいただいています。
これらの調理法は、伝統的な技術を基本としながらも、現代の技術も取り入れています。温度管理や時間調整を緻密に行うことで、微妙な味わいの違いを生み出せるのです。
越前がには確かに冬の王様ですが、滝の川では、それ以外にも素晴らしい海の幸をご用意しています。冬の日本海は厳しい環境ですが、だからこそ魚介類は身を守るために脂を蓄え、格別の美味しさとなります。
寒ブリは、冬の海鮮の代表格です。富山湾で獲れる寒ブリは「氷見の寒ブリ」として有名ですが、越前海岸でも素晴らしい寒ブリが水揚げされます。脂がのった身は、刺身でも焼いても絶品です。特に照り焼きにすると、脂の甘みと醤油の香ばしさが絡み合い、ご飯が何杯でも食べられる美味しさです。
寒鯛も見逃せません。真鯛は一年を通じて美味しい魚ですが、冬の寒鯛は特別です。身が締まり、上品な甘みが増します。昆布締めにして一晩寝かせると、昆布の旨味が身に移り、より深い味わいになります。
甘エビは、越前海岸の名物の一つです。鮮度が命の甘エビは、水揚げ後すぐに選別され、最高の状態でお客様にお届けします。口の中でとろけるような食感と、その名の通りの甘みは、一度食べたら忘れられません。
これらの冬の海鮮を組み合わせた冬の特別コースでは、越前がにを中心としながらも、様々な海の幸を堪能していただけます。一つの食材だけでなく、複数の食材を組み合わせることで、より豊かな食体験となるのです。
滝の川の魅力は、冬だけではありません。四季を通じて、越前海岸が育む恵みを皆様にお届けしています。
春になると、脂が軽やかで身締まりの良い白身魚が旬を迎えます。真鯛や平目、カレイなどは、春の訪れを告げる魚として古くから親しまれてきました。また、冬の間に蓄えた栄養が甘みに変わる春ウニは、濃厚ながらも爽やかな味わいで、春の海の香りを感じさせてくれます。
夏の主役は天然岩ガキです。岩ガキは、夏が旬という珍しい牡蠣で、ミルクたっぷりプリンプリンの状態となります。清らかな海水で育った岩ガキは、濃厚でありながら後味に爽やかな海潮の香りが残り、夏の暑さを忘れさせてくれる美味しさです。冷酒と一緒にいただくと、至福のひとときとなります。
秋には、脂がのり切った海の幸が登場します。秋鯖は、夏の間に栄養を蓄え、成熟した複雑な旨味を持っています。しめ鯖にしても、塩焼きにしても絶品です。イカ類も秋が旬で、身が甘く柔らかく、刺身でも煮付けでも美味しくいただけます。
このように、一年を通じて越前海岸の魅力を知っているからこそ、冬の越前がにの真価も理解できるのです。四季折々の海の恵みを大切にすることが、私たちの料理哲学の根幹にあります。
滝の川のおまかせ料理は、単なるコース料理ではありません。その日の仕入れ状況、季節の移ろい、そして料理長のインスピレーションが組み合わさって紡がれる、その日限りの特別なコースなのです。
料理の構成は、計算され尽くしています。前菜から始まり、お造り、焼き物、煮物、蒸し物、そして締めに至るまで、味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ、すべてを考慮して設計しています。
例えば、前菜では軽やかな味わいでお客様の食欲を刺激します。お造りでは、その日最高の鮮魚を数種類ご用意し、それぞれの個性を楽しんでいただきます。焼き物では香ばしさを、煮物では優しい味わいを、蒸し物では素材本来の旨味を堪能していただきます。
各料理が前の料理との調和を考慮して作られているため、一品一品の順番にも意味があります。味の強い料理の後には、口をリセットするような繊細な一品を挟むなど、全体の流れを大切にしています。
また、お客様の好みやその日の気分に合わせて、微調整することもあります。例えば、刺身が苦手なお客様には焼き物に変更したり、量を調整したりと、柔軟に対応しています。予約時にアレルギーや苦手な食材をお伝えいただければ、それを避けたメニューを組み立てますので、安心してお越しください。
滝の川では、カウンター席で料理長が直接握る「立ちの握り」もご提供しています。これは従来の寿司の概念を超えた、ライブパフォーマンスのような体験です。
カウンター越しに料理長と向き合いながら味わう寿司は、特別な臨場感があります。一貫一貫が目の前で丁寧に握られ、最適なタイミングで提供されます。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されています。
立ちの握りの真の魅力は、料理長との会話にあります。「この魚は今朝、どこで獲れたんですか」「なぜこの調理法を選んだんですか」といった質問に、料理長が丁寧に答えてくれます。その魚の物語を聞くことで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなるのです。
例えば、「この真鯛は今朝、越前漁港で水揚げされたものです。身の締まり具合が素晴らしかったので、昆布締めにして旨味を引き出しました」といった説明を聞きながら食べると、ただ美味しいだけでなく、その魚の生命、それを捕った漁師さんの努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ、すべてが繋がって感じられます。
お客様との会話を通じて、好みや体調に合わせて微調整することも、立ちの握りならではの魅力です。「今日は脂っこいものよりさっぱりしたものが食べたい」というご希望があれば、白身魚中心の構成に変更したり、「お酒を飲みながらゆっくり楽しみたい」というご要望があれば、ペースを調整したりと、柔軟に対応しています。
滝の川は現在、新型コロナウィルスの影響もあり、本店・御幸店ともに完全予約制で営業しています。この予約制は、お客様に最高のサービスを提供するための大切な仕組みです。
予約をいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギー、特別なリクエストなどを事前に把握できます。これにより、最適な食材の準備と調理が可能となり、常に最高の状態でお料理を提供できるのです。
また、予約制は食材への感謝と自然への敬意を示す手段でもあります。魚介類は生命です。その生命をいただく以上、無駄にすることは許されません。必要な分だけを仕入れ、一尾一尾を大切に扱うため、予約制は不可欠なのです。
さらに、予約制により、お客様には特別な時間をお過ごしいただけます。慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただく。それが私たちの目指す食体験です。
長年通っていただいているお客様の場合、好みや人生の節目を共有させていただいています。例えば、「今日は結婚記念日なんです」と教えていただければ、特別なデザートをご用意したり、「最近、疲れ気味で」とおっしゃれば、消化の良い優しい料理を中心に構成したりと、お一人お一人に合わせたおもてなしを心がけています。
初めてお越しいただくお客様には、滝の川の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。緊張されているお客様もいらっしゃいますが、リラックスしてお食事を楽しめるよう、温かい雰囲気作りを大切にしています。
越前がにシーズンは、私たちにとって一年で最も忙しい繁忙期です。多くのお客様からお問い合わせをいただき、大変ありがたく思っております。
ただ、このシーズンは非常にタイトな時間が多く、いただいたお電話に出られない可能性がございます。もし宜しければ、echizenkani@outlook.jpへのメール、もしくは店舗スマホ08037064113にショートメッセージをお願い申し上げます。こちらのメールアドレスとスマホは本店・御幸店共通です。
メールやショートメッセージでしたら、調理の合間に確認し、必ずご返信させていただきます。ご希望の日時、人数、予算、アレルギーや苦手な食材などをお知らせいただければ、最適なプランをご提案いたします。
福井御幸店は、福井県福井市御幸4丁目12-1にございます。お電話は0776-43-0930です。ランチは11時から14時、ディナーは18時から21時30分まで営業しております。ただし、時間帯により変動することもございますので、ご予約時にご確認ください。
越前町本店は、福井県丹生郡越前町高佐16-19-2にございます。お電話は0778-39-1120です。営業時間は11時から15時までとなっております。本店は越前海岸の目の前に位置しており、食事の前後に海岸を散歩されるお客様も多くいらっしゃいます。
両店舗ともご予約限定のみの営業となっておりますので、必ず事前にご連絡をお願いいたします。
食事の前後には、ぜひ越前海岸の美しい自然もご堪能ください。越前海岸には、地元の人しか知らないような魅力的なスポットがたくさんあります。
早朝の漁港は、活気に満ち溢れています。新鮮な魚介類が次々と水揚げされる光景は圧巻で、料理長もこの時間帯に市場を訪れています。運が良ければ、越前がにの競りを見学できることもあります。漁師さんたちの真剣な表情、威勢の良い掛け声、そして次々と並べられる蟹たち。この光景を見ると、食材への感謝の気持ちが自然と湧いてきます。
夕暮れの海岸線も素晴らしいです。日本海に沈む夕日は息をのむほど美しく、海岸線を散歩することで心が洗われるような体験ができます。特に冬の澄んだ空気の中で見る夕日は格別で、オレンジ色に染まる空と海のコントラストは、何度見ても飽きることがありません。
越前海岸は、ただ食事をするだけでなく、自然の美しさも堪能できる場所です。食事と自然、両方を楽しんでいただくことで、より充実した時間をお過ごしいただけると確信しています。
越前がにという貴重な海の恵みを未来にわたって享受し続けるためには、自然環境への配慮が不可欠です。私たちは、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
福井県では、越前がに漁に様々な規制を設けています。漁期の制限、漁獲サイズの制限、網の目の大きさの規制など、資源保護のためのルールが徹底されています。これらのルールを守ることで、越前がにの個体数を維持し、次の世代にも美味しい越前がにを届けることができるのです。
また、越前海岸で培われてきた漁業技術、調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの技術を次世代に継承していくことも、私たちの重要な使命だと考えています。若い料理人たちには、技術だけでなく、食材への敬意、自然への感謝の心も伝えていきたいと思っています。
海は私たちに多くの恵みを与えてくれますが、それは決して無限ではありません。感謝の気持ちを持ち、大切に扱うことで、これからも豊かな海の恵みを享受できるのです。
11月6日の解禁とともに始まった越前がにシーズン。私たち滝の川は、日本一という評価に恥じぬよう、最高の越前がに体験をお届けする準備を整えました。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことこそが、真の美食体験の価値なのです。越前がには、まさにその象徴と言えるでしょう。
私たちは、ただ美味しい料理を提供するだけでなく、お客様に特別な時間を過ごしていただきたいと考えています。大切な人と過ごす食卓、旬の味覚を堪能する喜び、職人が心を込めて作る料理の価値。これらすべてを感じていただける場所でありたいのです。
ご予約は現在承り中です。福井御幸店、越前町本店ともに、最高の越前がにをご用意して、滝の川一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸にある私たち「滝の川」に足を運んでくださったお客様から、こんな言葉をいただくことがあります。
「この味は、ただ美味しいだけじゃありませんね。なんだか、この土地の景色や人の顔が浮かんでくるようです」
これほど嬉しいお言葉はありません。なぜなら、それこそが私たちが最も大切にしている、料理の本質だからです。
私たち「滝の川」の料理は、厨房の中だけで作られるものではありません。この越前海岸に広がる雄大な「風景」と、この地で真摯に生きる「人々」によって、日々育まれているのです。
口コミグルメサイトにて「かに料理部門 日本一」という栄誉をいただきましたが、この栄光も、この土地の風景と人々がいなければ決して手にできなかったものです。
今回は、観光ガイドブックには載らない越前海岸の真の魅力、つまり私たちの料理の味わいを形作る「風景」と「人」の物語をお話しします。なぜ私たちの味がこの土地でしか生まれないのか、その理由を知っていただければと思います。
私たちの厨房には、料理のレシピ本以上に大切なものがあります。それは、越前海岸の四季の風景そのものです。
季節ごとに劇的に表情を変える海と、そこから生まれる恵み。この自然のサイクルに寄り添うことこそが、私たちの料理哲学の根幹なのです。
冬の厳しい季節が過ぎ、山々の雪解け水が川を通じて海へ流れ込む春。越前海岸は、冬の荒波から一転して穏やかな表情を見せます。
この風景の変化は、海の幸の味わいの変化となって現れます。雪解け水によって海水の塩分濃度が微妙に変わり、魚介類の身質にも影響を与えるのです。
例えば、この時期の白身魚は脂がまだ軽やかで、繊細な甘みを持ちます。私たちが「春の宝石」と呼ぶ春ウニは、冬の間に蓄えた栄養が甘みに変わる瞬間の絶妙な味わいです。
店内では桜の季節に合わせて特別な演出を行い、新緑を思わせる若々しい盛り付けで春の風景と料理を一体化させています。お客様からは「料理を通して春の海の息づかいを感じる」というお声をいただいています。
実際に、春の食材は調理法も特別です。繊細な味を活かすため、シンプルな調理法を心がけ、素材本来の味わいを大切にしています。これが、春にしか味わえない特別な美味しさを生み出すのです。
太陽が力強く照りつけ、海水が輝く夏の越前海岸。この季節の主役は、何といっても天然岩ガキです。
清らかな海水で育った岩ガキは、「ミルクたっぷりプリンプリン状態」となります。その濃厚で滑らかな食感は、夏の暑さを忘れさせてくれる最高の贈り物です。
私たちが「間違いのない信頼の岩牡蠣」としてお客様にお届けするため、一つ一つを丁寧に選別しています。選別の基準は、殻の厚さ、重量感、そして開いた時の身の張り具合です。
店内では夏野菜との組み合わせや、涼やかさを感じさせる青い器を用いることで、夏の風景の清涼感を一皿の上に表現しています。お客様からは「見た目にも涼しく、食べると海の爽やかさが口いっぱいに広がる」と評価いただいています。
夏場は特に食材の管理に気を遣います。朝一番に仕入れた岩ガキは、適切な温度で保管し、最高の状態でお客様にお出しします。この徹底した品質管理が、夏の味覚を支えているのです。
空が高く澄み渡り、海が深い藍色を帯びる秋。一年を通じて最も豊かな実りの季節を迎えます。
海岸線の木々が色づき始めるこの季節、海の幸にも深い味わいが宿ります。夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類は、春とは全く異なる成熟した複雑な旨味を持つようになります。
脂がのり切った秋鯖は、常連のお客様が毎年楽しみにしている逸品です。一口食べると、海の恵みが口の中でとろけるような感覚を味わえます。また、甘みが強く透明感のある秋のイカは、刺身はもちろん、さっと炙ることでさらに旨味が増します。
私たちは紅葉を連想させる温かみのある色合いの器や、地元の松茸などの山の幸との組み合わせで、秋の風景の豊かさを演出しています。
この時期のお客様との会話で印象的だったのは、「料理を食べながら、越前の紅葉狩りをしているような気分になる」というお言葉でした。料理を通して季節を感じていただけることが、私たちの何よりの喜びです。
日本海がその最も厳しく、しかし最も美しい姿を見せる冬。鉛色の空の下で白波が砕け散る荒々しい風景こそが、冬の王者たちを鍛え上げます。
11月6日の解禁とともに始まる越前がにシーズンは、まさに越前海岸の真価が問われる時期です。厳選された越前がにの甘みと旨味は、この厳しい海が育んだからこそのものです。
越前がに以外にも、寒ブリ、寒鯛、甘エビといった食材が格別の美味しさを持つのがこの季節です。寒い海で身を締めた魚は、脂の乗りが良く、旨味が凝縮されています。
店内では雪景色を思わせる白を基調とした演出で、冬の風景の凛とした気品と、その中に宿る力強い生命力を表現します。冬の海の幸を組み合わせた特別コースは、越前海岸の冬を代表する味覚の饗宴となります。
お客様からは「一口食べるたびに、厳しい日本海の荒波を乗り越えた生命力を感じる」というお声をいただいています。これが、冬にしか味わえない特別な感動なのです。
私たちの料理を育む風景は、食材だけではありません。お食事の前に心を潤す日本海に沈む夕日も、味わいを深くする重要な要素です。
息をのむほど美しい夕景を眺めながらの散歩は、心を洗い、日常から解放してくれます。この穏やかな気持ちと研ぎ澄まされた五感こそが、これから始まる食事体験を最高のものにする、何物にも代えがたいスパイスとなるのです。
実際に、お食事前に夕日をご覧になったお客様は、「料理の味がいつもより深く感じられる」とおっしゃいます。これは心理的な効果だけでなく、美しい風景を見ることで味覚がより敏感になるためです。
どれほど素晴らしい風景と食材があっても、それだけでは「滝の川」の味は完成しません。この土地で真摯に生きる「人々」の想いと技術、そして温かい心が、最高の隠し味として溶け込んでいるのです。
私たちの物語は、常に漁師の皆さんから始まります。まだ星が瞬く夜明け前から海に出て、厳しい自然と対峙し、尊い生命を私たちのもとへ届けてくれる海の男たち。
彼らの存在なくして、私たちの料理は一皿たりとも生まれません。
早朝の越前海岸の漁港は、まさに活気に満ち溢れています。私たちの料理長も頻繁に訪れるこの場所で、次々と水揚げされる新鮮な魚介類の輝きと、漁師たちの誇らしげな表情に出会います。
漁師の田中さんは、30年以上この海で漁を続けている大ベテランです。「今日のカニは特別だぞ」という彼の言葉には、長年の経験に裏打ちされた確かな目利きがあります。
彼らが操る漁業技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。この伝統のバトンを受け取っているという彼らの誇りが、越前の海の幸の品質を支えているのです。
私たちは漁師の皆さんとの信頼関係を何よりも大切にしています。定期的に漁港を訪れ、直接お話しを伺うことで、その日その日の海の状況や、魚の状態を詳しく知ることができます。この情報が、最高の料理を生み出すための第一歩となるのです。
漁港に隣接する市場は、プロの料理人から地元の住民までが集う、まさに地域の台所です。ここで交わされる会話や人々との交流が、私たちの料理に深みを与えてくれます。
私たちの料理長は、毎朝自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選します。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い。五感を総動員して、真に価値のある素材だけを選び抜きます。
この「目利きの技術」は、一朝一夕で身につくものではありません。長年の経験と、市場の人々との日々の情報交換によって培われたものです。
市場の山田さんは、40年以上魚を扱っている専門家です。「この鯖は脂の乗り方が違う」「今日のイカは身の透明感が素晴らしい」といった貴重なアドバイスをいつもいただいています。
また、地元の住民の方々との何気ない会話から、「今年の秋鯖は脂の乗りが良い」といった、データだけでは得られない生きた情報を得ることができます。この地元の人々との温かい交流こそが、私たちの料理の質を日々向上させてくれる、かけがえのない財産なのです。
市場での買い物は、単なる食材調達ではありません。地域の人々との コミュニケーションの場であり、越前の文化を学ぶ貴重な機会でもあります。この日々の積み重ねが、お客様への最高のおもてなしにつながっているのです。
漁師や市場の人々から受け取った、風景と人の想いが詰まったバトン。それを最高の形で一皿に表現し、お客様へと手渡すのが、私たち「滝の川」の職人の使命です。
私たちは伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。例えば、刺身一切れをとっても、魚が持つ繊維の方向や脂の分布を理解し、最適な角度で包丁を入れます。
この繊細な技術は、先人たちから受け継いだ知恵の結晶です。当店の板前歴20年の佐藤料理長は、「包丁の入れ方一つで、同じ魚でも全く違う味わいになる」と語ります。
カニの調理においても、茹で時間や塩分濃度の調整は、長年の経験によって培われた技術です。カニの大きさ、その日の気温、湿度まで考慮して調理することで、最高の状態でお客様にお出しできるのです。
そして何よりも、お客様との出会いが私たちの味を育ててくれます。初めてお越しいただくお客様への丁寧なご説明、長年通っていただいている常連のお客様との、まるで家族のような絆。
カウンター越しに交わす会話の中で、お客様の「美味しい」という笑顔や言葉が、私たちの次なる一皿への情熱となるのです。
お客様とのコミュニケーションは、私たちにとって料理と同じくらい大切なものです。
常連の鈴木様は、毎年カニのシーズンになると必ずお越しくださいます。「滝の川のカニを食べると、一年の疲れが吹き飛ぶんです」というお言葉に、私たちも心が温まります。
また、初めてお越しいただいたお客様が、「これまで食べたカニとは全く違う」と驚かれる瞬間は、何度体験しても嬉しいものです。
私たちは単に料理を提供するだけでなく、越前の文化や風土もお客様にお伝えしています。料理の背景にある物語を知っていただくことで、より深い味わいを感じていただけると信じています。
お客様との会話から生まれる新しいメニューのアイデアや、調理方法の改善点など、日々学ばせていただくことばかりです。この相互のコミュニケーションが、「滝の川」の味をより豊かにしているのです。
私たちが大切にしているのは、その瞬間にしか味わえない特別な体験をお客様にお届けすることです。
春の滝の川では、海の幸と山の幸の美しい競演をお楽しみいただけます。地元で採れた山菜と春の海の幸を組み合わせることで、越前の大地と海の恵みを一度に味わっていただけます。
例えば、春の白身魚と地元産のタケノコを使った一品は、海と山の旨味が絶妙にマッチし、多くのお客様にご好評いただいています。この組み合わせは、越前の豊かな自然環境があってこそ実現できるものです。
また、春の桜の季節には、店内に桜の花を飾り、器にも桜をモチーフにしたものを使用します。視覚的な美しさと味覚の調和が、春の特別な思い出となってお客様の心に残ります。
夏場は特に、涼しさを感じていただける演出に力を入れています。青い器やガラスの器を多用し、見た目にも涼しさを表現しています。
岩ガキは、氷を敷いた特製の器でお出しし、海の清涼感をそのままお届けします。お客様からは「見ているだけで涼しくなる」「夏の海にいるような気分になる」というお声をいただいています。
また、夏野菜を使った小鉢や前菜で、季節感をより一層演出しています。地元産のトマトやキュウリを使った料理は、海の幸との相性も抜群です。
秋は一年で最も食材が豊富な季節です。海の幸の脂の乗りが最高になる時期であり、地元の山の幸も充実します。
松茸や柿などの秋の味覚と海の幸を組み合わせたコースは、越前の秋を代表する味覚の饗宴となります。特に、秋鯖と松茸の土瓶蒸しは、当店の秋の名物料理として多くのお客様に愛されています。
紅葉の季節には、店内の装飾も秋らしく彩り、お客様に季節の移ろいを感じていただいています。窓から見える海岸線の景色と相まって、忘れられない秋の思い出をお作りいただけます。
冬のカニシーズンは、一年で最も特別な時期です。店内は暖かく、外の厳しい自然とは対照的な、くつろぎの空間を演出しています。
越前がにのフルコースは、まさに冬の王者の貫禄を感じていただける内容です。カニ刺し、焼きガニ、カニ鍋、そして締めの雑炊まで、カニの美味しさを余すところなく堪能していただけます。
また、寒ブリや寒鯛などの冬の味覚も組み合わせることで、越前の冬の豊かさを実感していただけます。雪の舞う日には、温かい料理がより一層美味しく感じられるものです。
私たち「滝の川」の一皿は、単なる料理ではありません。それは越前の四季折々の風景を映す鏡であり、この土地に生きる人々の想いが溶け込んだ、温かい物語なのです。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが、越前の風景と人という土壌の上で一つに組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、私たち滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値だと考えています。
どうぞ、私たちのお店を訪れる際には、料理だけでなく、その背景に広がる越前の風景と、そこに生きる人々の温かさにも、少しだけ想いを馳せてみてください。そうすれば、あなたの旅はより一層深く、豊かなものになるはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸で創業以来、地域の皆様に愛され続けている海鮮料理店「滝の川」です。
この度、口コミグルメサイトにて「かに料理部門 日本一」という栄誉ある評価をいただくことができました。この素晴らしい評価の背景には、私たちが代々受け継いできた調理技術と、越前の海が育んだ豊かな食文化があります。
今回は、普段あまりお話しすることのない「文化の継承」について、当店の想いをお伝えしたいと思います。なぜ私たちは古くから伝わる技術を大切に守り続けているのか。そして、どのようにしてこの貴重な技術を次の世代へ繋いでいこうとしているのか。一皿の料理に込められた想いをお聞かせください。
当店では、毎朝料理長自らが市場に足を運びます。これは単なる食材の仕入れ作業ではありません。
長年の経験で培われた「目利きの技術」こそ、私たちが先人から受け継いだ最も重要な財産の一つなのです。
現代では産地証明書や等級表示など、データで食材の品質を判断することが可能です。しかし、本当に美味しい食材を見極めるには、データだけでは足りません。
魚の目の輝き方、身の張り具合、鰓の色の鮮やかさ、そして海の香りの違い。これらの微細な変化を読み取る技術は、何十年もの経験を積み重ねることでしか身につきません。
例えば、同じ越前ガニでも個体によって甘みや食感が大きく異なります。殻の硬さ、重量感、脚の動きなど、様々な要素から最高の一匹を選び抜く技術。これこそが、お客様に最高の味をお届けする出発点となっています。
厳選された食材は、職人の手によって一品一品丁寧に調理されます。特に包丁の技術は、日本料理の真髄とも言える繊細で奥深い世界です。
刺身一つを取っても、魚の種類によって最適な切り方が全く異なります。
マグロのような赤身魚なら、筋繊維を断ち切るように引き切りで。白身魚なら身の柔らかさを活かすために押し切りで。同じ魚でも部位によって切り方を変える必要があります。
これは見た目の美しさのためだけではありません。魚の繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、その魚が持つ旨味を最大限に引き出すための科学的な技術なのです。
また、加熱調理においても「間を読む力」が重要になります。
魚介類は繊細な食材で、わずか数秒の加熱時間の違いが、食感や風味に大きな影響を与えます。焼き物なら皮目の香ばしさと身のふっくら感を両立させる絶妙な火加減。煮物なら味が染み込みつつも身が硬くならない温度管理。
これらの技術は教科書では学べません。師から弟子へ、手から手へと直接伝えられる職人の記憶なのです。
越前の海は四季折々の恵みを私たちに与えてくれます。しかし、その恵みを最大限に活かすためには、季節を読み取る感性が欠かせません。
春には春の魚介類があり、夏には夏の味覚があります。同じ魚種でも時期によって脂の乗り方や身の締まり具合が変わります。
例えば、越前ガニの解禁時期である11月。この時期のカニは身がぎっしりと詰まり、甘みが最も強くなります。しかし、春先のカニは脱皮前で身が少なく、全く異なる味わいになります。
こうした自然のサイクルを理解し、それぞれの時期に最適な調理法を選択する知識。これもまた、先人たちが長い年月をかけて蓄積してきた貴重な文化的財産です。
私たちはこの知識を単なる情報としてではなく、越前の海への深い愛情と共に次の世代へ伝えていきたいと考えています。
文化の継承とは、古いものをそのまま保存することではありません。時代と共に変化するお客様のニーズに応えながら、伝統の本質を守り続けることが真の継承だと考えています。
その代表例が、当店自慢の「立ちの握り」です。
従来の寿司店のスタイルを超えた新しい体験として、カウンター越しに料理長と直接やり取りしながら、握りたての寿司を一貫ずつ味わっていただきます。
これは単なる演出ではありません。「人肌のシャリと冷たいネタが口の中で一体となる瞬間の美味しさ」という寿司本来の魅力を、現代のお客様に最もダイレクトに感じていただくための工夫なのです。
また、この形式では料理長からその魚の物語をお聞かせすることができます。どこで獲れた魚なのか、なぜ今が旬なのか、どのような仕事を施しているのか。こうした背景を知ることで、一貫の寿司に込められた文化の深さを実感していただけます。
現代では食材の保存技術や栄養学の研究が進んでいます。私たちはこれらの新しい知識を積極的に学び、伝統技術と融合させています。
例えば、魚の締め方一つを取っても、なぜその方法が理にかなっているのかを科学的に理解することで、技術の精度をさらに向上させることができます。
神経締めという技術があります。魚を捌く前に神経を破壊することで、死後硬直を遅らせ、鮮度を長時間保つ方法です。これは先人たちが経験的に見つけ出した技術ですが、現在では科学的なメカニズムが解明されています。
このように、伝統技術の科学的な裏付けを理解することで、なぜその技術が優れているのか、どうすればさらに改良できるのかを深く考察できるようになります。
技術の継承は単なる模倣ではありません。その本質を理解し、自らの血肉として次世代に伝えていくことが重要なのです。
私たちの料理の原点は、自然への深い感謝の気持ちです。
海で育った魚介類は、すべて貴重な生命です。その生命をいただくことへの感謝を忘れてはいけません。また、豊かな海を育んでくれる自然環境への配慮も欠かせません。
当店では持続可能な漁業への支援や、海洋環境の保護を常に意識しています。乱獲を避け、資源を大切に使うことで、未来の世代にも豊かな海の恵みを残していきたいと考えています。
例えば、越前ガニの漁期が限定されているのも、資源保護のためです。私たちはこのような規制を単なる制約としてではなく、海の恵みを永続的に享受するための知恵として受け入れています。
お客様にも、この自然への感謝の気持ちを料理を通じて感じていただけるよう、一皿一皿に心を込めて調理しています。
現代社会では、いつでも同じ食材が手に入る便利さがあります。しかし、それと引き換えに失われつつあるのが、季節を感じる喜びです。
当店では、その時期にしか味わえない特別な味覚との出会いを大切にしています。
春には桜鯛、夏にはウニ、秋にはサンマ、冬には越前ガニ。それぞれの季節に旬を迎える食材を使った料理は、その時期ならではの特別な美味しさがあります。
お客様からは「この時期にしか食べられないものを楽しみに来ています」というお声をよくいただきます。季節の移ろいを五感で感じられる食事の時間は、忙しい日常生活の中でほっと一息つける貴重な瞬間でもあるのです。
このような豊かな食体験を、私たちは未来の世代にも継承していきたいと考えています。
美味しい料理は、人と人との絆を深める力を持っています。
当店では、お客様一人一人との対話を大切にしています。初めてお越しいただくお客様には、当店の料理や食材について丁寧にご説明します。常連のお客様には、その方の好みを覚えて、特別なおもてなしを心がけています。
先日も、お誕生日のお客様のためにサプライズで特別な一品をお出ししたところ、大変喜んでいただけました。このような心温まる交流が生まれるのも、食事の場ならではの魅力です。
また、ご家族でお越しいただいた際には、お子様にも食材の説明をしたり、魚の名前を覚えてもらったりしています。こうした体験を通じて、食に対する興味や関心を持ってもらえれば、食文化の継承にも繋がると考えています。
食卓を囲んで語り合う時間の大切さ。この普遍的な価値を、私たちは料理と共にお客様にお伝えしたいのです。
技術の継承で最も重要なのは、次世代を担う若い職人の育成です。
当店では、基礎技術から応用技術まで段階的に学べる独自の教育システムを構築しています。
新人の職人には、まず魚の基本的な扱い方から教えます。正しい包丁の持ち方、魚の構造の理解、基本的な切り方など、地道な基礎練習から始まります。
この段階では、なぜその技術が必要なのか、どのような効果があるのかを理論的に説明することも重視しています。単なる模倣ではなく、理解に基づいた技術習得を目指しているからです。
中級段階では、実際にお客様への提供を担当してもらいます。緊張感のある実戦の中で、技術をさらに磨いていきます。先輩職人が常にサポートし、アドバイスを与えながら成長を見守ります。
上級段階では、新しい料理の開発や、伝統技術の改良にも挑戦してもらいます。創造性を発揮しながら、伝統の本質を理解する力を養うのです。
技術の継承は、店内だけで完結するものではありません。地域全体で食文化を守り、育てていくことが重要です。
当店では、地元の漁業組合や他の料理店とも連携を取り、情報交換を行っています。優良な食材の共有、調理技術の研究、新しい料理の開発など、様々な分野で協力し合っています。
また、地域のイベントにも積極的に参加し、越前の食文化を広く紹介する活動も行っています。食文化への理解が深まることで、それを支える技術の価値も高まると考えているからです。
さらに、料理教室や見学会なども開催し、一般の方々にも調理技術の一端を体験していただく機会を設けています。実際に体験することで、職人の技術の素晴らしさを実感していただけます。
伝統技術を確実に継承するためには、適切な記録保存も欠かせません。
当店では、重要な技術や手順を映像や写真で記録し、デジタルアーカイブとして保存しています。ベテラン職人の手の動きや、微妙な火加減の調整など、言葉だけでは伝えきれない技術を映像で残すことで、より正確な継承が可能になります。
また、ブログやSNSを通じて、日々の調理の様子や食材への想いを発信しています。多くの方に私たちの活動を知っていただくことで、食文化継承の重要性への理解を深めてもらいたいと考えています。
このような取り組みを通じて、技術の継承を単なる店の問題ではなく、社会全体の課題として捉え、より広い視野で解決策を模索しています。
私たちがお客様にお出しする一皿一皿には、様々な物語が込められています。
朝早くから市場で厳選した食材の物語。長年の修行で身につけた技術の物語。季節の移ろいと共に変化する海の恵みの物語。そして、それらすべてを繋ぐ人々の想いの物語。
例えば、当店自慢の越前ガニ料理をお召し上がりいただく際、お客様は単においしいカニを食べているだけではありません。荒波の中でカニを獲る漁師さんの苦労、そのカニを最高の状態で調理する職人の技術、そして何よりも越前の海が育んだ豊かな自然の恵み。これらすべてを一緒に味わっていただいているのです。
このような背景を知ることで、料理の味わいはより深く、より豊かなものになります。私たちは、料理と共にこれらの物語もお客様にお伝えし、食事の時間をより特別なものにしたいと考えています。
最高の食材と確かな技術、そしてお客様への心からのおもてなし。これらが融合した時、単なる食事を超えた感動体験が生まれます。
「こんなに美味しいものを食べたのは初めてです」「また必ず来ます」というお客様からのお言葉をいただいた時、私たちは先人から受け継いだ技術が確実にお客様に伝わったことを実感します。
この感動体験こそが、食文化継承の最終的な目標です。技術を継承し、磨き上げ、お客様に最高の料理を提供する。その結果として生まれる感動が、また次の世代への継承意欲を生み出すのです。
私たち「滝の川」は、これからも変わらず、先人から受け継いだ技術を大切に守り、磨き続けていきます。同時に、時代の変化に応じた新しい挑戦も恐れません。
なぜなら、真の文化継承とは、本質を守りながらも絶えず進化し続けることだからです。
お客様には、私たちの料理を通じて越前の豊かな食文化を感じていただきたいと願っています。一皿の料理の向こう側にある、長い歴史と多くの人々の想いを共有していただければ、これ以上の喜びはありません。
そして、今後とも皆様のご支援をいただきながら、この貴重な食文化を次の世代へと確実に繋いでまいります。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸で海鮮料理店を営む「滝の川」です。
おかげさまで、口コミグルメサイトにて「かに料理部門 日本一」という光栄な評価をいただくことができました。これも、地元の漁師の皆様、そしてお客様のおかげと心より感謝しております。
しかし、私たちが日々考えているのは、単に美味しい料理を提供することだけではありません。10年後、50年後、そして100年後の未来にも、この豊かな越前の海の恵みを次の世代に残していけるのか。そんな想いを抱きながら、毎日厨房に立っています。
今日は、なぜ私たち「滝の川」が「持続可能な漁業」を大切にするのか、その理由と具体的な取り組みについてお話しさせていただきます。
「滝の川」の料理を一言で表現するなら、「越前の海そのもの」です。
春には新緑の季節に相応しい白身魚や春ウニ、夏には「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と表現される濃厚な天然岩ガキ、秋には脂の乗り切った秋鯖や透明な甘みを持つ秋のイカ、そして冬には絶対王者「越前がに」を筆頭とした寒ブリ、寒鯛、甘エビなど。
これらの食材がなければ、私たちの料理は成り立ちません。技術や情熱があっても、素材がなければ何も始まらないのです。
毎朝、市場で魚と向き合うとき、私たちは一つの事実と向き合います。
「この魚は、つい先ほどまで海の中で生きていた」
当たり前のことですが、忘れがちなことでもあります。一尾の魚、一杯の蟹。すべて尊い生命です。その命をいただくからこそ、私たちは最高の料理でお応えしなければならない。そして、その生命が育った海への敬意を忘れてはならない。これが私たちの根本的な考え方です。
越前海岸の漁業技術、そして私たちの調理技術は、何世代にもわたって受け継がれてきた貴重な文化遺産です。
荒波に挑む漁師の知恵、魚の締め方一つで味を変える技術、季節の恵みを最大限に活かす料理法。これらすべてが、この豊かな海があってこそ成り立ちます。
私たちは、この貴重なバトンを確実に次の世代へ繋いでいく使命があるのです。
私たちは現在、新型コロナウイルスの影響もあり、完全予約制での営業を行っております。
この予約制には、お客様に最高の状態で料理をお出しするという目的がありますが、実はもう一つ大切な意味があります。それが「食材を無駄にしない」ということです。
予約をいただくことで、以下のことが可能になります:
例えば、以前は「今日は何人来るかわからないから、多めに仕入れておこう」ということがありました。しかし、予約制にすることで「今日は8名様で、そのうち2名がカニアレルギー」といった具体的な情報を基に、無駄のない仕入れができるようになったのです。
私たち一店舗の取り組みは小さなものかもしれません。しかし、全国の料理店が同じような意識を持てば、大きな変化を生み出せると信じています。
食材を無駄にしないということは、結果的に必要以上の魚介類を市場から買い取る必要がないということ。つまり、海の資源への圧迫を少しでも減らすことに繋がるのです。
私たちの料理の基本は「その時期に一番美味しいものを、一番美味しい状態でお出しする」ことです。
これは単に美味しさを追求するだけでなく、自然のサイクルに寄り添う最も持続可能な食のあり方だと考えています。
旬とは、その時期に自然界で最も数が豊富になり、最も栄養価が高く、生命力に満ち溢れた状態のことです。
例えば、越前がにの漁期は11月から3月までと決まっています。これは単なる決まりではなく、カニが最も美味しく、かつ繁殖に影響を与えないタイミングを見極めた、先人の知恵なのです。
現代では、冷凍技術の発達により、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、私たちは「その時期にしか味わえない特別な味覚」の価値を大切にしたいのです。
春には春の、夏には夏の味覚を心待ちにする。この豊かな心のあり方が、季節外れの魚を求める需要を減らし、結果として海の生態系を守ることに繋がると考えています。
持続可能な漁業は、料理人だけでは実現できません。海を大切にしながら漁を続ける漁師の皆様、そしてその価値を理解してくださるお客様。この三者の連携があって初めて成り立つものです。
私たちの料理長は、毎朝自ら市場に足を運び、最高の素材を厳選しています。
そこは単なる仕入れの場ではありません。海と共に生きる漁師の皆様との情報交換と意思疎通の場でもあります。
「今日の海の様子はどうでしたか?」 「この魚、どんな漁法で獲れたんですか?」 「資源を大切にするために、何か気をつけていることはありますか?」
こうした会話を通じて、海の現状を知り、持続可能な漁業を実践している漁師の皆様と信頼関係を築いているのです。
特にカウンターでの「立ちの握り」では、料理をお出しする際に、その食材の背景をお話しすることがあります。
「この甘エビは、資源保護のために網の目を大きくしている船から仕入れたものです」 「このカニは、漁期を守って丁寧に漁をしている○○さんの船で獲れました」
こうした情報をお伝えすることで、お客様は単なる消費者ではなく、海の未来を共に考える「当事者」となってくださいます。
私たちが目指すものは、単に「美味しい店」「人気の店」であり続けることではありません。
100年後の未来にも、子供たちが越前の海で獲れた魚を美味しそうに食べ、その傍らで大人たちが豊かな海の幸に杯を傾ける。そんな当たり前で、かけがえのない光景が続くことです。
私たちの取り組みは、決して大きなものではありません。しかし、こうした小さな行動の積み重ねが、やがて大きな変化を生み出すと信じています。
食材を大切にする、旬を尊ぶ、漁師との絆を大切にする、お客様に価値を伝える。これらすべてが、豊かな海を守るための私たちなりの方法なのです。
私たちには、次の世代への責任があります。
美味しい料理の技術だけでなく、その源泉である海を大切にする心も一緒に伝えていきたい。料理人として、そして一人の人間として、それが私たちの使命だと考えています。
私たちの一皿は、単に舌を満足させるだけの料理ではありません。
越前の海の壮大な物語を感じ、その未来に想いを馳せるきっかけとなるような、心豊かな時間を提供したい。それが私たちの願いです。
食通を自認する方も、そうでない方も、私たちのこの想いに少しでも共感していただけたなら、ぜひ一度「滝の川」にお越しください。
そこには、言葉では表現しきれない感動が、そして未来へ繋がる海への希望が、確かに息づいています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸にある海鮮料理店「滝の川」です。
多くのお客様が当店にお越しいただく理由は、新鮮な海の幸や口コミグルメサイトで「かに料理部門 日本一」に選ばれた自慢の料理を目当てにされることが多いでしょう。
しかし、実際にお越しいただいたお客様からは「料理も最高でしたが、地元の方々の温かさに感動しました」「漁師さんとの会話が忘れられません」といったお声をたくさんいただきます。
越前海岸の真の魅力は、美しい景色や美味しい料理だけではありません。この土地に住む人々との心温まる交流にこそ、旅の本当の価値があると私たちは考えています。
今回は、当店での食事体験をより豊かにしてくれる「地元の人々との交流」の魅力について、詳しくご紹介いたします。
越前海岸の一日は、夜明け前の漁港から始まります。当店の料理長も毎朝この時間に市場へ足を運び、その日最高の食材を厳選していますが、ここには単なる仕入れを超えた、人と人との深いつながりがあります。
暗闇から帰港する漁船のエンジン音が響く中、漁師の皆さんは一日の漁の成果を陸揚げしています。日焼けした顔に刻まれた深い皺は、厳しい自然と向き合ってきた証です。
「今朝の潮の流れはどうでしたか?」そんな何気ない質問を投げかけると、漁師さんたちは嬉しそうに海の様子を教えてくれます。
「今日は潮が速くてな、でも魚の活きがいいんだ」「昨夜は全然だったが、明け方に群れに当たったよ」
こうした会話から聞こえてくるのは、どんな天気予報よりも正確で生々しい海の情報です。テレビやインターネットでは決して知ることができない、生の自然の声がここにあります。
また、ベテラン漁師が若い後継者に技術を教える姿も印象的です。先代から受け継いだ漁法や、魚の見極め方など、越前海岸で培われた漁業文化が次世代へと確実に継承されている現場を目の当たりにできます。
当店の料理長と漁師の皆さんとの関係は、長年にわたって築かれた信頼の絆で結ばれています。単なる売買関係を超えた、職人同士の深い理解があります。
「親方、今日はこれを持っていってくれ。あんたの店なら、こいつを最高に活かしてくれるだろうから」
こんな会話が日常的に交わされています。漁師さんたちは、自分たちが心を込めて獲った魚介類を、その価値を理解し最高の料理に仕上げてくれる料理人に託したいと考えているのです。
この信頼関係こそが、当店の料理の品質を支えている重要な要素の一つです。お客様に提供される一皿には、漁師と料理人の絆の結晶が込められているのです。
漁港に隣接する魚市場や地元の鮮魚店は、プロの料理人だけでなく地元の主婦の皆さんも集う「越前の台所」と呼べる場所です。ここでの交流もまた、旅の思い出を豊かにしてくれる特別な体験となります。
市場の店先には、キラキラと輝く新鮮な魚介類がずらりと並んでいます。見慣れない魚や貝を見つけたら、ぜひお店の方に声をかけてみてください。
「このお魚、どうやって食べるのが一番美味しいですか?」
こんな質問をすると、市場の皆さんは目を輝かせて教えてくれます。
「この魚は煮付けが一番だね。隠し味に少しだけお味噌を入れるのがコツなんだよ」「このカニは足の身も美味しいけれど、本当の通は甲羅の味噌を味わうんだ」
料理本には載っていない、地元で代々受け継がれてきた調理法や食べ方の秘訣を、惜しみなく教えてくれます。これらの知識は、まさに「生きた料理の教科書」と言えるでしょう。
「遠くからいらしたんですか?それなら、これを少しおまけしますよ」
市場でよく聞かれるこんな言葉には、旅人への歓迎の気持ちと、越前の恵みを存分に味わってほしいという温かい心が込められています。
このような「おまけ」は単なるサービスではありません。地元の人々が旅行者を家族のように迎え入れてくれる、越前ならではの人情の表れなのです。
私たち「滝の川」も、この市場の活気と人情に日々支えられています。市場で交わされる情報は、当店の「おまかせ料理」の構成にリアルタイムで反映されており、お客様により良い料理をご提供するための貴重な情報源となっています。
当店は単に食事をする場所ではなく、旅人と地元の人々、そして人と人が出会い心を通わせる「交差点」のような存在でありたいと考えています。
特に当店自慢の「立ちの握り」カウンターでは、料理長とお客様との距離が最も近くなります。ここでは料理を提供するだけでなく、その魚の物語もお伝えしています。
「このイカは今朝、港で懇意にしている漁師さんが『透明感が違う』と太鼓判を押してくれたものです」「このカニは昨夜の漁で獲れたばかりで、甲羅の重さが抜群なんですよ」
こうした一言は、お客様が港や市場で見た光景、交わした会話と結びつき、一貫の寿司を忘れられない思い出へと変えてくれます。
また、お客様からも旅の話を聞かせていただくことがよくあります。「漁師さんとこんな話をしました」「市場でこんなことを教わりました」そんなお客様の体験談を聞きながら、その日の「おまかせ料理」をさらに特別なものに仕上げていきます。
当店では、初回のお客様から長年通っていただいている常連様まで、すべての方を大切なゲストとしてお迎えしています。
初めてお越しいただくお客様には、緊張や不安を感じることなく、まるで旧知の友人の家を訪れたかのようにリラックスしていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。
一方、長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしています。旅の途中でふらりと立ち寄り、「ただいま」と声をかけてくださるお客様もいらっしゃいます。当店がお客様の人生における「帰る場所」の一つになれていることは、私たちにとって何よりの喜びです。
地元の人々との交流は、単に楽しい思い出を作るだけではありません。実は料理の味わいそのものを深くする効果もあるのです。
「この魚は朝一番に○○さんという漁師さんが獲ってくださったものです」「市場の△△さんが『今日一番の自信作』と太鼓判を押してくれました」
こうした背景を知ることで、同じ料理でも味わいの深さが格段に変わります。単なる食材ではなく、多くの人の手と想いを経て目の前に届けられた特別な一品として感じられるからです。
実際に、当店のお客様からも「料理の背景を知ると、より美味しく感じられました」「漁師さんの顔が思い浮かんで、感動が倍増しました」といったお声をいただいています。
当店が「かに料理部門 日本一」という評価をいただけるのも、優れた調理技術だけでなく、最高の食材を見極める市場の皆さんとの連携があってこそです。
越前海岸の食文化は、漁師、市場関係者、料理人、そして地元の皆さんが一体となって育んでいるものです。当店の料理も、この地域全体の食文化レベルの高さに支えられているのです。
これから越前海岸にお越しいただく皆様に、地元の人々との交流をより深く楽しんでいただくための具体的なアドバイスをご紹介します。
最初は少し気後れするかもしれませんが、「おはようございます」「こんにちは」といった挨拶から始めてみてください。地元の皆さんは、旅行者の方が声をかけてくださることを喜んでくれます。
「すごい魚ですね」「新鮮そうですね」といった素直な感想を伝えると、きっと詳しい話を聞かせてくれるはずです。
分からないことがあれば、素直に質問してみましょう。「この魚の名前は何ですか?」「どうやって調理すると美味しいですか?」といった質問に、皆さん喜んで答えてくださいます。
そして、教えていただいたら必ず「ありがとうございます」の感謝の気持ちを伝えることが大切です。この一言が、さらに深い交流へと発展するきっかけになります。
当店にお越しいただいた際も、遠慮なくお声がけください。港や市場での体験談をお聞かせいただければ、それに合わせた料理の説明や、おすすめの組み合わせなどをご提案させていただきます。
また、越前の食文化や地元の情報について質問がございましたら、何でもお気軽にお尋ねください。私たちも地元の一員として、この土地の魅力をお伝えできるよう努めています。
越前海岸での旅を終えて家路につく時、心に残るのは何でしょうか。美しい日本海の夕日や、口の中でとろける越前がにの甘みも素晴らしい思い出となるでしょう。
しかし、それと同じくらい、あるいはそれ以上に心を温め続けるのは、港で交わした漁師さんの笑顔や、市場のお母さんの心遣い、そして当店で交わした何気ない会話といった「人との記憶」ではないでしょうか。
単に美味しいものを食べ、美しい景色を見るだけの旅は「消費」です。しかし、地元の人々と言葉を交わし、心を通わせることで、旅は「体験」へと昇華されます。
この体験こそが、旅を単なる観光から、人生を豊かにする特別な時間へと変えてくれるのです。
一度築かれた人とのつながりは、旅が終わっても続いていきます。次回お越しいただいた時に「また来ましたよ」と声をかけていただければ、地元の皆さんも私たちも、まるで家族や友人を迎えるような気持ちでお迎えします。
このような継続する関係性こそが、越前海岸をただの観光地ではなく、心の故郷のような存在にしてくれるのです。
実際に当店にお越しいただいたお客様からは、地元の人々との交流について多くの感動的なお声をいただいています。
「漁師さんとの会話で、魚への愛情を感じました。そのおかげで料理がより美味しく感じられました」
「市場のお母さんが教えてくれた食べ方を家で試してみたら、家族にも大好評でした」
「滝の川さんでの食事は、単なる外食ではなく、特別なコミュニケーションの時間でした」
こうしたお声は、私たちにとって何よりの励みとなっています。料理の技術向上はもちろんですが、人と人とのつながりを大切にする姿勢を今後も維持していきたいと考えています。
越前海岸にお越しの際は、ぜひ少しだけ勇気を出して地元の人々に声をかけてみてください。その小さな一歩が、あなたの旅を特別な思い出に変えてくれるはずです。
そして、当店「滝の川」では、そんな皆様の交流体験をより豊かなものにするお手伝いをさせていただきます。地元の人々との温かいつながりと、最高の海の幸でお迎えいたします。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
皆様こんにちは。福井県越前海岸にて海鮮料理をご提供させていただいております「滝の川」でございます。
私どもは口コミグルメサイトにて「かに料理部門 日本一」という光栄な評価をいただき、越前がにをはじめとする四季折々の海の恵みを、お客様に最高の形でお届けしております。しかし今日は、お料理そのものではなく、お食事の前にぜひ体験していただきたい特別な時間についてお話しさせていただきます。
それは「夕暮れ時の越前海岸散策」です。なぜ私どもがお客様に、お食事前のこのひとときをお勧めするのか。その理由と魅力について、詳しくご紹介させていただきます。
私どもにお越しいただくお客様の多くは、日頃のお仕事や家事でお疲れのことと思います。そのまま慌ただしくお席に着かれるよりも、まずは心をリセットしていただきたい。これが私どもの願いです。
夕方の越前海岸は、まさに自然が創り出す最高の癒しの空間となります。太陽がゆっくりと水平線に向かって沈んでいく様子は、どなたの心も穏やかにしてくれるはずです。
先日お越しいただいたお客様からは「あの夕日を見た後だったから、お料理の味が何倍にも美味しく感じられました」というお声をいただきました。このように、心の準備が整うことで、お食事の体験は格段に豊かになるのです。
美味しいお料理を味わうには、五感が重要な役割を果たします。日常生活で疲れた五感を、夕暮れの海岸で蘇らせていただきたいのです。
潮風の香り、波の音、夕日の暖かな光。これらすべてが一体となって、お客様の感覚を鋭敏にしてくれます。実際に、夕暮れ散策をされたお客様ほど、お料理の繊細な味の違いや香りの変化に気づかれることが多いのです。
私どものお料理は、単に満腹感を得るためのものではありません。季節の移ろい、海の恵み、職人の技。これらすべてを五感で感じ取っていただくために、夕暮れ時の準備をお勧めしているのです。
私どもの福井御幸店からお車で約20分の場所に、越前海岸屈指の夕日スポットがございます。また越前町本店からでしたら、徒歩でもお楽しみいただけるロケーションです。
特におすすめなのが、呼鳥門(こちょうもん)周辺です。ここは越前海岸の代表的な景勝地で、奇岩と青い海のコントラストが美しく、夕日が沈む時間帯には息をのむほどの絶景が広がります。
もう一つのおすすめは、越前岬灯台周辺です。高台から見下ろす夕日は、平地とはまた違った壮大さがあります。特に秋から冬にかけては空気が澄んでおり、より鮮やかな夕焼けをご覧いただけます。
春の夕日は優しく温かな光で、新緑の季節の始まりを告げてくれます。この時期は白身魚が美味しい季節でもあり、夕日を眺めながら「今夜はどんな白身魚に出会えるだろう」と想像するのも楽しいひとときです。
夏の夕日は力強く、オレンジ色から真っ赤へと変化する様子が印象的です。この季節は岩ガキが最高に美味しい時期。海の生命力を感じながら、夜の岩ガキの味わいに思いを馳せていただけます。
秋の夕日は趣深く、少し物悲しさも感じられる美しさがあります。鯖やイカが美味しいこの季節、夕日を見ていると自然の循環や命の尊さを改めて感じていただけるでしょう。
冬の夕日は最も美しいと言われます。空気が澄んでいるため、夕日の光がより鮮やかに海面に反射します。この季節こそ越前がにや寒ブリの季節。厳しい冬の海で育った海の幸の力強さを、夕日の美しさとともに感じていただけます。
夕日を眺めながら海を見つめていると、自然と海の恵みへの感謝の気持ちが湧いてきます。目の前の海で育った魚介類が、漁師さんたちの手によって私どもの元に届けられる。そのことを実感していただくことで、お料理への向き合い方が変わってきます。
ある日、常連のお客様がこうおっしゃいました。「夕日を見て海の大きさを感じると、その海で育った蟹がどれほど貴重なものか分かるんです。だから一口一口を大切に味わえるようになりました」。
このように、食材への敬意と感謝の気持ちが、味わいそのものを深くしてくれるのです。
医学的にも証明されていることですが、リラックスした状態では味覚や嗅覚が敏感になります。ストレスを感じている時と比べて、同じお料理でも全く違った味わいに感じられるのです。
夕暮れの海岸で波の音を聞きながら過ごす時間は、最高のリラクゼーション効果をもたらします。副交感神経が優位になることで、消化吸収も良くなり、お料理をより美味しく感じていただけるのです。
私どものお客様からも「夕日を見た後は、普段気づかない出汁の香りまで分かりました」といったお声を多くいただいております。
夕暮れ時の散策は、これから始まる特別なお食事への期待感を高める効果もあります。日常から非日常への切り替えの時間として、とても大切な役割を果たしてくれます。
美しい夕日を見た後で「滝の川」の暖簾をくぐっていただくと、いつも以上に特別感を味わっていただけるはずです。お料理だけでなく、その前後の時間も含めて、一つの物語のような体験をしていただきたい。それが私どもの想いです。
私どもが大切にしているのは「お客様の特別な時間を演出する」ことです。お料理をお出しするだけでなく、お越しいただいてからお帰りになるまでの全ての時間を、心に残る素晴らしいものにしたいと考えております。
そのために、お食事前の夕暮れ散策をお勧めしているのです。この時間があることで、お客様の心の準備が整い、私どものお料理を最高の状態で味わっていただけると信じております。
実際に多くのお客様から「お料理だけでなく、来る前の時間も含めて素晴らしい体験でした」というお言葉をいただいております。これこそが私どもの目指すおもてなしです。
夕暮れの海岸で季節を感じていただいた後、店内でも同じ季節感を大切にしたおもてなしをさせていただいております。
春には新緑を思わせる若々しい盛り付け、夏には涼やかさを感じさせる青い器、秋には紅葉を連想させる温かみのある色合い、冬には雪景色を思わせる白を基調とした演出。このように、視覚的にも季節を感じていただけるよう心がけております。
夕暮れの自然美から店内の人工美へ、そしてお料理の美しさへ。この流れが一つの物語となって、お客様の記憶に深く刻まれるのです。
私どもは単にお料理をお出しするだけでなく、お客様との会話も大切にしております。夕暮れ散策でリラックスしていただいたお客様との会話は、いつも以上に弾み、より深いコミュニケーションが生まれます。
「今日の夕日はいかがでしたか」「どちらの場所をご覧になりましたか」といった会話から始まり、その日の海の状況や食材の話へと発展していきます。このような対話を通じて、お客様により深く海の恵みを感じていただけるのです。
春の越前海岸は新緑が美しく、暖かな陽気に誘われて多くの方が散策を楽しまれます。夕日も優しい光で、一日の疲れを癒してくれます。
この季節の食材といえば、春の白身魚です。産卵前の魚は身が締まり、脂の乗りも絶妙です。特に真鯛は「桜鯛」と呼ばれ、この時期ならではの美味しさがあります。
夕日を見て春の訪れを感じていただいた後、旬の白身魚をお召し上がりいただく。この体験は、きっと忘れられない思い出となるはずです。
夏の越前海岸は最も活気にあふれた季節です。青い海と空のコントラストが美しく、夕日も力強い輝きを見せてくれます。
この季節の代表的な食材は天然岩ガキです。越前の海で育った岩ガキは、ミネラル豊富で濃厚な味わいが自慢です。夏の暑さで疲れた体に、海のミネラルが染み渡ります。
夕涼みを兼ねた海岸散策の後、冷たい岩ガキをお楽しみいただく。夏ならではの贅沢な時間をお過ごしいただけます。
秋の越前海岸は最も趣深い季節かもしれません。少し物悲しさも感じられる夕日は、見る人の心を深く揺さぶります。
この季節は鯖やイカが美味しい時期です。特に越前の鯖は脂の乗りが良く、刺身でも焼いても絶品です。イカも身が締まり、甘みが増します。
秋の夕日を眺めながら、命の循環や自然の摂理に思いを馳せる。そんな哲学的な時間の後にいただく秋の海の幸は、格別な味わいとなるでしょう。
冬の越前海岸は厳しくも美しい表情を見せてくれます。空気が澄んでいるため、夕日は一年で最も美しく輝きます。寒さの中で見る夕日には、特別な感動があります。
そして冬こそが、私どもの真骨頂である越前がにの季節です。日本海の厳しい冬の海で育ったズワイガニは、身が詰まり、甘みも濃厚です。また、寒ブリも冬の代表的な食材です。
厳冬の海を眺めた後で味わう越前がにや寒ブリは、その季節感とともに心に深く刻まれることでしょう。
先日、結婚記念日でお越しいただいたご夫婦がいらっしゃいました。お食事の前に夕日を見に行かれ、海岸で手を取り合って夕日を眺めている姿が印象的でした。
お店にお戻りになってから「あの夕日を見て、結婚した時のことを思い出しました。今日のお料理は一生忘れられない味になりました」とおっしゃっていただけました。
このように、夕暮れの時間が特別な記念日をより一層輝かせる効果もあるのです。
遠方から初めてお越しいただいたお客様が「福井に来たのは初めてだったので、とりあえずお店に直行するつもりでした」とおっしゃっていました。しかし私どものお勧めで夕日を見に行かれ、「福井の海の美しさに感動しました。この海で獲れた蟹だと思うと、味わいが全然違いました」と喜んでいただけました。
観光地としての魅力も含めて体験していただくことで、より深い満足感を得ていただけるのです。
長年お越しいただいている常連のお客様も、夕暮れ散策を始められてから「お料理への感じ方が変わった」とおっしゃいます。「毎回同じ料理でも、夕日を見た日は特別に美味しく感じる」というお声をいただいています。
このように、長くご愛顧いただいているお客様にも、新たな発見と感動をお届けできているのが嬉しい限りです。
福井御幸店でお食事予定のお客様には、まず越前海岸までお車でお越しいただくことをお勧めしています。店舗から約20分程度のドライブで、美しい海岸線にアクセスできます。
特にお勧めなのは、国道305号線沿いの展望スポットです。駐車場も完備されており、安全に夕日をお楽しみいただけます。夕日の時間に合わせて到着し、30分から1時間程度の散策をお楽しみください。
その後、店舗にお戻りいただく頃には、ちょうどお食事の時間となります。心も体もリフレッシュした状態で、私どもの海鮮料理をお楽しみいただけます。
越前町本店のお客様は、より気軽に海岸散策をお楽しみいただけます。店舗から徒歩圏内に複数の絶景スポットがあるからです。
最もお勧めなのは、徒歩5分程度の場所にある展望台です。ここからは越前海岸の全景を見渡すことができ、夕日の美しさも格別です。
お食事のご予約時間の30分から1時間前にお越しいただき、まず散策をお楽しみください。適度な運動にもなり、食欲も増進されることでしょう。
夕暮れ散策を含めた理想的な時間配分をご提案させていただきます。
お食事の1時間前:海岸到着、散策開始 30分前:夕日鑑賞のベストタイム 15分前:散策終了、店舗へ移動 定刻:お食事開始
このようなスケジュールで過ごしていただくと、心身ともにベストな状態でお食事をお楽しみいただけます。
春は気候が変わりやすい季節です。夕方は急に肌寒くなることがありますので、軽いジャケットやカーディガンをお持ちください。
この季節は花粉症の方もいらっしゃいますが、海岸の風は花粉を飛ばしてくれるため、意外と症状が軽くなることが多いようです。
春の夕日は午後6時頃がベストタイムです。桜の季節には、海と桜の両方を楽しめるスポットもございます。
夏は日差しが強いため、帽子や日焼け止めをお勧めします。また、水分補給も忘れずにお願いします。
夏の夕日は午後7時頃と遅めです。時間に余裕を持ってお越しください。
海水浴場も賑わう季節ですが、夕方は比較的静かになりますので、落ち着いて夕日をお楽しみいただけます。
秋は最も過ごしやすい季節ですが、日が短くなるのが早いため、時間の確認をお勧めします。
紅葉の季節には、山と海の両方の美しさをお楽しみいただけます。カメラをお持ちいただくと、素晴らしい写真が撮影できるでしょう。
秋の夕日は午後5時頃と早めです。お食事のお時間を考慮してスケジュールを立ててください。
冬は最も美しい夕日が見られる季節ですが、寒さ対策が重要です。防寒着を十分にお持ちください。
雪が降った日の夕日は特に美しく、白い雪と赤い夕日のコントラストは息をのむほどです。
冬の夕日は午後4時半頃と最も早い時間です。早めの行動をお勧めします。
私ども「滝の川」は、ただ美味しいお料理をご提供するだけでなく、お客様の特別な時間を演出することを使命と考えております。
そのために、ぜひお食事の前に越前海岸の夕日をお楽しみください。自然が創り出す最高の前菜として、心を潤し、五感を研ぎ澄まし、これから始まる美食の時間への期待感を高めてください。
日本海に沈む夕日は、毎日違う表情を見せてくれます。その日その時だけの特別な美しさを、ぜひお客様の心に刻んでいただきたいのです。
そして、その感動を胸に私どもの暖簾をくぐっていただいた時、きっとこれまでとは違う次元の美食体験をしていただけることでしょう。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸で「かに料理部門 日本一」の称号をいただいた海鮮料理店「滝の川」です。
皆様が私たちの店でお召し上がりいただく新鮮な海の幸。その美味しさの原点には、日々海と向き合い続ける漁師さんたちの存在があります。今回は、普段なかなかスポットライトが当たることのない「漁師という仕事」に焦点を当て、私たち料理店の視点から彼らへの深い敬意と感謝をお伝えしたいと思います。
私たちが朝の仕入れで漁港に向かう時、漁師さんたちの一日はすでにクライマックスを迎えています。午前3時頃から船の準備を始め、4時には沖へと向かう彼らの姿を見るたび、私たちは身の引き締まる思いがします。
特に冬場の越前海岸は厳しい環境です。気温は氷点下近く、時には雪が舞い散る中での出航となります。それでも彼らは毎日海に向かいます。なぜなら、新鮮な魚介類は待ってくれないからです。
「今日は西風が強いから、あの沖は避けよう」「潮の流れが変わったな、魚の群れが移動してるかもしれん」
漁師さんたちとの会話で印象的なのは、彼らの自然を読む能力の高さです。最新の魚群探知機やGPSを使いながらも、長年の経験で培った「勘」を最も大切にしています。
ある日、いつもお世話になっている船頭の田中さん(仮名)から興味深い話を聞きました。
「魚群探知機には魚が映っているけど、今日の潮の流れと水温を考えると、きっとサイズの小さい魚だろう。もう少し北の方に行ってみる」
結果的に、その判断が的中し、立派な寒ブリを水揚げすることができました。このような経験と勘に基づく判断こそが、漁師という職業の醍醐味であり、私たちが彼らを尊敬する理由の一つです。
漁業は日本の職業の中でも最も危険な仕事の一つとされています。特に冬の日本海は荒れやすく、波の高さが3メートルを超えることも珍しくありません。
私たちの店に魚を卸してくれる漁師さんの中にも、過去に海難事故を経験された方が何人もいらっしゃいます。それでも彼らが海に向かい続けるのは、単にお金のためだけではありません。
「俺たちが獲らなかったら、お客さんに美味しい魚を食べてもらえないからな」
そんな使命感と誇りが、彼らを支えているのです。
越前海岸の漁師さんたちは、季節に応じて様々な魚種を狙います。
春(3月~5月)
夏(6月~8月)
秋(9月~11月)
冬(12月~2月)
夜明けと共に漁船が次々と帰港すると、漁港は一気に活気づきます。私たち料理店の仕入れ担当者にとって、この時間は一日で最も重要な時間です。
水揚げされた魚介類は、船ごと、魚種ごとに分けられ、競りにかけられます。この競りの現場は、まさに真剣勝負の世界です。
「滝の川さん、今日は特別良いブリが獲れたよ。見てくれ、この脂の乗り具合」
長年の付き合いがある漁師さんからは、このような声をかけていただくことがあります。これは単なる営業トークではありません。彼らは自分たちが命懸けで獲ってきた魚を、最も美味しく調理してくれる料理人を知っているのです。
私たちが常に最高品質の素材を仕入れることができるのは、このような信頼関係があるからこそです。漁師さんたちは、私たちがどれほど素材を大切に扱い、その魅力を最大限に引き出そうとしているかを理解してくれています。
良い魚を見分ける「目利き」の技術は、一朝一夕では身につきません。私たちの料理長も、この道30年以上のベテランですが、今でも漁師さんから学ぶことが多いと言います。
魚の目の澄み具合、えらの鮮やかさ、身の締まり方、触った時の感触など、五感をフル活用して最高の一匹を選び抜きます。時には漁師さんから「この魚の特徴」や「おすすめの調理法」なども教えていただきます。
越前海岸の漁業には、長い歴史があります。現在活躍している漁師さんの多くは、父親や祖父から技術を受け継いだ「漁師の家系」出身です。
網の入れ方、潮の読み方、魚の習性の理解など、教科書には載っていない技術が、親から子へ、師匠から弟子へと脈々と受け継がれています。
一方で、現代の漁師さんたちは伝統的な技術に加え、最新の技術も積極的に活用しています。
「伝統と革新の融合」とも言えるこの姿勢は、私たち料理人にとっても学ぶべき点が多くあります。
しかし、漁業界も高齢化と後継者不足という深刻な問題を抱えています。私たちがお世話になっている漁師さんの中にも、「息子には別の道を歩んでほしい」と考える方が少なくありません。
それでも中には、「この仕事の素晴らしさを次の世代に伝えたい」と情熱を燃やし、積極的に若い人材の育成に取り組む方もいらっしゃいます。私たちも、彼らの努力を応援し、越前海岸の漁業文化が次世代に継承されることを心から願っています。
近年、世界的に海洋資源の枯渇が問題となっています。越前海岸の漁師さんたちも、この問題に真剣に取り組んでいます。
「今獲りすぎたら、将来の海がダメになる」
そんな長期的な視点を持ち、自主的な漁獲制限や禁漁期間の設定などに協力しています。これは目先の利益よりも、海の未来を優先する彼らの責任感の表れです。
漁師さんたちの間では、「小さな魚は海に帰す」という暗黙のルールがあります。これは法的な規制以上に厳格に守られており、資源の持続可能性を考えた自然な行動です。
私たちも料理店として、この考えに賛同し、旬の魚介類を適量ずつ仕入れ、食材ロスを最小限に抑える努力を続けています。
漁師さんたちは海の異変に最も敏感です。海水温の変化、海流の変化、魚の種類や数の変化など、彼らの経験に基づく情報は海洋環境を知る上で非常に貴重です。
最近では、プラスチックゴミの海洋汚染についても、漁師さんたちから深刻な状況を聞かされることが増えました。私たちも料理店として、できる限り環境に配慮した運営を心がけています。
漁師さんたちが命懸けで獲ってきた魚介類を、私たちは料理として完成させる責任があります。これは単に「美味しく調理する」ということ以上の意味を持ちます。
その魚の持つ本来の味わいを損なうことなく、さらに魅力を引き出し、お客様に感動を与える。これこそが、漁師さんたちの努力に報いる最良の方法だと考えています。
「一尾を余すことなく使い切る」これは私たちの厨房での基本方針です。刺身や寿司ネタとして使う部分はもちろん、アラからは出汁を取り、骨や皮も工夫して料理に活用します。
これは経済的な理由からだけではありません。漁師さんが獲ってきた一つの生命を、感謝の気持ちを込めて大切に扱いたいからです。
私たちの「立ちの握り」では、料理長が直接お客様に魚の説明をします。その際、単に魚の種類や産地を説明するだけでなく、その魚を獲ってくれた漁師さんのエピソードもお話しすることがあります。
「この寒ブリは、今朝〇〇丸の船頭さんが『今年一番の出来だ』と自信を持って勧めてくれたものです」
このような話をすることで、お客様にも漁師さんの存在を身近に感じていただき、より深い味わいを楽しんでいただけると考えています。
毎年11月6日の越前がに漁解禁日は、越前海岸全体が興奮に包まれる特別な日です。午前0時の解禁と同時に、一斉に沖へ向かう漁船の明かりは、まさに壮観な光景です。
この日のために、漁師さんたちは何ヶ月も前から準備を進めます。漁具の点検、船の整備、体調管理など、すべてを最高の状態に整えて解禁日を迎えます。
ズワイガニ漁は他の魚種とは大きく異なる特徴があります。
これらの特殊な条件下で行われるカニ漁は、漁師さんにとって技術と体力の両方が試される、最も困難な漁の一つです。
越前がにが「ブランド蟹」として全国的に知られているのは、厳しい品質基準と、漁師さんたちの誇りがあるからこそです。
サイズ、重量、傷の有無、身の詰まり具合など、様々な基準をクリアした蟹だけが「越前がに」の黄色いタグを付けることができます。このタグを付けることができるのは、漁師さんにとって大きな誇りなのです。
私たちが完全予約制を採用しているのは、お客様により良いサービスを提供するためだけではありません。必要な分だけを仕入れ、食材ロスを防ぐという意味もあります。
漁師さんたちが命懸けで獲ってきた魚介類を無駄にしない。これも私たちなりの恩返しの形です。
口コミグルメサイトで「かに料理部門 日本一」という評価をいただけたのも、漁師さんたちが提供してくれる最高品質の素材があってこそです。
私たちは常に品質向上を目指し、漁師さんたちの期待に応えられるよう努力を続けています。技術の研鑽、サービスの向上、施設の充実など、すべては漁師さんたちが獲ってきた素材を最高の形でお客様に提供するためです。
越前海岸の漁業文化、漁師さんたちの素晴らしい仕事ぶりを、料理を通じてより多くの方に知っていただきたい。これも私たちの重要な使命の一つです。
お客様が私たちの料理を召し上がることで、越前海岸の豊かな海と、それを支える人々の存在を感じていただければと思います。
私たち「滝の川」の料理は、越前海岸の漁師さんたちなしには存在し得ません。彼らの日々の努力、技術、そして海への敬意があってこそ、私たちは最高の海の幸をお客様に提供することができます。
夜明け前の暗い海に向かう漁師さんたちの姿。荒波と格闘しながら網を引く力強い腕。港に戻り、獲物を見つめる誇らしげな表情。そのすべてが、私たちの料理の原点です。
今後も私たちは、漁師さんたちへの深い感謝と敬意を胸に、彼らが届けてくれる海の恵みを最高の形でお客様にお届けしてまいります。
皆様にも、お食事の際にはぜひ、その料理の向こう側にいる漁師さんたちの存在を思い浮かべていただければ幸いです。きっと、いつもの料理がより深い味わいを持つものになることでしょう。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸の朝は、まだ多くの人が眠りについている午前4時頃から始まります。私たちの料理長は、この時間に漁港へ向かうのが日課です。なぜそこまでするのか。その理由は、お客様に最高の食体験をお届けしたいという、私たちの強い想いにあります。
現代では電話やインターネットで簡単に食材を注文できます。しかし、私たちはあえて足を運びます。なぜなら、魚の鮮度や品質は、実際に見て、触れて、匂いを嗅がなければ判断できないからです。
料理長が市場で重視するのは以下の要素です。
これらは長年の経験で培った「目利きの技術」です。コンピューターやデータでは測れない、職人の五感による判断が必要なのです。
毎朝通い続けることで、地元の漁師や市場の方々との深い信頼関係が築かれます。彼らは私たちがどれほど品質にこだわっているかを知っており、「親方、今日はこれが特にいいよ」と、特別な一匹を教えてくれることがあります。
ある日の出来事をお話しします。いつものように市場を回っていた料理長に、馴染みの漁師さんが声をかけました。「今朝、沖で珍しいヒラメが獲れたんだ。身が透き通るような美しさで、こんなのは滅多にお目にかかれない」。その漁師さんは、そのヒラメを特別に取り置いてくれていたのです。
このような温かい人とのつながりこそが、最高の食材を手に入れるための何物にも代えがたい財産なのです。
越前の海は、季節ごとに異なる表情を見せます。私たちは一年を通じて漁港に通い、それぞれの季節の最高の恵みを見つけ出しています。ここでは、四季それぞれの特色ある食材とその選び方をご紹介します。
春の越前海岸は、冬の荒波が嘘のように穏やかになります。この時期の主役は、脂がまだ軽やかで繊細な味わいが特徴の春の白身魚です。
特に注目したいのが「春ウニ」です。冬の間に蓄えた栄養が甘みに変わる瞬間を迎えた春ウニは、濃厚でありながらも上品な味わいが楽しめます。料理長は、殻の色や重量感、そして割った時の身の色合いで最高品質のウニを選び抜きます。
実際に、昨年の春にお越しいただいたお客様からは、「これまで食べたウニの概念が変わった」というお言葉をいただきました。それほどまでに、厳選した春ウニの味わいは格別なのです。
夏の力強い日差しが海に降り注ぐ頃、私たちが特に力を入れて選んでいるのが「天然岩ガキ」です。越前の岩ガキは、「海のミルク」と呼ばれるほど濃厚で滑らかな食感が自慢です。
岩ガキの選び方には特別な技術が必要です。殻の重量感、表面の状態、そして何より大切なのが「音」です。良い岩ガキは、殻を軽く叩くと澄んだ音がします。これは身がしっかりと殻に付着している証拠なのです。
料理長は、「間違いのない信頼の岩牡蠣」をお届けするため、一つひとつ丁寧に選別します。夏の暑さの中での作業は決して楽ではありませんが、お客様の笑顔を思い浮かべると、自然と力が湧いてくるのです。
秋は、海の幸が最も豊かになる季節です。夏の間に十分な栄養を蓄えた魚たちが、深い味わいを持つようになります。特に「秋鯖」は、脂の乗りが一年で最高潮を迎える時期です。
秋鯖の選び方のコツは、まず体型を見ることです。丸々と太った鯖は、それだけ栄養を蓄えている証拠。そして背中の青い色が鮮やかで、腹の銀色が輝いているものを選びます。さらに重要なのが脂の質です。良い秋鯖の脂は、白く美しく、嫌な臭いがしません。
毎年秋になると、常連のお客様が「今年の秋鯖はどうですか」とお尋ねになります。それほどまでに、私たちの秋鯖を楽しみにしてくださる方が多いのです。この期待にお応えするためにも、妥協は一切許されません。
そして、越前海岸が最も輝く冬の季節がやってきます。11月6日の解禁日には、港全体が祝祭の雰囲気に包まれます。もちろん主役は「越前がに」ですが、冬の恵みはそれだけではありません。
寒ブリ、寒鯛、甘エビといった冬の味覚の王者たちも一堂に会します。特に寒ブリは、冷たい海で身が引き締まり、脂の質が格段に向上します。料理長は、数多く並ぶ寒ブリの中から、最も脂の質が良く、身の締まりが完璧な一本を見つけ出します。
越前がにの選別には、特に高度な技術が要求されます。甲羅の色合い、重量感、脚の太さ、そして何より大切な「生命力」を見極めます。元気な越前がには、持った時に力強く動き、甲羅に張りがあります。
毎朝の漁港通いは、単に食材を選ぶだけの場ではありません。そこは、海を知り尽くした漁師たちとの貴重な情報交換の場でもあります。彼らから得られる「生きた情報」こそが、最高の食材選びに欠かせない要素なのです。
「今日の潮の流れはこうだった」「あの辺りで良い魚が揚がった」「今年の○○は例年より早い」。漁師たちとの何気ない会話の中に、データだけでは得られない海の「今」を読み解く重要なヒントが隠されています。
例えば、「昨夜は北風が強かった」という情報から、料理長は魚の身の締まり具合を予想できます。また、「沖の潮色が良かった」という話から、その日の魚の活きの良さを推測することができるのです。
このような情報は、長年の経験と信頼関係があってこそ得られるものです。一朝一夕には築けない、貴重な財産と言えるでしょう。
漁師の方々と話をしていると、彼らが海に対して抱く深い敬意と感謝の気持ちを感じます。「海が恵んでくれた」「自然の力には逆らえない」。そんな言葉の端々から、自然と共に生きる人々の謙虚な姿勢が伝わってきます。
この姿勢は、私たちの料理に対する考え方にも大きな影響を与えています。食材は自然からの贈り物であり、それを扱う私たちは、その恵みに感謝し、最大限に活かす責任があるのです。
こうして選び抜かれた最高の食材は、夜明けの港の活気と潮の香りをまとったまま、「滝の川」の厨房へと運ばれます。そしてここから、その素材に込められた物語を、お客様にお届けする一皿へと昇華させる作業が始まります。
私たちの「おまかせ料理」は、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる食の物語です。料理長は、朝の仕入れで感じた感動や発見を、一皿一皿の構成に反映させています。
例えば、特に素晴らしいヒラメと出会った日には、そのヒラメの良さを最大限に活かすメニュー構成を考えます。薄造りでその透明感を表現するか、昆布締めで旨味を凝縮させるか。素材との対話の中から、最適な調理法が生まれるのです。
また、漁師から聞いた海の状況も調理に活かされます。「今日は潮が良かった」という情報があれば、魚本来の味を活かしたシンプルな調理法を選択します。逆に、少し疲れ気味の魚であれば、昆布や酒で旨味を補強する技法を用います。
当店のカウンター席では、料理長から直接その日の食材の物語を聞くことができます。「この甘エビは、今朝揚がったばかりで、まだ身が透き通るように美しいでしょう」。そんな一言と共に差し出される一貫には、夜明け前の港の光景が鮮やかに重なります。
お客様からは、「料理の背景を知ることで、味わいがより深くなった」というお声をよくいただきます。食べることは単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。すべてがつながった時、真の美食体験となるのです。
「滝の川」では、季節ごとに特別な取り組みを行っています。これらの取り組みは、すべて朝の漁港での体験から生まれたアイデアです。
春の海の幸と同時期に芽吹く山菜。これらを組み合わせることで、越前の豊かな自然を一皿で表現します。春ウニに淡竹を合わせたり、白身魚のお造りに山ウドの芽を添えたり。海と山の恵みが織りなすハーモニーをお楽しみいただけます。
夏の厳しい暑さの中でも美味しく食べていただけるよう、冷製料理にも力を入れています。天然岩ガキの冷製スープや、冷やし茶碗蒸しなど、暑い季節でもさっぱりとお召し上がりいただける メニューをご用意しています。
秋鯖に代表される、脂の乗った魚の調理には特別な注意を払います。脂の質を見極め、塩の振り方から焼き加減まで、一尾一尾に最適な調理法を適用します。同じ秋鯖でも、個体差があるため、画一的な調理では最高の味は引き出せないのです。
越前がにの季節には、茹で方から盛り付けまで、すべてに細心の注意を払います。茹で時間は蟹の大きさや状態によって調整し、盛り付けでは蟹の美しさを最大限に表現します。また、蟹味噌や内子(うちこ)といった珍味部分も、それぞれに最適な調理法で提供します。
私たちが毎朝漁港に通うもう一つの理由は、地域との繋がりを大切にしたいからです。地元の漁師や市場の方々との交流は、私たちにとって何物にも代えがたい財産です。
地元で水揚げされた魚介を積極的に使用することで、地域経済の活性化に貢献したいと考えています。遠方から取り寄せることもできますが、地元の新鮮な食材を使用することで、輸送コストの削減と品質の向上を同時に実現できます。
越前海岸には、代々受け継がれてきた伝統的な漁法があります。これらの漁法で獲られた魚介は、品質が高く、環境にも優しいものです。私たちがこれらの魚介を積極的に使用することで、伝統的な漁法の維持・継承にも貢献できると考えています。
私たち「滝の川」の料理を通じて、越前海岸の豊かな恵みと、それを支える人々の努力を感じていただければと思います。一皿の向こうに広がる物語に思いを馳せながら、ゆっくりとお食事をお楽しみください。
もしお時間が許すようでしたら、お食事前に朝の漁港を見学されることをお勧めします。私たちの料理の故郷である漁港の活気ある姿をご覧いただくことで、その後のお食事がより一層深い味わいとなることでしょう。
見学をご希望の方は、事前にお声がけください。可能な範囲で、料理長が同行させていただくことも可能です。
最高の状態で仕入れた旬の恵みを、最高の形でお届けするため、当店は完全予約制にて営業しております。お客様の人数に合わせて最適な食材の量を準備し、できたての美味しさをお楽しみいただけるよう配慮しています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
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日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸にある海鮮料理店「滝の川」へようこそ。
多くのお客様から「かに料理部門 日本一」の評価をいただき、越前がにをはじめとした海の幸を求めて全国からお越しいただいております。しかし、当店が本当にお届けしたいのは、美味しい料理だけではありません。
日常を忘れ、五感を解放し、大切な人と心を通わせる。そんな人生を豊かにする「特別な時間」こそが、滝の川の真の価値なのです。
今回は、料理を超えた当店の魅力について、詳しくお話しさせていただきます。
当店での特別な体験は、実は店に足を踏み入れる前から始まっています。
越前海岸という豊かな自然に囲まれた立地だからこそ、お客様には食事と合わせてこの土地の魅力も感じていただきたいのです。
早朝の漁港では、夜明け前から帰港した漁船が次々と新鮮な魚介類を水揚げしています。威勢の良い漁師さんたちの声、氷の上で輝く魚たち、潮の香りが混じり合う活気あふれる光景。これこそが、これからお客様が味わう料理の原点なのです。
実際に、当店の常連のお客様の中には「料理をいただく前に、必ず漁港を見に行く」という方もいらっしゃいます。その方は「魚たちの故郷を見ることで、料理への感謝の気持ちが深まる」とおっしゃっています。
夕暮れ時の越前海岸は、まさに絶景の宝庫です。
水平線に沈む太陽が空と海を茜色に染め上げる光景は、言葉では表現しきれないほどの美しさです。この雄大な自然の営みを前にすると、日頃の悩みやストレスが小さなものに感じられ、心が洗われるような気持ちになります。
お食事の前後に海岸を散策されるお客様も多く、「都会では味わえない開放感がある」「心がリセットされた」といったお声をよくいただきます。
当店では、お客様に越前海岸の魅力を最大限に感じていただくため、おすすめの散策コースやベストビューポイントのご案内もしております。
越前海岸の真の魅力は、そこに住む人々の温かさにもあります。
漁師の方々、市場の人々、地元の住民の皆さんとの何気ない会話から、この地域の深い歴史や文化を知ることができます。「今日はいい魚が獲れたよ」「この時期の蟹は最高だ」といった地元ならではの情報は、お食事をより一層楽しいものにしてくれます。
当店のスタッフも地元出身者が多く、越前海岸の魅力について詳しくお話しすることができます。お気軽にお声かけください。
当店の真髄である「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。
その日の漁獲状況、季節の移ろい、そして料理長のインスピレーションが融合して生まれる、その日限りの特別なコースなのです。同じメニューは二度とない、まさに一期一会の体験といえます。
例えば、ある冬の日のおまかせコースでは、朝獲れたばかりの本ズワイガニを中心に、焼きガニ、茹でガニ、カニ刺し、カニ味噌焼き、そして締めの雑炊まで、カニの魅力を余すことなく表現した構成をご提供いたしました。
お客様からは「これほどまでにカニの奥深さを感じたことはない」「毎回違う驚きがあるから通いたくなる」といったお言葉をいただいております。
料理が運ばれてきた際は、まずその佇まいをじっくりとご覧いただきたいと思います。
当店では、器の選択から盛り付けの方法、添え物の選択に至るまで、細部にわたって季節感を表現しています。春には新緑を思わせる若葉、夏には涼を感じる氷の演出、秋には色づいた紅葉、冬には雪化粧のような白い大根おろし。
これらの演出は、お客様に四季の移ろいを感じていただくための大切な要素です。「目で楽しみ、香りを感じ、そして味わう」という五感すべてを使った食事体験を心がけております。
実際に、写真を撮られるお客様も多く、SNSでは「芸術作品のような美しさ」「季節を感じる盛り付けに感動」といった投稿をよく見かけます。
カウンター席での「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた、まさにライブパフォーマンスです。
目の前で料理長が一貫一貫を握る様子を見ていると、シャリの温度調整、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、わさびの量まで、すべてがその瞬間の最適解として調整されていることがわかります。
職人の無駄のない美しい所作、包丁の冴え、そして一貫が完成する瞬間の緊張感。それはもはや食事というよりも、一つの芸術鑑賞に近い体験といえるでしょう。
お客様の中には「職人の技を間近で見るのが楽しみで通っている」という方も多く、料理だけでなく、その作り手の技術への敬意も深めていただいております。
初めてお越しいただくお客様には、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけております。
新しい場所での食事は誰でも少し緊張するものです。当店のメニューの特徴、おすすめの食べ方、料理の背景にある物語など、不安や疑問を感じることなく、リラックしてお食事をお楽しみいただけるよう配慮しています。
例えば、越前がにが初めてのお客様には「まずは何も付けずにそのままの味を楽しんでいただき、次に少しの塩で、最後にポン酢で」といった具合に、段階的に味わっていただく方法をご提案します。
「スタッフの説明が丁寧で安心できた」「初めてでも居心地よく過ごせた」といったお声をいただくたび、私たちの想いが伝わったと感じています。
長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしております。
お客様の好みの変化、体調への配慮、人生の節目節目での特別なご要望など、一人ひとりの物語を大切に記憶し、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。
ある常連のお客様は、お孫さんの誕生をお祝いするために当店をご利用いただき、「新しい家族の誕生を一緒に喜んでもらえて嬉しかった」とおっしゃっていました。お客様の人生の喜びを共有させていただけることは、私たちにとって最高の栄誉です。
このような深いお付き合いができるのも、完全予約制でゆったりとしたお時間を過ごしていただけるからこそだと考えております。
当店が完全予約制を貫くのは、お客様に心ゆくまで特別な時間を過ごしていただくための、私たちからのお約束です。
予約をいただくことで、その席は、その時間は、完全にお客様のためだけに用意されたものとなります。行列に並ぶストレスや時間に追われる慌ただしさとは無縁の、穏やかで贅沢なひとときをお約束いたします。
また、事前にご予約をいただくことで、アレルギーや苦手な食材のチェック、お客様の好みに合わせた食材の厳選、調理の段取りまで、すべてを完璧に準備することができます。この見えない部分での準備こそが、おもてなしの第一歩だと考えています。
「予約制だからこそ、安心して特別な日を過ごせる」というお客様のお言葉が、私たちの方針が正しいことを証明してくれています。
当店の料理の根幹を支えているのは、地元漁師の皆さんとの深い信頼関係です。
長年にわたって築き上げてきた絆により、最高品質の魚介類を安定して仕入れることができています。漁師の皆さんは「滝の川さんなら安心して任せられる」と、特に良い魚が獲れた時には真っ先にお声かけいただいています。
実際に、当店の料理長は毎朝4時に起床し、漁港へ足を運んで直接魚を選別しています。魚の目の輝き、身の張り、鮮度を見極める確かな目は、長年の経験と情熱によって培われたものです。
ある漁師の方は「滝の川の料理長は魚を見る目が確かだ。だからこそ、最高の魚を託したくなる」とおっしゃっています。このような信頼関係があるからこそ、お客様に最高の食材をご提供できるのです。
また、漁師の皆さんからは魚の特性や最適な調理法についても教えていただいており、これらの知識が当店の料理に深みを与えています。
越前海岸は四季を通じて豊かな海の幸に恵まれており、それぞれの季節に特別な味覚をお楽しみいただけます。
冬の王者である越前がには言うまでもありませんが、春のホタルイカ、夏のアワビ、秋のサンマなど、それぞれの季節にしか味わえない特別な食材があります。
特に冬の越前がにについては、11月6日の解禁日から翌年3月20日までの限られた期間のみの味覚です。当店では、この短い期間に最高品質のカニをお客様にお届けするため、信頼できる漁師さんとの事前予約システムを確立しています。
春になると、富山湾から回遊してくるホタルイカの季節が始まります。夜の海で青白く光るホタルイカの幻想的な光景は「海の宝石」とも呼ばれ、その美しさと美味しさで多くのお客様を魅了しています。
夏のアワビは肉厚で弾力があり、磯の香りが豊かです。当店では活きたアワビを使用し、お客様の目の前で調理することもあります。コリコリとした食感と甘みが口の中に広がる瞬間は、まさに夏の贅沢といえるでしょう。
当店では「今の時期にしか食べられないものを、最高の状態で」ということを常に心がけており、お客様には「その時期ならではの味覚との出会い」を大切にしていただいています。
現代社会では一年中同じものが食べられる便利さがありますが、当店では逆に「その時期にしか味わえない貴重さ」を価値として提供しています。この希少性こそが、真の美食体験の本質だと考えているからです。
滝の川が提供する「特別な時間」とは、越前の雄大な自然と一体となり、職人の技と季節の物語に五感を委ね、そして大切な人や私たちスタッフとの温かい対話を通じて心を通わせる、総合的な体験のことです。
美味しい料理は確かに人生を楽しくしてくれますが、心に残る「特別な時間」は、人生そのものを豊かにしてくれると私たちは信じています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
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「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸の豊かな海の恵みを、最高の形でお客様にお届けしたい。その一心で、私たち「滝の川」は日々厨房に立ち、暖簾を守り続けております。
口コミグルメサイトにて「かに料理部門 日本一」という栄誉をいただけましたのも、ひとえに日頃からご愛顧くださる皆様のおかげです。言葉では尽くせぬほどの感謝でいっぱいです。
私たちの店には、初めて暖簾をくぐってくださるお客様との新鮮な出会いがあります。その一方で、私たちの何よりの誇りであり、宝物でもあるのが、幾度となく季節が巡るたびにこの場所へ帰ってきてくださる常連様の存在です。
「親方、今年も蟹の季節だね」「娘が帰省するから、またあの岩ガキを食べさせてやりたくて」「主人の還暦祝いは、やっぱりここでないと」
そんな言葉と共に、馴染み深い笑顔が扉の向こうに見える時、私たちの心は温かい喜びで満たされます。それは、単なる「店主」と「客」という関係性を超えた、もっと深く温かい繋がりです。まるで家族を迎えるかのような親しさで、私たちは皆様をお迎えしています。
本記事は、そんな長年「滝の川」を愛し、支え続けてくださるすべての常連様へ、心からの感謝を込めて贈る手紙です。皆様と共に過ごした時間の中で紡がれてきた、数々の心温まる物語をお話しさせていただきます。
長年通ってくださるお客様との間には、言葉にしなくとも互いの心が通じ合う、心地よい「阿吽の呼吸」が生まれます。それは、季節の移ろいという共通の暦を、長年にわたって共有してきたからこその特別な信頼関係の証です。
私たちの常連様は、越前の海が奏でる四季の旋律を、誰よりも深く理解してくださっています。その季節にしか味わえない特別な恵みを求めて、まるで旧友に会いに来るかのように、私たちの店を訪れてくださるのです。
春の訪れと共に「今年も繊細な白身の季節になったね」とおっしゃってご来店くださるお客様。私たちは、その期待に応えるべく、その日最高の春の白身魚や春ウニをご用意します。それは、新しい季節の始まりを共に祝う、ささやかな儀式のような時間です。
夏の太陽に誘われて「あの『ミルクたっぷりプリンプリン状態』の岩牡蠣、今年も始まったかい?」とお尋ねになる方もいらっしゃいます。夏の訪れと共に、あの濃厚でクリーミーな味わいを求めてくださるお客様に、私たちは「間違いのない信頼の岩牡蠣」を自信を持ってお出しします。お客様の「これこれ!」という満足そうな笑顔が、夏の厨房の何よりの活力となります。
秋になると「親方、今年の鯖はどんな具合だい?」とお声をかけてくださいます。常連のお客様にも毎年楽しみにしていただいているのが、脂が乗り切った秋鯖です。透き通るような甘みを持つ秋のイカも、食通のお客様が心待ちにする逸品です。私たちは、お客様の好みを知り尽くした上で「今年の鯖は特に脂の質が良いですよ。軽く炙っていきましょうか?」などと、最高の食べ方をご提案します。
11月6日のかに漁解禁日を過ぎると、店には特別な高揚感が満ちます。厳選された越前がにはもちろんのこと、寒ブリ、寒鯛、甘エビといった冬の王者たちが揃い踏みする、まさに味覚の饗宴。常連様との「今年もこの季節が来たね」という会話は、越前の厳しい冬を乗り越えるための、温かい約束のようなものです。
このように、滝の川の料理は常連様にとって単なる食事ではありません。季節の移ろいを確認し、その恵みを分かち合うための「暦」や「季節の便り」のような役割を果たしているのです。
初めてのお客様には、まず「おまかせ料理」をおすすめしますが、常連様との「おまかせ」は、また少し違う意味を持ちます。それは、長年の付き合いの中で培われた絶対的な信頼関係の上に成り立つ、究極のパーソナルな食体験です。
私たちは、お客様の好みや体調の変化、人生の節目節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。
「あの方は、少し酸味の効いたものがお好きだから、酢の物の加減を調整しよう」「最近少しお疲れ気味だとおっしゃっていたから、滋味深いお椀をご用意しよう」「お子様が魚好きに育ったと喜んでいらしたから、骨を丁寧に取り除いた焼き魚を」
このような細やかな配慮は、長年のお付き合いがあってこそ可能になることです。
長年のお付き合いの中では、お客様が言葉にしなくとも「今日はきっと、こういうものが食べたいだろうな」と感じ取れる瞬間があります。その予感を信じ、料理長のインスピレーションを加えて一皿を創り上げる。そして、それを口にしたお客様が「そうそう、こういうのが食べたかったんだよ」と微笑んでくださる。これこそが、職人としての最高の喜びであり、常連様との間にしか存在し得ない、至福のコミュニケーションなのです。
私たちは、単に美味しい料理を提供するだけでなく、お客様の人生の大切な瞬間に寄り添える存在でありたいと心から願っています。常連のお客様にとって「滝の川」が、ハレの日を祝う「第二の食卓」のような場所になれているとしたら、それほど嬉しいことはありません。
誕生日、結婚記念日、お子様の卒業祝い、そして還暦や古希といった長寿のお祝い。お客様の人生の輝かしい節目に、私たちの店を選んでいただけることは、何物にも代えがたい光栄です。
かつてご両親に連れられて来ていた小さなお子様が、やがて成長し、ご自身の家族を連れて記念日を祝いに来てくださることがあります。あるいは、ご自身の結婚披露宴の席で、私たちの料理を皆様に振る舞いたいとご相談くださる方もいらっしゃいます。
世代を超えて受け継がれる味への信頼ほど、料理人として嬉しいものはありません。
私たちは、その記念日の趣旨を心に刻み、お祝いの気持ちを込めた特別な一皿をご用意します。その一皿が、ご家族のアルバムの1ページのように、温かい記憶として残り続けることを願って。お客様一人一人との時間を大切にし、単に料理を提供するだけでなく、お客様との会話を通じて、より深い食体験をしていただく。その想いが、記念日という特別な時間を、より一層忘れられないものにすると信じています。
先日も、50回目の結婚記念日を迎えられたご夫妻がいらっしゃいました。「金婚式のお祝いは、やっぱりここでないと」とおっしゃっていただき、私たちも心を込めて特別なコースをご用意しました。お二人の幸せそうな笑顔を拝見していると、私たちも幸せな気持ちになります。
私たちの「立ちの握り」のカウンターは、単に寿司を食べる場所ではありません。それは、お客様と私たちが、人生について語り合う交差点のような場所です。
仕事で大きなプロジェクトを成し遂げたお客様には、その労をねぎらう力強い一貫を。少し落ち込んでいるご様子のお客様には、そっと元気づけるような優しい味わいの一貫を。お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行う。それは、技術だけでなく、心で握る一貫なのです。
料理長からその魚の物語を聞きながら、お客様もまた、ご自身の物語を私たちに聞かせてくださいます。仕事の話、家族の話、趣味の話。そんな何気ない会話の積み重ねが、私たちの関係を「店主」と「客」から、互いの人生を応援し合う「友」や「家族」のような存在へと変えてくれるのです。
あるお客様は、お子様の大学合格の報告をカウンター越しに聞かせてくださいました。一緒に喜び、お祝いの乾杯をさせていただいた時の嬉しさは、今でも鮮明に覚えています。また別のお客様は、定年退職の際に「これまでお疲れ様でした」と労いの言葉をかけさせていただきました。そのような人生の節目に立ち会わせていただけることは、私たちにとって何よりの光栄です。
滝の川が大切にしているのは、ただ美味しい料理を提供することだけではありません。越前の海の恵みを通じて、お客様の人生に彩りを添えることです。
毎朝、夜明け前から市場に足を運び、その日最高の素材を見極める。これが私たちの一日の始まりです。常連のお客様の顔を思い浮かべながら「この鯛は、あのお客様に喜んでいただけそうだな」「この甘エビの色艶なら、きっと満足していただける」と、一つ一つ丁寧に選び抜きます。
市場での仕入れは、まさに真剣勝負です。漁師さんとの長年の信頼関係があってこそ、最高の魚介類を分けていただけるのです。「今日はこんなのが上がったよ」と教えてくださる漁師さんとの会話も、私たちにとって大切な情報源です。
仕入れた素材は、その日のうちに、最高の状態でお客様の元へお届けします。鮮度が命の海の幸だからこそ、時間との勝負でもあります。この緊張感と責任感が、私たちの料理に魂を込める原動力となっています。
料理は技術だけではありません。そこに込める想いが、料理を特別なものにします。私たちは、一つ一つの料理に、お客様への感謝の気持ちと、越前の海への敬意を込めています。
かにの身を丁寧にほぐす時、その一本一本に「美味しく召し上がっていただきたい」という願いを込めます。魚を捌く時は、その魚の命に感謝し、無駄にしないよう心がけています。このような想いが、料理の味わいに深みを与えると信じています。
また、盛り付けにも細心の注意を払います。器の選び方、彩りの配置、一つ一つが調和するように心がけています。お客様が最初に目にした時の「美しい」という印象も、料理の大切な要素だからです。
常連のお客様には、その方の好みに合わせた特別な盛り付けをすることもあります。「この器がお気に入りでしたね」とか「いつもより少し薄味がお好みでしたね」など、長年のお付き合いで培った知識を活かしています。
「滝の川」という店は、私たち料理人だけで成り立っているのではありません。越前の豊かな海と、そこに生きる人々。そして何よりも、長年にわたり、変わらぬ愛情を持って私たちの料理を味わい、時には厳しく、時には温かく励まし続けてくださる常連の皆様。そのすべてがあって初めて、「滝の川」は存在し得るのです。
皆様の「美味しかったよ」という一言が、私たちの情熱の源です。皆様の笑顔が、私たちの何よりの報酬です。皆様が帰ってきてくださるこの場所があるからこそ、私たちは明日もまた、夜明け前の市場に立ち、最高の素材を探し求めることができるのです。
時には厳しいご指摘をいただくこともあります。しかし、それも私たちを成長させてくれる大切な言葉として、真摯に受け止めています。常連のお客様だからこそ言ってくださる率直なご意見は、私たちにとって何よりも貴重な宝物です。
また、新しいお客様をご紹介いただくことも多く、本当にありがたく思っています。「美味しいお店があるから」とお友達やご家族を連れてきてくださる時の嬉しさは、言葉では表現できません。
この記事を書きながら、一人、また一人と、大切な常連様の顔が目に浮かびます。いつも温かい笑顔で迎えてくださるご夫婦。少し照れながらも、毎年記念日に花束をくださる紳士。私たちの料理を、本当に美味しそうに召し上がる若者。その一人ひとりとの出会い、共に過ごした時間が、私たちの血となり肉となっています。
これからも「滝の川」は、皆様にとって、いつでも安心して帰ってこられる「我が家」のような場所であり続けたいと願っています。そして、皆様の人生の物語に、私たちの料理がささやかな彩りを添え続けられるよう、日々研鑽を重ねていくことを、ここに固くお約束いたします。
時代は変わっても、私たちの想いは変わりません。越前の海の恵みを、心を込めてお客様にお届けする。その基本姿勢を大切にしながら、常に向上心を持って料理に取り組んでまいります。
新しい季節が巡ってくるたびに、皆様の「また来たよ」という言葉を聞けることが、私たちの最高の喜びです。そして、まだお会いできていない新しいお客様との出会いも、心から楽しみにしています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
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営業時間: 11:00~15:00
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※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸で料理店を営んでおります「滝の川」です。今日は、初めて私たちのお店にお越しいただくお客様に向けて、少しでも安心してお食事を楽しんでいただけるよう、お店からのメッセージをお届けします。
「口コミで日本一のかに料理店って聞いたけど、敷居が高そう」 「予約制の店って何を注文すればいいの」 「料理の作法が分からなくて恥をかかないかな」
このような不安をお持ちの方、実は非常に多くいらっしゃいます。私たちは開店から今日まで、数千人のお客様をお迎えしてきましたが、初回来店時にこのような心配をされる方がほとんどです。
先日も、福井市内からお越しいただいた30代のご夫婦が「実は来るまでとても緊張していました」と正直にお話しくださいました。しかし、お帰りの際には「こんなに温かくお迎えいただけるとは思いませんでした。また必ず来ます」と笑顔でおっしゃっていただけました。
この経験からも分かるように、最初の緊張は決して悪いものではありません。それは新しい体験への期待の証でもあります。私たちの役割は、その緊張を最高の期待感へと変えることです。
私たちが大切にしているのは、お客様一人ひとりが「来て良かった」と心から思える時間を提供することです。格式ばった接客よりも、親しみやすく温かなおもてなしを心がけています。
実際に、初回来店のお客様の約90%が再来店してくださっています。これは私たちにとって何よりの誇りであり、お客様に愛される店であり続けるための原動力となっています。
どうぞ肩の力を抜いて、私たちの暖簾をくぐっていただければと思います。あなたのお越しを、スタッフ一同心からお待ちしております。
私たちは単なる料理店ではなく、越前海岸の豊かな海の恵みを伝える「案内人」だと考えています。越前の海には、他の地域では味わえない特別な魅力があります。
越前海岸は日本海の荒波に面し、急峻な海底地形が特徴です。この地形により、深海から表層まで様々な魚種が生息し、特に冬場の越前ガニは全国的にも有名です。しかし、越前の海の魅力はカニだけではありません。
春には桜鯛、夏にはアワビやサザエ、秋にはブリやイカなど、四季折々の美味しい海の幸が水揚げされます。私たちは毎朝、料理長自らが地元の漁港に足を運び、その日最高の素材を厳選しています。
例えば、越前の甘エビは身が締まり、独特の甘みがあることで知られています。これは越前沖の海水温と海底の地形が生み出す自然の恵みです。私たちはこの甘エビを、最も美味しい状態でお客様に味わっていただくため、水揚げ直後の鮮度管理から調理法まで細心の注意を払っています。
また、越前がにについては、漁師さんとの信頼関係を築き、特に品質の高い個体を分けていただいています。カニの目利きは長年の経験が必要で、甲羅の硬さ、脚の太さ、持った時の重量感など、様々な要素を総合的に判断します。
こうした地元の食材への深い理解と愛情こそが、口コミグルメサイトでかに料理部門日本一という評価をいただけた理由だと考えています。私たちはこの栄誉に恥じぬよう、これからも越前の海の素晴らしさを多くの方に伝えていきたいと思っています。
お客様には、ただ美味しい料理を食べるだけでなく、越前の海が育んだ食材の背景にある物語も一緒に味わっていただきたいのです。
「何を注文すればいいか分からない」という不安をお持ちの方に、私たちは自信を持って「おまかせ料理」をおすすめします。これは決して手抜きではなく、お客様に最高の食体験をしていただくための最良の選択です。
おまかせ料理では、その日その時に最も美味しい素材を使った料理をお出しします。例えば、朝の仕入れで特に良いノドグロが入荷した日は、お造りと塩焼きの両方で楽しんでいただけるよう工夫します。
また、季節感を大切にした献立構成も心がけています。春なら山菜の天ぷらから始まり、桜鯛のお造り、たけのこの煮物で季節を表現します。冬であれば、越前がにのボイルや焼きガニ、カニ味噌甲羅焼きなど、カニの美味しさを存分に味わえるコースをご用意します。
先月お越しいただいたお客様で、「普段は決まったメニューしか注文しない」とおっしゃる方がいらっしゃいました。しかし、おまかせ料理をお楽しみいただいた結果、「今まで食べたことのない美味しさに出会えました」と大変喜んでくださいました。
おまかせ料理のメリットは以下の通りです:
料理の説明も丁寧に行います。どこで獲れた魚なのか、どのような調理法を用いているのか、なぜこの組み合わせにしたのかなど、お客様のご質問にお答えしながら進めてまいります。
アレルギーや苦手な食材がある場合は、予約時にお申し付けください。事前に承れば、代替の食材で同等の美味しさをお楽しみいただけるよう調整いたします。
完全予約制を取らせていただいている理由は、お客様お一人おひとりに最高のおもてなしをするためです。予約制により、適切な食材の準備と調理スタッフの配置が可能になります。
予約時には以下の点をお伺いします:
特に繁忙期(11月から3月のカニシーズン)は、お電話が繋がりにくい場合があります。その際は、echizenkani@outlook.jpまでメールいただくか、店舗スマホ080-3706-4113にショートメッセージをお送りください。必ずこちらから折り返しご連絡いたします。
昨年の12月、東京からお越しのお客様が「電話が繋がらなくて心配になりました」とおっしゃっていました。しかし、メールでご連絡をいただき、無事にご予約を承ることができました。お忙しい中、複数の連絡手段をご用意しているのは、このような状況を避けるためです。
店内に入られましたら、まずはお席にご案内いたします。初回のお客様には、店内の雰囲気や当日のおすすめ食材について簡単にご説明させていただきます。
服装については、特別な決まりはありません。普段着でお気軽にお越しください。私たちが何より大切にしているのは、お客様にリラックスしていただくことです。
お飲み物についても、お客様のお好みに合わせてご提案いたします。お酒がお好きな方には福井の地酒を、運転される方やお酒が苦手な方には美味しいお茶をご用意しています。
料理をより深く味わっていただくために、五感を使った楽しみ方をご提案します。これは難しいことではなく、ちょっとした意識の向け方で食事の満足度が大きく変わります。
私たちは器選びにも細心の注意を払っています。季節に応じた色合いや形状の器を使用し、料理の美しさを最大限に引き出します。
春には桜をモチーフにした淡いピンクの器、夏には涼しげな青磁、秋には紅葉を思わせる赤や黄色の器、冬には雪化粧を表現した白い器など、器そのものが季節を物語ります。
盛り付けについても、ただ綺麗に並べるだけでなく、食材の特徴を活かした配置を心がけています。例えば、白身魚の刺身は身の美しい色合いが際立つよう、シンプルに盛り付けます。一方、カニ料理は華やかさを演出するため、色とりどりの野菜を添えて視覚的にも楽しめるようにしています。
料理から立ち上る香りも、食事の大切な要素です。焼き魚の香ばしい匂い、出汁の上品な香り、季節の山菜が持つ独特の香りなど、それぞれが食欲をそそります。
特に当店自慢のカニ味噌甲羅焼きは、調理中から香ばしい香りが店内に漂い、他のお客様からも「あの香りは何ですか」とお尋ねいただくことがよくあります。
料理は適切な温度でお出しすることで、本来の美味しさを発揮します。熱い料理は熱いうちに、冷たい料理は冷たいままでお楽しみいただけるよう、提供のタイミングにも気を配っています。
寿司については、シャリの温度を人肌程度に保ち、握りの強さも一貫ずつ調整しています。口の中でシャリがほろりと崩れ、ネタの旨味と一体になる瞬間こそが、寿司の真の美味しさです。
カウンター席では、目の前で職人が握る寿司をお楽しみいただけます。これは単なる食事を超えた、ライブパフォーマンスとも言える体験です。
カウンター席では、職人とお客様の距離が近く、自然な会話が生まれます。「この魚はどこで獲れたものですか」「なぜこの調理法を選んだのですか」といったご質問に、職人が直接お答えします。
先日、初めてカウンター席をご利用いただいたお客様が「職人さんとの会話で、魚への理解が深まりました」とおっしゃっていました。知識が増えることで、同じ料理でもより深く味わえるようになります。
立ちの握りでは、お客様のペースに合わせて一貫ずつお出しします。前の寿司を食べ終わったタイミングで次をお出しするため、常に最高の状態で味わっていただけます。
握り方にも個性があります。ふんわりと軽く握る江戸前風から、しっかりと握る関西風まで、ネタの特性とお客様のお好みに合わせて調整しています。
また、わさびの量や醤油のつけ方についても、お客様のお好みをお聞きしながら最適な状態でお出しします。わさびが苦手な方には別の薬味をご用意することも可能です。
開店以来、多くのお客様からいただいたご意見やご感想は、私たちの宝物です。その中から、特に初回来店のお客様に関する声をご紹介し、私たちがどのような改善を行ってきたかをお伝えします。
「メニューの説明をもっと詳しく聞きたい」というご要望に対しては、料理説明の時間を十分に取るようにしました。急かすことなく、お客様が納得されるまでご説明いたします。
「アレルギー対応をもっと細かくしてほしい」というご要望については、予約時の聞き取りを強化し、調理場での情報共有も徹底しました。現在では、微細なアレルギーにも対応できる体制を整えています。
「駐車場の案内が分かりにくい」というご指摘に対しては、予約確認の際に詳しい道順と駐車場の場所をお伝えするようにしました。また、迷われた場合の連絡先も明確にしています。
「初めてでしたが、とても居心地が良かった」 「料理の説明が丁寧で勉強になりました」 「また特別な日に利用したいです」
このようなお言葉をいただくたびに、私たちの取り組みが間違っていないことを確認できます。お客様の笑顔こそが、私たちの最大の報酬です。
特に印象深いのは、「緊張して来たけれど、帰る時には家族のような温かさを感じました」とおっしゃってくださったお客様のお言葉です。これこそが私たちが目指している「滝の川らしさ」だと確信しています。
越前の海は四季を通じて様々な恵みをもたらします。年間を通じてお楽しみいただけるよう、季節ごとのおすすめ料理をご紹介します。
春の越前海岸は桜鯛の季節です。産卵期を迎えた鯛は身が締まり、上品な甘みが特徴です。桜の花びらのような美しいピンク色の身を、お造りや塩焼きでお楽しみいただけます。
また、春の山菜も豊富です。タラの芽、コシアブラ、ウドなど、苦味の中に春の香りを感じる食材を天ぷらでご提供します。越前の海の幸と山の幸を組み合わせた、この時期ならではの味覚をお楽しみください。
夏は海の透明度が高く、アワビやサザエなどの貝類が美味しい季節です。特に越前のアワビは肉厚で弾力があり、刺身でも焼きでもお楽しみいただけます。
また、夏の暑さを和らげる冷たい料理も充実させています。冷やし茶碗蒸しや冷製スープなど、見た目にも涼やかな料理で暑い夏を乗り切っていただけます。
秋は脂の乗った魚が美味しい季節です。特にブリやサバは、越前沖の荒波にもまれて身が締まり、脂の甘みが格別です。
また、11月からは待望のカニシーズンが始まります。越前がにの解禁とともに、店内は一年で最も活気づく時期となります。
冬といえば、なんといっても越前がにです。ボイル、焼き、刺身、味噌甲羅焼きなど、様々な調理法でカニの美味しさを堪能していただけます。
寒い冬には温かい鍋料理も人気です。カニ鍋はもちろん、地元の魚を使った寄せ鍋なども好評をいただいています。
年間を通じてお越しいただくリピーター様も多く、「季節ごとに違った美味しさを楽しめるのが魅力」とおっしゃっていただいています。
初めての方に向けて長々とお話しさせていただきましたが、要点は一つです。私たちは、あなたに心から楽しんでいただきたいのです。
緊張や不安をお持ちの方でも、暖簾をくぐっていただければ、温かくお迎えします。分からないことがあれば、どんな小さなことでもお気軽にお尋ねください。私たちスタッフ一同、あなたの笑顔のために全力でサポートいたします。
「滝の川」は、特別な日にお越しいただく料理店でありたいと思っています。記念日、お祝い事、大切な方とのお食事など、人生の節目となる瞬間を、私たちと一緒に過ごしていただけることを心から光栄に思います。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがある一方で、季節感や特別感を味わう機会が少なくなっています。私たちは、その時期にしか味わえない特別な味覚との出会いの場を提供し続けたいと考えています。
口コミグルメサイトでかに料理部門日本一という評価をいただきましたが、私たちはこれに満足することなく、さらなる向上を目指しています。お客様一人ひとりとの出会いを大切にし、毎回が初めての感動となるよう努力を続けてまいります。
最後になりましたが、「滝の川」にお越しいただくすべてのお客様に感謝の気持ちをお伝えします。皆様のおかげで、今日まで営業を続けることができました。これからも、越前の海の恵みを通じて、多くの方に喜びをお届けしたいと思います。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
人生には、カレンダー上のただの一日ではなく、心に深く刻まれるべき特別な日があります。誕生日、結婚記念日、還暦のお祝い、あるいは大切な人との出会いを祝う日。そんなかけがえのない一日を、あなたはどこで過ごしたいと思いますか。
私たち福井・越前海岸の料理店「滝の川」では、口コミグルメサイトで「かに料理部門 日本一」という栄誉をいただきました。しかし、それと同じくらい誇りに思っていることがあります。それは、お客様の人生の大切な節目、輝かしい記念日の舞台として、当店を選んでいただけることです。
当店は単に美味しい料理を提供する場所ではありません。お客様一人ひとりとの時間を何よりも大切にし、その特別な一日が生涯忘れられない美しい物語となるよう、心を尽くしてお手伝いする場所でありたいと願っています。
今回は、なぜ滝の川があなたの大切な記念日にふさわしいのか、その理由をお伝えしたいと思います。
記念日とは、その日、その瞬間にしかない、二度と訪れることのない時間です。だからこそ、お祝いの食事もまた、ありふれたものではなく、その日のためだけに創られた一期一会のものであるべきだと考えています。
滝の川のおまかせ料理には、決まった献立表がありません。料理長が毎朝市場で厳選した最高の素材、季節の移ろい、そしてお客様の記念日の趣旨を考慮して、その日限りの特別なコースを完成させます。
例えば、お誕生日のお祝いでいらしたお客様には、その方のお好みの食材をさりげなく取り入れた華やかな一皿をご用意することがあります。結婚記念日であれば、お二人の門出を祝うような縁起の良い食材を使用することも。
先日も、金婚式を迎えられたご夫婦がお越しくださいました。50年という長い年月を共に歩まれたお二人のために、料理長は特別に「夫婦鯛」と呼ばれる雄雌ペアの鯛を使った祝い膳をご用意しました。お客様の感激されたお顔を拝見できたことは、私たちにとって何よりの喜びでした。
「次は何が出てくるのだろう」という期待感に満ちた時間は、記念日の祝宴をより一層盛り上げます。前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、締めに至るまで、味の濃淡、食感、温度、そして見た目の美しさ。すべてが計算し尽くされた構成は、まるであなたの大切な一日を祝福する一編の交響曲のようです。
料理が運ばれてくるたびに、お客様の表情が明るくなり、会話も弾みます。普段は控えめなお父様が「これは何という魚かね」と積極的に質問される姿や、普段は忙しくてゆっくり話せないご家族が、料理を囲んで心から笑い合われる光景を拝見するたび、私たちも幸せな気持ちになります。
記念日の席には、その季節で最も輝いている生命力に満ちた食材こそがふさわしいと考えています。越前海岸が育む四季折々の恵みを、最高の状態でお客様にお届けすることが私たちの使命です。
春の門出には、新たな始まりを祝う席にふさわしい生命力あふれる春の海の幸を。海の新緑ともいえる清々しい春の白身魚や、甘みが花開く春ウニは、希望に満ちた未来を象徴するかのようです。
夏の記念日には、情熱的な夏にふさわしく「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と私たちが呼ぶ天然岩ガキをご提供します。その濃厚な味わいは、二人の愛の深さを表現するかもしれません。
秋の収穫を祝う席では、長年の努力が実を結んだお祝いにふさわしい円熟した深い味わいの秋鯖や秋のイカを。実りの秋の恵みが、これまでの道のりを祝福します。
そして冬。一年で最も輝く季節には、絶対王者である越前がにをはじめ、寒ブリ、寒鯛、甘エビといった冬の王者たちが一堂に会する饗宴をお楽しみいただけます。還暦や金婚式といった人生の大きな節目を祝うにふさわしい、圧倒的な風格と満足感をお約束します。
記念日とは、大切な人と心ゆくまで語り合い、互いの存在を確かめ合うための時間です。私たちは、その貴重な時間を誰にも邪魔されることなく、穏やかにお過ごしいただくために完全予約制という形をとらせていただいております。
予約をして当店の暖簾をくぐる瞬間から、その空間はその時間は、他の誰でもない「あなたのためだけ」に用意された舞台となります。
大切な記念日に行列に並んだり、空席を待ったりするストレスは一切ありません。ご予約時間にお越しいただければ、私たちは最高の準備を整え、穏やかな笑顔でお客様をお迎えします。
また、席の回転率を気にすることなく、お客様にはゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、心ゆくまで贅沢な時間を過ごしていただけます。日本海に沈む夕日を眺めながら、あるいは大切な人との思い出を語り合いながら、時間の流れを忘れるほどの満ち足りたひとときをお約束します。
私たちは、お客様一人ひとりとの時間を大切にし、単に料理を提供するだけでなく、会話を通じてより深い食体験をしていただけるよう心がけています。
ご予約の際に記念日の内容をお聞かせいただければ、その情報を基にお客様の心に寄り添ったおもてなしをご用意いたします。お祝いの言葉を添えた一皿や、記念撮影のお手伝いなど、私たちにできる精一杯の形であなたの大切な日を祝福させていただきます。
長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしています。お客様の好みや体調の変化はもちろん、お子様の成長やご家族の歴史といった人生の節目節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。
先月も、10年以上通ってくださっているお客様のお孫さんの成人式のお祝いでご来店いただきました。赤ちゃんの頃からお連れいただいていたお孫さんが立派に成長された姿を拝見し、私たちも感慨深い思いでした。お客様の人生の物語に私たちの料理が寄り添えることは、料理人としての最高の喜びです。
記念日の食事をさらに忘れられないものにするための特別な演出が、私たちの「立ちの握り」です。これは単なる寿司ではなく、職人の技、食材の物語、そしてお客様との対話が一体となる究極のライブパフォーマンスです。
カウンター越しに料理長と直接向き合い、目の前で一貫一貫が丁寧に握られていく光景は圧巻です。その所作の一つ一つが、記念日の祝宴に華やかな緊張感と高揚感をもたらします。
シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。そして何よりも、お客様との会話を通じて、その方の好みやその日の気分に合わせて微調整が行われるのです。
「おめでとうございます。今日という日にふさわしい最高の一貫を握らせていただきます」。そんな料理長の一言が、寿司の味わいを何倍にも深く、感動的なものへと変えてくれます。
立ちの握りでは、料理長からその魚の物語を聞くことができます。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか。その背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持ちます。
例えば、越前がにの立ちの握りをお出しする際は、そのカニがどの漁港で水揚げされたのか、どのような海域で育ったのかをご説明します。また、その日の海の状況や、漁師さんの苦労話なども交えながら、一貫の寿司に込められた物語をお伝えします。
大切な人と共にその物語に耳を傾け、味わう一貫。その味は、きっとあなたたちの記念日の記憶と強く結びつき、「あの日、あの場所で食べたあの寿司の味」として永遠に心に残り続けることでしょう。
食べることは、人生の節目を祝い、記憶を刻むための最も豊かで素晴らしい儀式なのです。
当店では、記念日を迎えられるお客様に特別な思い出をお持ち帰りいただけるよう、さまざまな心づかいをしております。
大切な記念日の一瞬を美しく残していただくため、記念撮影のお手伝いをさせていただいております。料理と一緒に、ご家族やご夫婦の笑顔を写真に収める瞬間は、私たちにとっても特別な時間です。
越前海岸の美しい景色を背景に、あるいは丁寧に盛り付けられた料理と共に、お客様の幸せな表情を写真に残すお手伝いをいたします。後日、その写真をご覧になったときに、滝の川で過ごした特別な時間を思い出していただけることを願っています。
記念日の種類や季節に応じて、さりげない演出をご用意することもあります。桜の季節には桜の葉を使った演出を、紅葉の季節にはもみじを使った盛り付けを心がけています。
また、事前にご相談いただければ、サプライズ演出のご相談にも応じております。プロポーズの場としてご利用いただいたり、内緒で家族を招いてのサプライズパーティーをお手伝いしたこともあります。お客様の大切な瞬間を成功に導くために、できる限りのサポートをさせていただきます。
当店の最も大きな財産は、長年にわたってご愛顧いただいているお客様との信頼関係です。初回のご来店から10年、20年と続くお付き合いの中で、お客様の人生の様々な節目をお祝いさせていただいております。
お子様の誕生から始まり、七五三、成人式、結婚式、そして還暦、古希と、人生の大切な節目ごとに当店をご利用いただき、私たちもお客様の成長や変化を間近で拝見させていただく光栄に預かっています。
このような長いお付き合いの中で築かれる信頼関係こそが、記念日を祝う場所として当店を選んでいただく最大の理由だと自負しております。
越前海岸の豊かな海は、一年を通じて私たちに素晴らしい恵みをもたらしてくれます。記念日のお祝いにふさわしい最高の食材を、四季を通じてご提供できることも当店の大きな魅力の一つです。
3月から5月にかけて、越前海岸には春の訪れと共に新鮮な海の幸が豊富に水揚げされます。この季節の代表格が春ウニです。冬の厳しい海で栄養をたっぷりと蓄えたウニは、甘みと濃厚さが絶妙のバランスを保っています。
また、春の白身魚も見逃せません。ヒラメやマダイなどの白身魚は、産卵期を控えて身が締まり、上品な甘みが増します。お子様の入学祝いや新社会人になったお祝いなど、新たな門出を祝う記念日にぴったりの食材です。
夏の代表格といえば、越前海岸の天然岩ガキです。私たちが「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と表現するこのカキは、夏のミネラル豊富な海水をたっぷりと蓄え、濃厚でクリーミーな味わいを楽しませてくれます。
7月から8月にかけてが最も美味しい時期で、結婚記念日やお誕生日のお祝いに多くのお客様にご好評いただいております。一口頬張ると、海の恵みが口いっぱいに広がり、夏の記念日を印象深いものにしてくれます。
秋になると、越前海岸の海の幸はさらに深い味わいを見せてくれます。秋鯖は脂がのって身が締まり、秋イカは甘みが増して食感も最高の状態になります。
この時期は、長年の努力が実を結んだお祝いや、人生経験を重ねられた方の記念日にふさわしい、成熟した味わいの料理をご提供できます。還暦や古希のお祝い、長寿のお祝いなどに多くのお客様にご利用いただいております。
そして冬。越前海岸の冬といえば、なんといっても越前がにです。11月から3月にかけて水揚げされる越前がには、その品質の高さで全国的にも有名です。
越前がにの魅力は、その甘みと食感にあります。厳寒の日本海で育ったカニは、身が引き締まり、噛むほどに甘みが口の中に広がります。また、カニ味噌の濃厚さも格別で、一度味わったお客様は必ずリピーターになってくださいます。
冬の記念日には、越前がにを中心とした特別コースをご用意し、人生の大切な節目にふさわしい最高の食体験をお約束しています。
滝の川で特別な記念日をお過ごしいただくために、ご予約方法とアクセス情報をご案内いたします。
当店は、お客様に最高のおもてなしをご提供するため、完全予約制とさせていただいております。記念日でのご利用をお考えの際は、お早めにご予約をお願いいたします。
福井御幸店
越前町本店
共通お問い合わせ窓口
※繁忙期はお電話に出られない場合がございます。誠に恐れ入りますが、メールやショートメッセージも併せてご利用ください。
記念日でのご利用の際は、ご予約時に以下の点をお教えください。
これらの情報をお教えいただくことで、より一層お客様にご満足いただける記念日の演出をご提供することが可能になります。
滝の川は、あなたの大切な記念日をただ美味しい食事で祝うだけの場所ではありません。その日のためだけに創られた一期一会の料理で特別な時間を祝福し、誰にも邪魔されない穏やかな空間で大切な人との絆を深め、職人との温かい対話を通じて五感に刻まれる感動を共有する場所です。
私たちは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う心豊かな時間こそが、記念日にふさわしいと考えています。
人生という長い旅路における輝かしいマイルストーン。そんなあなたの大切な一日を、私たち滝の川に心を込めてお手伝いさせていただけませんか。
厳選された素材が持つ物語と、その瞬間にしか味わえない旬の美味しさ、そして一品一品に込められた料理人の想い。これらすべてが組み合わさって、あなたの記念日は忘れられない食体験となり、永遠の思い出として輝き続けることでしょう。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸で愛され続ける海鮮料理店「滝の川」です。当店は現在、完全予約制でお客様をお迎えしております。
「なぜ予約が必要なの?」「気軽に立ち寄れないのは不便では?」
そんなお声をいただくことがあります。確かに新型コロナウイルスの影響もあり予約制に移行した経緯もございますが、実はそれ以上に深い理由があるのです。
今回は、当店が完全予約制を続ける「3つの誠意」について、お話しさせていただきます。これは単に席を確保するためではなく、お客様により良い食体験をお届けしたいという、私たちの想いの表れなのです。
当店の一日は、まだ薄暗い早朝の市場から始まります。料理長が直接足を運び、その日最高の海の幸を選び抜きます。
予約をいただくことで、私たちは来店されるお客様の人数、お好み、アレルギーの有無などを事前に把握できます。この情報があるからこそ、「今日のお客様のために」という明確な目的を持って市場に向かうことができるのです。
例えば、記念日でのご利用なら見栄えの良い立派な真鯛を。常連様がお越しなら、その方がお好きな秋鯖の最上級品を。甲殻類アレルギーのお客様がいらっしゃるなら、代替となる魚を特に吟味して選びます。
このように、お客様一人ひとりの顔を思い浮かべながら行う仕入れは、ただ漠然と「良い魚」を探すのとは全く違います。誰が、どんな想いで、何を期待して来店されるのか。そのストーリーまで考慮して食材を選ぶからこそ、その日のおまかせ料理は、お客様にとって真に特別な体験となるのです。
私たちがいただく魚介類は、すべて海で生きていた尊い生命です。この生命をいただくことへの感謝を形にするため、食材を一切無駄にしないことを心がけています。
完全予約制により、必要な分だけを仕入れることができ、過剰在庫によるロスを防げます。これは経営効率の問題ではありません。海の恵みに対する敬意の表れです。
また、持続可能な漁業への支援や海洋環境の保護も、私たちの大切な使命だと考えています。食材ロスをなくすことは、豊かな越前海岸の自然を守り、未来にも美味しい魚介類が獲れ続ける環境を育むことにつながります。
お客様の予約という一つの行為が、巡り巡って越前の美しい海を守り、私たちの食文化継承に貢献しているのです。
越前の海は四季折々に異なる表情を見せてくれます。春のメバル、夏のアワビ、秋のサバ、そして冬の王者・越前がに。それぞれに最も美味しい時期があり、その瞬間を逃さずお客様にお届けしたいのです。
予約制により計画的な仕入れができるため、季節の移ろいとともに変化する海の幸を、常に最高の状態で提供できます。これこそが、私たちの「食材への誠意」なのです。
当店の真骨頂である「おまかせ料理」は、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、食の物語です。この複雑で繊細な物語を完璧に演出するには、緻密な準備と寸分の狂いもないタイミング管理が必要です。
予約により来店時間と人数が確定しているため、以下のような最適化が可能になります:
仕込みの最適化:お客様の来店時間から逆算し、どの食材を、いつ、どの程度まで下ごしらえするかを完璧に計画できます。魚の種類によっては直前に捌く方が良いものもあれば、少し寝かせることで旨味が増すものもあります。
調理の最適化:お客様の食事ペースに合わせて、一品一品を最高のタイミングで提供できます。特に加熱調理では、素材の特性に合わせた温度管理と時間調整が味を大きく左右します。
厨房の最適化:予約情報に基づき、その日必要な人員配置や作業分担を事前に計画できます。これにより厨房内は無駄な動きがなく、静かで集中した空気が保たれます。
この料理への誠意が最も凝縮されるのが、カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう「立ちの握り」です。
シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、ワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。この究極のライブパフォーマンスは、お客様の来店時間が正確にわかっているからこそ、最高のコンディションで準備し、披露できるのです。
職人が一つ一つ丁寧に握る寿司は、作りたての温かさと新鮮さを同時に味わえる特別な瞬間です。この体験は、時間に追われることなく、ゆったりとした空間だからこそ実現できるものです。
長年培った技術を一皿に注ぎ込むためには、集中できる環境が不可欠です。予約制により確保された落ち着いた空間で、料理人は五感を研ぎ澄まし、素材と対話しながら調理に専念できます。
火加減ひとつ、包丁の入れ方ひとつにも、長年の経験と技術が込められています。この技術を余すことなく発揮できる環境こそが、当店の料理の品質を支えているのです。
予約をしてお越しいただければ、お待たせすることなく席へご案内いたします。行列に並ぶストレスや、空席があるかどうかの不安とは無縁です。
このスムーズな始まりが、お食事への期待感を高め、リラックスした気持ちへと導きます。特別な日のお食事なら、なおさらこうした配慮が大切だと考えています。
私たちは、お客様に慌ただしくお食事をしていただきたくありません。予約制にすることで席の回転率を気にする必要がなくなり、お客様はゆっくりと料理を味わい、会話を楽しんでいただけます。
日本海に沈む夕日を眺めながら、大切な人との記念日を祝いながら過ごす時間は、何物にも代えがたいものです。この「特別な時間の創出」こそ、当店が提供する価値の中核なのです。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし私たちは、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会う貴重さこそが、真の美食体験の価値だと考えています。
予約情報があることで、一人ひとりのお客様により深いおもてなしを提供できます。
初めてのお客様へ:当店の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。不安や疑問を感じることなく、リラックスしてお食事をお楽しみいただけるよう配慮しています。
常連様との絆:長年通っていただいているお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしています。お好みや体調の変化、人生の節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。
この深いコミュニケーションが可能なのも、時間に余裕があり、お客様一人ひとりに集中できる予約制だからこそです。
越前の四季の美しさを、料理だけでなく器や盛り付け、店内の装飾からも感じていただけるよう心がけています。春には桜の枝を飾り、夏には涼やかな青い器を用い、秋には紅葉を愛で、冬には雪景色を楽しんでいただく。
こうした季節感あふれる演出も、予約制により時間に余裕があるからこそ可能になります。お客様にとって忘れられない食体験を創出するための、私たちの「お客様への誠意」です。
当店が完全予約制を貫く理由は、決して敷居を高くするためではありません。むしろその逆で、訪れるすべてのお客様に一切の妥協なく、最高の状態で料理を味わっていただき、心から満たされた特別な時間を過ごしていただくための、最大限の誠意の表れなのです。
この3つの約束を守るために、「滝の川」は完全予約制を選択しています。
次回お電話やメールをいただく際は、それが単なる席の確保ではないことを思い出してください。それは、越前の豊かな海が育んだ旬の恵みと、職人の技と情熱、そしてお客様を迎える温かいおもてなしの心が織りなす、忘れられない食体験への招待状を受け取る行為なのです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸で海鮮料理店「滝の川」を営んでいる私たちが、今日は特別なお話をさせていただきます。
当店には多くのお客様から愛されている特別なサービスがあります。それが「立ちの握り」です。これは単なる寿司の提供方法ではなく、お客様と料理長が心を通わせる究極のライブパフォーマンスなのです。
口コミグルメサイトで「かに料理部門 日本一」という栄誉をいただいている私たちですが、この「立ちの握り」こそが、お客様の心に最も深い印象を残すサービスだと自負しております。
なぜこのスタイルにこだわるのか、そしてなぜお客様がこれほどまでに感動してくださるのか。その秘密を詳しくお話しさせていただきます。
「立ちの握り」をご存知でない方のために、まずは基本的な説明からさせていただきます。
一般的な寿司店では、カウンターに座って寿司を食べるのが普通です。しかし私たちの「立ちの握り」は、お客様に立っていただき、料理長の目の前で一貫ずつ握られた寿司をその場で味わっていただくスタイルなのです。
このスタイルの最大の特徴は、握られた瞬間に召し上がっていただけることです。シャリは人肌の温もりを保ち、ネタは冷たく引き締まった状態。この温度差が口の中で起こす化学反応こそが、「立ちの握り」でしか味わえない感動の源なのです。
先日いらっしゃったお客様は、「まるでライブコンサートを聴いているような気分になりました」とおっしゃってくださいました。まさにその通りで、私たちは単に食事を提供するのではなく、お客様と一緒に作り上げる感動体験を大切にしています。
立って食べることで、お客様の五感はより研ぎ澄まされます。料理長の手の動き、包丁の音、素材の香り、すべてがダイレクトに伝わります。座って食べる時とは全く違う臨場感と集中力で、一貫一貫を味わっていただけるのです。
この体験は決して疲れるものではありません。一貫食べるごとに短い休憩を挟みながら、お客様のペースに合わせて進めさせていただきます。むしろ立っていることで、より能動的に食事に参加している実感を持っていただけるのです。
私たちがこのスタイルを始めたきっかけは、「最高の瞬間を逃したくない」という想いからでした。寿司は握った瞬間が最も美しく、最も美味しい状態です。その瞬間をお客様に体験していただきたい一心で、このサービスを考案いたしました。
「立ちの握り」では、お客様の目の前で料理長の技術をご覧いただけます。これは単なるパフォーマンスではなく、長年培ってきた職人技の結晶なのです。
まず、素材の準備から違います。私たち料理長は毎朝市場に足を運び、その日最高の魚を厳選します。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、すべてを五感で確かめて選び抜いた素材だけを使用します。
包丁の使い方も見どころの一つです。魚種によって切り方を変えるのは当然ですが、その日の魚の状態、お客様の好み、さらには季節や気温まで考慮して、一切れ一切れに最適な角度で包丁を入れます。
例えば、冬の寒ブリは脂が乗っているため、少し厚めに切って脂の甘みを存分に味わっていただきます。一方、春のマダイは身が引き締まっているので、繊維を断ち切るような角度で薄めに切り、上品な甘みを引き出します。
シャリの握り方にも細かな技術が込められています。お客様一人一人の口の大きさや噛む力を瞬時に判断し、シャリの量や握りの強さを調整します。女性のお客様には少し小さめに、男性のお客様にはしっかりとした握りで提供することが多いです。
握る際の手の温度管理も重要な技術です。人肌よりわずかに温かい手で握ることで、シャリが理想的な温度に保たれます。この微妙な温度調整は、長年の経験がなければ不可能な職人技なのです。
お客様からは「まるで手品を見ているようでした」というお声をよくいただきます。確かに、熟練した職人の手の動きは、まさに魔法のような美しさがあります。一つ一つの動作に無駄がなく、流れるような手さばきで美しい寿司が完成していく様子は、見る者を魅了します。
「立ちの握り」の真の魅力は、料理長とお客様の対話にあります。この対話によって、一貫一貫がお客様だけのオリジナル作品になっていくのです。
「この魚は何ですか?」というシンプルな質問から、素晴らしい物語が始まります。料理長は魚の産地、特徴、調理法について詳しく説明いたします。「今朝の市場で一番良いマグロを見つけました。この赤身の美しい色をご覧ください。口の中でとろけるような食感をお楽しみいただけます」といった具合に。
お客様の反応も私たちにとって貴重な情報です。「このイカ、甘くて美味しいですね」とおっしゃっていただければ、「ありがとうございます。それでは次は、甘みをさらに引き立てるように少しだけワサビを効かせてみましょうか」とご提案できます。
このように、お客様との会話を通じて、リアルタイムで味の調整を行うことができるのです。同じ魚でも、お客様によって薬味の量や切り方を変えることで、まったく違った味わいを楽しんでいただけます。
先日、初めていらっしゃったご夫婦のお客様がいました。奥様は魚が少し苦手だとおっしゃっていましたが、対話を重ねる中で、白身魚の淡白な味がお好みだということがわかりました。そこで、越前の甘鯛を薄造りにして、ほんのり塩で締めた特別な一貫をお作りしました。結果、奥様は「こんなに美味しい魚は初めて」と大変喜んでくださいました。
このような体験こそが、「立ちの握り」の醍醐味なのです。お客様の好みや体調、その日の気分に合わせて、完全にオーダーメイドの寿司を提供できるのは、対話があるからこそなのです。
会話は料理のことだけではありません。越前海岸の魅力、地元の文化、漁師さんたちの努力など、この土地に根ざした様々な話題で盛り上がります。私たちは料理人であると同時に、越前の案内人でもあるのです。
「立ちの握り」で提供する寿司の最大の特徴は、完璧な温度管理にあります。この温度こそが、他では決して味わえない感動を生み出すのです。
シャリは人肌程度の温度に保たれています。この温度は、米の甘みと酢の旨みが最も調和する理想的な状態です。口に入れた瞬間、シャリがほろりとほどけて、お米本来の美味しさが舌全体に広がります。
一方、ネタは冷蔵管理により、キリッと冷たい状態を維持しています。この冷たさが魚の鮮度と引き締まった食感を保つ秘訣なのです。特に脂の乗った魚の場合、冷たい温度で提供することで、脂の甘みがより際立ちます。
この温かいシャリと冷たいネタが口の中で出会う瞬間、まさに奇跡が起こります。シャリの熱がネタの表面をわずかに温め、魚の脂が微妙に溶け出します。この瞬間に、閉じ込められていた魚の旨みと香りが爆発的に解放されるのです。
この現象を「口内調理」と呼ぶこともありますが、まさに口の中で最終的な調理が完成する瞬間なのです。この体験は、握りたてをすぐに召し上がっていただく「立ちの握り」でしか実現できません。
お客様からは「口の中で花が咲くような感覚でした」「今まで食べていた寿司は何だったのかと思いました」といった感想をいただきます。これらの言葉こそが、私たちが追求している究極の寿司体験が実現できている証拠なのです。
特に冬の越前がにを使った握りでは、この温度差の効果が顕著に現れます。冷たいカニの身が温かいシャリと出会うことで、カニ特有の甘みがより一層引き立ち、まるで海の恵みそのものを味わっているような感動を得ていただけます。
温度管理は見た目にも美しさをもたらします。冷たいネタの表面にうっすらと結露が浮かぶ様子や、温かいシャリから立ち上る微かな湯気など、視覚的にも楽しんでいただける要素が満載なのです。
「立ちの握り」は、単なる食事の時間を超えた、人と人との心の交流の場でもあります。私たちにとって、お客様との絆を深めることができる最も大切な時間なのです。
初めてお越しいただくお客様には、緊張をほぐしていただけるよう、まずは軽い世間話から始めます。「今日はお疲れさまでした」「越前海岸の景色はいかがでしたか?」といった何気ない会話が、その後の素晴らしい時間への入り口となります。
リピーターのお客様とは、まるで家族のような温かい関係を築かせていただいています。「前回お話しされていたお孫さん、元気にされていますか?」「今回も奥様と一緒にいらしていただいて嬉しいです」など、個人的な話題で盛り上がることも多々あります。
お客様の記憶力には本当に驚かされます。「前回、この魚を気に入ってくださいましたよね」「今日は特に良い寒ブリが入ったので、楽しみにしていてください」といったお話をすると、お客様の表情がパッと明るくなります。
中には、遠方からわざわざ足を運んでくださるお客様もいらっしゃいます。東京から新幹線と在来線を乗り継いで来てくださる方、大阪から車で4時間かけて来てくださる方。そんなお客様の期待に応えるため、私たちも全力で最高のおもてなしをさせていただいています。
ある常連のお客様は、「滝の川に来ると心が落ち着く」とおっしゃってくださいます。「料理が美味しいのはもちろんですが、皆さんとお話しする時間が何よりの楽しみです」という言葉をいただいた時は、料理人冥利に尽きると感じました。
季節の話題も欠かせません。春には桜の開花状況、夏には海水浴の話、秋には紅葉の美しさ、そして冬にはカニ漁の様子など、季節に応じた地元の情報をお客様と共有します。これらの会話が、料理の美味しさをさらに引き立てるスパイスとなるのです。
「立ちの握り」で使用する素材は、私たち料理長が厳選に厳選を重ねた、まさに宝石のような食材ばかりです。その選定基準と調理法について詳しくお話しします。
毎朝4時半、私たちの一日は市場から始まります。まだ暗い中、市場に向かう道中から既に今日の魚への期待が高まります。市場に到着すると、仲買人の方々との真剣勝負が始まります。
魚の選定は、まず目から始まります。濁りのない透明な目、鮮やかな赤色の鰓、そして身の張り具合。これらすべてをわずか数秒で判断し、その日最高の魚を見極めます。長年の経験により培われた直感と、科学的な知識の両方を駆使した選定作業なのです。
特に冬の越前がには、甲羅の色艶、足の太さ、重量感など、細かくチェックポイントがあります。生きている間の動きの良さも重要な判断材料です。元気な個体ほど身が引き締まり、甘みも強いのです。
魚の種類によって、最適な熟成期間も異なります。マグロは数日寝かせることで旨みが増しますが、白身魚は新鮮さが命です。青魚は〆る時間によって味わいが大きく変わるため、その日の魚の状態を見て調整します。
調理技術にも細心の注意を払います。包丁の角度一つで魚の味わいが変わるため、魚種ごと、部位ごとに最適な切り方を選択します。例えば、ヒラメの縁側は繊維に沿って切ることで、とろりとした食感を最大限に引き出します。
保存方法も重要な要素です。魚種に応じた最適な温度と湿度で管理し、鮮度を保ちながら適度な熟成を促します。この微妙な管理技術により、魚本来の美味しさを最大限に引き出すことができるのです。
時には、地元の漁師さんから直接魚を分けていただくこともあります。「今朝とれたての○○がありますよ」という連絡をいただくと、すぐに港まで取りに行きます。このような地元ネットワークも、最高の素材を確保するための大切な要素なのです。
「立ちの握り」を行う空間にも、細やかな配慮を込めています。お客様に最高の体験をしていただくため、環境づくりにも妥協はありません。
カウンターの高さは、お客様が立った状態で料理長とちょうど目線が合うように設計されています。この絶妙な高さ設定により、お客様と料理長が自然な形でコミュニケーションを取ることができるのです。
照明にもこだわりがあります。料理長の手元を美しく照らす調理用ライト、お客様の表情を優しく映し出す間接照明、そして食材の色彩を正確に再現する演色性の高いライト。これらが組み合わさることで、まさに舞台のような美しい空間が生まれます。
清潔感も重要な要素です。調理台は常にピカピカに磨かれ、包丁も一使用ごとに丁寧に手入れされます。お客様の目の前で行う作業だからこそ、見た目の美しさも料理の一部だと考えています。
音の環境にも気を配っています。包丁がまな板に当たる軽快な音、魚を切る時のシャリッという音、これらの調理音が心地よいリズムを奏でます。余計な雑音は排除し、お客様が料理に集中できる静かな空間を保っています。
香りの演出も忘れません。新鮮な魚の微かな海の香り、酢飯の優しい酸味の香り、ワサビの鼻に抜ける爽やかな香り。これらが混ざり合って、「立ちの握り」特有の上品な香りの空間を作り出しています。
お客様の安全面への配慮も欠かせません。立っていただく床面には滑り止めを施し、疲れた時にすぐに腰掛けられるよう椅子も用意しています。お客様のペースに合わせて休憩を取りながら進めることで、最後まで快適に楽しんでいただけるよう心がけています。
越前海岸は四季を通じて様々な海の恵みに恵まれており、「立ちの握り」でも季節ごとの美味しさをお楽しみいただけます。
春の「立ちの握り」では、桜鯛や春子鯵などの上品な白身魚が主役となります。特に桜鯛は、産卵前の栄養を蓄えた時期で、身に甘みと適度な脂がのり、まさに春の味覚の代表格です。薄造りにして、ほんのり温かいシャリと合わせることで、繊細な味わいが口いっぱいに広がります。
夏は活魚の季節です。キスやマアジ、イサキなど、活きの良い魚を「立ちの握り」で提供します。特に夏のマアジは脂がのっていながらも爽やかな味わいで、暑い季節にピッタリの一貫となります。冷たく締まった身と温かいシャリの対比が、夏の暑さを忘れさせてくれる清涼感を演出します。
秋は脂の乗った魚が美味しい季節です。サンマ、イワシ、サバなどの青魚を中心とした「立ちの握り」をお楽しみいただけます。特に秋のサンマは、一年で最も脂がのった時期で、その豊潤な味わいは格別です。少し炙りを入れて香ばしさをプラスすることもあります。
そして冬は、なんといっても越前がにの季節です。当店の代名詞でもある越前がにを使った「立ちの握り」は、まさに究極の贅沢体験です。茹でたてのカニ身を冷まし、ほんのり温かいシャリと合わせることで、カニの甘みが最大限に引き出されます。
季節の移り変わりを感じながら楽しむ「立ちの握り」は、まさに越前の海の四季を味わう特別な時間なのです。お客様には「また違う季節にも来てみたい」とおっしゃっていただくことが多く、私たちにとっても大きな喜びとなっています。
私たち「滝の川」が提供する「立ちの握り」は、単なる食事以上の価値ある体験です。お客様一人一人との出会いを大切にし、その方だけの特別な時間を創り出すことをお約束いたします。
最高の素材、熟練の技術、心のこもったおもてなし、そして何よりもお客様との心の交流。これらすべてが融合したとき、忘れられない感動の瞬間が生まれるのです。
ぜひ一度、私たちのカウンターで「立ちの握り」を体験してみてください。きっと、これまでに味わったことのない特別な感動をお届けできるはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸にある海鮮料理店「滝の川」です。おかげさまで口コミグルメサイトにて「かに料理部門 日本一」という名誉ある評価をいただき、日々多くのお客様にご来店いただいております。
当店の看板メニューといえば冬の越前がにを思い浮かべる方も多いでしょうが、実は私たちが最も大切にしているのは「おまかせ料理」です。春の白身魚やウニ、夏の天然岩ガキ、秋の鯖やイカなど、四季を通じて越前海岸が誇る海の幸を最高の状態でお客様にお届けする、これが「滝の川」の真骨頂なのです。
「おまかせ料理」とは、その日の最高の食材と料理長のインスピレーションによって生まれる一期一会の食体験です。しかし、この特別な料理を心から楽しんでいただくためには、お客様にも少しだけコツを知っていただきたいのです。
今回は、滝の川の「おまかせ料理」を120%満喫していただくための3つのポイントをご紹介いたします。これらの秘訣を知れば、あなたの次回のご来店がきっと忘れられない特別な時間になることでしょう。
「おまかせ料理」を楽しむ第一歩は、料理長にすべてを委ねる勇気を持つことです。メニューから好きな料理を選ぶ安心感を手放し、プロの料理人が描く食の物語にあなた自身を預けてみてください。
おまかせ料理の最大の魅力は、「次に何が出てくるのかわからない」というワクワク感にあります。当店のおまかせコースは決まった献立ではありません。
その日の朝、料理長自らが市場で厳選した最高の素材を見て、季節の移ろいを感じ、お客様のお顔ぶれを考慮しながら、その瞬間にしか存在しない特別なコースを組み立てます。前菜から締めまで、味の濃淡、食感の変化、温度のコントラストまで計算し尽くされた構成は、まるで一編の交響曲のようです。
例えば、先日のお客様には、朝獲れたばかりの甘鯛の昆布締めから始まり、越前産ウニの茶碗蒸し、天然岩ガキの酢の物、秋鯖の炙り、そして〆には蟹のお味噌汁という流れでお出ししました。この組み合わせは、その日限りの特別なものです。
「次は何が出てくるのだろう」という子供のような純粋な気持ちで待つ時間も、おまかせ料理の醍醐味の一つなのです。
多くの方が「越前」と聞いて思い浮かべるのは冬の越前がにかもしれません。しかし、この豊かな海が育む宝物は蟹だけではないのです。
春には生命力にあふれた白身魚やウニが旬を迎えます。特に春ウニは、産卵前の栄養を蓄えた時期で、濃厚でありながら上品な甘みが楽しめます。夏の天然岩ガキは「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と表現したくなるほど濃厚で、一口食べればその違いに驚かれることでしょう。
秋になると脂が乗り切った秋鯖や、透明感のある甘みを持つイカが美味しい季節を迎えます。そして冬は蟹だけでなく、寒ブリ、寒鯛、甘エビなど冬の王者たちが勢揃いします。
もしメニューから料理を選んでいたとしたら、これらの季節限定の美味しさに出会う機会はなかったかもしれません。おまかせに身を委ねることで、観光ガイドブックには載らない本当の越前の魅力に出会っていただけるのです。
「委ねる」といっても、不安を感じる必要は全くありません。私たちはお客様に心からリラックスしてお食事を楽しんでいただくことを何よりも大切にしています。
当店は完全予約制をとっており、これはお客様一人ひとりに最高の状態で料理をお出しするためです。ご予約の際に、アレルギーやどうしても苦手な食材がございましたら、遠慮なくお申し付けください。それを踏まえた上で、あなたのためだけの最高のコースを組み立てさせていただきます。
実際に、エビ・カニアレルギーのお客様には、白身魚とイカを中心とした特別コースを、生魚が苦手なお客様には炙りや煮付けを中心としたコースを提供するなど、お客様の状況に合わせて柔軟に対応しております。
安心してすべてを委ねていただくこと、それがおまかせ料理を120%楽しむための最初の約束です。
滝の川のおまかせ料理は、単に舌で味わうだけのものではありません。視覚、嗅覚、触覚、そして聴覚まで、あなたの五感すべてに訴えかける総合的な食体験をお届けしたいと考えています。
料理が目の前に運ばれてきたら、すぐに箸をつけるのではなく、まずはその美しい佇まいをじっくりとご覧ください。
器の選択から盛り付けの方法、添え物の配置まで、私たちは細心の注意を払って季節感を演出しています。春には新緑を思わせる若草色の器に桜の花びらを添えて、生命力あふれる盛り付けを。夏には涼やかな青磁の器を用いて、見た目にも涼しさを感じていただけるように。秋には紅葉を連想させる温かみのある土もの器で、豊穣の季節を表現します。冬には雪景色を思わせる白を基調とした器で、静寂で品のある冬の美しさを表現するのです。
例えば、春のウニを盛り付ける際は、青海苔を散らして海の香りを演出し、小さな菜の花を添えて春の息吹を表現します。このような視覚的な演出が、料理の味わいをより一層深く、豊かなものにしてくれるのです。
器の色や形、盛り付けの意図を想像しながらお食事いただくのも、おまかせ料理の楽しみ方の一つです。「この器を選んだ理由は何だろう」「この盛り付けにはどんな意味があるのだろう」そんな風に考えながら見ていただくと、料理がより深く印象に残ることでしょう。
料理から立ち上る香りにも、ぜひ意識を向けてみてください。香りは私たちの記憶と深く結びついており、時には懐かしい風景や大切な思い出を呼び起こしてくれます。
春の山菜が放つほろ苦い香り、夏に添えられた柑橘の爽やかな香り、秋の松茸が持つ芳醇な香り、そして冬の蟹を焼いた時の香ばしい香り。これらはすべて、その季節の空気を凝縮したものです。
特に印象的なのが、お椀物を提供する際の香りです。昆布と鰹節から丁寧に引いた出汁に、その日の魚のアラから取った魚介の出汁を合わせた時の複雑で上品な香り。蓋を開けた瞬間に立ち上るその香りは、まさに日本料理の神髄を表現したものです。
また、炙りものを提供する際は、お客様の前で最後の仕上げを行うことがあります。バーナーで軽く炙った魚の皮から立ち上る香ばしい香りを、ぜひその場で味わっていただきたいのです。この臨場感も、おまかせ料理ならではの演出の一つです。
そしていよいよ口の中へ。ここで職人の技術のすべてが、あなたの舌の上で花開きます。
おまかせ料理では、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されています。味の濃淡、食感の変化、温度の変化。この緻密な計算によって生まれるコース全体の流れとリズムを感じ取ってみてください。
例えば、さっぱりとした白身魚の刺身の後には、コクのあるウニを持ってきて味覚にメリハリをつけます。柔らかな茶碗蒸しの後には、歯ごたえのあるイカの炙りで食感にアクセントを加えます。冷たい酢の物の後には、温かな煮付けで体を温めていただく。このような計算された構成が、お客様を最後まで飽きさせることなく、感動的な食体験へと導くのです。
また、素材を活かす職人技も見逃せません。私たちは伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。刺身一切れを取っても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。甘鯛なら繊維を断つように切って口当たりを良くし、鯛なら繊維に沿って切って食感を楽しんでいただく。このような細かな技術の積み重ねが、素材の持つポテンシャルを最大限に引き出しているのです。
加熱調理においても同様です。魚の種類、大きさ、その日の気温や湿度まで考慮した温度管理と時間調整。これらの繊細な職人技を、ぜひ舌の上で感じ取ってみてください。
滝の川では、お客様との対話を何よりも大切にしています。特にカウンター席での「おまかせ料理」や「立ちの握り」は、料理長との対話を楽しむ絶好の機会です。恥ずかしがらずに、気になることがあれば何でも尋ねてみてください。
「この魚はどちらで獲れたものですか」「なぜこの調理法を選んだのですか」「この器には何か意味があるのですか」。お客様からのこのような質問は、私たちにとって何よりの喜びです。
「立ちの握り」では、料理長からその魚の物語をお聞きいただけます。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。こうした背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
先日、常連のお客様から「このイカはなんでこんなに甘いんですか」と尋ねられました。そこで、このイカが地元の定置網で獲れた新鮮なヤリイカで、ストレスをかけずに獲っているため身が締まって甘みが強いこと、さらに当日の朝に活きたまま届いたため鮮度が抜群であることをお話ししました。するとお客様は「そうなんですね。だからこんなに美味しいんだ」と、より一層味わい深くお食事を楽しんでくださいました。
このように、料理の背景を知ることで、同じ一品でもその価値や美味しさを何倍にも感じていただけるのです。
おまかせ料理は、料理長からの一方通行のプレゼンテーションではありません。お客様との対話を通じて、共に創り上げていくものなのです。
「このお魚、脂が乗っていて美味しいですね」「このお椀の出汁は心に染みます」。あなたの素直な感想は、料理長にとって次の一皿を組み立てるための重要なヒントになります。
特に「立ちの握り」では、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行います。「少し濃い味がお好みですね」と感じれば、次の一貫では醤油を少し多めに。「さっぱりしたものがお好みのようですね」と感じれば、柑橘を効かせた一品を。このようにして、お客様一人ひとりに合わせたオーダーメイドの体験を提供しているのです。
実際に、ある日のお客様は最初の数品を召し上がった後で「今日は少し疲れているので、優しい味のものが食べたいです」とおっしゃいました。そこで残りのコースを、出汁の効いた優しい味付けの料理に変更し、最後にほっこりとした気持ちでお帰りいただくことができました。
あなたの「美味しい」という一言が、次の一品のシャリの温度や握りの強さを、あなただけの最適な状態へと導くのです。
料理を味わうことは、それを作った職人と出会うことでもあります。私たちは単に料理を提供するだけでなく、お客様との会話を通じて、より深い食体験をしていただきたいと心から願っています。
料理の話はもちろんのこと、越前海岸の隠れた魅力スポット、地元の人々の暮らし、漁師さんとのエピソードなど、何気ない会話の中から生まれる温かいつながり。それもまた、「おまかせ」がもたらす素晴らしい贈り物なのです。
例えば、料理長が若い頃に修行していた時の失敗談や、この道に入ったきっかけの話、地元の漁師さんとの信頼関係の築き方など、普段は聞けない職人の人となりに触れていただくことで、料理への愛着もより深まることでしょう。
また、常連のお客様には、前回のお食事の感想を覚えていて、「前回お気に入りだったあの魚、今日もいいものが入ったんですよ」といった具合に、継続的な関係性の中で特別な体験を提供することもあります。
こうした人と人とのつながりこそが、単なる食事を超えた特別な時間を生み出すのです。
滝の川の「おまかせ料理」は、厳選された素材の持つ物語と、その瞬間にしか味わえない旬の美味しさ、そして一品一品に込められた料理人の想い、これらすべてが組み合わさって完成する忘れられない食体験です。
今回ご紹介した3つのポイントを改めて整理しますと:
これらのポイントを心に留めていただければ、あなたの「おまかせ」体験はきっとこれまでとは全く違う、深く豊かなものになるはずです。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、当店では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。その貴重な出会いを最高の形で体験していただくために、私たちは日々研鑽を重ねています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
皆さん、こんにちは。福井県越前海岸で海鮮料理店「滝の川」を営んでおります。
11月6日の解禁とともに、多くのお客様が「越前がに」を求めて当店にお越しいただいております。おかげさまで口コミサイトでも「かに料理部門 日本一」という評価をいただき、毎年たくさんの方々にご愛顧いただいております。
しかし、当店の料理長として声を大にしてお伝えしたいことがあります。それは「冬の越前海岸の魅力は、決して蟹だけではない」ということです。
実は、厳しい冬の日本海が育む海の幸は、越前がにを筆頭に「寒ブリ」「寒鯛」「甘エビ」という4つの王者たちが存在します。これらが一堂に会したとき、まさに奇跡的な味覚の饗宴が生まれるのです。
今回は、普段なかなか語られることのない「隠れた冬の王者たち」について、当店での調理経験を交えながら詳しくお話しさせていただきます。
「ブリと寒ブリは全くの別物です」
これは当店の料理長が毎年この時期になると口にする言葉です。実際に市場で魚を見ていると、その違いは一目瞭然なのです。
寒ブリとは、水温が10度以下になる厳寒期に漁獲されるブリのことを指します。この時期のブリは産卵を控えているため、体内に栄養を蓄えており、脂の乗りが年間を通じて最も良くなります。
当店では毎朝4時半に料理長が市場に向かいます。数百匹の中から選び抜く基準は以下の通りです:
「お客様に最高の寒ブリをお出しするためには、この選別作業が全てです」と料理長は語ります。
先日、東京からお越しのお客様がこんなことをおっしゃいました。
「今まで食べたブリの刺身は脂っこくて苦手だったのですが、ここの寒ブリは全然違いますね。なぜこんなに美味しいのですか?」
この質問にお答えするために、寒ブリの脂質について少し専門的にお話しします。
寒ブリの脂は「不飽和脂肪酸」という成分が豊富に含まれています。この脂肪酸は人間の体温(約36度)で溶ける性質があるため、口に入れた瞬間にとろけるような食感を生み出します。
さらに、冬の冷たい海で泳ぎ続けたブリの身は非常に引き締まっているため、脂と身のコントラストが絶妙なバランスを保っているのです。
当店では寒ブリを提供する際に、以下の工夫をしています:
刺身での提供方法
握り寿司での提供
当店の冬の特別コースでは、寒ブリを3つの調理法でお楽しみいただいています。
1. 刺身(生) 最も寒ブリの素材を活かした調理法です。刺身醤油には越前町で作られた特製醤油を使用し、わさびは静岡産の本わさびを使用しています。
2. 塩焼き(焼) 皮目をパリッと焼き上げることで、脂の香ばしさが際立ちます。焼き時間は片面2分ずつ、強火の遠火で仕上げます。
3. しゃぶしゃぶ(茹) 薄くスライスした寒ブリを昆布だしでさっと湯通しします。生とはまた違う、上品な旨味を味わっていただけます。
一匹の寒ブリから、これだけ多様な味わいを引き出せるのも、冬の寒ブリならではの特徴です。脂の乗りが良いからこそ、どの調理法でも美味しくいただけるのです。
「桜鯛は華やか、寒鯛は上品」
これは当店で働き始めて30年になる板前の言葉です。同じ鯛でも季節によってこれほど味わいが変わる魚も珍しいのです。
春の桜鯛は産卵期を迎えるため、身に水分が多く、味も淡泊です。一方、冬の寒鯛は水温の低下とともに活動量が減り、身の中にゆっくりと旨味成分を蓄積していきます。
寒鯛の特徴を具体的に挙げると:
当店では寒鯛を選ぶ際に、特に以下の点を重視しています:
選別のポイント
先月、珍しく4キロを超える大型の寒鯛が水揚げされました。通常は1.5〜2キロ程度が多いのですが、この大型の寒鯛は身の締まりが素晴らしく、多くのお客様にご満足いただけました。
「大きな鯛は見た目は立派ですが、必ずしも美味しいとは限りません。しかし、この寒鯛は違いました。身の締まり具合といい、旨味の深さといい、まさに極上品でした」と料理長は振り返ります。
寒鯛の魅力は、どのような調理法でも上品な味わいを保つことです。当店では以下の方法で提供しています:
薄造り 寒鯛の代表的な調理法です。透けて見えるほど薄くスライスし、ポン酢で召し上がっていただきます。この薄造りには高度な包丁技術が必要で、均一な厚さに切るために長年の修行が必要です。
酒蒸し 寒鯛のしっとりとした身質を活かした調理法です。日本酒の蒸気で蒸し上げることで、身はふっくらと仕上がり、鯛本来の旨味が凝縮されます。
潮汁(うしおじる) 鯛のアラから取った上品な出汁に、鯛の身を入れた澄まし汁です。寒鯛から取れる出汁は非常に上品で、最後の一滴まで美味しくいただけます。
「寒鯛料理で最も大切なのは、素材の持つ上品さを損なわないことです。派手な味付けは必要ありません。素材そのものの美味しさを引き出すことが私たちの使命です」と料理長は語ります。
「なぜ甘エビは甘いのですか?」
これは多くのお客様から寄せられる質問です。甘エビの甘みの正体は「グリシン」「アラニン」といったアミノ酸です。特に冬場の甘エビは、これらのアミノ酸を体内にたっぷりと蓄えているため、一年で最も甘くなります。
当店で使用する甘エビは、全て越前沖で水揚げされたものです。甘エビは鮮度の劣化が非常に早い食材のため、水揚げされたその日のうちに仕入れることが鉄則です。
新鮮な甘エビの見分け方:
甘エビは非常にデリケートな食材です。当店では以下の点に注意して取り扱っています:
保存方法
調理直前の準備
先日、初めて当店にお越しいただいたお客様から「こんなに甘いエビは初めて食べました。どこか特別な場所で獲れるエビなんですか?」というお話をいただきました。
実は、甘エビ自体は日本海全体で漁獲される魚種ですが、越前沖の甘エビが特別美味しいのには理由があります。越前沖は対馬暖流と親潮がぶつかる場所で、栄養豊富な海域だからです。
当店では甘エビを握り寿司で提供することが多いのですが、これには理由があります。
握り寿司にする利点:
「甘エビの握りは、シャリの温度管理が最も重要です。熱すぎるとエビが固くなり、冷たすぎると甘みが感じにくくなります。人肌程度の温度が最適です」と料理長は説明します。
また、甘エビの頭部は味噌汁やエビ汁として提供しています。甘エビの頭から取れる出汁は非常に濃厚で、身とはまた違った美味しさを楽しんでいただけます。
越前がに、寒ブリ、寒鯛、甘エビ。これらの食材が同じ時期に最高の状態になるのは決して偶然ではありません。
冬の日本海という厳しい環境が、それぞれの食材に異なる特徴を与えています:
越前がに:甘み・旨味・コク 寒ブリ:脂・力強さ・ボリューム感
寒鯛:上品さ・繊細さ・深み 甘エビ:甘み・とろける食感・香り
これらの特徴が一つのコースの中で順番に登場することで、味覚に変化と驚きを与え続けることができるのです。
当店の冬の特別コースでは、これら4つの食材を以下の順番で提供しています:
この順番にも深い理由があります。最初に強い味を持ってきてしまうと、後の繊細な味が分からなくなってしまうからです。
「コース料理は一つの物語のようなものです。起承転結があり、クライマックスに向けて徐々に盛り上がっていく。その物語の登場人物が、これらの海の幸たちなのです」と料理長は表現します。
先日、結婚30周年のお祝いで来店されたご夫婦がいらっしゃいました。最初は「蟹だけ食べられれば十分です」とおっしゃっていたのですが、コースが進むにつれて表情が変わっていきました。
甘エビを召し上がったときの奥様の「こんなに甘いエビがあるなんて知りませんでした」という言葉。寒鯛の薄造りを食べたご主人の「この上品さは何でしょうか、まるで京料理のようですね」という感想。そして寒ブリの刺身での「脂がとろけるのに全然しつこくないですね」という驚き。
最後に越前がにを召し上がった後、ご夫婦揃って「今まで蟹だけを目当てに来ていたのがもったいなかったです。このコースは本当に素晴らしいです」とおっしゃっていただきました。
このような瞬間に立ち会えることが、私たち料理人にとって何よりの喜びです。
当店が他店と大きく異なる点の一つは、地元の漁師さんとの直接的な関係です。
越前町で代々漁業を営む田中さん(仮名)は、当店の開店当初から魚を卸してくださっている漁師さんです。「滝の川さんは、魚の価値を本当に理解してくれる。だから、一番良い魚を持っていきたくなるんです」とおっしゃっています。
この信頼関係があるからこそ、市場に出回る前の最高品質の魚介類を仕入れることができるのです。
料理長は常々このように話しています。
「私たちは、単に魚を料理しているわけではありません。越前の海で育った命をお客様にお届けしているのです。だからこそ、その命を最大限に活かす責任があります」
この哲学は、仕入れから調理、そして提供まで、全ての工程に反映されています。
冬の特別コースでは、料理だけでなく器や盛り付けにも冬らしさを表現しています:
器の選び方
盛り付けの工夫
これらの演出も含めて、初めて「冬の饗宴」が完成するのです。
いかがでしたでしょうか。冬の越前海岸には、越前がに以外にも素晴らしい海の幸がたくさんあります。
寒ブリの力強い旨味、寒鯛の上品な味わい、甘エビのとろける甘み。これらが越前がにと共に織りなす味覚の饗宴は、まさに冬の越前でしか味わえない特別な体験です。
当店では、これらの食材を最高の状態でお客様にご提供するため、毎日真剣に取り組んでおります。単なる蟹料理店ではなく、冬の越前の豊かな海の恵みを総合的にお楽しみいただける場所として、皆様のお越しをお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸で60年以上海鮮料理を提供し続けている「滝の川」です。
秋が深まるこの季節、当店の厨房には特別な海の幸が届きます。それは透き通るような美しい身と、噛むほどに広がる濃厚な甘みを持つ「秋のイカ」です。
多くのお客様が「なぜ秋のイカはこんなに甘いのですか?」「この食感はどうやって作られるのですか?」とお尋ねになります。今回は、長年イカ料理に携わってきた当店の料理人が、秋イカの魅力の秘密をすべてお話しします。
この記事を読み終える頃には、あなたにとってイカという食材が、日常の惣菜から海の宝石へと変わっているかもしれません。
イカは一年を通じて食べられる身近な食材ですが、秋に水揚げされるイカは別格の味わいを持ちます。その理由は、イカの生命サイクルにあります。
春から夏にかけて生まれたイカは、秋になると成長のピークを迎えます。豊富な小魚やエビを捕食し、冬の産卵期に向けて体内に栄養を最大限蓄えようとするのです。この時期のイカの身は、まさに栄養の宝庫となっています。
当店の料理長が毎朝市場で仕入れる際も、この時期のイカの身の充実ぶりには毎年驚かされます。「同じイカでも、夏のものと比べると身の厚みが全然違うんです」と料理長は語ります。
イカの甘みの主成分は、グリシン、アラニン、プロリンといったアミノ酸です。これらは旨味の源でもあります。
グリシンは砂糖の半分程度の甘みを持つアミノ酸で、イカの上品な甘さの正体です。アラニンは貝類にも多く含まれ、深い旨味を演出します。プロリンはコラーゲンの構成要素でもあり、食感にも影響を与えています。
秋のイカでは、これらのアミノ酸含有量が夏の1.5倍から2倍にも増加することが知られています。当店でお出しする秋イカの刺身で感じる「透明な甘み」は、まさにこの自然の恵みなのです。
秋になると海水温が徐々に下がり始めます。この温度変化がイカの身質に重要な影響を与えます。
冷たい海水の中でイカの身はキュッと引き締まり、適度な弾力を持つようになります。若すぎるイカは身が柔らかすぎて歯ごたえに欠け、成長しすぎたイカは硬くなりがちです。秋のイカは、まさにその絶妙なバランスを保った状態にあります。
「お客様がイカを噛んだ時の『サクッ』という音が違うんです。秋のイカは本当にいい音がするんですよ」。これは当店のカウンターでよく聞かれる料理長の言葉です。この音の違いこそ、最高の食感の証なのです。
当店では毎朝4時30分、料理長自らが市場に向かいます。同じ「秋イカ」でも、水揚げ場所、時間、個体の大きさによって品質は大きく異なるからです。
「透明感があって、胴体が丸々と太っているもの。触った時の弾力が程よく、目が澄んでいるものを選びます」と料理長は説明します。
特に重要なのは、水揚げされてからの時間管理です。イカは鮮度の劣化が早い魚介類の一つ。市場到着から当店での調理まで、常に氷温管理を徹底しています。
実際に、当店で提供する秋イカの刺身の透明感は、この徹底した鮮度管理あってこそ実現されているのです。鮮度が落ちると、透明だった身は白く濁り始め、あの美しい見た目は失われてしまいます。
最高の素材を手に入れても、調理技術がなければその価値は半減してしまいます。当店では、秋イカの甘みと食感を最大限に引き出すための独自の技術を用いています。
まず重要なのが「飾り包丁」という技術です。イカの表面に格子状や松笠状に、浅く細かい切り込みを無数に入れていきます。この作業により、硬い表面の繊維が断ち切られ、驚くほど柔らかな食感が生まれます。
さらに重要なのは、この切り込みが甘み成分の放出を促進することです。噛んだ時にイカの身が効率よく開き、内部に蓄えられたアミノ酸が舌全体に広がります。表面積が増えることで醤油の絡みも良くなり、イカの甘みをより一層引き立てるのです。
「同じイカでも、包丁の入れ方一つで甘みが2倍にも3倍にも感じられるようになるんです」。これは当店で20年以上修業を積んだベテラン職人の言葉です。
当店のカウンター席では、目の前で職人が握る「立ちの握り」を楽しんでいただけます。ここで提供される秋イカの握り寿司は、まさに当店の技術の集大成です。
人肌に温められたシャリと、氷温で管理された冷たいイカのネタ。この温度差が口の中で出会った瞬間、魔法のような現象が起こります。シャリの温かさでイカの表面がわずかに温められ、閉じ込められていた甘みと香りが一気に花開くのです。
さらに、お客様一人ひとりの好みに合わせた微調整も可能です。「もう少し柔らかめがお好みでしたら、包丁を少し深めに入れましょうか」といったきめ細かな対応をしています。
お客様との会話を大切にしながら、その方だけのために握る一貫。これが当店の目指す最高のおもてなしです。
当店で最も人気の高い秋イカの楽しみ方は、やはり刺身です。何も加えない状態で、イカ本来の甘みと食感を存分に味わっていただけます。
「まず一切れ目は何もつけずに召し上がってください」。これは当店でお客様にお伝えする決まり文句です。醤油をつける前に、まずはイカそのものの味を確かめていただきたいのです。
透明な身を噛んだ瞬間に広がる上品な甘み、続いてやってくる深い旨味、そして後味に残る海の香り。これらすべてが、秋イカならではの特別な体験なのです。
二切れ目からは、わさび醤油でお楽しみください。わさびの辛みがイカの甘みを引き立て、より複雑で奥深い味わいが楽しめます。
秋イカのもう一つの楽しみ方が「炙り」です。表面を軽く炙ることで、香ばしい風味が加わり、また違った魅力を発見できます。
炙りの技術は意外に繊細で、火力の調整と炙る時間が重要なポイントとなります。強すぎる火力では身が硬くなってしまい、弱すぎると香ばしさが生まれません。
当店では、遠火で表面だけを軽く炙り、中の甘みを逃さないように仕上げます。表面の香ばしさと中の甘み、そして変化に富んだ食感が楽しめる一品です。
「炙ったイカの香りを嗅いだ瞬間、お客様の表情がパッと明るくなるんです」と料理長は微笑みます。これも秋イカならではの楽しみ方の一つです。
刺身や握り寿司のイメージが強い秋イカですが、加熱料理でも素晴らしい味わいを見せてくれます。
煮物にする場合は、短時間でサッと煮上げることがコツです。長時間の加熱は身を硬くしてしまうため、イカの甘みと旨味を残しつつ、ほろりとした食感に仕上げます。
焼き物では、イカの持つ水分と甘み成分を活かした調理法を採用しています。強火でサッと焼き上げることで、外は香ばしく、中はジューシーな仕上がりになります。
「加熱することで、生とはまた違った甘みの表現ができるんです」。これは当店の若手料理人の発見です。素材の可能性を最大限に引き出すことも、私たちの大切な仕事の一つなのです。
秋イカは美味しいだけでなく、栄養面でも優秀な食材です。100gあたりのカロリーは約88kcalと低く、タンパク質は18.1gと豊富に含まれています。
これは鶏ささみ肉に匹敵する高タンパク質含有量で、ダイエット中の方や筋力アップを目指す方にも最適です。当店にも健康を気遣うお客様が多数いらっしゃいますが、「美味しくて体にも良いなんて最高ですね」とよくお声をいただきます。
また、脂質は1.0g程度と非常に少なく、良質なタンパク質を無駄なカロリー摂取なしで補給できる理想的な食材と言えるでしょう。
秋イカに豊富に含まれるタウリンは、疲労回復や肝機能の改善に効果があるとされています。タウリンは人間の体内でも作られますが、食事からの摂取も重要です。
イカ100gには約500mgのタウリンが含まれており、これは栄養ドリンクに含まれる量に匹敵します。「最近疲れ気味で」とおっしゃるお客様には、「秋イカをたくさん召し上がってくださいね」とお勧めしています。
実際に、定期的にご来店いただくお客様からは「イカを食べた翌日は調子が良い」というお声もいただいており、タウリンの効果を実感していただいているようです。
秋イカにはビタミンB12やナイアシン(ビタミンB3)も豊富に含まれています。これらは糖質や脂質の代謝を促進し、エネルギー生産をサポートする重要な栄養素です。
特にビタミンB12は、赤血球の生成や神経機能の維持に不可欠で、不足すると貧血や神経障害の原因となります。魚介類は植物性食品に比べてB12を豊富に含んでおり、秋イカもその例外ではありません。
「健康のことを考えると、やはり旬の魚介類を食べるのが一番ですね」。これは当店の常連のお客様で、管理栄養士をされている方のお言葉です。美味しさと健康の両方を追求できるのが、秋イカの大きな魅力なのです。
先月、東京からお越しいただいた若いカップルのお客様がいらっしゃいました。「回転寿司のイカしか食べたことがない」とおっしゃるので、当店の秋イカの刺身をお出ししました。
一口召し上がった瞬間、女性のお客様が目を丸くして「え、これイカですか?こんなに甘いなんて信じられません」とおっしゃったのです。男性の方も「今まで食べてたイカは何だったんだろう」と驚かれていました。
お帰りの際には「また必ず来ます」と約束してくださり、先日実際に再訪していただきました。「あの秋イカが忘れられなくて」とのことで、料理人としてこれ以上の喜びはありません。
当店では地元の漁師さんとの関係も大切にしています。ある日、長年お付き合いいただいている漁師さんから「今年の秋イカは特別だよ」と教えていただきました。
詳しく聞くと、今年は海水温の下がり方が例年より緩やかで、イカがじっくりと栄養を蓄える時間が長かったとのこと。この情報を元に、当店では通常より薄めにスライスした秋イカの刺身を新たにご提供することにしました。
薄くスライスすることで、甘み成分がより効率的に舌に伝わり、お客様からも「今年の秋イカは格別ですね」とのお声をいただいています。地元の方々との繋がりが、より良い料理の提供に結びついた好例です。
当店には、毎年秋になると必ず秋イカを食べにお越しいただく常連のお客様がいらっしゃいます。80歳を超える男性のお客様で、「若い頃から滝の川の秋イカを食べ続けて50年以上になる」とおっしゃいます。
「年々味覚は衰えているはずなのに、滝の川の秋イカの甘みだけは昔と変わらずはっきりと感じられる」。これは先日いただいたお言葉です。長年の経験と技術の蓄積が、お客様に変わらぬ美味しさをお届けできている証拠だと思います。
このお客様は毎回、お孫さんやひ孫さんを連れて来店され、秋イカの美味しさを次の世代に伝えてくださっています。「食の文化の継承」という観点からも、私たちの仕事の意義を感じる瞬間です。
多くのお客様から「春や夏のイカとどう違うのですか?」というご質問をいただきます。実際に食べ比べていただくのが一番ですが、その違いを簡単にご説明します。
春のイカは身が柔らかく、あっさりとした味わいが特徴です。成長期の始まりで、これはこれで美味しいのですが、甘み成分はまだ十分に蓄積されていません。
夏のイカは活動が活発で、身に適度な歯ごたえがあります。しかし、産卵を控えた秋ほどの栄養蓄積は見られず、甘みも秋には及びません。
冬のイカは産卵後で身が痩せており、残念ながら食材としての価値は大きく下がってしまいます。
このように比較すると、秋のイカがいかに特別な存在かお分かりいただけると思います。「一年で最も美味しい時期のイカを、最高の状態でお客様にお届けしたい」。これが当店の変わらぬ想いです。
越前海岸の豊かな海が育んだ秋のイカ。その透明な身に秘められた甘みと食感の秘密を、当店では長年の経験と技術で最大限に引き出しています。
生命のサイクルが生み出す自然の恵み、それを受け継ぐ職人の技、そしてお客様との心温まる交流。これらすべてが揃って、初めて真の美食体験が生まれるのです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
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「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県の越前海岸に佇む海鮮料理店「滝の川」です。四季折々の海の恵みをお届けしている当店ですが、秋になると決まって常連のお客様から「今年の秋鯖はどうですか?」というお問い合わせをいただきます。
実は、当店の秋鯖を楽しみにしてくださるお客様の中には、この時期だけのために毎年ご来店くださる方も少なくありません。なぜ、ありふれた魚である鯖が、これほどまでに人々を魅了するのでしょうか。
今回は、食通をも唸らせる「秋鯖」の真の魅力と、その脂の旨味と香ばしさを極限まで高める当店のこだわりをご紹介させていただきます。
鯖は一年を通して市場で見かける魚ですが、「秋鯖」と呼ばれるこの時期の鯖は、他の季節とは全く別物と言っても過言ではありません。その違いは、魚の生態と自然のサイクルに深く関わっています。
秋鯖の最大の特徴は、その圧倒的な脂の乗りです。しかし、当店が注目するのは単なる脂の量ではなく、その「質」にあります。
秋の鯖は、冬の厳しい寒さに備えてイワシなどの餌を大量に捕食し、良質な脂肪を全身に蓄えます。この脂肪は口に入れた瞬間にすっと溶け、しつこさのない上品な甘みと深い旨味の余韻を残します。
先日、20年来の常連様がカウンターでおっしゃいました。「親方、この鯖の脂は本当に上品ですね。口の中でとろけるのに、後味がさっぱりしている。これが本当の秋鯖なんですね」。この言葉こそ、秋鯖の真価を表していると感じています。
この時期の鯖は、美味しさだけでなく栄養価もピークに達します。DHAやEPAといった良質な不飽和脂肪酸を豊富に含み、私たちの健康にも寄与してくれます。
特に注目すべきは、秋鯖に含まれるオメガ3脂肪酸の含有量です。これは春や夏の鯖と比べて約1.5倍にも達するという研究結果もあります。秋に鯖を食べることは、季節の恵みをいただくという喜びと共に、自然のサイクルに則って身体を整えるという、古来からの知恵でもあるのです。
当店では、この奇跡的な秋鯖の中から、さらに究極の一本を選び抜きます。料理長は毎朝自ら市場に足を運び、その日水揚げされた鯖の中から最高の個体を厳選します。
魚の目の輝き、身の張り、そして匂い。五感を総動員し、長年の経験と知識を基に、真に価値のある個体だけを選び抜くのです。同じ「秋鯖」という札が付いていても、その品質には天と地ほどの差があります。
昨日の朝市でも、一見同じように見える鯖の中から、特に身の締まりが良く、脂の乗り具合が理想的な3本を厳選しました。この妥協なき「目利きの技術」こそが、当店の秋鯖料理の出発点なのです。
選び抜かれた最高の秋鯖は、当店の厨房でその輝きを最大限に放つための舞台へと上がります。特に常連様に人気が高いのが、「刺身」と「軽く炙った刺身」です。
まずは、新鮮な秋鯖を刺身で。とろけるような食感と、口の中いっぱいに広がる脂の甘みを、最も純粋な形で楽しんでいただけます。
当店では、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なることを熟知しています。秋鯖の脂の分布と繊維の方向を瞬時に読み取り、そのポテンシャルを最大限に引き出す厚みで包丁を入れます。
厚すぎれば脂がしつこく感じられ、薄すぎれば鯖本来の力強い味わいが損なわれる。このミリ単位の調整が、完璧なバランスを生み出すのです。
よく研がれた包丁を使い、刃元から刃先までを長く使ってスーッと引き切ることで、魚の細胞の破壊を最小限に抑えます。これにより、旨味成分の流出を防ぎ、滑らかで美しい切断面を生み出します。
当店の秋鯖の真骨頂ともいえるのが、「軽く炙った」刺身です。これは単に表面を焼くという単純な作業ではありません。炎で旨味を覚醒させる、一瞬の魔法です。
皮目を一瞬だけ強火で炙ることで、皮と身の間の脂が溶け出し、食欲を否応なく刺激する香ばしい香りが立ち上ります。この香りが、食べる前からお客様の期待感を最高潮に高めるのです。
表面はパリッと香ばしく、中はレアでとろりとした刺身の状態を保つ。この絶妙な食感のコントラストが、口の中で複雑な楽しさを生み出します。
炙ることによって余分な水分が飛び、鯖が持つ旨味がより凝縮されます。さらに、溶け出した脂が身全体をコーティングし、旨味を内部に閉じ込める効果もあります。
ほんのりと温かい表面と、ひんやりとした内部。この温度差もまた、味わいに立体感と奥行きを与えます。これは、当店が「立ちの握り」で追求する「シャリは温かく、ネタは冷たく」という寿司の哲学にも通じる、味覚を刺激する重要な要素なのです。
この「炙り」という一工夫は、伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れる当店の姿勢を象徴する仕事の一つです。
お客様からは「こんな鯖の食べ方は初めて」「香ばしさが鯖の旨味を一段と引き立てている」といったお声をいただき、私たちも大変嬉しく思っております。
当店には、長年通ってくださっている常連のお客様がたくさんいらっしゃいます。そして、その多くの方が、秋の訪れと共に「親方、今年も鯖の季節だね」と、嬉しそうに声をかけてくださるのです。
ある常連のご夫婦は、毎年必ず秋に一度、この炙り鯖を食べるためだけにご来店くださいます。当店もそのことをよく理解しており、ご予約のお電話をいただいた時点で「今年も最高の鯖をご用意してお待ちしております」とお伝えします。
長年のお付き合いの中で、お客様一人ひとりの好みを記憶しています。あのご夫婦は、少し厚めに切った炙り鯖に、ほんの少しだけ生姜を効かせるのがお好みです。
お客様の好みや体調の変化、人生の節目節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案する。これが、当店が大切にするおもてなしの心です。
また、あるお客様は、遠方に住むご子息が帰省されるタイミングが、いつも秋なのだそうです。そして、親子でカウンターに並び、この秋鯖を味わうのが年に一度の恒例行事になっていると話してくださいました。
そのお客様にとって、滝の川の秋鯖は単なる美味しい料理ではありません。それは、家族の絆を確かめ合い、季節の移ろいを共に感じるための大切な「季節の便り」なのです。
先日、そのお客様がご子息とご来店された際、「息子が東京から帰ってくる楽しみの一つが、この秋鯖なんです」とおっしゃってくださいました。私たちは、そのようなお客様の人生の大切な瞬間に、当店の料理が寄り添えることを何よりの誇りに思っています。
80歳を超える常連のお客様は、「この鯖を食べると、亡くなった主人と一緒に秋の海を眺めていた頃を思い出します」と話してくださいます。味覚は記憶と深く結びついており、当店の秋鯖が多くの方の大切な思い出の一部になっていることを実感します。
このようにお客様との会話を通じて、より深い食体験をしていただくことこそが、当店の喜びなのです。
当店がある福井県越前海岸は、日本海の豊かな恵みに恵まれた地域です。この地の利を活かし、最高の海鮮料理をご提供するために、当店では様々なこだわりを持っています。
当店では、地元の漁港と長年にわたって信頼関係を築いてきました。漁師の方々とは顔なじみで、どの船がどの海域で何を獲ってきたのか、詳細な情報を共有していただいています。
特に秋鯖については、脂の乗り具合が海域によって異なるため、どの沖で獲れた鯖なのかを必ず確認します。経験上、越前沖の特定のポイントで獲れる鯖は、他の海域のものと比べて格段に脂の質が良いことが分かっています。
魚の鮮度は時間との勝負です。当店では、水揚げから調理まで最短時間で処理できるよう、独自の流通ルートを確立しています。
特に秋鯖の場合、鮮度の劣化が味に直結するため、水揚げ後4時間以内に当店の生け簀に入るよう管理しています。この徹底した鮮度管理により、鯖本来の旨味と脂の甘みを最大限に保持できるのです。
秋鯖の美味しさを最大限に引き出すため、当店では季節に合わせて調理法を微調整しています。初秋の鯖は身が締まっているため、やや薄めに切って食感を楽しみ、晩秋の鯖は脂が最高潮に達するため、厚めに切って脂の旨味を堪能していただきます。
また、気温や湿度によっても炙りの火加減を調整し、常に最適な状態でお出しするよう心がけています。
当店では、お客様のご要望に応じて調理法をカスタマイズいたします。脂っこいものが苦手な方には軽く湯引きした秋鯖を、よりリッチな味わいを求める方には濃厚な脂身の部分を中心にお切りします。
このような細やかな配慮により、すべてのお客様に満足していただける秋鯖料理をご提供しています。
秋鯖の美味しさを最大限に味わうには、適切なタイミングでご来店いただくことが重要です。当店の長年の経験から、最適な時期をご案内させていただきます。
秋鯖の美味しさは、9月下旬から徐々に向上し、10月中旬にピークを迎えます。この時期の鯖は、夏の間に十分な栄養を蓄え、冬に向けた準備を始めたばかりで、脂の乗りと身の締まりのバランスが絶妙です。
11月に入ると水温が下がり始め、鯖の脂はより濃厚になりますが、同時に身も硬くなってきます。そのため、とろけるような食感を求める方は10月中のご来店をお勧めします。
秋鯖の品質は、天候や海況に大きく左右されます。台風シーズンが過ぎ、海が安定した状態が続いた時期の鯖は、ストレスが少なく脂の乗りも良好です。
逆に、海が荒れた日が続いた後の鯖は、身が痩せていることがあります。当店では、海況を日々チェックし、最適な状態の鯖だけを仕入れるよう努めています。
鯖は朝の活動が活発な魚です。そのため、前日の夜から当日の早朝にかけて獲れた鯖が最も美味しいとされています。当店では、このタイミングで獲れた鯖を優先的に仕入れ、その日のうちにお客様にご提供しています。
また、鯖は時間が経つにつれて身が硬くなるため、可能な限り早い時間帯でお召し上がりいただくことをお勧めしています。
漁師の間では昔から、満月や新月の時期は魚の状態が良いとされています。実際に、月の引力が海水の動きに影響し、プランクトンの分布が変わることで、鯖の餌の状況も変化します。
当店では、このような自然のサイクルも考慮して仕入れを行い、最高の状態の秋鯖をお客様にご提供するよう心がけています。
当店がご提供する「秋鯖」は、秋という季節が生み出す自然の奇跡と、その恵みを最大限に引き出す職人の技、そして、その味を心待ちにしてくださるお客様との温かい絆が三位一体となって完成する究極の一品です。
単に新鮮な魚介類を仕入れて調理するのではなく、その魚介類がどのような海で育ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択する。これが当店の哲学の結晶でもあります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この秋鯖もまた、その代表格です。
もしあなたが、まだ本当の鯖の美味しさを知らないとしたら。もしあなたが、食を通じて季節の移ろいを感じる心豊かな時間を求めているのなら。
どうぞ、実りの秋に「滝の川」の暖簾をくぐってみてください。とろけるような脂の旨味と、立ち上る香ばしい香り。その一口が、あなたの「鯖」に対する常識を永遠に変えてしまうかもしれません。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
この度、口コミグルメサイトのグルメアワードにおいて、私たち「滝の川」が「かに料理部門 日本一」という栄誉ある称号をいただきました。
この知らせを受けたとき、まず最初に心に浮かんだのは感謝の気持ちでした。日頃から私たちを支えてくださるお客様、豊かな海の恵みをもたらしてくれる漁師の皆様、そして共に働く仲間たち。すべての方々のおかげで、この素晴らしい評価をいただくことができました。
しかし、私たちはこの「日本一」という称号の裏側で、実際に何を想い、何を大切にしているのかを、ぜひお客様にお伝えしたいと思います。
なぜなら、この栄誉は私たちの目標ではなく、あくまで私たちが日々大切にしている哲学を追い求めた結果に過ぎないからです。
本記事では、「日本一」の称号の礎となった私たちの想い、日々の地道な取り組み、そしてお客様との時間に込める情熱について、ありのままにお話しさせていただきます。
「かに料理日本一」と評価していただきましたが、私たちの使命は冬の越前がにだけを追求することではありません。私たちの真の使命は、越前海岸が育む四季折々の恵みを、最高の状態でお客様にお届けすることです。
多くの方が「越前」と聞いて思い浮かべるのは、やはり冬の風物詩である「越前がに」でしょう。11月6日の解禁とともに始まるこの季節は、私たちにとっても一年で最も活気に満ちる特別な時期です。厳選された越前がにを、茹で、焼き、刺し、そしてかに味噌料理として、その魅力を最大限に引き出す調理法でご提供することには、絶対の自信を持っています。
しかし、私たちの物語は冬だけでは終わりません。観光ガイドブックには載らない、越前の隠れた魅力が他の季節にも数多く存在するのです。
春の訪れとともに現れる繊細な味わい
冬の荒波が穏やかになると、海は新しい生命の息づかいに満ち溢れます。この時期の白身魚は脂が軽やかで繊細な味わいを持ち、海水温の上昇とともに甘みを増す春ウニは、まさに海の新緑と呼ぶにふさわしい清々しさがあります。
実際に、春に初めて来店されたお客様から「冬のかに料理のイメージとは全く違う、上品で洗練された味わいに驚きました」というお声をいただくことが少なくありません。
夏の輝きを象徴する天然岩ガキ
夏の越前海岸が誇る最高の贈り物は、「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と私たちが呼ぶ天然岩ガキです。その濃厚でクリーミーな味わいは、夏の暑さを忘れさせてくれるほどの感動があります。
県外からお越しのお客様に「福井の夏にこんな美味しいものがあるなんて知りませんでした」と驚かれることも多く、私たちにとって大きな喜びとなっています。
秋の実りが織りなす成熟した味わい
秋は一年で最も豊かな時期といえるでしょう。脂が乗り切った秋鯖や、強い甘みを持つ秋のイカが旬を迎えます。春の清らかさとも冬の力強さとも異なる、成熟した深い旨味は多くの常連様を魅了してやみません。
私たちが「かに料理日本一」と評価していただけた根底には、蟹という一つの食材だけでなく、一年を通じて越前の海と真摯に向き合い、そのすべての季節の恵みを深く理解しようと努めてきた姿勢があると信じています。
なぜなら、蟹の本当の美味しさを理解するためには、その蟹が育つ海の、他の季節の表情も知らなければならないからです。春の優しい海、夏の力強い海、秋の豊かな海、そして冬の厳しい海。それぞれの季節の海の表情を知ることで、冬の蟹の価値がより深く理解できるのです。
最高の評価は、華やかな表舞台だけで生まれるものではありません。その裏側にある、地道で、愚直で、そして決して妥協を許さない日々の営みこそが、私たちの味を支える屋台骨です。
私たちの仕事は、お客様が暖簾をくぐるずっと前、まだ薄暗い早朝の漁港から始まります。
五感を総動員する目利きの技術
毎朝、料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選しています。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い。長年の経験と絶え間ない学習によって培われた五感を頼りに、同じ魚種であっても個体差、季節差、産地差を見極めていきます。
例えば、同じ日に水揚げされた越前がにでも、個体によって身の入り具合や甘みに違いがあります。触った時の重量感、甲羅の色合い、脚の太さなど、細かな違いを見極めて、真に価値のある一杯を選び抜く作業は、まさに職人技といえるでしょう。
この手間を惜しまない姿勢こそが、私たちの料理の出発点であり、品質への第一の約束なのです。
漁師さんとの信頼関係
長年にわたって築き上げてきた漁師さんとの信頼関係も、私たちの強みの一つです。「滝の川さんなら、この魚の良さを分かってくれる」と言って、特に良い魚を優先的に回してくださる漁師さんもいらっしゃいます。
この信頼関係は一朝一夕で築けるものではありません。毎日市場に通い、漁師さんの話に耳を傾け、時には漁に同行させていただくこともあります。そうした積み重ねの中で、お互いに良い魚を求める気持ちが通じ合うのです。
選び抜いた素材のポテンシャルを最大限に引き出すこと。それが、私たちの厨房での使命です。
伝統と革新の融合
私たちは、先人たちから受け継いできた伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
例えば、越前がにの茹で方一つを取っても、塩分濃度、水温の管理、茹で時間の調整など、すべてに細かな配慮が必要です。蟹の大きさや個体差に合わせて、最適な茹で加減を見極める技術は、長年の経験と日々の研究の賜物です。
また、刺身の切り方においても、魚種によって最適な角度や厚さが異なります。繊維の方向、脂の分布を理解し、一切れ一切れに最適な包丁を入れる技術は、まさに職人の腕の見せ所といえるでしょう。
温度管理への徹底したこだわり
繊細な魚介類だからこそ、わずかな温度の違いが味わいを大きく左右します。茹でる温度、焼く温度、そして提供する際の温度。すべてを最適な状態で管理することが、私たちの料理の品質を支えています。
特に蟹料理においては、身の食感を最高の状態で保つための温度管理が重要です。熱すぎると身が硬くなり、冷めすぎると蟹本来の甘みが感じられなくなってしまいます。お客様に提供する直前まで、最適な温度を保つための工夫を日々重ねています。
私たちは、自分たちの仕事を単なる調理作業だとは考えていません。
生命への感謝を込めた仕事
私たちが扱う魚介類は、すべて海で生きていた尊い生命です。その生命をいただくことへの感謝を忘れず、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
蟹の甲羅や脚の殻も、出汁を取るために活用し、魚のあらも丁寧に処理して美味しいスープに仕上げます。食材の持つ可能性を最大限に活かすことも、生命への感謝の表れだと考えています。
持続可能な漁業への想い
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。私たちは、持続可能な漁業への支援や海洋環境の保護にも、常に意識を向けています。
漁師さんとの会話の中で、海の変化について聞くことも多くあります。水温の変化、魚の回遊パターンの変化など、海の環境は常に変化しています。そうした変化に敏感に反応し、適応していくことも、私たちの大切な仕事の一部です。
どれだけ素晴らしい素材を、どれだけ卓越した技術で調理したとしても、それを心から味わってくださるお客様がいなければ、私たちの料理は完成しません。
私たちの「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、お客様だけのための食の物語なのです。
計算され尽くした構成
前菜から締めに至るまで、味の濃淡、食感や温度の変化、そして見た目の美しさ。すべてが計算され尽くした構成となっています。
例えば、最初に提供する前菜は、お客様の食欲を引き立てるような軽やかな味わいから始まります。その後、徐々に味わいを深めていき、メインの蟹料理で感動のピークを迎え、最後は優しい味わいで締めくくる。この流れ全体が、一つの美しい物語となるよう心がけています。
季節を感じる演出
器の選択や盛り付けにも細心の注意を払い、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるよう配慮しています。春には新緑を、夏には涼を、秋には紅葉を、冬には雪景色を。一皿一皿が、越前の四季を映す鏡となるように工夫しています。
実際に、「料理を見ているだけで季節を感じられる」「目でも楽しめる美しさに感動した」といったお声をお客様からいただくことが多く、私たちにとって大きな励みとなっています。
カウンター越しに料理長と向き合う「立ちの握り」は、まさにライブパフォーマンスとも言える臨場感があります。
お客様だけの一貫
目の前で一貫ずつ丁寧に握られる寿司。シャリの温度、握りの強さ、ワサビの量。そのすべてが、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調に合わせて微調整されます。
例えば、「少し塩分を控えめに」「ワサビは苦手で」といったご要望にも、その場で対応することができます。お客様の表情を見ながら、「もう少し温かい方がお好みでしょうか」といったお声がけもできるのが、立ちの握りの魅力です。
魚の物語と共に味わう
料理長が語る魚の物語を聞きながら味わう一貫は、より深い意味を持つものとなります。「この鯛は今朝、○○港で水揚げされたもので、この時期の鯛の特徴は...」といった説明を聞きながら味わうことで、単なる食事を超えた体験となるのです。
食べることは単なる栄養摂取ではなく、食材の生命、漁師の努力、そして職人の技術がつながる、真の美食体験となります。
初回のお客様への心配り
初めてお越しいただくお客様には、緊張されることも多いため、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。「どのような魚がお好みですか」「アレルギーはございませんか」といった基本的な確認から始まり、お客様がリラックスしてお食事を楽しんでいただけるよう配慮しています。
実際に、「最初は緊張していたけれど、スタッフの方々の温かい対応で安心して食事を楽しめました」といったお声をいただくことも多く、私たちにとって大きな喜びです。
常連様との家族のような絆
長年通ってくださるお客様とは、まるで家族のような絆で結ばれています。好みや体調の変化、人生の節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。
「お誕生日おめでとうございます」「お孫さんの入学、おめでとうございました」といった会話から始まるお食事は、単なる外食を超えた、人と人とのつながりを感じる温かい時間となります。
この度いただいた「かに料理日本一」という称号について、私たちなりの解釈をお話しさせていただきます。
この評価をいただいたとき、私たちが最も嬉しく感じたのは、単に料理の技術が認められたということだけではありませんでした。私たちが大切にしてきた「お客様との時間」「食材への敬意」「地域への愛情」といった、目に見えない部分も含めて評価していただけたのではないかと感じています。
お客様からの口コミを拝見すると、「料理が美味しいだけでなく、スタッフの方々の心遣いが素晴らしい」「食材への愛情を感じる」といったコメントが多く、私たちの想いが伝わっていることを実感しています。
この称号は、私たちだけの力で獲得できたものではありません。越前の豊かな海、漁師さんたちの努力、地域の皆様のご協力があってこそ実現できたものです。
特に、越前がにをはじめとする地域の食材の素晴らしさが全国的に認知されることで、地域全体の活性化にもつながればと願っています。私たちは、越前の海の恵みを全国の皆様にお伝えする「架け橋」のような役割を果たしていきたいと考えています。
「かに料理日本一」という称号は、私たちにとってゴールではありません。それは、これまでの歩みが間違っていなかったことを証明してくれた、大切な道標です。
私たちの想いは、これからも変わりません。
越前海岸の四季折々の恵みを、最高の状態でお客様にお届けすること。素材への深い理解と敬意を忘れず、日々研鑽を重ねること。そして、お客様一人ひとりとの時間を大切にし、忘れられない食体験を創り出すこと。
これらの想いを胸に、私たちは明日もまた、夜明け前の市場に立ちます。包丁を研ぎ、心を整え、お客様をお迎えする準備をいたします。
「日本一」という称号に驕ることなく、しかしその名に恥じぬよう、これまで以上に真摯に、ひたむきに、私たちの料理道を歩んでいくことを、ここに固くお約束いたします。
新しい調理技術の習得、若いスタッフの育成、そして何より、お客様にさらなる感動をお届けするための努力を続けてまいります。私たちの成長に終わりはありません。
最後まで長い文章を読んでくださり、本当にありがとうございました。もし、私たちのこの想いに少しでも共感していただけたなら、ぜひ一度、「滝の川」の暖簾をくぐってみてください。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸で長年営業を続けてきた私たち海鮮料理店「滝の川」。おかげさまで、口コミグルメサイトにて「かに料理部門日本一」という光栄な評価をいただくことができました。
しかし、この栄誉は決して偶然ではありません。私たちには、先人から受け継いだ「伝統」を大切にしながら、常に「革新」を求め続けるという、明確な料理哲学があります。
今回は、なぜ滝の川が古き良き技術を頑なに守り続けながらも、新しい技術や手法を積極的に取り入れているのか。その理由と思いを、詳しくお話しさせていただきます。
現代では、インターネットを使えば全国の産地から直接魚介類を取り寄せることができます。しかし、私たちは今でも料理長が毎朝、地元の市場に足を運んでいます。
なぜでしょうか。
それは、魚の目利きという技術は、実際に自分の五感を使って初めて身につくものだからです。魚の目の輝き、身の張り具合、鰓の色、そして海の香り。これらすべてを総合的に判断して、その日最高の一匹を選び抜く。この技術は、先代から受け継いだ貴重な財産なのです。
例えば、同じ越前ガニでも、個体によって身の詰まり方や甘みが全く違います。写真だけでは絶対に分からない微細な違いを見極めて、お客様に最高の一杯をご提供する。これこそが、私たちが守り続けている職人の技なのです。
私たちの厨房では、魚の種類や部位によって使う包丁を変えています。刺身を引く柳刃包丁、魚を三枚におろす出刃包丁、野菜を切る薄刃包丁。それぞれに特化した道具を使い分けることで、素材の持つ旨みを最大限に引き出しています。
特に刺身の場合、切り方一つで食感や味わいが劇的に変わります。繊維の方向を見極めて、魚種に応じた角度と厚さで包丁を入れる。この技術は一朝一夕では身につかず、何年もの修行と経験が必要です。
先日も、お客様から「同じマグロなのに、こんなに美味しく感じるのはなぜですか」とお尋ねいただきました。それは、その魚に最適な切り方を知り尽くした職人の技があればこそなのです。
日本料理の素晴らしさは、味だけでなく目でも楽しめることです。私たちは、季節の移ろいを器選びや盛り付けで表現することを大切にしています。
春には若葉を思わせる緑の器を選び、夏には涼やかな青い器で涼感を演出します。秋には紅葉を連想させる朱色や金色を使い、冬には雪景色のような白を基調とした盛り付けを心がけています。
この季節感を大切にする心は、日本の食文化が長い間育んできた美意識の表れです。お客様には、味覚だけでなく視覚からも季節の風情を感じていただきたいのです。
伝統を守ることは大切ですが、時代に合わせて変化することも同じくらい重要です。特に、お客様との接点については、積極的に新しい手法を取り入れています。
以前は電話予約のみでしたが、現在はEメールやショートメッセージ(SMS)でのご予約も承っています。特に繁忙期の蟹シーズンは、お電話が繋がりにくくなることがあります。お客様にご不便をおかけしないよう、複数の連絡手段をご用意しました。
実際に、「電話は苦手だけど、メールなら気軽に問い合わせできる」というお客様の声をいただいています。伝統的なおもてなしの心を、現代的な方法で表現する。これも私たちなりの革新なのです。
私たちの「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。お客様にカウンター越しに立っていただき、目の前で一貫ずつ握らせていただく。まさにライブパフォーマンスのような臨場感があります。
このスタイルの最大の魅力は、お客様一人ひとりに合わせたパーソナライズができることです。握りの強さ、シャリの温度、わさびの量。お客様の好みを伺いながら、その方だけの特別な一貫を握らせていただきます。
先日、「これまで食べた寿司の中で一番美味しかった」とおっしゃってくださったお客様がいらっしゃいました。技術的には特別なことをしたわけではありません。ただ、そのお客様の好みに合わせて丁寧に握らせていただいただけです。でも、それがお客様にとって特別な体験になったのです。
立ちの握りでは、料理長がその魚の物語をお客様に直接お話しします。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。
例えば、越前ガニをご提供する際には、「この蟹は今朝、越前町の漁港に水揚げされたばかりです。甲羅の色艶を見てください。これが新鮮な証拠なんです」といった具合に、食材の背景をお伝えします。
お客様からは、「食材の話を聞くと、より美味しく感じる」「料理に込められた思いが伝わってくる」といった感想をいただいています。単に食べるだけでなく、食材の生命、漁師さんの努力、そして私たち職人の技術。そのすべてを感じていただくことで、食事がより豊かな体験になるのです。
私たちの料理は、伝統的な技術をベースにしながら、新しい発想を加えることで生まれています。例えば、昔ながらの塩漬けの技法を使いながら、現代のお客様の好みに合わせて塩分濃度を調整する。伝統的な煮付けの手法を用いながら、盛り付けは現代的にアレンジする。
このような取り組みによって、伝統の良さを残しながらも、現代のお客様に喜んでいただける料理を作ることができるのです。
私たちが革新を続ける原動力は、お客様からいただく貴重なご意見です。「もう少しあっさりした味付けの方が好み」「もっと食材の説明を聞きたい」「予約の取り方を増やしてほしい」。
こうした声一つひとつに耳を傾け、改善できるところは積極的に変えていく。ただし、味の根幹となる部分や、安全性に関わる部分は決して妥協しません。
例えば、味付けの調整は可能ですが、新鮮な魚を使うという基本は絶対に変えません。お客様の利便性を考えて予約方法は多様化しますが、一つひとつの料理に込める真心は変わりません。
私たちが伝統と革新の両方にこだわる理由の一つに、次世代への技術継承があります。古い技術だけを教えていては、若い料理人たちが現代のお客様のニーズに応えることができません。逆に、新しい技術だけでは、料理の根本となる基礎が身につきません。
現在、私たちの厨房では、ベテランの職人と若い料理人が一緒に働いています。ベテランは伝統的な技術を、若い料理人は新しいアイデアを。お互いが学び合うことで、より良い料理を作り出しています。
先日も、若いスタッフのアイデアで新しい盛り付け方法を試したところ、お客様から好評をいただきました。一方で、そのスタッフは先輩から包丁の研ぎ方を教わり、技術を向上させています。
これからも私たちは、お客様一人ひとりに寄り添ったサービスを提供していきたいと考えています。アレルギーをお持ちの方には代替食材をご提案し、お子様連れのお客様には年齢に応じたメニューをご用意する。
最近では、海外からのお客様も増えています。日本の食文化を正しく理解していただけるよう、英語での説明資料も準備しています。伝統的な日本料理の良さを、言葉の壁を越えてお伝えしたいのです。
私たちは地元越前海岸で営業させていただいている以上、地域との繋がりを大切にしたいと考えています。地元の漁師さんとの信頼関係を築き、新鮮な魚介類を安定して仕入れる。地元の農家さんから野菜を購入し、地産地消を推進する。
また、地域の食文化を次世代に伝える活動にも参加しています。地元の小学校で魚のさばき方を教えたり、食育の講演を行ったり。私たちの持つ技術や知識を、地域のために活かしていきたいのです。
近年、海洋環境の変化により、魚介類の漁獲量に影響が出ています。私たちも、持続可能な営業を心がけなければなりません。
乱獲された魚種は使用を控え、資源量の安定した魚種を積極的に使用する。食材の廃棄を減らすため、魚のアラは出汁に活用し、野菜の端切れはスープに使う。小さな取り組みですが、環境への負荷を減らす努力を続けています。
私たち滝の川が伝統と革新の両方を追求する理由。それは、お客様に最高の食体験を提供したいという、ただ一つの思いから生まれています。
先人たちが築き上げた伝統的な技術は、素材の持つ旨みを最大限に引き出し、料理に深みと品格を与えてくれます。これは私たちの魂であり、絶対に失ってはならないものです。
一方で、時代の変化とともにお客様のニーズも変わります。より便利に、より快適に、より感動的に。そんなお客様の期待にお応えするためには、新しい技術や発想を積極的に取り入れることが必要です。
この二つは決して対立するものではありません。強固な伝統という土台があるからこそ、安心して革新に挑戦できるのです。そして、革新があるからこそ、伝統が現代においても輝き続けることができるのです。
私たちはこれからも、越前海岸で受け継がれてきた貴重な伝統技術を大切に守りながら、お客様の感動のために進化し続けることをお約束いたします。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
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※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸で海鮮料理を提供する「滝の川」です。おかげさまで、口コミグルメサイトでかに料理部門日本一の評価をいただき、多くのお客様にご愛顧いただいております。
私たちが大切にしているのは、毎朝料理長が市場に立って選び抜いた最高の素材と、その素材を活かす調理技術です。しかし、お客様に忘れられない食体験をお届けするために、もう一つ重要な要素があります。それが「器」です。
今回は、これまであまり語ることのなかった私たちの器選びへのこだわりをお話しします。なぜ季節ごとに器を変え、一皿一皿にこれほどの思いを込めるのか。その理由を知っていただければ、次回ご来店いただいた際の食体験がさらに豊かなものになるはずです。
「人は目で食べる」という言葉をご存知でしょうか。これは単なる比喩ではなく、脳科学的にも証明されている事実です。美しく盛り付けられた料理を見た瞬間から、私たちの脳は味覚の体験を始めているのです。
美しい器に盛り付けられた料理は、脳に「これは美味しいものだ」という強力なシグナルを送ります。この期待感により、唾液の分泌が促され、舌の味蕾が活性化されることで、実際に口にする前から料理をより美味しく感じる準備が整うのです。
私たち滝の川では、この視覚効果を最大限に活用しています。例えば、脂の乗った寒ブリの力強い赤身には、その色を引き立てる深い色合いの陶器を合わせます。一方、繊細な春の白身魚には、その透明感を際立たせるガラスの器を選びます。
ある日、常連のお客様からこんな言葉をいただきました。「料理が運ばれてきた瞬間、思わず『美しい』と声が出てしまいました。まだ食べていないのに、もう満足感でいっぱいです」
この体験から私たちが学んだのは、器選びが料理の第一印象を決定づけるということです。どんなに素晴らしい素材も、調理技術も、最初の視覚的インパクトで台無しになってしまう可能性があります。逆に、適切な器を選ぶことで、料理のポテンシャルを何倍にも引き上げることができるのです。
器の色は、味覚に直接的な影響を与えることが科学的に証明されています。暖色系の器は甘みや温かさを感じさせ、寒色系の器は塩味や清涼感を引き立てる効果があります。
私たちはこの原理を意識的に活用しています。夏の天然岩ガキには深い瑠璃色のガラス器を使用し、視覚的な涼やかさで岩ガキの海のミネラル感をより鮮烈に感じられるよう演出します。秋の脂の乗った秋鯖には、土の温もりを感じる備前焼を選び、成熟した深い味わいを視覚的に表現するのです。
滝の川のおまかせ料理の最大のテーマは「季節を感じる演出」です。お客様に味覚だけでなく、視覚を通じて越前の四季の移ろいを全身で感じていただきたいと願っています。
長い冬が明け、越前の海に新たな生命が満ちる春。この季節の器選びのテーマは「若々しさ」と「生命力」です。
春の白身魚や春ウニ、山菜といった繊細で清々しい食材には、淡い緑色のガラス器や若葉を描いた磁器を合わせます。桜の季節には、桜の花びらをかたどった小皿や桜色の器を用いて、日本の春の象徴的な美しさを演出します。
昨年の春、お客様からいただいたお言葉が印象的でした。「器を見ただけで、ああ春が来たのだなと心が軽やかになりました。料理を食べる前から、季節の喜びを感じることができました」
冬の間に使っていた重厚感のある陶器から、軽やかで明るい色調の器へと切り替えることで、空間全体の空気感を一変させます。器を通じて、お客様に新しい季節の始まりを感じていただくことが春の器選びの狙いです。
夏の越前海岸が誇る天然岩ガキをはじめとする爽やかなメニューには、「清涼感」と「涼やかさ」をテーマにした器を選びます。
青い器や氷を思わせる凹凸のあるガラス器を多用し、水滴がしたたるような演出を施すことで、見た目からも涼を感じていただきます。青々とした葉をあしらうことで、夏の暑さを忘れさせるひとときを創出するのです。
夏の料理で特に気をつけているのは、暑さによる食欲減退への対策です。どんなに美味しい料理でも、見た目が重たく感じられては台無しです。器の力で五感に涼を届け、お客様の食欲を心地よく刺激することが重要になります。
ある夏の日、猛暑で疲れ気味のお客様が来店されました。青いガラスの器に盛られた岩ガキをお出しすると、「見ているだけで涼しくなりますね。暑さで失っていた食欲が戻ってきました」とおっしゃっていただけました。器は、料理の温度だけでなく「体感温度」もコントロールできるのです。
一年で最も豊かな時期といえる秋の越前。器選びのテーマは「成熟」と「温かみ」です。
脂の乗った秋鯖やイカ、地元の松茸といった深い味わいを持つ食材には、土の温もりを感じる陶器や漆器の深い艶がよく合います。紅葉した葉や稲穂をあしらうこともあり、器全体で秋の実りを表現します。
秋の料理には、夏の爽やかさとは異なる滋味深さが求められます。器も手に取った時にずっしりとした温かみを感じるような、落ち着いた風合いのものを選ぶことで、料理が持つ「円熟した旨味」と響き合わせるのです。
越前がにを頂点とする冬の王者たちが登場する季節。器選びのテーマは「静寂」と「気品」です。
純白の磁器や雪の結晶を描いた器は、冬の海の厳しい静寂と、その中で育まれた越前がにの気高い存在感を際立たせます。あえて装飾の少ないシンプルな器を選ぶことで、蟹そのものが持つ鮮やかな赤色や寒ブリの身の美しさを主役として浮かび上がらせるのです。
冬の食材は、それ自体が圧倒的な存在感を放っています。器の役割は、その主役の邪魔をせず、むしろその魅力を最大限に引き立てるための静かで美しい舞台となることです。この引き算の美学が、冬の料理の品格を決定づけます。
滝の川では、器が料理や季節を表現するだけでなく、職人とお客様との間に温かい対話を生み出すきっかけにもなると考えています。
私たちのおまかせ料理は、その日限りの特別な物語です。器は、その物語の章立てを明確にし、お客様を物語の世界へ深く引き込む役割を担います。
コースの始まりを告げる前菜の小鉢、物語の転換点となるお椀、クライマックスを飾る焼き物や煮物の大皿。それぞれの器が持つ個性や佇まいが、コース全体の流れにリズムと抑揚を生み出します。
お客様が「次はどんな器で、どんな料理が出てくるのだろう」とワクワクする気持ち。それもまた食体験の重要な一部なのです。実際に、多くのお客様から「器を見るのも楽しみの一つです」というお言葉をいただいています。
カウンター越しにお客様と向き合う立ちの握りでは、器選びもよりパーソナルなものになります。
お客様との会話の中から、「この方は華やかな器がお好みかもしれない」「あちらの方は渋い風合いのものを好まれそうだ」といったインスピレーションを得て、寿司を乗せる皿をそっと変えることがあります。
それは、お客様一人ひとりのために最高の舞台を用意したいという職人からの無言のメッセージです。お客様がその心遣いに気づき、器について一言尋ねてくださった時、そこから生まれる会話が一貫の寿司をさらに味わい深いものへと変えてくれるのです。
ある日、器に詳しいお客様から「この備前焼、○○窯の作品ですね」と声をかけていただいたことがありました。その後の会話で、その器がいかに料理を引き立てているかについて語り合い、お客様にもより深く料理を味わっていただくことができました。
このような経験から、器は単なる道具ではなく、お客様との心の距離を縮める大切なコミュニケーションツールだと実感しています。
私たちが日々の器選びで実践している具体的なポイントをご紹介します。
魚の種類や部位、調理法によって最適な器は変わります。例えば、繊細な白身魚の刺身には、その透明感を損なわない薄手のガラス器や白磁を選びます。一方、濃厚な味わいのブリの照り焼きには、その力強さを受け止められる厚手の陶器が適しています。
これらの判断は、長年の経験と素材への深い理解があってこそ可能になります。毎日市場で素材と向き合い、その日の魚の状態を見極める目と、数多くの器との組み合わせを試してきた経験が活かされているのです。
器は料理の温度にも大きな影響を与えます。熱い料理には熱を逃がしにくい厚手の陶器を、冷たい料理には冷たさを保持するガラスや薄手の磁器を選ぶのが基本です。
しかし、時には意図的にこの常識を破ることもあります。例えば、熱い茶碗蒸しをあえて薄手の器で出すことで、器を通じて伝わる温かさでお客様に季節の温もりを感じていただくような演出も行います。
おまかせコースでは、全体のバランスも重要です。華やかな器ばかりでは疲れてしまいますし、地味な器ばかりでは単調になってしまいます。
コースの流れの中で、シンプルな器と装飾的な器を適度に配置し、お客様の視覚に心地よいリズムを作り出します。また、器のサイズも段階的に変化させることで、食事の満足感を段階的に高めていく演出も心がけています。
実際に私たちがどのように季節感を器で表現しているか、具体例をご紹介します。
毎年桜の季節には、桜をモチーフにした器を多用します。桜の花びらを散らしたような模様の小皿や、薄桜色の茶碗など、日本人の心に深く根ざした桜への想いを器で表現します。
特に印象的だったのは、桜の季節に来店されたお客様が、桜の花びら模様の器を見て涙ぐまれたことです。「亡くなった母が桜を愛していました。この器を見ていると、母と一緒に花見をしたあの日のことを思い出します」とおっしゃいました。
器が持つ力は、単に料理を美しく見せるだけではありません。人の記憶や感情に働きかけ、食事の時間を特別なものに変える力があるのです。
夏祭りの時期には、涼しげな青いガラス器に金魚鉢をイメージした演出を施すことがあります。透明なガラスボウルに氷を敷き、その上に色鮮やかな夏野菜を配置することで、まるで金魚鉢の中を泳ぐ金魚のような視覚効果を演出します。
このような遊び心のある演出は、特にお子様連れのお客様に喜ばれます。「まるで夏祭りの屋台にいるみたい」という声をいただいたときは、私たちの意図が正しく伝わったと嬉しく思いました。
秋の月見の季節には、まん丸な白い器を月に見立てた演出を行います。深い紺色の漆器の上に、満月のような丸い白い皿を配置し、そこに秋の味覚を盛り付けます。
この演出を見たお客様から「まるで月を見上げているような気持ちになりました。日本の美しい季節感を料理で表現していただき、心が豊かになります」という感想をいただきました。
器選びは単なる装飾ではなく、日本の文化や美意識を表現する重要な要素でもあります。
日本の美意識である「わび・さび」を器で表現することも私たちの大切な役割です。完璧ではない美しさ、時の流れを感じさせる風合い、そんな器を選ぶことで、料理に深みと趣を与えます。
例えば、少し歪んだ手作りの陶器や、使い込まれて味わい深くなった漆器などは、完璧すぎる器では表現できない温かみと人間味を料理に添えてくれます。
福井の地で営業している私たちにとって、地元の陶工や漆器職人の作品を使うことも重要な意味を持ちます。越前焼や越前漆器など、この土地で育まれた伝統工芸品を使うことで、お客様に福井の文化的豊かさも感じていただけるのです。
地元のお客様からは「故郷の器で故郷の海の幸をいただけるなんて、こんなに嬉しいことはありません」という言葉をいただいています。
器を作る陶工や漆器職人の技術への敬意も、私たちの器選びの重要な要素です。素晴らしい器は、それ自体が芸術作品です。料理人として、その芸術作品を最も美しく活かす料理を作ることが、器を作った職人への敬意の表れだと考えています。
最後に、器と料理の調和がお客様にもたらす総合的な食体験について考察します。
優れた器選びは、視覚だけでなく触覚にも働きかけます。手に取った時の重さ、表面の質感、温度の伝わり方。これらすべてが、料理を口に運ぶまでの体験を豊かにしてくれます。
例えば、熱燗を注ぐ徳利の首の細さや、お椀を持った時の手への馴染み方。これらの微細な感覚の積み重ねが、記憶に残る食体験を作り上げるのです。
コース料理では、器の変化が時間の流れを演出する重要な役割を果たします。軽やかな器から始まり、徐々に重厚感のある器へと移行することで、食事の時間にメリハリと起承転結を生み出します。
お客様が「あっという間に時間が過ぎた」と感じられるのは、器の変化が自然な時間の流れを作り出しているからでもあるのです。
最も大切なのは、器と料理の調和が、お客様の記憶に残る特別な瞬間を創出することです。「あの器に盛られたあの料理は忘れられない」そんな思い出を作ることが、私たちの最終的な目標です。
実際に、何年も前に来店されたお客様が「あの時の桜の器に盛られた春ウニが忘れられない」とおっしゃってくださったことがあります。料理の味だけでなく、器とともに記憶に刻まれた体験こそが、私たちが目指している理想の食体験なのです。
「滝の川」では、これからもお客様に最高の食体験をお届けするために、器選びにも変わらぬ情熱を注いでまいります。次回ご来店の際には、ぜひ料理だけでなく、それを包む器の美しさにも心を寄せていただければ幸いです。
そこには、越前の豊かな四季の物語と、お客様をおもてなししたいという私たちの想いが込められています。きっと、いつもとは違う新たな発見と感動をお感じいただけることでしょう。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
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※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸で、地元の豊かな海の恵みを最高の形でお届けしている海鮮料理店「滝の川」です。口コミグルメサイトで「かに料理部門日本一」の評価をいただいた当店が、越前がにと並んで情熱を注いでいるのが、カウンター越しでお客様と向き合う「立ちの握り」です。
多くのお客様が、当店の握り寿司を召し上がった瞬間、驚きの表情を見せてくださいます。「今まで食べてきた寿司と何かが決定的に違う」「口の中で何かが起きている」そんなお言葉をいただくことがよくあります。
その「何か」の正体こそ、本記事のテーマである「温度」という名の魔法なのです。
寿司職人の世界で古くから語られる理想の状態があります。「シャリは人肌、ネタは冷たく」という言葉です。この一見シンプルな表現の背後には、魚介の旨味を最大限に引き出し、口に入れた瞬間に最高の感動を生み出すための、科学的根拠と職人の長年の技術が隠されています。
当店の「立ちの握り」では、この温度管理を徹底的に追求しています。お客様の目の前で一貫一貫心を込めて握る寿司は、単なる食べ物ではありません。それは職人とお客様が一体となって創り上げる、一期一会の美食体験なのです。
今回は、なぜ「シャリは温かく、ネタは冷たく」なのか、その科学的な理由と、それを実現するための当店の見えざる努力を詳しくお話しします。この記事をお読みいただくことで、寿司に対する価値観が根底から変わることをお約束いたします。
寿司の味の8割はシャリで決まると言われるほど、シャリは寿司の土台であり魂そのものです。そのシャリのポテンシャルを最大限に引き出すカギが「温度」なのです。
私たちの舌は、温度によって味の感じ方が劇的に変化する非常に繊細なセンサーです。味覚研究によると、甘味や旨味といった味覚成分は、人の体温に近い温度帯で最も強く鮮やかに感じられることが分かっています。
冷たすぎるシャリでは、米本来の甘みや酢のまろやかな旨味が十分に感じられません。ただ冷たいご飯の塊という印象になってしまうのです。当店で提供するシャリは、人の体温に近い「人肌」の温度に保たれています。
この温度のシャリが口の中に入ると、舌は最高のパフォーマンスを発揮できる状態になります。米一粒一粒が持つ自然な甘み、そして酢が織りなす奥深い旨味の輪郭を、はっきりと捉えることができるのです。
実際に、当店にいらっしゃるお客様の中には「シャリだけでこんなに美味しいものなのか」と驚かれる方も多くいらっしゃいます。これは単なる感覚論ではなく、お客様の舌が持つ能力を、私たちが提供するシャリの温度によって最大限に引き出している結果なのです。
美味しさは舌だけで感じるものではありません。鼻腔を抜ける「香り」もまた、食体験を豊かにする重要な要素です。香り成分は、温度が高いほど揮発しやすくなる性質があります。
温かいシャリからは、炊き立てのご飯の甘い香りや、酢の爽やかで食欲をそそる香りが豊かに立ち上ります。この香りが、寿司が口に運ばれる前からお客様の期待感を高め、脳に「美味しいものが来る」という信号を送ります。
特に重要なのは「口中香(こうちゅうこう)」と呼ばれる現象です。これは寿司を口に入れ、咀嚼した瞬間に鼻へと抜けていく香りのことです。シャリが温かいことで、この口中香がより一層豊かになり、ネタの香りと融合して複雑で奥深い風味を生み出します。
ある常連のお客様は「滝の川さんの寿司は、口に入れる前から美味しそうな香りがして、食べる前からもう幸せな気持ちになる」とおっしゃってくださいます。これがまさに温かいシャリが生み出す香りの魔法なのです。
最高の寿司は、口に入れた瞬間にシャリがはらりとほどけ、ネタと一体となって消えていくと表現されます。この理想的な食感を生み出すためにも、シャリの温度は決定的な役割を果たしています。
米の粘り成分であるデンプンは、冷えると硬くなり、温かいと柔らかく粘りが出る性質があります。しかし、ただ温かければ良いというわけではありません。熱すぎると粘りが強すぎてべたつき、逆に冷たいと米粒同士がくっつかずパサパサになってしまいます。
人肌の温度帯は、米粒一粒一粒が適度な粘りを保ちつつも、お互いが強く固着しすぎない絶妙なバランスを保てる温度なのです。この状態のシャリを、職人が「空気を含ませるように」絶妙な力加減で握ることで、口に入れた瞬間の圧力でシャリがはらりとほどける、あの奇跡のような食感が生まれます。
当店の職人は、この感覚を身につけるために何年もの修行を積んでいます。「今日のシャリの状態はいかがですか」とお客様に伺うことがありますが、これは単なる会話ではなく、その日の気温や湿度に合わせた微調整の結果を確認させていただいているのです。
温かいシャリとは対照的に、その上に乗るネタは徹底した温度管理のもと、ひんやりと冷たい状態で提供されます。この温度差こそが、寿司の美味しさを劇的に高める魔法の源泉なのです。
魚介類は陸の動物の肉とは根本的に異なる特徴を持っています。海の中という低温環境で生きる変温動物である魚介類は、その細胞や酵素が低温で最も安定し、品質が保たれるようにできているのです。
温度が上がると、魚の細胞内の酵素が活性化し、自己消化が始まります。これが鮮度劣化の主な原因となります。ネタを適切な低温で管理することは、この劣化を極限まで抑制し、水揚げされたばかりのような鮮烈な味わいを保つための絶対条件なのです。
当店では、ネタケースの温度を常に2~4度に保ち、湿度も細かく管理しています。また、魚種によって最適な温度が微妙に異なるため、種類ごとに区画を分けて保存しています。例えば、脂の多い中トロやサバは少し低めの温度で、赤身のマグロは適度な冷たさで、それぞれの特性に合わせた温度管理を行っています。
魚の身は、温度が上がると柔らかくだれた状態になってしまいます。低温で管理することで、筋肉繊維がキュッと引き締まり、プリプリとした心地よい歯ごたえや、ねっとりとした官能的な食感を維持することができるのです。
特に、当店で人気の越前の甘海老や、冬場の越前がには、この温度管理が味の決め手となります。甘海老のプリッとした食感と自然な甘み、越前がにの繊細で上品な身の味わいは、適切な低温管理があってこそ最大限に引き出されるのです。
ある日、お客様から「この甘海老の食感、まるで生きているみたいですね」というお言葉をいただいたことがあります。これは決して大げさな表現ではなく、私たちの温度管理が生み出す、まさに水揚げされたままの鮮度を保っている証拠なのです。
当店の寿司が「口の中で完成する」と表現される理由がここにあります。温かいシャリと冷たいネタが口の中で出会うと、シャリの熱がネタに伝わり始めます。この瞬間、ネタの表面の脂がわずかに溶け出し、旨味と香りが爆発的に解放されるのです。
これは口の中で一瞬の「加熱調理」が行われているようなものです。まず舌はシャリの温かさと米の甘みを感じます。次にネタの冷たさと鮮烈な食感に驚きます。そして咀嚼するにつれて両者が一体となり、溶け出した脂の旨味とシャリの酸味が絡み合い、複雑で多層的な味わいへと変化していきます。
この動的な味の変化こそが、温度差が生み出す最大の魅力なのです。作り置きの寿司や、すべてが同じ温度の寿司では、決して体験することのできない感動がそこにはあります。
この「シャリは温かく、ネタは冷たく」という理想の状態は、作り置きでは決して実現できません。お客様の目の前で、食べる直前に握られる「立ちの握り」だからこそ到達できる、究極の領域なのです。
当店の厨房では、「シャリ番」と呼ばれる職人が、おひつの中のシャリの温度と湿度を常に最高の状態に保っています。この職人は、お客様の食事のペースを見ながら、少量ずつ最適な状態のシャリを握り手に渡します。
シャリの温度管理は、単に温かければ良いというものではありません。季節や天候、その日の湿度によって微妙な調整が必要です。夏場は少し温度を下げ気味に、冬場は心持ち温かめに、雨の日は湿度を考慮してさらに細かく調整します。
おひつ自体も特別に作られたもので、木の種類や厚さまで計算されています。この木製のおひつが、シャリの温度を一定に保ち、余分な水分を適度に吸収して、最適な状態を維持してくれるのです。
長年修行を積んだシャリ番の職人は、おひつを触っただけでシャリの状態を把握できます。「今日のシャリは少し水分が多めですね」「明日は気温が下がるので、少し調整が必要です」といった会話が厨房では日常的に交わされています。
ネタは、ギリギリまで低温のネタケースで管理され、お客様のご注文が入ってから、あるいはコースの流れに合わせて、その都度切りつけられます。これにより、ネタの温度上昇を最小限に抑え、最高の鮮度を保つことができるのです。
特に刺身包丁の温度管理も重要なポイントです。当店では、包丁を使用する前に冷水で冷やし、ネタを切る際の摩擦熱による温度上昇を防いでいます。また、一つのネタを切り終えるごとに包丁を拭き、次のネタに前の魚の脂や血が移らないよう細心の注意を払っています。
魚種によって最適な切り方も異なります。マグロのような赤身は繊維を断つように、サーモンのような脂の多い魚は繊維に沿って、それぞれの特性を活かした切り方で、食感と味わいを最大限に引き出しています。
握りの作業において、職人の手の温度は諸刃の剣です。シャリにとっては適温ですが、ネタにとっては大敵となります。この矛盾を解決するため、当店の職人は常に冷水で手を冷やし、最小限の手数で素早く握り上げる技術を身につけています。
一人前の職人になるには、この手の温度管理だけで数年の修行が必要です。手を冷やしすぎるとシャリが冷えてしまい、温かすぎるとネタの温度が上がってしまう。この絶妙なバランスを保つことが、立ちの握りの最も難しい技術の一つなのです。
握る際の手の動きも重要です。シャリを握る際は手のひらの温度を活用し、ネタに触れる際は指先の冷たい部分を使う。このような細かな技術が、一貫一貫に込められているのです。
立ちの握りの真髄は、単に温度管理された寿司を提供することではありません。お客様とのコミュニケーションを通じて、その方だけのための特別な一貫を創り上げることにあります。
お客様が召し上がるペースに合わせて、一貫ずつ提供することで、握りたてのシャリとネタの温度コントラストが最も際立つ最高の瞬間を逃すことがありません。
食べるのが早いお客様には、次の一貫の準備を素早く進め、ゆっくり味わって召し上がるお客様には、その時間を尊重して次の準備を調整します。この微妙なタイミングの調整が、それぞれのお客様に最高の状態でお寿司を提供するための重要な技術なのです。
あるお客様は「ここの寿司は、まるで自分のために特別に作られているような気がする」とおっしゃってくださいました。これは決して偶然ではなく、お客様一人ひとりに合わせた細やかなサービスの結果なのです。
会話の中からお客様の好みを探り、「このネタは少しシャリを多めにして、温度をしっかり感じていただきましょう」「次の一貫は、さっぱりと召し上がれるよう、少し冷ための温度でご用意します」といった微調整を行います。
例えば、脂の多いネタがお好みの方には、シャリの温度を少し高めにして脂の溶け出しを促進し、さっぱりとした味がお好みの方には、ネタの温度を少し低めにして引き締まった食感を強調します。
このような調整は、長年の経験と技術があってこそ可能になるものです。お客様の表情や食べ方を観察し、その場で最適な調整を行う。これが立ちの握りの醍醐味なのです。
当店のカウンターは、職人にとってのステージでもあります。お客様と職人が一体となって創り上げるライブ感こそが、ただ美味しいだけでなく、心に深く刻まれる感動的な食体験を生み出すのです。
握る音、包丁のリズム、シャリとネタが出会う瞬間の美しさ。これらすべてが、お客様の五感に訴えかけ、食事という行為を特別な体験へと昇華させます。
「寿司を食べに来たというより、何か特別なショーを見に来たような感覚でした」というお言葉をいただくことがあります。これこそが、私たちが目指している「立ちの握り」の理想の形なのです。
当店であなたが口にする一貫の寿司には、「シャリは人肌、ネタは冷たく」という言葉に隠された緻密な科学的根拠と、それを実現するための職人の見えざる努力、そしてお客様に最高の瞬間を届けたいという熱い情熱が込められています。
それは口の中で完成する、ほんの数秒間の奇跡です。温かいシャリが米の甘みを解き放ち、冷たいネタが鮮烈な食感を主張する。そして両者が出会い、一体となった瞬間に、これまで味わったことのない旨味の宇宙が広がります。
この感動は、作り置きの寿司や、マニュアル化されたサービスでは決して体験することはできません。お客様一人ひとりのために、その瞬間のためだけに全神経を集中させて握られる「立ちの握り」だからこそ到達できる、美食の頂なのです。
当店の職人たちは、毎日この理想を追求し続けています。温度計では測れない微妙な感覚、数値では表せない繊細な技術、そして何よりもお客様に喜んでいただきたいという強い想い。これらすべてが結集して、一貫の寿司が完成するのです。
次にあなたが寿司を召し上がる機会がございましたら、ぜひその「温度」を意識してみてください。シャリの温かさがもたらす米の甘みと香り、ネタの冷たさが生み出す引き締まった食感、そして両者が口の中で出会った瞬間の味の変化を感じていただければと思います。
そして、もし本物の感動を味わいたいとお考えでしたら、ぜひ当店のカウンターまでお越しください。言葉では伝えきれない「温度という魔法」の真髄を、あなたの舌で、心で、感じていただけることを心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸で海鮮料理を提供する「滝の川」です。おかげさまでかに料理部門日本一という評価をいただいておりますが、私たちが大切にしているのは、素材の良さだけではありません。
今回は、あまり表に出ることのない私たちの技術についてお話しします。同じ魚から切り出した刺身でも、切り方ひとつで味が劇的に変わることをご存知でしょうか。
「刺身なんて、新鮮な魚を切っただけでしょ」と思われるかもしれませんが、実は奥の深い技術の世界があります。今日は、その一端をご紹介したいと思います。
私たちが「美味しい」と感じるとき、実は舌で感じる味だけでなく、食感も大きく影響しています。刺身の場合、この食感をコントロールするのが「切り方」なのです。
例えば、同じ魚でも薄く切れば舌全体に広がるような食感になり、厚く切ればしっかりとした歯ごたえが楽しめます。これは舌に触れる表面積の違いによるものです。
魚の身には、人間の筋肉と同じように繊維が走っています。この繊維をどう切るかで、食感は大きく変わります。
私たちは、その魚の特性に合わせて、どちらの切り方がベストかを判断しています。身が締まった魚なら繊維を断つように、柔らかい魚なら少し歯ごたえが残るように切り分けるのです。
先日、常連のお客様から「同じヒラメなのに、前回と今回で食感が違いますね」とお声をいただきました。実は、その日の魚の状態に合わせて、わずかに切り方を変えていたのです。
このように、お客様に気づいていただけるかどうかは別として、私たちは常に魚と対話しながら、最適な切り方を選択しています。
テレビで寿司職人が刺身を切る様子をご覧になったことがあるでしょう。包丁をスッと長く引くようにして切る、あの技術を「引き切り」といいます。
これは見た目のパフォーマンスではありません。魚の細胞を可能な限り壊さず、旨味成分の流出を防ぐための重要な技術なのです。
魚の美味しさの源である旨味成分やアミノ酸は、一つ一つの筋細胞の中に詰まっています。包丁を上から押し付けるように切ってしまうと、この細胞が潰れて、せっかくの旨味が外に流れ出してしまうのです。
当店で実際に比較実験をしたことがあります。同じ魚を「押し切り」と「引き切り」で切り分けて、スタッフで食べ比べをしました。
結果は明らかでした。引き切りで切った刺身の方が:
この差は、お客様にも確実に伝わります。だからこそ、私たちは手間を惜しまず、一切れ一切れを丁寧に引き切りしています。
引き切りを成功させるには、包丁の切れ味が何より大切です。当店の料理長は、毎日の仕事の前後に必ず包丁を研ぎます。
砥石に当てる角度、力加減、その日の湿度まで考慮した研ぎの作業。これは技術の基礎であり、素材への敬意でもあるのです。
春に旬を迎える白身魚は、冬の魚と比べて脂が軽やかで、身質が繊細です。この特徴を活かすため、私たちは「薄造り」という技術を使います。
薄造りは、身を薄く削ぐように切る技法です。これにより、舌にまとわりつくような滑らかな食感と、繊細な旨味を楽しんでいただけます。
実際に、春のヒラメを薄造りでお出しすると、お客様から「春の海の清々しさを感じる」というお言葉をいただくことがあります。これこそ、薄造りが目指す効果なのです。
対照的に、冬の王者である寒ブリには全く違うアプローチをします。厳しい海で育った寒ブリの身は、脂が乗り、力強い旨味を蓄えています。
この場合、私たちは「平造り」を少し厚めに施します。一切れにしっかりとした厚みを持たせることで、噛みしめた瞬間に濃厚な脂と旨味が口いっぱいに広がる体験を演出できるのです。
先日も、寒ブリをお召し上がりいただいたお客様から「口の中で脂が踊るようだ」という表現をいただきました。これは、厚造りの技術があってこそ生まれる感動です。
秋に旬を迎えるイカには、「飾り包丁」という特殊な技術を使います。イカの表面に格子状や松笠状に浅く細かい切り込みを入れるのです。
この技術により:
飾り包丁ひとつで、イカの甘みは数倍にも感じられるようになります。これは、見た目の美しさだけでなく、味覚的な効果も狙った技術なのです。
最高の切れ味を生み出す包丁は、私たち職人の魂そのものです。当店では、料理長をはじめ全スタッフが、毎日の仕事の前後に包丁を研ぐ時間を大切にしています。
この時間は、単に道具のメンテナンスではありません。精神を集中させ、その日お客様にお出しする料理への気持ちを整える、大切な儀式でもあるのです。
特に当店のカウンター席では、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分を察しながら、刺身の厚さや切り方を微調整します。
「もう少し歯ごたえがある方がお好きですか」 「このネタには、少しだけ厚めに切りましょうか」
このライブ感あふれるコミュニケーションの中で生まれる一切れこそ、マニュアル化されたサービスでは決して到達できない、究極のパーソナルな体験なのです。
私たちがお出しする刺身の一切れは、単体で完結するものではありません。それは、その日の「おまかせ料理」という大きな物語の一部です。
前菜のさっぱりとした味わいの後には、少し食感のある切り方でアクセントを。濃厚な焼き物の前には、口の中をリフレッシュさせるような繊細な切り方を。
コース全体の調和を考慮して、一品一品の役割をデザインしているのです。
「同じ魚なのに、これまで食べていたものと全然違う」 「一切れ食べただけで、海の恵みを感じられる」 「包丁の技術って、こんなに大切なものだったんですね」
このようなお声をいただくたび、私たちの技術への取り組みが報われたと感じます。
当店では、ベテランの職人から若手への技術継承を大切にしています。ただし、単に技術を真似るのではなく、なぜその技術が必要なのか、どんな効果があるのかを理解することから始めます。
最近では、若手スタッフが新しい切り方のアイデアを提案することもあります。伝統的な技術に新しい発想を加えることで、さらに美味しい刺身を追求し続けているのです。
私たちが技術にこだわる根本的な理由は、素材への敬意です。越前海岸の豊かな海で育った魚たち。漁師さんが命がけで獲ってきた大切な命。
その価値を最大限に引き出し、お客様に感動をお届けするのが、私たち料理人の使命だと考えています。
滝の川の一切れの刺身。その滑らかな舌触り、心地よい歯ごたえ、口の中に広がる豊かな旨味。その背後には、夜明け前の市場で最高の素材を見つけ出す目があり、魚の個性を読み解き、その生命力を最大限に引き出すための、包丁一本に込められた無数の思考と技術があります。
次にあなたが当店を訪れ、お造りの一皿が目の前に置かれたなら、ぜひその一切れをじっくりと眺めてみてください。その美しい切断面の輝き、寸分の狂いもない厚さ。そこには、言葉以上に雄弁に、私たちの料理への情熱とお客様への敬意が語られています。
食べることは、単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを獲る人々の努力、そして調理する者の技術と想い、すべてが繋がった時に生まれる感動体験なのです。
店舗情報
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電話: 0776-43-0930
営業時間:
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FAX: 0778-39-1923
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日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
皆さま、こんにちは。福井県越前海岸で海鮮料理店を営んでおります「滝の川」です。
今日は、普段お客様にはあまりお話しすることのない、私たち料理人の朝の仕事についてお話ししたいと思います。
「なぜ料理長は毎朝市場へ行くのですか?」
これは、お客様からよくいただくご質問です。今は便利な時代で、インターネットで注文すれば翌日には新鮮な魚介類が届きます。わざわざ早起きして市場まで足を運ぶ必要はないのではないか、そう思われるのも当然でしょう。
しかし、私たちには譲れない理由があります。それは、本当に美味しい料理は、その日その瞬間にしか存在しない「最高の素材」を見つけ出すことから始まるからです。
そして、その最高の素材を見極めるために必要なのが、長年の経験で培った「五感」なのです。
同じ魚種でも、一匹一匹の個性は全く違います。これは実際に見てみないと分からないことです。
例えば、昨日お客様に大変喜んでいただいた寒ブリがあったとします。同じ漁港で、同じ漁師さんが獲った同じ寒ブリでも、今日市場に並んでいるものが昨日と同じ品質とは限りません。
魚には個体差があり、脂の乗り方も身の締まり具合も一匹ずつ異なります。だからこそ、料理長が自分の目で確かめ、触れて、匂いを嗅いで、その日の最高の一匹を選び抜く必要があるのです。
魚の味は季節によって大きく変わります。しかし、その変化はカレンダー通りではありません。
春の白身魚が一番美味しくなる時期は、気温や水温、潮の流れなどによって年ごとに微妙にずれます。これは実際に市場で魚を見て、触れてみないと分からないものです。
私たちの料理長は、毎日市場に通うことで、こうした自然の微妙なリズムを肌で感じ取っています。そして、その日その時に一番美味しい魚を選んでいるのです。
市場は単に魚を売買する場所ではありません。海の恵みを分けていただく、大切なコミュニティなのです。
長年市場に通い続けることで、漁師さんや仲買人の方々との間に深い信頼関係が生まれます。顔なじみの方から「今日は特別に良いのが獲れたよ」と教えていただいたり、一般には出回らない貴重な魚を分けていただいたりすることもあります。
この人と人とのつながりは、どんなに便利な仕組みでも代えることができない、私たちの宝物です。
料理長の素材選びは、まず「見る」ことから始まります。
魚の目をチェック
新鮮な魚の目は、黒目がはっきりしていて、透明感があります。時間が経つと目は濁り、窪んでしまいます。私たちの料理長は、魚の目を見ただけで、その魚がいつ獲れたものか、どのように扱われてきたかが分かります。
身の張り具合を確認
魚の身がピンと張っているかどうかも重要なポイントです。新鮮で良い魚は、見た目にも力強さがあります。これは、その魚が元気に泳いでいた証拠でもあるのです。
鰓(えら)の色で鮮度判定
鰓蓋を開けて中の色を確認します。新鮮な魚の鰓は鮮やかな赤色をしていますが、時間が経つとくすんだ色に変わってしまいます。
実際に料理長に同行させていただいたことがありますが、魚を一瞥しただけで「この魚は昨日の夕方に獲れたもので、氷の管理も良好。刺身にするのに最適です」と判断していました。その的確さには、何度見ても驚かされます。
視覚で候補を絞り込んだ後、実際に魚に触れて最終確認を行います。
弾力性のチェック
魚の腹の部分を軽く押して、その反発力を確かめます。新鮮な魚は指を跳ね返すような強い弾力があります。これは身の締まり具合を知る重要な手がかりです。
脂の乗り具合を推定
触れた感触で、その魚の脂の乗り具合も推定できます。同じ魚種でも個体によって脂の量は大きく異なり、それが味に直結します。
料理長はよく「指先は第二の目」と言います。長年の経験により、わずかな触感の違いから、その魚の持つポテンシャルを読み取ることができるのです。
魚介類にとって、匂いは鮮度を物語る最も正直な指標です。
潮の香りと生臭さの違い
新鮮な魚は、生臭いのではなく、その魚が育った海を思わせる爽やかな「潮の香り」がします。この香りを正確に嗅ぎ分ける能力は、プロの料理人にとって必須のスキルです。
微細な異臭の検知
鮮度が落ち始めると、人間の鼻では感じ取れないレベルの微細な匂いの変化が起こります。私たちの料理長は、この変化を決して見逃しません。
ある日、一見新鮮に見える魚を料理長が「これはダメですね」と判断したことがありました。私には分からない違いでしたが、後で確認すると確かに品質に問題がありました。プロの嗅覚の鋭さを痛感した瞬間でした。
意外に思われるかもしれませんが、聴覚も重要な役割を果たします。
市場の活気から情報収集
市場の活気や競りの威勢の良い声は、その日の水揚げ状況を物語っています。活気のある日は良い魚が多く揚がっている証拠でもあります。
人々の会話に耳を傾ける
漁師さんや仲買人の方々の会話には、貴重な情報が含まれています。「今日の○○漁港の魚は特に良い」といった情報を聞き逃さず、自分の判断と照らし合わせることで、より良い選択ができるのです。
市場では実際に魚を味わうことはできませんが、料理長の頭の中では、目の前の魚を調理した時の味が鮮明にイメージされています。
味のシミュレーション
魚を見て、触れて、匂いを嗅いだ瞬間、その魚を刺身にした時の食感、焼いた時の香り、煮付けた時の旨味の広がりが、料理長の脳内で詳細にシミュレートされています。
コース全体の構成を考える
一匹の魚だけでなく、その日仕入れる他の食材との組み合わせも同時に考えます。濃厚な味の後には繊細な味を、脂の強い魚の前にはさっぱりした前菜を、といったように、食事全体の流れまで市場で構想されているのです。
私たちの料理長の一日は、まだ暗い早朝4時から始まります。
市場に向かう車の中で、その日の天候や潮の満ち引き、前日の海の様子などを頭の中で整理します。これらの情報は、どんな魚が良い状態で揚がっているかを予想するための重要なデータです。
市場に到着すると、まず全体を一巡りして、その日の水揚げ状況を把握します。どんな魚種がどのくらい揚がっているか、全体的な品質はどうか、価格の動向はどうかなど、様々な情報を収集します。
候補となる魚を見つけると、いよいよ本格的な選別が始まります。
まずは遠くから全体の様子を観察し、次に近づいて詳細をチェックします。目、鰓、身の張り、色艶など、様々な角度から検証していきます。
この過程は、まさに魚との対話と言えるでしょう。料理長は魚の声なき声に耳を傾け、その魚が持つ物語を読み取ろうとしているのです。
全ての検証を終えて初めて、仕入れるかどうかの最終判断を下します。
時には、見た目は申し分ないのに、わずかな匂いの違いで仕入れを見送ることもあります。また、外見はそれほどでもないのに、触感や匂いから隠れたポテンシャルを見抜いて仕入れることもあります。
この判断力こそが、長年の経験と五感を研ぎ澄ませてきた職人だけが持つ、特別な能力なのです。
私たちが毎朝市場に通うのは、お客様に「今日だけの特別な一皿」を提供したいからです。
同じメニュー名でも、使用する素材によって味は大きく変わります。その日一番良い素材を使うことで、昨日とは違う、明日とも違う、その瞬間にしか味わえない食体験を提供できると信じています。
市場での仕入れを通じて、私たちは自然の恵みのありがたさを日々実感しています。
海の状態、天候、漁師さんの技術、市場の方々の目利き、そして運輸業者の方々の丁寧な仕事。多くの方々の努力があって初めて、素晴らしい素材が私たちの手元に届きます。
この感謝の気持ちを込めて、一つ一つの素材を大切に調理し、お客様にお出ししているのです。
五感を使った素材選びの技術は、マニュアル化することが困難な、まさに職人の技です。
私たちは、この技術を若い料理人たちに継承していくことも重要な使命だと考えています。実際に市場に同行させ、魚を触らせ、匂いを嗅がせ、経験を積ませることで、次世代の職人を育てているのです。
なぜ料理長は毎朝市場へ行くのか。その答えは、五感を駆使して最高の素材を見つけ出し、お客様に特別な食体験を提供したいという、私たちの強い想いにあります。
効率や便利さとは対極にある、昔ながらの方法かもしれません。しかし、この愚直な仕事こそが、お客様に「滝の川でしか味わえない感動」をお届けする源になっていると確信しています。
次回お食事をしていただく際には、ぜひその一皿に込められた物語を思い出してください。夜明け前の市場で、料理長が全神経を集中させて選び抜いた素材が、あなたの目の前に運ばれているのです。
店舗情報
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電話: 0776-43-0930
営業時間:
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FAX: 0778-39-1923
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「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
皆さま、こんにちは。福井県越前海岸で海鮮料理をご提供させていただいております「滝の川」です。
今回は、私たちのお店について詳しくご紹介させていただきたいと思います。なぜ多くのお客様にご愛顧いただけているのか、どのような想いでお料理をお作りしているのか、そして皆さまにどのような体験をお届けしたいのか。そのすべてをお話しさせていただきます。
私たちは、単なる飲食店ではありません。越前の海の恵みを通じて、皆さまの人生に特別な瞬間をお届けする場所でありたいと考えています。
多くの方が「越前といえば冬の蟹」とお考えかもしれませんが、実はそれだけではございません。私たちは一年を通じて、その時期にしか味わえない最高の海の幸をご用意しています。
春には生命力あふれる白身魚や春ウニが水揚げされます。この時期のウニは、冬の荒波を乗り越えた深い味わいが特徴です。実際に、春に初めてご来店いただいたお客様が「こんなに美味しいウニは初めて」と感動されるお声をよくいただきます。
夏になると、天然岩ガキが旬を迎えます。私たちが「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と呼んでいるこの時期の岩ガキは、まさに海のミルクそのもの。濃厚でありながら後味はすっきりとした、夏の贅沢な味覚です。
秋には円熟した旨味の秋鯖やイカが美味しい季節。特に秋鯖の脂の乗りは格別で、口の中でとろけるような食感をお楽しみいただけます。
私たちが完全予約制を採用している理由は、決してお客様を選ぶためではありません。むしろ逆で、お一人お一人のお客様に最高の体験をお届けしたいからなのです。
予約をいただくことで、その日の最高の食材を事前に確保できます。また、お客様のお好みやアレルギーについても事前にお聞きし、それに合わせたお料理をご準備できます。これは、当日来店されてメニューから選んでいただく形式では絶対に実現できないサービスです。
例えば、先日お越しいただいたお客様は、奥様が甲殻類アレルギーをお持ちでした。事前にお聞きしていたため、蟹の代わりに特別に仕入れた高級白身魚をご用意し、ご夫婦で安心してお食事を楽しんでいただけました。
私たちの料理長は、長年の経験で培った確かな目利きで食材を選び抜きます。同じ魚でも、その日の状態、脂の乗り具合、身の締まり方を見極めて、最適な調理方法を選択しています。
特に「立ちの握り」と呼ばれる私たちの握り寿司は、お客様との対話の中で生まれる特別な技術です。お客様の好みに合わせて、シャリの温度や握りの強さを微調整し、魚の繊維や脂の乗り具合まで計算し尽くしたお寿司をお作りしています。
初めて私たちのお店にお越しいただくお客様の中には、「完全予約制って敷居が高そう」と不安に思われる方もいらっしゃいます。しかし、そんな心配は一切無用です。
私たちは、初めてのお客様には特に丁寧にご案内させていただいています。お料理の説明はもちろん、食べ方のコツや、その食材の特徴などもお話しします。堅苦しい雰囲気ではなく、まるで家族や友人に美味しいものを紹介するような、温かい雰囲気でお迎えしています。
先月お越しいただいた東京からのお客様は、「最初は緊張していたけれど、お話ししているうちにとてもリラックスできました。料理の説明も分かりやすくて、本当に楽しい時間でした」とお話しくださいました。
私たちには、10年以上通ってくださる常連様もたくさんいらっしゃいます。そうしたお客様とは、もはや家族のような関係を築いています。
ある常連様は、毎年お誕生日に奥様とお越しになります。私たちはその方のお好みを熟知しているため、特別なお誕生日コースをご用意し、いつもとは少し違った演出でお迎えしています。昨年は、お孫さんがいらしたということで、お子様向けのメニューも特別にお作りしました。
また別の常連様は、お仕事での接待でよくご利用いただいています。その方のお客様の好みや、どのような席配置がよいかなども把握しており、いつも成功する接待のお手伝いをさせていただいています。
私たちのお店は、お客様の人生の大切な節目にもご利用いただいています。結婚記念日、還暦のお祝い、お子様の合格祝いなど、様々な特別な日にお越しいただいています。
そうした際には、普段のお料理にプラスアルファの演出を加えさせていただいています。例えば、結婚記念日のお客様には、紅白の食材を使った特別なお造りをご用意したり、お祝いの席にふさわしい華やかな盛り付けをしたりしています。
現代は、いつでもどこでも同じものが食べられる便利な時代になりました。しかし、その便利さの代償として、私たちは「旬」の本当の価値を見失いかけているのではないでしょうか。
私たちが考える「旬」とは、単にその時期に獲れるということではありません。その時期だからこそ最も美味しく、栄養価も高く、そして最も生命力に溢れている状態のことです。
例えば、冬の越前がに。寒い海で身を引き締めた蟹は、夏場とは比べものにならない甘みと旨味を持っています。これは冷凍技術がどんなに発達しても、決して再現できない自然の恵みなのです。
私たちがご提供する食材は、すべて越前の海で生きていた生命です。その生命に感謝し、一尾たりとも無駄にすることなく、大切に調理させていただいています。
お客様にも、この「生命をいただく」という感覚を大切にしていただきたいと考えています。目の前の一皿が、どのような海で、どのように獲れたものなのか。そうしたストーリーもお料理と一緒にお伝えすることで、より深い感動を味わっていただけると信じています。
実際に、お料理の説明を聞いたお客様から「普段何気なく食べていた魚が、こんなにも尊い存在だったとは思わなかった」というお声をいただいたことがあります。
お食事の前後には、ぜひ越前海岸の美しい自然もお楽しみください。早朝の活気あふれる漁港では、その日水揚げされたばかりの新鮮な魚介類をご覧いただけます。夕方には、日本海に沈む息をのむほど美しい夕日をお楽しみいただけます。
こうした自然の美しさを五感で感じていただくことで、お食事の感動もより一層深まることでしょう。都市部ではなかなか味わえない、自然と一体となった食体験をお届けしたいと考えています。
福井市の中心部に近い御幸に位置する御幸店は、アクセスの良さが大きな魅力です。お車でお越しの方はもちろん、公共交通機関をご利用の方にも便利な立地にございます。
店内は洗練された落ち着いた雰囲気で、ビジネスでのご接待や、大切な方との特別なお食事にも最適です。ランチタイムとディナータイム、両方の時間帯で営業しており、様々なシーンでご利用いただけます。
特にビジネスでのご利用の場合、重要な商談の成功をお料理でサポートさせていただけるよう、細心の注意を払ってサービスさせていただいています。お相手様に喜んでいただけるよう、福井の海の幸の素晴らしさを丁寧にご説明し、会話が弾むようなお手伝いもさせていただいています。
越前海岸沿いに佇む本店は、まさに海の幸が生まれる場所に最も近い舞台です。窓の外に広がる日本海を眺めながらお食事をお楽しみいただけるため、より一層海の恵みを実感していただけることでしょう。
潮の香りを感じながらいただく一皿は、本当に格別な味わいです。特に夕方の時間帯には、海に沈む夕日を眺めながらのお食事をお楽しみいただけます。これは本店ならではの特別な体験です。
ドライブを兼ねてお越しになるお客様も多く、越前の自然そのものを満喫していただける立地となっています。お食事の前後には、海岸散歩や周辺の観光スポット巡りなどもお楽しみいただけます。
改めて、私たちが完全予約制を採用している理由をお話しさせてください。これは決してお客様を選別するためではなく、お一人お一人に最高の体験をお届けするための重要なシステムなのです。
予約をいただくことで、当日の仕入れを最適化できます。無駄な仕入れを避け、本当に必要な分だけの最高級食材を確保することができます。これにより、品質の妥協なく、かつ適正な価格でご提供することが可能になります。
また、お客様の人数やご希望に合わせて、テーブルセッティングや調理の準備を事前に整えることができます。これにより、お待たせすることなく、スムーズで快適なお食事時間をお過ごしいただけます。
私たちでは、お客様の利便性を考え、三つの方法でご予約を承っています。それぞれに特徴がございますので、お客様のお好みに合わせてお選びください。
お電話でのご予約は、直接お話しながら詳細をお決めいただけるため、アレルギーや特別なご要望がある場合に特に便利です。福井御幸店は0776-43-0930、越前町本店は0778-39-1120でお受けしています。
ただし、蟹シーズンなどの繁忙期は、お電話が大変繋がりにくくなる場合がございます。その際は、以下のメールやショートメッセージをご活用ください。
Eメールでのご予約は、24時間いつでもお送りいただけます。echizenkani@outlook.jpまで、お名前、ご希望日時、人数、ご連絡先、アレルギーの有無などを明記してお送りください。後ほど私どもから折り返しご連絡いたします。
ショートメッセージ(SMS)でのご予約も承っています。080-3706-4113まで、メールと同様の内容をお送りください。こちらも確実な連絡手段の一つとして、多くのお客様にご利用いただいています。
私たちは、ありがたいことに口コミグルメサイトで「かに料理部門日本一」という評価をいただいています。これは、私たち自身が驚くほどの栄誉でした。
しかし、この評価をいただけたのは、決して私たちだけの力ではありません。長年にわたってご愛顧いただいている常連のお客様、遠方からわざわざお越しいただくお客様、そして私たちの想いを理解し、応援してくださる全ての皆様のおかげです。
この評価に恥じることのないよう、これからも一層精進してまいります。そして、まだお越しいただいていない皆様にも、この評価の理由を実際に体験していただきたいと心から願っています。
現代は確かに便利な時代になりました。しかし、その便利さの中で失われつつあるものもあります。季節を感じる心、食材への感謝の気持ち、人と人が心を通わせる時間の温かさ。
私たちは、お料理を通じてそうした大切なものを皆様にお届けしたいと考えています。忙しい日常から少し離れて、ゆっくりと食事を味わい、大切な方との時間を過ごしていただく。そんな特別な時間と空間を提供することが、私たちの使命だと思っています。
長い間お読みいただき、ありがとうございました。私たちの想いや、お店の魅力について、少しでもお伝えできていれば幸いです。
最後になりましたが、私たち「滝の川」スタッフ一同、皆様との新たな出会いを心よりお待ちしています。越前の海の素晴らしさを、私たちの心を込めたお料理を通じて、皆様に感じていただけることを楽しみにしています。
きっと、皆様の人生に残る特別な食体験をお届けできると確信しています。ぜひ一度、私たちのお店の暖簾をくぐっていただければと思います。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
こんにちは、滝の川です。今日は私たちのお店が、なぜ多くの食通の方々から「今まで食べた中で最高だった」「食の常識が変わった」といったお声をいただけるのか、その理由をお話しさせていただきます。
口コミグルメサイトのかに料理部門で日本一に輝いたという実績も確かに嬉しいものですが、それ以上に私たちが大切にしているのは、お客様に「越前の海の宝石たち」との特別な出会いを提供することです。
観光ガイドブックには載っていない、本当の越前海岸の魅力。それを知っていただくことで、きっとあなたの「美味しい」の基準も変わるはずです。
多くの方が「越前といえば冬の蟹」とお考えでしょう。確かに越前がには素晴らしい食材です。しかし、私たちがお伝えしたいのは、越前海岸の魅力は一年中続いているということです。
春になると、冬の荒波が嘘のように海は穏やかになります。この時期の白身魚は格別です。冬の脂がたっぷり乗った魚とは全く違う、清冽で繊細な味わいを持っています。まるで海の新緑を口にしているような、すがすがしさがあります。
特に印象的だったのは、先日いらしたお客様のエピソードです。「白身魚は冬が一番美味しいと思っていました」とおっしゃっていたその方が、春の白身魚を召し上がった瞬間、「こんなに上品で繊細な味があるなんて知りませんでした」と驚かれていました。
そして春ウニ。海水温の上昇とともに甘みを増すこの一瞬を捉えた春ウニの味わいは、一年中食べられる冷凍ウニとは別次元の美味しさです。とろけるような甘みと上品な後味は、多くのお客様を感動させてきました。
夏の主役といえば、当店が「間違いのない信頼の岩牡蠣」として自信を持ってお出しする天然岩ガキです。養殖ものとは一線を画す、越前の清らかな海水が育んだその身は、まさに「ミルクたっぷりプリンプリン状態」です。
海のミネラルを凝縮した濃厚なクリームのような味わい。口に含んだ瞬間に広がる官能的な美味しさと、後を引く爽やかな潮の香りは、「カキは冬のもの」という思い込みを完全に覆します。
実際に、夏にいらしたお客様から「今まで牡蠣は冬にしか食べませんでしたが、夏の岩ガキの方が好きになりました」というお声をいただくことも多いのです。
実りの秋、海の幸もまた円熟の極みに達します。私たちがお出しする秋鯖は、単に脂が乗っているだけではありません。その脂の質、香り、身との一体感は、これまで召し上がった鯖の概念を覆すほどの完成度を誇ります。
軽く炙ることで立ち上る香ばしさは、まさに秋の海の豊かさそのものです。また、身が締まり強い甘みを放つ秋のイカも同様です。旬の頂点で味わうイカが持つ、ねっとりとした甘みと食感の奥深さを一度知ってしまうと、他の季節のイカでは物足りなく感じてしまうかもしれません。
先日、食通として知られるお客様が「これまで鯖はこんなに美味しいものだとは思いませんでした」とおっしゃっていたのが印象的でした。
このように、四季それぞれに主役が存在し、一年を通じて感動のピークがあるのが越前海岸の真の魅力なのです。
最高の素材は、確かに美味しい料理の必要条件です。しかし、それだけでは十分ではありません。私たちが食通の方々を唸らせることができる理由は、その選び抜かれた素材のポテンシャルを120%引き出す技術にあります。
毎朝、私は市場で素材と向き合います。これは単に新鮮な魚を仕入れるということではありません。魚の目の輝き、身の張り、匂い、そしてその日の天候や潮の流れまで考慮して、真に価値のある一匹を選び抜くのです。
同じ魚種でも、個体差、季節差、産地差があります。この微細な違いを見極めることで、スタートラインから他店との圧倒的な差が生まれます。
選び抜かれた素材は、科学的な知見と長年の経験に裏打ちされた技術によって、さらなる高みへと昇華されます。
刺身一つとっても、魚の繊維の方向、脂の分布を理解し、最適な厚さや角度で包丁を入れます。加熱調理では、素材の特性に合わせて1℃、1秒単位で火入れをコントロールします。
時には、あえて数日寝かせることでアミノ酸を分解させ、旨味成分を増幅させることもあります。これは「新鮮さが全て」という単純な考えを超えた、職人としての仕事なのです。
お客様からよく「なぜこんなに美味しくできるのですか」と聞かれます。その答えは、素材の時間を最適にデザインすることにあります。魚にとって最も美味しい瞬間を見極め、その瞬間にお客様にお出しする。これが私たちの技術の核心です。
当店の「立ちの握り」は、単なる寿司ではありません。それはカウンターという劇場で繰り広げられるライブパフォーマンスです。
目の前で一貫ずつ握られる寿司。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、ワサビの量。そのすべてが、お客様の好みや体調、その日の気分に合わせて調整されます。
同じネタでも、お客様によって握り方を変えることがあります。例えば、普段あまりお寿司を召し上がらない方には少し小さめに、寿司好きの方にはしっかりとした大きさで握ります。これは長年お客様と向き合ってきた経験から生まれる技術です。
「この魚は荒波にもまれて育ったので、身の締まりが格別です」「このイカは、あえて寝かせることで甘みを引き出しています」
私が語る魚の物語を聞きながら味わう一貫は、単なる食べ物ではありません。その背景にある自然の営み、漁師さんの努力、そして私たちの哲学が一体となって、食べるという行為を知的で感動的な体験へと昇華させるのです。
先日、初めていらしたお客様が「魚にこんなにストーリーがあるなんて知りませんでした。ただ食べるのとは全然違いますね」とおっしゃっていました。これこそが私たちが目指している体験なのです。
当店の「おまかせ料理」は、メニューブックに書かれた決まった料理ではありません。その日の最高の仕入れ、季節の移ろい、そして私のインスピレーションが融合して生まれる、一期一会の物語です。
前菜から締めまで、味の濃淡、食感、温度、そして見た目の美しさが計算し尽くされた構成は、まるで一編の交響曲のようです。この予測不能な出会いこそが、食通の方々の探求心を刺激し、マンネリ化した外食体験に新たな風を吹き込みます。
例えば、春なら桜を思わせる淡いピンクの器に新緑の野菜を盛り付けたり、冬なら雪景色を思わせる白い器に温かい料理を盛り付けたり。料理は味覚だけでなく、視覚からも季節の物語を語りかけます。
私たちが提供するのは、全身で季節の移ろいを感じる豊かな時間です。春には新緑を、夏には涼を、秋には紅葉を、冬には雪景色を思わせる器選びや盛り付け。
これは「食事は舌で味わうもの」という常識を超えた、総合芸術としての食体験です。お客様からは「目でも楽しめて、本当に贅沢な時間でした」というお声をよくいただきます。
当店は完全予約制です。これは最高の状態で料理を提供するためだけでなく、お客様に日常の喧騒を忘れ、心ゆくまで美食と向き合うための特別な時間と空間を創出するためです。
時間に追われることなく、一皿一皿に込められた物語に耳を傾ける贅沢。現代社会では、このような時間こそが最も貴重なものかもしれません。
実際に、忙しいお仕事をされているお客様から「ここに来ると時間を忘れてしまいます」「こんなにゆっくりと食事をしたのは久しぶりです」というお声をいただくことがあります。
料理人とのカウンター越しの会話は、食体験を何倍にも豊かにします。初めてのお客様には不安を和らげる丁寧な説明を、長年の常連のお客様には人生の節目に寄り添う特別な一皿をお出しします。
単に料理を提供するだけでなく、心を通わせることで生まれる温かい関係性。これが当店を単なる料理店から、人生の記憶を刻むかけがえのない場所へと変えているのです。
記念日やお祝いの席でご利用いただくことも多く、そのたびにお客様の大切な瞬間に立ち会わせていただけることを光栄に思っています。
現代は、いつでもどこでも同じものが食べられる便利な時代です。しかし、その便利さの中で、私たちは本当の「感動」を見失ってはいないでしょうか。
当店は、そんな時代へのアンチテーゼであり、食の本質的な価値を問いかける場所でありたいと思っています。ここで出会うのは、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との衝撃的な出会いです。
ここで体験するのは、素材の力を極限まで引き出す職人の技です。そして、ここで感じるのは、自然への感謝と人との温かい繋がりです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
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日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前海岸に佇む私たち「滝の川」は、口コミグルメサイトのかに料理部門で日本一に輝いた実績を持つ海鮮料理店です。しかし、私たちが本当に大切にしているのは、ただ美味しい料理を提供することではありません。
訪れてくださるお客様に、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との感動的な出会いを演出し、食べるという行為そのものの意味を問い直していただくこと。それが私たちの使命だと考えています。
今回は、なぜ多くの食通の方々が私たちの店で「食の常識が覆された」と感動してくださるのか、その理由を詳しくお話しします。
多くの方が「越前」と聞いて思い浮かべるのは、冬の王者「越前がに」でしょう。もちろん、越前がには私たちの看板メニューです。しかし、「越前=冬の蟹」という固定観念こそが、越前の海の本当の豊かさを見過ごさせている最初の壁だと、私たちは考えています。
この地には、四季を通じて、蟹に勝るとも劣らない未知の宝石たちが眠っているのです。
冬の荒波が嘘のように穏やかになる春、海の中では新しい生命が躍動しています。
私たちがこの時期にお客様にお出しする「春の白身魚」は、冬の脂の乗った魚とは全く異なる魅力を持っています。清冽で繊細な味わいは、まるで海の新緑を味わうかのような清々しさです。「白身魚は冬が一番」という常識を軽々と覆してくれます。
先日も、長年通ってくださっている食通のお客様から「この時期の魚がここまで美味しいとは思わなかった。今まで春の海を見くびっていました」というお言葉をいただきました。
さらに、海水温の上昇とともに甘みを増す一瞬を捉えた「春ウニ」も絶品です。そのとろけるような甘みと上品な後味は、一年中食べられる冷凍ウニの記憶を彼方へと消し去るほどの衝撃を与えてくれます。
夏の主役は、私たちが「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と称する天然岩ガキです。
養殖ものとは一線を画す、越前の清らかな海水が育んだその身は、海のミネラルを凝縮した濃厚なクリームそのものです。口に含んだ瞬間に広がる官能的な味わいと、後を引く爽やかな潮の香りは、「カキは冬のもの」という思い込みを吹き飛ばします。
私たちはこれを「間違いのない信頼の岩牡蠣」として提供しています。なぜなら、自信を持ってお客様にお出しできる絶対的な品質だからです。
実際に、真夏にご来店いただいたお客様からは「こんなに濃厚でクリーミーな牡蠣は初めてです。夏の越前海岸にまた来たくなりました」という嬉しいお声をいただいています。
実りの秋、海の幸もまた円熟の極みに達します。
私たちがお出しする「秋鯖」は、ただ脂が乗っているだけではありません。その脂の質、香り、そして身との一体感は、これまで食べてきた鯖の概念を覆すほどの完成度を誇ります。軽く炙ることで立ち上る香ばしさは、まさに秋の海の豊かさそのものです。
また、身が締まり、強い甘みを放つ「秋のイカ」も同様です。旬の頂点で味わうイカが持つ、ねっとりとした甘みと食感の奥深さを知っていただければ、きっと他の季節のイカでは満足できなくなるかもしれません。
これらの体験を通じて、私たちは四季それぞれに主役が存在し、一年を通じて感動のピークがあるという自然界の真理をお客様にお伝えしたいのです。
最高の素材は、最高の美食体験のための「必要条件」ではあっても、「十分条件」ではありません。私たちが食通の方々を唸らせることができる真髄は、その選び抜かれた素材のポテンシャルを120%引き出し、時に素材そのものを超えるほどの感動を創造する技術にあります。
私たちの料理長は毎朝、市場で素材と対話します。
魚の目、身の張り、匂い。その日の天候や潮の流れまで考慮し、同じ魚種でも個体差、季節差、産地差を見極めて、真に価値のある一匹を選び抜きます。
この「独自の視点」による仕入れこそが、スタートラインから他店との圧倒的な差を生み出しています。
例えば、同じ鯛でも、その日の海の状況によって選ぶべき産地が変わります。荒波にもまれた鯛は身が締まって旨味が濃く、穏やかな海で育った鯛は身が柔らかく上品な味わいになります。
私たちはその日のお客様の顔ぶれや、コースの流れを考えて、最適な一匹を選んでいるのです。
選び抜かれた素材は、科学的な知見と長年の経験に裏打ちされた技術によって、さらなる高みへと昇華されます。
刺身一つとっても、魚の繊維の方向、脂の分布を理解し、最適な厚さや角度で包丁を入れます。加熱調理では、素材の特性に合わせて1℃、1秒単位で火入れをコントロールします。
時には、あえて数日寝かせることでアミノ酸を分解させ、旨味の成分を増幅させることもあります。これは「新鮮さが全て」という単純な神話を覆し、職人の仕事とは「素材の時間を最適にデザインすること」であることを証明しています。
先日、料理研究家の方がご来店された際、「この魚の火の通し方は絶妙ですね。表面はしっかり香ばしく、中は半生。この技術はどこで学ばれたのですか」とお褒めの言葉をいただきました。
これは長年の経験と、科学的な温度管理の結果なのです。
私たちの「立ちの握り」は、寿司という料理の概念を新たな次元へと引き上げます。
カウンターという劇場で繰り広げられるライブパフォーマンスそれが私たちの寿司です。目の前で一貫ずつ握られる寿司は、もはや食事ではなく、芸術的なパフォーマンスです。
シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、ワサビの量。そのすべてが、お客様の好みや体調、その日の気分に合わせて、その瞬間の最適解として調整されます。
「この魚は荒波にもまれて育ったので、身の締まりが格別です」「このイカは、あえて寝かせることで甘みを引き出しています」。
私たちが語る魚の物語を聞きながら味わっていただく一貫は、単なる食べ物ではありません。その背景にある自然の営み、漁師の努力、そして私たち職人の哲学が一体となり、食べるという行為が知的で感動的な体験へと昇華するのです。
私たちが提供するのは、単に美味しいものを口に運ぶ時間ではありません。それは、五感のすべてを使い、お客様ご自身の食の価値観と向き合っていただき、そして人生の豊かさを再認識していただく、特別な儀式にも似た体験です。
私たちの「おまかせ料理」は、メニューブックに書かれた料理の羅列ではありません。
その日の最高の仕入れ、季節の移ろい、そして料理長のインスピレーションが融合して生まれるコースは、二度と同じものはありません。前菜から締めまで、味の濃淡、食感、温度、そして見た目の美しさが計算され尽くした構成は、まるで一編の交響曲のようです。
この「予測不能な出会い」こそが、食通の方々の探求心を刺激し、マンネリ化した外食体験に渇きを覚えた心を満たしてくれるのです。
実際に、月に一度ご来店いただく常連のお客様からは「毎回違う驚きがあって、何度来ても飽きません。次回は何が出てくるのか楽しみでなりません」というお言葉をいただいています。
春には新緑を、夏には涼を、秋には紅葉を、冬には雪景色を思わせる器選びや盛り付けも、私たちのこだわりの一つです。
料理は味覚だけでなく、視覚からも季節の物語を語りかけてきます。この総合芸術としての食体験は、「食事は舌で味わうもの」という常識を超え、全身で季節の移ろいを感じる豊かな時間を提供しています。
例えば、春の訪れを告げる桜の季節には、桜の木で作られた器に春の魚を盛り付けます。香りも楽しんでいただけるよう、器選びから計算されているのです。
夏には涼しげなガラスの器で、見た目からも涼を感じていただけるよう工夫しています。秋には紅葉をイメージした器で、冬には雪景色を思わせる白い器を使用します。
このような細かい配慮も、私たちの大切なおもてなしの一部なのです。
私たちが完全予約制を採用しているのには、深い理由があります。
これは最高の状態で料理を提供するためだけでなく、お客様に日常の喧騒を忘れ、心ゆくまで美食と向き合っていただくための特別な時間と空間を創出するためです。
時間に追われることなく、一皿一皿に込められた物語に耳を傾けていただく贅沢。この時間こそが、現代社会で最も貴重なものかもしれません。
先日も、お忙しい経営者の方が「久しぶりに時間を忘れて食事を楽しめました。こんなにゆっくりと料理と向き合ったのは何年ぶりでしょうか」とおっしゃってくださいました。
私たちにとって、これほど嬉しいお言葉はありません。
料理人との カウンター越しの会話は、食体験を何倍にも豊かにします。
初めてのお客様には不安を和らげる丁寧な説明を、長年の常連のお客様には人生の節目に寄り添う特別な一皿をご用意します。
単に料理を提供するだけでなく、心を通わせることで生まれるこの温かい関係性が、私たちを単なる料理店から、お客様の人生の記憶を刻むかけがえのない場所へと変貌させているのです。
私たちがお客様との会話を大切にするのには理由があります。
それは、お客様一人一人の好みや体調、その日の気分を理解することで、より良いおもてなしができるからです。
例えば、「今日は疲れているので、あっさりしたものが良い」とおっしゃるお客様には、脂の少ない白身魚を中心としたコースをご提案します。
「記念日なので、特別なものを」とおっしゃるお客様には、その日の最高級の食材を使った特別な一品をご用意します。
このような細やかな配慮ができるのも、お客様との日頃のコミュニケーションがあってこそなのです。
長年通ってくださる常連のお客様とは、家族のような関係を築かせていただいています。
お客様の人生の節目節目に寄り添わせていただき、喜びも悲しみも共有させていただく。そんな関係性を築けることは、私たち料理人にとって何よりの喜びです。
結婚記念日、お誕生日、昇進祝い、時には大切な方を失った時の慰めの食事まで。私たちはお客様の人生のさまざまな場面に立ち会わせていただいています。
そのような時、言葉では表現しきれない想いを込めた特別な一皿をお出しします。それが私たちにできる最高のおもてなしだと考えているからです。
現代は、いつでもどこでも同じものが食べられる便利な時代です。しかし、その便利さの中で、私たちは本当の「感動」を見失ってはいないでしょうか。
私たち「滝の川」は、そんな時代へのアンチテーゼであり、食の本質的な価値を問いかける場所でありたいと思っています。
ここで出会っていただくのは、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との衝撃的な出会い。ここで体験していただくのは、素材の力を極限まで引き出す職人の技術。そして、ここで感じていただくのは、自然への感謝と人との温かい繋がりです。
食通を自認される皆様へ。もし、最近の食体験に心が震えるような感動が足りないと感じていらっしゃるのなら、ぜひ一度私たちの扉を叩いてみてください。
きっと、皆様の「美味しい」の基準は更新され、食の常識は鮮やかに覆されることでしょう。そして、食べるという行為が、これほどまでに人生を豊かにする感動的な体験であったことを再発見していただけるはずです。
私たちは、越前海岸から皆様への挑戦状をお送りします。至福の海の幸体験が、皆様をお待ちしています。
私たちは完全予約制とさせていただいております。これは、皆様に最高の状態でお料理をお楽しみいただくための大切なシステムです。
特に繁忙期は電話に出られない場合もございますので、メールやショートメッセージでのお問い合わせもご利用ください。皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前海岸で海鮮料理を提供させていただいております「滝の川」です。日頃より多くのお客様にご愛顧いただき、心より感謝申し上げます。
当店をご利用いただく際に「なぜ予約が必要なのか」というご質問をいただくことがあります。確かに、ふらっと立ち寄れない不便さを感じられる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、私たちが完全予約制を採用しているのには、お客様に最高の海鮮体験をお届けするための確固たる理由があります。今回は、その理由を詳しくご説明させていただきます。
この記事をお読みいただければ、予約という一歩が、皆様の特別な食体験への扉を開く大切な鍵であることをご理解いただけると思います。
私たちの一日は、早朝の市場から始まります。料理長が直接足を運び、その日入荷された海の幸の中から、最高のものだけを選び抜いています。
「今日はどのお客様がいらっしゃるか」を事前に把握しているからこそ、お客様一人ひとりの顔を思い浮かべながら食材選びができるのです。
たとえば、記念日でご利用いただくお客様がいらっしゃる日は、特に見栄えが良く、味も格別の魚を探します。常連のお客様が春の白身魚を楽しみにしていらっしゃると分かっていれば、最高級の真鯛やヒラメを確保いたします。
海の恵みは、すべて貴重な命です。私たちは、この尊い命を無駄にすることがないよう、必要な分だけを仕入れることを心がけています。
完全予約制により、当日お越しいただくお客様の人数が正確に分かるため、過剰な仕入れを避けることができます。これは経営効率の問題ではなく、食材への敬意であり、持続可能な漁業を支える私たちの責任でもあります。
ある日のエピソードをご紹介します。その日は4名様のご予約をいただいていました。市場で素晴らしい越前がにを見つけたのですが、5杯セットでした。通常であれば「1杯余ってしまう」と諦めるところですが、そのお客様が甲殻類をお好きだと事前に分かっていたため、特別に焼きがにを追加でご提供させていただくことにしました。結果として、お客様には大変お喜びいただけました。
アレルギーや苦手な食材がおありの方にも、安心してお食事を楽しんでいただきたいと考えています。予約時にお伺いした情報をもとに、代替食材の準備や調理方法の変更を事前に計画できます。
甲殻類アレルギーのお客様には、エビやカニの代わりに旬の魚介を使った特別なメニューをご用意します。また、生ものが苦手な方には、炙りや煮付けなど、加熱調理で素材の旨みを引き出した料理をお作りしています。
これらの準備は、当日の飛び込みではとても対応できません。事前の予約があるからこそ、すべてのお客様にご満足いただける料理をご提供できるのです。
当店の「おまかせ料理」は、前菜からお食事、デザートまで、味の濃淡や食感、温度のバランスを考慮して構成されています。この繊細な料理の流れを実現するには、完璧なタイミング管理が不可欠です。
お客様の到着時間が分かっているからこそ、どの食材をいつから仕込み始めるか、どのタイミングで火を入れるかを正確に計算できます。
例えば、煮物は時間をかけてじっくり味を含ませる必要があります。一方で、お刺身は切りたてが最も美味しく、握り寿司は握った瞬間からシャリの温度が下がり始めます。これらすべてを最適なタイミングでお出しするには、綿密なスケジュール管理が必要なのです。
私たちの厨房では、料理長を中心とした職人たちが、息の合った連携でお料理をお作りしています。予約制により、その日の作業量と人員配置を事前に調整できるため、無駄な動きがなく、静寂で集中した環境を保てます。
この緊張感ある静寂の中で、職人は五感を研ぎ澄まし、素材と真剣に向き合います。魚を捌くときの包丁の音、煮汁が沸く音、素材の香り。これらすべてに注意を向けながら、最高の一品を仕上げていくのです。
もし予約なしのお客様が次々といらっしゃった場合、厨房は常に不安定な状況での対応を強いられ、この集中した環境を維持することは困難になってしまいます。
当店では、越前地方に伝わる伝統的な調理技法を大切にしながら、現代の技術も取り入れています。例えば、塩辛の熟成期間や、だしを取る時間の調整など、微細な技術が料理の完成度を左右します。
ある日、常連のお客様から「前回のカニ味噌の塩辛が絶品だった」とお褒めの言葉をいただきました。実は、そのお客様のご予約をお受けした時点で、特別に2週間かけて熟成させた塩辛を準備していたのです。このような細やかな準備ができるのも、予約制だからこそなのです。
当店では、お客様に急かされることなく、心ゆくまでお食事を楽しんでいただきたいと考えています。予約制により席の回転を気にする必要がないため、お客様のペースに合わせてお料理をお出しできます。
越前海岸の美しい景色を眺めながら、大切な方との会話を楽しみながら、ゆっくりとお食事をしていただく。これこそが、私たちが目指すおもてなしの形です。
実際に、記念日でご利用いただいたお客様から「時間を忘れて楽しい時間を過ごせました」というお声をいただくことが多くあります。特別な日だからこそ、時間に追われることなく、贅沢な時間をお過ごしいただきたいのです。
予約をいただくことで、お客様一人ひとりの情報を事前に把握できます。初回のお客様には越前の海の魅力や料理の背景を丁寧にご説明し、常連のお客様とは家族のような温かい会話を交わします。
あるご夫婦のお客様は、毎年結婚記念日に当店をご利用いただいています。初回のご来店から数えて今年で10年目。お二人の好みや体調の変化に合わせて、毎年少しずつメニューを調整させていただいています。このような深いお付き合いができるのも、予約制だからこそです。
「滝の川」での食事は、単なる外食ではなく、特別な体験です。予約をしてお越しいただくという行為自体が、その日の特別感を演出する要素の一つとなります。
お客様がお店に入られた瞬間から、「今日は特別な日」という気持ちを持っていただけるよう、席の準備や照明、BGMまで、細部にわたって配慮しています。
季節ごとに変わる生け花、越前の伝統工芸品を使った器、窓から見える日本海の景色。これらすべてが、お客様の特別な時間を演出する舞台装置なのです。
完全予約制は、お客様との信頼関係を築くための大切な約束でもあります。お客様は貴重な時間を割いて予約を取り、私たちはその期待に応えるために最高の準備をする。この相互の約束が、素晴らしい食体験を生み出すのです。
長年通っていただいているお客様の中には、「滝の川の予約を取ることが、年間の楽しみの一つ」とおっしゃる方もいらっしゃいます。予約という行為が、既に食体験の一部として楽しまれているのです。
私たちが完全予約制を採用する根本的な理由は、品質への妥協なき追求です。「その時だけ」「その人だけ」の最高の料理をお出しするためには、すべてのプロセスを最適化する必要があります。
越前がに、甘エビ、若狭ふぐなど、福井県の誇る海の幸は、適切な扱いと調理法によってその真価を発揮します。これらの食材が持つポテンシャルを100%引き出すためには、妥協のない準備と技術が必要なのです。
長年にわたって当店をご愛顧いただいているお客様、そして初めてお越しいただくお客様。すべての方に心から感謝しています。その感謝の気持ちを、最高の料理とおもてなしでお返ししたい。これが私たちの願いです。
予約をお取りいただくという小さな手間をおかけしてしまいますが、その分、他では味わえない特別な体験をお届けすることをお約束いたします。
越前海岸の豊かな海の恵みを多くの方にお伝えすることは、私たちの使命でもあります。持続可能な漁業を支援し、地域の食文化を継承していくためにも、食材を大切に扱い、適切な調理法でその価値を最大限に引き出すことが重要です。
地元の漁師の皆様とも長年にわたって信頼関係を築いてきました。彼らが命がけで獲ってくる海の幸を、最高の形でお客様にお届けすることで、漁師の皆様の努力に報いることができると考えています。
また、越前海岸の美しい自然環境を守ることも、私たちの大切な役割です。適切な量の仕入れを行うことで、海の資源を守り、次世代にもこの素晴らしい恵みを残していけるのです。
完全予約制は、この地域への責任を果たすための重要な仕組みでもあるのです。
完全予約制を採用している理由をご理解いただけましたでしょうか。
最高の食材の確保、完璧な調理環境の整備、そして特別な時間の創出。これらすべては、お客様に心から満足していただける食体験をお届けするための私たちの約束です。
次回、当店へお電話やメールでご予約をいただく際には、それが単なる席の確保ではなく、忘れられない美食体験への招待状であることを思い出していただければ幸いです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
私たち「滝の川」は、福井県越前海岸で30年以上にわたって海鮮料理をご提供させていただいております。長年この土地で営業を続ける中で、最近特に感じることがあります。それは、現代社会において「旬」という概念が薄れつつあるということです。
コンビニエンスストアやスーパーマーケットでは、一年中同じような魚や野菜が並んでいます。冷凍技術や養殖技術の発達により、いつでも何でも手に入る便利な時代になりました。しかし、その便利さと引き換えに、私たちは本当に大切なものを見失っているのではないでしょうか。
今回は、当店が大切にしている「旬の味覚」の真の価値について、私たちの経験と想いを込めてお話しさせていただきます。越前海岸という恵まれた立地で営業する私たちだからこそお伝えできる、季節の移ろいと共に変化する海の恵みの素晴らしさを、ぜひ多くの方に知っていただきたいのです。
3月から5月にかけて、越前の海は長い冬の眠りから目覚めます。この時期の海の幸は、まさに「若々しさ」という言葉がぴったりです。
春の白身魚は、冬の間に蓄えた栄養がまだ脂として重くなく、身の締まりも程よい状態にあります。例えば、この時期の真鯛は身が透き通るように美しく、口に含むと清冽な甘みが広がります。刺身でいただくと、その繊細な味わいに思わず「ああ、春が来たんだな」と実感していただけるでしょう。
また、春ウニも格別です。冬の間に海藻をたっぷり食べて栄養を蓄えたウニが、春の海水温の上昇と共に甘みを増す瞬間。この微妙な変化を見極めて提供するのが、私たち料理人の腕の見せ所でもあります。
お客様からよく「春のウニと夏のウニはどう違うの?」とご質問いただきます。春のウニは濃厚でありながらも後味がすっきりとしており、夏のウニはより甘みが強くクリーミーな味わいになります。この違いを知っていただくだけでも、旬の価値をご理解いただけるのではないでしょうか。
夏の越前海岸といえば、やはり天然の岩ガキです。養殖のカキも美味しいのですが、天然の岩ガキには養殖では絶対に出せない力強さと深みがあります。
私たちが「間違いのない信頼の岩牡蠣」と自信を持ってお出しする夏の岩ガキは、越前の清らかな海水で育ち、夏の太陽をたっぷり浴びて「ミルクたっぷりプリンプリン状態」になった逸品です。一口含むと、海のミネラルを凝縮したような濃厚でクリーミーな味わいが口いっぱいに広がります。
先日、東京からいらしたお客様が岩ガキを召し上がって、「こんなに濃厚なカキは初めて」と驚かれていました。それもそのはず、天然の岩ガキは一つ一つが海という大自然が育んだ芸術品なのです。同じ海で育っても、岩ガキ一つ一つに個性があり、それぞれが異なる味わいを持っています。
夏の暑さを忘れさせてくれる清涼感と、生命力そのものをいただくようなパワフルな味わい。これこそが、夏の越前海岸でしか味わえない特別な体験なのです。
秋は、越前の海が一年で最も豊かになる季節かもしれません。夏の間に栄養をたっぷりと蓄えた魚たちは、春の繊細さとは全く異なる、成熟した深い味わいをまとうようになります。
特に秋鯖は当店の常連のお客様が毎年心待ちにされる逸品です。脂がのりきった秋鯖の刺身は、とろけるような舌触りで、口の中でゆっくりと旨みが広がっていきます。軽く炙ってお出しすることもありますが、その際に立ち上る香ばしい香りは、食欲を否応なく刺激します。
「去年の秋鯖がとても美味しかったから、また食べに来ました」とおっしゃってくださるお客様もいらっしゃいます。こうしたお言葉をいただくたびに、旬の食材を大切にしてきて良かったと心から思います。
秋のイカも見逃せません。身が引き締まり、噛むほどに甘みが増すのが秋イカの特徴です。透明で美しい身は、見た目にも秋の海の澄み切った美しさを感じさせてくれます。
これらの秋の海の幸に、松茸などの山の幸を組み合わせてお出しするのも、この季節ならではの楽しみです。海と山、双方の実りを同時に味わっていただく贅沢は、自然の恵みに感謝する日本の食文化の豊かさを象徴しています。
そして冬。11月6日の解禁と共に始まる越前がにシーズンは、私たち「滝の川」にとって一年で最も気合の入る時期です。口コミグルメサイトのかに料理部門で日本一の栄誉をいただいたこともある当店として、この時期にお客様にお出しする越前がには、まさに私たちのプライドそのものです。
越前がには、他の産地のカニとは明らかに違います。厳しい日本海の荒波にもまれて育ったカニの身は、甘みが強く、カニ味噌も濃厚で上品な味わいです。茹でガニ、焼きガニ、カニ刺し、そしてカニ味噌と、それぞれの調理法でカニの魅力を最大限に引き出してご提供いたします。
毎年この時期になると、全国各地からお客様がお越しくださいます。「やっぱり越前がには滝の川で」とおっしゃっていただけることほど嬉しいことはありません。カニの仕入れから調理まで、一切の妥協を許さず、お客様に最高の越前がにを味わっていただくことが私たちの使命だと考えています。
冬の海の魅力はカニだけではありません。寒ブリ、寒鯛、甘エビなど、厳しい寒さが魚たちの身に極上の旨みを閉じ込めます。これらの冬の王者たちが一堂に会する当店の冬の特別コースは、まさに味覚の饗宴と言えるでしょう。
美味しい料理は、良い素材から始まります。私たちは毎朝、料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材だけを厳選して仕入れています。
魚の目の輝き、身の張り、匂い、手触り。長年の経験によって培われた五感を総動員して、同じ魚種であっても、その日その時の最高の一匹を見極めます。これは機械やデータでは判断できない、人間の感覚と経験だけが可能にする技術です。
例えば、同じ越前がにでも、獲れた海域や個体によって微妙に味が違います。お客様により良いものをお出しするために、一匹一匹を手に取り、甲羅の硬さや重み、足の太さまでチェックします。これが「その時々で最高の一匹を選び出す技術」であり、旬の価値を最大限に引き出すための第一歩なのです。
仕入れ業者さんからは「滝の川さんの目利きは厳しいけれど、だからこそ良いものを持って行きたくなる」と言っていただいています。良い素材と良い料理人、そして良いお客様。この三者の関係があってこそ、本当に美味しい料理が生まれるのです。
当店自慢の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。その日仕入れた最高の素材を使って紡ぐ、一度きりの食の物語です。
その日の仕入れ状況、季節の移ろい、そして料理長のインスピレーションが融合して、一つのコースが完成します。味の濃淡、温度の変化、食感のコントラスト。これらすべてを計算し尽くした構成で、お客様に最高の食体験をご提供いたします。
器選びや盛り付けにも細心の注意を払います。春には若葉を思わせる緑の器、夏には涼しげなガラスの器、秋には紅葉を思わせる赤い器、冬には雪景色を思わせる白い器。味覚だけでなく、視覚からも季節を感じていただけるよう工夫しています。
「何が出てくるか分からないドキドキ感がたまらない」とおっしゃってくださるお客様もいらっしゃいます。確かに、メニューが決まっているレストランでは味わえない、特別な体験をご提供できていると自負しています。今日、この瞬間にしか味わえない組み合わせとの出会い。それこそが、旬を重んじる食体験の醍醐味であり、真の贅沢なのです。
当店は完全予約制を採用させていただいております。これは決してお客様を選んでいるわけではありません。むしろ、お越しいただくすべてのお客様に、最高の状態で料理をお出ししたいという私たちの強い想いから生まれた仕組みです。
予約をいただくことで、お客様の人数や好み、アレルギーの有無などを事前に把握できます。それに合わせて、その日のためだけに最適な食材を仕入れ、最高の準備を整えることができるのです。これにより、一瞬の鮮度が命である旬の食材を、最高の状態でご提供することが可能になります。
また、お客様にとっても、慌ただしい日常を忘れて、ゆっくりと料理と向き合っていただくための特別な時間をお約束できます。「滝の川での食事は、まるで時が止まったような贅沢な時間でした」といったお声をいただくたびに、この仕組みにして良かったと実感します。
食材を無駄にしないという観点からも、予約制は重要です。旬の食材は、その日その時が一番美味しい瞬間です。予約制により計画的な仕入れができることで、食材を最高のタイミングでお客様にお出しし、無駄を最小限に抑えることができています。
当店には、開店当初からお越しいただいている常連のお客様がいらっしゃいます。金沢にお住まいのご夫婦で、毎年カニの季節になると必ずお越しくださいます。
最初にいらした時は、まだお若いご夫婦でしたが、今では立派なお子様二人を連れてご家族でお越しくださるようになりました。お子様たちも最初は恥ずかしがっていましたが、今では「滝の川のおじちゃん、今年のカニはどう?」と気さくに話しかけてくれます。
そのご家族にとって、当店での食事は単なる外食ではなく、家族の大切な年中行事になっているのです。「子どもたちに本当に美味しいものを食べさせてあげたくて、毎年楽しみにしています」とおっしゃっていただいた時は、本当に嬉しく、この仕事をしていて良かったと心から思いました。
昨年印象的だったのは、沖縄からお越しいただいたお客様です。お父様の古希のお祝いで、家族全員で旅行を計画され、「どうしても本場の越前がにを食べさせてあげたい」という息子さんの強い希望で当店をお選びいただきました。
お父様は生まれてから一度も福井に来られたことがなく、「こんなに美味しいカニがあるのか」と感動されていました。家族みんなでカニを囲んで笑顔で食事される様子を見ていると、私たちも幸せな気持ちになりました。
後日、息子さんから「父がずっと滝の川の話をしています。来年も必ず行くと言っています」というお手紙をいただきました。旬の食材が持つ力は、単に美味しいだけでなく、人と人との絆を深め、心に残る思い出を作る力があるのだと改めて実感した出来事でした。
日本には四季があり、それぞれの季節に特別な食材があります。これは単なる自然現象ではなく、日本人が長い間大切にしてきた文化そのものです。
春には山菜でほろ苦さを楽しみ、夏には瑞々しい野菜や魚で涼を取り、秋には実りの豊かさに感謝し、冬には体を温める食材で寒さを乗り切る。このサイクルは、私たちの祖先が自然と共に生きてきた知恵の結晶です。
しかし現代社会では、このような季節感が薄れつつあります。いつでも何でも手に入る便利さと引き換えに、私たちは季節の移ろいを感じる繊細な感覚を失いつつあるのかもしれません。
だからこそ、私たち「滝の川」のような料理店の存在意義があると考えています。旬の食材を通じて、お客様に季節の移ろいを感じていただき、自然の恵みに感謝する心を思い出していただく。それが私たちの使命なのです。
当店では、若いスタッフにも積極的に旬の食材について学んでもらっています。なぜこの時期にこの魚が美味しいのか、どのような調理法が最適なのか。単に技術を教えるだけでなく、その背景にある自然のサイクルや食材への敬意についても伝えています。
「最初は違いが分からなかったけれど、今では旬の食材の素晴らしさが実感できるようになりました」という若いスタッフの言葉を聞くと、確実に次の世代に私たちの想いが受け継がれていることを感じます。
また、お子様連れのお客様には、積極的に旬の食材について説明するようにしています。「この時期のウニはどうして甘いの?」という子どもの純粋な疑問に答えることで、食への興味と関心を育んでいただきたいのです。
美味しい料理を作ることはもちろん大切ですが、それと同じくらい大切なのがお客様とのコミュニケーションです。旬の食材について説明し、その日の仕入れの話をしたり、調理法について質問にお答えしたり。
このような会話を通じて、お客様により深く食材のことを知っていただき、食事をより楽しんでいただけると信じています。「今度はいつ頃来れば、どんな魚が美味しいですか?」という質問をいただくことも多く、そんな時は嬉しくて詳しくお答えしています。
越前海岸という素晴らしい立地を活かし、地元の漁業関係者との連携をさらに強化していきたいと考えています。漁師さんとの信頼関係があるからこそ、最高の魚を仕入れることができるのです。
また、地元の観光振興にも貢献したいと思っています。「滝の川で美味しい魚を食べたから、また福井に来たい」と思っていただけるような、地域の魅力発信拠点としての役割も果たしていきたいと考えています。
旬の食材を大切にするという基本姿勢は変えずに、調理法や盛り付けには新しいアイデアも取り入れていきたいと思います。伝統的な技法を守りながらも、現代のお客様に喜んでいただけるような工夫を続けることで、より多くの方に旬の素晴らしさを知っていただきたいのです。
現代社会の便利さは確かに素晴らしいものです。しかし、その便利さと引き換えに失われているものがあることも事実です。季節の移ろいを感じる心、自然の恵みに感謝する気持ち、そして今この瞬間にしか味わえない特別な体験への感謝。
私たち「滝の川」は、これからもお客様に本当の「旬」の価値を体験していただくための場所でありたいと思っています。越前海岸の豊かな海が育む四季折々の恵みを、最高の状態でお客様にお届けすることで、失われがちな感覚を取り戻していただきたいのです。
一品一品に込められた私たちの想い、厳選された素材の物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが融合した時、お食事は単なる栄養摂取ではなく、自然への感謝と生命への敬意を取り戻す心豊かな時間へと変わります。
ぜひ一度、当店で本当の「旬」の価値に触れてみてください。そこには、きっと皆様がまだ知らない「越前の海の宝石たち」との出会いが待っています。コンビニ食では決して味わえない、日本の食文化が誇る奇跡の瞬間を、心ゆくまでご堪能いただければと思います。
皆様のお越しを、スタッフ一同心よりお待ちしております。ご予約は、お電話またはメールにて承っております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸に佇む海鮮料理店「滝の川」。私たちは口コミグルメサイトのかに料理部門で日本一の栄誉をいただいたこともある店として、日々多くのお客様をお迎えしております。
しかし、どれほど評価をいただいても、私たちが最も大切にしているのは「初めて来店されるお客様」への心配りです。なぜなら、どんなに素晴らしい料理も、お客様がリラックスして召し上がっていただけなければ、その真価を発揮することはできないからです。
「敷居が高そう」「何を注文すればいいかわからない」「作法を知らないと恥ずかしい思いをするかも」。初めて名店を訪れる際のこうした不安は、誰もが抱くものです。私たちは長年の経験を通じて、そんな初回のお客様の心に寄り添い、不安を期待へと変える独自のおもてなし術を確立してまいりました。
今回は、私たち「滝の川」が初めてのお客様をどのようにお迎えしているのか、その裏側をお話しさせていただきます。これをお読みいただければ、初めて当店を訪れる際の不安が少しでも和らぎ、むしろ楽しみに変わっていただけるのではないでしょうか。
越前の海が育んだ四季折々の恵みと、私たちの心からのおもてなしで、皆様に忘れられない時間をお過ごしいただきたい。それが「滝の川」の願いです。
「滝の川」は現在、完全予約制で営業させていただいております。「予約が面倒」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この予約制こそが、私たちの初回のお客様への最初のおもてなしなのです。
予約をいただくことで、私たちはお客様お一人おひとりのために最適な準備を整えることができます。アレルギーの有無、苦手な食材、お好みの調理法など、事前にお聞かせいただいた情報をもとに、その日のお客様だけの特別なコースを組み立てているのです。
例えば先日、貝類にアレルギーをお持ちのお客様がいらっしゃいました。通常のおまかせコースには越前海岸名物の岩ガキが含まれますが、その代わりに同じ時期に旬を迎える甘鯛の焼き物をご用意いたしました。お客様からは「自分のためだけに特別な料理を作っていただけて感激です」とのお言葉をいただきました。
このように、予約制は決してお客様を遠ざけるためではなく、より親密で心のこもったおもてなしをするための仕組みなのです。
予約のお電話をいただいた瞬間から、私たちのおもてなしは始まっています。特に初回のお客様には、丁寧にお時間をかけてご説明させていただいております。
「どのようなお料理が出ますか?」というご質問には、その日の仕入れ状況や季節の特色を交えながらお答えしています。「今の時期でしたら、越前がにの季節には少し早いですが、甘鯛やノドグロといった秋の白身魚が絶品の時期です。また、天然の岩ガキもまだまだ美味しくお召し上がりいただけますよ」といった具合です。
繁忙期でお電話に出られない場合は、メールやショートメッセージでもお受けしております。文字でのやり取りだからこそ、より詳しい情報をお伝えできることもあります。初回のお客様には必ず返信の際に「初めてのご来店を心よりお待ちしております」というメッセージを添えるようにしています。
こうした予約段階でのコミュニケーションが、初回のお客様の緊張を和らげ、期待感を高める重要な役割を果たしているのです。
完全予約制のもう一つのメリットは、お客様に「特別な時間」をお過ごしいただけることです。飛び込みのお客様がいらっしゃらないため、ご予約をいただいたお客様だけのための、ゆったりとした時間と空間をご提供できるのです。
特に初回のお客様には、通常より少し長めにお時間をお取りしています。急かされることなく、心ゆくまで料理と会話をお楽しみいただきたいからです。お食事の途中で「お時間は大丈夫でしょうか?」とお声がけすることはありますが、これも配慮の表れです。
ある初回のお客様は「普段の外食では、次のお客様を気にして慌ただしく食べることが多いのですが、こちらではゆっくりと料理の説明を聞きながら味わうことができて、本当に贅沢な時間でした」とおっしゃっていただきました。
「おまかせコース」と聞くと、初回のお客様は「何が出てくるかわからなくて不安」と感じられることが多いものです。私たちは、この不安を期待に変えるための説明を何よりも大切にしています。
お料理をお出しする際には、必ず「本日の○○は…」という形で始めます。単に食材名を告げるだけでなく、その背景にある物語もお伝えするのです。
「本日の甘鯛は、昨日越前海岸の漁師さんが一本釣りで揚げたものです。この時期の甘鯛は脂がのって、身の甘みが格別なんですよ。皮目を香ばしく焼いて、中はふっくらと仕上げました」
このように、食材の出所、調理法、そして味わいのポイントを分かりやすくお伝えすることで、お客様は安心して料理に向き合えるのです。
海鮮料理には多くの専門用語があります。しかし、初回のお客様にとって専門用語は理解の妨げになることもあります。私たちは常に「伝わりやすい言葉」でお話しするよう心がけています。
例えば「このノドグロは野締めです」ではなく、「このノドグロは、釣り上げた後すぐに神経を抜いて処理したものです。そうすることで身の鮮度が保たれ、より美味しくお召し上がりいただけるんです」といった具合です。
「霜降り」という調理法についても、「熱湯をさっとかけて表面だけを加熱する方法で、外は温かく中は冷たいという食感の変化をお楽しみいただけます」と説明します。
こうした丁寧な説明により、お客様は料理への理解を深め、より一層美味しく感じていただけるのです。
「滝の川」の魅力の一つは、カウンター席での料理人との距離の近さです。この利点を活かし、初回のお客様とは特に積極的にコミュニケーションを取るようにしています。
寿司を握りながら、「お酒はお好きですか?この魚には福井の地酒がよく合うんですが、いかがでしょう?」といった提案をいたします。お客様のご反応を見ながら、好みに合わせて日本酒の種類や飲み方をご提案するのです。
また、「わさびは大丈夫ですか?」「醤油はつけますか、それともそのままで?」といった細やかな確認も欠かしません。これらの会話を通じて、お客様は自分の好みを伝えやすくなり、私たちもより適切なサービスを提供できるのです。
先日いらした初回のお客様は、最初はとても緊張されていましたが、握りを一つお出しするたびに会話を重ね、最後には「まるで家族のような温かさを感じました」とおっしゃっていただけました。
特に印象的だったのは、関東からいらしたご夫婦のお客様でした。最初は「何を話せばいいかわからない」と遠慮がちでしたが、越前がにの生態についてお話ししたところ、ご主人が釣りがご趣味だということがわかり、そこから話が弾みました。最終的には福井の観光地についてもご案内し、翌日は東尋坊にも足を運ばれたそうです。このように、料理を通じて地域の魅力もお伝えできることが、私たちの大きな喜びでもあります。
私たち「滝の川」では、料理の味だけでなく、見た目の美しさや季節感の表現にもこだわっています。特に初回のお客様には、越前海岸の豊かな自然を料理を通じて感じていただきたいと思っているからです。
春には若緑色の器を使い、桜の花びらをあしらった盛り付けで季節の息づかいを表現します。夏は涼やかな青い器で海の清涼感を演出し、秋には温かみのある茶色の器で実りの豊かさを表現します。そして冬には、雪を思わせる白い器で日本海の厳しさと美しさを表現するのです。
例えば、秋のコースでは、越前がにの季節に先駆けて、もずくガニ(イソガニ科の小さなカニ)を使った一品をお出しすることがあります。紅葉をかたどった人参の飾り切りと一緒に盛り付けることで、これから来る冬への期待感を高めていただいているのです。
このような季節感あふれる演出は、初回のお客様にとって忘れられない思い出となります。「目で見ても美しく、心も豊かになりました」というお言葉をよくいただきます。
越前海岸で水揚げされる海産物には、それぞれに興味深い物語があります。私たちは、初回のお客様にこれらの物語をお伝えすることで、料理への理解と愛着を深めていただいています。
例えば、越前がにの雄である「ズワイガニ」は、なぜ越前沖で獲れるものが特別なのかをお話しします。「越前沖の海底は砂泥質で、カニの餌となるエビや小魚が豊富なため、身がしっかりと詰まった美味しいカニが育つのです」といった具合です。
また、越前海岸の天然岩ガキについては、「一般的な養殖ガキとは異なり、天然の岩ガキは3年から5年かけてゆっくりと成長します。そのため身が締まって、濃厚な味わいになるのです」とお伝えしています。
こうした説明により、お客様は単に「美味しい」だけでなく、「なぜ美味しいのか」を理解でき、より深い満足感を得ていただけるのです。
カウンター席の利点を活かし、初回のお客様には調理の過程もご覧いただいています。ただし、ただ見せるだけでなく、その技術の意味や工夫についても説明を加えています。
寿司を握る際には、「シャリ(酢飯)の温度は体温と同じくらいに保っています。これは、口に入れた時に最も美味しく感じられる温度だからです」とお話しします。
また、魚の切り方についても、「この角度で包丁を入れることで、魚の繊維を断ち切り、口当たりがよくなるんです」といった技術的な説明をわかりやすくお伝えしています。
焼き物の場合は、「皮目から焼くことで余分な脂を落とし、最後に身側をさっと焼いて表面だけを固めます。こうすることで中はしっとり、外は香ばしく仕上がります」といった調理のポイントをご説明しています。
こうした職人の技術や心意気をお伝えすることで、初回のお客様は料理への敬意を深め、より一層美味しく感じていただけるのです。
「滝の川」では、料理長が毎朝市場に足を運び、その日最高の食材を選別しています。初回のお客様には、この食材選びへのこだわりもお話ししています。
「今朝、市場で実際に見て、触って、匂いを嗅いで選んだ魚です。目の透明度、鰓の鮮やかな赤色、身の弾力、これらすべてをチェックして選び抜きました」といった具合に、選別の基準をお伝えしています。
また、漁師さんとの関係についてもお話しします。「この魚を獲った○○さんは、30年以上越前海岸で漁をしている職人気質の漁師さんです。魚の扱い方を知っているから、市場に並ぶ時も最高の状態を保っているんです」
こうした情報をお伝えすることで、お客様は食材に対する愛情と敬意を感じ取っていただけるのです。
私たちは、貴重な海の恵みを無駄にしないよう、様々な工夫をしています。初回のお客様にも、この姿勢をお伝えしています。
「魚のアラは出汁に使い、小さな部位も酒肴として活用しています。一尾の魚から最大限の美味しさを引き出すのが、私たちの責任だと思っています」
また、その日の仕入れ状況によってメニューを変更することについても説明します。「本日は予定していた魚が入らなかったため、代わりに素晴らしいノドグロが入りましたので、こちらをお出ししています。毎日同じメニューではなく、その日最高の食材でお迎えするのが私たちのスタイルです」
こうした柔軟性と食材への敬意を示すことで、お客様にも食べ物を大切にする心を感じていただいています。
「滝の川」では、食材を提供してくださる漁師さんや生産者の方々との繋がりを大切にしています。初回のお客様にも、この人と人との繋がりの大切さをお伝えしています。
「この昆布は、地元の海女さんが素潜りで採取したものです。機械を使わず、手作業で丁寧に採取することで、海藻の生態系を守りながら最高品質の昆布を確保できるんです」
また、地酒についても生産者との関係をお話しします。「この日本酒を造っている蔵元さんとは長いお付き合いで、私たちの料理に合う特別な仕込みをお願いすることもあります」
こうした人と人との繋がりの話をすることで、初回のお客様も私たちの料理に込められた想いを理解し、より深い感動を覚えていただけるのです。
また、私たちは地域の食文化の継承者としての責任も感じています。越前海岸に古くから伝わる調理法や保存方法を現代の技術と融合させ、新しい世代のお客様にもお伝えしていく役割があると考えています。初回のお客様には、「この味を次の世代にも伝えていきたい」という私たちの想いも感じ取っていただければと思います。
私たち「滝の川」にとって、初回のお客様お一人おひとりとの出会いは、かけがえのない宝物です。どれほど多くのお客様をお迎えしても、初回のお客様の緊張や不安に寄り添い、心からおくつろぎいただくための努力を惜しむことはありません。
予約の段階から始まる丁寧なコミュニケーション、おまかせ料理への分かりやすい説明、カウンター越しの温かい会話、季節感あふれる演出、食材への敬意と感謝の心。これらすべてが、初回のお客様に「来てよかった」「また必ず来たい」と思っていただくための、私たちなりのおもてなしの形です。
名店の敷居が高いと感じる必要は全くありません。私たちは常に、お客様の立場に立って物事を考え、どうすれば安心して美味しい料理を楽しんでいただけるかを第一に考えています。分からないことがあれば何でもお聞きください。好みや希望があれば遠慮なくお伝えください。
福井・越前海岸の豊かな海の恵みと、私たちの心からのおもてなしで、皆様に特別なひとときをお過ごしいただきたい。それが「滝の川」の変わらぬ想いです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸に佇む私たち「滝の川」は、越前がにをはじめとする四季折々の海の恵みをお届けする海鮮料理店です。口コミグルメサイトのかに料理部門で日本一という光栄な評価をいただいておりますが、私たちが本当に大切にしているのは、お客様との深い絆です。
長年お越しいただいている常連のお客様を、私たちは「家族」のように思っております。マニュアル通りのサービスではなく、お一人お一人の好みや人生の歩みに寄り添うことで、特別な時間をお過ごしいただきたい。そんな想いで、毎日お客様をお迎えしています。
今回は、私たち「滝の川」と長年通ってくださるお客様との間に築かれた、心温まるエピソードをご紹介いたします。食を通じて人と人が結ばれる、かけがえのない瞬間の数々を、ぜひご覧ください。
私たちは、常連のお客様お一人お一人の食の好みを、細部まで覚えさせていただいております。これは特別なシステムがあるわけではありません。カウンター越しの何気ない会話、お料理を召し上がる際の表情、お酒の進み具合。そのすべてからお客様の「好き」を感じ取り、私たちの心に深く刻み込んでいるのです。
例えば、毎月お越しいただくAさまは、白身魚の中でも特にヒラメをお好みで、少し厚めに引いたお造りを好まれます。またBご夫妻は、酸味の効いたお料理がお好きなので、酢の物でアクセントをつけたコースをご用意します。Cさまは熱燗がお好きですから、それに合うよう少し濃いめの味付けの煮物をお作りします。
このような細やかな配慮ができるのは、長年のお付き合いがあってこそです。お客様も安心してすべてを私たちにお任せくださり、「今日のおすすめで」と一言お伝えいただければ、その方にとって最も美味しいと感じていただけるであろう一皿を、絶妙なタイミングでご提供いたします。
この暗黙の信頼関係こそが、お客様に何度もお越しいただける理由の一つだと考えております。秋になると必ずお越しいただくDさまは、脂がのりきった秋鯖を心待ちにしてくださいます。私たちはそのことを理解しており、Dさまのご予約をいただくと、市場で最高の秋鯖を吟味し、お好みの「軽く炙った刺身」をコースのどこに組み込むかを考え始めます。
これはもはや単なるお料理の提供ではなく、大切な家族のために特別な贈り物をご用意するような、心からの想いなのです。
私たちとお客様との関係は、食の好みだけにとどまりません。お客様の健康や体調の変化にまで、細やかに気を配らせていただいております。
「最近、少しお疲れのようですが、いかがですか」 「以前、塩分を控えめにとお伺いしましたので、今日はお出汁の風味を活かした優しい味付けにしております」
カウンター越しの会話やお客様のご様子から、その日の体調を察し、ご提供するお料理を微調整いたします。これは、家族が「今日の顔色はあまり良くないから、消化に良いものを作ってあげよう」と考えるような、ごく自然で心からの思いやりです。
長年のお付き合いがあればこそ、こうしたデリケートな部分にも踏み込むことができます。お客様もそれを干渉と感じるのではなく、大切に思ってくれている証として、素直に受け入れてくださいます。
美味しいものを食べる喜びは、心身の健康があってこそです。私たち「滝の川」でのお食事が、味覚だけでなく、お身体全体を労わり、明日への活力を与える癒しの時間となれば、これほど嬉しいことはございません。
人の一生には、様々な節目があります。誕生日、結婚記念日、就職、昇進。私たち「滝の川」は、常連のお客様のそうした人生の重要な瞬間に、お食事を通じて静かに寄り添わせていただいてまいりました。
ある常連のお客様の息子さんが、難関大学に見事合格されたというお知らせをいただいた時のことです。次回のご予約の際に、私たちは特別な「祝いの膳」をご用意いたしました。コースの中心に据えたのは、縁起の良い「寒鯛」。その美しい姿造りには、「見事、桜咲く」という祝福のメッセージを込めました。
さらに、その息子さんが幼い頃にお店にいらした際、「この甘エビが一番おいしい」と無邪気に笑っていらしたことを覚えておりました。その思い出の甘エビをふんだんに使った一品を添えることで、ご家族の歴史に寄り添う気持ちを表現いたしました。
これは単に豪華な食材を並べただけのお料理ではありません。お客様の人生の物語を共有し、その喜びを私たちも一緒に感じ、お食事という形で祝福させていただく。この一皿は、合格の喜びと共に、ご家族の記憶に深く刻まれる、何物にも代えがたい贈り物となったことと思います。
喜びの時だけでなく、悲しみの時にも私たちは静かに寄り添わせていただきます。
長年連れ添った奥様を亡くされた、一人の常連のお客様がいらっしゃいました。しばらく足が遠のいていらっしゃいましたが、ある日、ふらりとお一人で暖簾をくぐられました。言葉少なななそのお姿に、私たちはすべてを察しました。そして、多くを語らず、ただひたすらに優しい味わいのお料理をご提供し続けました。
その日のコースは、故人である奥様が生前こよなく愛していらした、春の白身魚と若々しい山菜を中心にしたものでした。刺激的な味付けは避け、お身体にじんわりと染み渡るようなお椀、奥様がお好きだった柔らかな煮物。一品一品に、今は亡き方への追悼と、残されたお客様への労りの想いを込めました。
お食事が終わる頃、そのお客様は静かに涙を流しながら、「ありがとう。妻と一緒に食べた味を思い出したよ。少し、心が軽くなった」と呟かれました。
お食事が持つ力は、空腹を満たすだけではありません。時に人の心を癒し、思い出を蘇らせ、再び前を向く力を与えてくれます。私たち「滝の川」は、お客様の人生の喜怒哀楽を分かち合うことで、単なるお料理店を超えた、心の拠り所となりたいと願っております。
私たち「滝の川」の真髄の一つが、カウンター越しに料理長と向き合う「立ちの握り」です。これは単にお寿司を味わう行為ではありません。一貫一貫が握られるライブ感をお楽しみいただきながら、料理長との対話を通じて、お食事の体験を深めていく特別な時間です。
「このイカは、今朝揚がったばかりで格別の甘みですよ」 「次の一貫は、お客様のお好みに合わせて、少しだけワサビを利かせてみましょうか」
こうした会話のキャッチボールの中で、お客様の好みやその日のお気分が料理長に伝わり、次の一手に反映されていきます。同時に、お客様は魚の物語や職人のこだわりに耳を傾けることで、目の前の一貫に込められた深い意味を知っていただけます。
この双方向のコミュニケーションが、単なるお客様と店主という関係性を超え、人と人との信頼関係を築き上げる土台となります。長年の常連のお客様との阿吽の呼吸は、このカウンターというステージの上で磨かれてきたのです。
立ちの握りでは、お客様との距離が近く、表情や仕草まで感じ取ることができます。「今日は疲れていらっしゃるな」「今回は特別な日のようだ」そんな些細な変化も見逃しません。だからこそ、その場で最適なお料理を選択し、最高のタイミングでご提供することができるのです。
私たち「滝の川」の「おまかせ料理」は、決まりきったメニューではありません。その日の最高の素材、季節の移ろい、そして何よりもお客様のお顔を思い浮かべながら、料理長のインスピレーションによって創り上げられる、その日限りのお食事の物語です。
常連のお客様のためのおまかせは、さらに特別な意味を持ちます。過去のお食事の履歴、最近の会話の内容、記念日などの情報。それらすべてを織り交ぜて、そのお客様のためだけのオーダーメイドのコースを組み立てます。
「前回、春ウニを大変喜んでいらっしゃったから、今年も最高のものを仕入れておこう」 「記念日だから、お祝いにふさわしい華やかな器を使おう」
このように、お一人お一人のお客様に深く寄り添う姿勢が、「自分は大切にされている」という実感を与え、より一層強い絆へと繋がっていきます。おまかせ料理は、私たちからお客様への「あなたを想って作りました」というメッセージなのです。
季節の変わり目には、お客様の好みと旬の食材を組み合わせ、新たな美味しさを発見していただく楽しみもあります。「このお客様なら、きっとこの組み合わせを気に入ってくださるはず」そんな期待を込めて、一品一品を丁寧にお作りしています。
私たち「滝の川」は完全予約制を導入しております。これは、お客様お一人お一人に最高の状態でお料理をご提供し、特別な時間をお過ごしいただくための大切な約束です。
ご予約をいただくことで、そのお客様のためだけに最高の食材をご準備し、心を込めて仕込みをすることができます。市場で最良の魚を選び、その日のお客様の顔を思い浮かべながら、どのような調理法が最適かを考える。この時間こそが、私たちにとって最も大切な準備の時間です。
完全予約制だからこそ、料理長は目の前のお客様に集中し、深い対話を通じて関係性を築くことができます。時間に追われることなく、ゆっくりとお料理と会話をお楽しみいただく贅沢な空間。この落ち着いた環境が、人と人との心を通わせ、家族のような絆を育むための重要な土壌となっています。
また、お客様の人数や特別なご要望にも、事前にお伺いすることで細やかに対応させていただけます。アレルギーをお持ちの方、苦手な食材がある方、お祝いの席でのご利用など、すべてのご要望にお応えするためには、この予約制が欠かせません。
私たちは、お客様にとって「滝の川」が特別な場所であり続けるよう、この仕組みを大切に守り続けてまいります。
福井の春は、山の恵みと海の恵みが同時に楽しめる贅沢な季節です。私たちは、この時期にしか味わえない特別な食材を使い、常連のお客様との新たな物語を紡いでまいります。
毎年春になると必ずお越しになるEさまは、桜鯛の美しいピンク色に心を奪われる方です。初めてお越しいただいた15年前も、桜鯛の姿造りを見て「まるで桜の花びらのようですね」と感嘆されました。以来、桜の季節には必ず最高の桜鯛をご用意し、Eさまの記念日をお祝いしています。
山菜については、地元越前町の山で採れるワラビやタラの芽を使った天ぷらが人気です。苦味の中にある春の息づかいを感じていただけるよう、揚げ方や塩の加減にも細心の注意を払います。
「今年も美味しい春がやってきましたね」そんな会話とともに、季節の移ろいをお客様と共に感じられることが、私たちの大きな喜びです。
夏の福井といえば、越前海岸で育った大粒の岩牡蠣です。一つ一つが手のひらほどもある立派な牡蠣は、海の恵みをそのままお届けする代表的な食材です。
常連のFさまご夫妻は、毎年夏の岩牡蠣を楽しみにお越しいただきます。生牡蠣がお好みの奥様と、焼き牡蠣がお好みのご主人。お二人の好みを理解している私たちは、同じ牡蠣でも異なる調理法でご提供し、それぞれに満足していただいています。
また、清流で育った鮎の塩焼きも夏の風物詩です。内臓の苦味と身の甘味のバランスを楽しんでいただけるよう、火加減には特に気を配ります。鮎を召し上がりながら、お客様から夏の思い出話をお聞きするのも、私たちの楽しみの一つです。
そして、私たち「滝の川」の代名詞である越前がにの季節がやってまいります。11月から3月までの限られた期間にしか味わえない、福井の誇る最高級の食材です。
越前がには、単に美味しいだけでなく、お客様との特別な思い出を作る大切な存在です。初めて越前がにを召し上がったお客様の驚きの表情、毎年楽しみにしてくださる常連のお客様との再会の喜び。かにを通じて、数々の感動的な瞬間を共有してまいりました。
Gさまは、お父様と一緒に初めてお越しいただいた時、越前がにの美味しさに感動され、それ以来毎年欠かさずお越しいただいております。お父様が亡くなられた後も、「父との思い出を大切にしたい」と、毎年同じ時期にお越しくださいます。私たちも、そのお気持ちを理解し、お父様が好まれていた調理法でかにをご提供し続けています。
冬の日本海で育った寒ブリは、脂がのって格別の美味しさです。特に、氷見や福井沖で獲れるブリは、その品質の高さで全国に知られています。
寒い季節にお越しいただくお客様には、温かいお料理でおもてなしいたします。ブリしゃぶや真鯛のあら汁など、身体の芯から温まっていただけるお料理をご用意し、厳しい冬の寒さを忘れていただける時間を提供いたします。
このように、四季を通じて変わりゆく食材との出会いが、お客様との関係性をより深く、豊かなものにしていきます。季節ごとの楽しみを共有することで、時の流れと共に育まれる絆こそが、私たちの宝物なのです。
私たち「滝の川」では、長年培ってきたおもてなしの心と技術を、次の世代に確実に受け継いでいく取り組みを行っております。単に調理技術を教えるだけでなく、お客様との関係性の築き方、心配りの方法なども含めて、総合的な人材育成に力を入れています。
若いスタッフには、「お客様の表情を見る」「会話の間を読む」「好みを覚える」といった基本的なことから教えています。これらは一朝一夕に身につくものではありませんが、日々の積み重ねによって必ず身につけることができるスキルです。
例えば、新人スタッフのHさんは、最初はお客様との会話に緊張していましたが、先輩スタッフと一緒にカウンターに立ち、少しずつコミュニケーションの取り方を学んでいます。今では、常連のお客様からも「Hさんの接客が上手になったね」とお褒めの言葉をいただけるようになりました。
私たちは伝統の味を大切に守りながらも、時代に合わせた新しい挑戦も続けています。若いお客様にも越前がにの魅力を知っていただけるよう、従来の調理法に加えて、現代風にアレンジした一品もご用意しています。
しかし、どんなに新しいことを取り入れても、お客様との心の繋がりを大切にするという基本の姿勢は決して変わりません。これこそが、私たち「滝の川」が最も大切にしている価値観であり、次世代にも必ず受け継いでいきたい精神です。
私たち「滝の川」で繰り広げられる、常連のお客様との心温まる物語。それは、現代社会が忘れかけているかもしれない、人間関係の本来あるべき姿を示しているのかもしれません。
効率やスピードが優先される世の中にあって、私たちは手間と時間を惜しまず、お一人お一人のお客様に真摯に向き合っております。お客様の好みや人生に寄り添い、お食事を通じて喜びや悲しみを分かち合う。その積み重ねが、いつしか店と客という関係を超え、揺るぎない信頼と愛情に満ちた「家族のような絆」へと昇華していくのです。
もしあなたが、ただ美味しいお料理を食べるだけでなく、人の温もりに触れ、心が満たされるような食体験をお求めでしたら、ぜひ一度私たち「滝の川」にお越しください。そして、カウンターにお座りいただき、料理長との会話をお楽しみください。
きっとあなたも、この店の「家族」の一員になりたいと思ってくださるはずです。そして、何度もお越しいただくうちに、あなたの人生の物語もまた、「滝の川」の歴史の一ページに、温かく刻まれていくことでしょう。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前海岸の豊かな海の恵みを味わえる料理店として、多くのお客様に愛され続けている私たち「滝の川」。福井御幸店と越前町本店の2店舗で、日々皆様をお迎えしております。
私たちが何よりも大切にしているのは、お客様一人ひとりとの時間です。単に美味しい料理を提供するだけではなく、お客様との会話を通じて、その日だけの特別な食体験を一緒に作り上げていく。そんな想いで、毎日営業に励んでおります。
今回は、私たちが日頃から心がけているおもてなしの姿勢や、お客様との関係性について詳しくお話しさせていただきます。
私たち「滝の川」の看板メニューである「おまかせ料理」は、決して決まりきったコースではありません。その日の朝に市場で仕入れた最高の食材と、お客様との会話から感じ取った気持ちや好みを組み合わせて、その瞬間にしかできない一期一会のコースを組み立てています。
例えば、先日遠方からお越しいただいたお客様のお話です。カウンターに座られた瞬間、少し緊張されているご様子が伝わってきました。お話を伺うと「越前の海の幸を食べるのは初めて」とのこと。
そこで私たちは、まず越前海岸の豊かさを感じていただけるよう、旬の魚介を使ったお造りから始めることにしました。新鮮な甘エビ、身の締まったのどぐろ、とろけるような白イカを一つ一つ丁寧に説明しながらお出しすると、お客様の表情がみるみる和らいでいくのがわかりました。
「この甘エビは今朝水揚げされたばかりで、プリプリとした食感が自慢なんです」「こののどぐろは脂の乗り具合が絶妙で、口の中でとろけますよ」
こうした一つ一つの説明に、お客様が興味深く耳を傾けてくださる姿を見ていると、私たちも自然と熱が入ります。
長年通ってくださる常連のお客様とは、まるで家族のような関係を築かせていただいています。お客様の体調の変化や、ご家族の近況まで、自然と会話の中で共有させていただくことが多くあります。
ある常連のお客様は、最近お疲れ気味だとおっしゃっていました。そこで、その日は消化が良く栄養価の高い食材を中心に、体に優しく染み渡るような温かいお椀物を多めに組み込んだコースをご提案しました。
「今日はお疲れのようですので、優しい味わいのお料理を中心にご用意させていただきました」
そうお声をかけると、お客様が「いつも気にかけてくれてありがとう」と笑顔でおっしゃってくださいました。このような関係性を築けることが、私たちにとって何よりの喜びです。
おまかせ料理では、ただ料理をお出しするだけでなく、その食材がどこで獲れ、どのような特徴があるのかという物語もお伝えしています。
「このイカは、荒波にもまれて育ったので身の締まりが格別です」「この魚は数日寝かせることで、甘みと旨味を引き出しました」
こうした説明を通じて、お客様には単なる食事を超えた、生命の物語や職人の技術を感じていただけるよう心がけています。
私たちが提供する「立ちの握り」は、従来の寿司店とは少し違った体験をお客様にお届けしています。カウンター越しに料理人と直接お話しながら、一貫一貫に込められた想いを感じていただく時間です。
立ちの握りでは、お客様の表情や反応を見ながら、シャリの温度や握りの強さ、わさびの量を微調整しています。
「こちらのネタには、少し温かめのシャリがよく合いますが、いかがですか?」「次の一貫は脂が強めなので、わさびを少し多めにしてみましょうか?」
このような提案をしながら、お客様の好みを探っていきます。お客様が「美味しい」と微笑んでくださる瞬間を見逃さず、次の一貫に活かしていく。この双方向のやり取りが、立ちの握りの醍醐味だと考えています。
立ちの握りは、私たち職人にとって技術と心を直接お客様にお伝えできる貴重な機会でもあります。包丁の入れ方一つ、握り方一つに込められた意味をお話しすることで、お客様により深く料理を味わっていただけます。
先日、「なぜこの魚はこの切り方なのですか?」とお客様に質問されたことがありました。「この魚は繊維が細かいので、この角度で包丁を入れることで、より柔らかな食感を楽しんでいただけるんです」とお答えすると、お客様は次の一貫を今まで以上に丁寧に味わってくださいました。
カウンター越しの会話は、料理の味わいを何倍にも膨らませる効果があります。お客様との自然な会話の中で、その方の人生経験や価値観に触れることができ、私たちも多くのことを学ばせていただいています。
ある日、海外からお越しのお客様が「日本の寿司文化について教えてほしい」とおっしゃいました。一貫一貫の握りと共に、その背景にある日本の職人文化や季節を大切にする心についてお話しすると、お客様は深く頷きながら聞いてくださいました。
初めて「滝の川」にお越しいただくお客様には、特別な配慮を心がけています。名店の看板を掲げる店として、お客様が感じるかもしれない緊張や不安を和らげ、心からリラックスして食事を楽しんでいただくことが私たちの使命です。
初回のお客様には、まずお料理の内容や進行について分かりやすく説明するところから始めています。専門用語は使わず、どなたにも理解していただけるような言葉選びを心がけています。
「本日はおまかせコースでご用意させていただきますが、苦手な食材やアレルギーはございませんか?」「お酒はどのようなものがお好みでしょうか?お料理に合わせて福井の地酒をご提案することもできます」
このような確認を通じて、お客様に安心していただくとともに、その方の好みを把握させていただいています。
初めてのお客様には、越前という土地の素晴らしさもお伝えするよう心がけています。ただ料理を提供するだけでなく、この地域の文化や自然の豊かさを知っていただくことで、より深い食体験を提供できると考えています。
「越前海岸は日本海に面していて、荒波にもまれた魚は身が締まって美味しいんです」「冬の越前がには有名ですが、実は春の白身魚やウニも絶品なんですよ」
こうしたお話を通じて、お客様に越前の魅力を感じていただけるよう努めています。
初回のお客様が「また来たい」と思っていただけるよう、空間作りにも気を配っています。適度な距離感を保ちながらも温かくお迎えし、お客様が自然体でいられる雰囲気を大切にしています。
緊張されているお客様には、軽やかな話題から始めて徐々にリラックスしていただく。逆に、料理について深く知りたがるお客様には、じっくりと技術や食材について説明する。お客様一人ひとりの性格や好みに合わせた接客を心がけています。
「滝の川」では、両店舗ともに完全予約制を採用しています。これは単に席を確保するためだけでなく、お客様に最高の食体験を提供し、同時に貴重な食材を大切に扱うという私たちの信念に基づいています。
予約をいただくことで、来店されるお客様の人数や好み、アレルギーの有無などを事前に把握できます。これにより、その日のお客様のためだけに最適な食材を仕入れ、完璧な準備を整えることが可能になります。
朝市で食材を選ぶ際も、「今日は○名様がお見えになる」「あの常連のお客様がお好きな魚が入荷している」といった具体的なお客様の顔を思い浮かべながら仕入れを行っています。
完全予約制は、食材を無駄にしないという重要な意味も持っています。私たちが扱う魚介類は、すべて海で生きていた大切な生命です。その生命をいただくことへの感謝を忘れず、一尾たりとも無駄にしないことを私たちは信条としています。
予約に合わせて必要な分だけを仕入れることで、食材の廃棄を最小限に抑えています。これは、持続可能な漁業を支え、豊かな海の環境を守ることにもつながると考えています。
予約制により、お客様には日常から離れた特別な時間をお過ごしいただけます。時間に追われることなく、ゆっくりと料理を味わい、大切な方との会話を楽しんでいただく。
「今日は特別な日のためにここに来ました」とおっしゃるお客様も多く、その期待に応えられるよう、私たちも特別な準備と心構えでお迎えしています。
現在、新型コロナウイルスの影響により、より厳格な予約制を実施しています。お客様の安全を第一に考え、適切な間隔を保った座席配置や、十分な換気対策を行っています。
予約制により、店内の密集を避け、お客様に安心してお食事していただける環境を整えています。この状況が落ち着いた後も、お客様により良いサービスを提供するため、予約制は継続していく予定です。
長年営業を続ける中で、多くのお客様との深い信頼関係を築かせていただいています。この関係性こそが、「滝の川」の最大の財産であり、他では味わえない特別な食体験を生み出す源泉だと感じています。
常連のお客様とは、人生の様々な節目を一緒にお祝いさせていただく機会があります。お子様の入学や就職、ご結婚記念日、お誕生日など、大切な日に「滝の川」を選んでいただけることは、私たちにとって何よりの光栄です。
「息子の大学合格のお祝いをお願いします」とご連絡をいただいた時は、その息子さんが小さい頃から見守ってきた私たちも、自分のことのように嬉しく思いました。その日は特別に、息子さんが好きだった魚を使った料理をご用意し、ご家族でお祝いしていただきました。
時には、お客様が困難な状況にある時もあります。そんな時こそ、私たちにできることがあると考えています。体調を崩されたお客様には消化の良い料理を、落ち込んでいらっしゃるお客様には元気が出るような明るい話題をお届けするよう心がけています。
「最近食欲がなくて」とおっしゃったお客様には、少量でも栄養価が高く、食べやすい料理をご提案しました。「久しぶりに美味しく食べられました」と言っていただけた時は、料理人としての役割を果たせたと深い満足感を覚えました。
中には、親子三代にわたってご来店いただいているご家族もいらっしゃいます。お祖父様の代から始まった関係が、お父様、そしてお孫様へと受け継がれている様子を見ていると、私たちも身の引き締まる思いがします。
若い世代のお客様には、越前の海の素晴らしさや、日本の食文化の価値を伝える責任があると感じています。「おじいちゃんが教えてくれたこの店の味を、今度は僕が子どもに伝えたい」という言葉をいただいた時は、私たちの存在意義を改めて実感しました。
「滝の川」は、越前町と福井市という地域に根ざした店として、地域の皆様との関係も大切にしています。地元の漁師さんや農家さんとの信頼関係があってこそ、最高の食材を仕入れることができると考えています。
越前町本店では、地元の漁師さんとの直接的な関係を築いています。「今日はいい魚が獲れたよ」という連絡をいただくことも多く、市場に出回る前の新鮮な魚介類を分けていただくこともあります。
漁師さんたちの仕事への誇りや、海への深い愛情を伺うたびに、私たちも身の引き締まる思いがします。その想いを料理に込め、お客様にお伝えすることが私たちの使命だと感じています。
越前の食文化を次世代に継承していくことも、私たちの重要な役割だと考えています。地元の若い方々に、越前の海の豊かさや、それを活かした料理の素晴らしさを知っていただく機会を作るよう努めています。
地域のイベントに参加したり、食文化について講演をさせていただいたりすることもあります。越前の魅力を多くの方に知っていただくことで、この地域全体の活性化にも貢献できればと考えています。
「滝の川」が目指しているのは、単に美味しい料理を提供することではありません。お客様との対話を通じて、その人の人生にとって特別な時間を創り出すことです。
私たちは、お客様が「滝の川」で過ごした時間を、いつまでも心に残る美しい思い出として記憶していただきたいと願っています。料理の味だけでなく、その時の会話や雰囲気、感じた感動すべてが、お客様の人生の一部になることを目指しています。
「あの時の料理が忘れられない」「あの日の会話が心に響いている」そんな風に思い返していただけるような、深い印象を残せる店でありたいと考えています。
現代社会では、効率性や便利さが重視されがちですが、私たちは食を通じて、時間をかけて味わうことの価値や、人と人との心の触れ合いの大切さを提案したいと考えています。
ゆっくりと時間をかけて料理を味わい、大切な人との会話を楽しみ、日常の慌ただしさから解放される。そんな豊かな時間を過ごしていただくことで、お客様の人生がより豊かになるお手伝いができればと願っています。
私たち「滝の川」は、これからも変わることなく、お客様一人ひとりとの時間を大切にし続けたいと思います。時代が変わっても、人と人との心の触れ合いの価値は変わらないと信じています。
私たちの技術とおもてなしの心を、次の世代にしっかりと継承していくことも重要な課題です。若いスタッフには、技術的なことだけでなく、お客様との向き合い方や、食材への敬意の持ち方も伝えていきたいと考えています。
これからも、お客様との関係をより深く、より温かいものにしていきたいと思います。お客様の人生に寄り添い、喜びも悲しみも分かち合える、そんな存在でありたいと願っています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
9月も下旬に差し掛かり、朝晩の涼しさに秋の深まりを感じる今日この頃。福井県越前海岸では、もうすでに冬への準備が始まっています。
そして私たち「滝の川」も、一年で最も忙しく、最も充実した季節を迎える準備を進めています。それは、11月6日の解禁日とともに始まる「越前がにシーズン」です。
口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得した私たちが、なぜ冬に最も活気づくのか。その理由と、皆様にお届けする特別な体験について詳しくお話しします。
11月6日。この日付を聞いて、ピンと来る方は相当な食通かもしれません。これは越前がにの解禁日です。この日を境に、越前海岸は一変します。
静かだった漁港は活気に満ち、県外からも多くの観光客が訪れます。しかし、本当の意味での「越前海岸の真価」を味わえる場所は限られています。
私たちが「観光ガイドブックには決して載ることのない、越前海岸の隠れた魅力」と表現するのは、単なる宣伝文句ではありません。実際に、毎朝漁港に足を運び、漁師さんたちと直接やり取りをして、その日最高の素材を選び抜く。この地道な作業があってこそ、真の越前の味をお届けできるのです。
例えば、先日の朝の出来事をお話ししましょう。
午前4時、まだ薄暗い漁港で、料理長が一匹の越前がにを手に取りました。パッと見は他のものと変わりません。しかし、甲羅の色つや、足の張り具合、持った時のずっしりとした重量感。さらに、指で軽く押した時の弾力まで確認して、「この子だ」と決めました。
後で調理してみると、確かに身入りが抜群で、味噌の濃厚さも格別でした。長年の経験で培われた「目利き」の技術は、まさに職人芸としか言いようがありません。
この技術は、越前がにだけでなく、寒ブリや甘エビ、寒鯛といった冬の魚介すべてに活かされています。澄んだ目の輝き、弾力のある身質、清々しい磯の香り。五感を総動員して、その日の最高の一匹を見極めるのです。
「滝の川」の越前がに特別コースでは、厳選された一匹の蟹を余すことなく、様々な調理法でお楽しみいただけます。
茹でがには、まさに越前がにの王道です。絶妙な塩加減と茹で時間で仕上げた蟹は、口の中に広がる磯の香りと上品な甘みが特徴です。シンプルだからこそ、素材の良し悪しがはっきりと分かる調理法でもあります。
焼きがにでは、炭火の香ばしさが加わります。外はカリッと、中はふっくらと焼き上げることで、茹でがにとはまた違った風味を楽しめます。熱々を頬張る瞬間の幸せは、言葉では表現できません。
かに刺しは、越前がにの鮮度と品質が最も問われる逸品です。とろけるような口当たりと濃厚な甘みは、生でしか味わえない至福の瞬間。透明感のある美しい身は、まるで海の宝石のようです。
そしてかに味噌。海のフォアグラとも称されるこの濃厚な味わいは、日本酒との相性も抜群です。甲羅焼きにして熱々をいただく時の満足感は、まさに冬の贅沢そのものです。
越前がにが主役とはいえ、冬の海が育んだ他の魚介たちも負けていません。
寒ブリは、冬の厳しい海で脂をたっぷりと蓄えています。とろけるような脂の甘みと、しっかりとした身の食感が絶妙なバランスを生み出します。刺身でいただく時の、口の中でとろける感覚はやみつきになります。
寒鯛は「幻の高級魚」と呼ばれるほど貴重な魚です。淡白でありながら深い旨味を持つその身は、冬に一段と引き締まり、上品な甘みが際立ちます。酒蒸しや椀物でその繊細な風味を堪能できます。
甘エビは、冬になると甘みが一段と増します。新鮮な甘エビの刺身は、口の中でとろけ、濃厚な甘みが広がります。越前海岸の冷たい海で育まれた、まさに冬の海からの贈り物です。
これらの食材を組み合わせることで、単なる料理ではなく、越前海岸の冬を表現した「食の物語」が完成するのです。
「滝の川」が提供する「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。お客様とカウンター越しに向き合いながら、一貫一貫丁寧に握る寿司は、まさにライブパフォーマンスのような臨場感があります。
目の前で繰り広げられる職人技は見ているだけでも楽しめます。シャリの温度管理、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、ワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
特に冬のネタである越前がに、寒ブリ、甘エビなどは、それぞれの素材の特性に合わせて、シャリは人肌よりもやや温かく保たれ、握りの強さも「空気を含む」ような絶妙な加減で調整されます。
「立ちの握り」の真の醍醐味は、料理長から直接「魚の物語」を聞けることです。
「この越前がには、昨日の夜中に○○沖で獲れたもので...」という話から始まり、その蟹がいかにして日本海の荒波の中で育ち、身をぎっしりと蓄えたか。そして、その解禁日が地元の人々にとってどれほど特別な意味を持つかまで、詳しく語られます。
こうした背景を知ることで、一貫の寿司は単なる食べ物ではなく、深い意味を持つものとなります。お客様は、料理人の知識と経験、そして海への情熱を直接感じ取ることができ、食事がより豊かな体験へと昇華されるのです。
ある常連のお客様は、「料理を食べているのではなく、越前の海の歴史を味わっている気分になる」とおっしゃいました。まさに、これこそが私たちが目指している「食の物語」なのです。
「滝の川」では、料理の味だけでなく、視覚的な美しさも重視しています。冬の特別コースでは、雪景色を思わせる白を基調とした演出を心がけています。
真っ白な磁器や、雪の結晶を思わせるような模様が入った器を多用することで、越前がにの鮮やかな赤色や、寒ブリの銀色、甘エビの透明感がより一層際立ちます。
盛り付けにも細心の注意を払います。越前がには、一杯まるごとの迫力ある姿を活かしつつ、蟹の身の美しさが際立つように丁寧に盛り付けます。剥き身を美しく並べ、まるで雪原に散りばめられた宝石のような演出を施すこともあります。
長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしています。お客様の好みや体調の変化を把握し、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。
一方で、初めてのお客様には、越前がにの魅力や食べ方、調理法について丁寧に説明し、不安なく最高の体験ができるよう配慮しています。蟹の正しい食べ方から、どの部位が最も美味しいかまで、分かりやすくお教えします。
先日、初めて越前がにを食べるというお客様がいらっしゃいました。最初は食べ方が分からず戸惑っておられましたが、スタッフが丁寧に説明し、一緒に殻を剥きながら、その美味しさを実感していただけました。お帰りの際の満足そうな笑顔は、私たちにとって最高の報酬です。
「滝の川」が完全予約制を採用している理由は、お客様により良いサービスを提供するためです。同時に、食材を無駄にしないという意味もあります。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、早朝の漁港で選び抜かれた最高の越前がにや冬の魚介を、まさに最高の状態で提供することが可能となります。
事前に予約状況が分かることで、必要な食材を必要なだけ仕入れることができ、過剰な仕入れによる食品ロスを防ぐことに繋がります。これは、海の恵みを無駄にしないというサステナビリティの理念を実践する「滝の川」ならではの配慮です。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
このシーズンは非常にタイトな時間で営業しているため、お電話に出られない可能性もございます。そのため、メールやショートメッセージでの問い合わせも推奨しています。お客様に最高の状態で、そして持続可能な形で越前がにの魅力を届けるための、大切な仕組みなのです。
冬の「滝の川」は、単なる料理店を超えた特別な体験の場です。越前海岸の真価を知り尽くした料理長の目利きと技術、そして海への深い愛情が生み出す「食の物語」は、きっと皆様の心に深く刻まれることでしょう。
観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力をぜひ「滝の川」で体験してください。生命への感謝、自然環境への配慮、伝統技術の継承という深い哲学に支えられた料理は、単なる美食を超えた価値を提供します。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
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※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
9月に入り、まだ残暑は厳しいものの、確実に秋の気配が近づいてきます。福井県越前海岸といえば、多くの方が真っ先に思い浮かべるのは冬の名物「越前がに」でしょう。
しかし、実は秋こそが越前海岸の隠れた美食シーズンなのです。夏の間にたっぷりと栄養を蓄えた海の幸が、最も美味しい時期を迎えるのがこの季節です。
私たち「滝の川」は、口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得した実績を持つ料理店として、観光ガイドブックには載らない越前海岸の真の魅力をお届けしています。
今回は、秋の「滝の川」でしか味わえない贅沢な美食体験について詳しくお話しします。特に注目していただきたいのが、脂ののった秋鯖や甘いイカなどの海の幸と、地元で採れる松茸をはじめとした山の幸との絶妙な組み合わせメニューです。
「滝の川」が高い評価を得ているのは、単に高級食材を使用しているからではありません。その根底には、料理長が持つ「素材に対する深い理解と限りない敬意」という独自の哲学があります。
この哲学は、早朝の漁港での素材選びから、お客様の食卓に並ぶ一品一品に至るまで、すべてのプロセスに反映されています。
料理長は毎朝、越前海岸の漁港に足を運びます。夜明け前の薄暗い中、漁師たちが夜通し海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が次々と水揚げされる光景は圧巻です。
この多種多様な魚介類の中から、その日最高の素材を厳選するのが料理長の腕の見せ所。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂いから、真に価値のある素材だけを選び抜きます。
例えば、同じ秋鯖でも、脂の乗り方や身の締まり具合は一匹一匹違います。料理長は長年の経験と絶え間ない学習によって培った目利きで、その時々で最高の一匹を見極めるのです。
秋の味覚では、この目利きは海の幸だけでなく山の幸にも及びます。地元の山で採れる松茸の香り、状態、収穫地の情報を綿密に確認し、その日最高のものを厳選します。
厳選した最高の素材を手にしたら、次に重要になるのがその魅力を最大限に引き出す調理です。「滝の川」では、伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
魚種ごとに最適な「切り方、厚さ、角度」があります。例えば、脂の乗った秋鯖の刺身は薄めに引くことで口溶けを良くし、イカは細かく包丁を入れることで歯切れと甘みを際立たせます。
加熱調理においても、素材の特性に合わせた「温度管理、時間調整」が徹底されます。軽く炙ることで香ばしさを加える秋鯖、松茸の香りを最大限に引き出すための火加減など、わずかな違いが大きな味わいの差を生みます。
この微妙なコントロールこそが、プロの料理人の真価であり、「滝の川」の秋の料理に奥行きを与えているのです。
秋の越前海岸がもたらす海の幸は、まさに珠玉の逸品揃いです。夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、深い味わいを持つ季節となりました。
特に秋鯖は絶品です。夏の間にたっぷりと餌を食べ、冷たい秋の潮で身を引き締めた鯖は、DHAやEPAを豊富に含み、とろけるような脂の甘みと濃厚な旨味が特徴です。
「滝の川」では、この美しいサシ(脂の筋)を活かした刺身で提供することもあれば、香ばしさを引き出す炙りで仕上げることもあります。刺身では、口に入れた瞬間に広がる脂の甘みと、後から追いかけてくる鯖本来の旨味のハーモニーを楽しめます。
炙りの場合は、表面の香ばしさが加わることで、より複雑で奥深い味わいに仕上がります。この時期の秋鯖でしか味わえない、贅沢な一品です。
秋のイカ類も見逃せません。身の締まりが良く、甘みが強いこの時期のイカは、その透明感のある美しさも魅力の一つです。
秋のイカは肉厚でありながら柔らかく、噛むほどに上品な甘みが口いっぱいに広がります。新鮮なイカの刺身は、まるで芸術品のような透明感を持ち、見た目にも涼やかさと美しさを添えます。
料理長は、イカの甘みを最大限に引き出すため、包丁の入れ方一つにも細心の注意を払います。繊維を断ち切るような細かい切り込みを入れることで、歯切れが良く、なおかつイカ本来の甘みが際立つ仕上がりとなります。
「滝の川」の秋の魅力は、海の幸だけに留まりません。地元の秋の味覚である松茸などの山の幸との組み合わせメニューも人気の理由です。
松茸といえば、その芳醇な香りが最大の魅力です。地元の山で採れる松茸は、土の香りと独特の上品な風味を持ち、秋の訪れを告げる代表的な食材です。
松茸の香りは熱によって変化するため、最適な状態を見極めるプロの技術が重要になります。軽く炙ることで香りを引き立てたり、土瓶蒸しで香りを閉じ込めたり、料理法によって様々な表情を見せてくれます。
また、松茸の食感も魅力の一つです。シャキッとした歯ごたえと、噛むほどに広がる香りのバランスが絶妙で、他のきのこ類では味わえない特別感があります。
松茸以外にも、地元の山で採れる栗や銀杏、各種きのこ類といった秋の山の幸が料理に彩りと深みを加えます。
栗は甘露煮にして魚の煮付けに添えることで、魚の旨味と栗の自然な甘さが調和した上品な味わいを生み出します。銀杏は茶碗蒸しに入れることで、ほろ苦さとモチモチした食感がアクセントとなります。
これらの山の幸は、単体でも美味しいのですが、海の幸と組み合わせることで、より複雑で深みのある味わいを創造することができるのです。
「滝の川」の秋のメニューで特に注目していただきたいのが、海の幸と山の幸を組み合わせた創作料理です。異なるテロワール(風土)が育んだ素材が、料理長の卓越した技術によって見事に融合します。
脂ののった秋鯖の炙りに、軽く炙った松茸を添えた一品は、まさに秋の代表的な組み合わせです。香ばしい鯖の旨味と松茸の芳醇な香りが互いを引き立て合います。
また、松茸のエキスを効かせたポン酢で秋鯖の刺身をいただくという食べ方もあります。松茸の土の香りが、海の幸の濃厚さを一層深め、味覚に複雑な奥行きを与えてくれます。
この組み合わせは、単に珍しい食材を並べるのではなく、それぞれの素材の旬の旨味と香りが最も引き立つように計算され尽くした構成となっています。
透明感のある甘いイカの刺身に、ごく薄切りにした松茸を添えることで、イカの上品な甘みと松茸の繊細な香りが口の中で優雅に広がります。
松茸の土瓶蒸しに、軽く湯引きしたイカの身を入れる料理もあります。イカの旨味が松茸の出汁に溶け込み、互いの風味を損なうことなく、洗練された味わいを楽しむことができます。
この組み合わせでは、両方の素材が持つ繊細さを活かすため、調理法にも特別な配慮が必要です。イカは加熱しすぎると硬くなってしまいますし、松茸は火を通しすぎると香りが飛んでしまいます。
これらの組み合わせ料理では、味覚だけでなく視覚からも秋を感じていただけるよう配慮しています。
紅葉を連想させる温かみのある色合いを器や盛り付けに取り入れます。深みのある赤やオレンジ、渋い緑色の陶器や漆器に、鮮やかな秋鯖やイカ、そして松茸が美しく盛り付けられると、目にも鮮やかな秋の情景が広がります。
器選びも重要な要素の一つです。素材の色合いを引き立てる器、季節感を演出する器、そして料理の温度を適切に保つ器など、料理ごとに最適なものを選択しています。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、食の物語なのです。
おまかせ料理では、その日の朝に厳選された最高の素材を使い、季節感を大切にした構成でお出しします。秋の季節には、上記で紹介した海の幸と山の幸の組み合わせが中心となります。
前菜から始まり、お椀物、お刺身、焼き物、煮物、そして締めの一品まで、それぞれが秋の物語を語る一章となっています。食材の持つストーリーを料理を通じてお客様にお伝えするのが、おまかせ料理の真の価値です。
例えば、松茸の土瓶蒸しからスタートし、秋鯖の刺身、イカと松茸の組み合わせ料理、そして最後は栗ご飯で締めくくるといった具合に、秋の恵みを存分に堪能していただける構成となっています。
従来の寿司の概念を超えた新しい体験である「立ちの握り」では、カウンター越しに料理長と直接向き合いながら握り寿司を味わっていただけます。
これはまさにライブパフォーマンスとも言える臨場感があります。料理長が目の前で一貫一貫を丁寧に握るだけでなく、その魚の物語を語ってくれます。
秋鯖が越前沖でどのように脂を蓄えたのか、このイカが持つ特別な甘みの理由、そして握りに添えられた山の幸がどこでどのように採れたものなのか。こうした背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
料理長との会話を楽しみながら、その場で握られたての寿司をいただく体験は、単に美味しいものを食べるという以上の価値を提供します。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う心豊かな時間なのです。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。そのため、「滝の川」では持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
地元の漁師たちとの連携を通じて、秋の海の資源が未来にも豊かであり続けるよう、責任ある仕入れと調理を実践しています。松茸などの山の幸に関しても同様で、山林の環境保全への意識が重要だと考えています。
越前海岸で培われてきた漁業技術、調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの技術を次世代に継承していくことも、私たちの重要な使命だと考えています。
秋の海の幸を最高の状態で活かす技術、松茸の香りを損なわずに調理する知恵は、まさに先人たちが長年の経験から培ってきたものです。
料理長は、この貴重な技術と知恵を深く学び、日々の料理に活かすだけでなく、若手料理人にも伝え、越前海岸の豊かな食文化を未来へと繋ぐ役割を担っています。
「滝の川」が完全予約制を採用しているのは、お客様により良いサービスを提供するためであり、同時に食材を無駄にしないという意味も持っています。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、最高の状態で料理を提供することが可能となります。
また、予約制にすることで、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごすことができます。
秋の気配が深まる9月、越前海岸の冬はもうそこまで来ています。夏の間にたっぷりと栄養を蓄えた海の幸が、冷たい荒波にもまれて身を引き締め、一年で最も美味しくなる季節です。
「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力をぜひ「滝の川」で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
特に、脂ののった秋鯖や甘いイカといった海の幸と、芳醇な香りの松茸など地元の山の幸が織りなす組み合わせメニューは、秋の越前海岸でしか味わえない至福の体験となることをお約束します。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった越前の海の宝石たちと山の恵みとの出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
9月も後半に入り、朝夕に涼しさを感じる季節になってきました。越前海岸では、これから冬に向けて一年で最も美味しい時期を迎えます。福井県越前海岸といえば、多くの方が「越前がに」を思い浮かべるでしょう。
しかし、この豊かな海がもたらす恵みは蟹だけではありません。四季を通じて変化する海の表情とともに、それぞれの季節にしか味わえない特別な恵みが、この地には眠っているのです。
私たち「滝の川」は、口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得した輝かしい実績を持つ料理店です。単なる美味しい料理を提供するだけでなく、観光ガイドブックには決して載ることのない、越前海岸の隠れた魅力と、それを味わう特別な時間をお客様にお届けすることを使命としております。
本記事では、私たちの料理を支える根幹にある哲学について、心を込めてお話しさせていただきます。それは、越前海岸の豊かな食文化を未来へと繋ぐ、先人からの貴重な贈り物である伝統技術の継承です。
「滝の川」が高い評価を得ているのは、単に高価な食材を使っているからではありません。その根底には、料理長が持つ素材に対する深い理解と限りない敬意という独自の視点があります。
この視点は、料理がお客様の元に届くまでの全てのプロセスに反映されています。特に早朝の漁港での素材選びから、お客様の食卓に並ぶ一品一品まで、すべてに料理長の哲学が込められているのです。
料理長は、その魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択しています。
これは単なる知識ではありません。長年の経験と、漁師たちとの日々の交流から得られる生きた情報に基づいています。
例えば、ある日の朝、料理長が漁港で出会った漁師の方からこんな話を聞きました。「昨夜は潮の流れが良くて、魚の活きが違う。特に今日のヒラメは身の締まりが最高だよ」。
このような生の情報こそが、「滝の川」の料理を支える貴重な財産なのです。どこの漁場で、どのような漁法で、いつ獲れた魚が一番良い状態であるか。この問いかけに、常に真摯に向き合う姿勢こそが、「滝の川」の料理哲学の根幹をなしています。
この揺るぎない哲学こそが、お客様に提供する「食の物語」を生み出す原動力となっています。そして、越前海岸に息づく伝統技術への敬意へと繋がり、それを次世代に継承していくという当店の使命を形作っているのです。
料理長は常に言います。「素材の背景を知らずして、真の美味しさは引き出せない」と。この言葉には、先人たちから受け継がれてきた漁業技術や調理技術への深い感謝の気持ちが込められています。
越前海岸の豊かな海の恵みは、偶然の産物ではありません。何世代にもわたる漁師たちが、海と向き合い、その特性を深く理解し、持続可能な漁業を実践してきた結果です。
この漁業技術こそが、先人からの貴重な贈り物であり、「滝の川」が最も大切にしている文化遺産の一つです。
「滝の川」の料理哲学が最も顕著に表れるのが、毎朝、料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選する仕入れへのこだわりです。
早朝の越前海岸の漁港は、夜明け前の薄明かりの中、独特の熱気と活気に包まれています。漁師たちが夜通し海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が次々と水揚げされ、競り人の威勢の良い声が響き渡る。
その光景は、まさに食の源流に触れる場所であり、この日の料理への期待感を高める体験そのものです。
この活気に満ちた漁港の片隅で、料理長は漁師たちと直接言葉を交わします。この何気ない会話の中に、代々受け継がれてきた生きた漁業の知恵が詰まっているのです。
料理長は、漁師たちから今日の潮の流れ、昨夜の漁場の状況、特定の魚種の群れの動きなど、データだけでは知り得ない情報を直接聞きます。
どの漁場で、どのような漁法で獲れた魚が一番良い状態であるか、その日の天候や海流が魚介にどのような影響を与えたか。こうした情報は、長年の経験を持つ漁師たちの肌感覚と観察力に基づいており、まさに先人から受け継がれてきた漁業技術の一部です。
漁師の方々から聞く、どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのかという情報は、単なる産地情報ではありません。
それは、彼らが荒れる日本海での命がけの漁、厳しい寒さの中での忍耐、そして自然への深い敬意をもって、いかに海の恵みを得ているかを示す物語です。
料理長は、この捕る人々の努力を深く理解し、その価値を最大限に引き出すことを使命としています。ある漁師の方は語ります。「この魚一匹にも、俺たちの命がけの思いが込まってるんだ」。
漁師たちとの交流を通じて得られる生きた情報は、料理長が最高の素材を選び抜く上での判断基準となるだけでなく、持続可能な漁業への深い理解と支援へと繋がっています。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。「滝の川」では、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
越前海岸で培われてきた漁業技術には、自然のサイクルを理解し、海と共存するための知恵が凝縮されています。例えば、特定の魚種の産卵期には禁漁とする、魚の群れを根こそぎ獲らない、海に優しい漁具を使うなど、乱獲を防ぎ、資源を保護するための伝統的な知恵が数多く存在します。
これらは、現代の科学的な資源管理に通じるものであり、先人たちが未来を見据えて残してくれた貴重な贈り物なのです。
「滝の川」は、そうした持続可能な漁業を実践する漁師たちを積極的に支持し、彼らが獲ってきた魚介類を責任を持ってお客様に提供することで、海の恵みを未来へと繋ぐ役割を果たしているのです。
漁師たちが命がけで獲ってきた最高の素材を、いかにしてその命を尊び、魅力を最大限に引き出すか。そこには、越前海岸で長年培われてきた調理技術という、もう一つの重要な文化遺産が息づいています。
「滝の川」の料理長は、選び抜いた素材の魅力を最大限に引き出すのが調理の真髄であると考えています。そして、その根底には、先人たちが築き上げてきた伝統的な調理法があります。
その魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用する刺身の切り方や、加熱調理における素材の特性に合わせた温度管理、時間調整など、一つ一つの工程に細心の注意が払われます。
これは、単に包丁を扱う技術や火加減の調整だけでなく、素材そのものへの深い洞察力があって初めて成せる技です。
「滝の川」では、伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
これは、伝統を墨守するだけでなく、常に最良の美味しさを追求する料理人の探求心から生まれるものです。しかし、その革新も、伝統という強固な土台があってこそ。新しい技術も、素材の持ち味を損なわないよう、先人の知恵を尊重しながら取り入れられています。
例えば、最新の低温調理法を使用する際も、魚の特性を理解した伝統的な下処理を怠ることはありません。料理長は「新しい技術は伝統の延長線上にある」と語ります。
特に、従来の寿司の概念を超えた新しい体験である「滝の川」の「立ちの握り」は、この調理技術の継承を象徴するものです。
目の前で一貫一貫が丁寧に握られる光景は、それ自体が美しく、お客様の期待感を高めます。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
シャリが口の中でハラリとほどけるような、しかし崩れない、まさに空気を含むような絶妙な加減は、長年の鍛錬と先人からの教えによって培われる職人の技の極致です。
「立ちの握り」の醍醐味は、単に握りたての寿司を味わうことだけではありません。料理長からその魚の物語を聞くことができるのも、この体験の大きな魅力です。
どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。この物語は、漁師の知恵、そして料理長自身の修練の歴史と深く繋がっており、お客様は、単なる味覚だけでなく、その背景にある調理技術の歴史をも感じ取ることができます。
あるお客様は「魚の物語を聞きながら食べる寿司は、まさに五感を超えた体験でした」と感想を寄せてくださいました。
「滝の川」は、これらの漁業技術や調理技術を単に継承するだけでなく、これらの技術を次世代に継承していくことも、私たちの重要な使命だと考えています。
これは、料理長が若手料理人に自らの経験と技を伝え、共に研鑽を積むこと、そして越前海岸の豊かな食文化を未来へと繋ぐ教育者としての役割も担っていることを意味します。
料理長は日々、若いスタッフに対して「技術だけでなく、その背景にある歴史と想いも一緒に覚えなさい」と指導しています。この使命感こそが、「滝の川」の料理を単なる食事で終わらせない、深い価値を生み出しているのです。
「滝の川」が大切にするサステナビリティの精神は、生命への感謝と自然環境への配慮に留まりません。これらは、越前海岸で培われてきた伝統技術の継承と密接に結びついています。
生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
この姿勢は、先人たちが「勿体ない」の精神で培ってきた知恵そのものです。例えば、魚のアラから美味しい出汁を取る、食べられない部位を肥料にするなど、素材の全てを余すことなく活用する伝統的な調理法は、現代の食品ロス削減という課題にも通じる持続可能な実践です。
料理長は「魚一匹にも命がある。その命を最大限に活かすのが料理人の責任」と語ります。
「滝の川」が完全予約制を採用しているのは、お客様により良いサービスを提供するためであり、同時に食材を無駄にしないという意味もあります。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材を必要な分だけ準備・仕入れることができます。
これにより、早朝の漁港で選び抜かれた最高の旬の魚介を、最高の状態で提供するだけでなく、過剰な仕入れによる食品ロスを防ぎ、海の恵みを無駄にしないというサステナビリティの理念を実践しています。
この完全予約制というシステムは、お客様に贅沢な時間を提供するだけでなく、伝統的な知恵と現代のサステナビリティへの配慮が融合した、「滝の川」ならではの哲学の表れなのです。
限られた資源を大切にするという先人の知恵を現代に活かす取り組みでもあり、未来への責任を果たす重要な実践といえるでしょう。
お客様からも「予約制だからこそ、特別感のある食事ができる」「食材への敬意を感じる」といったお声をいただいています。
9月はまだ秋の気配ですが、越前海岸の冬は、もうそこまで来ています。夏の間にたっぷりと栄養を蓄えた海の幸が、冷たい荒波にもまれて身を引き締め、一年で最も美味しくなる季節です。
「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。
この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。そして、その価値を未来へと繋ぐための伝統技術の継承こそが、「滝の川」の存在意義なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。
きっと、これまで知らなかった越前の海の宝石たちとの出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
そして、その背景にある「滝の川」の、先人への感謝と未来への責任という深い想いが、あなたの心に深く響くはずです。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、「滝の川」で存分にお楽しみください。料理長の独自の視点が創り出す、素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。
そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
残暑が厳しく感じる9月ですが、日ごとに秋の気配が深まり、私たちの心は早くも次の季節、冬へと向かっています。福井県越前海岸の冬は、私たち食を愛する者にとって、まさに一年で最も待ち遠しい美食の季節です。
越前海岸と聞いて多くの方がまず思い浮かべるのは、日本海の荒波が育む「越前がに」を筆頭とする海の幸ではないでしょうか。しかし、この豊かな海がもたらす恵みは、蟹だけにとどまらず、四季を通じて変化する海の表情とともに、それぞれの季節にしか味わえない特別な恵みが、この地には眠っているのです。
私たち「滝の川」は、口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得した輝かしい実績を持つ料理店です。単なる美味しい料理を提供するだけでなく、観光ガイドブックには決して載ることのない、越前海岸の隠れた魅力と、それを味わう特別な時間をお客様にお届けすることを使命としております。
本記事では、私たちの料理を支える根幹にある、より深い哲学に焦点を当てて、心を込めてお話しさせていただきます。それは、「生命への感謝と自然環境への配慮」、すなわち「滝の川」が大切にするサステナビリティの精神です。食材を無駄にせず、持続可能な漁業や海洋環境保護への意識を持つ「滝の川」の姿勢が、いかにして最高の料理を生み出し、お客様の五感を満たし、真の美食体験へと昇華させるのか、その秘密を紐解いていきましょう。
「滝の川」が輝かしい評価を得ているのは、単に高価な食材を使っているからではありません。その根底には、料理長が持つ「素材に対する深い理解と限りない敬意」という独自の視点があります。これは、料理がお客様の元に届くまでの全てのプロセス、特に早朝の漁港での素材選びから、お客様の食卓に並ぶ一品一品に至るまで、強く反映されています。
料理長は、その魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択しています。これは単なる知識ではなく、長年の経験と、漁師たちとの日々の交流から得られる生きた情報に基づいています。
どこの漁場で、どのような漁法で、いつ獲れた魚が一番良い状態であるか。この問いかけに、常に真摯に向き合う姿勢こそが、「滝の川」の料理哲学の根幹をなしており、それがお客様に提供する「食の物語」を生み出す原動力となっています。
「滝の川」の料理哲学が最も顕著に表れるのが、毎朝、料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選する「仕入れへのこだわり」です。このこだわりこそが、お客様に提供される「真の美食体験」の最初の幕開けとなります。
早朝の越前海岸の漁港は、夜明け前の薄明かりの中、独特の熱気と活気に包まれています。漁師たちが夜通し海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が次々と水揚げされ、競り人の威勢の良い声が響き渡る。その光景は、まさに「食の源流」に触れる場所であり、この日の料理への期待感を高める体験そのものです。
料理長は、この多種多様な魚介類の中から、その日最高の素材を厳選するために、自身の五感を総動員します。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂いから、真に価値のある素材だけを選び抜きます。
この目利きの技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものであり、同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術は、まさに職人の技と言えるでしょう。この厳選された素材こそが、お客様の食卓に上る「食の物語」の最初のページを飾る、最も重要な要素なのです。
選び抜かれた素材は、料理長の熟練した技術によって、その持てる力を最大限に発揮します。ここでは、単に美味しく調理するだけでなく、素材が持つ本来の特性を理解し、それを最も効果的に活かす調理法が選択されます。
例えば、同じ魚であっても、その日の状態、季節、部位によって、刺身にするか、煮付けにするか、焼き物にするかが決まります。この判断は、マニュアルに頼るものではなく、料理長の長年の経験と、その日の素材との対話によって導き出されるものです。
また、一つの食事の中での料理の構成も、単品の美味しさだけでなく、前後の料理との調和、お客様の満足度の変化、味覚の変化なども考慮して決められます。これにより、お客様は単なる食事ではなく、一つの完成された「食の物語」を体験することができるのです。
「滝の川」のサステナビリティへの取り組みは、まず「生命への感謝」と「食材の尊重」という、料理の根源的な精神から始まります。
私たち「滝の川」は、「食べることは、単なる栄養摂取ではありません」という哲学を持っています。私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた尊い生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材に向き合うことが、料理人としての最も大切な姿勢だと考えています。
この感謝の念は、単なる口先だけのものではありません。それは、日々の調理のあらゆる場面に息づいています。料理長が毎朝漁港で最高の素材を選び抜く姿は、まさにこの感謝の現れです。
その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。すべてがつながった時、真の美食体験となるのです。この考えの通り、食材が持つ生命力、そしてそれがお客様の食卓に届くまでの全ての物語に敬意を払うことこそが、「滝の川」の美食体験の核を成しています。
「生命への感謝」は、「食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています」という具体的な行動へと繋がります。漁港で選び抜かれた最高の素材は、その命を最大限に活かすよう、細心の注意を払って調理されます。
完璧な素材の選定は、食材の無駄を最小限に抑えるためでもあります。料理長が厳しく素材を選定する理由の一つは、最高の状態の魚介類を仕入れることで、調理過程で発生する無駄を減らし、素材の全ての部分を有効活用することにあります。
越前海岸で培われてきた調理技術には、素材を無駄なく使い切るための知恵が凝縮されています。例えば、魚のアラから美味しい出汁を取る、食べられない部位を肥料にするなど、昔ながらの知恵を取り入れながら、現代の技術も積極的に融合させています。
この倫理的な姿勢は、お客様に提供される料理の味にも深く影響を与えます。素材が持つ本来の旨味を最大限に引き出し、その生命を尊ぶ心が、料理の奥深さと感動を生み出すのです。
「滝の川」では、伝統的な調理技術を大切にしながらも、現代の持続可能性の観点を取り入れた革新的なアプローチも実践しています。
昔から受け継がれてきた保存技術や調理法には、食材を無駄なく活用し、長期間美味しく保つための知恵が込められています。これらの技術を現代に活かすことで、食材ロスの削減と、より深い味わいの実現を両立させています。
また、新しい技術や調理法も積極的に取り入れ、伝統的な味わいを保ちながら、より効率的で持続可能な調理方法の開発にも取り組んでいます。この姿勢により、お客様には伝統的な越前の味を楽しんでいただきながら、同時に未来への責任も果たしているのです。
「滝の川」が大切にするサステナビリティは、食材への感謝に留まりません。さらに広範な視点として、「自然環境への配慮」を重要な使命と捉えています。
「美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です」。越前海岸の豊かな海の恵みは、地球温暖化や海洋汚染といった環境問題の影響を直接受ける可能性があります。この危機意識から、「滝の川」では、未来の世代も越前海岸の海の幸を享受できるよう、環境保護への意識を常に持ち続けています。
この意識は、単なる理念ではありません。日々の事業活動に具体的に反映されています。
持続可能な漁業への支援として、「滝の川」では、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。地元の漁師たちとの長年の信頼関係を通じて、乱獲を防ぎ、資源を保護するための漁法を支持しています。また、禁漁期間の遵守や、適切なサイズの魚のみを漁獲するといった、持続可能な漁業の原則に則った素材選びを徹底しています。
越前海岸の漁業は、地域社会にとって重要な産業です。「滝の川」は、地元漁協や地域住民と連携し、海の環境を守るための活動にも積極的に貢献しています。
例えば、漁港周辺の清掃活動への参加や、海洋保護に関する啓発活動への協力など、小さなことからでも地域全体で環境意識を高める努力を続けています。
また、地元の漁師たちとの定期的な意見交換を通じて、海の状況や魚の生態に関する情報を共有し、より良い漁業環境の維持に向けた取り組みを支援しています。これにより、単に素材を仕入れるだけの関係ではなく、共に海の恵みを守る仲間としての絆を深めているのです。
サステナビリティのもう一つの側面として、「滝の川」は「伝統技術の継承」を重要視しています。
「越前海岸で培われてきた漁業技術、調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です」。これらの技術には、自然のサイクルを理解し、海と共存するための知恵が凝縮されています。特定の時期に特定の魚種を獲らない、魚の習性を利用した効率的で環境負荷の低い漁法など、先人たちの知恵は現代の持続可能な漁業にも通じるものです。
「これらの技術を次世代に継承していくことも、私たちの重要な使命だと考えています」。単に美味しい料理を提供するだけでなく、越前海岸の豊かな食文化そのものを守り、未来へと繋ぐ役割を担っているのです。
料理長が若手料理人にその目利きの技や調理技術を教え伝えること、そして地元の漁師たちとの交流を促すことも、この使命の一環です。こうした活動を通じて、越前海岸の食文化が持つ持続可能性の知恵を、現代にも活かし続けているのです。
「滝の川」が大切にするサステナビリティの精神は、お客様に提供される「真の美食体験」をより一層深く、豊かなものにします。
「滝の川」が完全予約制を採用しているのは、お客様により良いサービスを提供するためだけではありません。同時に「食材を無駄にしない」という意味合いも強く持っています。
最高の状態での提供を実現するため、予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、早朝の漁港で選び抜かれた最高の旬の魚介を、最高の状態で提供することが可能となります。
食材の有効活用と無駄の削減も重要な側面です。事前に予約状況が分かることで、必要な食材を必要なだけ仕入れることができ、過剰な仕入れによる無駄を減らすことに繋がります。これは、「食材の生命への感謝」という哲学にも合致する、持続可能性への具体的な配慮を示すものと言えるでしょう。
「滝の川」が提供する「おまかせ料理」や「立ちの握り」は、このサステナビリティの精神を体現するものです。
「おまかせ料理」に込められた物語として、「その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、食の物語」であるおまかせ料理は、食材の旬を最大限に活かし、無駄なく使い切るというサステナビリティの精神が根底にあります。
一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されているように、各料理に使われる素材の背景、例えば「どの漁師さんが、どのような想いで獲ってきた魚なのか」といった物語も、料理長のインスピレーションとともに、お客様の心に語りかけます。
「立ちの握り」—「魚の物語」が深める感動では、「従来の寿司の概念を超えた新しい体験」である「立ちの握り」を、カウンター越しに料理長と直接向き合い、「ライブパフォーマンスとも言える臨場感」の中で味わいます。
ここで料理長が語る「その魚の物語」は、お客様がその魚介類が育った海のこと、獲り手の苦労や環境への配慮を知ることで、寿司一貫一貫に深い意味を与えます。「どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか」といった話を聞くことで、お客様は単に美味しいだけでなく、その食材が持つ「生命」や「背景」に深く触れることができ、食事がより豊かな体験へと昇華されるのです。
「滝の川」の美食体験は、味覚だけでなく、五感すべてを通じて持続可能性の精神を感じることができます。
視覚的には、新鮮な食材の美しい色合いや、季節感を表現した盛り付けが、自然の恵みへの感謝を表現します。聴覚的には、料理長が語る食材の物語や、調理の音が、食材への敬意を伝えます。
嗅覚や触覚を通じても、素材本来の香りや食感が、その生命力と、それを活かす技術の素晴らしさを実感させてくれます。そして味覚では、無駄なく調理された素材の奥深い味わいが、持続可能性への取り組みの成果として感じられるのです。
この「貴重さ」こそが、真の美食体験の価値であり、サステナビリティへの取り組みが、その価値を一層高めているのです。
9月はまだ秋の気配ですが、越前海岸の冬は、もうそこまで来ています。夏の間にたっぷりと栄養を蓄えた海の幸が、冷たい荒波にもまれて身を引き締め、一年で最も美味しくなる季節です。
「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする「橋渡し役」でありたいと考えています。「観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力」を、ぜひ「滝の川」で体験してください。その魅力は、単なる美味しい料理だけでなく、「生命への感謝と自然環境への配慮」という深いサステナビリティの精神によって支えられていることを、肌で感じていただけるはずです。
「一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります」。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、「その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます」。この「貴重さ」こそが、真の美食体験の価値であり、それを未来へと繋ぐためのサステナビリティへの取り組みこそが、「滝の川」の存在意義なのです。
「食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか」。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
そして、その背景にある「滝の川」のサステナビリティへの深い想いが、あなたの心に深く響くはずです。料理を通じて感じる生命への感謝、環境への配慮、そして未来への責任。これらすべてが、あなたの食に対する価値観を豊かにし、より深い満足感をもたらすことでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、滝の川で存分にお楽しみください。料理長の独自の視点が創り出す、素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
残暑が厳しい9月ですが、日ごとに秋の気配が深まり、私たちの心は早くも次の季節である冬へと向かっています。福井県越前海岸の冬は、食を愛する人にとって一年で最も待ち遠しい美食の季節です。
越前海岸と聞いて多くの方がまず思い浮かべるのは、日本海の荒波が育む「越前がに」を筆頭とする海の幸ではないでしょうか。しかし、この豊かな海がもたらす恵みは蟹だけにとどまりません。四季を通じて変化する海の表情とともに、それぞれの季節にしか味わえない特別な恵みが、この地には眠っているのです。
「滝の川」は、口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得した輝かしい実績を持つ料理店です。単なる美味しい料理を提供するだけでなく、観光ガイドブックには決して載ることのない越前海岸の隠れた魅力と、それを味わう特別な時間をお客様にお届けすることを使命としております。
本記事では、私たちの料理体験をより一層深める越前海岸のもう一つの隠れた魅力に焦点を当てます。それは「地元の人々との交流」です。漁師や市場の人々、そして地元の住民の皆さんとの何気ない会話から、この地域の本当の魅力を発見することの喜びについて語り、それが「滝の川」で味わう美食体験といかに深く繋がるのか、その秘密を紐解いていきましょう。
「滝の川」が輝かしい評価を得ているのは、単に高価な食材を使っているからではありません。その根底には、料理長が持つ「素材に対する深い理解と限りない敬意」という独自の視点があります。
料理長は、その魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択しています。これは単なる知識ではなく、長年の経験と漁師たちとの日々の交流から得られる生きた情報に基づいています。
例えば、「このブリは昨晩の潮の流れが厳しい沖合で獲れたものだから、身の締まりが格別だよ」といった漁師からの一言が、料理長の素材選びに大きく影響します。どこの漁場で、どのような漁法で、いつ獲れた魚が一番良い状態であるかという問いかけに、常に真摯に向き合う姿勢こそが「滝の川」の料理哲学の根幹をなしています。
この揺るぎない哲学が、越前海岸の雄大な自然、そしてそこで営みを続ける人々の存在と深く共鳴し、お客様に心豊かな時間を提供します。料理がお客様の元に届くまでの全てのプロセスに、この哲学は強く反映されており、それがお客様に提供する「食の物語」を生み出す原動力となっているのです。
料理長が毎朝市場に足を運ぶのも、単に良い食材を仕入れるためだけではありません。そこで交わされる会話、感じられる季節の変化、漁師たちの表情から読み取る海の状況など、すべてがその日の料理に反映されます。これこそが「滝の川」が提供する真の美食体験の出発点なのです。
「滝の川」の料理哲学が最も顕著に表れるのが、毎朝料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選する「仕入れへのこだわり」です。このこだわりこそが、お客様に提供される真の美食体験の最初の幕開けとなります。
早朝の越前海岸の漁港は、まだ夜明け前の薄明かりの中、独特の熱気と活気に包まれています。冷たい潮風が肌を刺す季節でも、漁師たちの情熱と海の恵みが織りなすこの風景は、まさに圧巻です。
夜通し海に出て獲物を追っていた漁船が、次々と港に帰ってきます。船体が岸壁に接岸する度に活気ある声が飛び交い、新鮮な魚介類が船倉から水揚げされていきます。箱いっぱいに詰められたピチピチと跳ねる魚たち、色鮮やかなイカ、そして冬にはずっしりと重い越前がにの姿も見られます。
水揚げされた魚介類は、次々と競りの会場へと運ばれていきます。競り人の威勢の良い声が響き渡り、漁港全体が独特のリズムに包まれます。魚介類が持つ清々しい磯の香りがあたり一面に広がり、料理長の五感を刺激します。
この活気ある音と匂いは、まさに「食の源流」に触れる場所であり、この日の料理への期待感を高める体験そのものです。料理長はこの場所で、多種多様な魚介類の中から、その日最高の素材を厳選するために、自身の五感を総動員します。
しかし、その目利きを一層確かなものにするのが、漁師の方々や市場の人々との何気ない会話です。海の状況や魚の生態に関する生きた情報を常にアップデートし、より的確な素材選びと、その素材を活かす調理法を考案できるのです。長年にわたる漁師たちとの信頼関係があるからこそ、一般には出回らないような特別な素材や、その日一番の逸品を優先的に提供してもらえることもあります。
「滝の川」での美食体験は、料理そのものだけでなく、越前海岸の豊かな自然と、そこに暮らす人々の温かさも不可欠な要素です。地元の人々との交流こそが、観光ガイドブックには決して載ることのない越前海岸の隠れた魅力を教えてくれる鍵となります。
漁港で働く漁師の方々は、越前海岸の海の恵みを最も深く知る人々です。彼らとの出会いは、海の厳しさと恵み、そして食の尊さを教えてくれます。
「食べることは単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る人々の努力、すべてがつながった時、真の美食体験となるのです」。漁師たちの何気ない一言から、荒れる日本海での命がけの漁、厳しい寒さの中での忍耐、そして自然への深い敬意を感じ取ることができます。
彼らの努力を知ることで、目の前の一切れの魚介がいかに貴重なものであるかを改めて実感し、感謝の念が深まります。越前海岸の海の特性、魚介類の生態、持続可能な漁業への取り組みなど、彼らから聞く話は教科書には載っていない生きた知識と知恵の宝庫なのです。
漁港の市場で働く人々もまた、越前海岸の食文化を支える大切な存在です。競りの熱気、活気ある声、新鮮な魚介を扱う手際の良さ。市場の人々は、越前の海の恵みを全国へと送り出す情熱に満ち溢れています。
彼らとの短い会話からも、この地域がどれほど海の幸を大切にしているか、その誇りを感じ取ることができます。どの魚が今一番美味しいのか、どんな調理法がおすすめかなど、市場の人々は地元の旬の情報を豊富に持っています。彼らとの会話は、その後の食事や次回の越前訪問のヒントにもなるでしょう。
観光地としての顔だけでなく、越前海岸には地元住民の皆さんの温かい日常があります。彼らとの何気ない会話から、この地域の深い魅力を知ることができます。
例えば、散歩中にすれ違ったお年寄りとの挨拶、小さな商店での店主との世間話、地元の食堂で交わす言葉など、そうした日常的な触れ合いの中にこそ、越前海岸の本当の魅力が隠されています。
地元の人々の話からは、越前海岸の歴史、受け継がれてきた伝統、地域に根ざした祭りや風習など、観光ガイドブックには載っていない深い情報に触れることができます。越前海岸で培われてきた漁業技術、調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの技術を次世代に継承していくことも、私たちの重要な使命だと考えています。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う心豊かな時間なのです。
地元の人々との交流の体験は、まさにこの真の美食体験を深める重要な要素となります。「滝の川」は「食べることは単なる栄養摂取ではありません」という哲学を持っています。彼らが考える真の美食体験とは、その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ、これらすべてがつながった時に生まれるものなのです。
地元の人々、特に漁師の方々や市場の人々との交流を通じて、彼らの努力や情熱を知ることで、その後にいただく料理の食材一つ一つに、より深い意味が宿ります。早朝の漁港で出会った漁師さんの顔を思い浮かべながらいただく魚は、単なる美味しい魚ではなく、その背景にある人々の物語や海への感謝の気持ちをも同時に味わうことができるのです。
「滝の川」が提供する「おまかせ料理」や「立ちの握り」は、この地元の人々との交流で高まった感性を最大限に活かすことができます。
その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる食の物語であるおまかせ料理は、地元の人々との出会いの余韻の中でいただくことで、一層深く心に響きます。料理長が選んだ食材の一つ一つに、その素材を育んだ海、そしてそれを獲った人々の物語が宿っていることを感じながら味わうことができます。
従来の寿司の概念を超えた新しい体験である「立ちの握り」は、カウンター越しに料理長と直接向き合い、ライブパフォーマンスとも言える臨場感の中で味わいます。ここで料理長が語るその魚の物語は、お客様が漁港で聞いた話や地元の人々との会話と繋がり、寿司一貫一貫に深い意味を与えます。
どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。この物語を聞きながら味わう寿司は、お客様の心に深く刻まれ、忘れられない思い出となるでしょう。料理長の言葉は、お客様と越前海岸の人々の心をつなぐ、まさに架け橋となるのです。
「滝の川」は、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。美しい越前海岸の自然と豊かな海の恵みが未来にも享受できるよう、環境への配慮を怠らない姿勢は、食を扱う者としての責任感の表れです。
この取り組みは、漁師たちや地元住民との連携なくしては成り立ちません。地域との共存こそが「滝の川」の重要な使命の一つなのです。漁師たちが実践する持続可能な漁法や、海洋環境を守るための地域全体の取り組みを理解し、それを支援することで、長期的に質の高い食材を確保し続けることができます。
「滝の川」が完全予約制を採用しているのは、お客様により良いサービスを提供するためであり、同時に食材を無駄にしないという意味も持っています。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、早朝の漁港で選び抜かれた最高の旬の魚介を、お客様の目の前で最高の状態で提供することが可能となります。
予約制にすることで、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごすことができます。お客様一人ひとりに向き合う「滝の川」のおもてなしは、この特別な時間の中でこそ真価を発揮し、料理長との会話、そして魚の物語がより深く心に残るものとなるのです。
9月はまだ秋の気配ですが、越前海岸の冬はもうそこまで来ています。夏の間にたっぷりと栄養を蓄えた海の幸が、冷たい荒波にもまれて身を引き締め、一年で最も美味しくなる季節です。
「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない本当の越前の魅力を、ぜひ「滝の川」で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
特に、地元の人々との交流を通じて知る越前海岸の奥深さは、その後の美食体験を何倍にも豊かなものに変えることと確信しております。食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。
きっと、これまで知らなかった越前の海の宝石たちとの出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。そして、そこで出会う人々との温かい交流が、旅をさらに深く、心に残るものにしてくれるはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
9月に入り、残暑が厳しく感じられる日が続いていますが、確実に秋の気配が深まってきました。福井県越前海岸といえば、多くの方が「越前がに」を真っ先に思い浮かべるでしょう。しかし、この美しい海岸線には、蟹料理以外にも魅力的な体験が数多く眠っています。
私たち「滝の川」は、口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得した実績を持つ料理店です。単に美味しい料理を提供するだけでなく、観光ガイドブックには決して載ることのない、越前海岸の隠れた魅力をお客様にお届けすることを使命としています。
本記事では、料理体験をより一層深める特別な時間として、夕暮れ時の日本海に沈む壮大な夕日を眺めながらの「夕暮れ散歩」について詳しくご紹介します。この心揺さぶる絶景が、いかにして「滝の川」で味わう美食体験と深く繋がり、お客様の五感を満たす「真の美食体験」へと昇華させるのか、その秘密を紐解いていきましょう。
「滝の川」が輝かしい評価を得ているのは、単に高価な食材を使っているからではありません。その根底には、料理長が持つ「素材に対する深い理解と限りない敬意」という独自の視点があります。
料理長は毎朝、市場に足を運びます。早朝の越前海岸の漁港は、夜明け前の薄明かりの中、独特の熱気と活気に包まれています。漁師たちが夜通し海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が次々と水揚げされ、競り人の威勢の良い声が響き渡る光景は、まさに「食の源流」に触れる場所です。
料理長は五感を総動員して、魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂いから、真に価値のある素材だけを選び抜きます。
「この魚は昨夜の荒波にもまれて身が引き締まっている」 「この時期のこの産地なら、脂の乗りが絶妙だ」
このような判断は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものです。同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術は、まさに職人の技と言えるでしょう。
この厳選された素材こそが、お客様の食卓に上る「食の物語」の最初のページを飾る、最も重要な要素なのです。朝の漁港での営みと、夕暮れの穏やかな風景は、一日の始まりと終わりを象徴し、越前海岸の生命の循環を感じさせてくれます。
越前海岸での夕暮れ散歩の醍醐味は、何といっても日本海に沈む壮大な夕日の光景です。夕暮れ時、越前海岸の空と海は、刻一刻と表情を変える壮大なキャンバスとなります。
昼間の強い日差しが傾き始めると、空は次第にオレンジ色に染まり始めます。やがて燃えるような赤、深みのある紫、そして静かな藍色へとグラデーションを描いていく様子は、まさに自然が創り出す芸術作品です。
太陽が水平線へと近づくにつれて、空と海の色は一層鮮やかになります。海面に反射する夕日の光は、キラキラと輝き、まるで宝石が散りばめられたかのような幻想的な景色を創り出します。
日本海の荒波で知られる越前海岸ですが、夕暮れ時は、その荒々しさが影を潜め、どこか優しく、穏やかな表情を見せてくれます。寄せては返す波の音は、一日の終わりにふさわしい静かな調べとなり、心地よい潮の香りが辺りを包み込みます。
「朝は荒々しかった海が、こんなに優しい表情を見せるなんて」
多くのお客様が、この光景に心を奪われます。同じ海でありながら、時間帯によってこれほど異なる表情を見せる日本海の魅力は、まさに越前海岸ならではの特別な体験と言えるでしょう。
四季を通じて変化する海の表情と同様に、夕日の光景も季節によってその趣を変えます。
9月、秋の始まりの時期の夕日は、夏の終わりを告げるような、どこか切なくも鮮やかな色彩を見せます。空気が澄み始めるこの時期は、夕日の輪郭がくっきりと見え、長くなり始める夜に向けて、空がドラマチックな赤やオレンジに染まります。
来たる冬、越前がにシーズンを迎える頃の夕日は、冷たい空気と荒々しい日本海のコントラストの中で、一層厳かで力強い美しさを放ちます。燃えるような夕日が、鉛色の冬の海に沈んでいく光景は、息をのむほどの迫力と感動を与えてくれることでしょう。
「日本海に沈む夕日は息をのむほど美しく、その光景を眺めながら散歩することで、心が洗われるような体験ができます」
この言葉が示す通り、越前海岸での夕暮れ散歩は、単なる景色の鑑賞以上の、深い精神的な癒しと内省をもたらしてくれます。
日常の喧騒や忙しさから一時的に離れ、広大な空と海に身を委ねることで、心が静まり、抱えていた悩みやストレスが洗い流されるような感覚に包まれます。雄大な自然の前に立つことで、自身の存在が小さく感じられ、心のしがらみから解放されるのです。
静かに沈む夕日を眺めながら、今日一日を振り返り、明日への希望を抱く。そんな内省的な時間を持つことができるのも、夕暮れ散歩の大きな魅力の一つです。
また、自然の恵みに感謝し、生命の尊さを改めて感じる機会ともなります。この感謝の気持ちは、「滝の川」が大切にする「その生命をいただくことへの感謝の気持ち」と深く繋がります。
海で育った魚介類の生命をいただくことの意味を、夕暮れの海を眺めながら深く考える時間は、その後の食事体験をより意味深いものへと変化させてくれるのです。
夕暮れの情景は、視覚だけでなく、五感すべてを刺激します。
夕焼けの色合いは目を楽しませ、潮の香りは嗅覚を刺激し、波の音は聴覚に心地よく響きます。そして肌をなでる潮風は触覚を通じて、海の息吹を直接感じさせてくれます。
これらすべてが一体となり、心身に深い安らぎと活力を与えてくれるのです。この五感の覚醒は、その後に訪れる「滝の川」での食事体験において、料理の繊細な味、香り、食感をより一層深く感じ取ることを可能にしてくれます。
この心洗われる夕暮れ散歩は、「滝の川」での美食体験と最高の相乗効果を生み出します。
美しい夕日を眺め、越前海岸の雄大さに触れることで、自然への感謝の気持ちが深まり、その恵みである魚介類を味わうことへの期待感が一層高まります。夕日の後にいただく料理は、単なる食事ではなく、大自然からの贈り物を享受する儀式のようなものへと変化するのです。
「あの美しい海で育った魚を、今からいただくのですね」
多くのお客様が、夕暮れ散歩の後にこのような感想を口にされます。この感謝の気持ちが、料理の味わいをより深く、より感動的なものにしてくれるのです。
夕暮れ散歩で研ぎ澄まされた五感は、料理の繊細な味、香り、食感、そして盛り付けの美しさをより一層深く感じ取ることを可能にします。
料理長が一品一品に込められた想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさを、心ゆくまで堪能できる準備が整うのです。
例えば、夕暮れの海風を感じた後に味わう新鮮な刺身は、まるで海そのものの味を感じるような深い感動を与えてくれます。また、温かい料理の湯気に漂う香りは、潮風の記憶と重なり合い、より印象深い体験となるでしょう。
夕暮れ散歩で感じた海の鼓動は、料理長が語る「その魚の物語」とも深く繋がります。
「この魚は昨夜、あなたが眺めた海で獲れたものです」 「夕日が沈んだ辺りの海域で育ったこの魚は...」
このような説明を聞きながら味わう料理は、単なる食事を超えて、越前海岸の自然と一体となった特別な体験へと昇華されるのです。
「滝の川」が提供する「おまかせ料理」は、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、食の物語です。夕暮れの情景の余韻の中でいただくことで、一層深く心に響きます。
特に、季節を感じる演出として、冬には雪景色を思わせる白を基調とした演出を心がけています。真っ白な器に盛り付けられた越前がにの鮮やかな赤や、寒ブリの輝く銀色の身は、夕焼けの後の静かで厳かな冬の夜の情景を連想させます。
「まるで雪景色の中に浮かぶ宝石のよう」
お客様からはこのような感想をいただくことが多く、視覚的な美しさと味覚の感動が一体となった体験を提供しています。
従来の寿司の概念を超えた新しい体験である「立ちの握り」は、カウンター越しに料理長と直接向き合い、ライブパフォーマンスとも言える臨場感の中で味わいます。
料理長が語る「その魚の物語」は、夕暮れの海岸線で感じた海の鼓動と繋がり、寿司一貫一貫に深い意味を与えます。
「どこで獲れた魚なのか」 「どのような特徴があるのか」 「なぜこの調理法を選んだのか」
この物語を聞きながら味わう寿司は、お客様の心に深く刻まれ、忘れられない思い出となります。特に、夕暮れ散歩で感じた海への感謝の気持ちが、この体験をより感動的なものにしてくれるのです。
「滝の川」が完全予約制を採用しているのは、お客様により良いサービスを提供するためであり、同時に食材を無駄にしないという意味も持っています。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、早朝の漁港で選び抜かれた最高の旬の魚介を、夕暮れの余韻と共に最高の状態で提供することが可能となります。
また、予約制にすることで、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごすことができます。
9月の今、越前海岸はすでに冬の気配を感じ始めています。夏の間にたっぷりと栄養を蓄えた海の幸が、冷たい荒波にもまれて身を引き締め、一年で最も美味しくなる季節が近づいています。
「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ「滝の川」で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
特に、心洗われる絶景である日本海に沈む夕日を眺める越前海岸の夕暮れ散歩と、その後に続く「滝の川」での美食体験は、お客様の心に深く刻まれることと確信しております。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった越前の海の宝石たちとの出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
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※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
残暑が続く9月ですが、越前海岸では早くも冬への準備が始まっています。福井県越前海岸といえば、多くの方が「越前がに」を思い浮かべるでしょう。しかし、この豊かな海の恵みは季節ごとに姿を変え、私たちを魅了し続けています。
私たち「滝の川」は、口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得した実績を持つ料理店です。単なる美味しい料理の提供ではなく、「観光ガイドブックには載らない、越前海岸の隠れた魅力」をお客様にお届けすることを使命としています。
今回は、私たちの料理の根幹となる「活気あふれる朝の越前海岸の漁港」と、そこで繰り広げられる「料理長による至高の素材選び」に焦点を当てて、詳しくお話しします。この朝のドラマがどのように「滝の川」の美食体験へと繋がるのか、心を込めて解説いたします。
「滝の川」が輝かしい評価を得ているのは、単に高価な食材を使っているからではありません。その根底には、料理長が持つ「素材に対する深い理解と限りない敬意」という独自の視点があります。
この哲学は、料理がお客様の元に届くまでの全てのプロセス、特に早朝の漁港での素材選びに強く反映されています。料理長は、その魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択しています。
これは単なる知識ではありません。長年の経験と、漁師たちとの日々の交流から得られる生きた情報に基づいています。どこの漁場で、どのような漁法で、いつ獲れた魚が一番良い状態であるか。この問いかけに常に真摯に向き合う姿勢こそが、「滝の川」の料理哲学の根幹をなしています。
料理長は毎日、漁師との会話を通じて海の状況を把握しています。「今日の海は荒れていたから、魚が締まっているはず」「この時期の甘エビは身が甘くなる」といった現場の生の声が、料理の方向性を決める重要な情報となります。
こうした日々の積み重ねが、お客様に提供する「食の物語」を生み出す原動力となっているのです。この揺るぎない哲学が、越前海岸の朝の漁港で、日々の料理の始まりを告げます。
早朝の越前海岸の漁港は、まだ夜明け前の薄明かりの中、独特の熱気と活気に包まれています。冷たい潮風が肌を刺す季節でも、漁師たちの情熱と海の恵みが織りなすこの風景は、まさに圧巻です。
夜通し海に出て獲物を追っていた漁船が、次々と港に帰ってきます。船体が岸壁に接岸する度に、活気ある声が飛び交い、新鮮な魚介類が船倉から水揚げされていきます。箱いっぱいに詰められたピチピチと跳ねる魚たち、色鮮やかなイカ、そして冬にはずっしりと重い越前がにの姿も見られます。
この光景は、まさに自然の豊かさと、それを得るための人間たちの営みが一体となった、力強い生命のドラマです。水揚げされた魚介類は、次々と競りの会場へと運ばれていきます。競り人の威勢の良い声が響き渡り、漁港全体が独特のリズムに包まれます。
この活気ある音と匂いは、まさに「食の源流」に触れる場所であり、この日の料理への期待感を高める体験そのものです。魚介類が持つ清々しい磯の香りが、あたり一面に広がり、料理長の五感を刺激します。
漁港の朝の空気には、海の恵みへの感謝と、これから始まる一日への期待が込められています。この神聖な時間に立ち会うことで、料理への想いもより一層深まるのです。
この活気に満ちた漁港で、「滝の川」の料理長は最高の素材を厳選するために、自身の五感を総動員します。料理長の目利きは、単なる知識だけでは語り尽くせない、長年の経験と素材への深い敬意から生まれる「職人の技」なのです。
料理長が素材を選び抜く際の具体的なポイントを詳しくご紹介しましょう。
料理長が魚に近づいて最初に見るのは、その「目の輝き」です。澄んでいて濁りがなく、まるで生きているかのような輝きを持つ魚は、捕獲されてからの時間が短く、鮮度が非常に高く保たれている証拠です。
特に、透明感のある目は、ストレスなく水揚げされ、適切に管理されてきた魚の証でもあります。越前がにの場合も、その鋭い目に透明感があり、濁りが少ないものを選び抜きます。
「目は魚の履歴書」と料理長はよく言います。その一言に、長年培った経験と知識が込められているのです。
次に、料理長は魚の「身の張り」を注意深く確認します。最高の状態の魚は、触れた時に弾力があり、しっかりと身が締まっている感触があります。指で押すとすぐに跳ね返ってくるような弾力性は、その魚が適切な方法で水揚げされ、適切な温度管理のもとで運ばれてきた証拠です。
この「張り」からは、その魚がどのような海域で、どのような餌を食べて育ったか、その健康状態まで推測することができます。越前がにであれば、甲羅の色つや、足の張り、指で押した時の弾力、そしてずっしりとした重みから、身入りや味噌の状態までを推測するのです。
料理長は魚の鰓をそっと持ち上げ、その色を丹念に確認します。鮮やかな赤色を保っている鰓は、血合いが新鮮であることの証です。これが、魚の健康状態と適切な処理の有無を示します。
特に、寒ブリや寒鯛のような大型魚では、血合いが鮮やかであるほど、その魚が持つ旨味成分が損なわれていないことを示唆します。血合いの状態は、最終的な料理の味に大きく影響する重要な要素なのです。
「匂い」は、その魚が持つ「本質的な風味」と「劣化の兆候」を嗅ぎ分ける上で決定的な役割を果たします。最高の状態の冬の海の幸は、魚介類本来の清々しい磯の香りがします。
不快な生臭さがないことを確認し、特に、甘エビなどは鮮度が落ちると独特のアンモニア臭を発しやすいため、細心の注意を払って確認します。越前がにの場合も、磯の香りがしっかりと感じられるものを選びます。
この目利きの技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものです。同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術は、まさに職人の技と言えるでしょう。
料理長が漁港で選び抜いた「最高の素材」は、その日の「滝の川」の料理の方向性を決定づけます。お客様が口にする一品一品は、この早朝の漁港でのドラマから始まっているのです。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる「食の物語」なのです。そして、この物語の最初のページは、まさにこの漁港での「仕入れ状況」によって書かれます。
どんな魚が獲れたのか、どんな蟹が特に素晴らしいのか。その情報が、その日限りの特別なコースへと繋がっていくのです。
この仕入れのこだわりが、「四季を通じて変化する海の表情とともに、それぞれの季節にしか味わえない特別な恵み」をお客様に届けることを可能にしています。
春の白身魚、夏の天然岩ガキ、秋の秋鯖やイカ、そして冬の越前がに、寒ブリ、寒鯛、甘エビ。これらの季節ごとの海の恵みが、料理長の目利きによって最高の状態で選ばれ、お客様の食卓へと運ばれるのです。
越前海岸の朝の漁港は、単なる流通の場ではありません。「滝の川」にとっては、お客様に最高の「食の物語」を届けるための、神聖な舞台の始まりなのです。
料理長が厳選し、その旬を知り尽くした最高の素材を手にしたら、次に重要になるのが、その「魅力を最大限に引き出す調理」です。ここでも、「滝の川」の料理哲学である「素材への深い理解と敬意」が遺憾なく発揮されます。
彼らは、伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。例えば、刺身一つを取っても、魚種によって最適な「切り方、厚さ、角度」が異なります。
その魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を深く理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用することで、口に入れた瞬間の食感、風味、旨味が格段に引き出されるのです。
加熱調理においても、素材の特性に合わせた「温度管理、時間調整」が徹底されています。魚介類は繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生みます。
この「微妙なコントロール」こそが、プロの料理人の真価であり、「滝の川」の料理の奥行きを生み出しているのです。料理長は「素材と対話しながら調理する」と表現することがありますが、まさにその通りなのです。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション。これらすべてが組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成する、まさに「食の物語」なのです。
料理は味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるよう配慮されています。器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感を演出しています。
9月はまだ秋の始まりですが、来たる冬には「雪景色を思わせる白を基調とした演出」を心がけています。越前がにの鮮やかな赤や、寒ブリの銀色を際立たせる白の器は、まさに冬の越前海岸の厳かさと豊かさを表現するでしょう。
「滝の川」が提供する「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさに「ライブパフォーマンスとも言える臨場感」があります。
目の前で一貫一貫が丁寧に握られる光景は、それ自体が美しく、お客様の期待感を高めます。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
「立ちの握り」の醍醐味は、単に握りたての寿司を味わうことだけではありません。料理長から「その魚の物語を聞くことができる」のも、この体験の大きな魅力です。
どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。早朝の漁港でのドラマ、料理長の目利きの技、そして素材への深い敬意が、お客様に語りかけられます。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
早朝の漁港での目利きも、この深い感謝の精神に基づいています。料理長は「魚との出会いは一期一会」と表現し、その瞬間を大切にしています。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。「滝の川」では、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
これは、漁港で出会う漁師たちとの共感から生まれる、地域への貢献意識でもあります。美味しい料理を提供するだけでなく、未来へと繋がる海の恵みを守る責任も感じているのです。
「滝の川」が完全予約制を採用しているのは、お客様により良いサービスを提供するためであり、同時に「食材を無駄にしない」という意味も持っています。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理を提供することが可能となるのです。
特に、早朝の漁港で選び抜かれた最高の旬の魚介は、鮮度が命。その特性を最大限に活かすためには、事前の準備が不可欠です。
予約制にすることで、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、「贅沢な時間」を過ごすことができます。お客様一人ひとりに向き合う「滝の川」のおもてなしは、この「特別な時間」の中でこそ真価を発揮するのです。
9月はまだ秋の気配ですが、越前海岸の冬は、もうそこまで来ています。夏の間にたっぷりと栄養を蓄えた海の幸が、冷たい荒波にもまれて身を引き締め、一年で最も美味しくなる季節です。
「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする「橋渡し役」でありたいと考えています。「観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力」を、ぜひ「滝の川」で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、「その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます」。この「貴重さ」こそが、真の美食体験の価値なのです。
特に、活気あふれる漁港でのドラマから始まり、料理長の至高の目利き、そしてお客様の目の前で語られる「魚の物語」を通じて深まる「立ちの握り」の美食体験は、お客様の心に深く刻まれることと確信しております。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前海岸といえば、多くの方が「越前がに」を思い浮かべるでしょう。しかし、この豊かな海が育む恵みは、蟹だけではありません。福井県越前町にある料理店「滝の川」は、口コミグルメサイトのかに料理部門で日本一を獲得した実績を持ちながら、従来の寿司の概念を超えた「立ちの握り」という革新的な体験を提供しています。
今回は、この「立ちの握り」がどれほど特別な体験なのか、実際の魅力をお伝えします。カウンター越しに料理長と向き合い、一貫一貫に込められた職人技を間近で感じられる、まさにライブパフォーマンスのような臨場感。それは単なる食事を超えた、五感で味わう「食の物語」なのです。
「立ちの握り」とは、お客様がカウンターに立った状態で、料理長が目の前で握る寿司を味わう体験のことです。一般的な寿司店では、握られた寿司が皿に盛られて提供されますが、滝の川では全く異なります。
料理長が一貫ずつ丁寧に握り、「はい、どうぞ」と直接手渡される瞬間の感動は格別です。握りたてのシャリは人肌よりもやや温かく、ネタとの温度差が絶妙なハーモニーを生み出します。この温度管理こそが、滝の川の立ちの握りの真骨頂といえるでしょう。
従来の寿司体験では味わえない臨場感が、ここにはあります。包丁でネタを切る音、シャリを握る際の微かな音、そして料理長の真剣な眼差し。これらすべてが一体となって、まるで舞台を見ているような感動を与えてくれます。
さらに特筆すべきは、料理長との会話です。「今日のこの魚は、昨日の夜に越前沖で獲れたばかりの寒ブリです。この時期の脂の乗り具合は格別ですよ」といった具合に、一貫一貫にまつわるストーリーを聞きながら味わえるのです。これにより、単なる食べ物が深い意味を持つ体験へと昇華されます。
滝の川の料理長が毎朝欠かさず行うのが、市場での素材選びです。夜明け前から活気に満ちた越前海岸の漁港では、夜通し海に出た漁師たちが獲ってきた新鮮な魚介類が次々と水揚げされます。
料理長の目利きは、まさに職人技そのものです。魚の目の輝きで鮮度を判断し、身の張りで肉質を確認し、鰓の色で血合いの状態を把握します。同じ魚種でも、個体差、季節差、産地差を見極めて、その日最高の一匹を選び出す技術は、長年の経験によって培われたものです。
厳選された素材を手にした料理長は、次に調理技術でその魅力を最大限に引き出します。魚種ごとに最適な切り方、厚さ、角度が異なるため、一切れ一切れに最適な技術を適用します。例えば、脂の乗ったネタは薄めに引くことで口溶けを良くし、身の締まったネタは少し厚めに引くことで食感を際立たせます。
シャリとの組み合わせも重要な要素です。シャリは人肌よりもやや温かく保たれ、握りの強さは絶妙な「空気感」を含んでいます。強すぎれば米粒が潰れて硬くなり、弱すぎれば崩れてしまう。この微妙なコントロールが、シャリが口の中でハラリとほどけるような食感を生み出します。
ワサビの量も、ネタの旨味を引き立てる重要な要素です。脂の乗ったネタには少し多めに、淡白なネタには少なめにと、一貫ごとに最適な量を調整します。これらの細やかな配慮が、一貫の寿司を完璧に仕上げているのです。
滝の川の立ちの握りでは、四季折々の越前海岸の恵みがネタとして登場します。それぞれの季節に最も美味しい状態の魚介類を使用することで、その時期でしか味わえない特別な体験を提供しています。
春には、新たな生命力あふれる海の幸が登場します。脂がまだ軽やかで、身の締まりも程よい白身魚は、繊細な味わいが特徴的です。この時期の白身魚の握りでは、シャリはやや軽めに握り、ワサビも控えめにすることで、魚本来の清々しい風味とほのかな甘みを際立たせます。
夏の主役は、なんといっても天然岩ガキです。ミルクたっぷりプリンプリン状態となる夏の岩ガキは、濃厚で滑らかな食感がまさに海のミルクと呼ぶにふさわしい逸品です。岩ガキの握りでは、その濃厚な旨味と甘みに負けないよう、シャリはやや強めに握られ、柑橘の香りを添えることで爽やかさをプラスします。
秋は一年を通じて最も豊かな時期です。夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、深い味わいを持つ季節となります。特に秋鯖は絶品で、脂がのり切った状態になります。脂の多い秋鯖の握りでは、シャリは通常よりやや強めに握り、酢を効かせることで脂の甘みを引き締め、後味をさっぱりとさせます。
そして冬。11月6日の解禁日とともに始まる越前がにシーズンには、越前がにを頂点とする冬の王者たちが集います。寒ブリ、寒鯛、甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ魚介類は、どれも格別の美味しさを持っています。
立ちの握りの真の魅力は、お客様一人ひとりに合わせた、まさにオーダーメイドの体験にあります。料理長は、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて、シャリの量、ワサビの有無や量、ネタの切り方などを微調整します。
例えば、わさびが苦手な方には量を控えめに、食欲旺盛な方にはシャリを少し多めにといった具合です。同じネタでも、お客様によって少しずつ違った仕上がりになることが、この立ちの握りの特別さを物語っています。
このパーソナルなアプローチにより、お客様は滝の川でしか味わえない、自分だけの特別な寿司体験を得ることができます。料理長との会話を通じて生まれる、その時だけの物語が、お客様の心に深く刻まれていくのです。
完全予約制を採用しているのも、このような質の高いサービスを提供するためです。事前にお客様の人数、好み、アレルギーなどを把握することで、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態で料理を提供することが可能となっています。
予約制にすることで、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごすことができます。お客様一人ひとりに向き合う滝の川のおもてなしは、この特別な時間の中でこそ真価を発揮するのです。
滝の川では、単に美味しい料理を提供するだけでなく、持続可能な美食への取り組みも大切にしています。私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。滝の川では、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。この意識が、毎朝の市場での厳しい目利きにも繋がり、お客様には最高の状態で、そして未来にも持続可能な形で海の恵みを届けたいという思いに繋がっています。
完全予約制の採用も、食材を無駄にしないという意味も持っています。予約を事前にいただくことで、必要な分だけの食材を準備し、廃棄を最小限に抑えることができます。これは、環境への配慮と同時に、食材への敬意の表れでもあります。
滝の川での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ滝の川で体験していただきたいと思います。一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
9月の越前海岸は、夏の暑さが残りながらも、日ごとに秋の深まりを感じる季節です。この時期から私たち食通の心は、早くも冬の美食シーズンへと向かい始めます。
越前海岸といえば、多くの方が真っ先に思い浮かべるのは「越前がに」でしょう。しかし、この豊かな日本海がもたらす恵みは、蟹だけではありません。一年を通じて、様々な海の幸が私たちの食卓を彩ってくれるのです。
今回ご紹介する「滝の川」は、口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得した実力派の料理店です。単においしい料理を提供するだけでなく、観光ガイドブックには載らない越前海岸の隠れた魅力を、特別な食体験として届けることを使命としています。
特に注目したいのが「立ちの握り」という、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合い、ライブパフォーマンスのような臨場感の中で味わう、まさに五感で楽しむ寿司の世界をご紹介しましょう。
滝の川の料理長は、毎朝欠かさず越前海岸の漁港に足を運びます。夜明け前の漁港は、独特の熱気に包まれています。漁師たちが夜通し海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が次々と水揚げされ、競り人の威勢の良い声が響き渡る光景は、まさに食の源流に触れる瞬間です。
この活気あふれる市場で、料理長は五感を総動員して、その日最高の素材を厳選します。一般の方が見ても同じように見える魚でも、プロの目には大きな違いが見えるのです。
料理長が魚を選ぶ際のポイントをご紹介します。
目の輝きで鮮度を判断する技術 魚に近づいて最初に確認するのは「目の輝き」です。澄んでいて濁りがなく、生き生きとした輝きを持つ魚は、捕獲されてからの時間が短く、鮮度が非常に高く保たれている証拠です。逆に、目が濁っていたり、白っぽくなっている魚は、時間が経過している可能性があります。
身の張りで品質を見抜く方法 次に重要なのは「身の張り」です。最高の状態の魚は、触れた時に弾力があり、しっかりと身が締まっている感触があります。指で押すとすぐに跳ね返ってくるような弾力性は、その魚が適切な方法で水揚げされ、適切な温度管理のもとで運ばれてきた証拠なのです。
鰓(えら)の色で健康状態を確認 料理長は魚の鰓をそっと持ち上げ、その色を丹念に確認します。鮮やかな赤色を保っている鰓は、血合いが新鮮であることの証です。これが、魚の健康状態と適切な処理の有無を示す重要なサインとなります。
匂いで本質的な風味を嗅ぎ分ける 最後に重要なのが「匂い」です。最高の状態の海の幸は、魚介類本来の清々しい磯の香りがします。生臭い匂いや、異常な臭いがするものは避け、その魚が持つ本質的な風味と、劣化の兆候を嗅ぎ分けるのです。
このような厳選された素材こそが、立ちの握りという食の物語の最初のページを飾る、最も重要な要素となります。
厳選した最高の素材を手にした後は、その魅力を最大限に引き出す調理技術が重要になります。滝の川では、伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
立ちの握りにおいて、この調理技術が特に重要な役割を果たします。寿司のネタ一つを取っても、魚種によって最適な「切り方、厚さ、角度」が大きく異なるのです。
脂の乗ったネタの処理方法 例えば、脂の乗ったネタは薄めに引くことで口溶けを良くします。厚すぎると脂っぽさが先行してしまい、魚本来の旨味が感じにくくなってしまいます。料理長は、その魚の脂の分布を見極めて、最適な厚さに調整するのです。
身の締まったネタの活かし方 一方、身の締まったネタは少し厚めに引くことで食感を際立たせます。薄すぎると、せっかくの歯ごたえや食感が失われてしまうからです。魚の繊維の方向、身質の特性を深く理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用します。
温度管理の重要性 シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。これらすべてが、その瞬間の最適解として調整されます。シャリは人肌よりもやや温かく保たれ、ネタの温度との間に生まれる絶妙なハーモニーが、寿司全体の旨味を引き立てるのです。
握りの強さの微妙なコントロール 握りの強さも重要な要素です。シャリが口の中でハラリとほどけるような、しかし崩れない、まさに「空気を含む」ような絶妙な加減が求められます。この微妙なコントロールこそが、プロの料理人の真価であり、滝の川の寿司の奥行きを生み出しているのです。
実際に滝の川を訪れたお客様からは「同じ魚なのに、こんなに違うものなのかと驚いた」という声をよく聞きます。これは、素材の選定から調理技術まで、すべてにおいて妥協のない姿勢で取り組んでいる結果なのです。
滝の川が提供する「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。それは単なる食事ではなく、カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう、まさにライブパフォーマンスのような臨場感に満ちた食の物語なのです。
視覚で楽しむ職人の技 お客様は、料理長が目の前で寿司を握る一連の動作を間近で見ることができます。ネタを切る包丁の音、シャリを握る指の動き、ワサビを乗せる繊細さ。そのすべてが、ライブの舞台を見ているかのような感動を与えます。
料理長の真剣な眼差し、そして一切の無駄のない所作は、まさに職人の技そのものです。ネタの鮮やかな色合い、光沢、そして盛り付けのバランスは、まさに一期一会の芸術作品と呼ぶにふさわしいものです。
嗅覚と聴覚への刺激 握りたてのネタとシャリが放つ清々しい香りは、食欲をそそり、期待感を高めます。季節の魚介が持つ独特の磯の香りが、より一層、物語性を引き立てるのです。
また、ネタを切る音、握る際に空気が抜ける音など、寿司が生まれる瞬間の微かな音までもが、お客様の聴覚を刺激し、体験を深めます。
立ちの握りの醍醐味は、単に握りたての寿司を味わうことだけではありません。料理長から「その魚の物語を聞くことができる」のも、この体験の大きな魅力です。
背景にあるストーリーの共有 料理長は、お客様に提供する魚について、「どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか」を語ってくれます。
例えば、「今日握るこの寒ブリは、先週越前沖の厳しい潮で育ったもので、これぞまさに今が一番脂が乗っている状態。この時期の身の締まりと濃厚な旨味は格別ですよ」といった具合に、背景にあるストーリーを共有することで、一貫の寿司は単なる食べ物ではなく、深い意味を持つものとなります。
料理人の情熱を直接感じる体験 こうした背景を知ることで、お客様は料理人の知識と経験、そして素材への情熱を直接感じ取ることができ、食事がより豊かな体験へと昇華されるのです。それは、単なる美味しいという感想を超え、感動や感謝の気持ちへと繋がります。
実際に立ちの握りを体験されたお客様からは「料理長との会話が楽しくて、時間を忘れてしまった」「魚の話を聞くと、より一層美味しく感じられた」といった感想をいただいています。
立ちの握りは、お客様一人ひとりに合わせた、まさにオーダーメイドの体験です。料理長は、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて、様々な要素を微調整します。
個人の好みに合わせた調整 シャリの量、ワサビの有無や量、ネタの切り方など、細かな部分まで調整します。例えば、わさびが苦手な方には量を控えめに、食欲旺盛な方にはシャリを少し多めに、といった具合です。
同じネタでも違う仕上がり 興味深いことに、同じネタでも、お客様によって少しずつ違った仕上がりになることも、この立ちの握りの真の魅力です。それは、お客様が滝の川でしか味わえない、自分だけの特別な寿司体験となることを意味します。
会話が生み出す個性 料理長とお客様との会話の中で、その日の体調や気分、食べたいものの希望などが自然と共有されます。「今日は少し疲れているので、さっぱりしたものが良い」「脂の乗ったものをしっかり味わいたい」といったリクエストに対して、料理長は最適な提案をしてくれます。
このパーソナルなアプローチこそが、お客様に深い満足感と感動をもたらすのです。まさに、その時だけ、その人だけの特別な寿司体験が生まれる瞬間なのです。
滝の川は「食べることは、単なる栄養摂取ではありません」という哲学を持っています。彼らが考える真の美食体験とは、「その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。これらすべてがつながった時」に生まれるものなのです。
生命への感謝 私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。この揺るぎない精神性が、立ちの握りという一貫の寿司に込められています。
漁師との信頼関係 料理長は、長年にわたって地元の漁師たちと信頼関係を築いてきました。どの漁師がどのような漁法で、どの海域で魚を捕るのかを熟知し、最高の状態の魚介類を仕入れることができるのです。
海洋環境への意識 美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。滝の川では、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
この意識が、毎朝の市場での厳しい目利きにも繋がり、お客様には最高の状態で、そして未来にも持続可能な形で海の恵みを届けたいという思いに繋がっています。
完全予約制の意味 滝の川が完全予約制を採用しているのは、お客様により良いサービスを提供するためであり、同時に「食材を無駄にしない」という意味も持っています。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、立ちの握りにおいて、常に最高の状態でお料理を提供することが可能となります。
滝の川の立ちの握りでは、四季折々の越前海岸の恵みがネタとして登場します。それぞれの季節に特有の美味しさがあり、その時期にしか味わえない特別な体験を提供しています。
春の繊細な味わい 春には「脂がまだ軽やかで、身の締まりも程よく、繊細な味わい」の白身魚や、甘みがピークを迎える「春ウニ」が登場します。春の海で育った魚介類は、冬の厳しさを乗り越えた生命力に満ちており、独特の清々しい味わいを持っています。
夏の濃厚な恵み 夏には「海の宝石、天然岩ガキ」が「ミルクたっぷりプリンプリン状態」で濃厚な味わいを提供してくれます。夏の温かい海で育った貝類は、独特の甘みと旨味を持ち、立ちの握りでも人気の高いネタとなります。
秋の成熟した味わい 秋には「成熟した海の恵みの深い味わい」が特徴で、脂がのり切った「秋鯖」や、身の締まりが良く甘みが強い「イカ類」が旬を迎えます。秋の海で十分に栄養を蓄えた魚介類は、一年で最も味が濃く、満足感の高い握りを提供してくれます。
冬の海の王者たち そして、来たる冬には「11月6日の解禁日とともに始まる越前がにシーズン」が到来します。さらに、「寒ブリ、寒鯛、そして甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ魚介類は、どれも格別の美味しさを持っています」。
これらの冬の海の王者たちが、立ちの握りの舞台でどのような物語を紡ぎ出すのか、今から期待に胸が膨らみます。料理長が目の前で握る、旬の越前がにの握り、脂の乗った寒ブリ、とろける甘さの甘エビ。それぞれのネタが持つ物語を料理長から聞きながら味わう体験は、まさに冬の越前海岸でしか味わえない、至高の美食となることでしょう。
滝の川は、越前海岸の魅力を最高の形でお客様にお伝えする「橋渡し役」でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ滝の川で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、滝の川では「その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます」。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
特に、従来の寿司の概念を超える体験である「立ちの握り」は、お客様の心に深く刻まれることと確信しております。食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸に佇む料理店「滝の川」をご存知でしょうか。この店は口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得した実績を持つ、知る人ぞ知る名店です。
9月の残暑厳しい季節から、徐々に深まる秋の気配。そして間もなく訪れる冬の到来とともに、越前海岸は一年で最も美食に満ちた季節を迎えます。多くの方が思い浮かべるのは「越前がに」でしょうが、この豊かな海がもたらす恵みは蟹だけではありません。
「滝の川」では、観光ガイドブックには決して載ることのない、越前海岸の隠れた魅力と、それを味わう特別な時間をお客様にお届けしています。今回は、この名店が誇る「おまかせ料理」の魅力と、五感で季節を感じさせる器と盛り付けの美学について詳しくご紹介します。
「滝の川」の評価の高さは、単に高価な食材を使っているからではありません。その根底には、料理長が持つ「素材に対する深い理解と限りない敬意」という独自の視点があります。
料理長は、その魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択しています。これは単なる知識ではなく、長年の経験と漁師たちとの日々の交流から得られる生きた情報に基づいています。
例えば、どこの漁場で、どのような漁法で、いつ獲れた魚が一番良い状態であるか。そして、その魚が持つ本来のポテンシャルを最大限に引き出すためには、どのような調理法が最適なのか。この問いかけに、常に真摯に向き合う姿勢こそが、「滝の川」の料理哲学の根幹をなしているのです。
「滝の川」の料理哲学が最も顕著に表れるのが、毎朝欠かさない料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選する「仕入れへのこだわり」です。
活気に満ち溢れた越前海岸の漁港は、夜明け前から独特の熱気に包まれます。漁師たちが夜通し海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が次々と水揚げされ、競り人の威勢の良い声が響き渡る。この光景は、まさに「食の源流」に触れる場所であり、この日の料理への期待感を高める体験そのものです。
料理長は、この多種多様な魚介類の中から、その日最高の素材を厳選するために、自身の五感を総動員します。
目の輝きで鮮度を判断
料理長が魚に近づいて最初に見るのは、その「目の輝き」です。澄んでいて濁りがなく、生き生きとした輝きを持つ魚は、捕獲されてからの時間が短く、鮮度が非常に高く保たれている証拠です。
身の張りで肉質を確認
次に、料理長は魚の「身の張り」を注意深く確認します。最高の状態の魚は、触れた時に弾力があり、しっかりと身が締まっている感触があります。
鰓の色で血合いの状態を把握
料理長は魚の鰓をそっと持ち上げ、その色を丹念に確認します。鮮やかな赤色を保っている鰓は、血合いが新鮮であることの証です。
匂いで本質的な風味を嗅ぎ分ける
「匂い」は、その魚が持つ「本質的な風味」と、「劣化の兆候」を嗅ぎ分ける上で決定的な役割を果たします。最高の状態の海の幸は、魚介類本来の清々しい磯の香りがします。
この目利きの技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものであり、同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術は、まさに職人の技と言えるでしょう。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、料理長が越前海岸の旬の恵みを使い、お客様のために「その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、食の物語」なのです。
おまかせ料理の最大の魅力は、「予想がつかないこと」にあります。メニューが事前に決まっているわけではなく、以下の四つの要素が組み合わさって、「その日限りの特別なコースが完成」します。
仕入れ状況による変化
毎朝、料理長が市場で選び抜いた「真に価値のある素材」が、その日の料理の主役となります。その日の天候や漁の状況によって、どんな魚介類が手に入るかはまさに「一期一会」です。料理長は、その「出会い」を最大限に活かし、お客様に最高の旬をお届けします。
季節の移ろいを反映
越前海岸は「四季を通じて変化する海の表情」を見せます。料理長は、この季節のサイクルを深く理解し、その時期に最も輝く素材を料理へと昇華させます。
お客様の好みに配慮
「滝の川」では、お客様一人一人との時間を大切にし、「長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎え」しています。お客様の好みや体調の変化、アレルギーの有無などを事前に把握し、それに応じてメニューを微調整することもあります。
料理長のインスピレーション
最高の素材、季節感、お客様の情報を踏まえた上で、料理長の長年の経験と研ぎ澄まされた感性、そしてその日その瞬間のインスピレーションが、最終的な料理の構成を決定します。
「滝の川」のおまかせ料理は、単に美味しい料理が並べられるだけではありません。それは、まるで一つの演劇のように、「前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成」されています。
味の濃淡
軽やかな前菜から始まり、徐々に味の深みを増していき、最後に繊細な味わいで締めくくる。この味のグラデーションが、飽きさせることなく、お客様の舌を次の料理へと誘います。
食感の変化
プリプリとした刺身、ふっくらとした焼き物、トロリとした煮物など、食感のバリエーションを豊かにすることで、食事全体にリズムと奥行きを与えます。
温度の変化
冷たいお造り、温かいお椀、熱々の焼き物など、温度差をつけることで、五感を刺激し、料理の一つ一つがより印象深く感じられます。
春の越前海岸は、冬の荒波から一転して穏やかな表情を見せ始め、「新しい生命の息吹に満ち溢れています」。この若々しい季節を表現するために、「滝の川」では細やかな演出を心がけています。
器の選択
淡い色合いや、植物の芽吹きを思わせる柔らかな曲線を描いた器が選ばれます。例えば、桜色や若草色の小鉢、あるいは、清らかな小川のせせらぎを連想させるような、透明感のあるガラスの器などが用いられることもあります。
盛り付けの方法
「新緑を思わせる若々しい盛り付け」が特徴です。料理の余白を大切にし、あえて空間を設けることで、春の清々しさを表現します。山菜のあしらいや、ハーブの葉を散らすことで、野山の生命力を感じさせます。
旬の食材の活かし方
「脂がまだ軽やかで、身の締まりも程よく、繊細な味わいが特徴的」な春の白身魚は、その清々しさを損なわないよう、シンプルに薄造りの刺身や、軽く蒸して提供されます。春ウニもまた、その甘みを最大限に引き出すため、余計な手を加えず、そのままの姿で、新芽を添えるなどの工夫で盛り付けられます。
夏の越前海岸は、強い日差しと清らかな海水が特徴で、「海の宝石、天然岩ガキの季節」です。暑い季節に涼やかさと活力を与える演出が施されます。
器の選択
「涼やかさを感じさせる青い器」や、透明感のあるガラス製の器が多用されます。深い海の青や、清流を思わせるような澄んだ水色、あるいは氷のような質感を持つ器は、見た目にも涼しさを運び、食欲を刺激します。
盛り付けの方法
透明感とボリューム感を両立させた盛り付けが特徴です。例えば、天然岩ガキは、その「ミルクたっぷりプリンプリン状態」の身をそのまま大胆に盛り付け、周囲には氷を敷き詰めたり、海藻をあしらったりすることで、深海の涼やかさを表現します。
旬の食材の活かし方
「濃厚で滑らかな食感は、まさに海のミルクと呼ぶにふさわしい逸品」である天然岩ガキは、「生で味わうのはもちろん、軽く火を通した調理法でも、その魅力を存分に引き出すことができます」。生で提供する際には、レモンやスダチといった柑橘類を添え、見た目にも爽やかさを演出します。
秋の越前海岸は、「一年を通じて最も豊かな時期」であり、夏の間に栄養を蓄えた魚介類が「深い味わいを持つ季節」です。この豊穣の秋を表現するために、温かみのある演出が施されます。
器の選択
「紅葉を連想させる温かみのある色合い」の器が選ばれます。深みのある赤やオレンジ、渋い緑色、あるいは土のぬくもりを感じさせる陶器などが用いられます。漆器の落ち着いた光沢も、秋の食卓に重厚感と季節感をもたらします。
盛り付けの方法
豊かさと奥行きを表現する盛り付けが特徴です。例えば、「脂がのり切った秋鯖」の刺身や炙りは、器の中央に美しく盛り付け、周囲には紅葉の葉や、栗、銀杏といった山の幸を添えることで、「地元の秋の味覚である松茸などの山の幸との組み合わせメニューも人気」という越前の秋の魅力を複合的に表現します。
旬の食材の活かし方
「秋鯖は絶品です。刺身はもちろん、軽く炙ることで香ばしさが加わり、より一層の美味しさを楽しめます」。刺身で提供する際は、秋鯖の美しい脂のサシが映えるよう、シンプルな白や黒の器に。炙りでは、炭火の香ばしさを引き立てるような、重厚感のある器を選びます。
冬の越前海岸は、「11月6日の解禁日とともに始まる越前がにシーズン」であり、「最も輝く季節」の到来です。厳しくも美しい冬の情景と、豪華な海の幸が織りなす饗宴を表現します。
器の選択
「雪景色を思わせる白を基調とした演出を心がけています」。真っ白な磁器や、雪の結晶を思わせるような模様が入った器、あるいは深い青の器で冷たい日本海を表現することも。これらの器が、越前がにの鮮やかな赤や、寒ブリの銀色、甘エビの透明感を際立たせます。
盛り付けの方法
豪華さと繊細さを両立させた盛り付けが特徴です。越前がには、一杯まるごとの迫力ある姿を活かしつつ、蟹の身の美しさが際立つように丁寧に盛り付けます。剥き身を美しく並べ、まるで雪原に散りばめられた宝石のような演出を施すこともあります。
旬の食材の活かし方
「厳選された越前がにを、その魅力を最大限に引き出す調理法でご提供しております」。茹でがにでは、蟹本来の甘みが引き立つよう、器はシンプルに。焼きがにでは、香ばしさが漂うよう、温かみのある炭火の質感が感じられる器を。「かに刺し」では、とろけるような口当たりと濃厚な甘みが口いっぱいに広がるように、透明感のある器でその美しさを際立たせます。
「滝の川」が提供する「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさに「ライブパフォーマンスとも言える臨場感」があります。
一貫一貫に込められた技術
目の前で丁寧に握られる寿司は、ネタの美しさ、シャリの温度、香り、そして料理長の手さばきまでが視覚に訴えかけます。ネタの鮮やかな色合い、光沢、そして盛り付けのバランスは、まさに一期一会の芸術作品です。
魚の物語を聞きながら
料理長から直接聞く「その魚の物語」は、嗅覚や味覚だけでなく、知的好奇心や想像力も刺激し、寿司をより深い体験へと昇華させます。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、どんな調理法が最適なのかといった話を聞きながら味わう寿司は、単なる食事を超えた文化的な体験となります。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、「自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間」なのです。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。「その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています」。この精神性が、厳選された素材を最大限に活かす調理技術の根底にあり、五感で季節を感じる演出も、この感謝の心から生まれるものです。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。「滝の川では、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています」。未来にも豊かな海の恵みを享受できるよう、環境への配慮を怠らない姿勢は、食を扱う者としての責任感の表れです。
「滝の川」が完全予約制を採用しているのは、お客様により良いサービスを提供するためであり、同時に「食材を無駄にしない」という意味も持っています。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理を提供することが可能となるのです。特に、その日その時だけの「食の物語」を紡ぐ「おまかせ料理」において、この事前の準備は、料理の品質、そして五感を刺激する演出の精度を左右する不可欠な要素です。
また、予約制にすることで、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、「贅沢な時間」を過ごすことができます。お客様一人ひとりに向き合う「滝の川」のおもてなしは、この「特別な時間」の中でこそ真価を発揮します。
9月はまだ秋の気配ですが、越前海岸の冬は、もうそこまで来ています。夏の間にたっぷりと栄養を蓄えた海の幸が、冷たい荒波にもまれて身を引き締め、一年で最も美味しくなる季節です。
「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする「橋渡し役」でありたいと考えています。「観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力」を、ぜひ「滝の川」で体験してください。
「一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります」。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、「その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます」。この「貴重さ」こそが、真の美食体験の価値なのです。特に、「味覚だけでなく五感で季節を感じる」おまかせ料理の器と盛り付けの美学は、お客様の心に深く刻まれることと確信しております。
「食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか」。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
残暑が続く9月ですが、福井県越前海岸では早くも冬の気配が感じられるようになりました。越前海岸といえば、多くの方が真っ先に思い浮かべるのは「越前がに」でしょう。しかし、この豊かな海がもたらす恵みは、蟹だけではありません。
今回ご紹介する「滝の川」は、口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得した実績を持つ特別な料理店です。観光ガイドブックには決して載ることのない、越前海岸の隠れた魅力と、それを味わう貴重な時間をお客様にお届けしています。
本記事では、「滝の川」が誇る「おまかせ料理」の全貌に迫ります。なぜこの料理店が多くの食通を魅了し続けるのか、その秘密を詳しくお話しします。
「滝の川」が高い評価を得ている理由は、単純に高価な食材を使用しているからではありません。その根底には、料理長が長年培ってきた「素材に対する深い理解と限りない敬意」という揺るぎない哲学があります。
料理長は、魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知しています。これは単なる知識の蓄積ではなく、地元の漁師との日々の交流や長年の経験から得られる「生きた情報」に基づいているのです。
例えば、同じ越前がにでも、どの漁場で獲れたものか、どのような漁法で捕獲されたものかによって、味わいに大きな差が生まれます。料理長は、そうした細かな違いまで見極めて、その魚が持つ本来のポテンシャルを最大限に引き出す調理法を選択しています。
滝の川の料理哲学が最も顕著に表れるのが、料理長自らが毎朝欠かさず市場に足を運んで行う「仕入れ」です。夜明け前から活気に満ち溢れた越前海岸の漁港では、漁師たちが夜通し海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が次々と水揚げされます。
この多種多様な魚介類の中から、その日最高の素材を厳選するために、料理長は自身の五感をフル活用します。
まず「目の輝き」を確認します。澄んでいて濁りがなく、生き生きとした輝きを持つ魚は、捕獲されてからの時間が短く、鮮度が非常に高く保たれている証拠です。
次に「身の張り」を注意深くチェックします。最高の状態の魚は、触れた時に弾力があり、しっかりと身が締まっている感触があります。これは、その魚が健康的に育ち、適切な時期に捕獲されたことを示しています。
鰓(えら)の色も重要な判断材料です。鮮やかな赤色を保っている鰓は、血合いが新鮮であることの証です。時間が経過した魚の鰓は、徐々に色褪せていくため、この点は特に重要な確認ポイントとなります。
最後に「匂い」で本質的な風味と劣化の兆候を嗅ぎ分けます。最高の状態の海の幸は、魚介類本来の清々しい磯の香りがします。少しでも異臭がするものは、どんなに見た目が良くても選ばないという徹底ぶりです。
滝の川の「おまかせ料理」は、単なるコース料理とは一線を画します。それは、料理長が越前海岸の旬の恵みを使い、お客様のために「その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる食の物語」なのです。
おまかせ料理の最大の魅力は「予想がつかないこと」にあります。メニューが事前に決まっているわけではなく、以下の4つの要素が絶妙に組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成します。
仕入れ状況:毎朝、料理長が市場で選び抜いた真に価値のある素材が、その日の料理の主役となります。天候や漁の状況によって、どんな魚介類が手に入るかはまさに「一期一会」です。この出会いを最大限に活かすのが料理長の腕の見せ所です。
季節の移ろい:越前海岸は四季を通じて変化する海の表情を見せます。春には新たな生命力あふれる海の幸、例えば脂が軽やかな白身魚や、甘みがピークを迎える春ウニが登場します。夏には「海の宝石」と呼ばれる天然岩ガキが主役となり、ミルクたっぷりプリンプリン状態の濃厚な味わいが楽しめます。
秋には成熟した海の恵みの深い味わいが特徴で、脂がのり切った秋鯖や身の締まりが良く甘みが強いイカが食卓を彩ります。そして冬は、越前がにを頂点とする冬の王者たち、さらに寒ブリ、寒鯛、甘エビといった豪華な海の幸が饗宴を繰り広げます。
お客様の好み:滝の川では、お客様一人一人との時間を大切にしています。長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしており、お客様の好みや体調の変化、アレルギーの有無などを事前に把握し、それに応じてメニューを微調整することもあります。
料理長のインスピレーション:最高の素材、季節感、お客様の情報を踏まえた上で、料理長の長年の経験と研ぎ澄まされた感性、そしてその日その瞬間のインスピレーションが、最終的な料理の構成を決定します。これは単なる料理の提供ではなく、料理人の想いと厳選された素材の持つ物語をお客様に伝える創造的なプロセスなのです。
滝の川のおまかせ料理は、単に美味しい料理が並べられるだけではありません。それはまるで一つの演劇のように、前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されています。
味の濃淡では、軽やかな前菜から始まり、徐々に味の深みを増していき、最後に繊細な味わいで締めくくります。この味のグラデーションが、飽きさせることなく、お客様の舌を次の料理へと誘います。
食感の変化も重要な要素です。プリプリとした刺身、ふっくらとした焼き物、トロリとした煮物など、食感のバリエーションを豊かにすることで、食事全体にリズムと奥行きを与えます。
温度の変化にも細心の注意が払われています。冷たいお造り、温かいお椀、熱々の焼き物など、温度差をつけることで、五感を刺激し、料理の一つ一つがより印象深く感じられます。
見た目の美しさも欠かせません。料理はまず目で味わうものです。色彩のバランス、器との調和、空間の美学が、一皿一皿を芸術作品へと昇華させます。
滝の川が提供する「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスとも言える臨場感があります。
目の前で一貫一貫が丁寧に握られる光景は、それ自体が美しく、お客様の期待感を高めます。料理長は、その日のネタの状態に合わせて、シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
立ちの握りの真の魅力は、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行うことにあります。同じネタでも、お客様によって少しずつ違った仕上がりになることもあります。これこそが、立ちの握りの真の魅力であり、まさに「その時だけ」のパーソナルな体験を創出します。
さらに、料理長からその魚の物語を聞くことができるのも、この体験の大きな魅力です。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。こうした背景を知ることで、一貫の寿司は単なる食べ物ではなく、深い意味を持つものとなります。
お客様は、料理人の知識と経験、そして素材への情熱を直接感じ取ることができ、食事がより豊かな体験へと昇華されるのです。
滝の川での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う心豊かな時間なのです。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
また、美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。滝の川では、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。未来にも豊かな海の恵みを享受できるよう、環境への配慮を怠らない姿勢は、食を扱う者としての責任感の表れです。
越前海岸で培われてきた漁業技術、そして調理技術は、先人たちから受け継がれてきた貴重な文化遺産です。これらの技術を次世代に継承していくことも、滝の川の重要な使命だと考えています。
単に料理を提供するだけでなく、地域に根差した食文化を守り、発展させていくという広範な視点を持っているのです。
滝の川が完全予約制を採用しているのは、お客様により良いサービスを提供するためであり、同時に食材を無駄にしないという意味も持っています。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理を提供することが可能となります。
また、予約制にすることで、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごすことができます。
事前に予約状況が分かることで、必要な食材を必要なだけ仕入れることができ、無駄を減らすことにも繋がります。これは、食材の生命への感謝という哲学にも合致する、持続可能性への配慮を示すものです。
9月はまだ秋の気配ですが、越前海岸の冬は、もうそこまで来ています。夏の間にたっぷりと栄養を蓄えた海の幸が、冷たい荒波にもまれて身を引き締め、一年で最も美味しくなる季節です。
滝の川は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ滝の川で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった越前の海の宝石たちとの出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
特に、その日、その時だけの食の物語を紡ぎ出す滝の川のおまかせ料理は、お客様の心に深く刻まれることと確信しております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
秋も深まり、日に日に寒さが増す今日この頃。食通の皆様が心待ちにしているのは、間違いなく冬の越前海岸グルメでしょう。
「越前海岸といえば蟹でしょ?」
確かにその通りです。しかし、実は蟹以外にも冬の越前海岸には絶品の海の幸がたくさん存在することをご存知でしょうか。
今回は、口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得した料理店「滝の川」が誇る、冬の越前海岸の隠れた魅力について詳しくご紹介します。観光ガイドブックには決して載ることのない、本当の越前海岸の美食体験をお伝えしていきましょう。
冬の越前海岸は、まさに「海の王者」たちが集う特別な季節です。冷たい日本海の荒波は、単に厳しいだけの環境ではありません。この厳しい環境こそが、海の生物たちを鍛え上げ、その身に濃厚な旨味と上質な脂を蓄えさせる秘密なのです。
例えば、夏場は比較的穏やかな海で過ごしていた魚たちも、冬になると激しい潮流と低い水温にさらされます。この環境変化により、魚たちは生存のために体内に豊富な栄養を蓄積し、身が引き締まっていきます。まるで厳しいトレーニングを積んだアスリートのように、冬の魚介類は一年で最も美味しい状態になるのです。
「なぜ11月6日なの?」
この疑問を持たれる方も多いでしょう。越前がにの解禁日は、単なる決め事ではありません。この時期こそが、越前がにが最も美味しくなるタイミングなのです。
水温が下がり始める11月は、蟹が冬に向けて身に栄養を蓄える時期。この時期の越前がには、身がぎっしりと詰まり、濃厚な甘みと旨味を持つまさに「海の王者」となります。解禁日は、この最高の状態を迎えた越前がにを皆様にお届けできる特別な日なのです。
しかし、冬の越前海岸の魅力は越前がにだけではありません。同じ海で育つ寒ブリや甘エビ、寒鯛なども、この時期に格別の美味しさを誇るのです。
「なぜ滝の川は日本一に選ばれたのでしょうか?」
その答えは、料理長が持つ「素材に対する深い理解と限りない敬意」という独自の料理哲学にあります。これは単に高価な食材を使うだけでは決して到達できない境地です。
料理長は、魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知しています。そして、その知識を基に最適な調理法を選択するのです。
例えば、同じ越前がにでも、個体によって身入りの状態や味噌の濃厚さが異なります。料理長は一匹一匹を丁寧に見極め、その蟹に最も適した調理法を選択します。身入りが良い蟹は茹でがにで素材の味を活かし、味噌が濃厚な蟹は甲羅酒で楽しんでいただく、といった具合です。
滝の川の料理哲学が最も顕著に現れるのが、毎朝欠かさない料理長自らの市場での仕入れです。夜明け前の越前海岸の漁港は、独特の熱気に包まれています。
「どうやって最高の魚を見分けるの?」
料理長の目利きは、まさに職人技です。
まず「目の輝き」を確認します。澄んでいて濁りがない、生き生きとした輝きを持つ魚は鮮度が非常に高い証拠です。特に寒ブリのような大型魚では、目の澄み具合が健康状態を表します。
次に「身の張り」をチェックします。指で押すとすぐに跳ね返ってくるような弾力性は、適切な方法で水揚げされた証拠です。越前がにの場合は、甲羅の色つやや足の張りから、身入りの状態まで推測できるのです。
鰓の色も重要なポイントです。鮮やかな赤色を保っている鰓は、血合いが新鮮であることを示しています。
最後に「匂い」です。最高の状態の魚介類は、清々しい磯の香りがします。甘エビなどは鮮度が落ちると独特のアンモニア臭を発するため、特に注意深く確認します。
この目利きの技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものです。同じ魚種でも個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術は、まさに職人の技といえるでしょう。
「寒ブリって普通のブリと何が違うの?」
この質問をよく耳にしますが、実は全く別物といっても過言ではありません。
冬の厳しい海で育った寒ブリは、たっぷりと脂を蓄え、身が引き締まっています。この時期のブリは、身の締まりと上質な脂の乗りが特徴で、独特の旨味と甘みがあります。
滝の川では、この寒ブリの特性を最大限に活かした調理法を提供しています。刺身で提供する際は、その脂の乗り具合に応じて切り方、厚さ、角度を調整します。脂が豊富な部分は薄めに引いて口溶けを良くし、赤身部分は少し厚めにすることで食感のコントラストを楽しめるのです。
また、軽く炙ることで香ばしさが加わり、一層の美味しさを味わうことができます。しゃぶしゃぶでは繊細な身の甘みを、照り焼きでは香ばしさと脂の旨味を堪能できます。
寒鯛は、冬の越前海岸の隠れた逸品です。その希少性と上品な味わいから、「幻の高級魚」と称されることもあります。
冬の厳しい海で育った寒鯛は、身が引き締まり、淡白でありながらも深い旨味を持つのが特徴です。春の鯛とは異なり、身の締まりと旨味の凝縮感が際立ちます。
滝の川では、この寒鯛の上品な旨味を最大限に引き出すために、素材の味を活かしたシンプルな調理法を採用しています。薄造りの刺身では繊細な甘みと食感を、鍋物では身から染み出る上品な出汁の味わいを楽しめます。
一年を通して楽しめる甘エビですが、冬の甘エビは格別です。
冷たい海水で身が引き締まり、一段と甘みが増します。とろけるような舌触りと、口の中に広がる濃厚な甘さは、まさに冬の海の贈り物です。
越前海岸で獲れる甘エビは、その鮮度と甘みが市場でも高く評価されています。滝の川では、毎朝の目利きで選び抜かれた最高の甘エビを、鮮度を保ったままお客様に提供しています。
刺身でそのまま味わうのはもちろん、おまかせ料理の中で様々な形で提供され、その透明感のある美しさも食卓を彩る魅力となっています。
滝の川の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる「食の物語」なのです。
「今日は何が出てくるんだろう?」
この予想がつかないワクワク感こそが、おまかせ料理の最大の魅力です。メニューが事前に決まっているわけではなく、その日の仕入れ状況、越前海岸の季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション。これらすべてが組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成します。
冬であれば、越前がにを筆頭に、寒ブリ、寒鯛、甘エビといった海の王者たちが主役となります。その日の漁獲状況によっては、珍しい旬の魚介が登場することもあります。
一品一品が前の料理との調和を考慮して構成され、味の濃淡、食感、温度、そして見た目の美しさ、すべてが計算され尽くしたコースとしてお客様に提供されます。
滝の川の「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスともいえる臨場感があります。
目の前で一貫一貫が丁寧に握られる光景は、それ自体が美しく、お客様の期待感を高めます。料理長は、越前がにや寒ブリ、甘エビといった冬の旬のネタの身質や脂の乗りに合わせて、シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。すべてをその瞬間の最適解として調整します。
例えば、脂の乗った寒ブリであれば、シャリの温度を少し高めにすることで口の中でとろけるような一体感を演出します。甘エビであれば、その甘みを最大限に引き立てる握りの加減など、料理長の熟練の技が光ります。
「立ちの握り」のもう一つの醍醐味は、料理長からその魚の物語を聞けることです。
「今日握るこの寒ブリは、先週越前沖の厳しい潮で育ったもので、今が一番脂が乗っている状態です。この時期の身の締まりと濃厚な旨味は格別ですよ」
このような背景を知ることで、一貫の寿司は単なる食べ物ではなく、深い意味を持つものとなります。お客様は、料理人の知識と経験、そして冬の海への情熱を直接感じ取ることができ、食事がより豊かな体験へと昇華されるのです。
滝の川での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
この精神性が、越前がにをはじめとする冬の海の幸を厳選し、最大限に活かす調理技術の根底にあるのです。
滝の川が完全予約制を採用しているのは、お客様により良いサービスを提供するためであり、同時に食材を無駄にしないという意味も持っています。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理を提供することが可能となります。
特に越前がにや寒ブリのような最高級の旬の魚介は、鮮度が命です。その特性を最大限に活かすためには、事前の準備が不可欠なのです。
また、予約制にすることで、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごすことができます。
事前に予約状況が分かることで、必要な食材を必要なだけ仕入れることができ、無駄を減らすことにも繋がります。これは、食材の生命への感謝という哲学にも合致する、持続可能性への配慮を示すものです。
9月はまだ秋の気配ですが、越前海岸の冬は、もうそこまで来ています。夏の間にたっぷりと栄養を蓄えた海の幸が、冷たい荒波にもまれて身を引き締め、一年で最も美味しくなる季節です。
滝の川は、そんな越前海岸の冬の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ滝の川で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった越前の海の宝石たちとの出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
11月6日の解禁日から始まる越前がにを頂点とする冬の王者たちが集う季節。寒ブリ、寒鯛、そして甘エビといった、越前がにに負けず劣らずの格別の美味しさを持つ海の幸たちが、あなたをお待ちしています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
秋も深まり、日に日に寒さが増す今日この頃。食通の皆様が心待ちにしているのは、間違いなく冬の越前海岸グルメでしょう。
「越前海岸といえば蟹でしょ?」
確かにその通りです。しかし、実は蟹以外にも冬の越前海岸には絶品の海の幸がたくさん存在することをご存知でしょうか。
今回は、口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得した料理店「滝の川」が誇る、冬の越前海岸の隠れた魅力について詳しくご紹介します。観光ガイドブックには決して載ることのない、本当の越前海岸の美食体験をお伝えしていきましょう。
冬の越前海岸は、まさに「海の王者」たちが集う特別な季節です。冷たい日本海の荒波は、単に厳しいだけの環境ではありません。この厳しい環境こそが、海の生物たちを鍛え上げ、その身に濃厚な旨味と上質な脂を蓄えさせる秘密なのです。
例えば、夏場は比較的穏やかな海で過ごしていた魚たちも、冬になると激しい潮流と低い水温にさらされます。この環境変化により、魚たちは生存のために体内に豊富な栄養を蓄積し、身が引き締まっていきます。まるで厳しいトレーニングを積んだアスリートのように、冬の魚介類は一年で最も美味しい状態になるのです。
「なぜ11月6日なの?」
この疑問を持たれる方も多いでしょう。越前がにの解禁日は、単なる決め事ではありません。この時期こそが、越前がにが最も美味しくなるタイミングなのです。
水温が下がり始める11月は、蟹が冬に向けて身に栄養を蓄える時期。この時期の越前がには、身がぎっしりと詰まり、濃厚な甘みと旨味を持つまさに「海の王者」となります。解禁日は、この最高の状態を迎えた越前がにを皆様にお届けできる特別な日なのです。
しかし、冬の越前海岸の魅力は越前がにだけではありません。同じ海で育つ寒ブリや甘エビ、寒鯛なども、この時期に格別の美味しさを誇るのです。
「なぜ滝の川は日本一に選ばれたのでしょうか?」
その答えは、料理長が持つ「素材に対する深い理解と限りない敬意」という独自の料理哲学にあります。これは単に高価な食材を使うだけでは決して到達できない境地です。
料理長は、魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知しています。そして、その知識を基に最適な調理法を選択するのです。
例えば、同じ越前がにでも、個体によって身入りの状態や味噌の濃厚さが異なります。料理長は一匹一匹を丁寧に見極め、その蟹に最も適した調理法を選択します。身入りが良い蟹は茹でがにで素材の味を活かし、味噌が濃厚な蟹は甲羅酒で楽しんでいただく、といった具合です。
滝の川の料理哲学が最も顕著に現れるのが、毎朝欠かさない料理長自らの市場での仕入れです。夜明け前の越前海岸の漁港は、独特の熱気に包まれています。
「どうやって最高の魚を見分けるの?」
料理長の目利きは、まさに職人技です。
まず「目の輝き」を確認します。澄んでいて濁りがない、生き生きとした輝きを持つ魚は鮮度が非常に高い証拠です。特に寒ブリのような大型魚では、目の澄み具合が健康状態を表します。
次に「身の張り」をチェックします。指で押すとすぐに跳ね返ってくるような弾力性は、適切な方法で水揚げされた証拠です。越前がにの場合は、甲羅の色つやや足の張りから、身入りの状態まで推測できるのです。
鰓の色も重要なポイントです。鮮やかな赤色を保っている鰓は、血合いが新鮮であることを示しています。
最後に「匂い」です。最高の状態の魚介類は、清々しい磯の香りがします。甘エビなどは鮮度が落ちると独特のアンモニア臭を発するため、特に注意深く確認します。
この目利きの技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものです。同じ魚種でも個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術は、まさに職人の技といえるでしょう。
「寒ブリって普通のブリと何が違うの?」
この質問をよく耳にしますが、実は全く別物といっても過言ではありません。
冬の厳しい海で育った寒ブリは、たっぷりと脂を蓄え、身が引き締まっています。この時期のブリは、身の締まりと上質な脂の乗りが特徴で、独特の旨味と甘みがあります。
滝の川では、この寒ブリの特性を最大限に活かした調理法を提供しています。刺身で提供する際は、その脂の乗り具合に応じて切り方、厚さ、角度を調整します。脂が豊富な部分は薄めに引いて口溶けを良くし、赤身部分は少し厚めにすることで食感のコントラストを楽しめるのです。
また、軽く炙ることで香ばしさが加わり、一層の美味しさを味わうことができます。しゃぶしゃぶでは繊細な身の甘みを、照り焼きでは香ばしさと脂の旨味を堪能できます。
寒鯛は、冬の越前海岸の隠れた逸品です。その希少性と上品な味わいから、「幻の高級魚」と称されることもあります。
冬の厳しい海で育った寒鯛は、身が引き締まり、淡白でありながらも深い旨味を持つのが特徴です。春の鯛とは異なり、身の締まりと旨味の凝縮感が際立ちます。
滝の川では、この寒鯛の上品な旨味を最大限に引き出すために、素材の味を活かしたシンプルな調理法を採用しています。薄造りの刺身では繊細な甘みと食感を、鍋物では身から染み出る上品な出汁の味わいを楽しめます。
一年を通して楽しめる甘エビですが、冬の甘エビは格別です。
冷たい海水で身が引き締まり、一段と甘みが増します。とろけるような舌触りと、口の中に広がる濃厚な甘さは、まさに冬の海の贈り物です。
越前海岸で獲れる甘エビは、その鮮度と甘みが市場でも高く評価されています。滝の川では、毎朝の目利きで選び抜かれた最高の甘エビを、鮮度を保ったままお客様に提供しています。
刺身でそのまま味わうのはもちろん、おまかせ料理の中で様々な形で提供され、その透明感のある美しさも食卓を彩る魅力となっています。
滝の川の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる「食の物語」なのです。
「今日は何が出てくるんだろう?」
この予想がつかないワクワク感こそが、おまかせ料理の最大の魅力です。メニューが事前に決まっているわけではなく、その日の仕入れ状況、越前海岸の季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション。これらすべてが組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成します。
冬であれば、越前がにを筆頭に、寒ブリ、寒鯛、甘エビといった海の王者たちが主役となります。その日の漁獲状況によっては、珍しい旬の魚介が登場することもあります。
一品一品が前の料理との調和を考慮して構成され、味の濃淡、食感、温度、そして見た目の美しさ、すべてが計算され尽くしたコースとしてお客様に提供されます。
滝の川の「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスともいえる臨場感があります。
目の前で一貫一貫が丁寧に握られる光景は、それ自体が美しく、お客様の期待感を高めます。料理長は、越前がにや寒ブリ、甘エビといった冬の旬のネタの身質や脂の乗りに合わせて、シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。すべてをその瞬間の最適解として調整します。
例えば、脂の乗った寒ブリであれば、シャリの温度を少し高めにすることで口の中でとろけるような一体感を演出します。甘エビであれば、その甘みを最大限に引き立てる握りの加減など、料理長の熟練の技が光ります。
「立ちの握り」のもう一つの醍醐味は、料理長からその魚の物語を聞けることです。
「今日握るこの寒ブリは、先週越前沖の厳しい潮で育ったもので、今が一番脂が乗っている状態です。この時期の身の締まりと濃厚な旨味は格別ですよ」
このような背景を知ることで、一貫の寿司は単なる食べ物ではなく、深い意味を持つものとなります。お客様は、料理人の知識と経験、そして冬の海への情熱を直接感じ取ることができ、食事がより豊かな体験へと昇華されるのです。
滝の川での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
この精神性が、越前がにをはじめとする冬の海の幸を厳選し、最大限に活かす調理技術の根底にあるのです。
滝の川が完全予約制を採用しているのは、お客様により良いサービスを提供するためであり、同時に食材を無駄にしないという意味も持っています。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理を提供することが可能となります。
特に越前がにや寒ブリのような最高級の旬の魚介は、鮮度が命です。その特性を最大限に活かすためには、事前の準備が不可欠なのです。
また、予約制にすることで、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごすことができます。
事前に予約状況が分かることで、必要な食材を必要なだけ仕入れることができ、無駄を減らすことにも繋がります。これは、食材の生命への感謝という哲学にも合致する、持続可能性への配慮を示すものです。
9月はまだ秋の気配ですが、越前海岸の冬は、もうそこまで来ています。夏の間にたっぷりと栄養を蓄えた海の幸が、冷たい荒波にもまれて身を引き締め、一年で最も美味しくなる季節です。
滝の川は、そんな越前海岸の冬の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ滝の川で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった越前の海の宝石たちとの出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
11月6日の解禁日から始まる越前がにを頂点とする冬の王者たちが集う季節。寒ブリ、寒鯛、そして甘エビといった、越前がにに負けず劣らずの格別の美味しさを持つ海の幸たちが、あなたをお待ちしています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
残暑が続く9月ですが、越前海岸では既に冬への準備が始まっています。11月6日の越前がに解禁日まであと2ヶ月。この時期になると、福井県の海辺では漁師たちの表情にも緊張感が漂います。
私たち「滝の川」は、口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得した実績を持つ料理店として、越前海岸の真の魅力をお客様にお届けしています。観光ガイドブックには載らない、本当の越前の海の宝石たちとの出会いを提供することが私たちの使命です。
今回は、11月からの越前がにシーズンを中心に、寒ブリや甘エビなど冬の海の幸の魅力について詳しくお話しします。
越前海岸の冬は、一年で最もドラマチックな季節です。冷たい日本海の荒波は、海の生物たちを鍛え上げ、身に濃厚な旨味と上質な脂を蓄えさせます。
例えば、越前がにの場合を見てみましょう。夏の間は浅い海域で過ごしていた蟹たちが、秋になると深い海へと移動します。水深200メートルを超える深海では、水温が一定に保たれ、豊富なプランクトンや小魚を餌にして身をしっかりと蓄えるのです。
この厳しい環境が、越前がににあの独特の甘みと身の締まりをもたらします。浅い海にいる蟹とは全く違う、濃厚で複雑な味わいが生まれるのです。
「なぜ11月6日なの?」とよく聞かれます。これは越前がにが最も美味しくなるタイミングを見極めた結果なのです。
実は、蟹の身入りは水温と密接な関係があります。海水温が15度を下回る頃、蟹たちは本格的に身を蓄え始めます。福井県沖では例年10月下旬にこの温度になり、約1週間後の11月6日が最適な漁獲タイミングとなるのです。
滝の川では、この解禁日を心待ちにしています。料理長は毎年、「今年の海の様子はどうだろうか」と海況を気にかけながら、最高の越前がにをお客様に提供する準備を進めています。
越前がには、他の地域で獲れるズワイガニと何が違うのでしょうか。実は、同じズワイガニでも産地によって味が大きく異なるのです。
福井県沖の海底は、砂地と岩場が混在した複雑な地形をしています。この環境で育った越前がには、餌となる小魚や甲殻類が豊富で、身にしっかりとした旨味を蓄えます。
また、越前沖は暖流と寒流がぶつかる潮目にあたり、プランクトンが豊富です。これらを餌にした小魚が多く、食物連鎖の頂点に立つ越前がにには最高の栄養が蓄積されるのです。
滝の川では、越前がにの魅力を最大限に引き出すため、様々な調理法を用意しています。
茹でがには最もシンプルな調理法ですが、実は最も技術を要します。塩加減ひとつで蟹の甘みが変わってしまうからです。料理長は長年の経験から、その日の蟹の状態に合わせて絶妙な塩加減を調整しています。
焼きがにでは、炭火の遠赤外線効果で蟹の旨味を凝縮させます。表面は香ばしく、中はジューシーな食感が楽しめる逸品です。
特に人気のかに刺しは、鮮度抜群の越前がにだからこそ味わえる贅沢な一品。とろけるような口当たりと、生の蟹が持つ独特の甘みが口いっぱいに広がります。
料理長は「蟹一杯一杯に個性があります。その個性を見極めて、最適な調理法を選ぶのが私たちの仕事です」と語ります。
越前がにと並んで冬の海の王者と呼ばれるのが寒ブリです。冬の厳しい海で育ったブリは、春のブリとは全く別の魚と言っても過言ではありません。
寒ブリの最大の魅力は、なんといっても上質な脂です。しかし、ただ脂っこいだけではありません。旨味成分のイノシン酸とグルタミン酸が豊富に含まれており、口に入れた瞬間にとろけるような食感とともに、深い旨味が広がります。
滝の川では、寒ブリを刺身、しゃぶしゃぶ、照り焼きなど様々な形で提供しています。特に人気なのが「ブリしゃぶ」です。薄くスライスした寒ブリを昆布だしにさっとくぐらせると、適度に脂が落ちて上品な味わいになります。
「寒ブリは生でも加熱しても美味しい。これほど調理の幅が広い魚は珍しいんです」と料理長は説明します。
冬の隠れた名魚が寒鯛です。淡白でありながらも深い旨味を持つ寒鯛は、和食の繊細さを存分に引き立てる食材として重宝されています。
寒鯛の身は、冬の厳しい海で引き締まり、春夏の鯛とは全く違った食感を持ちます。噛むほどに旨味が出てくる奥深い味わいが特徴です。
滝の川では、寒鯛を刺身や鍋物、蒸し物などで提供していますが、特におすすめは「鯛茶漬け」です。新鮮な寒鯛の刺身をご飯にのせ、特製のだしをかけた逸品で、鯛の上品な旨味を存分に味わえます。
甘エビは一年を通して楽しめる食材ですが、冬の甘エビは格別の美味しさを持っています。冷たい海水で身が引き締まり、甘みが一段と増すからです。
越前海岸で獲れる甘エビは、その透明感とプリプリとした食感が自慢です。新鮮な甘エビを口に入れると、まず甘みが広がり、続いて海の香りが鼻に抜けていきます。
滝の川では、甘エビをそのまま刺身で味わうのはもちろん、握り寿司や海鮮丼の具材としても使用しています。特に人気なのが「甘エビの塩辛」で、エビの頭と身を塩で漬け込んだ珍味です。
料理長が甘エビを選ぶ際のポイントを教えてくれました。
まず見るのは透明感です。新鮮な甘エビは殻が透明で、中の身がはっきり見えます。時間が経つと白く濁ってくるので、これが鮮度の目安になります。
次に触った感触です。新鮮な甘エビは身がしっかりしており、指で軽く押すと弾力があります。柔らかすぎるものは鮮度が落ちている証拠です。
「甘エビは鮮度が命。朝獲れたものをその日のうちに調理することで、本来の甘みを最大限に活かせるんです」
滝の川が口コミグルメサイトで日本一の評価を得ている理由のひとつが、料理長自らが行う食材の仕入れです。
毎朝5時、料理長は越前漁港に向かいます。夜明け前の漁港は活気に満ち溢れ、漁師たちが夜通し海に出て獲ってきた魚介類が次々と水揚げされます。
「魚は生きています。だからこそ、その生命力を見極めることが大切なんです」
料理長は魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂いで、その日最高の素材を厳選します。同じ魚種でも、個体によって味が大きく違うため、一尾一尾を丁寧にチェックするのです。
厳選した食材を手にしたら、次に重要なのがその魅力を最大限に引き出す調理です。滝の川では、伝統的な技法を重んじつつ、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
例えば、寒ブリの刺身ひとつを取っても、脂の乗り具合や身質によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。脂が豊富な部分は薄めに引いて口溶けを良くし、赤身部分は少し厚めにして食感のコントラストを楽しめるようにします。
「魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解して初めて、最高の一切れが生まれるんです」
この微妙なコントロールこそが、プロの料理人の真価であり、滝の川の料理の奥行きを生み出しています。
滝の川の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる「食の物語」なのです。
メニューは事前に決まっておらず、その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーションがすべて組み合わさって完成します。
冬であれば、越前がに、寒ブリ、寒鯛、甘エビといった海の王者たちが主役となり、前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されます。
「同じ食材でも、組み合わせや順番によって感じる味が変わります。それがおまかせ料理の面白さです」
滝の川が提供する「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスの臨場感があります。
目の前で一貫一貫が丁寧に握られる光景は、それ自体が美しく、お客様の期待感を高めます。料理長は、越前がにや寒ブリ、甘エビといった冬のネタの特性に合わせて、シャリの温度、握りの強さ、ワサビの量をその瞬間の最適解として調整します。
さらに、立ちの握りの醍醐味は、料理長からその魚の物語を聞けることです。
「今日握るこの寒ブリは、昨日越前沖で獲れたもので、今が一番脂が乗っている状態です。この身の締まりと旨味は格別ですよ」
こうした背景を知ることで、一貫の寿司は深い意味を持つものとなり、食事がより豊かな体験へと昇華されるのです。
滝の川が完全予約制を採用しているのは、お客様により良いサービスを提供するためです。同時に、食材を無駄にしないという環境への配慮も含まれています。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを把握し、最適な食材の準備と調理を行えます。特に越前がにのような最高級の食材は鮮度が命のため、事前準備が不可欠なのです。
また、予約制にすることで、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しむ「特別な時間」を過ごせます。
「料理は味だけでなく、その時間全体が大切。急かされて食べる美味しい料理より、ゆっくり味わう普通の料理の方が心に残ることもありますから」
滝の川では、美味しい魚介類が獲れ続ける未来のために、持続可能な漁業への支援と海洋環境の保護を常に意識しています。
食材を無駄にしないことはもちろん、地元漁師との信頼関係を築き、適切な漁獲量を心がけてもらうよう働きかけています。また、お客様にも海の恵みへの感謝の気持ちを持っていただけるよう、食材の背景をお話ししています。
「私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた命です。その命をいただくことへの感謝を忘れず、一尾一尾を大切に扱うことが料理人の使命だと思っています」
9月の今から、越前海岸の冬への期待が高まります。11月6日の解禁日とともに始まる越前がにシーズンを筆頭に、寒ブリ、寒鯛、甘エビといった海の王者たちが織りなす冬の饗宴。
滝の川は、そんな越前海岸の真の魅力を最高の形でお客様にお届けする橋渡し役でありたいと考えています。観光ガイドブックには載らない、本物の越前の味をぜひ体験してください。
現代では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚との出会いがあります。この「貴重さ」こそが、真の美食体験の価値なのです。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸といえば、多くの方が真っ先に思い浮かべるのは冬の「越前がに」ではないでしょうか。しかし、私たち「滝の川」がお客様にお伝えしたいのは、この豊かな海が育む宝物は蟹だけではないということです。
四季を通じて変化する海の表情とともに、それぞれの季節にしか味わえない特別な恵みがあります。特に秋の越前海岸は、一年を通じて「最も豊かな時期」といえるかもしれません。
今回は、秋の越前海岸がもたらす最高の恵みの一つである「身の締まりと甘みが格別で、透明感あふれる秋のイカ」について、料理店「滝の川」の視点からその魅力を深くご紹介します。
夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、秋には春の清らかで繊細な味わいとは異なる「成熟した複雑な旨味」を持つようになります。イカも例外ではありません。
秋の越前海岸のイカは、夏の間に豊富な餌を食べて成長し、水温が下がり始める秋に身が締まり、甘みが増すという自然の摂理に従って最高の状態を迎えます。
「今朝水揚げされたこのイカを見てください」と料理長が手に取るイカは、まず目を見張るほどの透明感があります。これが鮮度の証であり、身の締まりの証でもあるのです。
秋のイカの魅力として特筆すべきは、その「透明感のある美しさ」です。水揚げされたばかりの新鮮なイカは、身が驚くほど透き通っており、光を反射して輝くような美しさがあります。
この透明感は鮮度が落ちると失われてしまうため、一目見てその品質の高さが分かります。まさに「秋の海からの贈り物」と呼ぶにふさわしい美しさです。
お客様からも「まるで宝石のようですね」というお声をいただくことがあります。それほどまでに美しい秋のイカは、味覚だけでなく視覚からも私たちを魅了してくれるのです。
秋のイカの最大の特徴は、何といっても「身の締まりが良く、甘みが強い」ことです。夏の間に蓄えられた糖質が、秋の冷たい海で身が引き締まることで凝縮され、他では味わえない格別の風味を生み出します。
口に含んだ瞬間に感じる上品で奥行きのある甘み、そして噛みしめるほどに広がるイカ本来の旨味。これらは鮮度と身質が最高である秋のイカだからこそ味わえる、至福の体験なのです。
「滝の川」が口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得するほどの評価を得ているのは、料理長が持つ「素材に対する深い理解と限りない敬意」という独自の視点があるからです。
料理長は「その魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択」しています。これは単なる知識ではなく、長年の経験と漁師たちとの日々の交流から得られる生きた情報に基づいています。
「今日のイカはどこの漁場のものですか?」とお客様に尋ねられることがありますが、料理長は必ずその詳細をお答えできます。それほどまでに、一匹一匹の背景を理解しているのです。
「滝の川」の料理哲学が最も顕著に表れるのが、毎朝欠かさない料理長自らの市場での素材選びです。活気に満ち溢れた越前海岸の漁港は、夜明け前から独特の熱気に包まれます。
漁師たちが夜通し海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が次々と水揚げされ、競り人の威勢の良い声が響き渡る光景は、まさに「食の源流」に触れる場所です。
この多種多様な魚介類の中から、「その日最高の素材を厳選」するために、料理長は自身の五感を総動員します。秋のイカを選ぶ際の目利きのポイントをいくつかご紹介しましょう。
目の輝きで鮮度を判断 料理長がイカに近づいて最初に見るのは、その「目の輝き」です。澄んでいて濁りがなく、生き生きとした輝きを持つイカは、捕獲されてからの時間が短く、鮮度が非常に高く保たれている証拠です。
身の張りで肉質を確認 最高の状態のイカは、触れた時に弾力があり、しっかりと身が締まっている感触があります。特に秋のイカは、身がパンと張り、吸い付くような強い弾力を感じられるものが良質です。
透明感で品質を見極める 水揚げされたばかりの新鮮なイカは、身が驚くほど透き通っており、光を反射して輝くような美しさがあります。この透明感は、鮮度が落ちると失われてしまうため、重要な判断基準となります。
匂いで本質的な風味を確認 最高の状態の秋のイカは、イカ本来の清々しい磯の香りがします。不快な生臭さやアンモニア臭がないことを確認し、この時期特有の上品な甘い香りを放つ個体を選び抜きます。
「滝の川」で提供される秋のイカの刺身は、まさに芸術品です。料理長が選び抜いた最高の秋のイカは、まずその「透明感のある美しさ」で視覚からお客様を魅了します。
刺身一つを取っても、料理長はイカの身質や甘みを最大限に引き出すために最適な「切り方、厚さ、角度」を使い分けます。イカの繊維の方向を熟知し、それを断ち切るように、あるいは活かすように薄く、または適度な厚さに引くことで、口に含んだ瞬間の食感、風味、甘みが格段に引き出されるのです。
身の締まりが良いため、適切な厚さに切ることで、コリコリとした小気味よい歯ごたえと、その後に続くとろけるような甘みを両立させます。
「このイカの甘さは格別ですね」とお客様からよくお声をいただきます。夏の間に蓄えられた糖質が、秋の冷たい海で身が引き締まることで凝縮された、他では味わえない風味なのです。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、食の物語なのです。
おまかせ料理の最大の魅力は、「予想がつかないこと」にあります。メニューが事前に決まっているわけではなく、その日の仕入れ状況、越前海岸の季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション。これらすべてが組み合わさって、「その日限りの特別なコース」が完成します。
秋であれば、絶品の秋鯖とともに、身が締まり甘みが強いイカが主役の一つとなります。時には軽く湯引きにすることで、イカの甘みが一層際立ち、身の柔らかさが引き出される一品が登場することもあります。
また、天ぷらや煮物など、素材の味を活かしたシンプルな調理法で、イカの繊細な旨味を堪能できるお料理も提供されます。秋のイカは、加熱しても硬くなりにくく、甘みが凝縮されるため、様々な料理でその真価を発揮するのです。
「滝の川」が提供する「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた「新しい体験」です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさに「ライブパフォーマンスとも言える臨場感」があります。
目の前で「一貫一貫が丁寧に握られる」光景は、それ自体が美しく、お客様の期待感を高めます。料理長は、イカの身質や甘みに合わせて、シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量まで、すべてが「その瞬間の最適解として調整」されます。
「立ちの握り」の醍醐味は、単に握りたての寿司を味わうことだけではありません。料理長から「その魚の物語を聞くことができる」のも、この体験の大きな魅力です。
「今日握るこのイカは、越前沖の冷たい潮で育ったもので、身が引き締まり甘みが格別です。この透明感も、今朝水揚げされたばかりの証ですよ」といった具合に、背景にあるストーリーを語ってくれます。
こうした背景を知ることで、一貫の寿司は単なる食べ物ではなく、「深い意味を持つもの」となり、お客様は料理人の知識と経験、そして秋の海への情熱を直接感じ取ることができるのです。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、「自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間」なのです。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。「滝の川」は、その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
お客様にも「こうして美味しくいただけることに感謝します」とおっしゃっていただくことが多く、そのお言葉が私たちの励みになっています。
「滝の川」が完全予約制を採用しているのは、お客様により良いサービスを提供するためであり、同時に「食材を無駄にしない」という意味も持っています。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理を提供することが可能となるのです。
特に秋のイカのような旬の魚介は、鮮度が命です。その特性を最大限に活かすためには、事前の準備が不可欠なのです。
また、予約制にすることで、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、「贅沢な時間」を過ごすことができます。
「滝の川」のお料理では、味覚だけでなく、「視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるよう配慮」しています。器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感が演出されています。
秋であれば、イカの透明感を活かした盛り付けに、紅葉を連想させる深みのある赤やオレンジ色の器を合わせるなど、豊穣の秋を表現します。温かみのある彩りで、食欲の秋を一層引き立て、五感すべてで秋の越前海岸を体感していただけるよう心を配っています。
「滝の川」は、秋の越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする「橋渡し役」でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ「滝の川」で体験してください。
「一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ」。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、「その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます」。この「貴重さ」こそが、真の美食体験の価値なのです。
「食べることは、単なる栄養摂取ではありません」という哲学を「滝の川」は持っています。私たちが考える「真の美食体験」とは、「その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。これらすべてがつながった時」に生まれるものなのです。
「こんなに美味しいイカは初めて食べました」「料理長のお話を聞いて、食材への見方が変わりました」といったお客様のお声をいただくたびに、私たちの取り組みが間違っていないことを実感します。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸の豊かな海が育む宝物は、多くの人が思い浮かべる「越前がに」だけではありません。四季を通じて変化する海の表情とともに、それぞれの季節にしか味わえない特別な恵みが、この地には確かに存在しています。
特に秋の越前海岸は、一年を通じて「最も豊かな時期」と言えるかもしれません。夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、春の清らかで繊細な味わいとは異なる「成熟した複雑な旨味」を持つ季節だからです。
今回は、その秋の越前海岸がもたらす最高の恵みの一つ、「脂がのり切った秋鯖」に焦点を当てます。料理店「滝の川」が自信を持ってお届けする秋鯖料理は、なぜ常連のお客様が毎年楽しみにするほどの逸品なのでしょうか。その美味しさの秘密と、刺身、炙りといった具体的な料理に込められた想いに迫ります。
秋の越前海岸の海は、夏に比べて水温が下がり始める時期です。この時期の鯖は、越冬や産卵に備えて盛んに餌を食べて栄養を蓄えます。日本海の冷たい海流にもまれて回遊することで、身が引き締まり、上質な脂を蓄えるため、その味わいは格別なものとなります。
春の鯖が持つ清々しく軽やかな味わいに対し、秋鯖は身に蓄えられた豊富な脂と旨味成分が一体となります。口の中でとろけるような濃厚な風味と、奥深い旨味の余韻を残すのが特徴です。この脂の乗り具合と身の締まりのバランスこそが、秋鯖を「絶品」たらしめる理由なのです。
「滝の川」では、料理長が毎朝欠かさず市場に足を運び、その日最高の素材を厳選しています。活気に満ち溢れた越前海岸の漁港で、料理長は自身の五感を総動員して秋鯖を選び抜きます。
まず注目するのは「目の輝き」です。澄んでいて濁りがなく、生き生きとした輝きを持つ鯖は、捕獲されてからの時間が短く、鮮度が非常に高く保たれている証拠です。次に「身の張り」を確認します。最高の状態の鯖は、触れた時に弾力があり、しっかりと身が締まっている感触があります。
鰓の色も重要なポイントです。鮮やかな赤色を保っている鰓は、血合いが新鮮であることの証です。そして「匂い」で、その鯖が持つ本質的な風味と劣化の兆候を嗅ぎ分けます。最高の状態の秋鯖は、鯖本来の豊かな磯の香りがするものです。
この目利きの技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものであり、同じ魚種であっても個体差、季節差、産地差を見極める職人の技と言えるでしょう。
「滝の川」で提供される秋鯖の刺身は、まさに芸術品です。料理長が選び抜いた最高の秋鯖は、まずその見た目の美しさで魅了します。透明感のある身に、細かくサシが入っているのが見て取れるでしょう。
刺身一つを取っても、料理長は鯖の脂の乗り具合や身質によって最適な「切り方、厚さ、角度」を使い分けます。脂が豊富な部分は薄めに引いて口溶けを良くし、赤身の旨味を味わう部分は少し厚めにすることで、食感のコントラストを楽しませてくれます。
口に含んだ瞬間に、舌の上でとろけるような滑らかな食感が広がります。上品な脂の甘みがじゅわっと染み出し、その後に続く鯖本来の深い旨味が鼻腔をくすぐります。これは、鮮度と脂の質が最高である秋鯖だからこそ味わえる、至福の体験です。
薬味も、秋鯖の旨味をさらに引き立てる重要な要素です。生姜やネギ、大葉など、秋鯖の風味を邪魔せず、むしろその深みを増すような薬味が厳選されて提供されます。
秋鯖のもう一つの絶妙な楽しみ方が、軽く炙った鯖です。炙ることで、刺身とはまた異なる魅力が引き出され、香ばしさと旨味が凝縮された奥行きのある味わいへと変化します。
料理長は、秋鯖の脂の量と身質を見極め、表面を軽く炙る「絶妙な火加減」で調理します。強すぎると脂が抜けすぎてしまい、弱すぎると香ばしさが足りません。まさに職人の腕の見せ所です。
皮目が軽く焦げることで香ばしい香りが立ち上り、食欲をそそります。同時に、熱が加わることで鯖の脂がとろけ出し、身の旨味成分が凝縮されます。口に入れると、炙りならではの香ばしさと、とろけるような脂の甘み、そして鯖本来の深い旨味が一体となり、絶妙なハーモニーを奏でます。
この香ばしく旨味が凝縮された秋鯖の炙りは、日本酒との相性が抜群です。福井の地酒などとともに味わえば、より一層、越前海岸の秋の夜長を贅沢に彩ってくれるでしょう。
「滝の川」では、この秋鯖を使った特別な料理を季節限定で提供しており、常連のお客様も毎年楽しみにしています。常連様が毎年この時期を心待ちにする理由は、単に秋鯖が美味しいというだけではありません。
秋鯖の最も美味しい時期は限られており、その年の漁獲状況や気候によって味わいも微妙に変化します。「滝の川」では、料理長がその時々で最高の秋鯖を選び抜き、最適な調理法で提供するため、まさに「一期一会の旬の味」を堪能できるという期待感があります。
長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで「家族のような親しさでお迎え」しています。お客様の好みや体調の変化を共有し、それに合わせた特別なメニューを提案することもあります。こうした深い信頼関係があるからこそ、お客様は「滝の川」に行けば常に最高の秋鯖に出会えるという確信を持てるのです。
「滝の川」が口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得するほどの輝かしい評価を得ているのは、単に高価な食材を使っているからではありません。その根底には、料理長が持つ「素材に対する深い理解と限りない敬意」という独自の視点があります。
料理長は、その魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択しています。これは単なる知識ではなく、長年の経験と漁師たちとの日々の交流から得られる生きた情報に基づいています。
どこの漁場で、どのような漁法で、いつ獲れた魚が一番良い状態であるか。そして、その魚が持つ本来のポテンシャルを最大限に引き出すためには、どのような調理法が最適なのか。この問いかけに常に真摯に向き合う姿勢こそが、「滝の川」の料理哲学の根幹をなしているのです。
「滝の川」が提供する「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた「新しい体験」です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさに「ライブパフォーマンスとも言える臨場感」があります。
目の前で「一貫一貫が丁寧に握られる」光景は、それ自体が美しく、お客様の期待感を高めます。秋鯖であれば、脂のバランスを考慮したシャリの調整、握りの加減、そしてワサビの量。これらすべてが「その瞬間の最適解として調整」されます。
「立ちの握り」の醍醐味は、単に握りたての寿司を味わうことだけではありません。料理長から「その魚の物語を聞くことができる」のも、この体験の大きな魅力です。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。こうした背景を知ることで、一貫の寿司は単なる食べ物ではなく、深い意味を持つものとなります。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、まさに「その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、食の物語」です。秋であれば、脂ののり切った秋鯖、身が締まり甘みが強いイカが主役となり、それに加えてその日の漁獲状況によっては珍しい旬の魚介が登場することもあります。
料理長は、秋鯖料理の器の選択や盛り付け方にも心を配ります。秋であれば、紅葉を連想させる深みのある赤やオレンジ色の器、木の葉を模した盛り付けなどで、豊穣の秋を表現します。温かみのある彩りで、食欲の秋を一層引き立て、五感すべてで秋の越前海岸を体感していただけるよう心を配っています。
料理を提供する際に、その秋鯖が持つ物語を語ることもあります。どこで獲れたのか、その日の海の様子はどうか、なぜこの調理法を選んだのか。こうした背景を知ることで、お客様は単に美味しいだけでなく、その一皿に込められた思いや、越前海岸の自然とのつながりを深く感じることができます。
秋の越前海岸の魅力は、絶品の秋鯖だけにとどまりません。「滝の川」では、この豊かな季節の恵みを、おまかせ料理の中で多角的に表現しています。
身の締まりが良く、甘みが強いこの時期のイカは、その透明感のある美しさも魅力の一つです。新鮮なイカの刺身は、コリコリとした食感と上品な甘みが口いっぱいに広がり、まさに秋の海からの贈り物と言えるでしょう。秋鯖の濃厚な味わいとは対照的に、イカの繊細な甘みがコース全体のバランスを整えます。
地元の秋の味覚である松茸などの山の幸との組み合わせメニューも人気です。香りの高い松茸と、秋鯖やイカといった海の幸を合わせた吸い物や土瓶蒸しなど、海と山の幸が織りなすハーモニーは、秋ならではの贅沢な味わいを生み出します。
このように、地元の食材を幅広く活用することで、越前海岸の秋の豊かさを多角的に表現しています。前菜から締めまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成され、味の濃淡、食感、温度、そして見た目の美しさ、そのすべてが計算し尽くされたコースとしてお客様に提供されるのです。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。「滝の川」は、その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。これは、秋鯖をはじめとする素材を厳選し、最大限に活かす調理技術の根底にある、揺るぎない精神性です。
「滝の川」が完全予約制を採用しているのは、お客様により良いサービスを提供するためであり、同時に「食材を無駄にしない」という意味も持っています。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理を提供することが可能となるのです。特に秋鯖のような旬の魚介は、鮮度が命。その特性を最大限に活かすためには、事前の準備が不可欠です。
予約制にすることで、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、「贅沢な時間」を過ごすことができます。お客様一人ひとりに向き合う「滝の川」のおもてなしは、この「特別な時間」の中でこそ真価を発揮します。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。「滝の川」は、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。未来にも豊かな海の恵みを享受できるよう、環境への配慮を怠らない姿勢は、食を扱う者としての責任感の表れです。
秋の越前海岸は、夏の間に栄養を蓄え、春とは異なる「成熟した複雑な旨味」を持つ、まさに美食の季節です。料理長が持つ「素材への深い理解と限りない敬意」という哲学は、毎朝の厳しい目利きから、秋鯖の魅力を最大限に引き出す調理技術、そしてお客様との対話を通じて、「おまかせ料理」や「立ちの握り」として具現化されます。
「滝の川」は、そんな秋の越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする「橋渡し役」でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ「滝の川」で体験してください。
「一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ」。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、「その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます」。この「貴重さ」こそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。特に、常連様が毎年楽しみにする「脂がのりきった秋鯖」の絶妙な味わいは、その筆頭に挙げられます。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸といえば、多くの方が「越前がに」を思い浮かべるでしょう。しかし、この豊かな海が育む宝物は蟹だけではありません。
四季を通じて変化する海の表情とともに、それぞれの季節にしか味わえない特別な恵みがあります。特に秋の越前海岸は、一年を通じて最も豊かな時期といえるかもしれません。
夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、春の清らかで繊細な味わいとは異なる、成熟した複雑な旨味を持つ季節だからです。
私たち「滝の川」は、越前海岸の四季折々の恵みを、最高の状態でお客様にお届けすることを使命としております。単なる料理店としてではなく、越前の海が持つ真の魅力を伝える場として、日々研鑽を重ねています。
今回は、観光ガイドブックには決して載ることのない、秋の越前海岸の隠れた魅力について、心を込めてお話しさせていただきます。
夏の強い日差しを浴び、活発に活動した越前海岸の魚介類は、秋を迎える頃にはその身にたっぷりと栄養と脂を蓄えます。
春の魚介が持つ若々しく清々しい味わいに対し、秋の魚介は、生命の円熟期を迎えたかのような深く複雑な旨味が特徴です。それは、まさに大自然が織りなす食の物語のクライマックスといえるでしょう。
秋の越前海岸の海の恵みで、まず筆頭に挙げられるのが「秋鯖」です。この時期の鯖は、夏の間に栄養を存分に摂り、産卵を控えて身に脂をたっぷりと蓄えています。
越前海岸の冷たい海流にもまれて育つことで、身はしっかりと引き締まり、上質な脂が乗っているのが特徴です。「滝の川」では、この脂がのり切った秋鯖を絶品として自信を持ってご提供しています。
刺身でいただくと、口に含んだ瞬間にとろけるような脂の甘みと鯖本来の深い旨味が広がり、その食感はまるで大トロのようです。新鮮な秋鯖だからこそ味わえる、贅沢な一品といえるでしょう。
軽く炙った鯖では、香ばしさが加わることでさらに食欲をそそる香りと味わいへと変化します。皮目の香ばしさと身の甘みが絶妙なハーモニーを奏で、日本酒や焼酎との相性も抜群です。
常連のお客様からは「毎年この時期が一番楽しみです」とおっしゃっていただけるほど、季節の代表的な味覚として愛され続けています。料理長はその日の秋鯖の状態を見極め、最も美味しい調理法でその魅力を最大限に引き出します。
秋の越前海岸で忘れてはならないのが「秋のイカ類」です。夏から秋にかけて成長したイカは、身が締まり、独特の甘みが強くなるのが特徴です。
越前海岸の清らかな海水で育ったイカは、身が驚くほど引き締まり、噛むほどに上品な甘みが口いっぱいに広がります。新鮮なイカは、その身が透き通るような透明感を持ち、見た目にも非常に美しいです。
特に刺身で提供される際は、その美しい姿もまた食欲をそそる魅力となります。「滝の川」では、この時期のイカを刺身はもちろん、軽く湯引きにしたり、素材の味を活かしたシンプルな調理法でご提供します。
秋の越前海岸の魅力は、海の幸だけにとどまりません。周囲の山々もまた、豊かな恵みをもたらす季節です。
「滝の川」では、脂ののった秋鯖や甘いイカといった海の幸に加え、地元の秋の味覚である松茸などの山の幸との組み合わせメニューも人気です。
香りの高い松茸と海の恵みである魚介を合わせた吸い物や土瓶蒸しなど、海と山の幸が織りなすハーモニーは、秋ならではの贅沢な味わいを生み出します。このように地元の食材を幅広く活用することで、越前海岸の秋の豊かさを多角的に表現しています。
「滝の川」が「かに料理部門日本一」という輝かしい評価を得ているのは、単に高価な食材を使っているからではありません。
その根底には、料理長が持つ素材に対する深い理解と限りない敬意という独自の視点があります。これは、越前海岸の秋の恵みを最大限に引き出す上で最も重要な哲学なのです。
料理長は、その魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択しています。これは単なる知識ではなく、長年の経験と漁師たちとの日々の交流から得られる生きた情報に基づいています。
「滝の川」の料理哲学が最も顕著に表れるのが、毎朝欠かさない料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選する仕入れへのこだわりです。
活気に満ち溢れた越前海岸の漁港で、料理長は自身の五感を総動員します。魚の目が澄んでいて濁りがなく、生き生きとした輝きを持つかを確認します。これが鮮度と生命力の証です。
触れた時に弾力があり、しっかりと身が締まっているかを確認します。これは鮮度だけでなく、肉質や育ちの良さを示します。秋鯖であれば、身がパンと張り、しっとりとした触感が求められます。
鮮やかな赤色を保っている鰓は、血合いが新鮮であることの証です。これが魚の健康状態と適切な処理の有無を示します。魚介類本来の磯の香りがすること、不快な生臭さがないことも重要なチェックポイントです。
この目利きの技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものです。同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術は、まさに職人の技といえるでしょう。
料理長が厳選し、その旬を知り尽くした最高の素材を手にしたら、次に重要になるのがその魅力を最大限に引き出す調理です。
ここでも「滝の川」の料理哲学である素材への深い理解と敬意が遺憾なく発揮されます。伝統的な調理法を重んじつつも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
例えば、秋鯖の刺身一つを取っても、その脂の乗り具合や身質によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。脂が豊富な部分は薄めに引いて口溶けを良くし、赤身の旨味を味わう部分は少し厚めにすることで、食感のコントラストを楽しめます。
加熱調理においても、素材の特性に合わせた温度管理、時間調整が徹底されています。秋の魚介類は春の魚に比べて脂が乗っているものが多いため、加熱の仕方一つで旨味が逃げたり、逆にしつこくなってしまったりします。
この微妙な火加減のコントロールこそがプロの料理人の真価であり、「滝の川」の料理の奥行きを生み出しているのです。
料理長の独自の視点と素材への深い理解と敬意という哲学は、お客様に提供される食体験そのものにも深く影響を与えています。
提供される「おまかせ料理」と「立ちの握り」は、秋の越前海岸の魅力を余すことなく表現する、まさにその象徴といえるでしょう。
「滝の川」のおまかせ料理は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる食の物語なのです。
秋の越前海岸がもたらす豊かな恵みを、料理長のインスピレーションと卓越した技術で、一つの壮大な物語へと昇華させます。
おまかせ料理の最大の魅力は、予想がつかないことにあります。メニューが事前に決まっているわけではなく、その日の仕入れ状況、越前海岸の季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション。これらすべてが組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成します。
秋であれば、脂ののり切った秋鯖、身が締まり甘みが強いイカが主役となります。それに加えて、その日の漁獲状況によっては珍しい旬の魚介が登場することもあります。地元の松茸などの山の幸を組み合わせることで、より一層秋の豊かさを感じさせる構成となります。
「滝の川」のおまかせ料理では、味覚だけでなく視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるよう配慮しています。器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感が演出されています。
秋であれば、紅葉を連想させる深みのある赤やオレンジ色の器、木の葉を模した盛り付けなどで、豊穣の秋を表現します。温かみのある彩りで、食欲の秋を一層引き立て、五感すべてで秋の越前海岸を体感していただけるよう心を配っています。
「滝の川」が提供する「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスともいえる臨場感があります。
目の前で一貫一貫が丁寧に握られる光景は、それ自体が美しく、お客様の期待感を高めます。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。これらすべてが、その瞬間の最適解として調整されます。
秋鯖であれば脂のバランスを考慮したシャリの調整、イカであれば身の甘みを引き立てる握りの加減など、料理長の熟練の技が光ります。
「立ちの握り」の醍醐味は、単に握りたての寿司を味わうことだけではありません。料理長からその魚の物語を聞くことができるのも、この体験の大きな魅力です。
どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。例えば「今日握るこの秋鯖は、先週越前沖で獲れたもので、これぞまさに今が一番脂が乗っている状態。軽く炙ることで香ばしさが増して、より深い旨味を味わえますよ」といった具合に、背景にあるストーリーを語ってくれます。
こうした背景を知ることで、一貫の寿司は単なる食べ物ではなく、深い意味を持つものとなります。お客様は料理人の知識と経験、そして秋の海への情熱を直接感じ取ることができ、食事がより豊かな体験へと昇華されるのです。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う心豊かな時間なのです。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。「滝の川」は、その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
これは素材を厳選し、最大限に活かす調理技術の根底にある揺るぎない精神性です。料理長は「魚一匹にも命があり、その命をいただく以上、最高の形でお客様にお出ししたい」と語ります。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。「滝の川」は、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
未来にも豊かな海の恵みを享受できるよう、環境への配慮を怠らない姿勢は、食を扱う者としての責任感の表れです。地元の漁師との連携も密に保ち、資源管理についても積極的に協力しています。
越前海岸で培われてきた漁業技術、そして調理技術は、先人たちから受け継がれてきた貴重な文化遺産です。「滝の川」は、これらの技術を次世代に継承していくことも重要な使命だと考えています。
単に料理を提供するだけでなく、地域に根差した食文化を守り、発展させていくという広範な視点を持っています。若い料理人への技術指導も積極的に行い、越前の食文化の継承に努めています。
「滝の川」の料理哲学は、お客様一人ひとりの食体験を何よりも大切にするおもてなしの心にも繋がっています。
「滝の川」が完全予約制を採用しているのは、お客様により良いサービスを提供するためであり、同時に食材を無駄にしないという意味も持っています。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理を提供することが可能となるのです。
秋の旬の魚介は特に鮮度が命です。その特性を最大限に活かすためには、事前の準備が不可欠です。予約制にすることで、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごすことができます。
事前に予約状況が分かることで、必要な食材を必要なだけ仕入れることができ、無駄を減らすことにも繋がります。これは食材の生命への感謝という哲学にも合致する、持続可能性への配慮を示す独自の視点といえるでしょう。
「滝の川」では、お客様一人ひとりに心を込めたサービスを提供しています。料理の説明はもちろん、その日の海の状況や魚の特徴、調理法について丁寧に説明します。
お客様の反応を見ながら、より楽しんでいただけるような工夫も欠かしません。初めてお越しいただく方には、越前海岸の魅力について分かりやすくお話しし、常連のお客様には新しい発見をお届けできるよう心がけています。
秋の越前海岸は、夏の間に栄養を蓄え、春とは異なる成熟した複雑な旨味を持つ、まさに美食の季節です。
料理長が持つ素材への深い理解と限りない敬意という哲学は、毎朝の厳しい目利きから、素材の魅力を最大限に引き出す調理技術、そしてお客様との対話を通じて「おまかせ料理」や「立ちの握り」として具現化されます。
「滝の川」は、そんな秋の越前海岸の魅力を最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力をぜひ「滝の川」で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった越前の海の宝石たちとの出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸に佇む料理店「滝の川」。この店は単なる海鮮料理店ではありません。口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得し、全国から美食家が足を運ぶ名店として知られています。
なぜ「滝の川」はこれほどまでに多くの人を魅了するのでしょうか。その答えは、料理長が持つ「素材への深い理解と限りない敬意」にあります。
今回は、観光ガイドブックには決して載ることのない越前海岸の隠れた魅力と、それを最高の形で提供する「滝の川」の料理哲学について詳しくお話しします。
「滝の川」の料理長は、越前海岸の海を「生きた図鑑」として捉えています。季節ごとに変化する海の表情、そこに生きる魚介類の生態、そして最も美味しくなる時期。これらすべてを深く理解することから、料理は始まります。
例えば、冬の荒々しい日本海は魚介類の身を引き締め、濃厚な旨味を蓄えさせます。一方、春の穏やかな海は新たな生命の息吹に満ちた繊細な味わいをもたらします。このような「海の個性」を理解することで、その時々で最高の素材を見極めることができるのです。
料理長は長年にわたって地元の漁師たちと深い信頼関係を築いています。どの漁場で、どのような漁法で、いつ獲れた魚が一番良い状態なのか。このような生の情報は、市場に出回る前の段階から把握することで得られるものです。
「今朝の沖合10キロ地点で獲れたマダイは格別だよ」といった漁師の一言が、その日のメニューを決めることもあります。これこそが、大手流通では決して得られない「地域密着型の強み」なのです。
毎朝、料理長は越前海岸の漁港に足を運びます。活気に満ち溢れた競りの現場で、数多くの魚介類の中から最高の素材を選び抜く作業が始まります。
最初に確認するのは魚の「目の輝き」です。澄んでいて濁りがなく、生き生きとした輝きを持つ魚は、鮮度が非常に高く保たれている証拠。まるでレンズのように透明感があり、瞳の奥に光が宿っているような魚を選びます。
甘エビ(ホッコクアカエビ)の場合、鮮度が良いものは目が黒く澄んでおり、体全体に透明感があります。目が濁っていたり白っぽくなっているものは、即座に候補から外されます。
次に確認するのは「身の張り」です。料理長は魚に直接触れることで、鮮度だけでなくその魚の育ち方や身質の状態まで見抜きます。
最高の状態の魚は、触れた時に弾力があり、しっかりと身が締まっています。指で押すとすぐに跳ね返ってくるような弾力性は、適切な方法で水揚げされ、適切な温度管理のもとで運ばれてきた証拠です。
越前海岸で獲れるイカの場合、鮮度が良いものは透明感があり、触れると吸い付くような強い弾力を感じます。身が透き通り、ツヤがあるイカは、コリコリとした食感と甘みが期待できるのです。
魚の鰓(えら)の色も重要な判断基準です。鮮やかな赤色を保っている鰓は、血合いが新鮮であることの証。血抜きが適切に行われ、身の旨味も損なわれていません。
最後に「匂い」で総合的な判断を下します。最高の状態の魚介類は、魚介類本来の「磯の香り」がします。この香りは、その魚が育った海の清らかさや自然な環境での生命活動を物語るものです。
不快な生臭さやアンモニア臭、酸っぱい匂いがするものは、鮮度が落ちているサイン。特にエビやイカなどは、鮮度が落ちると独特のアンモニア臭を発しやすいため、細心の注意を払って確認します。
春の越前海岸は、新しい生命の息吹に満ち溢れています。この時期の海は、若い魚介類が成長し、独特の甘みと柔らかさを持った「春限定の味覚」をもたらします。
春の白身魚は、脂がまだ軽やかで身の締まりも程よく、繊細な味わいが特徴的です。冬の間に蓄えた栄養がまだ多く残り、身質はきめ細かく、口に入れると清々しい香りが広がります。
「滝の川」では、この海の新緑とも言える清々しさを持つ春の魚介を、その個性を活かした軽い仕立ての刺身や、シンプルな塩焼きで提供します。過度な味付けはせず、素材本来の繊細な風味を最大限に引き出す調理法を選ぶのです。
春ウニも見逃せません。冬の間に蓄えた豊富な栄養分が、春の海水温上昇とともに甘みに変わる瞬間を捉えた春ウニは、濃厚でありながらも爽やかな甘みを持ちます。
夏の越前海岸で特筆すべきは、「海の宝石」と称される天然岩ガキです。越前海岸の清らかな海水と荒波にもまれて育つことで、身は引き締まり、ミネラルを豊富に蓄えます。
この時期の岩ガキは「ミルクたっぷりプリンプリン状態」となり、その濃厚で滑らかな食感は、まさに「海のミルク」と呼ぶにふさわしい逸品です。料理長は一つ一つ丁寧に選別し、最適な状態で提供します。
生で味わえば、口いっぱいに広がる磯の香りと濃厚な甘みが楽しめます。軽く火を通した調理法でも、そのジューシーな旨味は失われることなく、異なる魅力を引き出すことができます。
秋の越前海岸は、一年を通じて最も豊かな時期と言えるかもしれません。夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、深い味わいを持つ季節となります。
秋鯖は脂がのりきった絶品です。越前海岸の冷たい海水で育つことで、身は引き締まり、上質な脂を蓄えます。刺身で味わえばそのとろけるような食感と濃厚な旨味が、軽く炙ることで香ばしさが加わり、より一層の美味しさを楽しめます。
秋のイカ類も見逃せません。身の締まりが良く、甘みが強いこの時期のイカは、その透明感のある美しさも魅力の一つ。新鮮なイカの刺身は、コリコリとした食感と上品な甘みが口いっぱいに広がります。
そして冬。越前海岸が最も輝く季節の到来です。11月6日の解禁日とともに始まる越前がにシーズンは、まさに越前海岸の真価が問われる時期でもあります。
冷たい日本海の荒波にもまれて育った越前がには、身がぎっしりと詰まり、濃厚な甘みと旨味を持つ、まさに「海の王者」です。「滝の川」では、厳選された越前がにを、その魅力を最大限に引き出す調理法で提供しています。
茹でがにでカニ本来の繊細な甘みを、焼きがにで香ばしさと凝縮された旨味を、かに刺しでとろけるような食感と濃厚な甘みを、そしてかに味噌でその独特の風味を堪能できます。これこそが「かに料理部門日本一」の評価を裏付ける確かな技術なのです。
しかし、冬の魅力は越前がにだけではありません。寒ブリ、寒鯛、甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ魚介類は、どれも格別の美味しさを持っています。
素材の選定が完了したら、次は調理技術の出番です。ここでも「滝の川」の料理哲学である「素材への深い理解と敬意」が遺憾なく発揮されます。
刺身一つを取っても、魚種によって最適な「切り方、厚さ、角度」が異なります。魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を深く理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用します。
身がしっかりとした白身魚であれば、少し厚めに引くことでその弾力と旨味を存分に楽しめます。一方、脂の乗った魚であれば、薄めに引くことで脂が溶け出す感覚をより繊細に感じさせることができます。
これは単なる包丁さばきではありません。素材への深い洞察力がなければ成し得ない技術なのです。
加熱調理においても、素材の特性に合わせた「温度管理、時間調整」が徹底されています。魚介類は非常に繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが味わいに大きな差を生みます。
白身魚を焼き上げる際、表面は香ばしく、中はふっくらとジューシーに仕上げるには、緻密な温度コントロールが不可欠です。カニであれば、茹で時間一つで身の締まりや甘みが大きく変わるため、ミリ単位の調整が求められます。
この微妙なコントロールこそが、プロの料理人の真価であり、「滝の川」の料理の奥行きを生み出しています。素材が持つ本来の旨味や水分を逃がすことなく、最高の状態で提供するための熟練の技と経験が光ります。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。料理長が越前海岸の旬の恵みを使い、お客様のためにその日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる「食の物語」なのです。
おまかせ料理の最大の魅力は「予想がつかないこと」にあります。メニューが事前に決まっているわけではなく、その日の仕入れ状況、越前海岸の季節の移ろい、そしてお客様の好み、さらには料理長のインスピレーション。これらすべてが組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成します。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されています。味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。すべてが計算され尽くした構成となっており、お客様は物語を読み進めるように、一皿一皿の展開を楽しむことができます。
「滝の川」が提供する「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスとも言える臨場感があります。
目の前で一貫一貫が丁寧に握られる光景は、それ自体が一つの芸術作品。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整が行われるため、同じネタであってもお客様によって少しずつ違った仕上がりになります。これこそが立ちの握りの真の魅力であり、パーソナルな美食体験を創出しています。
立ちの握りの醍醐味は、握りたての寿司を味わうことだけではありません。料理長からその魚の物語を聞くことができるのも、この体験の大きな魅力です。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。こうした背景を知ることで、一貫の寿司は単なる食べ物ではなく、深い意味を持つものとなります。
「滝の川」が完全予約制を採用しているのには、深い理由があります。それは、お客様により良いサービスを提供するためであり、同時に食材を無駄にしないという意味も持っています。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理を提供することが可能となるのです。
鮮度を重視し、素材の特性を最大限に活かす「滝の川」にとって、これは品質を維持するための不可欠な仕組みと言えます。
予約制にすることで、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごすことができます。お客様一人ひとりに向き合う「滝の川」のおもてなしは、この特別な時間の中でこそ真価を発揮します。
事前に予約状況が分かることで、必要な食材を必要なだけ仕入れることができ、無駄を減らすことにも繋がります。これは食材の生命への感謝という哲学にも合致する、持続可能性への配慮を示すものです。
「滝の川」の料理哲学の根幹にあるのは、越前海岸の海とそこに生きる生命に対する「深い理解と限りない敬意」です。料理長は毎朝、五感を総動員して最高の素材を選び抜き、それが「どのような海で育ち、どの時期に最も美味しいのか」を知り尽くした上で、その素材の魅力を最大限に引き出す調理法を施します。
この哲学は、おまかせ料理や立ちの握りを通じて、お客様に「その時期にしか味わえない特別な味覚」と「食の物語」を提供します。それは単なる美味しい食事を超え、越前海岸という場所そのものと深くつながる、心豊かな体験へと昇華されるのです。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった越前の海の宝石たちとの出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸に佇む隠れた名店「滝の川」。口コミグルメサイトのかに料理部門で日本一を獲得したこの店が、なぜこれほどまでに多くの人を魅了するのでしょうか。
その答えは、料理長が毎朝繰り広げる「神業とも言える目利きの技」にあります。観光ガイドブックには決して載ることのない越前海岸の隠れた魅力を、最高の素材選びから始まる料理で表現する。それが「滝の川」の使命なのです。
今回は、料理長が市場で五感を駆使して行う素材選びの秘密を、具体的なエピソードとともに詳しくご紹介します。
「おはようございます!今日はどんな魚が上がってますか?」
まだ薄暗い朝5時、越前海岸の漁港に響く料理長の元気な挨拶。夜明け前から活気に満ちた漁港で、料理長の一日が始まります。
漁師たちが夜通し海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が、次々と水揚げされていきます。マダイ、ヒラマサ、甘エビ、そして冬には越前がに。まさに「食の源流」とも言える光景が、毎朝ここで繰り広げられているのです。
しかし、料理長は決して慌てません。競り場に並ぶ数百匹の魚の中から、真に価値のある素材を見つけ出すための「目利きタイム」が始まるからです。
「あの魚、目の輝きが違いますね」
料理長が指差す先には、一見すると他と変わらないマダイが。しかし、よく見ると確かに目が澄んでいて、まるで生きているかのような輝きを放っています。
競り人も「さすがですね、あれは今朝一番の鯛です」と太鼓判。このように、料理長の目利きは漁港関係者からも一目置かれる存在なのです。
こうした信頼関係があるからこそ、本当に良い魚の情報を教えてもらえることも多いとか。単なる商取引を超えた、人と人とのつながりが「滝の川」の料理を支えています。
料理長が最初にチェックするのは、魚の「目の輝き」です。魚の目は、鮮度を判断する最も重要な指標の一つ。しかし、単に「澄んでいる」だけでは不十分なのです。
優れた魚の目には、以下のような特徴があります:
例えば、越前海岸で獲れる甘エビの場合、鮮度が良いものは目が真っ黒で澄んでいます。体全体も透明感があり、まるで生きているかのよう。
一方、鮮度が落ちたものは目が白く濁り、体も不透明になってきます。この違いを瞬時に見分けるのが、プロの技なのです。
マダイなどの白身魚では、目の澄み具合だけでなく、瞳が「生きているように輝いているか」を確認。青魚のアジやサバでは、目に血が回っていないかもチェックポイントです。
料理長は「魚の目を見ると、その魚がどんな一生を送ったかが分かるんです」と話します。ストレスを受けずに育った魚は、目にもそれが表れるのだそうです。
目の次にチェックするのが、魚の「身の張り」。これは実際に魚に触れることで分かる情報で、鮮度だけでなく魚の生育環境まで推測できる重要な要素です。
最高品質の魚の身には、以下の特徴があります:
例えば、イカの場合、鮮度が良いものは透明感があり、触れると吸い付くような強い弾力を感じます。これが「コリコリとした食感」の源になるのです。
「身の張りがしっかりした魚は、刺身にしても煮付けにしても最高の仕上がりになります」と料理長。
反対に、身がだらんと柔らかすぎる魚は、鮮度が落ちているか扱いが悪かった可能性が高く、料理にしても本来の美味しさを味わうことができません。
この「身の張り」を正確に判断するには、数千匹の魚に触れた経験が必要。料理長の手には、長年の経験が蓄積されているのです。
魚の鰓(えら)は、その魚の健康状態を知る重要な手がかり。料理長は魚の鰓をそっと持ち上げ、色を丹念にチェックします。
理想的な鰓には、以下の特徴があります:
例えば、冬の寒ブリの場合、鮮やかな赤色の鰓は身の脂の乗りが最高であることを示しています。この色が黒っぽくなると、独特の生臭さが増してしまうのです。
「鰓の色を見れば、その魚の血合いの状態が分かります。血合いが傷んでいる魚は、身にも臭みが移っているんです」
料理長のこの言葉からも分かるように、鰓の状態は魚全体の品質に直結する重要な要素。見た目以上に多くの情報を提供してくれる部位なのです。
鰓が黒ずんでいたり、粘液で覆われていたりする魚は、病気にかかっていた可能性も。こうした魚は、どんなに調理技術が優れていても美味しく仕上げることは困難です。
五感の中でも特に繊細な「嗅覚」を使った判断。料理長は魚に鼻を近づけ、わずかな匂いの変化も逃しません。
最高品質の魚介類は、以下のような匂いがします:
「本当に良い魚は、海そのものの香りがするんです」と料理長。この「磯の香り」こそが、その魚が育った海の清らかさを物語っているのです。
一方、以下のような匂いがする魚は品質に問題がある可能性が:
特に、エビやカニなどの甲殻類は鮮度が落ちるとアンモニア臭を発しやすいため、細心の注意を払って確認します。
興味深いことに、同じ魚種でも個体によって微妙に匂いが異なります。漁獲された場所、時期、食べていた餌の違いによって、わずかに香りが変わるのです。
料理長はこの微妙な違いも嗅ぎ分け、その日の料理に最適な魚を選び出します。これは長年の経験と研ぎ澄まされた嗅覚がなければ成し得ない、まさに職人の領域と言えるでしょう。
五感から得た情報を総合し、最後に頼るのが長年の経験に裏打ちされた「直感」です。手のひらで感じる魚の冷たさ、身の質感、全体的な重み。これらすべてが脳内で瞬時に統合され、最終判断が下されます。
冬の味覚の王者、越前がにを選ぶ際の料理長の技は圧巻です:
「同じように見える蟹でも、一匹一匹全然違うんです。この違いを見極めるのが私たちの仕事」
料理長のこの言葉通り、外見では分からない微妙な違いを見抜く力こそが、「かに料理部門日本一」という評価につながっているのです。
長年の経験は、料理長の中に膨大な「記憶データベース」を構築しています。過去に出会った数万匹の魚の記憶が、瞬時の判断を支えているのです。
「この魚は3年前の同じ時期に仕入れた魚に似ているな」「あの時の調理法が最高だった」
こうした記憶の蓄積が、その場での最適な判断を可能にしています。
厳選された素材は、「滝の川」の「おまかせ料理」や「立ちの握り」で真価を発揮します。
料理長の目利きによって選ばれた魚介類は、その日だけの特別なコースメニューに。春には清々しい白身魚と春ウニ、夏には濃厚な天然岩ガキ、秋には脂の乗った秋鯖、そして冬には越前がにが主役となります。
一品一品が前の料理との調和を考慮して構成され、味の濃淡、食感、温度まで計算し尽くされたコースは、まさに芸術作品。
「立ちの握り」では、料理長が目の前で一貫一貫丁寧に握ってくれます。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
そして何より素晴らしいのは、料理長からその魚の物語を聞けること。「この魚はどこで獲れたのか」「なぜこの調理法を選んだのか」。こうした背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなるのです。
料理長の目利きは、単に高品質な料理を提供するだけではありません。越前海岸という場所の魅力を伝える重要な使命を担っています。
現代では一年中様々な食材が手に入りますが、「滝の川」では「その時期にしか味わえない特別な味覚」の価値を大切にしています。
料理長の目利きは、この「貴重さ」をお客様に伝えるための最初にして最も重要なステップ。越前海岸の四季折々の恵みを最高の状態で提供し、この土地の豊かさを心で感じてもらう。
それが「滝の川」の真の使命なのです。
「滝の川」の料理長が毎朝市場で繰り広げる目利きの技は、単に魚を選ぶという行為を超えた芸術です。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、匂い、そして長年の経験に基づく直感。
これらすべてが組み合わさって生まれる料理は、お客様にとって忘れられない体験となります。
越前海岸の豊かな海が育んだ宝石たちとの特別な出会い。それを最高の形で提供する料理長の情熱と技術。この両方が揃って初めて、真の美食体験が生まれるのです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸に位置する「滝の川」は、単なる料理店の枠を超えた特別な存在です。口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得したこの店は、観光ガイドブックには載らない越前海岸の真の魅力をお客様に伝えています。
その背景には、料理長が持つ「独自の視点」があります。この視点こそが、忘れられない食体験を生み出す源泉となっているのです。本記事では、滝の川の料理長がどのようにして独自の視点を確立し、それがおまかせ料理やお寿司にどう表現されているかを詳しく解説します。
滝の川の料理長は、毎朝欠かさず越前海岸の漁港に足を運びます。これは単なる仕入れではありません。活気あふれる漁港で、その日最高の素材を見極める真剣勝負なのです。
「目の輝きを見れば、その魚の生命力がわかります」と料理長は語ります。澄んでいて濁りがない目は、鮮度が保たれている証拠です。さらに身の張り、鰓の色、匂いまで、五感を総動員して判断します。
例えば、同じブリでも個体差があります。脂ののり方、身の締まり具合、色合いなど、微細な違いを見極める必要があります。この技術は一朝一夕では身につきません。長年の経験と日々の学習によって培われた、まさに職人の技といえるでしょう。
選び抜かれた最高の素材を手にしたら、次はその魅力を最大限に引き出す調理が始まります。滝の川では、伝統的な調理法を重んじつつ、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
刺身一つを取っても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。魚の繊維の方向、脂の分布、身質の特性を深く理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用するのです。これにより、口に入れた瞬間の食感、風味、旨味が格段に引き出されます。
加熱調理においても、素材の特性に合わせた温度管理と時間調整が徹底されています。白身魚を焼く際は、表面を香ばしく、中はふっくらジューシーに仕上げるため、緻密な温度コントロールが不可欠です。カニの場合は、茹で時間一つで身の締まりや甘みが大きく変わるため、まさにミリ単位の調整が求められます。
滝の川のおまかせ料理は、単なるコース料理ではありません。その日の仕入れ状況、越前海岸の季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション。これらすべてが組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成します。
春には、冬の荒波から穏やかになった海から獲れる白身魚や、栄養が甘みに変わった春ウニが登場します。地元の山菜と組み合わせることで、まさに「海の新緑」を感じさせる一皿が生まれるのです。
夏の主役は天然岩ガキです。「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と表現されるその濃厚で滑らかな食感は、夏の暑さを忘れさせる清涼感をもたらします。生食だけでなく、軽く火を通した調理法など、様々な形でその魅力を堪能できます。
秋になると、夏の間に栄養を蓄えた海の幸が中心となります。脂がのりきった秋鯖は刺身や炙りで、身の締まりと甘みが格別な秋のイカは透明感ある美しさで魅了します。地元の松茸などの山の幸が加わることもあり、豊かな季節の恵みを存分に味わえます。
冬は越前がにを頂点とする海の王者たちが集う季節です。11月6日の解禁日とともに、厳選された越前がにが様々な調理法で提供されます。茹でがに、焼きがに、かに刺し、かに味噌など、魅力を最大限に引き出す技法の数々が披露されるのです。
滝の川では、味覚だけでなく視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるよう配慮しています。器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感を演出することで、食の物語をより深く心に残るものにしています。
春には新緑を思わせる若々しい色合いの野菜や、花をあしらった盛り付けで清々しい季節の訪れを表現します。夏にはガラスの器や涼やかな青い皿を用いて視覚から涼を感じさせ、秋には紅葉を連想させる深みのある色合いの器で豊穣の秋を演出します。冬は雪景色を思わせる白を基調とした器で、厳かさと温かさを同時に表現するのです。
これらの細やかな演出は、単に料理を美しく見せるだけではありません。お客様に越前海岸の四季を五感で体験してほしいという、料理長の深い思いが込められているのです。
滝の川が提供する「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスとも言える臨場感があります。
目の前で一貫一貫が丁寧に握られる光景を間近で見ることができますが、料理長は単に魚を乗せて握るだけではありません。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、ワサビの量。これらすべてが、その瞬間の最適解として調整されるのです。
例えば、脂の乗ったネタであればシャリの温度を少し高めにすることで、口の中で溶けるような一体感を演出します。白身魚の淡白なネタであれば、シャリの温度を控えめにしてネタ本来の繊細な風味を引き立てるのです。
握りの強さもネタの種類やその日の魚の状態によって微妙に変化させ、最も美味しい食感を引き出します。お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、気分に合わせた微調整も行われます。
立ちの握りの醍醐味は、握りたての寿司を味わうことだけではありません。料理長からその魚の物語を聞くことができるのも、この体験の大きな魅力です。
「今日使うこのブリは、先日越前沖で獲れたばかりのもので、この時期特有のしっかりとした身質と、とろけるような脂のバランスが最高なんですよ」といった具合に、どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのかといった背景を語ってくれます。
こうした背景を知ることで、一貫の寿司は単なる食べ物ではなく、深い意味を持つものとなります。お客様は料理人の知識と経験、そして素材への情熱を直接感じ取ることができ、食事がより豊かな体験へと昇華されるのです。
滝の川では「食べることは単なる栄養摂取ではない」という深い哲学を持っています。その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。これらすべてがつながった時に真の美食体験が生まれるのです。
長年滝の川に通い続ける常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしています。料理長はお客様の好みや体調の変化、人生の節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューを提案することもあります。
「○○さんは今日は少し疲れていらっしゃるようですね。今日は消化に良い白身魚を中心にしましょうか」といった具合に、お客様の状況を察して最適な提案をします。このような深い絆が、単なる飲食店と客という関係を超えた心の通う交流を生み出しているのです。
初めて滝の川を訪れるお客様にも、最大限の配慮がなされています。滝の川の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧な説明とおもてなしを心がけ、不安や疑問を感じることなくリラックスして食事を楽しめるようにしています。
「初めてのお客様には、まず滝の川がどのような店なのか、どんなこだわりがあるのかをお話しします」と料理長は言います。メニューの説明だけでなく、使っている食材の産地や調理法、なぜその方法を選んでいるのかまで丁寧に説明することで、初回でも安心して最高の体験ができるようサポートしているのです。
滝の川が完全予約制を採用しているのは、新型コロナウイルスの影響もありますが、お客様により良いサービスを提供するためでもあります。同時に食材を無駄にしないという意味も持っています。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理を提供することが可能となるのです。
また、予約制にすることでお客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごすことができます。お客様一人ひとりに向き合う滝の川のおもてなしは、この特別な時間の中でこそ真価を発揮するのです。
事前に予約状況がわかることで、必要な食材を必要なだけ仕入れることができ、無駄を減らすことにもつながります。これは食材の生命への感謝という哲学にも合致する、持続可能性への配慮を示しています。
滝の川の料理長が持つ「独自の視点」は、優れた料理技術や上質な素材を選ぶ目利きに留まりません。越前海岸の四季折々の恵みに対する深い理解と敬意、それを最大限に活かす調理法、お客様一人ひとりに寄り添うおもてなし、そして持続可能な食文化への貢献という多層的な哲学の結晶なのです。
おまかせ料理は、その日その時の越前海岸の恵みと料理長のインスピレーションが織りなす一期一会の食の物語です。立ちの握りは、料理人とお客様が一体となり、魚の物語を聞きながら味わうライブ感あふれる美食体験です。
これらはすべて、観光ガイドブックには決して載らない越前海岸の隠れた魅力をお客様に伝えるという滝の川の使命の具現化に他なりません。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった越前の海の宝石たちとの出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
滝の川は、そんな越前海岸の魅力を最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、あなたの心に深く刻まれる忘れられない食体験となります。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
越前海岸と聞いて、多くの方が思い浮かべるのは「越前がに」でしょう。しかし、この豊かな海には四季を通じて様々な宝物が眠っています。
今回は、口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得した「滝の川」が、観光ガイドブックには載らない越前海岸の本当の魅力をお伝えします。
「滝の川」は福井御幸店と越前町本店の2店舗を構える、越前海岸の海の幸専門店です。単なる料理店ではなく、越前海岸の真の魅力を伝える場所として日々営業しています。
多くの料理店がある中で、なぜ「滝の川」が日本一の評価を得ることができたのでしょうか。その秘密は、素材に対する深い理解と敬意にあります。
例えば、同じ越前がにでも個体差があります。甲羅の色、脚の太さ、重量感など、一匹一匹が異なる特徴を持っています。「滝の川」の料理長は、これらの微細な違いを見極め、その蟹に最適な調理法を選択します。
「この蟹は身が詰まっているから茹でで、こちらは甘みが強いから焼きで」といったように、素材の個性を活かす技術が評価の理由です。
「滝の川」の独自性は、食材を単なる商品として扱わないことです。一つ一つの食材に物語があり、その背景を理解した上で調理を行います。
たとえば、冬の寒ブリ。厳しい冬の海で育ったブリは、脂の乗りが格別です。しかし、その脂を活かすためには、切り方一つで味わいが変わります。繊維に対して直角に切るか、斜めに切るか。その判断が、お客様の舌に届く美味しさを左右するのです。
越前海岸の魅力は、季節ごとに全く違う顔を見せることです。「滝の川」では、その時々でしか味わえない特別な海の恵みを提供しています。
春の越前海岸は「海の新緑」と表現できるほど、清々しい魅力に満ちています。この時期の海は穏やかで、若い魚介類が成長する季節です。
特に注目したいのが「春の白身魚」です。冬の荒波を乗り越えた魚たちは、身が締まりながらも優しい甘みを持っています。「滝の川」では、この時期だけの「春限定メニュー」として、山菜と海の幸を組み合わせた料理を提供します。
春ウニも見逃せません。冬の間に栄養を蓄えたウニは、春の海水温上昇とともに甘みが凝縮されます。口に含むと、まるで海の甘露のような味わいが広がります。
夏の越前海岸で絶対に味わいたいのが天然岩ガキです。「海のミルク」と呼ばれる濃厚な味わいは、夏の暑さを忘れさせてくれる逸品です。
「滝の川」で提供される天然岩ガキは、越前海岸の清らかな海水で育った選りすぐりの品質を誇ります。一つ一つ丁寧に選別され、最適な状態でお客様に提供されます。
生で味わうのはもちろん、軽く火を通した調理法でも、その魅力を存分に引き出せます。特に、表面だけを軽く炙った「炙り岩ガキ」は、香ばしさと濃厚さのバランスが絶妙です。
秋の越前海岸は、一年を通じて最も豊かな時期かもしれません。夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、深い味わいを持つ季節となります。
この時期の代表格が「秋鯖」です。脂がのりきった秋鯖は、刺身で食べると口の中でとろけるような食感を楽しめます。また、軽く炙ることで香ばしさが加わり、より複雑な味わいに変化します。
「お客様の中には、この秋鯖を目当てに毎年いらっしゃる方もいます」と料理長は語ります。それほどまでに、秋の越前海岸の味覚は特別なものなのです。
そして冬、越前海岸が最も輝く季節の到来です。11月6日の解禁日とともに始まる越前がにシーズンは、まさに越前海岸の真価が問われる時期でもあります。
「滝の川」では、厳選された越前がにを、その魅力を最大限に引き出す調理法で提供しています。茹でがに、焼きがに、かに刺し、そしてかに味噌。どの調理法も、蟹本来の甘みと旨味を損なうことなく、むしろそれを際立たせる高度な技術が込められています。
特に人気なのが「かにしゃぶ」です。薄くスライスしたかにを、特製の出汁でさっと湯通しすることで、かにの甘みが一層引き立ちます。「こんなに甘いかには初めて」というお客様の声をよく聞きます。
「滝の川」の料理が特別な理由の一つが、徹底した素材選びです。毎朝、料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選します。
朝5時、まだ薄暗い時間から市場での素材選びが始まります。活気に満ちた漁港で、料理長は五感を総動員して最高の逸品を見つけ出します。
魚の選び方にも独特のポイントがあります。まず目の輝きを確認し、次に身の張り具合をチェック。鰓の色や匂いも重要な判断材料です。「同じ魚種でも、個体差で味が全く変わります。だからこそ、妥協は一切できません」と料理長は言います。
選び抜かれた最高の素材を手にしたら、次に重要になるのが調理技術です。「滝の川」では、その魚介類の特性を熟知した上で、最適な調理法を選択しています。
例えば、刺身一つを取っても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。魚の繊維の方向、脂の分布、身質の特性を深く理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用します。
加熱調理においても、温度管理と時間調整が徹底されています。魚介類は非常に繊細な食材で、わずかな加熱の違いが味わいに大きな差を生み出します。この微妙なコントロールこそが、プロの料理人の真価なのです。
「滝の川」が提供する特別な体験として、「おまかせ料理」と「立ちの握り」があります。これらは単なるメニューではなく、お客様との対話を通じて生まれる特別な時間です。
「おまかせ料理」は、その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーションが組み合わさって完成する特別なコースです。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されています。味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。すべてが計算され尽くしているのです。
「同じ日に来ても、お客様によって少しずつメニューが変わることがあります」と料理長は説明します。それは、その方の体調や気分、好みに合わせた特別な配慮なのです。
「立ちの握り」は、カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司です。まさに「ライブパフォーマンス」とも言える臨場感があります。
目の前で一貫一貫が丁寧に握られる光景は、それ自体が一つの芸術作品です。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
「立ちの握り」では、料理長からその魚の物語を聞くことができるのも魅力の一つです。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。こうした背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
「滝の川」は、お客様一人ひとりの体験を何よりも大切にしています。単なる食事の場ではなく、心の通う交流の場でありたいと考えています。
長年通い続ける常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしています。お客様の好みや体調の変化、人生の節目節目を共有し、それに合わせた特別なメニューを提案することもあります。
「あるお客様は、毎年お誕生日に特別なコースをご注文いただきます。その方の一年間の思い出を伺いながら、記念に残る一皿を心を込めて作らせていただいています」という料理長の言葉からは、深い愛情が感じられます。
初めて「滝の川」を訪れるお客様にも、最大限の配慮がなされています。滝の川の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧な説明とおもてなしを心がけています。
「初回のお客様には、まず越前海岸の魅力から丁寧にお話しします。そして、その方の好みを伺いながら、最適なメニューをご提案させていただきます」と説明します。
「滝の川」が完全予約制を採用しているのは、お客様により良いサービスを提供するためです。予約をいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。
また、食材を無駄にしないという意味もあります。新鮮な海の幸は、その日のうちに最高の状態で提供したいという想いから、計画的な仕入れと調理を行っています。
「滝の川」での食事は、越前海岸の真の魅力を知るための入り口です。食事だけでなく、越前海岸そのものの魅力を肌で感じてほしいという願いがあります。
早朝の越前海岸の漁港は、活気に満ち溢れています。漁師たちが夜明け前から海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が、次々と水揚げされる光景は圧巻です。
この時間帯に「滝の川」の料理長も市場を訪れて最高の素材を選んでいます。この場所を訪れることは、食の源流に触れ、料理への期待感を高める体験となるでしょう。
「お客様をお連れして市場見学をすることもあります。実際に素材選びの現場を見ることで、料理への理解が深まります」と料理長は語ります。
夕方の越前海岸は、また違った美しさを見せてくれます。日本海に沈む夕日は息をのむほど美しく、その光景を眺めながら散歩することで、心が洗われるような体験ができます。
食事の前後で、越前海岸の雄大な自然に身を委ねる時間は、旅を一層豊かなものにしてくれます。「料理だけでなく、越前海岸の自然も一緒に楽しんでいただきたい」という想いがあります。
越前海岸の真の魅力は、そこに住む人々の温かさにもあります。漁師の方々、市場の人々、そして地元の住民の皆さん。彼らとの何気ない会話から、この地域の深い魅力を知ることができます。
「地元の方々との交流こそが、越前海岸の一番の魅力かもしれません。ガイドブックには載らない、心温まる出会いがあります」と料理長は笑顔で語ります。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う心豊かな時間なのです。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。「滝の川」は、その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
「魚一匹にも命があります。その命をいただく以上、最高の形でお客様にお届けするのが私たちの責務です」という料理長の言葉には、深い哲学が込められています。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。「滝の川」は、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
「将来の子供たちにも、この美味しい海の幸を味わってほしい。そのためには、今私たちができることを考え続ける必要があります」と環境への思いを語ります。
越前海岸で培われてきた漁業技術、そして調理技術は、先人たちから受け継がれてきた貴重な文化遺産です。これらの技術を次世代に継承していくことも、重要な使命だと考えています。
「技術は使わなければ失われてしまいます。若い料理人たちに、しっかりと伝統の技を伝えていきたいと思っています」という継承への強い想いがあります。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。
「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸に佇む料理店「滝の川」をご存知でしょうか。この店は単なる海鮮料理店ではありません。口コミグルメサイトにて「かに料理部門」で日本一を獲得し、その名を全国に轟かせている特別な存在です。
「なぜ滝の川がそれほど評価されるのか?」その秘密は、彼らが掲げる「独自の視点」にあります。越前の海が持つ真の魅力を伝えることを使命とする滝の川は、どのようにしてその輝かしい功績を成し遂げたのでしょうか。
この記事では、滝の川の魅力と日本一に輝く理由を詳しく解説していきます。初めて訪れる方も、海鮮料理に詳しくない方も、きっと滝の川の特別さを理解していただけるはずです。
滝の川は、福井県に2店舗を構える海鮮料理専門店です。福井市の「福井御幸店」と越前町の海沿いに位置する「越前町本店」があり、それぞれが異なる魅力を持っています。
福井御幸店は市街地からアクセスしやすく、ランチとディナーの両方を楽しめます。一方、越前町本店は海の近くに位置し、より本格的な海の恵みを味わえる環境が整っています。
両店舗とも現在は完全予約制で営業しており、これには深い理由があります。お客様一人ひとりに最高のサービスを提供するため、そして何より食材を無駄にしないための配慮なのです。
滝の川が提供するのは、越前海岸で水揚げされた魚介類を中心とした料理です。しかし、単に新鮮な魚を出すだけではありません。料理長が「独自の視点」で仕上げるおまかせ料理やお寿司は、他では味わえない特別な体験を提供します。
おまかせ料理では、その日の最高の素材を使った一品一品が物語のように展開されます。前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、すべてが計算された構成となっています。
立ちの握りでは、カウンター越しに料理長と直接向き合いながら、目の前で握られるお寿司を味わえます。これはまさに「ライブパフォーマンス」とも言える臨場感があり、単なる食事を超えた体験となります。
滝の川が目指すのは、観光ガイドブックには決して載ることのない越前海岸の隠れた魅力を提供することです。多くの観光客が知っている有名な料理店とは一線を画し、地元の人々や真の食通が認める本物の味を追求しています。
これは決して排他的な考えではありません。むしろ、本当に価値のあるものを大切にし、それを理解してくれる人と共有したいという想いの表れなのです。
滝の川の料理長は、毎朝欠かさず自ら市場に足を運びます。これは単なる仕入れ作業ではありません。その日最高の素材を厳選するための、真剣勝負の時間なのです。
「同じ魚種でも、個体によって全然違うんです」と料理長は語ります。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い。これらすべてを五感で確かめ、その魚が持つ生命力や鮮度を瞬時に見極めます。
例えば、同じ日に水揚げされた鯛でも、育った環境や個体差によって品質は大きく異なります。料理長は長年の経験と知識により、数多くの魚の中から「これぞ」という一匹を選び出すのです。
この厳しい選別眼こそが、滝の川の料理が持つ深い味わいの源泉となっています。妥協のない仕入れへの姿勢が、お客様に提供される一皿一皿の品質を保証しているのです。
選び抜かれた最高の素材を手にしたら、次に重要になるのが調理技術です。滝の川では、伝統的な調理法を重んじつつも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
刺身を例に取ってみましょう。同じ魚でも、切り方、厚さ、角度によって味わいは大きく変わります。魚の繊維の方向、脂の分布、身質の特性を深く理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用します。
「お客様の口に入れた瞬間の食感、風味、旨味を最大限に引き出したい」という想いが、一切れの刺身にも込められているのです。
加熱調理においても同様です。魚介類は非常に繊細な食材で、わずかな温度や時間の違いが味わいに大きな差を生み出します。この微妙なコントロールこそが、プロの料理人の真価であり、滝の川の料理の奥行きを生み出しています。
特に注目すべきは、越前がに料理における技術です。越前がには冬の味覚の王者として知られていますが、その中で「日本一」と評されることは並大抵のことではありません。
越前がにの調理では、茹で加減が最も重要です。茹ですぎれば身が固くなり、足りなければ生臭さが残ります。また、かにの個体差を見極め、それぞれに最適な調理時間を判断する技術が求められます。
滝の川では、茹でがに、焼きがに、かに刺し、かに味噌料理など、様々な調理法で越前がにを提供しています。どの調理法も、がに本来の甘みと旨味を損なうことなく、むしろそれを際立たせる高度な技術が用いられています。
春の越前海岸は、新しい生命の息吹に満ち溢れています。冬の荒波が収まり、穏やかな表情を見せ始めるこの時期、海には若い魚介類が成長し、独特の甘みと柔らかさを持った春限定の味覚が楽しめます。
春の白身魚は特に注目すべき食材です。脂がまだ軽やかで、身の締まりも程よく、繊細な味わいが特徴的です。「海の新緑」とも表現できるこの清々しさは、春にしか味わえない貴重な体験です。
滝の川では、この時期の魚介を使って季節感あふれる特別な料理を提供します。山菜と海の幸を組み合わせた新緑のメニューなど、春の訪れを舌で感じられる構成となっています。
また、春ウニの登場も見逃せません。冬の間に蓄えた栄養分が、春の海水温上昇とともに甘みに変わる瞬間を捉えて提供される春ウニは、まさに春だけの特権と言えるでしょう。
夏の越前海岸で主役となるのは、天然岩ガキです。この時期の岩ガキは「ミルクたっぷりプリンプリン状態」となり、その濃厚で滑らかな食感は「海のミルク」と呼ぶにふさわしい逸品です。
滝の川で提供される天然岩ガキは、越前海岸の清らかな海水で育った選りすぐりの品質を誇ります。一つ一つ丁寧に選別され、最適な状態で提供されることで、多くのお客様から「間違いのない信頼の岩牡蠣」として高い評価を得ています。
海のミネラルをたっぷりと含んだ身は、口の中でとろけるような食感を持ち、後味には爽やかな潮の香りが残ります。生で味わうのはもちろん、軽く火を通した調理法でも、その魅力を存分に堪能できます。
夏の暑さを忘れさせてくれる清涼感あふれる岩ガキは、まさに夏の越前海岸が誇る最高の贈り物です。夏野菜との組み合わせメニューも豊富に用意され、暑い季節にぴったりの爽やかな食体験を提供しています。
秋の越前海岸は、一年を通じて最も豊かな時期と言えるでしょう。夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、深い味わいを持つ季節となります。この時期の海の幸は、春の清らかさとは異なる、成熟した複雑な旨味を持っています。
特に秋鯖は絶品です。脂がのりきった秋鯖は、刺身はもちろん、軽く炙ることで香ばしさが加わり、より一層の美味しさを楽しめます。常連のお客様が毎年楽しみにする、この時期だけの特別な料理となっています。
秋のイカ類も見逃せません。身の締まりが良く、甘みが強いこの時期のイカは、その透明感のある美しさも魅力の一つです。新鮮なイカの刺身は、まさに秋の海からの贈り物と言えるでしょう。
地元の秋の味覚である松茸など、山の幸との組み合わせメニューも人気を博しています。海と山の恵みが融合した、秋ならではの特別なコースも提供されています。
そして冬、越前海岸が最も輝く季節の到来です。11月6日の解禁日とともに始まる越前がにシーズンは、まさに越前海岸の真価が問われる時期でもあります。
滝の川では、厳選された越前がにを、その魅力を最大限に引き出す調理法で提供しています。茹でがに、焼きがに、かに刺し、そしてかに味噌。どの調理法も、がに本来の甘みと旨味を損なうことなく、むしろそれを際立たせる高度な技術が込められています。
しかし、冬の魅力は越前がにだけではありません。寒ブリ、寒鯛、そして甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ魚介類は、どれも格別の美味しさを持っています。これらの食材を組み合わせた冬の特別コースは、まさに越前海岸の冬を代表する味覚の饗宴となっています。
滝の川のおまかせ料理は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる「食の物語」なのです。
おまかせ料理の最大の魅力は、予想がつかないことにあります。その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション。これらすべてが組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成します。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されています。味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。すべてが計算され尽くした構成となっており、お客様はまさに物語を読み進めるように、一皿一皿の展開を楽しむことができます。
さらに、滝の川では味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるよう配慮しています。器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感が演出されています。
春には新緑を思わせる若々しい盛り付け、夏には涼やかさを感じさせる青い器、秋には紅葉を連想させる温かみのある色合い、冬には雪景色を思わせる白を基調とした演出。これらの細やかな演出が、食の物語をより深く、心に残るものにしているのです。
滝の川が提供する立ちの握りは、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスとも言える臨場感があります。
目の前で一貫一貫が丁寧に握られる光景は、それ自体が一つの芸術作品です。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整が行われるため、同じネタであっても、お客様によって少しずつ違った仕上がりになることがあります。これこそが立ちの握りの真の魅力であり、パーソナルな美食体験を創出しています。
立ちの握りでは、料理長からその魚の物語を聞くことができるのも醍醐味の一つです。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。こうした背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
滝の川が完全予約制を採用しているのは、お客様により良いサービスを提供するためであり、同時に食材を無駄にしないという意味も持っています。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理を提供することが可能となるのです。
また、予約制にすることで、お客様は慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごすことができます。これは、単に美味しい料理を出すだけでなく、お客様の記憶に残る体験を提供するための戦略的な配慮と言えるでしょう。
長年通い続ける常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしています。お客様の好みや体調の変化、人生の節目節目を共有し、それに合わせた特別なメニューを提案することもあります。
「お客様の誕生日には、その方が一番好きな魚で特別な一品を用意させていただくこともあります」と料理長は語ります。このような深い絆が、単なる飲食店と客という関係を超えた、心の通う交流を生み出しています。
初めて滝の川を訪れるお客様にも、最大限の配慮がなされています。滝の川の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけ、不安や疑問を感じることなく、リラックスして食事を楽しめるようにしています。
初めての訪問でも、安心して最高の体験ができるよう、きめ細やかなサポートが提供されます。スタッフは皆、お客様が心地よく過ごせるよう、細心の注意を払っています。
滝の川の独自の視点とは、単に優れた料理技術や上質な素材を選ぶ目利きに留まりません。越前海岸の四季折々の恵みに対する深い理解と敬意、それを最大限に活かす調理法、お客様一人ひとりに寄り添うおもてなし、そして持続可能な食文化への貢献という、多層的な哲学の結晶と言えます。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった越前の海の宝石たちとの出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
滝の川は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、あなたの心に深く刻まれる忘れられない食体験となります。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、滝の川で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県の越前海岸といえば、多くの方が真っ先に思い浮かべるのは「越前がに」かもしれません。しかし、この豊かな日本海が私たちに届けてくれる恵みは、冬の王者だけではありません。
実は、秋の時期に越前海岸で獲れるイカには、食通をも唸らせる特別な魅力があるのです。その魅力を最大限に引き出し、お客様に感動的な食体験を提供しているのが、越前海岸に根ざす料理店「滝の川」です。
当店は、口コミグルメサイトでグルメアワード「かに料理部門」日本一を獲得した実績を持ち、観光ガイドには載っていない越前の真の魅力を、一人ひとりのお客様にお伝えすることを使命としています。
今回は、秋のイカが持つ「透明感と甘み」の秘密と、それを最高の形でお楽しみいただける「滝の川」の魅力について、詳しくご紹介いたします。
秋の越前海岸は、一年を通じて最も豊かな時期といえます。夏の間にたっぷりと栄養を蓄えた魚介類が、成熟した複雑な旨味を携えて私たちのもとへ届きます。
春の若々しく清々しい味わいとは異なり、秋の海の幸はより深く、より濃厚で洗練された味わいが特徴です。特に秋のイカは、その身の締まりが良く、噛むほどに口いっぱいに広がる上品な甘みが楽しめます。
多くの方が疑問に思われるのが、「透明感」という表現です。これは単に見た目が透き通っているということではありません。
秋のイカの透明感とは、身の繊維が均一で緻密に整っており、光が美しく通る様子を指します。この状態のイカは、鮮度が極めて高く、適切な環境で育ったことの証拠でもあります。
実際に「滝の川」でお出しするイカをご覧いただくと、まるで宝石のような美しい輝きを放っていることがお分かりいただけるでしょう。この美しさは、視覚的な満足感だけでなく、味わいの質の高さも同時に表現しているのです。
秋のイカの甘みは、イカが持つアミノ酸の絶妙なバランスによって生まれます。特に、グリシンやアラニンといったアミノ酸が豊富に含まれており、これらが自然な甘みを演出します。
さらに、秋の海水温度の変化により、イカの身が引き締まることで、これらの旨味成分が凝縮されます。その結果、一口食べただけで「これは普通のイカとは違う」と感じられるような、深い甘みが実現されるのです。
例えば、お客様からは「今まで食べていたイカは何だったのか」「こんなに甘いイカがあるなんて知らなかった」といったお声をいただくことがよくあります。これこそが、秋のイカならではの特別な魅力なのです。
「滝の川」では、料理長自らが毎朝市場に足を運び、その日の最高の素材を厳選しています。イカ一つとっても、その選び方には長年の経験と研ぎ澄まされた「目利き」の技が光ります。
市場での素材選びは、まさに真剣勝負です。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い。これら五感を総動員し、数ある魚介の中から真に価値のある一品だけを選び抜きます。
同じイカであっても、個体差、季節差、そして獲れた場所による産地差があります。一般の方には見分けがつかないような微細な違いでも、料理長はその差を瞬時に判断できます。
例えば、同じ日に獲れたイカでも、海域によって身の締まり具合や甘みの強さが異なります。料理長は長年の経験により、どの海域のイカがその日最も美味しいかを見極めることができるのです。
市場での選別作業は、単なる仕入れではありません。その日お越しいただくお客様の顔を思い浮かべながら、「この方にはこの部位が喜ばれるだろう」「今日の気候なら、この調理法が最適だ」といったことを考えながら行われます。
このような心遣いがあるからこそ、「滝の川」でお出しするイカは格別に美味しく、お客様に感動していただけるのです。
料理長が築いてきた漁師や市場関係者との信頼関係も、良い素材を確保する上で重要な要素です。長年の付き合いにより、特に良いイカが入荷した際には、真っ先に声をかけていただけることもあります。
このような人と人とのつながりが、最終的にお客様の満足につながっているのです。料理は技術だけでなく、人の心や関係性も大切な要素なのだということを、日々実感しています。
「滝の川」では、伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。これは決して伝統を軽視するのではなく、伝統を理解した上で、さらに良いものを追求する姿勢から生まれています。
例えば、イカの刺身を作る際の包丁の入れ方一つをとっても、伝統的な技法をベースにしながら、現代の食材の特性や お客様の嗜好の変化を考慮した工夫を加えています。
イカの美味しさを最大限に引き出すためには、身の繊維を正確に読み取る技術が不可欠です。繊維の方向、身質の特性を深く理解した上で、最適な切り方、厚さ、角度を見極めます。
この技術により、イカ本来の締まった身の食感を最大限に活かし、口に入れた瞬間にとろけるような甘みを味わっていただけるよう、一切れ一切れに職人の技が込められています。
実際の作業では、同じイカでも部位によって繊維の走り方が異なるため、それぞれに適した切り方を使い分けます。これは経験を積んだ職人だからこそできる技術です。
魚介類は非常に繊細な食材であり、わずかな温度の違いが大きな味わいの差を生みます。イカの甘みを最大限に引き出すためには、この微妙な温度コントロールが不可欠です。
生の状態で提供される刺身はもちろん、軽く炙る場合や煮物にする場合も、素材の特性に合わせた精密な温度管理と時間調整が行われます。
例えば、イカを炙る際は、表面だけをさっと炙って香ばしさを加えながら、内部の甘みは損なわないよう、秒単位での調整が必要になります。
美味しい料理を作るためには、良い調理器具も欠かせません。「滝の川」では、包丁一本をとっても、用途に応じて最適なものを選び、常に最高の状態を保つよう手入れを怠りません。
特にイカのような繊細な食材を扱う際は、切れ味の鋭い包丁を使用することで、細胞を潰すことなく美しい断面を作り、素材本来の味わいを保つことができます。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい秋のイカを含む最高の素材と、料理長のインスピレーションが組み合わさって紡がれる「食の物語」なのです。
おまかせ料理の魅力は、その日の仕入れ状況や季節の移ろいに合わせて、その日限りの特別な組み合わせが完成する点にあります。同じ「おまかせ料理」でも、訪れる日によって全く異なる体験をしていただけます。
イカの刺身一つが、前菜、お椀、焼き物、煮物、そして締めへと続くコースの中で、味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさを考慮して構成されます。
例えば、コースの序盤でイカの刺身をお出しする場合は、後に続く料理との味のバランスを考慮し、あっさりとした味付けにします。一方、コースの中盤でお出しする場合は、少し濃いめの味付けで印象に残るよう工夫します。
おまかせ料理では、味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるよう、細部にわたる演出が施されます。
器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択一つをとっても、秋のイカの透明感が際立つよう、また、紅葉を連想させるような温かみのある色合いを取り入れるなど、季節感が繊細に表現されます。
秋であれば、もみじや柿の葉といった季節の葉を添えることで、視覚的にも秋を感じていただけます。また、器選びでも、秋らしい落ち着いた色合いのものを選ぶことで、イカの透明感がより美しく映えるよう工夫しています。
おまかせ料理では、料理長がお客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分を把握し、それに合わせて微調整を行うことがあります。
「今日は疲れているようなので、消化の良いものを中心に」「辛いものがお好きということなので、少しアクセントを加えて」といったように、お客様一人ひとりに合わせた特別な配慮が込められます。
このような心遣いがあるからこそ、同じおまかせ料理でも、お客様によって微妙に異なる内容となり、より満足度の高い体験をしていただけるのです。
「滝の川」が提案する「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい食体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まるでライブパフォーマンスのような臨場感に満ちています。
この「立ちの握り」では、秋のイカが、目の前で一貫一貫丁寧に握られます。お客様は、職人の手さばきを間近で見ながら、できたての握りを味わうことができます。
シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。これらすべてが、その瞬間の最適解として調整されます。
例えば、イカの場合は身が締まっているため、シャリは少し温かめにして、握りは優しく、ワサビは控えめにすることで、イカ本来の甘みを最大限に引き出します。
料理長は、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微妙な調整を行います。同じ秋のイカの握りであっても、お客様によって少しずつ違った仕上がりになることがある、これこそが「立ちの握り」の真の魅力と言えるでしょう。
「今日は塩分を控えめに」「わさびは多めがお好みでしたね」といったように、お客様の細かな好みまで覚えて対応することで、本当に満足していただける一貫をお作りします。
「立ちの握り」では、料理長からそのイカの「物語」を聞くことができます。どこで獲れたイカなのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。
こうした背景を知ることで、目の前の一貫の寿司が、単なる食事を超え、より深い意味を持つ食体験となります。秋のイカの「透明感」の秘密や「甘み」の由来を知ることで、その美味しさは感動へと昇華します。
時には、「このイカは今朝○○漁港で獲れたもので、普通のイカより身が締まっているんです」といった具体的な情報を聞くことで、その美味しさをより深く理解することができます。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。私たちが口にするイカを含むすべての魚介類は、海の中で生きていた生命です。
その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。これは日本の食文化の根底にある「いただきます」という言葉の真の意味でもあります。
「滝の川」では、食材の廃棄を極力減らすため、様々な工夫を行っています。イカの場合、刺身用の部位だけでなく、他の部位も煮物や佃煮などに活用し、一尾を余すことなく使い切ります。
また、お客様の人数や好みに合わせて仕入れ量を調整し、必要以上に仕入れることがないよう計画的な運営を心がけています。
美味しいイカが獲れ続けるためには、健全な海の環境が不可欠です。「滝の川」では、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
具体的には、乱獲を避けるため、適切な時期に適切な量だけを仕入れることを心がけています。また、プラスチック使用量の削減など、環境に配慮した店舗運営も行っています。
越前海岸で培われてきた漁業技術や調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの技術を次世代に継承していくことも、私たちの重要な使命だと考えています。
若い職人への技術指導や、地域の食文化を紹介する活動を通じて、越前海岸の豊かな食文化を未来へ繋ぐ努力を続けています。
「滝の川」が完全予約制とさせていただいているのは、お客様により良いサービスを提供するためです。ご予約をいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。
これにより、秋のイカも常に最高の鮮度と状態で提供することが可能となります。また、お客様には慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間をお過ごしいただけます。
完全予約制は、食材を無駄にすることなく、最高の状態でお料理をご提供するという意味も含まれています。事前にお客様の人数が分かることで、必要な分だけの食材を仕入れ、新鮮な状態で調理することができます。
初めてご来店されるお客様にも、「滝の川」の魅力を存分に感じていただけるよう、丁寧な説明とおもてなしを心がけています。
料理の説明、食べ方のご提案、おすすめの組み合わせなど、不安や疑問を感じることなく、リラックスして食事を楽しめるよう、細やかな配慮を欠かしません。
特に、初めて秋のイカを召し上がる方には、その特徴や美味しい食べ方について詳しくご説明し、より深く味わっていただけるようサポートいたします。
「滝の川」にお越しいただく際には、ぜひ越前海岸の隠れた魅力スポットも併せてお楽しみください。
早朝の越前海岸の漁港は、漁師たちが夜明け前から海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が次々と水揚げされる、活気に満ち溢れた光景を目の当たりにできます。
料理長もこの時間帯に市場を訪れ、お客様に提供する最高のイカを含む素材を選んでいます。この観光ガイドには載らない隠れた魅力を体験することで、食卓に並ぶ秋のイカへの理解も一層深まることでしょう。
夕方の越前海岸は、日本海に沈む夕日が息をのむほど美しく、その光景を眺めながらの散歩は、心が洗われるようなひとときを与えてくれます。
こうした美しい自然環境が、秋のイカの美味しさを育んでいるのです。海の恵みと自然の美しさを同時に感じることで、「滝の川」でのお食事がより特別なものになることでしょう。
越前海岸には、長い歴史の中で培われてきた独特の食文化があります。地元の漁師町を歩くことで、その土地ならではの生活の知恵や伝統を感じることができます。
このような文化的な背景を知ることで、「滝の川」でお出しする料理の意味や価値をより深く理解していただけます。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。
春は桜鯛やホタルイカ、夏は岩牡蠣や鮑、秋は今回ご紹介したイカ、そして冬は越前がに。それぞれの季節に、その時期だけの特別な味わいが待っています。
そして、秋のイカの「透明感と甘み」は、まさにこの季節にしか出会えない、越前の海の宝石と言えるでしょう。
この時期のイカは、夏の間に十分な栄養を蓄え、秋の海水温の変化により身が締まり、最高の状態に仕上がります。この自然のサイクルによって生み出される美味しさは、人工的には決して再現できない特別なものです。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。
この「貴重さ」こそが、真の美食体験の価値なのです。季節限定の美味しさを求めて足を運んでいただくことで、食事が単なる栄養補給ではなく、人生を豊かにする特別な体験となります。
「滝の川」は、越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材が持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。
これらすべてが組み合わさって、お客様の心に深く刻まれる、忘れられない食体験となることをお約束します。
食通を自認する方も、そうでない方も、ぜひ一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
秋の越前海岸が育む、透明感と甘みに満ちたイカ。その奇跡の瞬間を、ぜひ「滝の川」で体験してください。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸といえば、多くの方が冬の味覚の王者「越前がに」を思い浮かべるでしょう。しかし、この豊かな海が育む恵みは冬だけではありません。四季折々に表情を変える越前の海には、それぞれの季節にしか出会えない特別な味覚が隠されています。
私たち「滝の川」は、観光ガイドには載っていない越前の真の魅力を、料理を通して皆様にお伝えしています。口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得した実績は、この素材への深いこだわりと調理技術の証でもあります。
そして今、越前海岸が最も輝きを増す季節の一つ「食欲の秋」が到来しました。夏の間にたっぷりと栄養を蓄えた魚介類が、成熟した深い旨味を携えて私たちの食卓を彩る時期です。その中でも、「滝の川」が自信を持ってお届けする季節限定の逸品が「脂の乗った秋鯖」です。
今回は、この絶品の秋鯖がなぜこれほどまでに多くの食通を唸らせ、常連のお客様が毎年心待ちにする存在となっているのか、その魅力の核心をお伝えします。一度味わったら忘れられない、とろけるような口どけと濃厚な旨味の秘密を、詳しくご紹介していきましょう。
秋の越前海岸は、一年を通じて最も豊かな時期と称されるほど、海の恵みに満ち溢れています。夏の間に太陽の光と豊かなプランクトンを享受し、十分な栄養を蓄えた魚介類は、春の清々しさとは異なる成熟した複雑な旨味をその身に宿します。
この時期の魚介は、その身質、脂の乗り、そして風味において、まさに最高の状態を迎えるのです。特に注目すべきが「鯖」です。夏を越し、丸々と太った鯖は、たっぷりと脂を蓄え、身も締まり、まさに絶品の秋鯖へと成長します。
越前海岸の鯖が特別な理由の一つは、この地域の独特な海洋環境にあります。日本海の荒波に揉まれて育った鯖は、身が引き締まり、同時に豊富な餌に恵まれて良質な脂を蓄えます。
例えば、ある常連のお客様は毎年こうおっしゃいます。「他の地域の鯖も食べましたが、越前の秋鯖の味は格別ですね。一口食べれば違いがはっきりと分かります」と。この言葉からも、越前海岸で育った秋鯖の特別さが伝わってきます。
水温の変化、潮の流れ、そして豊富なプランクトンなど、すべての条件が揃った越前海岸だからこそ、この時期にしか味わえない極上の秋鯖が育つのです。身の締まりと脂の乗りのバランスが絶妙で、まさに自然が生み出した芸術品と言えるでしょう。
「滝の川」では、この脂の乗った秋鯖の魅力を最大限に引き出すために、最もシンプルかつ奥深い二つの調理法でご提供しています。それが「刺身」と「炙り」です。
まず「秋鯖の刺身」についてご説明しましょう。新鮮な秋鯖だからこそ味わえる、その透明感と身の締まり、そしてとろけるような脂の甘みは、まさに芸術品です。一切れ口に運べば、鯖本来の豊かな風味が広がり、その後に続く濃厚な旨味が食通の舌を唸らせます。
「滝の川」の刺身は、単なる切り身ではありません。料理長は、魚種ごとに最適な切り方、厚さ、角度が異なることを熟知しており、その魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を深く理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用しています。
もう一つの逸品が「秋鯖の炙り」です。軽く表面を炙ることで、鯖の脂が熱によって溶け出し、香ばしい香りが立ち上ります。この香ばしさが、鯖本来の旨味を一層引き立て、生とはまた異なる奥深い味わいを生み出します。
口に入れた瞬間のとろけるような舌触りと、炙りならではの香ばしさのハーモニーは、まさに至福の体験です。魚介類は非常に繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生みます。
先日いらしたお客様からは「この炙りの加減が絶妙ですね。外はほんのり香ばしく、中はしっとりと仕上がっていて、家庭では絶対に真似できない味です」というお言葉をいただきました。プロの技術による微妙な温度と時間のコントロールこそが、秋鯖の炙りの真髄なのです。
外は香ばしく、中はしっとりとした絶妙な火入れは、長年の経験と研鑽の賜物と言えるでしょう。この技術により、秋鯖の持つ自然の甘みと香りが最大限に引き出されるのです。
「滝の川」の秋鯖料理は、その美味しさゆえに、多くの常連のお客様が毎年心待ちにしている季節限定の逸品です。毎年秋になると「今年の鯖はどうか」というお問い合わせが増え、解禁とともに多くのお客様がこの味覚を求めてご来店されます。
なぜこれほどまでに愛されるのでしょうか。それは、単に美味しいだけでなく、「滝の川」が素材選びから調理、そしてお客様へのおもてなしに至るまで、一切の妥協を許さないからです。
ある長年のお客様からはこのようなお声をいただいています。「毎年この時期になると、滝の川さんの秋鯖のことを思い出します。一年に一度しか味わえないこの贅沢が、私にとって秋の楽しみなんです」。
また、初めてご来店されたお客様からは「こんなに美味しい鯖を食べたのは初めてです。鯖の概念が変わりました」というお言葉もいただきました。このような反応は、私たちにとって何よりの励みとなっています。
「滝の川」の秋鯖料理が特別な理由は、品質への徹底したこだわりにあります。一般的な鯖料理とは異なり、季節の最高のタイミングで水揚げされた鯖だけを使用し、その日の状態に応じて最適な調理法を選択しています。
例えば、脂の乗り具合によって刺身の切り方を微調整したり、炙りの時間を1秒単位で調整したりと、細かな配慮が行き届いています。このような職人技術が、お客様に感動を与える味わいを生み出しているのです。
「滝の川」が他の料理店と一線を画すのは、素材に対する深い理解と敬意にあります。単に新鮮な魚介類を仕入れて調理するのではなく、その魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択しています。
毎朝、当店の料理長は自ら市場に足を運び、その日最高の素材を厳選します。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い。五感を総動員して、真に価値のある素材だけを選び抜きます。
この「目利き」の技術は、一朝一夕で身につくものではありません。長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものです。同じ鯖であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術は、まさに職人の技と言えるでしょう。
選び抜いた素材を、いかにその魅力を最大限に引き出すかが調理の真髄です。私たちは、伝統的な調理法を基本としつつも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
これは、素材の持つ可能性を最大限に引き出し、お客様に常に最高の状態で料理を提供するための飽くなき追求です。秋鯖の刺身では、魚種に応じた最適な切り方が施され、その繊維と脂が織りなすハーモニーを五感で堪能できます。
また、炙りの調理においては、繊細な鯖の身質を考慮し、わずかな火加減の違いが大きな味わいの差を生むことを理解した上で、熟練の技で完璧な焼き加減を見極めます。この微妙なコントロールこそが、プロの技術の真価なのです。
料理長は常にこう語っています。「素材の声に耳を傾け、その日その時の最高の状態を見極めることが、真の料理人の仕事だと思います」。このような哲学に基づいた調理が、「滝の川」の秋鯖料理を特別なものにしているのです。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材と、料理長のインスピレーションによって紡がれる「食の物語」なのです。
秋のシーズンには、厳選された秋鯖がこの物語の重要な登場人物となります。前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されています。
秋鯖の刺身や炙りが、味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさといったすべてが計算され尽くした構成の中で提供されることで、その魅力は一層際立ちます。
さらに、「おまかせ料理」では、味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるよう配慮しています。器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感が演出され、秋の豊かな情景が、お料理と共に五感を通して届けられます。
温かみのある色合いや、紅葉を連想させる器が選ばれることもあり、秋鯖の美味しさをより一層引き立てるでしょう。例えば、朱色の漆器に盛り付けられた秋鯖の刺身は、まさに秋の芸術品のような美しさを演出します。
お客様からは「料理を食べているというより、秋の物語を体験しているような感覚でした」というお声もいただいており、私たちの意図が伝わっていることを実感しています。このような総合的な演出により、秋鯖の美味しさは単なる味覚を超えた感動的な体験となるのです。
「滝の川」が提案する「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスのような臨場感があります。
この「立ちの握り」の場で、最高の状態に仕立てられた秋鯖の握りを味わうこともできます。目の前で一貫一貫が丁寧に握られ、シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量まで、すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
お客様の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整が行われるため、同じ秋鯖の握りでも、お客様ごとに少しずつ違った、その方のためだけの特別な一貫となるのです。
さらに、料理長からその魚の物語を聞くことができるのも、「立ちの握り」の醍醐味です。「この秋鯖は、今朝越前海岸の○○漁港で水揚げされたものです。今年は特に脂の乗りが良く、特にこの部分は甘みが強いんですよ」といった具体的な話を聞くことで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
食べることは、単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。すべてがつながった時、真の美食体験が完成するのです。
あるお客様は「料理長の説明を聞きながら食べる鯖は、ただ美味しいだけでなく、深い感動がありました。一粒一粒に込められた想いが伝わってきました」とおっしゃっていました。このような体験こそが、「立ちの握り」の真の価値なのです。
秋の越前海岸は、脂の乗った秋鯖だけではありません。身の締まりが良く、甘みが強い「秋のイカ」もまた、食通を唸らせる逸品です。その透明感のある美しい身は、刺身でいただくと独特の歯ごたえと甘みが口いっぱいに広がります。
イカの場合、鮮度が味に直結するため、水揚げされたその日のうちに調理することが重要です。「滝の川」では、朝獲れの新鮮なイカを使用し、その日の状態に応じて最適な調理法を選択しています。
「滝の川」では、これらの秋の海の恵みを独自の視点で組み合わせ、その日その時に最も美味しい状態でお客様にご提供しています。秋の季節には、地元越前の山の幸、例えば松茸などとの組み合わせも人気で、まさに秋の味覚の饗宴を心ゆくまでお楽しみいただけます。
海の幸と山の幸の絶妙な調和は、越前という土地ならではの恵みです。例えば、秋鯖の刺身と松茸の土瓶蒸しを組み合わせることで、海と山の豊かな風味が口の中で融合し、この地域でしか味わえない特別な体験となります。
お客様からは「海のものと山のものが、こんなに美しく調和するとは思いませんでした。越前という土地の豊かさを実感しました」というお声もいただいており、私たちの料理に対する考え方をご理解いただけていることを嬉しく思います。
「滝の川」は、お客様一人ひとりに最高のサービスを提供し、食材を無駄にすることなく準備するために、完全予約制とさせていただいております。このシステムは、お客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことを可能にします。
これにより、常に最高の状態でお料理をご提供できるだけでなく、お客様には慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な特別な時間をお過ごしいただけます。
特に、秋鯖のような季節限定の逸品は、最高の状態でご提供するためにも、事前の準備が不可欠です。予約をいただくことで、その日の最高の状態の秋鯖を確保し、お客様に最高の体験をご提供することができるのです。
完全予約制には、食材への配慮だけでなく、お客様への深い配慮も込められています。事前にお客様のご要望やアレルギーの有無を伺うことで、安心してお食事をお楽しみいただけるよう努めています。
また、特別な記念日やお祝いの席でのご利用の際には、お客様のご要望に応じた特別な演出も可能です。秋鯖を使った特別な一品を記念日のメインディッシュとしてお作りすることもできますので、お気軽にご相談ください。
このような細やかな配慮により、お客様に本当に心から満足していただける時間をご提供することが、「滝の川」の目指すおもてなしの形なのです。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。私たち「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと願っています。
観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ「滝の川」で体験してください。一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となることでしょう。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」、とりわけ「脂の乗った秋鯖」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、「滝の川」で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
ご予約をお忘れなく。至福の海の幸体験が、あなたを待っています。初めてのお客様もご安心ください。「滝の川」は、丁寧な説明とおもてなしの心で、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?多くの方が真っ先に「越前がに」を想像されるのではないでしょうか。
しかし、この美しい海岸線が育む宝物は、冬の蟹だけではありません。私たち「滝の川」は、四季を通じて越前海岸の真の魅力をお客様にお伝えしています。
特に今回ご紹介したいのは、一年で最も海の恵みが豊かになる「秋」の味覚です。夏の太陽をたっぷり浴びて栄養を蓄えた魚介類が、この時期に見せる「成熟した旨味」は格別なのです。
観光ガイドブックには載らない越前海岸の隠れた魅力を、「滝の川」の料理とともにご紹介いたします。
越前海岸の秋は、まさに海の恵みの宝庫です。日本海の荒波に鍛えられた魚介類は、他の産地とは一線を画す品質を誇ります。
特に秋の時期は、夏の間に豊富な餌を食べて栄養を蓄えた魚たちが、産卵や越冬に向けて最も脂が乗る季節。この自然のサイクルが、越前海岸の秋の魚介類を特別なものにしているのです。
例えば、当店でも人気の秋鯖は、春の若い個体とは比較にならないほどの脂の乗りを見せます。その身は艶やかで、一口食べれば口の中に濃厚な旨味が広がります。
「滝の川」が提供する魚介類の品質の秘密は、地元の漁師さんとの長年にわたる信頼関係にあります。
当店の料理長は、毎朝夜明け前から越前海岸の漁港に足を運びます。まだ薄暗い中、漁から戻ったばかりの漁船から水揚げされる新鮮な魚介類を、自らの目で確認して選別するのです。
「今日のサバは脂の乗りが最高だよ」 「このイカは透明感が違うから、刺身にするといいよ」
漁師さんとのこうした会話から、その日最高の素材を見極めています。何十年と続くこの関係があるからこそ、「滝の川」では本当に良い魚介類だけを仕入れることができるのです。
実際に、常連のお客様からは「滝の川で食べる魚は他とは全然違う」というお声をよくいただきます。それは、この漁師さんとの信頼関係があってこそなのです。
秋の魚介類は、その特性を理解した調理法でこそ真価を発揮します。「滝の川」では、素材の特性を最大限に活かすため、伝統的な技法と現代の技術を組み合わせています。
温度管理一つを取っても、魚種や部位によって最適な加熱温度は異なります。例えば、秋鯖の炙りでは、表面は高温で一気に焼き上げ、内部は低温でじっくりと火を通します。
こうした細かな技術の積み重ねが、素材本来の味を引き出し、お客様に感動していただける料理を生み出しているのです。
「秋鯖」という言葉を耳にしたことがある方も多いでしょうが、実際に何が特別なのかをご存知でしょうか。
鯖は回遊魚で、季節によって脂の乗り方が大きく変わります。春から夏にかけては産卵期で身が痩せていますが、秋になると越冬に備えて大量の餌を食べ、身に豊富な脂を蓄えます。
この時期の鯖は、身がふっくらとして脂が全体にまんべんなく行き渡っています。そのため、どの部位を食べても濃厚な旨味を感じることができるのです。
当店では、秋鯖の魅力を最大限に引き出すため、複数の調理法でご提供しています。
まず、新鮮だからこそ味わえる「刺身」では、とろけるような脂の甘みと、身の締まりから生まれる上品な旨味が絶妙なバランスを保っています。口に入れた瞬間、濃厚な味わいが口いっぱいに広がります。
「炙り鯖」では、表面を軽く炙ることで香ばしさがプラスされます。炙りによって引き出される香りと、口の中でとろける脂の甘みが織りなすハーモニーは、日本酒との相性も抜群です。
また、「しめ鯖」では、酢の酸味が脂の濃厚さを程よく中和し、さっぱりとした後味を演出します。同じ秋鯖でも、調理法によってこれほど違った表情を見せるのは驚きです。
先日、関東からお越しいただいたお客様がこのようにおっしゃいました。
「東京でも秋鯖は食べたことがありますが、こちらの鯖は別格ですね。これまで食べていたのは何だったんでしょう」
このお客様は、最初は半信半疑でいらっしゃいましたが、当店の秋鯖を召し上がった後は、すっかりファンになってくださいました。それ以来、毎年秋になると必ずご来店いただいています。
こうしたお客様との出会いが、私たちの料理への情熱を支えてくれているのです。
秋鯖は美味しいだけでなく、栄養価も非常に高い食材です。
特に豊富に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は、血液をサラサラにし、動脈硬化の予防に効果があるとされています。また、良質なタンパク質も豊富で、筋肉の維持や免疫力向上にも役立ちます。
美味しくて健康にも良い秋鯖は、まさに秋の恵みの代表格と言えるでしょう。
イカというと一年中食べられる印象がありますが、実は明確な旬があります。越前海岸で獲れるイカの多くは、秋が最も美味しい時期なのです。
秋のイカは身が引き締まり、独特の弾力性を持ちます。そして何より、口の中でとろけるような甘みが特徴的です。この甘みは、夏の間に栄養を蓄えたイカだからこそ味わえる、特別なものなのです。
見た目にも美しく、透き通るような透明感は、まるで海の芸術品のようです。
「滝の川」では、イカの鮮度を見極めるポイントがいくつかあります。
まず、身の透明感です。新鮮なイカは透き通るような美しさがあり、時間が経つにつれて白く濁ってきます。また、触った時の弾力性も重要で、新鮮なイカは適度な張りがあります。
目の透明度も鮮度の指標です。澄んだ目をしているイカは新鮮な証拠で、濁っているものは避けるべきです。
こうした細かなチェックを経て、当店では本当に新鮮なイカだけを選んでいます。
当店では、秋のイカの特性を活かした様々な料理をご用意しています。
「刺身」では、新鮮なイカならではの透明感と、噛むほどに広がる甘みを存分にお楽しみいただけます。薄く引いたイカは、舌の上でとろけるような食感を演出します。
「イカの塩辛」は、当店自慢の一品です。新鮮なイカを使った自家製の塩辛は、市販品とは比較にならない深い味わいがあります。日本酒のお供として、多くのお客様にご好評いただいています。
また、「イカの天ぷら」では、サクッとした衣の中から、ふっくらとしたイカの身が顔を出します。高温の油で短時間で揚げることで、イカの持つ甘みと食感を損なうことなく仕上げています。
越前海岸では、古くからイカ漁が盛んに行われてきました。特に夜間に行われる「イカ釣り漁」は、海上に無数の漁火が灯る美しい光景で知られています。
この漁火は、イカを集めるためのものですが、同時に越前海岸の風物詩でもあります。秋の夜、海上に点々と浮かぶ光は、まるで海に星座が映ったような幻想的な美しさです。
こうした伝統的な漁法で獲られたイカを、「滝の川」では大切に調理させていただいています。漁師さんの技術と努力、そして海の恵みへの感謝の気持ちを込めて。
「滝の川」の料理長は、「素材の声を聞く」ことを大切にしています。これは、単に新鮮な素材を使うということではありません。
その日その時の素材の状態を見極め、最も適した調理法を選択することです。同じ魚種でも、個体によって、また季節によって最適な調理法は変わります。
「今日の鯖は脂が特に乗っているから、刺身で提供しよう」 「このイカは身が締まっているから、薄造りにして甘みを引き出そう」
こうした判断を瞬時に行うことができるのは、長年の経験と、素材への深い理解があるからこそです。
「滝の川」では、越前海岸で古くから受け継がれてきた調理技法を大切に守っています。
例えば、魚の「血抜き」という作業があります。これは魚を締めた後、すぐに血を抜くことで、魚特有の臭みを除去し、身の日持ちを良くする技法です。
現代では機械で行うことも多いのですが、当店では昔ながらの手作業で行っています。手作業だからこそ、魚一匹一匹の状態に合わせた細かな調整ができるのです。
また、「熟成」という技法も積極的に取り入れています。獲れたての魚をすぐに調理するのではなく、適切な温度と湿度で一定期間寝かせることで、旨味成分を増加させる技法です。
魚介料理において、温度管理は極めて重要な要素です。「滝の川」では、調理工程のすべてにおいて、細心の温度管理を行っています。
刺身を提供する際の魚の温度、炙り料理の火加減、煮物の温度変化など、すべてが計算されています。例えば、刺身は冷やしすぎると魚本来の甘みが感じにくくなり、温度が高すぎると食感が損なわれます。
最適な温度を見極めるため、料理長は長年の経験で培った感覚を頼りにしています。これは機械では測れない、職人だからこそできる技なのです。
「滝の川」では、お客様との対話も料理の一部だと考えています。
「今日はどちらから来られましたか?」 「何かお好みや苦手なものはございますか?」
こうした会話から、お客様の好みや体調を把握し、それに合わせて料理をアレンジすることもあります。例えば、濃い味がお好みの方には少し濃いめの調味料で、あっさりとした味がお好みの方には素材の味を活かした薄味で調理します。
一期一会の出会いを大切にし、お客様一人ひとりに合わせた特別な料理を提供する。これも「滝の川」のこだわりの一つです。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。その日の最高の素材を使って、料理長が構成する特別なメニューです。
「おまかせ」という言葉には、「信頼してすべてを委ねる」という意味があります。お客様に私たちの技術と感性を信頼していただき、その日だけの特別な料理をお楽しみいただく。これが「おまかせ料理」の真意です。
メニューは事前に決まっているわけではありません。その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好みを総合的に判断して、料理長が構成します。
秋の「おまかせ料理」では、越前海岸の秋の恵みを存分に味わっていただけるよう構成しています。
前菜では、秋の味覚である柿や栗を使った季節感のある一品からスタート。続いて、新鮮な秋鯖の刺身で海の恵みを味わっていただきます。
中盤では、イカの繊細な甘みを楽しめる料理や、秋の魚を使った煮物で温かみを演出。最後は、その日最高の素材を使った締めの一品で、満足感のある余韻を残します。
一品一品が前の料理との調和を考慮して選ばれており、まるで一つの物語を読み進めるような構成になっています。
料理の美味しさは、味だけでなく視覚からも感じられます。「滝の川」では、器選びと盛り付けにも細心の注意を払っています。
秋には、紅葉を思わせる温かみのある色合いの器や、素朴ながらも趣のある陶器を選びます。料理の色合いと器の色が調和することで、目でも季節を感じていただけます。
盛り付けでは、余白の美を大切にします。皿の上にすべてを詰め込むのではなく、適度な余白を設けることで、主役である魚介類が際立ちます。
また、季節の葉物や花を添えることで、自然の美しさも表現しています。これらすべてが組み合わさって、五感で楽しめる料理となるのです。
ある秋の日、結婚記念日でお越しいただいたご夫婦がいらっしゃいました。奥様が「主人が魚好きで、特別な日には必ず魚料理を食べるんです」とおっしゃっていました。
その日の「おまかせ料理」では、特に脂の乗った秋鯖と、身の締まったイカを中心に構成。ご主人は一口一口を大切に味わい、「これまで食べた中で最高の魚料理です」とおっしゃってくださいました。
奥様も「主人がこんなに喜んでいる姿を見ると、私も嬉しくなります」と涙ぐまれていました。料理を通じて、お客様の大切な記念日に貢献できたことは、私たちにとっても忘れられない思い出となっています。
このように、「おまかせ料理」は単なる食事ではなく、特別な体験と思い出を提供する場でもあるのです。
「滝の川」が完全予約制を採用している理由は、お客様により良いサービスを提供するためです。
事前にご予約をいただくことで、お客様の人数、好み、アレルギーの有無などを詳しく把握できます。これにより、料理長は市場で最適な食材を適量仕入れることができ、食材の無駄を最小限に抑えることができます。
また、お客様一人ひとりに合わせた細かなサービスも可能になります。常連のお客様の好みを覚えておき、それに合わせた特別なメニューを用意することもあります。
完全予約制は、食材への敬意を表す意味もあります。魚介類は生き物です。その尊い命をいただく以上、無駄にするわけにはいきません。
事前に必要な量を把握することで、適切な量だけを仕入れ、すべてを大切に調理します。これは、命への感謝と、持続可能な漁業への配慮でもあります。
海の資源は無限ではありません。将来の世代にも美味しい魚介類を残すため、私たちができることから始めています。
完全予約制によって、お客様とより深い関係を築くことができます。慌ただしく料理を提供するのではなく、ゆっくりとお話しをしながら、リラックスした雰囲気でお食事を楽しんでいただけます。
常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしています。お客様の人生の節目節目を共有させていただき、それぞれの状況に合わせた特別な配慮をすることもあります。
例えば、お祝いの席では特別な演出を、体調を崩されている時にはより消化の良い料理を提案するなど、お客様の状況に応じたきめ細やかなサービスを提供しています。
初めてご来店いただくお客様には、当店の魅力を存分に感じていただけるよう、丁寧な説明とおもてなしを心がけています。
「今日はどちらの魚がおすすめですか?」 「辛いものは苦手なのですが大丈夫でしょうか?」
こうした不安や疑問には、一つひとつ丁寧にお答えします。初めての方でも安心してお食事を楽しんでいただけるよう、スタッフ一同でサポートいたします。
また、当店の歴史や料理へのこだわりについてもお話しし、越前海岸の魅力を感じていただけるよう努めています。
「滝の川」は、単なる料理店を超えて、越前海岸の食文化を継承する役割も担っています。
古くから伝わる調理技法や、地域特有の食材の活用法を次世代に伝えることは、私たちの重要な使命です。若い職人たちには、技術だけでなく、食材への感謝の気持ちや、お客様への思いやりも教えています。
また、地域の小学校での食育活動にも参加し、子どもたちに地元の食材の素晴らしさを伝える活動も行っています。未来を担う子どもたちが、故郷の食文化に誇りを持てるよう、微力ながら貢献しています。
美味しい魚介類が永続的に獲れるよう、環境保護にも積極的に取り組んでいます。
食材の無駄を最小限に抑えることはもちろん、使用する調理器具や包装材料も環境に配慮したものを選んでいます。また、地元の漁業関係者と連携し、持続可能な漁業の推進にも協力しています。
海の環境が悪化すれば、美味しい魚介類は獲れなくなってしまいます。私たちの料理の基盤である海を守ることは、将来のお客様への責任でもあります。
「滝の川」では、お客様との一時的な関係ではなく、長期的な信頼関係を築くことを大切にしています。
10年、20年と通ってくださるお客様もたくさんいらっしゃいます。そうしたお客様の人生の変化に寄り添い、その時々に最適な料理とサービスを提供することが、私たちの喜びでもあります。
お客様が年齢を重ねれば、好みや体調も変化します。そうした変化に合わせて、料理の内容や調理法も調整します。いつまでも「滝の川」の料理を楽しんでいただけるよう、柔軟に対応しています。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ではとても味わい尽くせません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか出会えない特別な恵みがあります。
特に秋の越前海岸は、成熟した海の恵みが織りなす深い旨味を存分に楽しめる、一年で最も豊かな季節です。脂の乗った秋鯖、身の締まった甘いイカ、そして地元の山の幸との絶妙な組み合わせ。
これらすべてを「滝の川」の熟練の技で調理し、心を込めてお客様にお届けします。きっと、これまで知らなかった越前海岸の新たな魅力を発見していただけることでしょう。
観光ガイドブックには載らない、真の越前の味。一度味わえば忘れられない、深い感動をお約束いたします。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸に佇む「滝の川」越前町本店は、単なる海鮮料理店の枠を超えた特別な存在です。口コミグルメサイトでかに料理部門日本一を獲得した実績を持つ当店は、越前海岸の豊かな恵みを最高の形でお届けする食の聖地として、多くの食通から愛され続けています。
今回は、観光ガイドには載らない「滝の川」の真の魅力と、そこでしか味わえない特別な体験について詳しくご紹介します。
滝の川 越前町本店は、越前海岸の美しい自然に囲まれた特別な立地にあります。まずは基本的な店舗情報をご確認ください。
当店では、お客様一人ひとりに最高のサービスを提供するため、完全予約制を採用しています。これは新型コロナウイルス感染症対策も兼ねた取り組みですが、それ以上に重要な理由があります。
事前にお客様の人数、好み、アレルギーの有無などを把握することで、最適な食材の準備と調理が可能になるのです。例えば、甲殻類アレルギーをお持ちの方には、魚介類を中心とした特別メニューをご用意できます。また、お子様連れのお客様には、食べやすい料理を優先的にご提案することも可能です。
繁忙期には電話に出られない場合もあるため、メールやショートメッセージでのご予約をおすすめします。特に越前がにシーズン(11月〜3月)は予約が集中するため、早めのご連絡をお願いしています。
越前町本店の立地は、まさに越前海岸の魅力を凝縮した場所にあります。店舗からは美しい日本海を一望でき、季節によって変化する海の表情を楽しむことができます。
朝の時間帯には、地元の漁師たちが新鮮な魚介類を水揚げする活気ある光景を目にすることもあります。夕方には息をのむほど美しい夕日が日本海に沈む瞬間を体験できるでしょう。これらの自然の美しさが、お食事の時間をより特別なものにしてくれます。
春の越前海岸は、冬の荒波から一転して穏やかな表情を見せ始めます。この時期の海は新しい生命の息吹に満ち溢れており、若い魚介類が成長し、独特の甘みと柔らかさを持った春限定の味覚が楽しめます。
特に注目していただきたいのが春の白身魚です。まだ脂が軽やかで身の締まりも程よく、繊細な味わいが特徴的です。例えば、春の真鯛は身がふっくらとしており、刺身で味わうとその上品な甘みが口いっぱいに広がります。
また、春ウニの登場も見逃せません。冬の間に蓄えた栄養分が、春の海水温上昇とともに甘みに変わる瞬間を捉えたウニは、クリーミーで濃厚な味わいが特徴です。当店では、この春ウニを使った特別な一品料理も季節限定でご提供しています。
山菜との組み合わせメニューも人気で、海と山の恵みが織りなす絶妙なハーモニーを楽しんでいただけます。春の滝の川は、まさに新緑の季節にふさわしい清々しい味覚体験をお届けします。
夏の越前海岸で特筆すべきは、何といっても天然岩ガキです。この時期の岩ガキは身が十分に育ち、「ミルクたっぷりプリンプリン状態」となり、その濃厚で滑らかな食感はまさに海のミルクと呼ぶにふさわしい逸品です。
滝の川で提供する天然岩ガキは、越前海岸の清らかな海水で育った選りすぐりの品質を誇ります。一つひとつを丁寧に選別し、最適な状態で提供することで、多くのお客様から「間違いのない信頼の岩牡蠣」としてご好評をいただいています。
海のミネラルをたっぷりと含んだ身は、口の中で溶けるような食感を持ち、後味には爽やかな海潮の香りが残ります。生で味わうのはもちろんのこと、軽く火を通した調理法でも、その魅力を存分に引き出すことができます。
例えば、岩ガキの酒蒸しは、お酒の風味が岩ガキの甘みを一層際立たせる絶品料理です。また、岩ガキのグラタン風は、チーズとの相性が抜群で、濃厚な味わいがお楽しみいただけます。
夏の暑さを忘れさせてくれる清涼感あふれる岩ガキは、夏の越前海岸が誇る最高の贈り物です。当店では岩ガキを中心とした特別コースもご用意しており、様々な調理法でその魅力をお楽しみいただけます。
秋の越前海岸は、一年を通じて最も豊かな時期といえるでしょう。夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、深い味わいを持つ季節です。この時期の海の幸は、春の清らかさとは異なる、成熟した複雑な旨味を持っています。
特に秋鯖は絶品です。脂がのり切った秋鯖は、刺身はもちろんのこと、軽く炙ることで香ばしさが加わり、より一層の美味しさを楽しめます。当店では、この秋鯖を使った特別な料理を季節限定でご提供しており、常連のお客様にも毎年楽しみにしていただいています。
秋鯖の締め方にも特別な技術があります。当店の料理長は、鯖の個体差を見極めて最適な締め時間を調整します。これにより、鯖特有の臭みを完全に除去しながら、旨味を最大限に引き出すことができるのです。
また、秋のイカ類も見逃せません。身の締まりがよく甘みが強いこの時期のイカは、その透明感のある美しさも魅力の一つです。新鮮なイカの刺身は、歯ごたえがあり、噛むほどに甘みが増す絶品です。
地元の松茸など山の幸との組み合わせメニューも人気で、秋の豊穣を存分に味わっていただけます。
そして冬。越前海岸が最も輝く季節の到来です。11月6日の解禁日とともに始まる越前がにシーズンは、まさに越前海岸の真価が問われる時期でもあります。
滝の川では、厳選された越前がにを、その魅力を最大限に引き出す調理法でご提供しております。茹でがに、焼きがに、かに刺し、そしてかに味噌。どの調理法も、蟹本来の甘みと旨味を損なうことなく、むしろそれを際立たせる技術が込められています。
越前がにの茹で方一つとっても、塩加減、茹で時間、火加減すべてが重要です。当店では、蟹の大きさや状態に応じて、一匹ずつ最適な条件で茹で上げます。これにより、身がパサつくことなく、ジューシーで甘い蟹身を味わっていただけます。
しかし、冬の魅力は越前がにだけではありません。寒ブリ、寒鯛、そして甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ魚介類は、どれも格別の美味しさを持っています。
寒ブリは、脂がのって身が締まっており、刺身で食べると口の中でとろけるような食感が楽しめます。寒鯛は身が引き締まり、上品な甘みが特徴です。甘エビは、その名の通り甘みが強く、プリプリとした食感が堪らない逸品です。
これらの食材を組み合わせた冬の特別コースは、まさに越前海岸の冬を代表する味覚の饗宴となっています。
滝の川の料理の根幹を支えるのは、料理長による厳格な食材選びです。毎朝、料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選します。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い。五感を総動員して、真に価値のある素材だけを選び抜くのです。
例えば、鯛を選ぶ際には、目が澄んでいるか、鰓が鮮やかな赤色をしているか、身に弾力があるかなど、複数のポイントをチェックします。また、触った感触で、その魚がどの程度新鮮か、どのような調理法に適しているかを瞬時に判断します。
この目利きの技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものです。同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術は、まさに職人の技といえるでしょう。
魚だけでなく、野菜や調味料に至るまで、すべての食材に対して同様の厳格な基準を設けています。これにより、常に最高品質の料理をお客様にお届けすることができるのです。
選び抜いた素材を、いかにその魅力を最大限に引き出すかが調理の真髄です。滝の川では、伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
刺身一つをとっても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。その魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、一切れひとつ切れに最適な技術を適用しています。
例えば、ヒラメの刺身は薄く切ることで上品な食感を演出し、マグロの刺身は厚めに切ることで旨味を凝縮させます。また、イカは切り方によって食感が大きく変わるため、お客様の好みに応じて調整することもあります。
加熱調理においても、素材の特性に合わせた温度管理、時間調整を行っています。魚介類は繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生みます。この微妙なコントロールこそが、プロの技術の真価であり、素材の持つポテンシャルを最大限に引き出す「温度と時間の奇跡」を生み出すのです。
煮物では、魚の種類に応じて煮汁の濃度や煮込み時間を調整し、焼き物では火力と焼き時間のバランスを絶妙にコントロールします。
伝統を大切にしながらも、滝の川では常に新しい料理への挑戦を続けています。お客様により深い感動を味わっていただくため、季節の食材を使った創作料理も積極的に開発しています。
例えば、越前がにと地元野菜を組み合わせた新感覚の料理や、従来の調理法にひと手間加えた独自のレシピなど、他では味わえない特別な一品をご提供しています。
これらの創作料理は、料理長の豊富な経験と創造力、そして食材への深い理解があってこそ生まれるものです。伝統的な技術を基礎としながらも、新しいアイデアを取り入れることで、お客様に驚きと感動をお届けしています。
滝の川の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、食の物語なのです。
おまかせ料理の魅力は、予想がつかないことにあります。その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション。これらすべてが組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成します。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品ひとつ品が前の料理との調和を考慮して構成されています。味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。すべてが計算され尽くした構成で、お客様を食の物語へと誘います。
例えば、軽やかな前菜で始まり、徐々に味が濃くなり、最後は優しい味わいの椀物で締めくくるといった流れで、お客様の味覚が最後まで疲れることなく、すべての料理を美味しく味わっていただけるよう工夫されています。
おまかせ料理では、味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるよう配慮しています。器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感を演出しているのです。
春には新緑を思わせる若々しい盛り付けを、夏には涼やかさを感じさせる青い器を、秋には紅葉を連想させる温かみのある色合いを、冬には雪景色を思わせる白を基調とした演出を心がけています。
器の選択一つとっても、料理に合わせて最適なものを選んでいます。例えば、刺身には木の器を使って自然な温かみを演出したり、冷たい料理にはガラスの器を使って涼やかさを表現したりしています。
これらの演出が、お客様の食事の時間をより豊かで記憶に残るものにします。
滝の川の「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスともいえる臨場感があります。
目の前で一貫ひとつ貫が丁寧に握られる様子は、まさに職人技の極みです。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
また、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行うことも可能です。同じネタでも、お客様によって少しずつ違った仕上がりになることがあります。これこそが「立ちの握り」の真の魅力なのです。
シャリの握り具合も重要なポイントです。強すぎず弱すぎず、口の中でほどけるような絶妙な加減で握られたシャリは、ネタの味を邪魔することなく、むしろそれを引き立てる役割を果たします。
「立ちの握り」では、料理長からその魚の物語を聞くことができます。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。こうした背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
例えば、「今日のマグロは昨日の夜に上がったばかりで、脂ののりが絶妙です」といった説明を聞きながら味わう寿司は、単に美味しいだけでなく、その魚の生命や漁師の努力に思いを馳せる特別な体験となります。
また、料理長は長年の経験から、お客様の表情や反応を読み取り、次に出すネタを調整することもあります。このような細やかな心配りが、お客様ひとりひとりにとって最高の寿司体験を生み出すのです。
食べることは、単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。すべてがつながった時、真の美食体験となるのです。
滝の川にお越しいただく際には、ぜひ周辺の越前海岸が持つ隠れた魅力スポットも併せてお楽しみください。特におすすめなのが、早朝の漁港見学です。
早朝の越前海岸の漁港は、まさに活気に満ち溢れています。漁師たちが夜明け前から海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が、次々と水揚げされる光景は圧巻です。観光ガイドには載らない隠れた魅力スポットであり、滝の川の料理長も、この時間帯に市場を訪れて最高の素材を選んでいます。
水揚げされる魚介類の種類や量は、季節によって大きく変わります。春には桜鯛やメバル、夏には岩ガキやアワビ、秋にはサバやイワシ、冬には越前がにや寒ブリなど、その時期ならではの海の恵みを目にすることができます。
漁師の方々の手際よい作業を見ていると、海の恵みがいかに多くの人々の努力によって私たちの食卓に届けられているかを実感できます。
夕方の越前海岸は、また違った美しさを見せてくれます。日本海に沈む夕日は息をのむほど美しく、その光景を眺めながら散歩することで、心が洗われるような体験ができます。
食事の前に、または食後に、この壮大な自然の美しさに触れることで、滝の川での食体験がより一層深まることでしょう。特に秋から冬にかけては、空気が澄んでいるため、夕日がより鮮やかに見えます。
海岸沿いには遊歩道も整備されており、安全に散歩を楽しむことができます。波の音を聞きながらの散歩は、日常の喧騒を忘れさせてくれる癒しの時間となるでしょう。
越前海岸の真の魅力は、そこに住む人々の温かさにもあります。漁師の方々、市場の人々、そして地元の住民の皆さん。彼らとの何気ない会話から、この地域の深い魅力を知ることができるでしょう。
地元の人々は、越前海岸の歴史や伝統、そして美味しい食べ物について豊富な知識を持っています。観光ガイドブックには載っていない、地元ならではの情報を教えてもらえることもあります。
また、地元の人々の海への愛情や、食材への敬意を感じることで、滝の川で味わう料理がより一層深い意味を持つものとなるでしょう。
滝の川での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾ひとつ尾を大切に扱っています。
この哲学は、完全予約制という当店の運営方針にも深く根ざしています。事前にご予約をいただくことで、必要な分だけの食材を準備し、廃棄を最小限に抑えることができるのです。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。私たちは、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
例えば、産卵期の魚は積極的に使わない、小さすぎる魚は避けるなど、資源保護を考慮した食材選びを心がけています。また、地元の漁業組合とも連携し、持続可能な漁業の推進に協力しています。
越前海岸の豊かな海を未来の世代にも引き継いでいくために、私たちにできることを一つずつ実践しています。
越前海岸で培われてきた漁業技術、調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの技術を次世代に継承していくことも、私たちの重要な使命だと考えています。
若い職人たちに技術を伝える際には、単に手順を教えるだけでなく、なぜその技術が生まれたのか、どのような思いが込められているのかも併せて伝えるよう心がけています。
技術の継承は一朝一夕にはできませんが、日々の積み重ねによって確実に次の世代に受け継がれていきます。滝の川での食事は、まさに越前海岸の歴史と文化を味わうことでもあります。
滝の川では、お客様ひとりひとりとの時間を大切にしています。単に料理を提供するだけでなく、お客様との会話を通じて、より深い食体験をしていただけるよう心がけています。
長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしています。お客様の好みや体調の変化、人生の節目節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。
例えば、お誕生日や結婚記念日などの特別な日には、普段とは違う特別な演出を加えたり、お客様の思い出の料理を再現したりすることもあります。このような心のこもったサービスが、お客様との深い絆を育んでいます。
初めてお越しいただくお客様には、滝の川の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。不安や疑問を感じることなく、リラックスしてお食事をお楽しみいただけるよう配慮しています。
料理についての詳しい説明はもちろん、食べ方のコツや、どのような順番で味わうとより美味しくいただけるかなど、細かなアドバイスもさせていただきます。また、アレルギーや苦手な食材がある場合には、事前にお伺いし、代替メニューをご用意することも可能です。初めてのお客様にも安心してお食事をお楽しみいただけるよう、スタッフ一同心を込めてお迎えしています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県といえば越前ガニが有名ですが、地元の人しか知らない本当に美味しいお店があることをご存知でしょうか。今回ご紹介する「滝の川」福井御幸店は、口コミグルメサイトのかに料理部門で日本一を獲得した実力派のお店です。
観光ガイドブックには決して載らない、地元の海が育む真の美味しさを追求し続けるこのお店の魅力を詳しくお伝えします。福井への観光や出張で美味しい海鮮料理を探している方、地元の隠れた名店を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
「滝の川」が多くの食通から愛される理由は、単に新鮮な魚介類を扱っているからではありません。口コミグルメサイトのかに料理部門で日本一を獲得したのは、素材への深い理解と敬意、そしてそれを最大限に活かす調理技術があるからこそです。
料理長は毎朝必ず市場に足を運びます。長年の経験で培った「目利き」の技術で、魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、匂いなど五感をフルに使って最高の素材だけを選び抜きます。この徹底したこだわりが、お客様に提供される一品一品の品質を支えているのです。
福井県越前海岸は、日本海の荒波と豊かな栄養に恵まれた特別な漁場です。ここで水揚げされる魚介類は、他の地域では味わえない独特の旨味と食感を持っています。
「滝の川」では、この越前海岸の特性を熟知した料理人が、素材の持つ力を最大限に引き出す調理を行います。例えば、同じ魚でも獲れた時期や大きさ、個体差によって最適な調理法は変わります。一尾一尾の特性を見極めて調理する技術こそが、この店の真骨頂なのです。
「滝の川」では、食材となる魚介類を単なる商品ではなく、海で生きていた尊い生命として扱います。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れず、一切の無駄を出さない調理を心がけています。
この姿勢は料理の味にも表れます。感謝の心を込めて丁寧に扱われた食材は、その魅力を余すことなく発揮し、食べる人の心にも深く響く味わいを生み出すのです。
「滝の川」福井御幸店は、新型コロナウイルス感染症対策として完全予約制を導入していますが、この制度には感染対策以上の深い意味があります。
まず、事前にお客様の人数や好み、アレルギーの有無などを把握することで、最適な食材の準備と調理が可能になります。当日になって「今日はマグロがないから別の魚で」ということがないよう、確実に最高の状態でお料理を提供できるのです。
また、予約制にすることで食材の無駄を完全に防ぐことができます。海の生き物の命をいただく以上、一切の無駄は許されません。この考えは持続可能な食のあり方にもつながる、現代的で重要な取り組みです。
完全予約制のもう一つの大きなメリットは、お客様一人ひとりに合わせたきめ細やかなサービスが提供できることです。
初めてお越しのお客様には、安心して食事を楽しめるよう丁寧な説明と配慮を心がけます。「この魚はどこで獲れたのか」「なぜこの調理法を選んだのか」といった背景もお話しします。
常連のお客様には、過去の好みを覚えていて、家族のような親しさで特別なメニューを提案することもあります。このような個別対応は、予約制だからこそ実現できるサービスなのです。
ご予約は以下の方法で承っています。
電話での予約 電話番号:0776-43-0930 ただし、繁忙期には非常に忙しく、お電話に出られない場合があります。その際は他の方法をご利用ください。
メールでの予約 メールアドレス:echizenkani@outlook.jp または araya@echizenkani.com 本店・御幸店共通のメールアドレスとなっており、24時間いつでもお問い合わせ可能です。
ショートメッセージでの予約 店舗スマホ:08037064113 お電話がつながりにくい場合の便利な連絡手段です。
予約の際は、希望日時、人数、アレルギーや苦手な食材があれば必ずお伝えください。お客様に最高の体験をお届けするため、できるだけ早めのご予約をお願いしています。
「滝の川」福井御幸店の営業時間は以下の通りです。
ランチタイム 11:00〜14:00
ディナータイム 18:00〜21:30(時間帯により変動あり)
なお、一部の情報源では「18:00〜22:00」や「17:00〜22:00」との記載もありますので、最新の営業時間については予約時に確認することをお勧めします。
住所 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話番号 0776-43-0930
福井市内の御幸地区に位置し、地元の方にとってはアクセスしやすい立地となっています。初めてお越しの方は、予約の際に詳しい道順もお尋ねください。
「滝の川」では、お客様に慌ただしい日常を忘れてゆっくりと食事を楽しんでいただきたいと考えています。そのため、営業時間内でもお客様のペースに合わせて柔軟に対応しています。
特別な日のお食事や、大切な方との時間を過ごしたい場合は、予約時にその旨をお伝えください。時間に余裕を持った席の配置や、特別なおもてなしの準備をさせていただきます。
春の越前海岸は、厳しい冬の海から一転して穏やかな表情を見せます。この時期の海からは、若い魚介類特有の優しい甘みと柔らかな食感が楽しめます。
代表的なのが「春の白身魚」です。冬を乗り越えた魚たちが持つ独特の甘みは、この時期だけの特権とも言える味わいです。また、冬の間に蓄えた栄養分が甘みに変わった「春ウニ」も絶品です。
店内の装いも春らしく変わり、新緑の季節にふさわしいメニュー構成になります。桜の花びらをあしらった器や、春野菜との組み合わせなど、五感で春を感じられる演出も楽しめます。
夏の越前海岸といえば、何といっても天然岩ガキが主役です。この時期の岩ガキは「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と形容されるほど濃厚で滑らかな食感を持ちます。
「滝の川」では、清らかな海水で育った選りすぐりの品質の岩ガキを一つ一つ丁寧に選別します。「間違いのない信頼の岩牡蠣」として多くのお客様からご好評をいただいている逸品です。
生で味わうのはもちろん、軽く炙って香ばしさを加えたり、天ぷらにして食感の変化を楽しんだりと、様々な調理法で岩ガキの魅力を最大限に引き出します。夏の暑さを忘れさせてくれる清涼感あふれる味わいは、まさに夏の越前海岸が誇る最高の贈り物です。
秋は越前海岸にとって、一年で最も豊かな時期といえるでしょう。夏に十分な栄養を蓄えた魚介類が、成熟した複雑な旨味を持つ季節です。
この時期の代表格が「脂の乗った秋鯖」です。刺身でいただくのはもちろん、軽く炙ることで香ばしさが加わり、常連のお客様も毎年楽しみにされている逸品です。
また、身の締まりが良く甘みが強い秋のイカも見逃せません。透明感のある美しい見た目も魅力の一つで、目でも舌でも楽しめる一品です。
山の幸である松茸などとの組み合わせメニューも人気で、海と山の恵みが調和した秋ならではの味わいを提供しています。
そして冬。11月6日の解禁日とともに始まる越前ガニシーズンは、越前海岸が最も輝く季節です。「滝の川」では、厳選された越前ガニを、その魅力を最大限に引き出す様々な調理法でご提供しています。
茹でガニでは、絶妙な塩加減と茹で時間でカニ本来の甘みを引き出します。焼きガニでは、香ばしさが加わってまた違った美味しさを楽しめます。カニ刺しでは、新鮮だからこそ味わえるとろりとした食感と上品な甘みが堪能できます。そして、濃厚な旨味が凝縮されたカニ味噌は、日本酒との相性も抜群です。
しかし、冬の魅力は越前ガニだけではありません。厳しい冬の海が育んだ寒ブリは、脂の乗りが最高潮に達し、口の中でとろけるような食感を楽しめます。寒鯛の上品な甘みや、甘エビのぷりぷりとした食感も格別です。
これらの冬の海の幸を組み合わせた特別コースは、まさに越前海岸の冬を代表する味覚の饗宴となります。
「滝の川」では、長年受け継がれてきた伝統的な調理法を基本としつつ、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
例えば、刺身一つとっても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度がすべて異なります。魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用する職人技は、まさに刺身の真髄といえます。
加熱調理においても、魚介類は非常に繊細な食材のため、わずかな温度や時間の違いが味わいに大きな差を生みます。プロの技術による微妙なコントロールこそが、素材の魅力を最大限に引き出す秘密なのです。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。その日その時に最も美味しい素材と、料理長のインスピレーションで紡がれる「食の物語」なのです。
その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長の閃き。これらすべてが組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成します。
前菜から締めに至るまで、一品一品が味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさを考慮して構成されます。五感で季節を感じられるよう、器や盛り付け、添え物など細部にわたって工夫が凝らされています。
同じ「おまかせ料理」でも、訪れるたびに違った感動を味わえるのが、このメニューの最大の魅力です。
カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう「立ちの握り」は、まさにライブパフォーマンスのような臨場感のある新しい体験です。
目の前で一貫一貫が丁寧に握られ、シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、ワサビの量まで、すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
さらに、「立ちの握り」の醍醐味は、料理長から魚の物語を聞けることです。「この魚はどこで獲れたものか」「どのような特徴があるのか」「なぜこの調理法を選んだのか」といった背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つ食体験となります。
単なる栄養摂取を超えた、生命への感謝と職人技への敬意が生まれる瞬間こそが、「立ちの握り」の真価なのです。
「滝の川」にお越しいただく際は、ぜひ越前海岸の隠れた魅力も併せてお楽しみください。
早朝の越前海岸の漁港は、一日の始まりを告げる活気に満ち溢れています。漁師たちが夜明け前から出漁し、水揚げする新鮮な魚介類を目にできる光景は圧巻です。
観光ガイドブックには載らない、まさに隠れた魅力スポットです。漁師さんたちの威勢の良い声、魚の生き生きとした姿、港に響く船のエンジン音など、五感で感じる漁港の臨場感は、都市部では決して味わえない貴重な体験となるでしょう。
日本海に沈む夕日の美しさは、越前海岸の隠れた名所の一つです。オレンジ色に染まる空と海の境界線が織りなす光景は、息をのむほど美しく、その光景を眺めながらの散歩は心洗われるひとときとなります。
「滝の川」でのお食事の前後に、こうした自然の美しさを体験することで、食事の時間がより特別なものになります。海の恵みをいただく感謝の気持ちも、より深く感じられることでしょう。
越前海岸には、地元の人だけが知る小さな入り江や岩場があります。そこには観光地化されていない自然のままの美しさが残っており、静寂の中で海の音を聞きながら過ごす時間は、都市部の喧騒を忘れさせてくれます。
「滝の川」のスタッフに相談すれば、そうした隠れたスポットの情報も教えてもらえるかもしれません。美味しい食事と美しい自然の両方を楽しめるのが、越前海岸ならではの魅力なのです。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。
「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。しかし、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」福井御幸店の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸で愛され続ける「滝の川」へようこそ。
当店は単なる料理店ではありません。越前海岸が育む豊かな海の恵みを、独自の視点と深い敬意をもって皆様にお届けする、特別な食体験の場なのです。
口コミグルメサイトのグルメアワード「かに料理部門」で日本一に輝いた実績は、決して偶然ではありません。それは「越前海岸で水揚げされた魚介類を中心に、独自の視点で料理を仕上げる」という確固たる信念と、「素材への深い理解と惜しみない敬意」から生まれた必然の結果なのです。
今回は、なぜ「滝の川」が多くのお客様に愛され続けているのか、その秘密を紐解いてまいります。
越前海岸と聞けば、多くの方が冬の代名詞「越前がに」を連想されるでしょう。
しかし、この豊かな海が私たちにもたらしてくれる恵みは、蟹だけではありません。春夏秋冬、それぞれの季節が持つ独特の表情と、その時期だけに味わえる特別な海の幸があるのです。
春の越前海岸は、まるで海の中にも新緑が芽吹いたかのような生命力に満ち溢れています。
冬の厳しい波から解放された穏やかな海は、若々しい魚介類を育みます。この時期の白身魚は格別です。身が引き締まりながらも、軽やかで上品な脂を含んでいます。
特に注目していただきたいのが「春ウニ」です。冬の間に蓄えた栄養分が、春の海水温上昇とともにとろけるような甘みへと変化する瞬間を捉えた逸品。その濃厚ながら上品な味わいは、まさに春だけの特権と言えるでしょう。
当店では、この春ウニを使った季節限定の特別料理をご提供しています。あるお客様は「こんなに繊細で美しい味わいのウニは初めて」と感動の言葉をいただいたことがあります。
店内も春らしい装いとなり、山菜と海の幸を組み合わせた季節感あふれるメニューもご用意。窓から見える景色と合わせて、季節の移ろいを五感すべてで感じていただけます。
夏の越前海岸で絶対に見逃せないのが、海の宝石と呼ばれる「天然岩ガキ」です。
この時期の岩ガキは、身が「ミルクたっぷりプリンプリン状態」になります。その表現通り、まさに「海のミルク」と呼ぶにふさわしい濃厚で滑らかな食感が特徴です。
料理長が毎朝港に出向き、一つ一つを厳選して仕入れる岩ガキ。選別の基準は厳格で、殻の形状、重量感、そして微かな海の香りまでチェックします。「間違いのない信頼の岩牡蠣」として、多くのお客様からご好評をいただいているのも、この丁寧な選別があってこそです。
新鮮な生ガキとしてお楽しみいただくのはもちろん、軽く火を通す調理法でも格別の美味しさを発揮します。海のミネラルをたっぷりと含んだ身は、口の中で溶けるような食感と、後味に残る爽やかな潮の香りが印象的です。
常連のお客様の中には「滝の川の夏岩ガキを食べるために、わざわざ遠方から足を運んでいる」という方もいらっしゃるほどです。
秋の越前海岸は、一年で最も豊かな時期かもしれません。
夏の間にたっぷりと栄養を蓄えた魚介類が、春の清らかさとは異なる成熟した複雑な旨味を携える季節。この時期の海の幸は、食通をも唸らせる深い味わいを持ちます。
特に「秋鯖」は絶品です。脂がのり切った秋鯖は、刺身でそのとろけるような食感と旨味を味わうも良し、軽く炙って香ばしさを加えるも良し。どちらも格別の美味しさです。
ある料理通のお客様から「滝の川の秋鯖を食べると、他の店の鯖が物足りなく感じてしまう」というお言葉をいただいたことがあります。それほど当店の秋鯖は特別なのです。
また、この時期のイカ類も見逃せません。身の締まりが良く、口いっぱいに広がる甘みが特徴。透明感のある美しい姿も魅力の一つで、新鮮なイカの刺身は秋の海からの贈り物と言えるでしょう。
秋には地元の松茸などの山の幸と海の幸を組み合わせたメニューも人気です。陸と海の恵みが織りなすハーモニーは、この季節ならではの特別な味わいを生み出します。
そして冬。11月6日の越前がに解禁日を迎え、越前海岸が最も輝く季節の到来です。
この時期こそ「滝の川」の真価が問われる時でもあります。料理長が厳選した最高の越前がにを、その魅力を最大限に引き出す調理法でご提供いたします。
茹でがに、焼きがに、かに刺し、そして濃厚なかに味噌。どの調理法においても、蟹本来の繊細な甘みと深い旨味を損なうことなく、むしろそれを際立たせる卓越した技術と知識が込められています。
しかし、冬の魅力は越前がにだけではありません。寒ブリ、寒鯛、甘エビなど、厳しい日本海が育んだ格別の美味しさを持つ魚介類たちも主役級の存在感を放ちます。
これらの厳選された冬の食材を組み合わせた特別コースは、まさに越前海岸の冬を代表する味覚の饗宴。その豊かな味わいは、冬の寒さを忘れさせるほどの感動を与えてくれます。
他の料理店とは一線を画す「滝の川」の料理。その秘密は、単に新鮮な魚介類を調理するだけでは終わらない、素材への深い理解と敬意、そして独自の視点にあります。
毎朝早朝、料理長は越前海岸の漁港へ向かいます。
そこで行われるのは、その日水揚げされた膨大な魚介類の中から、最高の素材だけを厳選する「目利き」の真剣勝負です。
魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして微かな匂いまで、五感を総動員して素材と向き合います。同じ魚種でも、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の状態の一匹を選び出す。この技術は一朝一夕に身につくものではありません。
長年の経験と絶え間ない学習によって培われた、まさに職人の技です。
ある日の早朝、料理長と一緒に市場を見学させていただいたお客様が「同じに見える魚でも、プロの目には全然違って見えるんですね」と驚かれていました。それほど繊細で高度な技術なのです。
早朝の漁港は活気に満ち溢れた場所です。漁師たちが夜明け前から海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が次々と水揚げされる光景は圧巻。その中で料理長は最高の素材を求めて真剣勝負を繰り広げているのです。
選び抜かれた最高の素材を手にしたら、次はその魅力を最大限に引き出す調理技術の出番です。
私たち「滝の川」では、越前海岸に古くから伝わる伝統的な調理法を基本としながら、現代の技術も積極的に取り入れています。この伝統と革新の融合こそが、常に最高の味わいを追求する私たちの姿勢なのです。
例えば「刺身」一つとっても、その奥深さは計り知れません。魚種によって身の繊維の方向、脂の分布、身質の特性は大きく異なります。素材の個性を最大限に活かすためには、最適な切り方、厚さ、角度がそれぞれ違うのです。
春のイカの透明感と甘みを最大限に引き出す切り方、秋鯖の脂の旨味を際立たせる包丁の入れ方。一切れ一切れに、その魚の特性を深く理解した職人の技術が込められています。
加熱調理においても細心の注意を払います。魚介類は非常に繊細な食材で、わずかな加熱の違いが味わいに大きな差を生み出してしまいます。素材の特性に合わせた微妙な温度管理と時間調整。これこそがプロの技術の真価であり、「温度と時間の奇跡」を生み出す秘密なのです。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。
その日その時に最も美味しい素材と、料理長のインスピレーションによって紡がれる、一期一会の「食の物語」なのです。
おまかせ料理の魅力は、その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のひらめきがすべて組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成する点にあります。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されます。味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。これらすべてが緻密に計算された構成となっています。
あるお客様は「次に何が出てくるのかワクワクしながら、でも一品一品にしっかりと満足できる。こんな食事体験は初めてです」とおっしゃっていました。
さらに、味覚だけでなく視覚、嗅覚、触覚といった五感すべてを通じて季節を感じていただけるよう、細部にわたる演出に心を配っています。器の選択、盛り付けの方法、添え物の選び方まで、すべてが季節感を表現するための工夫なのです。
「滝の川」では、おまかせ料理と並んでもう一つの特別な食体験として「立ちの握り」をご提供しています。
これは従来の寿司の概念を打ち破る、ライブパフォーマンスのような臨場感に満ちた新しい境地です。
「立ちの握り」では、お客様はカウンター越しに料理長と直接向き合います。
一貫一貫が丁寧に握られていく様を目の前でご覧いただけるのです。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、ワサビの量。そのすべてが、その瞬間の最適解として熟練の職人の手によって調整されます。
この「立ちの握り」の醍醐味は、お客様と料理長との親密な会話にもあります。その日の好みや体調、気分に合わせて握りの微調整が行われることも珍しくありません。
同じネタでも、お客様一人ひとりにとって最高の状態に仕上げる。これこそが「立ちの握り」の真の魅力なのです。
ある常連のお客様は「料理長との会話も含めて、この時間がとても贅沢に感じられます」とおっしゃっています。ライブ感あふれる空間で繰り広げられる職人技を、ぜひ五感で体験してください。
「立ちの握り」の特別な点は、美味しい寿司を味わうだけでなく、料理長からその魚の「物語」を聞けることにあります。
この魚はどこで獲れたのか、どのような特徴を持っているのか、なぜこの調理法を選んだのか。そうした背景や物語を知ることで、一貫の寿司が単なる食事以上のより深い意味を持つ食体験へと昇華するのです。
食べるという行為は、単に栄養を摂取することだけではありません。その食材が持つ生命、それを捕獲するために努力した漁師たちの労苦、最高の状態で提供するために調理する職人の技術、さらにはそれを味わう時間の貴重さ。これらすべてが一つに繋がった時、真の美食体験となるのです。
料理長との会話を通じて、越前の海の恵みへの感謝と食の奥深さを感じていただけることでしょう。
「滝の川」では、料理の提供だけでなくお客様一人ひとりとの時間を何よりも大切にしています。
長年ご愛顧いただいている常連のお客様には、まるで家族のような親しさでお迎えしています。好みや体調の変化、人生の節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。
初めてご来店いただくお客様にも、私たちの魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。不安や疑問を感じることなく、心からリラックスしてお食事を楽しんでいただけるよう、細部にわたる配慮を惜しみません。
「ここに来ると、いつも温かく迎えてもらえるので安心します」というお客様のお言葉は、私たちにとって何よりも嬉しい評価です。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べる以上の深い意味を持つ時間です。
それは豊かな自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにするとともに、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に深い敬意を払う心豊かなひとときなのです。
私たちが口にするすべての魚介類は、もともと海の中で生きていた尊い生命です。
その生命をいただくことへの感謝の気持ちを決して忘れることなく、一尾一尾の食材を大切に扱っています。食材を無駄にすることなく、その恵みを余すことなく活かしきることに心を砕いています。
この生命への深い敬意こそが、「滝の川」の料理の根底に流れる哲学なのです。
美味しい魚介類がこれからも私たちの食卓に届けられ続けるためには、健全な海の環境が不可欠です。
私たちは単に海の恵みを享受するだけでなく、持続可能な漁業を支援し、海洋環境保護への意識を常に持ち続けています。豊かな海を守り、次世代へとその恵みを繋いでいくことも、重要な責任であると認識しています。
地元の漁師さんたちとの密接な関係を築き、適切な漁獲量や漁法についても常に意見交換を行っています。
越前海岸で長い年月をかけて培われてきた漁業技術や調理技術は、先人たちが築き上げた貴重な文化遺産です。
これらの伝統技術は地域の食文化そのものを形成しており、私たち「滝の川」はこれらの技術を次世代へと継承していくことを店としての重要な使命と考えています。
伝統を重んじつつ現代の感性を取り入れることで、越前海岸の食文化を未来へと繋ぎ、さらに発展させていくことを目指しています。
若い料理人たちへの技術指導にも力を入れており、この貴重な技術が途絶えることのないよう努めています。
「滝の川」が完全予約制を採用している理由には、いくつかの重要な意味が込められています。
事前にご予約をいただくことで、その日のお客様の人数はもちろん、お好みやアレルギーの有無などを詳細に把握できます。
これにより、最適な食材の準備とお客様に合わせたきめ細やかな調理を行うことが可能となります。「毎回自分の好みを覚えていてくれて、本当に嬉しい」というお客様のお声をいただくのも、この予約制があってこそです。
予約制にすることで、必要以上に食材を仕入れることがなくなります。
海の恵みを無駄にすることなく大切に扱うことができるのです。これは私たちの食材への敬意を具現化した仕組みでもあります。
何より、ご予約いただいたお客様には慌ただしい日常を忘れ、特別な時間をお過ごしいただきたいという願いがあります。
ゆっくりと料理を味わい、大切な方との会話を楽しみ、心ゆくまで贅沢な時間を過ごしていただけるよう、最高の空間とおもてなしをご用意してお待ちしています。
「ここに来ると時間を忘れてしまいます」というお客様のお言葉は、私たちの目指すサービスが実現できている証拠だと感じています。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知り尽くすことはできません。
四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々にしか味わえない特別な恵みがこの地にはあります。私たち「滝の川」は、そんな越前海岸の奥深い魅力を最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと願っています。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材が持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、お客様の心に深く刻まれる忘れられない食体験となることでしょう。
現代社会では、いつでもどこでも同じものが食べられる便利さが当たり前になっています。しかし「滝の川」では、その時期にしか出会えない一期一会の特別な味覚をご体験いただけます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値であると私たちは信じています。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。グルメアワード日本一という信頼を背に、きっとこれまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、心に残る思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、「滝の川」で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。そこには言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
この度、当店「滝の川」は口コミグルメサイトの「グルメアワード かに料理部門」において、日本一という栄誉ある賞をいただくことができました。
この快挙は、私たち一同にとって大変光栄なことであり、長年にわたって当店をご愛顧いただいているお客様、そして越前海岸の豊かな海の恵みあってこそ実現できたものです。
今回のブログでは、なぜ「滝の川」が日本一に選ばれたのか、その背景にある私たちの想いやこだわりについて詳しくお話しさせていただきます。
越前がにをはじめとする越前海岸の海の幸の魅力、私たちが大切にしている調理技術、そしてお客様に喜んでいただくためのおもてなしの心について、包み隠さずお伝えしたいと思います。
「滝の川」が日本一に選ばれた最大の理由は、越前海岸で水揚げされる新鮮な魚介類への深い愛情とこだわりにあります。
多くの方が「越前といえば冬のカニ」というイメージをお持ちかもしれませんが、実は越前海岸は一年を通じて様々な海の恵みを私たちに届けてくれます。
春には、越前の穏やかな海で育った若い魚介類が持つ独特の甘みと柔らかさが楽しめます。特に春の白身魚は、冬の間に蓄えた栄養が甘みに変わり、上品で繊細な味わいを楽しむことができます。また、この時期の「春ウニ」は格別で、濃厚でありながらも後味がすっきりとした味わいが特徴です。
夏になると、「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と私たちが呼ぶ天然岩ガキが旬を迎えます。これはまさに海の宝石と呼ぶにふさわしい逸品で、一口食べれば海の豊かさを実感していただけるでしょう。
秋には、夏の間に十分な栄養を蓄えた魚たちが最も美味しくなる季節です。脂の乗った「秋鯖」や、身の締まりが良く甘みの強い「秋のイカ」など、この時期ならではの味覚をお楽しみいただけます。
そして冬、越前がにの季節がやってきます。11月6日の解禁日とともに始まる越前がにのシーズンは、私たち「滝の川」にとって最も大切な時期の一つです。
素材の良さを最大限に活かすためには、まず最高の素材を選ぶことから始まります。
当店の料理長は、毎朝欠かさず市場に足を運び、その日一番の魚介類を選び抜く「目利き」を行っています。
これは単に新鮮そうなものを選ぶだけの作業ではありません。魚の目の輝き、身の張り具合、鰓の色、そして匂いまで、五感を総動員して真に価値のある一匹を見極める技術なのです。
例えば、同じ越前がにでも、その日の海の状況、個体の大きさ、脱皮からの時間などによって品質に差があります。料理長は長年の経験によって培った技術で、数多くのカニの中から最高の一匹を選び出すことができるのです。
この「目利き」の技術は一朝一夕で身につくものではありません。何年もの修行と経験、そして魚介類への深い愛情があってこそ可能になる技術です。
私たち「滝の川」では、お客様の口に運ばれる魚介類がすべて海の中で生きていた尊い生命であることを決して忘れません。
その生命をいただくことへの深い感謝の気持ちを持ち、一尾一尾を大切に扱うことを心がけています。食材を無駄にしないよう、魚の骨や頭まで余すことなく利用し、出汁や付け合わせに活用しています。
また、美味しい魚介類が獲れ続けるためには、健全な海の環境が不可欠です。そのため、私たちは持続可能な漁業や海洋環境保護への意識を常に持ち続けています。
これは単なる料理店としての営みを超え、越前海岸で培われてきた漁業技術や調理技術を次世代に継承していくという重要な使命でもあります。
今回の「かに料理部門」日本一獲得の背景には、越前がにの調理に対する私たちの深いこだわりと技術があります。
越前がには、ただ茹でれば美味しいというものではありません。カニの大きさ、身の詰まり具合、鮮度などを見極めて、それぞれに最適な調理法を選択する必要があります。
茹でがにの場合、カニの大きさや身質によって茹で時間を微調整します。わずか30秒の違いでも、身の食感や甘みに大きな差が生まれるのです。焼きがにでは、カニの身が持つ繊細な甘みを損なわないよう、火加減と時間を慎重にコントロールします。
かに刺しに至っては、さらに高度な技術が要求されます。カニの身は非常に繊細で、切り方一つで食感が変わってしまいます。包丁の角度、力の入れ方、そして何より新鮮さを見極める技術が必要になります。
また、かに味噌の扱いも重要なポイントです。かに味噌は加熱しすぎると苦みが出てしまうため、絶妙な火加減でその濃厚な旨味を引き出す技術が求められます。
刺身の調理も、「滝の川」の技術が光る分野の一つです。
一般的に「刺身は切るだけ」と思われがちですが、実際は魚種によって最適な切り方、厚さ、角度がすべて異なります。
例えば、マグロのような赤身魚は繊維に対して垂直に切ることで、柔らかな食感と旨味を引き出すことができます。一方、鯛のような白身魚は、身の特性を活かすために繊維に沿って切る場合もあります。
当店の料理長は、魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を深く理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用します。これにより、素材本来の旨味、食感、そして見た目の美しさを最大限に引き出すことができるのです。
また、刺身に添える薬味や醤油の選択も重要です。魚の特性に合わせて、わさび、生姜、もみじおろしなどを使い分け、魚の味を引き立てる組み合わせを提案しています。
魚介類は非常に繊細な食材で、わずかな温度や時間の違いが味に大きな影響を与えます。
当店では、素材の特性に合わせた温度管理と時間調整を徹底しています。例えば、白身魚の煮付けでは、魚の身が崩れないよう、また同時に中まで味が浸透するよう、火力と煮込み時間を細かく調整します。
焼き物の場合は、魚の皮の焼き色と身の火の通り具合を同時に管理する技術が必要です。皮をパリッと香ばしく焼き上げながら、身はふっくらと仕上げるためには、長年の経験と技術が不可欠です。
また、蒸し物では蒸気の温度と湿度をコントロールすることで、魚介類本来の旨味と食感を損なうことなく、優しい味わいに仕上げています。
これらの技術は、料理人一人ひとりが長年の修行を通じて身につけたものであり、「滝の川」の味を支える重要な要素となっています。
当店の「おまかせ料理」は、単なるコース料理とは一線を画しています。
その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーションが組み合わさって生まれる、その日限りの特別な食の物語なのです。
例えば、ある春の日のおまかせ料理では、前菜に春野菜と桜海老の和え物から始まり、続いて春の訪れを告げる若竹のお椀、旬の白身魚のお造り、そして春がにの茶碗蒸しへと続きます。
これらの料理は単独でも美味しいのですが、順番に味わうことで、それぞれの料理が前の料理の余韻を受け継ぎながら、新たな感動を生み出すように構成されています。
味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。すべてが計算され尽くした構成で、お客様を至福の美食体験へと誘います。
器の選択一つにも季節感が表れます。春には桜をモチーフにした器、夏には涼しげなガラスの器、秋には紅葉を思わせる色合いの器、冬には温かみのある土ものの器を選び、料理だけでなく視覚からも季節を感じていただけるよう配慮しています。
「滝の川」のもう一つの大きな魅力が「立ちの握り」です。
カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスのような臨場感があります。
目の前で一貫一貫が丁寧に握られる様子は、見ているだけでも楽しく、食事の期待感を高めてくれます。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてわさびの量まで、すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
また、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行うこともあります。「今日は少し塩気を控えめに」「わさびは多めでお願いします」といったご要望にも、その場で対応させていただきます。
さらに、「立ちの握り」では、料理長からその魚の物語を聞くことができます。「この鯛は今朝越前沖で獲れたもので、身の締まりが特に良いんです」「このウニは春の海で育った特別なもので、甘みが格別です」といった説明を聞きながら味わう寿司は、単なる食事を超えた文化的な体験となります。
私たちは、料理を提供するだけでなく、お客様との会話や交流の時間も大切にしています。
食事は栄養を摂取するだけの行為ではありません。その食材がどこから来て、どのように調理されたのか、そしてそれを味わう時間がいかに貴重なものなのかを知ることで、真の美食体験が生まれると考えています。
お客様からいただく「この魚はどこで獲れたんですか?」「どうしてこんなに甘いんですか?」といった質問一つひとつが、私たちにとっても新たな発見や喜びにつながります。
また、リピーターのお客様との関係も私たちの宝物です。「前回の○○が美味しかったので、また食べたい」というお声をいただくと、その食材を覚えていてくださったことに感激し、より良いものを提供したいという気持ちが湧いてきます。
当店が完全予約制とさせていただいている理由は、お客様一人ひとりに最高のサービスを提供するためです。
予約をいただくことで、その日のお客様の人数、お好み、アレルギーの有無などを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことが可能になります。
例えば、甲殻類アレルギーをお持ちのお客様がいらっしゃる場合、事前にお知らせいただくことで、安心してお食事を楽しんでいただけるメニューを準備することができます。
また、記念日やお祝いの場でご利用いただく場合は、特別な演出や記念品の準備も可能です。お客様の大切な日をより素晴らしいものにするお手伝いをさせていただきたいと考えています。
完全予約制のもう一つの重要な理由は、食材を無駄にしないことです。
新鮮な魚介類は日持ちがしません。特に越前がにのような高級食材は、最も美味しい状態でお客様に提供するために、必要な分だけを準備する必要があります。
予約制にすることで、その日に必要な食材の種類と量を正確に把握し、最高の状態で準備することができます。これにより、食材の無駄を省き、常に最高品質の料理をお客様に提供することが可能になっているのです。
初めて「滝の川」にお越しいただくお客様には、特に丁寧な説明とおもてなしを心がけています。
越前の海の幸について詳しくない方でも、その魅力を十分に感じていただけるよう、料理の説明や食べ方のアドバイスをさせていただきます。
「この越前がには、身を一口で食べるのではなく、少しずつほぐしながら味わっていただくと、甘みがより感じられます」といった具体的なアドバイスから、「越前がにの歴史は古く、江戸時代から珍重されていました」といった文化的な話まで、お客様の興味に合わせてお話しさせていただきます。
また、緊張されているお客様にはリラックスしていただけるよう、気軽にお声がけいただけるような雰囲気作りを心がけています。
「滝の川」にお越しいただくお客様には、お食事だけでなく越前海岸の隠れた魅力も知っていただきたいと思います。
早朝の越前海岸の漁港は、活気に満ち溢れています。漁師たちが夜中から出漁し、明け方に水揚げする新鮮な魚介類を目にすることができる、まさに隠れた魅力スポットです。
観光客の方でも見学できる時間帯がありますので、ご希望の方には漁港見学のおすすめ時間をお教えしています。実際に魚が水揚げされる様子を見ることで、その日の料理への期待感がさらに高まることでしょう。
また、日本海に沈む夕日の美しさは息を呑むほどです。夕暮れ時の海岸線を散歩すると、心が洗われるような体験ができます。お食事の前後に海岸を歩かれるお客様も多く、美しい景色と美味しい料理の両方を楽しんでいただいています。
越前海岸の魅力の一つは、地元の人々の温かさです。
漁師の方々、市場の仲買人の方々、そして地域の皆様との長年にわたる信頼関係が、「滝の川」の料理を支えています。
例えば、ある漁師さんからは「今日は特に良い鯛が獲れた」という連絡をいただくことがあります。また、仲買人の方からは「この時期のウニは格別だから、ぜひお客様に」という貴重な情報をいただくこともあります。
こうした地域の皆様との繋がりがあってこそ、最高の食材を安定して入手することができ、お客様に満足していただける料理を提供できるのです。
私たち「滝の川」は、越前海岸の豊かな食文化を次世代に継承していく責任を感じています。
越前がにの調理技術、魚の目利きの技術、そして海の恵みを大切にする心。これらはすべて、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。
当店では若い料理人の育成にも力を入れており、技術の習得だけでなく、食材への敬意や地域への愛着も伝えるよう心がけています。
また、地域の食育活動にも積極的に参加し、子どもたちに越前の海の豊かさや食の大切さを伝える活動も行っています。
春の「滝の川」では、新しい生命の息吹を感じられる料理をお楽しみいただけます。
越前海岸の春は、長い冬を越えて活動を始めた魚たちの季節です。春の白身魚は身が柔らかく、上品な甘みが特徴です。また、この時期の「春ウニ」は濃厚でありながら後味がすっきりとしており、春らしい爽やかさを感じることができます。
春野菜との組み合わせも春ならではの楽しみです。タケノコ、菜の花、桜海老など、陸と海の春の恵みを一度に味わうことができる贅沢な季節でもあります。
桜の季節には、桜をモチーフにした器を使用し、視覚からも春を感じていただけるような演出を心がけています。
夏の「滝の川」の主役は、何といっても天然岩ガキです。
「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と表現される夏の岩ガキは、まさに海の宝石と呼ぶにふさわしい逸品です。一口食べると、海の豊かさと夏の恵みを同時に感じることができます。
岩ガキは生で召し上がっていただくのが一番ですが、軽く炙って香ばしさを加えたり、ポン酢やもみじおろしと合わせてさっぱりと味わっていただいたりと、様々な楽しみ方があります。
夏の暑さに負けないよう、涼しげなガラスの器を使用し、見た目にも涼しさを演出しています。
秋は魚が最も美味しくなる季節の一つです。
夏の間に十分な栄養を蓄えた魚たちは、秋になると脂が乗って絶妙な味わいになります。「秋鯖」の脂の旨味、「秋のイカ」の身の甘みと食感は、この時期ならではの味覚です。
また、秋は新米の季節でもあります。越前の新米で握ったシャリと、秋の魚介類の組み合わせは格別です。米の甘みと魚の旨味が絶妙にマッチし、日本の秋の味覚を存分に楽しんでいただけます。
紅葉をイメージした器を使用し、秋の深まりを感じられるような演出も心がけています。
そして冬、「滝の川」が最も輝く季節がやってきます。
11月6日の解禁とともに始まる越前がにのシーズンは、当店にとって一年で最も大切な時期です。厳選された越前がにを、茹で、焼き、刺身、味噌と様々な調理法で提供し、カニの魅力を余すことなくお楽しみいただきます。
また、越前がにだけでなく、寒ブリ、寒鯛、甘エビなど、冬の日本海が育む最高級の食材が揃う季節でもあります。これらの食材を組み合わせた冬の「おまかせ料理」は、まさに越前の冬の味覚の集大成といえるでしょう。
温かみのある土ものの器を使用し、寒い冬に心も温まるような演出を心がけています。
この度のグルメアワード日本一獲得は、私たち「滝の川」にとって大変光栄なことであり、同時に身の引き締まる思いでもあります。
この栄誉は、長年にわたって当店をご愛顧いただいているお客様、越前海岸の豊かな海の恵み、そして地域の皆様の温かいご支援があってこそ実現できたものです。
私たちは今回の受賞に甘んじることなく、これからもより一層の努力を重ね、お客様に感動していただける料理とサービスの提供を続けてまいります。
越前海岸の四季折々の恵みを大切にし、伝統の技術を次世代に継承しながらも、新しい技術や発想も取り入れ、常に進化し続ける「滝の川」でありたいと思います。
現代社会では、いつでもどこでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚との出会いを大切にしています。この貴重さこそが、真の美食体験の価値だと考えています。
食通を自認される方も、そうでない方も、ぜひ一度「滝の川」にお越しください。越前海岸の隠れた魅力と、私たちが心を込めて準備する料理で、皆様をお迎えいたします。
きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、皆様の食の常識を覆し、忘れられない感動と記憶を刻むことでしょう。
完全予約制とさせていただいておりますので、お電話でのご予約をお忘れなくお願いいたします。
なお、ご予約の際には、お好みやアレルギーの有無、特別なご要望などもお気軽にお聞かせください。お客様一人ひとりのご要望に応じて、最適なお料理をご提案させていただきます。
また、遠方からお越しのお客様には、越前海岸の観光スポットや宿泊施設のご紹介も行っております。美しい自然に囲まれた越前海岸で、お食事とともに素晴らしい時間をお過ごしいただけるよう、精一杯お手伝いさせていただきます。
私たち「滝の川」は、単なる料理店ではありません。越前海岸の文化と伝統を次世代に伝える架け橋として、また、お客様に最高の美食体験をお届けする場として、これからも歩み続けてまいります。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸といえば、多くの人が「越前がに」を思い浮かべるでしょう。しかし、この豊かな海には蟹以外にも素晴らしい恵みがたくさんあります。
今回ご紹介する「滝の川」は、そんな越前海岸の真の魅力を料理を通じてお客様に伝える特別な料理店です。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の美味しさを体験できる場所として、多くの食通から愛され続けています。
「滝の川」は、口コミグルメサイトの「かに料理部門」で日本一を獲得した実績を持つ料理店です。この輝かしい成果は、決して偶然ではありません。毎日の素材選びから調理技術まで、すべてにおいて妥協のない姿勢が評価された結果なのです。
「滝の川」の一日は、料理長が市場に向かうところから始まります。まだ薄暗い早朝、漁師たちが夜明け前から獲ってきた魚介類が並ぶ市場で、その日最高の素材を選び抜く作業が行われます。
「魚の目を見れば、その魚の状態がすぐに分かります」と料理長は話します。透明感のある澄んだ目、ピンと張った身、鮮やかな赤色の鰓。これらすべてを五感で確認し、真に価値のある素材だけを選び出していきます。
同じ魚種であっても、個体によって状態は大きく異なります。また、季節や海の状況によっても品質は変わるため、常に最高の目利きが求められるのです。この厳しい選別があるからこそ、「滝の川」では常に最上級の魚介類をお客様に提供することができるのです。
選び抜いた素材の魅力を最大限に引き出すことが、調理の真髄です。「滝の川」では、伝統的な日本料理の技法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
例えば、刺身一つをとっても、魚の種類によって最適な切り方が異なります。身の繊維の方向、脂の分布、肉質の特性を理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用することで、素材本来の旨味や食感を最大限に引き出すのです。
加熱調理においても同様です。魚介類という繊細な食材を扱う上では、わずかな温度の違いや加熱時間の差が、大きな味わいの違いを生み出します。長年の経験で培った繊細な火加減のコントロールこそが、素材の持ち味を損なうことなく、最高の状態に仕上げる秘訣なのです。
「滝の川」では、単に美味しい料理を提供するだけでなく、お客様に特別な体験をしていただくことを大切にしています。その代表的なメニューが「おまかせ料理」と「立ちの握り」です。
「おまかせ料理」は、その日に仕入れた最高の素材を使って構成される特別なコース料理です。決まったメニューではなく、その日の仕入れ状況や季節の移ろい、お客様の好みを総合的に考慮して作り上げられる、まさに一期一会の料理なのです。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考えながら構成されています。味の濃淡、食感の変化、温度の違い、見た目の美しさなど、すべてが計算し尽くされた構成となっています。
特に印象的なのは、器の選択と盛り付けによる季節感の演出です。春には新緑を思わせる若々しい盛り付け、夏には涼やかさを感じる青い器、秋には紅葉を表現した色合い、冬には雪の白さを思わせる清楚な装いなど、日本の四季を視覚的にも楽しむことができます。
あるお客様からは「まるで季節を食べているような感覚になった」という感想をいただいたこともあります。これこそが、「滝の川」が目指す食の芸術なのです。
「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験をご提供するメニューです。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスのような臨場感があります。
目の前で一貫一貫が丁寧に握られる様子を見ていると、職人の技術の素晴らしさを肌で感じることができます。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、ワサビの量など、すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
さらに素晴らしいのは、お客様との対話を通じて微調整が行われることです。「もう少しワサビを効かせましょうか」「このお魚は珍しい種類で...」といった会話を通じて、同じネタでもお客様によって少しずつ違った仕上がりになることがあります。
料理長から聞ける魚の物語も「立ちの握り」の大きな魅力です。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのかといった背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
「滝の川」にお越しいただく際には、ぜひ越前海岸の隠れた魅力スポットも併せてお楽しみください。地元の人だからこそ知っている、本物の越前を体験できる場所をご紹介します。
早朝の越前海岸の漁港は、一日の中で最も活気に満ちた時間帯です。夜明け前から海に出た漁師たちが、獲れたての魚介類を次々と水揚げする光景は、まさに圧巻の一言です。
漁港に立ち込める潮の香り、漁師たちの威勢の良い掛け声、そして目の前に広がる新鮮な海の恵み。この光景を見ると、私たちが日頃口にしている海の幸が、どれほど多くの人々の努力によって支えられているかを実感することができます。
「滝の川」の料理長も、この時間帯に市場を訪れて最高の素材を選び抜いています。運が良ければ、実際に素材を選んでいる様子を見学できるかもしれません。
夕方の越前海岸は、朝とは全く違った表情を見せてくれます。日本海に沈む夕日の美しさは息をのむほどで、オレンジ色に染まった海と空のグラデーションは、まるで天然の絵画のようです。
海岸線を歩きながらこの光景を眺めていると、日常の喧騒を忘れ、心が洗われるような体験ができます。波音だけが響く静かな環境の中で、ゆっくりと時間が流れる贅沢を味わうことができるでしょう。
多くの観光客は昼間に海岸を訪れますが、地元の人々は夕方の時間帯こそが越前海岸の真の美しさを感じられる時間だと知っています。
越前海岸の真の魅力は、そこに住む人々の温かさにもあります。漁師の方々、市場の人々、そして地元の住民の皆さんとの何気ない会話から、この地域の深い魅力を知ることができます。
「今日は良い魚が獲れたよ」「この時期の〇〇は格別だから食べてみて」といった地元の人ならではの情報は、観光ガイドブックには決して載っていない貴重なものです。
人情味溢れる越前の人々との交流は、きっと皆様の心に残る体験となるはずです。料理だけでなく、人との出会いも越前旅行の大きな魅力の一つなのです。
「滝の川」では、お客様により良いサービスを提供するため、完全予約制を採用しています。これは単に混雑を避けるためだけではなく、より深い意味があります。
事前にご予約をいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーの有無などを把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理をご提供することが可能になります。
また、お客様のペースに合わせてゆっくりと料理を味わっていただくことができるのも、予約制だからこそ実現できることです。慌ただしく食事をするのではなく、料理との対話、仲間との会話を楽しみながら、贅沢な時間をお過ごしいただけます。
初めて「滝の川」にお越しいただくお客様には、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。メニューの説明はもちろん、食材の産地や調理法、おすすめの食べ方など、詳しくご案内いたします。
「どんな味なのか不安」「食べ慣れないものばかりで心配」といった不安を感じることなく、リラックスしてお食事をお楽しみいただけるよう、細部にわたって配慮を尽くしています。
一方で、長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしています。お客様の好みや体調、人生の節目節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。
越前海岸の魅力は、一度の訪問だけですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。
春の「滝の川」では、新緑の季節にふさわしい若々しい食材を中心としたメニューをご提供しています。この時期の魚介類は、若い個体が多く、独特の甘みと柔らかさを持っているのが特徴です。
特に人気なのは、軽やかな脂の白身魚や、とろける甘さの「春ウニ」です。また、山菜などの山の幸と海の幸を組み合わせた、この季節ならではのペアリングも楽しむことができます。
春の料理は見た目にも美しく、淡い緑色や薄紅色を基調とした盛り付けで、新しい生命の息吹を感じることができます。
夏の「滝の川」の主役は、何といっても「海の宝石」と呼ばれる天然岩ガキです。プリンプリンの食感とミルクのような濃厚な味わいは、まさに海のミルクと呼ぶにふさわしい逸品です。
岩ガキは生で食べるのはもちろん、軽く炙って香ばしさをプラスしたり、ポン酢やもみじおろしと合わせたりと、様々な楽しみ方ができます。
夏野菜と海の幸を組み合わせた爽やかなメニューも豊富にご用意しており、暑い季節にぴったりの味覚をお届けします。冷たいお出汁を使った料理や、さっぱりとした酢の物なども人気です。
秋は一年を通じて最も豊かな時期であり、夏に栄養をたっぷりと蓄えた魚介類が持つ成熟した複雑な旨味を堪能することができます。
特に人気なのは、脂がのった「秋鯖」です。刺身はもちろん、軽く炙って香ばしさをプラスした炙り鯖も絶品です。また、身の締まりが良く甘みが強い「秋のイカ」の透明感のある刺身も、この時期ならではの味わいです。
地元の秋の味覚である松茸などの山の幸との組み合わせも人気で、海と山の恵みを同時に楽しむことができます。器も秋らしい色合いのものを選び、紅葉の季節感を演出しています。
冬の「滝の川」は、「越前がに」の解禁とともに一年で最も活気づく季節です。厳選された越前がにを、茹で、焼き、刺し身、かに味噌など、様々な調理法でその魅力を最大限に引き出してご提供します。
越前がにだけでなく、寒ブリ、寒鯛、甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ格別の美味しさを持つ魚介類も楽しむことができます。これらの魚介類は、寒さに耐えるために脂肪を蓄えているため、他の季節では味わえない濃厚な旨味を持っています。
鍋料理や温かい汁物も充実しており、冬の寒さを忘れさせてくれる心温まる料理の数々をお楽しみいただけます。
「滝の川」は、越前海岸の魅力を最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ「滝の川」で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、「滝の川」で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸に位置する料理店「滝の川」をご存知でしょうか。
この店は単なる海鮮料理店ではありません。グルメアワードかに料理部門で日本一を獲得した実績を持つ名店です。
越前海岸の豊かな海が育む恵みを、最高の形で食卓へと届ける使命を背負った料理店なのです。
観光ガイドには決して載らない越前の真の魅力を伝える。そんな揺るぎない信念のもと、滝の川は日々お客様をお迎えしています。
その根幹にあるのが、伝統を重んじながらも時代に合わせた新しい技術を積極的に取り入れる独自の調理技術への探求です。
今回は、滝の川がいかにして伝統と革新を融合させ、唯一無二の食体験を提供しているのかを詳しくご紹介します。
料理初心者の方でも分かりやすいよう、具体的な技術や工夫について丁寧に解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。
滝の川の調理技術の出発点は、何といっても「素材選び」にあります。
どんなに優れた調理技術を持っていても、素材が良くなければ最高の料理は生まれません。
そこで滝の川では、料理長自らが毎朝市場に足を運びます。その日最高の素材を厳選する「目利き」の技術を駆使するためです。
「目利き」とは、魚介類の良し悪しを瞬時に見分ける職人の技術のことです。
魚の目の輝き、身の張り具合、鰓(えら)の色、そして匂い。これら五感を総動員して、真に価値のある素材だけを選び抜いています。
例えば、同じ越前がにでも、個体によって身の詰まり方や甘みが大きく異なります。
経験豊富な料理長の目には、一見同じに見える蟹の中から、その日最高の一匹がはっきりと見えるのです。
「この蟹は身がぎっしり詰まっているな」「こちらの蟹は味噌が濃厚そうだ」
そんな風に、まるで蟹と会話しているかのように、最適な素材を選んでいきます。
この目利きの技術は、一朝一夕で身につくものではありません。長年の経験と絶え間ない学習によって培われた、まさに職人の技といえるでしょう。
滝の川の目利きの技術は、越前海岸の漁師たちが代々培ってきた伝統的な知恵に通じるものがあります。
漁師さんたちは、海の状況や季節によって、どの魚がどのような状態になるかを熟知しています。
そんな現場の知識を料理長が積極的に学び、料理に活かしているのです。
「今日は潮の流れが良かったから、魚の身が締まっているよ」
漁師さんとのこんな会話から、その日の仕入れ方針が決まることも少なくありません。
これは単なる食材調達ではなく、越前海岸の文化そのものを料理に込める取り組みなのです。
滝の川の調理技術で特に注目したいのが、刺身の技術です。
一見シンプルに見える刺身ですが、実は非常に奥の深い調理法なのです。
魚種によって最適な切り方、厚さ、角度がまったく異なります。これは見た目の美しさを追求するだけでなく、その魚が持つ特性を最大限に引き出すためです。
魚の繊維の方向、脂の分布、身質の特徴。これらすべてを理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用しています。
例えば、身の締まりが良い秋のイカの場合を考えてみましょう。
この時期のイカは透明感と自然な甘みが特徴です。そこで薄造りという技法を使い、イカ本来の美味しさを最大限に引き出します。
一方、脂が乗った秋鯖の場合はどうでしょうか。
厚めに切ることでとろけるような食感を際立たせ、さらに表面を軽く炙ることで香ばしさを加える工夫をします。
「同じ刺身でも、こんなに違うんですね」
初めて滝の川を訪れたお客様は、よくこう驚かれます。
これこそが伝統的な技術に現代的な工夫を加えた、滝の川独自のアプローチなのです。
刺身と同様に、加熱調理においても滝の川の技術は光ります。
魚介類は非常に繊細な食材で、わずかな加熱の違いが味わいに大きな差を生み出します。
プロの料理人による微妙な温度管理と時間調整こそが、魚介本来の旨味や食感を損なうことなく、最高の状態へと引き出す秘訣です。
夏の主役である天然岩ガキを例に挙げてみましょう。
この時期の岩ガキは「ミルクたっぷりプリンプリン状態」で、濃厚な味わいが魅力です。
生でも十分美味しいのですが、軽く火を通すことでまた違った味わいが楽しめます。
冬の王者である越前がにの調理では、さらに高度な技術が要求されます。
茹でがに、焼きがに、かに刺し、かに味噌。それぞれの調理法で蟹本来の甘みと旨味を最大限に引き出す必要があるのです。
茹でがにでは、塩加減と茹で時間が勝負です。塩分濃度1つとっても、蟹の大きさや身の詰まり具合によって微調整が必要になります。
焼きがにでは、火加減が命です。強すぎると身がパサつき、弱すぎると蟹本来の甘みが引き出せません。
「料理は科学でもあり、芸術でもある」
料理長がよく口にするこの言葉が、温度と時間の管理がいかに重要かを物語っています。
滝の川の調理技術は、味覚だけに留まりません。
視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じられるよう、器や盛り付け、添え物など細部にわたって工夫を凝らしています。
これは伝統的な日本の食文化に深く根ざした「季節感」と「美意識」を重んじる姿勢の表れです。
春には新緑を思わせる若々しい盛り付けを。夏には涼やかさを感じさせる青い器を。秋には紅葉を連想させる温かみのある色合いを。冬には雪景色を思わせる白を基調とした演出を。
こうした細やかな配慮が、料理をより一層美味しく感じさせてくれるのです。
例えば、夏の天然岩ガキを提供する際の盛り付けを想像してみてください。
涼やかな青い皿に、氷を敷き詰めて岩ガキを盛り付けます。そこに青じその葉を添え、レモンを薄く切って飾ります。
これだけで、まるで海辺で潮風を感じながら岩ガキを味わっているような気分になれるのです。
「料理は単なる食べ物ではなく、季節の移ろいを表現する芸術作品でもある」
滝の川のスタッフがよく話すこの言葉通り、一皿一皿に込められた想いがお客様の五感を刺激します。
冬の越前がに料理では、どんな演出がなされるでしょうか。
温かみのある土鍋や、漆器の椀を使用し、蟹の赤い色が映えるような器を選びます。
湯気の立つ蟹鍋を目の前にすると、その香りと温かさで心も体も温まります。
こうした器と料理の調和が、忘れられない食体験を生み出しているのです。
料理初心者の方でも、家庭で少し器を意識するだけで、いつもの料理がより美味しく感じられるはずです。
滝の川が提供する「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。
その日の最高の素材と料理長のインスピレーションで紡がれる「食の物語」なのです。
季節の移ろい、その日の仕入れ状況、そして料理長の研ぎ澄まされた感性が融合することで生まれる予測不能な魅力があります。
お客様は何が出てくるか分からないワクワク感を味わいながら、次々と運ばれてくる料理に舌鼓を打ちます。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで。
一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されています。
味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。これらすべてが緻密に計算され尽くした構成となっています。
まるで一つの物語を読み進めるかのように、お客様は料理の世界に引き込まれていくのです。
「最初は軽やかな前菜で食欲を誘い、だんだんとメインディッシュへと導いていく。そして最後は優しい味わいで締めくくる」
このように、伝統的な会席料理の構成美を尊重しつつ、日々変化する素材の恵みに合わせて柔軟に構成を変える革新的なアプローチです。
おまかせ料理の真の魅力は、料理長との対話にもあります。
「今日のお造りは、昨日獲れたばかりの地物の鯛を使っています」
「この時期の岩ガキは特に身が大きくて美味しいんですよ」
こうした説明を聞きながら料理を味わうと、ただ食べるだけでは得られない深い満足感を得ることができます。
食材の背景を知ることで、一品の料理がより意味深いものになるのです。
滝の川が提案する「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい食体験です。
カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まるでライブパフォーマンスのような臨場感があります。
目の前で一貫一貫が丁寧に握られる様子を見ているだけでも、期待感が高まります。
シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてわさびの量。これらすべてが、その瞬間の最適解として調整されるのです。
立ちの握りの最大の特徴は、お客様との会話を通じて微調整を行う点にあります。
「わさびは多めがお好みですか?」
「このネタは少し厚めに切りましょうか?」
同じネタであっても、お客様によって少しずつ違った仕上がりになることがあります。このパーソナルな対応こそが「立ちの握り」の真の魅力なのです。
初めて訪れたお客様でも、遠慮なく好みを伝えることができる雰囲気作りも、滝の川のおもてなしの一部です。
立ちの握りでは、料理長からその魚の物語を聞くことができます。
「この鯛は今朝、越前海岸の○○さんが釣ってきたものです」
「今の時期の鯖は脂が乗って、特に美味しいんですよ」
どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。
こうした背景を知ることで、一貫の寿司が単なる食べ物ではなく、より深い意味を持つ食体験へと昇華されるのです。
食とは、単なる栄養摂取に留まらず、その食材の生命、それを獲る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。
これらすべてがつながった時、真の美食体験が生まれるという滝の川の哲学が凝縮されています。
滝の川の調理技術への追求は、単に美味しい料理を提供することだけに終わりません。
そこには食材への深い感謝と、越前海岸の豊かな自然環境への敬意が込められています。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。
その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れず、食材を無駄にしないよう一尾一尾を大切に扱うことは、滝の川の料理人たちの揺るぎない信念です。
これは日本古来の「いただきます」の精神に通じる、食文化の伝統といえるでしょう。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、健全な海の環境が不可欠です。
この認識のもと、滝の川は持続可能な漁業への支援や海洋環境保護への意識を常に持ち続けています。
例えば、漁獲量が減少している魚種については、提供を控えたり、代替魚を使用したりする配慮をしています。
また、地元の漁師さんたちと連携し、環境に配慮した漁法で獲れた魚介類を優先的に仕入れるようにしています。
これは目先の利益だけでなく、未来の世代へと豊かな海の恵みを繋いでいくという、長期的な視点に立った革新的な取り組みです。
越前海岸で培われてきた漁業技術や調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。
これらの技術を次世代に継承していくことも、滝の川の重要な使命だと考えています。
若手の料理人には、伝統的な技術をしっかりと身につけてもらう一方で、新しいアイデアや技術も積極的に取り入れてもらっています。
「伝統を守ることと、革新を続けることは矛盾しない」
滝の川の料理長がよく話すこの考え方が、持続可能な料理店経営の基盤となっているのです。
伝統を守り、次世代へと繋ぐこと自体が、未来に向けた革新でもあるのです。
滝の川が完全予約制を採用しているのは、この伝統と革新の融合、そしてお客様への深いおもてなしの心と密接に関わっています。
完全予約制にすることで、お客様一人ひとりに最高のサービスを提供し、食材を無駄にすることなく準備できるという大きな利点があります。
予約を事前にいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握できます。
これにより、最適な食材の準備と調理を行うことができ、常に最高の状態でお料理をご提供することが可能となるのです。
予約制のもう一つの意味は、お客様にゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただくための「特別な時間の創出」です。
慌ただしく食事をするのではなく、五感を使って料理を堪能していただく。
料理長や他のお客様との会話も楽しみながら、心豊かな時間を過ごしていただく。
こうした体験こそが、滝の川が目指す真のおもてなしなのです。
食材の無駄をなくすことは、前述した「食材への感謝」と「自然環境への配慮」という持続可能性への取り組みとも深く結びついています。
これは伝統的な「一期一会」のおもてなしの精神を現代に合わせた形で実現する、まさに革新的な運営方法といえるでしょう。
特に蟹のシーズンなどの繁忙期には、電話に出られない可能性もあります。
そのため、メールやショートメッセージでのご連絡も受け付けています。
お客様にご不便をおかけしないよう、複数の連絡手段を用意している点も、現代的な配慮といえるでしょう。
予約制だからこそ実現できる、きめ細やかなサービスをぜひ体験していただきたいと思います。
滝の川は、単に美食を提供する場ではありません。
自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにしながら、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う心豊かな時間を提供する場所です。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがあります。
しかし滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。
滝の川は、そんな越前海岸の魅力を最高の形で皆様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。
これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。
きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、滝の川で存分にお楽しみください。
素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。
そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
滝の川一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。ご予約をお忘れなく。至福の海の幸体験が、あなたを待っています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸に息づく本物の味覚を追求し、観光ガイドには載らない越前の魅力を伝え続ける「滝の川」。口コミグルメサイトでは、かに料理部門で日本一を獲得するほどの高い評価を得ていますが、当店は「完全予約制」という形でお客様をお迎えしています。
一体なぜ、このような営業形態を取っているのでしょうか?そこには、お客様一人ひとりへの最高のサービス提供と、越前の豊かな海の恵みである食材への深い敬意という、二つの重要な理由が込められています。
「滝の川」が完全予約制を採用する最大の理由の一つは、ご来店いただくすべてのお客様に、最高に贅沢でパーソナルな食体験を提供したいという強い想いがあるからです。
ご予約をいただくことで、私たちは事前に様々なお客様情報を把握することができます。
人数や構成の把握では、お客様の人数や、ご家族連れ、ご接待など、ご来店いただくシチュエーションを事前に知ることで、お席の配置や接客体制を最適に整えることができます。
好みやアレルギーへの対応では、事前にお客様の好みやアレルギー情報を伺うことで、それらに配慮したメニューの調整や、お客様にとって最も満足度の高いお料理の準備が可能になります。例えば、苦手な食材があれば、代替の旬の食材で、より美味しくお召し上がりいただけるよう工夫を凝らします。
最適な食材の準備と調理においては、お客様の人数が明確になることで、その日に必要な食材の量を正確に見積もることができます。これにより、無駄なく、常に最高の鮮度と品質を保った食材をお客様のために準備することが可能になります。
特に「おまかせ料理」では、その日の仕入れ状況、季節の移ろい、そしてお客様の好み、さらには料理長のインスピレーションまでもが組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成するのです。これは、まさに完全予約制だからこそ実現できる、お客様のためだけの「食の物語」と言えるでしょう。
現代社会は情報過多で、常に時間に追われるような生活を送りがちです。そのような中で、「滝の川」での食事は、単なる食事ではなく、お客様にとって心からリラックスし、非日常を味わう「特別な時間」であってほしいと願っています。
ゆったりと料理を味わう体験では、予約制にすることで、店内が過度に混雑することなく、お客様は慌ただしく食事をすることなく、一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさを、心ゆくまでゆっくりとご堪能いただけます。
会話を楽しむ環境として、周囲の喧騒に邪魔されることなく、ご同伴の方々との会話を心ゆくまで楽しんでいただけます。また、料理長やスタッフとの何気ない会話を通じて、越前海岸の隠れた魅力や、食材の背景にある物語に触れることもできます。
特に「立ちの握り」では、カウンター越しに料理長と直接向き合いながら、その魚の物語を聞くことができ、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのかといった背景を知ることで、お客様の食体験は一層豊かなものとなるでしょう。
完全予約制は、お客様一人ひとりとの関係性を深める上でも不可欠だと考えています。
常連様との関係においては、長年「滝の川」をご愛顧いただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしています。お客様の好みや体調の変化、人生の節目節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。これは、お客様の来店を事前に把握できる予約制だからこそ可能な、きめ細やかなおもてなしです。
初回のお客様への配慮では、初めて「滝の川」にお越しいただくお客様には、当店の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。不安や疑問を感じることなく、リラックスしてお食事をお楽しみいただけるよう、入店からお帰りになるまで細やかな配慮を欠かしません。
特に越前がにシーズンなど、ご予約やお問い合わせが非常に多くなる繁忙期には、お電話が繋がりにくい場合があるという課題もあります。しかし、完全予約制にすることで、事前にご予約いただいたお客様に対しては、スムーズなご案内が可能となります。
もしお電話がつながらない場合でも、メール(echizenkani@outlook.jp または araya@echizenkani.com)やショートメッセージ(08037064113)でのご連絡も推奨しており、お客様の利便性にも配慮しています。
「滝の川」は、単に新鮮な魚介類を仕入れて調理するだけでなく、その魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択しています。この「素材への深い理解と敬意」という哲学を実現するためにも、完全予約制は重要な役割を担っています。
「滝の川」の料理長は、毎朝自ら市場に足を運び、その日最高の素材を厳選しています。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い。五感を総動員して、真に価値のある素材だけを選び抜くのです。
**職人の「目利き」**として、長年の経験と絶え間ない学習によって培われた目利きの技術は、同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出すことを可能にします。
旬の恵みを最大限に活かすため、越前海岸は四季折々に異なる恵みをもたらします。
春には、冬の荒波から一転した穏やかな海で育つ、若々しく独特の甘みと柔らかさを持つ白身魚や、冬の間に栄養を蓄え、海水温の上昇とともに甘みが増す春ウニが登場します。
夏の主役は、「ミルクたっぷりプリンプリン状態」の天然岩ガキです。越前海岸の清らかな海水で育った選りすぐりの品質を誇り、その濃厚で滑らかな食感はまさに「海のミルク」と呼ばれます。
秋は、一年で最も豊かな時期。夏の間に十分な栄養を蓄えた脂ののった秋鯖や、身の締まりが良く甘みが強い透明感のあるイカ類が楽しめます。地元の松茸などの山の幸との組み合わせも人気です。
そして冬は、11月6日の解禁日とともに始まる越前がにのシーズンが到来します。厳選された越前がにを最大限に引き出す茹でがに、焼きがに、かに刺し、かに味噌など、様々な調理法で提供されます。越前がにだけでなく、寒ブリ、寒鯛、甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ格別の美味しさを持つ魚介類も豊富です。
完全予約制だからこそ、これらの旬の食材を最も輝く状態で提供するための綿密な準備が可能となるのです。
私たちは、口にする魚介類がすべて海の中で生きていた生命であることを深く認識しています。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れず、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
廃棄の削減において、完全予約制は、来店するお客様の人数を事前に把握できるため、過剰な仕入れを防ぎ、食材の廃棄を最小限に抑えることができます。これは、食材への敬意だけでなく、持続可能な食文化の実現に向けた「滝の川」の重要な取り組みでもあります。
伝統技術の継承と環境保護では、越前海岸で培われてきた漁業技術、調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠であり、「滝の川」は持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。食材を無駄にしない予約制の運営は、この理念とも深く結びついています。
選び抜かれた最高の素材を、いかにその魅力を最大限に引き出すかが調理の真髄です。完全予約制により、お客様一人ひとりのために最適な調理を行う時間と手間をかけることができます。
繊細な魚介類への対応として、魚介類は非常に繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生みます。刺身一つを取っても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。その魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用しています。
加熱調理においても、素材の特性に合わせた温度管理、時間調整が行われており、この微妙なコントロールこそがプロの技術の真価なのです。
「立ちの握り」の真髄では、「滝の川」の「立ちの握り」は、お客様の目の前で一貫一貫が丁寧に握られます。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
そして、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行うこともあり、同じネタでもお客様によって少しずつ違った仕上がりになることもあります。これは、予約制で来店されるお客様に集中して向き合うからこそ可能な、まさに「ライブパフォーマンス」とも言える体験です。
「滝の川」の完全予約制は、単なる利便性や効率性の追求ではありません。それは、お客様にとって「忘れられない食体験」を創造し、越前海岸の豊かな海の恵みと、それを育む自然、そしてそれを最高の形でお客様に届ける料理人の技への深い敬意を表現する、当店ならではの哲学なのです。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値だと私たちは考えています。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。私たち「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする「橋渡し役」でありたいと願っています。
食通を自認する方も、そうでない方も、ぜひ一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸と聞いて、多くの方がまず思い浮かべるのは、冬の味覚の王様「越前がに」ではないでしょうか。もちろん、その名声は疑いようのないものですが、この豊かな海が育む宝物は、蟹だけにとどまりません。そして、その真の魅力の源泉を垣間見ることができる、観光ガイドブックには決して載ることのない特別な場所があるのです。
今回は、越前海岸に息づく本物の味覚と、それを支える人々の息吹を感じられる「朝の漁港の活気」に焦点を当て、その隠れた魅力を深く掘り下げてご紹介します。
越前海岸の朝は、都会の喧騒とは無縁の、清々しい空気と海の香りとともに始まります。まだ夜の帳が完全に明けないうちから、漁港は独特の活気に満ち溢れています。漁師たちは夜明け前から船を出し、厳しい日本海の恵みを求めて奮闘してきたのです。そして、彼らが丹精込めて獲ってきた新鮮な魚介類が、次々と水揚げされる光景は、まさに圧巻の一言に尽きます。
この時間帯の漁港は、まさに海の生命力と、それを獲る人々の情熱がぶつかり合う舞台です。新鮮な海の幸が市場に運び込まれ、活きの良い魚が跳ね、漁師たちの威勢の良い声が響き渡ります。この光景は、観光客向けに整えられた場所では決して味わうことのできない、越前海岸の「生きた」姿そのものです。
越前海岸の海は、四季を通じてその表情を変え、それぞれの季節にしか味わえない特別な恵みを私たちに与えてくれます。そして、それらの「旬」の味覚が最初にお披露目されるのが、この朝の漁港なのです。
冬の荒波が穏やかになり始める春の漁港には、新たな生命力に満ちた若い魚介類が水揚げされます。脂が軽やかで身が締まった春の白身魚は、まさに「海の新緑」とも言える清々しさです。また、冬の間に栄養を蓄えた春ウニもこの時期に登場し、甘みがぐっと増した特別な味わいを提供します。朝の漁港では、これらの生命力あふれる春の恵みが輝きを放ちます。
夏の越前海岸で特に目を引くのは、なんと言っても天然岩ガキの存在です。この時期の岩ガキは「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と称されるほど濃厚で滑らかな食感を持ち、「海のミルク」と呼ぶにふさわしい逸品です。朝の漁港で水揚げされる岩ガキは、越前海岸の清らかな海水で育った選りすぐりの品質を誇り、夏ならではの清涼感と滋味を提供します。
夏に十分な栄養を蓄えた魚介類が水揚げされる秋は、一年を通じて最も豊かな時期と言えるでしょう。脂がのり切った秋鯖は、刺身はもちろん、炙ることで香ばしさが加わり、一層の美味しさを楽しめます。また、身の締まりが良く、甘みが強いこの時期のイカ類も、その透明感のある美しさとともに漁港に並びます。これらの成熟した海の幸が、秋の越前の食卓を彩るのです。
そして冬、11月6日の解禁日とともに始まる越前がにのシーズンは、漁港が最も熱気を帯びる時期です。越前がにを筆頭に、寒ブリ、寒鯛、甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ魚介類は、どれも格別の美味しさを持っています。朝の漁港では、これらの冬の王者たちが力強く水揚げされ、越前海岸の真価を物語ります。
このように、四季折々の海の恵みが集まる朝の漁港は、単なる水揚げ場ではなく、越前海岸の食文化の息吹を感じられる特別な場所なのです。
私たち「滝の川」が、他の料理店と一線を画す「独自の視点」は、まさにこの朝の漁港での営みから始まっています。単に新鮮な魚介類を仕入れて調理するのではなく、その魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択することを使命としています。
そのこだわりは、毎朝の「仕入れへのこだわり」に集約されています。「滝の川」の料理長は、この早朝の漁港、活気に満ちた市場へと自ら足を運びます。まだ夜が明けきらない薄明かりの中、彼らは五感を総動員し、その日最高の素材を厳選するのです。魚の目の輝き、身の張り、鰓(えら)の色、そして匂い——これらすべてを注意深く確認し、真に価値のある素材だけを選び抜きます。
この「目利きの技術」は、一朝一夕に身につくものではありません。長年の経験と、たゆまぬ学習によって培われた、まさに職人の技なのです。同じ魚種であっても、個体差、季節差、さらには獲れた場所による産地差まで見極め、その時々で最高の一匹を選び出すその手腕は、見る者を圧倒します。
「滝の川」の料理長が、この早朝の冷たい空気の中で、漁師たちと交流し、その日の海の状況を肌で感じながら食材を選ぶ姿は、まさに越前の海の恵みに対する深い理解と敬意の表れです。彼らは、その食材が持つ「物語」を大切にしているのです。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか——そうした背景を知ることで、お客様に提供される一品が、より深い意味を持つものとなる、と考えています。
朝の漁港を訪れることは、単に珍しい光景を目にする以上の意味を持ちます。それは、私たちが普段口にする食材が、どのような過程を経て食卓に届くのかを肌で感じる貴重な機会であり、「食への感謝」と「自然への敬意」を再認識させてくれる体験なのです。
私たちがいただく魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れず、食材を無駄にすることなく、一尾一尾を大切に扱うこと。これは「滝の川」の料理人が常に心に留めている哲学であり、漁港で目にする光景は、まさにその出発点と言えるでしょう。
また、美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。漁港の活気は、豊かな海があってこそ成り立ちます。持続可能な漁業への支援や海洋環境の保護への意識は、未来にわたり越前の海の恵みを享受するために、非常に大切な視点です。伝統的な漁業技術や調理技術を次世代に継承していくことも、私たちの重要な使命であると「滝の川」は考えています。朝の漁港は、こうした越前海岸の食文化と自然が織りなす「絆」を象徴する場所なのです。
旅の醍醐味の一つは、その土地に住む人々と触れ合うことではないでしょうか。越前海岸の真の魅力は、美しい景色や美味しい食べ物だけでなく、そこに住む人々の温かさにもあります。朝の漁港では、漁師の方々、市場の人々、そして地元の人々が、それぞれの日常を送っています。
観光客が少ない早朝だからこそ、彼らの生活の一部を垣間見ることができ、何気ない会話から、この地域の深い魅力を知ることができるかもしれません。飾らない彼らの人柄や、海と共に生きる日々の厳しさと豊かさ、そして食文化への情熱に触れることで、越前海岸への理解と愛着がより一層深まることでしょう。これは、パッケージ化されたツアーでは決して得られない、心に残る貴重な体験となります。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。朝の漁港の活気は、その季節ごとの恵みが集まる場所であり、越前海岸の「食の物語」が始まる場所です。
「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形で皆様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。朝の漁港で感じた生命の息吹と、そこから厳選された素材が、「滝の川」の料理人の手によって、いかにして「忘れられない食体験」へと昇華されるのか。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、皆様の五感を刺激し、記憶に深く刻まれる「真の美食体験」となるのです。現代社会では、いつでも同じものが手に入る便利さがありますが、越前海岸、そして「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚、一期一会の出会いが待っています。
「滝の川」は、福井御幸店と越前町本店の二店舗で、皆様をお待ちしております。越前海岸で水揚げされた魚介類を中心に独自の視点で仕上げたお任せ料理やお寿司をご用意し、口コミグルメサイトで「かに料理部門 日本一」を獲得するなど、高い評価をいただいております。
この場所で、食通を自認する方も、そうでない方も、ぜひ一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
私たちは、お客様一人ひとりとの時間を大切にし、単に料理を提供するだけでなく、会話を通じてより深い食体験をしていただけるよう心がけています。初めてのお客様にも滝の川の魅力を存分に感じていただけるよう、丁寧なご説明とおもてなしを徹底しています。
「滝の川」は完全予約制とさせていただいておりますが、これはお客様に最高のサービスを提供するため、そして食材を無駄にしないためのこだわりです。事前にご予約いただくことで、その日のお客様の人数や好み、アレルギーなどを把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理をご提供することが可能となり、お客様には慌ただしいことなく、ゆっくりと料理を味わい、贅沢な時間をお過ごしいただけます。
福井御幸店
越前町本店
※新型コロナウイルス感染症対策のため、両店舗ともご予約のみの営業となっております。お電話に出られない可能性もございますので、メールまたはショートメッセージもご活用ください。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、ぜひ「滝の川」で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、心ゆくまでご体験いただきたいと思います。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸、冬の味覚として全国に名を馳せる「越前がに」を筆頭に、四季折々の豊かな海の恵みが息づくこの地で、私たち「滝の川」は、単なる料理店としてではなく、越前の海の真の魅力を伝える場所として、日々研鑽を重ねています。そしてこの度、口コミグルメサイトにて「かに料理部門」で「日本一」を獲得することができました。これもひとえに、皆様の温かいご支援と、そして何よりも、この豊かな海が育んでくれる尊い生命への感謝の念があってこそと、心より御礼申し上げます。
「滝の川」が最も大切にしている理念の一つに、**「食材への感謝と自然への敬意」**があります。私たちがお客様にご提供するすべての魚介類は、海の中で生きていたかけがえのない生命です。その生命をいただくことへの深い感謝の気持ちを決して忘れることなく、そして、その恵みを最大限に活かし、一尾一尾を大切に扱い、無駄にすることのないよう心掛けています。このブログでは、「滝の川」がどのようにして、この「生命への敬意」を日々の料理に込め、お客様に「食」を通じた感動体験を提供しているのか、その深奥にある物語をお話しさせていただきます。
「滝の川」の厨房に立つ者、店でお客様を迎える者、すべてのスタッフが共有する揺るぎない信念があります。それは、**「私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命である」**という事実です。このシンプルな、しかし重い事実は、私たちの食材に対する姿勢の原点にあります。目の前の鮮やかな刺身、香ばしい焼き魚、濃厚な蟹味噌、それらすべてが、命を宿し、海という広大な世界を生き抜いてきた証なのです。
この生命を「いただく」ことへの感謝の気持ちを、私たちは決して忘れません。それは単なる形式的な言葉ではなく、食材一つ一つに向き合う瞬間に、深く心に刻まれるものです。魚の目の輝き、身の張り、えらの色、そして微かな磯の香り——それらすべてが、その魚が確かに生きていた証であり、私たちがその命を享受させていただく喜びと責任を感じさせるのです。だからこそ、私たちは食材を無駄にすることなく、一尾一尾、一切れ一切れを大切に扱うことを徹底しています。最高の状態でお客様に届け、その命の輝きを余すことなく味わっていただくことこそが、私たちにできる最大の敬意であると考えています。
「滝の川」が他の料理店と一線を画すのは、まさにこの**「素材に対する深い理解と敬意」にあります。単に新鮮な魚介類を仕入れて調理する、というレベルに留まりません。私たちは、その魚介類が「どのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのか」**を熟知した上で、その命を最も輝かせる「最適な調理法」を選択しているのです。この「独自の視点」こそが、私たちの料理の真髄です。
私たちが食材への敬意を示す第一歩は、その「仕入れ」にあります。料理長自らが毎朝、夜明け前の活気あふれる漁港へと足を運びます。そこで繰り広げられるのは、まさに五感を総動員した真剣勝負です。
「魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い」
長年の経験と絶え間ない学習によって培われた熟練の「目利き」の技術が、ここで存分に発揮されます。同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差は歴然と存在します。その時々で、**「真に価値のある素材だけ」を、「最高の一匹」**を選び抜く職人の技は、まさに神業と呼べるでしょう。
これは、単に良い魚を仕入れるという以上の意味を持ちます。一尾一尾の魚が持つ個性と生命力を最大限に引き出すための、最初の、そして最も重要なプロセスなのです。市場で料理長が魚に触れ、見つめ、選ぶその姿は、まさに命への真摯な向き合い方を体現しています。
厳選された素材を手にしたら、次はその命の輝きを最大限に引き出す「調理」の段階へと移ります。これは、単に火を通したり、切ったりする作業ではありません。素材が持つ本来の魅力をいかに引き出すかが、調理の真髄です。
「滝の川」では、越前海岸で培われてきた伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
刺身一つへのこだわり
例えば、刺身は一見シンプルな料理に見えますが、その奥深さは計り知れません。魚種によって最適な「切り方、厚さ、角度」が異なります。魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を深く理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用する。これにより、魚本来の旨味や食感を損なうことなく、最高の状態で味わっていただけるのです。これは、魚の生命を無駄なく、そして最も美味しくいただくための、究極の技術と言えるでしょう。
加熱調理の妙
加熱調理においても、素材の特性に合わせた「温度管理、時間調整」を徹底しています。魚介類は非常に繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが味わいに大きな差を生み出します。この微妙なコントロールこそが、プロの技術の真価なのです。素材のポテンシャルを最大限に引き出し、決して焦がすことなく、乾燥させることなく、最適な火入れを行うことで、その生命の恵みを完璧な形で提供することに繋がります。
「滝の川」の**「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません**。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、**「食の物語」**なのです。この「おまかせ」のスタイルは、まさに「食材への感謝」と「生命への敬意」の哲学を具現化したものです。
「おまかせ料理」の最大の魅力は、**「予想がつかないこと」**にあります。その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション。これらすべてが複雑に組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成します。自然がその日に最も与えてくれる恵みを、最高の形で提供する。これは、無理に旬ではないものを揃えるのではなく、自然のサイクルに寄り添い、その時々の命の恵みを最大限に尊重する姿勢の表れです。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されています。味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。すべてが計算され尽くした構成となっており、お客様には、まるで一冊の物語を読み進めるかのような、五感で楽しむ体験を提供します。これは、一つ一つの食材の命を丁寧に繋ぎ合わせ、より大きな感動へと昇華させる試みです。
「おまかせ料理」では、味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるよう細部にわたる配慮がなされています。器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、すべてにおいて季節感が演出されています。春には新緑を思わせる若々しい盛り付けを、夏には涼やかさを感じさせる青い器を、秋には紅葉を連想させる温かみのある色合いを、冬には雪景色を思わせる白を基調とした演出を心がけています。これは、自然の移ろい、ひいてはその恵みをもたらす生命への感謝を、五感を通じてお客様と分かち合うための大切な要素です。
「滝の川」が提唱する**「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスとも言える臨場感**があります。そしてこの体験こそが、「生命への敬意」を最も深く感じられる場の一つと言えるでしょう。
「立ちの握り」では、お客様の目の前で一貫一貫が丁寧に握られます。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。さらに、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行うこともあります。同じネタであっても、お客様によって少しずつ違った仕上がりになることがあるのは、お客様一人ひとりのために、そして目の前のネタとなる「生命」を最高の状態で味わっていただくための、究極のパーソナライズであり、細やかな配慮なのです。
「立ちの握り」の真骨頂は、料理長からその魚の物語を聞くことができる点にあります。「どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか」。こうした背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
「食べることは、単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。すべてがつながった時、真の美食体験となるのです」
この言葉は、「滝の川」の哲学の核心を突いています。目の前の寿司一貫には、それを生み出した海の生命、厳しい自然の中で漁を行う人々の努力、そしてそれを最高の形に昇華させる職人の技術、さらにはお客様がその貴重な時間を割いて味わうという行為、これらすべてが凝縮されています。私たちは、この「物語」を通じて、お客様が単に美味しいものを食べる以上の、生命との対話、そして感謝の念を深める体験をしていただきたいと願っています。
「滝の川」が完全予約制とさせていただいているのは、お客様により良いサービスを提供するためだけでなく、同時に、**「食材を無駄にしない」**という意味も込められています。これは、生命への敬意を示す具体的な行動の一つです。
ご予約をいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に**「最高の状態でお料理をご提供することが可能となります」**。食材を余らせることなく、また不足することなく、必要な分だけを仕入れ、お客様の期待を超える一皿へと昇華させる。これは、限りある命の恵みを最大限に活かすための、私たちの責任です。
予約制にすることで、お客様には慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただけます。このゆとりある空間こそが、お客様が食材の物語に耳を傾け、命の恵みに感謝する心豊かな時間へと繋がると信じています。
「滝の川」の「生命への敬意」は、目の前の食材だけに留まりません。その源である**「自然環境」への配慮**、そして先人たちが培ってきた**「伝統技術の継承」**へと広がります。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。私たちは、持続可能な漁業への支援や、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。未来にわたってこの豊かな海の恵みを享受できるよう、自然との共存を目指す姿勢は、まさに生命の連鎖への深い敬意の表れです。
越前海岸で培われてきた漁業技術、そして調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの技術は、食材を最も効率よく、そして美味しく活かすための知恵の結晶です。私たちは、これらの技術を次世代に継承していくことも、私たちの重要な使命だと考えています。それは、単に技術を受け継ぐだけでなく、その技術に込められた「命への向き合い方」をも伝えていくことに他なりません。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。「滝の川」は、この四季を通じた命の移ろいを、最高の形で皆様にお伝えする橋渡し役でありたいと願っています。
冬の荒波から一転して穏やかな表情を見せる春の海は、新しい生命の息吹に満ち溢れています。若い魚介類が成長し、独特の甘みと柔らかさを持った春限定の味覚が楽しめます。特に、脂が軽やかで身の締まりが良い春の白身魚や、冬の間に蓄えた栄養が甘みに変わる瞬間の春ウニは、まさに春だけの特権です。店内も春らしい装いとなり、窓から見える景色とともに、生命の芽吹きを感じさせるお料理をご提供します。
夏の越前海岸で特筆すべきは、何と言っても天然岩ガキです。この時期の岩ガキは**「ミルクたっぷりプリンプリン状態」**となり、その濃厚で滑らかな食感は、まさに海のミルクと呼ぶにふさわしい逸品です。海のミネラルをたっぷりと含んだ身は、口の中で溶けるような食感を持ち、後味には爽やかな海潮の香りが残ります。夏野菜と海の幸を組み合わせた、暑い季節にぴったりの爽やかなメニューも豊富にご用意しています。
秋の越前海岸は、一年を通じて最も豊かな時期と言えるかもしれません。夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、深い味わいを持つ季節です。特に脂がのり切った秋鯖は絶品で、刺身はもちろん、軽く炙ることで香ばしさが加わり、より一層の美味しさを楽しめます。身の締まりが良く、甘みが強い秋のイカ類も、その透明感のある美しさとともに秋の海からの贈り物です。地元の秋の味覚である松茸などの山の幸との組み合わせも人気です。
そして、越前海岸が最も輝く季節、冬。11月6日の解禁日とともに始まる越前がにシーズンは、まさに「滝の川」の真価が問われる時期でもあります。厳選された越前がにを、その魅力を最大限に引き出す調理法でご提供しております。茹でがに、焼きがに、かに刺し、そしてかに味噌。どの調理法も、蟹本来の甘みと旨味を損なうことなく、むしろそれを際立たせる技術が込められています。
しかし、冬の魅力は越前がにだけではありません。寒ブリ、寒鯛、そして甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ魚介類は、どれも格別の美味しさを持っています。これらの食材を組み合わせた冬の特別コースは、まさに越前海岸の冬を代表する味覚の饗宴となるでしょう。冬の滝の川は、越前がにシーズンの到来とともに一年で最も活気づく時期であり、生命のエネルギーが凝縮された味覚の宝庫となります。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、「滝の川」で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
私たちは、お客様一人ひとりとの時間を大切にし、単に料理を提供するだけでなく、会話を通じてより深い食体験をしていただけるよう心がけています。初めてのお客様には特に丁寧なご説明とおもてなしを、常連のお客様とは家族のような親しさで絆を育んでいます。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸と聞くと、多くの方が冬の味覚の王者「越前がに」を思い浮かべるでしょう。しかし、この豊かな海が育む宝物は蟹だけではありません。四季折々に変化する海の表情とともに、その季節にしか味わえない特別な恵みが、越前の地には深く眠っています。
越前海岸の四季の恵みを最高の状態でお届けする「滝の川」は、単なる料理店ではなく、越前の海が持つ真の魅力を伝える場として日々研鑽を重ねています。そして、この秋に食通たちの舌を唸らせる隠れた主役こそ、**透明感あふれる身と深い甘みを持つ「秋のイカ」**なのです。
観光ガイドブックには決して載ることのない、越前海岸の秋の魅力と、「滝の川」で味わう特別なイカ体験について、その魅力を詳しくお伝えします。
越前海岸の秋は、一年を通じて最も豊かな時期といわれます。夏の間にたっぷりと栄養を蓄えた魚介類が、その身に深い味わいを宿す季節だからです。春の海の幸が持つ清らかさとは異なる、成熟した複雑な旨味が、秋の越前の海には溢れています。
この秋の海の恵みの中でも、特に注目すべきはイカ類です。まさにこの時期のイカは、食通をも唸らせるほどの特別な魅力を秘めています。
「滝の川」がお届けする秋のイカの魅力は、以下の三点に集約されます。
1. 身の締まりの良さ 夏の間に活発に泳ぎ、しっかりと餌を捕食することで、秋のイカの身は引き締まり、心地よい歯ごたえを生み出します。これは、単に新鮮であるだけでなく、イカの成熟度と生命力が成せる業です。
2. 強い甘み 栄養をたっぷりと蓄えた秋のイカは、一口食べればその甘みに驚かされます。口の中でとろけるような甘みは、まさに海の贈り物。この濃厚な甘みこそが、イカ本来の旨味を最大限に引き出し、食通たちを魅了してやまない理由の一つです。
3. 透明感のある美しさ 新鮮な秋のイカは、その身が驚くほど透明です。まるで水晶のように透き通ったその姿は、見た目にも美しく、食欲をそそります。この透明感は、鮮度の証であり、イカが持つ清らかさを象徴しています。まさに「秋の海からの贈り物」と呼ぶにふさわしい逸品なのです。
「滝の川」では、この身の締まりが良く、甘みが強く、そして透明感のある美しい秋のイカを、最高の状態でご提供しています。新鮮なイカの刺身は、そのままで「秋の海の宝石」と呼ぶに相応しい味わいをお約束します。
「滝の川」が他の料理店と一線を画すのは、単に越前海岸で獲れた新鮮な魚介類を提供するだけでなく、素材に対する深い理解と敬意にあります。提供する一品一品には、その素材がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択するという、料理人の魂が込められています。
この「独自の視点」こそが、秋のイカの魅力を最大限に引き出し、食通を唸らせる所以なのです。
最高のイカ、そして最高の海の幸を提供するため、「滝の川」の料理長は、毎朝、自ら市場に足を運びます。単に魚介類が並んでいる中から選ぶのではありません。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い――五感を総動員して、その日最高の、真に価値のある素材だけを選び抜きます。
この目利きの技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われた、まさに職人の技です。同じイカであっても、個体差、季節差、産地差を厳しく見極め、その時々で「最高の一匹」を選び出すことを徹底しています。このこだわりが、お客様の元へ届くイカの質を、圧倒的なレベルで保証しているのです。
選び抜かれた最高のイカを、いかにその魅力を最大限に引き出すか――これこそが調理の真髄です。伝統的な調理法を基本としつつも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れることで、「滝の川」の料理は常に進化を続けています。
特に、イカの刺身においては、その技術の真価が発揮されます。イカの身が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を深く理解した上で、最適な切り方、厚さ、角度が、一切れ一切れに適用されます。これにより、秋のイカが持つ身の締まり、甘み、そして透明感が最大限に引き出され、口に入れた瞬間にその違いが明確に伝わるのです。
また、加熱調理を行う場合でも、イカの繊細な特性に合わせた緻密な温度管理と時間調整が不可欠です。わずかな加熱の違いが、味わいの大きな差を生むことを知り尽くしたプロの技術が、イカのあらゆる可能性を引き出します。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、**「食の物語」**なのです。
秋のイカが最も輝くこの季節には、その日の最高のイカを、料理長が独自のインスピレーションと長年の経験に基づいて、他の旬の素材との調和を考慮しながら献立に組み込みます。前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されます。
味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。すべてが計算され尽くした構成の中で、秋のイカは様々な表情を見せ、そのポテンシャルの高さを余すところなく発揮します。器の選択や盛り付けにおいても、紅葉を連想させる温かみのある色合いなど、秋の季節感が細部にわたって演出されるため、味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて、イカが持つ「秋の物語」を心ゆくまで感じていただけることでしょう。
「滝の川」の「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験を提供します。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスと呼べるほどの臨場感があります。
目の前で一貫一貫が丁寧に握られるイカの握り寿司は、シャリの温度、握りの強さ、ネタ(イカ)との組み合わせ、そしてワサビの量に至るまで、すべてがその瞬間の最適解として調整されます。お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整が行われるため、同じイカの握りでも、お客様によって少しずつ違った、その方のためだけの特別な一貫となることもあります。
そして何よりも、「立ちの握り」では、料理長からそのイカの物語を直接聞くことができます。どこで獲れたイカなのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか――こうした背景を知ることで、目の前の一貫の寿司が、より深い意味を持つものとなります。
食べることは単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る漁師たちの努力、調理する料理人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。これらすべてが深く繋がった時こそ、真の美食体験となるのです。秋のイカの透明感と甘みを堪能しながら、その背景にある物語に耳を傾けることは、まさに五感の全てでイカの生命と秋の海を感じる、至福の瞬間となるでしょう。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の深い意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。この哲学は、食通たちが真に求める価値と深く共鳴します。
口にするイカを含む魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れず、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
また、美味しいイカが獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。さらに、越前海岸で培われてきた漁業技術や調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産であり、これらの技術を次世代に継承していくことも、重要な使命だと考えています。
このような食材への感謝と自然への敬意の姿勢こそが、食通たちの心を深く捉え、「滝の川」の料理を単なる味覚を超えた特別なものにしているのです。
四季折々に異なる表情を見せる越前海岸の恵みを最大限に活かす「滝の川」では、それぞれの季節に特別なメニューをご用意しています。
新緑の季節にふさわしい若々しい食材、山菜と海の幸の組み合わせなど、春ならではの味覚が楽しめます。桜の季節には特別な演出も。
主役は何と言っても「海のミルク」と称される天然岩ガキ。濃厚で滑らかな岩ガキを中心とした特別コースが人気です。
越前がにシーズン到来と共に最も活気づく時期。厳選された越前がにを様々な調理法で味わえる特別コースに加え、寒ブリや寒鯛なども楽しめます。
脂ののった秋鯖と共に、透明感と甘みが際立つイカが主役のメニューが中心となります。地元の秋の味覚である松茸などの山の幸との組み合わせメニューも人気を博し、成熟した海の幸が持つ深い味わいを存分にお楽しみいただけます。
「滝の川」では、お客様一人一人との時間を大切にし、単に料理を提供するだけでなく、会話を通じてより深い食体験をしていただけるよう心がけています。長年通っていただいている常連のお客様とは家族のような親しさで迎え、その方の好みや人生の節目に合わせた特別なメニューをご提案することもあります。初めてのお客様にも、滝の川の魅力を存分に感じていただけるよう、丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。
「滝の川」は完全予約制とさせていただいています。これは、お客様により良いサービスを提供するためだけでなく、食材を無駄にしないという、素材への深い敬意の表れでもあります。
事前にご予約いただくことで、お客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理、特にその日最高の状態の秋のイカを、お客様にご提供することが可能となります。
また、予約制にすることで、お客様には慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な特別な時間を過ごしていただけます。このきめ細やかな配慮と、最高の素材を最高の状態で提供する仕組みこそが、食通が「滝の川」を訪れる理由の一つであり、秋のイカ体験を忘れられないものにするのです。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。
「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形で皆様にお伝えする橋渡し役でありたいと願っています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ「滝の川」で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ――これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となるでしょう。現代社会ではいつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった**「越前の海の宝石たち」、特に透明感と甘みが際立つ秋のイカ**との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、「滝の川」で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸と聞いて多くの方が思い浮かべるのは、冬の味覚の王者「越前がに」でしょう。しかし、この豊かな海が育む宝物は蟹だけではありません。四季折々に変化する海の恵みを最高の形で提供する料理店「滝の川」では、食通をも唸らせる独自の美食体験を提供しています。
特に注目すべきは、従来の寿司の概念を覆す「立ちの握り」という革新的なスタイル。グルメサイトの「かに料理部門」で日本一に輝いた実績を持つ「滝の川」が提供するこの体験は、単なる食事を超えた、まさに目の前で繰り広げられるライブパフォーマンスのような臨場感あふれる新しい世界なのです。
今回は、この「立ちの握り」に込められた職人の技と越前の海の物語を深掘りし、その魅力を余すことなくお伝えします。
「立ちの握り」の最大の特徴は、お客様がカウンター越しに料理長と直接向き合いながら寿司を味わうという独特のスタイルにあります。これは単に美味しい寿司を提供するだけでなく、一貫一貫が生まれる過程をお客様が五感で感じられる「食の劇場」を演出します。
目の前で繰り広げられるのは、料理長の熟練した技の数々。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量——そのすべてが、その瞬間の最適解として調整され、お客様の目の前で一貫一貫、丁寧に握られていきます。この「生」の過程を目撃すること自体が、他では味わえない特別な興奮と期待感をもたらします。
料理長は単に寿司を握るだけではありません。お客様との温かい会話を通じて、その日の気分、好み、体調までを細やかに察知し、握りに微調整を加えるのです。例えば、同じネタであってもお客様によってシャリの量や握りの加減が微妙に調整されることもあります。
これこそが、お客様一人ひとりのためにカスタマイズされる唯一無二の寿司体験。この緻密でパーソナルな対応こそが、「立ちの握り」の真の魅力と言えるでしょう。現代において、これほどまでに個別対応された食体験を受けられる機会は稀有であり、それ自体が貴重な価値を持っています。
「立ちの握り」では、寿司を味わうだけでなく、料理長からその魚の「物語」を聞くことができます。この物語とは、単なる産地説明に留まりません。
といった、その一貫を構成する食材の背景にあるストーリーが語られるのです。
春には、冬の間に栄養を蓄え海水温の上昇とともに甘みが増す「春ウニ」の微妙な変化について。夏には「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と称される天然岩ガキが、清らかな海水でどのように育ったかについて。秋には脂がのりきった「秋鯖」の深い味わいがどのようにして生まれるのか。そして冬には「越前がに」はもちろん、厳しい海が育んだ「寒ブリ」や「寒鯛」といった冬の王者たちの格別の美味しさについて。
これらの物語を聞くことで、一貫の寿司は単なる食べ物ではなく、深い意味を持つものへと昇華されます。
これは「滝の川」が素材に対して抱く「深い理解と敬意」という哲学に通じるものです。単に新鮮な魚介類を仕入れるだけでなく、その魚がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択しています。
この哲学は、毎朝料理長自らが市場に足を運び、五感を総動員してその日最高の素材を厳選するという「仕入れへのこだわり」に如実に表れています。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い。長年の経験と絶え間ない学習によって培われた「目利きの技術」が、その時々で最高の一匹を選び出すことを可能にしているのです。
「調理技術への追求」も徹底されています。刺身一つとっても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なり、その魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、最適な技術を適用しています。
加熱調理においても、素材の特性に合わせた温度管理や時間調整が行われ、わずかな違いが味わいの差を生む繊細な魚介類を、プロの技術で最高の状態に引き出します。
「立ちの握り」で語られる「魚の物語」は、まさにこの「滝の川」の素材への深い理解と、惜しみない努力の結晶なのです。
「滝の川」では、「食べることは単なる栄養摂取ではない」という考えが根底にあります。それは、食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ、これらすべてがつながった時に、真の美食体験となるのだと説いています。
「立ちの握り」は、この「真の美食体験」を最もダイレクトに感じられる場です。料理長の言葉を通じて、目の前の寿司がどのようにして私たちの目の前に現れたのか、その壮大な生命の巡りや人々の営みを知ることができます。
それは、私たちが口にする魚介類が、すべて海の中で生きていた生命であり、その生命をいただくことへの「感謝の気持ち」を新たにする時間でもあります。
また、この体験は単なる味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚、そして聴覚(料理長の声)を通じて季節を感じる演出にも富んでいます。例えば「おまかせ料理」では、器の選択や盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感が演出され、春には新緑を思わせる盛り付け、夏には涼やかさを感じさせる青い器といった工夫が凝らされています。
これは「立ちの握り」においても同様で、その日の旬の素材と相まって、五感で季節の移ろいを深く感じさせてくれるでしょう。
「滝の川」の料理は、まさに「その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、食の物語」なのです。それは「おまかせ料理」にも共通する哲学であり、その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション、これらすべてが組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成します。
前菜から締めに至るまで、味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさが計算し尽くされた構成は、「立ちの握り」の一貫一貫にも通じる、職人の「独自の視点」が光るものです。
「滝の川」が完全予約制を採用していることには、お客様により良いサービスを提供するだけでなく、食材を無駄にしないという持続可能性への配慮も込められています。
予約をいただくことで、お店側は事前にその日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、お客様は常に最高の状態でお料理を享受することが可能となります。
また、予約制はお客様に「特別な時間」をお過ごしいただくための重要な要素です。慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、まさに贅沢な時間を過ごすことができるのです。
特に繁忙期には電話がつながりにくい場合があるため、メールやショートメッセージでの問い合わせも推奨されています。このような配慮も、お客様一人ひとりとの時間を大切にする「滝の川」の姿勢の表れと言えるでしょう。
長年通う「常連様」に対しては、まるで家族のような親しさで迎え入れ、お客様の好みや体調、人生の節目節目を共有しながら、それに合わせた特別なメニューを提案することもあります。
初めて訪れるお客様に対しても、不安や疑問を感じることなく、リラックスして食事を楽しめるよう、特に丁寧な説明ともてなしを心がけています。このような「お客様との特別な時間」を創出するための細やかな配慮が、予約制によって実現されているのです。
福井県越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。
「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を最高の形で私たちに伝えてくれる「橋渡し役」でありたいと願っています。観光ガイドブックには決して載ることのない「越前の海に息づく本物の味覚」、そして「隠れた魅力」を、ぜひ「滝の川」で体験していただきたいと思います。
「立ちの握り」の一貫一貫に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ——これらすべてが組み合わさって、あなたの心に深く刻まれる「忘れられない食体験」となるでしょう。
現代社会において、いつでも同じものが手に入る便利さがある一方で、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この「貴重さ」こそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、「素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間」を、ぜひ「滝の川」で存分にお楽しみください。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
「滝の川」の「立ちの握り」は、単なる寿司を超えた、五感で楽しむ総合芸術作品のような体験です。料理長との直接対話、素材への深い理解と敬意、完全予約制による特別な時間の創出——これらすべてが組み合わさって、唯一無二の美食体験を生み出しています。
越前海岸の豊かな海の恵みと、それを最高の形で提供する職人の技術。この両者が出会うことで生まれる奇跡の瞬間を、ぜひ「滝の川」で体験してください。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸といえば、多くの人が冬の風物詩である「越前がに」を思い浮かべることでしょう。しかし、この豊かな海が育む宝物は、蟹だけにとどまりません。四季を通じて変化する海の表情とともに、それぞれの季節にしか味わえない特別な恵みが、この地には眠っているのです。
私たち「滝の川」は、越前海岸の四季折々の恵みを最高の状態でお客様にお届けすることを使命としています。単なる料理店としてではなく、越前の海が持つ真の魅力を伝える場として、日々研鑽を重ねています。
本日は、観光ガイドブックには決して載ることのない越前海岸の隠れた魅力、そして私たちがその真価を最大限に引き出す「おまかせ料理」に込められた「食の物語」について、心を込めてお話しさせていただきます。
滝の川の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、唯一無二の「食の物語」なのです。
滝の川が他の料理店と一線を画すのは、素材に対する深い理解と敬意にあります。単に新鮮な魚介類を仕入れて調理するのではなく、その魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択しています。この独自の視点こそが、お客様に忘れられない美食体験をお届けする根幹をなしているのです。
私たちの料理の物語は、毎朝の仕入れから始まります。料理長自らが早朝の越前海岸の漁港に足を運び、活気に満ち溢れる市場でその日最高の素材を厳選します。漁師たちが夜明け前から海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が、次々と水揚げされる光景は、まさに圧巻です。
ここで重要になるのが、料理長の「目利きの技術」です。魚の目の輝き、身の張り、鰓(えら)の色、そして匂い——これらすべてを五感を総動員して確認し、真に価値のある素材だけを選び抜きます。
同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差は大きく異なります。長年の経験と絶え間ない学習によって培われたこの技術は、その時々で最高の一匹を選び出す、まさに職人の技と言えるでしょう。この徹底した素材へのこだわりが、「おまかせ料理」の基盤を築いているのです。
選び抜かれた最高の素材は、料理長の熟練した調理技術によって、その魅力を最大限に引き出されます。私たちは伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
例えば、刺身一つをとっても、その魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を深く理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用することで、口に入れた瞬間にその魚本来の旨味と食感が最大限に広がるよう計算されています。
また、加熱調理においても、素材の特性に合わせた繊細な温度管理と時間調整が不可欠です。魚介類は非常にデリケートな食材であり、わずかな加熱の違いが味わいに大きな差を生み出します。この微妙なコントロールこそが、プロの技術の真価であり、お客様に最高の状態で料理を提供するための妥協なき追求なのです。
「おまかせ料理」の最大の魅力は、その日ごとに異なる、予想がつかない特別な組み合わせにあります。お客様が来店されるその日、福井県越前海岸の海が私たちに何を授けてくれるのか、その日の漁獲状況や素材の状態によって、献立は刻々と変化します。
その日の仕入れ状況、越前海岸の四季の移ろい、お客様の好みやアレルギー、そして何よりも料理長のインスピレーション。これらすべてが複雑に組み合わさって、その日限り、そのお客様のためだけの特別なコースが完成します。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が緻密に計算され、前の料理との調和を考慮して構成されています。味の濃淡、食感の変化、温度の緩急、そして見た目の美しさ。これらすべてが完璧にデザインされ、お客様の五感を刺激し、料理の物語を豊かなものへと導きます。
一度として同じ体験はない、まさに一期一会の美食体験がここにはあります。
「おまかせ料理」では、味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるよう、細部にわたる配慮がなされています。器の選択一つにしても、盛り付けの方法、料理に添えられる飾り物に至るまで、その季節の情景が表現されます。
春には新緑を思わせる若々しい盛り付けで生命の息吹を表現し、夏には涼やかさを感じさせる青い器で海辺の清涼感を演出します。秋には紅葉を連想させる温かみのある色合いで収穫の喜びを表現し、冬には雪景色を思わせる白を基調とした演出で、凛とした空気感の中にも温かみを感じていただけます。
このような演出は、料理をより深く味わうための大切な要素であり、お客様の心に残る体験を創り出します。
「おまかせ料理」の物語を彩る主役は、越前海岸が育む四季折々の豊かな恵みです。
春の越前海岸は、冬の荒波から一転して穏やかな表情を見せ始めます。この時期の海は、まさに新しい生命の息吹に満ち溢れています。若々しい魚介類が成長し、冬の間に蓄えた栄養が、独特の甘みと柔らかさを持った春限定の味覚として私たちを魅了します。
特に注目していただきたいのは、春の白身魚です。脂がまだ軽やかで、身の締まりも程よく、繊細で上品な味わいが特徴的です。この時期の魚は、まさに海の「新緑」とも言える清々しさを持っています。
また、春ウニの登場も見逃せません。冬の間にたっぷりと蓄えられた栄養分が、春の海水温上昇とともに甘みに変わる瞬間を捉えて提供される春ウニは、とろけるような口どけと濃厚な甘みが特徴で、まさに春だけの特権と言えるでしょう。滝の川では、山菜と海の幸の組み合わせなど、この季節ならではの味覚をお楽しみいただけます。
夏の越前海岸で特筆すべきは、何と言っても天然岩ガキです。この時期の岩ガキは「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と形容されるほど、その身は濃厚でクリーミー、そして滑らかな食感を持ち、「海のミルク」と呼ぶにふさわしい逸品となります。
滝の川で提供する天然岩ガキは、越前海岸の清らかな海水で育った選りすぐりの品質を誇ります。一つ一つを丁寧に選別し、最適な状態で提供することで、「間違いのない信頼の岩牡蠣」として多くのお客様からご好評をいただいております。
海のミネラルをたっぷりと含んだ身は、口の中で溶けるような食感を持ち、後味には爽やかな海潮の香りが長く残ります。生で味わうのはもちろんのこと、軽く火を通した調理法でも、その魅力を存分に引き出すことができます。夏の暑さを忘れさせてくれる、清涼感あふれる岩ガキこそ、夏の越前海岸が誇る最高の贈り物です。
秋の越前海岸は、一年を通じて最も豊かな時期と言えるかもしれません。夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、深い味わいを持ち、旨味を増す季節です。この時期の海の幸は、春の清らかさとは異なる、成熟した複雑な旨味を持っています。
特に秋鯖(あきさば)は絶品です。脂がのり切った秋鯖は、刺身でそのとろけるような食感を味わうのはもちろん、軽く炙ることで香ばしさが加わり、より一層の美味しさを楽しめます。滝の川では、この秋鯖を使った特別な料理を季節限定でご提供しており、長年の常連のお客様にも毎年楽しみにしていただいております。
また、秋のイカ類も見逃せません。身の締まりが良く、噛むほどに甘みが広がるこの時期のイカは、その透明感のある美しさも魅力の一つです。新鮮なイカの刺身は、まさに秋の海からの贈り物と言えるでしょう。地元の秋の味覚である松茸などの山の幸との組み合わせメニューも人気です。
そして、冬。越前海岸が最も輝き、その真価が問われる季節の到来です。11月6日の解禁日とともに始まる越前がにシーズンは、まさに越前海岸の代名詞。滝の川は、かに料理部門でグルメサイトのグルメアワード日本一を獲得した実績も持ちます。
滝の川では、厳選された越前がにを、その魅力を最大限に引き出す調理法でご提供しております。茹でがに、焼きがに、かに刺し、そしてかに味噌——どの調理法も、蟹本来の甘みと旨味を損なうことなく、むしろそれを際立たせる料理人の高度な技術が込められています。
しかし、冬の越前海岸の魅力は越前がにだけではありません。寒ブリ、寒鯛、そしてとろけるような甘みが特徴の甘エビなど、冬の厳しい日本海が育んだ魚介類は、どれも格別の美味しさを持っています。これらの選りすぐりの食材を贅沢に組み合わせた冬の特別コースは、まさに越前海岸の冬を代表する味覚の饗宴となります。
滝の川は、越前海岸の旬の恵みを「おまかせ料理」で提供するだけでなく、「立ちの握り」という、従来の寿司の概念を超えた新しい体験も提供しています。これは、「おまかせ料理」と同様に、食材への深い敬意と職人の技が凝縮された、もう一つの「食の物語」です。
カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスとも言える臨場感があります。目の前で一貫一貫が丁寧に握られるその光景は、お客様にとって忘れられない時間となるでしょう。
「立ちの握り」では、シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量に至るまで、すべてがその瞬間の最適解として調整されます。料理長は、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行います。同じネタであっても、お客様によって少しずつ違った仕上がりになることがあるのです。
「立ちの握り」のもう一つの醍醐味は、料理長からその魚の物語を直接聞くことができる点です。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか——そうした背景を知ることで、目の前の一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
食べることは、単なる栄養摂取に留まりません。その食材がかつて海の中で生きていた生命、それを捕る人々の努力、調理する人の類まれなる技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。これらすべてが繋がり、一つになった時、真の美食体験となるのです。
滝の川での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の深い意味を持っています。それは、自然の恵みに対する深い感謝の気持ちを新たにし、四季の移ろいを五感で感じ、そして職人の技に心から敬意を払う、心豊かな時間なのです。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた尊い生命です。私たちは、その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾、一切れ一切れを大切に扱っています。これが、滝の川の料理の根本にある倫理です。
美味しい魚介類が未来永劫獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。滝の川では、持続可能な漁業への支援、そして豊かな海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
また、越前海岸で何世代にもわたって培われてきた漁業技術や、繊細な調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの伝統技術を次世代へと継承していくことも、私たちの重要な使命であると考えています。
滝の川では、お客様一人一人との時間を何よりも大切にしています。単に料理を提供するだけでなく、お客様との会話を通じて、より深く、パーソナルな食体験をしていただけるよう心がけています。
長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしています。お客様の好みや体調の変化、人生の節目節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。
初めてお越しいただくお客様には、滝の川の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。不安や疑問を感じることなく、心からリラックスしてお食事をお楽しみいただけるよう、細やかな配慮を怠りません。
滝の川が完全予約制とさせていただいているのには、深い意味があります。これは、お客様により良いサービスを提供するためであると同時に、尊い食材を無駄にしないという私たちの理念にも繋がっています。
ご予約をいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に詳細に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態で、お客様一人一人に寄り添ったお料理をご提供することが可能となります。また、予約制にすることで、お客様には慌ただしく食事をすることなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、まさに「特別な時間」をお過ごしいただけるのです。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知り尽くすことはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。
滝の川は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形で皆様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えております。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の海の魅力を、ぜひ「滝の川」で体験してください。
一品一品に込められた料理人の深い想い、厳選された素材が持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、お客様にとって忘れられない、感動的な食体験となるでしょう。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さが当たり前ですが、滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値であると私たちは信じています。
食通を自認する方も、そうでない方も、ぜひ一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、「滝の川」で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸と聞いて、多くの方がまず思い浮かべるのは、冬の味覚の王者である「越前がに」ではないでしょうか。しかし、この豊かな海が育む海の恵みは、蟹だけにとどまりません。四季折々に変化する海の表情とともに、その季節にしか味わえない特別な味覚が越前海岸には眠っています。
今回ご紹介するのは、口コミグルメサイトの「グルメアワード」かに料理部門で日本一を獲得した実績を持つ「滝の川」が提供する、秋の特別な逸品、**脂の乗った「秋鯖」**の魅力です。
越前海岸の秋は、まさに一年で最も海が豊かになる時期と言えるでしょう。夏の間にたっぷりと栄養を蓄えた魚介類が、深みのある味わいへと成熟します。この時期の海の幸は、春の清らかな味わいとは異なり、より複雑で奥深い旨味を携えているのが特徴です。
そんな秋の越前海岸が誇る味覚の中でも、特に注目すべきは「秋鯖」です。
「滝の川」がご提供する秋鯖は、まさに**「絶品」の一言に尽きます。夏の間に豊富な栄養を蓄え、脂がのり切った秋鯖は、そのままでも素晴らしい味わいですが、新鮮な刺身**として口にすれば、とろけるような舌触りと濃厚な旨味が広がります。
さらに、「滝の川」では、この秋鯖を軽く炙ることで、香ばしさを加え、一層の美味しさを引き出します。炙ることで引き立つ香りと、凝縮された脂の旨味が絶妙に調和し、至福のひとときを演出してくれるでしょう。
この秋鯖を使った特別な料理は、まさに季節限定の逸品として、毎年多くのお客様にご好評をいただいております。特に、長年にわたり当店に通ってくださる常連のお客様からは、「毎年この時期が楽しみだ」というお声を多数いただいており、秋の「滝の川」を象徴する味覚の一つとなっています。
秋の魅力は秋鯖だけではありません。身が締まり、甘みが強いイカ類もこの時期の海の贈り物です。その透明感あふれる美しさもまた、秋の食卓を彩る魅力の一つと言えるでしょう。
「滝の川」が提供する料理が他店と一線を画すのは、単に新鮮な魚介類を仕入れるだけでなく、素材に対する深い理解と限りない敬意にあります。
「滝の川」では、毎朝、料理長自らが市場へ足を運び、その日最高の素材を厳選しています。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い。これら五感を総動員し、真に価値のある素材だけを選び抜くのです。
同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の「一匹」を選び出すこの目利きの技術は、長年の経験と絶え間ない研鑽によって培われた、まさに職人の技に他なりません。
選び抜かれた最高の素材を、いかにその魅力を最大限に引き出すか。これこそが調理の真髄です。「滝の川」では、伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
例えば、秋鯖の刺身一つをとっても、魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を熟知した上で、最適な切り方、厚さ、角度を調整し、一切れ一切れに最適な技術が適用されます。
加熱調理においても、魚介類という繊細な食材の特性に合わせ、わずかな加熱の違いが味わいに大きな差を生むことを理解し、精緻な温度管理と時間調整を行っています。この微妙なコントロールこそが、プロの技術の真価であり、「滝の川」の料理がなぜこれほどまでに感動を与えるのかという理由なのです。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡ぎ出される、**「食の物語」**そのものです。
「おまかせ料理」の最大の魅力は、その日ごとに内容が変わり、予想がつかない点にあります。その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション。これらすべてが組み合わさることで、その日限りの特別なコースが完成するのです。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されています。味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。すべてが計算され尽くした構成で、お客様を食の世界へと誘います。
さらに、「おまかせ料理」では、味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通して季節を感じていただけるよう、細部にわたる演出が施されています。器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択に至るまで、秋であれば紅葉を連想させる温かみのある色合いを意識するなど、季節感が表現されます。秋鯖をいただく際も、器や盛り付けから秋の情景が感じられ、より一層その味わいを深めることでしょう。
「滝の川」が提案する「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた、新しい食体験を提供します。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスと呼べるほどの臨場感に満ちています。
目の前で一貫一貫丁寧に握られる寿司は、シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量まで、その瞬間の最適解として調整されます。お客様との会話を通じて、好みや体調、その日の気分に合わせて微調整が加えられるため、同じ秋鯖の握りであっても、お客様ごとに少しずつ違った仕上がりになることもあります。これこそが、「立ちの握り」の真の魅力であり、お客様一人ひとりに寄り添ったおもてなしの心です。
また、「立ちの握り」では、料理長からその魚の「物語」を聞くことができます。例えば、その秋鯖がどこで獲れたのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか、といった背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
食は単なる栄養摂取ではなく、食材の生命、それを獲る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ、すべてがつながった時にこそ、真の美食体験が生まれるのです。
「滝の川」での食事の前後には、ぜひ越前海岸の隠れた魅力スポットも併せてお楽しみください。秋鯖を堪能した後に訪れることで、食の体験がさらに豊かなものとなるでしょう。
早朝の越前海岸の漁港は、活気に満ち溢れています。漁師たちが夜明け前から海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が、次々と水揚げされる光景はまさに圧巻です。実際に「滝の川」の料理長も、この時間帯に市場を訪れて最高の素材を選び抜いています。秋の漁港では、脂の乗った鯖や甘みの強いイカなど、季節の恵みが豊富に水揚げされる様子を目にすることができるでしょう。
夕方の越前海岸は、また一味違った美しさを見せてくれます。日本海に沈む夕日は息をのむほど美しく、その光景を眺めながら散歩することで、心が洗われるような体験ができるでしょう。秋の澄んだ空気の中で眺める夕日は、格別の感動を与えてくれます。
越前海岸の真の魅力は、そこに住む人々の温かさにもあります。漁師の方々、市場の人々、そして地元の住民の皆さん。彼らとの何気ない会話から、この地域の深い魅力を知ることができるでしょう。地元の人だからこそ知る、秋の越前海岸の旬の情報やおすすめの過ごし方を聞いてみるのも良いかもしれません。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持っています。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにすることであり、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。
「滝の川」では、私たちが口にする魚介類が、すべて海の中で生きていた生命であることを忘れることなく、その生命をいただくことへの感謝の気持ちを持ち続けています。そのため、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠であるという認識から、持続可能な漁業への支援や、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。また、越前海岸で培われてきた漁業技術、調理技術は、先人たちから受け継がれてきた貴重な文化遺産であり、これらの技術を次世代に継承していくことも、「滝の川」の重要な使命だと考えています。
秋鯖を味わうことは、越前の海の恵みと、それを支える人々の営みに思いを馳せる機会ともなるでしょう。
「滝の川」は、秋鯖が旬を迎える秋はもちろんのこと、四季を通じて越前海岸の恵みを最大限に引き出した料理を提供しています。
冬の荒波から穏やかな表情を見せ始める春の海では、新たな生命の息吹に満ちた若い魚介類が旬を迎えます。脂が軽やかで身が締まった春の白身魚や、冬の間に栄養を蓄え、海水温の上昇とともに甘みが増す「春ウニ」など、清々しい海の幸が楽しめます。店内も春らしい装いとなり、新緑の季節にふさわしい若々しい食材を中心としたメニューが提供されます。
夏の主役は、何と言っても「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と称される天然岩ガキです。濃厚で滑らかな食感は「海のミルク」と称され、清らかな海水で育った選りすぐりの品質のものが「間違いのない信頼の岩牡蠣」として提供され、多くのお客様から好評を博しています。岩ガキを中心とした特別コースや、夏野菜と海の幸を組み合わせた爽やかなメニューも豊富に用意され、夏の暑さを忘れさせてくれます。
そして、11月6日の解禁日とともに始まる「越前がに」シーズンは、越前海岸が最も輝く季節です。厳選された越前がにを、茹で、焼き、刺身、かに味噌など、その魅力を最大限に引き出す調理法で提供する特別コースが用意されます。越前がにだけでなく、寒ブリ、寒鯛、甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ格別の美味しさを持つ魚介類も堪能でき、まさに越前海岸の冬を代表する味覚の饗宴を楽しむことができます。
「滝の川」では、お客様一人ひとりとの時間を何よりも大切にしています。単に料理を提供するだけでなく、お客様との会話を通じて、より深い食体験をしていただけるよう心を砕いています。
長年ご愛顧いただいている常連のお客様に対しては、まるで家族のような親しさでお迎えし、お客様の好みや体調の変化、人生の節目節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。
初めてお越しいただくお客様には、滝の川の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけ、不安や疑問を感じることなく、心からリラックスしてお食事を楽しんでいただけるよう配慮しています。
「滝の川」は、**新型コロナウイルス感染症対策のため、現在「完全予約制」**とさせていただいております。これは、お客様により良いサービスを提供するためであると同時に、食材を無駄にしないという意味も込められています。
事前にご予約をいただくことで、お客様の人数、好み、アレルギーなどを把握し、最適な食材の準備と調理を行うことが可能となり、常に最高の状態でお料理をご提供することができます。また、予約制にすることで、お客様には慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただけるのです。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みが存在します。
「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする「橋渡し役」でありたいと願っています。観光ガイドブックには決して載ることのない、本当の越前の魅力を、ぜひ「滝の川」で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさることで、忘れられない食体験となるでしょう。
現代社会では、いつでも同じものが手軽に食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この「貴重さ」こそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、「滝の川」で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸――多くの方がこの地名を聞くと、冬の味覚である「越前がに」を思い浮かべるかもしれません。しかし、この豊かな海が育む宝物は蟹だけではありません。四季を通じて表情を変える越前海岸は、それぞれの季節にしか味わえない特別な恵みを秘めています。
特に、秋の越前海岸は、一年を通じて最も豊かな時期と言えるでしょう。夏の間たっぷりと栄養を蓄えた魚介類が、深い味わいを持ち、成熟した複雑な旨味を織りなす季節だからです。
私たち「滝の川」は、越前海岸の四季折々の恵みを、最高の状態でお客様にお届けすることを使命としています。単なる料理店としてではなく、越前の海が持つ真の魅力を伝える場として、日々研鑽を重ねております。本日は、観光ガイドブックには決して載ることのない、秋の越前海岸の隠れた魅力と、それを味わう特別な時間について、心を込めてお話しさせていただきます。
春の海は新しい生命の息吹に満ち、若い魚介類が成長し、独特の甘みと柔らかさを持つ繊細な味わいが特徴です。夏には、天然岩ガキが「海のミルク」と称される濃厚な味わいを提供します。そして秋は、これらの季節を経て、魚介類が十分に栄養を蓄え、最も脂が乗り、身が引き締まる「成熟」の時を迎えます。
この時期の海の幸は、春の清らかさとは異なる、奥深く複雑な旨味を持っています。夏の間、豊富なプランクトンや小魚を食べて育った魚たちは、身にたっぷりと旨味成分を蓄積し、脂の質も向上します。まさに、自然のサイクルが織りなす恵みの極致が、この秋の越前海岸にはあるのです。
夏の間にたっぷりと栄養を蓄え、丸々と太った秋鯖は「絶品」の一言に尽きます。脂がのり切ったその身は、刺身で味わえばとろけるような食感と濃厚な旨味が口いっぱいに広がり、秋鯖の真髄を体験できます。
軽く炙ることで、香ばしさが加わり、生のままと異なる一層の美味しさを楽しむことができます。私たち「滝の川」では、この秋鯖を使った特別な料理を季節限定でご提供しており、長年お越しいただいている常連のお客様にも、毎年この時期を心待ちにしていただいております。秋鯖の深い旨味と香ばしさは、まさに秋の味覚の代表格と言えるでしょう。
秋は、イカ類もまた旬を迎えます。身の締まりが良く、口に含んだ瞬間に広がる強い甘みが特徴です。その透明感のある美しい身は、見た目にも食欲をそそります。
新鮮なイカの刺身は、コリコリとした食感の後に、とろけるような甘みが続き、まさに秋の海からの贈り物と言えるでしょう。また、煮付けや天ぷらなど、様々な調理法でその魅力を存分に引き出すことができます。
これらの秋の海の幸は、冬の越前がにに先駆けて、越前海岸の豊かな海の恵みを存分に感じさせてくれる逸品です。
「滝の川」が他の料理店と一線を画すのは、素材に対する深い理解と敬意にあります。単に新鮮な魚介類を仕入れて調理するのではなく、その魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択しています。
この「独自の視点」こそが、お客様に忘れられない食体験を提供する基盤となっています。
毎朝、料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選しています。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い。これらの要素を五感を総動員して見極め、真に価値のある素材だけを選び抜きます。
この目利きの技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものです。同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術は、まさに職人の技と呼ぶにふさわしいものです。
秋の魚介についても同様で、脂の乗り具合や身の締まり具合など、細部にわたる見極めが、お客様に提供する一皿の質を決定づけます。
選び抜いた素材を、いかにその魅力を最大限に引き出すかが調理の真髄です。私たち「滝の川」では、伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
例えば、刺身一つを取っても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。その魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用しています。
秋鯖の刺身を切る際も、脂の乗り具合を見極め、口の中でとろけるような舌触りを実現するために、最適な厚さと角度で丁寧に包丁を入れています。
また、加熱調理においても、素材の特性に合わせた緻密な温度管理、時間調整を行っています。魚介類は繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生みます。この微妙なコントロールこそが、プロの技術の真価であり、秋の魚介の持つ複雑な旨味を最大限に引き出すための鍵となります。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、食の物語なのです。秋の「おまかせ料理」では、この季節ならではの豊かな海の恵みが主役となります。
おまかせ料理の魅力は、予想がつかないことにあります。その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション。これらすべてが組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成します。
秋の「おまかせ料理」では、脂の乗った秋鯖や甘みの強いイカ類を中心に、その日の最高の旬の魚介が組み合わせられます。前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されています。
味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。すべてが計算され尽くした構成となっており、秋の深い旨味を様々な形でご堪能いただけます。
おまかせ料理では、味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるよう配慮しています。器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感を演出しています。
秋の「おまかせ料理」では、紅葉を連想させる温かみのある色合いの器や、秋の収穫を思わせる落ち着いた盛り付けを心がけています。また、地元の秋の味覚である松茸などの山の幸との組み合わせメニューも人気で、海の恵みと山の恵みが織りなす豊かなハーモニーをお楽しみいただけます。
店内も秋らしい装飾が施され、窓から見える景色と相まって、食事とともに季節の移ろいを五感で感じていただけます。
「滝の川」の「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスとも言える臨場感があります。
立ちの握りでは、お客様の目の前で一貫一貫が丁寧に握られます。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
秋の旬の魚である秋鯖やイカの握りについても、その日の身質や脂の乗り具合に合わせて、シャリの合わせ方や握り具合を微調整します。また、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行います。
同じネタであっても、お客様によって少しずつ違った仕上がりになることもあります。これこそが、立ちの握りの真の魅力であり、お客様一人ひとりに合わせたパーソナルな美食体験を提供します。
立ちの握りでは、料理長からその魚の物語を聞くことができます。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。こうした背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
秋のイカの握りであれば、どの漁師が、どのような漁法で、いつ水揚げしたイカなのか、なぜこの季節のイカが甘みが強いのか、といった話を聞きながら味わうことで、単に美味しいだけでなく、食材への感謝と越前の海の豊かさを深く感じることができます。
食べることは、単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。すべてがつながった時、真の美食体験となるのです。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。秋の豊かな収穫も、海の生命の営みがあってこそ成り立ちます。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。私たち「滝の川」は、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。未来の世代も越前海岸の豊かな恵みを享受できるよう、環境への配慮を忘れません。
越前海岸で培われてきた漁業技術、調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの技術を次世代に継承していくことも、私たちの重要な使命だと考えています。秋の魚介を美味しくいただくための知恵や技術も、その一部として大切にしています。
「滝の川」では、お客様一人一人との時間を大切にしています。単に料理を提供するだけでなく、お客様との会話を通じて、より深い食体験をしていただけるよう心がけています。
長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしています。お客様の好みや体調の変化、人生の節目節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。秋の味覚を毎年楽しみにされている常連様も多くいらっしゃいます。
初めてお越しいただくお客様には、「滝の川」の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。不安や疑問を感じることなく、リラックスしてお食事をお楽しみいただけるよう配慮しています。越前海岸の秋の魅力を初めて体験される方にも、最高の思い出となるよう努めます。
「滝の川」は完全予約制とさせていただいております。これは、お客様により良いサービスを提供するためでもありますが、同時に食材を無駄にしないという意味も持ち合わせています。
最高の状態での提供
予約をいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理をご提供することが可能となります。特に秋の旬の魚介は、その鮮度や状態が味わいを大きく左右するため、この準備は不可欠です。
特別な時間の創出
予約制にすることで、お客様には特別な時間をお過ごしいただけます。慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただけるのです。秋の越前海岸の恵みを心ゆくまで堪能していただくために、このゆとりある時間を提供いたします。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。
「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ「滝の川」で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、特に秋の深まる時期に「滝の川」で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸――この地名を聞いて、多くの方が冬の味覚の王者「越前がに」を思い浮かべることでしょう。しかし、この豊かな海が育む宝物は、冬だけではありません。日本海に面した越前海岸は、四季折々の表情を見せ、それぞれの季節にしか味わえない特別な恵みを私たちに届けてくれます。その中でも、夏の越前海岸が誇る至宝こそが、他ならぬ**「天然岩ガキ」**です。
越前海岸の魅力を五感で伝える料理店「滝の川」は、口コミグルメサイトにて「かに料理部門」の日本一を獲得するほどの高い評価を受けている名店です。単なる料理店に留まらず、越前の海の真の魅力を伝えることを使命とし、日々研鑽を重ねています。彼らが提供する料理は、越前海岸で水揚げされた魚介類を中心に、独自の視点で昇華された**「おまかせ料理」やお寿司。その中でも、夏に多くの食通がこぞって求める逸品が、まさに「滝の川」の「間違いのない信頼の岩牡蠣」**なのです。
夏の越前海岸で特筆すべきは、紛れもなく**「天然岩ガキ」に他なりません。この時期の岩ガキは、まさに海の恵みが凝縮されたかのような「ミルクたっぷりプリンプリン状態」。口に入れた瞬間に広がる濃厚で滑らかな食感は、まさに「海のミルク」**と呼ぶにふさわしい逸品であり、その言葉通りの感動を与えてくれます。
「滝の川」が自信を持ってお客様に提供する天然岩ガキは、越前海岸の清らかな海水で育った、まさに**「選りすぐりの品質」**を誇ります。海のミネラルをたっぷりと含んだその身は、口の中でとろけるような官能的な食感を持ち、後味には爽やかな海潮の香りが長く残ります。生でその濃厚な味わいを堪能するのはもちろんのこと、軽く火を通した調理法でも、また違った岩ガキの魅力を最大限に引き出すことが可能です。夏の暑さを忘れさせてくれる、清涼感あふれるこの岩ガキこそ、夏の越前海岸が誇る最高の贈り物であり、「滝の川」の夏の主役なのです。
越前海岸の天然岩ガキが特に優れている理由は、この海域の特殊な環境にあります。日本海の豊富な栄養分と適度な水温、そして岩場の複雑な地形が生み出す海流の変化。これらの自然条件が絶妙に組み合わさることで、岩ガキは他の産地では決して得られない独特の旨味を蓄積していきます。越前海岸の岩ガキは、身の締まり具合と濃厚さのバランスが絶妙で、一度味わった方は必ず虜になってしまう、まさに「一度食べたら忘れられない味」なのです。
では、「滝の川」の岩ガキが、なぜこれほどまでに**「間違いのない信頼」を得て、多くのお客様からご好評をいただいているのでしょうか。それは、彼らが掲げる「素材への深い理解と敬意」という独自の視点に他なりません。単に新鮮な魚介を仕入れ、調理するだけではない、その根底にある哲学と、それを具現化する職人の技**に秘密があります。
「滝の川」の素材へのこだわりは、毎朝の仕入れから始まります。料理長自らが早朝の越前海岸の漁港に足を運び、その日最高と判断した素材だけを厳選して仕入れているのです。活気に満ち溢れた漁港で、漁師たちが夜明け前から海に出て獲ってきた新鮮な魚介が次々と水揚げされる光景は圧巻であり、その中で料理長は真剣な眼差しで素材を選びます。
選定の基準は多岐にわたります。魚の目の輝き、身の張り、鰓(えら)の色、そして匂い――これら全てを、長年の経験と研ぎ澄まされた五感を総動員して見極め、真に価値のある素材だけを選び抜く。この**「目利き」の技術は、同じ魚種であっても個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す、まさに「職人の技」の結晶**と言えるでしょう。絶え間ない学習と経験によって培われた、まさにプロフェッショナルならではの感覚です。
この妥協なき仕入れの姿勢は、岩ガキにおいても全く変わりません。越前海岸で獲れた数多の天然岩ガキの中から、最も身入りが良く、最も濃厚な**「ミルクたっぷりプリンプリン状態」**の個体を、一つ一つ丁寧に選別しているのです。その一つ一つが、越前の海の恵みを最大限に享受し、最高の状態にあることを保証するための、惜しみない努力の賜物であり、これこそが「間違いのない信頼」の基盤となっています。
岩ガキの選別には特に高度な技術が必要とされます。殻の厚み、重量感、そして殻を軽く叩いた時の音。これらの微細な違いを感じ取り、中身の状態を正確に判断する技術は、まさに長年の経験がなければ身につけることのできない職人技です。「滝の川」の料理長は、この選別技術を極限まで高め、お客様に最高品質の岩ガキだけをお届けすることを可能にしています。
選び抜かれた最高の素材も、調理の技術が伴わなければその真価を十分に発揮することはありません。**「滝の川」**では、伝統的な調理法を基本としつつも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。魚介類は非常に繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生み出します。この微妙なコントロールこそが、プロの技術の真価であり、岩ガキの濃厚な旨味や滑らかな食感を余すことなくお客様に届けるために不可欠な要素なのです。
天然岩ガキを**「生」で提供する場合も、ただ単に殻を開けて出すのではありません。最高の鮮度を保ち、口に入れた瞬間に至福を感じさせるための最適な温度管理、そして盛り付けに至るまで、細部にわたる配慮がなされています。また、「軽く火を通した調理法」**でもその魅力を引き出せると言及されているように、岩ガキの特性を熟知しているからこそ可能な、様々な調理法でその奥深い魅力を引き出し、お客様に新たな発見を提供しています。
岩ガキの調理において特に重要なのは、その繊細な食感を損なわないことです。「滝の川」では、岩ガキ本来の持つクリーミーな食感と濃厚な旨味を最大限に活かすため、調理時間や火加減を一秒単位で調整します。また、岩ガキと相性の良い食材との組み合わせや、季節感を演出する盛り付けなど、総合的な美食体験を提供するための工夫が随所に施されています。
「滝の川」は、単に料理を提供する場ではなく、「越前の海の物語を伝える場」であると同時に、「お客様との特別な時間を大切にする場」でもあります。完全予約制を採用しているのも、お客様一人一人に最高のサービスを提供するためであり、同時に食材を無駄にしないという意味も含まれています。事前に人数や好み、アレルギーなどを把握することで、最適な食材の準備と調理を可能にし、常に最高の状態でお料理をご提供することが約束されるのです。
この予約制は、天然岩ガキの提供においても同様です。最高の時期に、最高の状態の岩ガキを、お客様の来店に合わせて準備することで、まさに**「間違いのない信頼」**を実現していると言えるでしょう。慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただく。この哲学が、「滝の川」の提供する全ての料理、そして体験全体に貫かれています。
長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさで迎え入れ、お客様の好みや体調の変化、人生の節目節目を共有し、それに合わせた特別なメニューを提案することもあります。初めてのお客様にも、滝の川の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧な説明とおもてなしを心がけ、不安や疑問を感じることなく、リラックスしてお食事を楽しめるよう配慮されています。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する深い感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、そして職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。彼らは、私たちが口にする魚介類が、すべて海の中で生きていた生命であることを決して忘れず、その生命をいただくことへの感謝の気持ちを持ち、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。この認識のもと、「滝の川」では、持続可能な漁業への支援や海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。また、越前海岸で培われてきた漁業技術、調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産であり、これらの技術を次世代に継承していくことも、彼らの重要な使命だと考えています。このような深い理念が、提供される料理の一品一品、ひいては**「間違いのない信頼の岩牡蠣」**という揺るぎない品質に繋がっているのです。
「滝の川」の料理人たちは、単に技術を習得するだけでなく、越前海岸の自然環境や漁業文化についても深く学び続けています。漁師の方々との交流を通じて海の状況を把握し、その時々の海の恵みを最も美味しく調理する方法を研究しています。この姿勢こそが、お客様に真の満足をもたらし、「間違いのない信頼」という評価につながっているのです。
夏の**「滝の川」では、この天然岩ガキを中心とした特別コース**が用意されており、様々な調理法で岩ガキの奥深い魅力を心ゆくまで堪能することができます。また、夏野菜と海の幸を組み合わせた、暑い季節にぴったりの爽やかなメニューも豊富に揃えられ、まさに夏の越前海岸の恵みを余すことなく味わい尽くせるでしょう。
特別コースでは、まず生の岩ガキからスタートし、軽く炙ったもの、特製のソースを添えたもの、そして温かい料理まで、岩ガキの様々な表情を楽しむことができます。それぞれの調理法で異なる岩ガキの魅力が引き出され、まさに岩ガキ尽くしの贅沢な時間を過ごすことができます。
店内も夏らしい涼やかな装いとなり、器の選択や盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感を演出しています。味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるような配慮がなされており、お客様は料理を通して、越前海岸の豊かな自然と深く繋がる体験を得ることができます。
「滝の川」の魅力は、夏の岩ガキだけにとどまりません。春には桜鯛や初鰹、秋には脂ののった秋刀魚やサバ、そして冬には言わずと知れた越前がに。それぞれの季節に最も美味しい時期を迎える魚介類を、最高の技術で調理して提供します。
特に冬の越前がには、「滝の川」が日本一の評価を得ている看板メニューです。カニの甘み、旨味、食感のすべてを最大限に引き出す調理技術は、まさに芸術的とも言える域に達しています。夏の岩ガキで「滝の川」の魅力に触れた方々が、冬にも必ず訪れたくなる理由がここにあります。
このように「滝の川」では、一年を通じて越前海岸の豊かな海の恵みを堪能することができ、それぞれの季節に特別な美食体験を提供し続けています。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがそこにはあります。そして**「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形で私たちお客様に伝える「橋渡し役」でありたいと願っています。観光ガイドブックには決して載らない、本当の越前の魅力を、ぜひ「滝の川」**で体験していただきたいのです。
一品一品に込められた料理人の情熱、厳選された素材が持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、あなたの心に深く刻まれる**「忘れられない食体験」となることでしょう。現代社会では、いつでも同じものが手に入る便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか出会えない特別な味覚と巡り合うことができます。この「一期一会」の貴重さ**こそが、真の美食体験の価値なのです。
「滝の川」での食事は、単なる外食を超えた特別な体験となります。料理人の技術と情熱、厳選された食材、そして心のこもったサービスが一体となって、お客様に深い感動をもたらします。特に夏の岩ガキは、その季節にしか味わえない特別な美味しさを持っており、一度体験すれば必ずリピートしたくなる魅力があります。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度**「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」**との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない夏の思い出となるはずです。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、「滝の川」で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひご自身の舌で体験してください。そこには、言葉では表現しきれない感動があなたを待っています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸――。この地名を聞けば、多くの方がまず冬の味覚の王様、「越前がに」を思い浮かべることでしょう。しかし、この豊かな海が育む恵みは、蟹だけにとどまりません。四季折々に表情を変える越前海岸は、その季節にしか味わえない特別な海の幸を私たちに届け続けています。
私たち「滝の川」は、この越前海岸の四季の恵みを、お客様に最高の状態でお届けすることを使命としております。単なる料理を提供するだけでなく、越前の海の真の魅力を伝える場所として、日々研鑽を重ねています。そして、その根幹を支えているのが、料理長が毎朝実践する**「目利き」の技**です。本日は、この「目利き」の深淵な世界と、それが生み出す「滝の川」ならではの食体験について、心を込めてご紹介させていただきます。
「滝の川」の料理がお客様の目の前に並ぶまでには、長い物語があります。その物語の第一章は、夜明け前の越前海岸の漁港で幕を開けます。まだ薄暗い時間帯から、料理長は自ら市場へと足を運びます。この早朝の市場は、漁師たちが夜明け前から海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が次々と水揚げされ、まさに活気に満ち溢れています。
この時間こそが、料理長の**「目利き」の真価が問われる瞬間**です。市場に並ぶ多種多様な魚介の中から、その日、その瞬間に「最も輝く一匹」を選び抜く。それは、単に新鮮なものを選ぶというレベルを超えた、**熟練の職人だけが為し得る「技」であり、「哲学」**なのです。
料理長が素材を選ぶ際、最も重要なのは**「五感を総動員する」**ことです。それぞれの魚介が持つ独特の特徴を捉え、その日の最高の状態を見極めるために、研ぎ澄まされた感覚をフル活用します。
まず、最も分かりやすい指標となるのが**「魚の目の輝き」です。澄んでいて、奥に光を感じる目は、鮮度が良い証拠です。次に、「身の張り」**。魚体を軽く触れたり、目視したりすることで、身がしっかりと締まっているかを確認します。ピンと張った身は、活きの良さを示します。
そして、見落とされがちなのが**「鰓(えら)の色」**です。鮮度の良い魚の鰓は、鮮やかな赤色をしています。時間が経つと、赤色がくすみ、茶色がかってきます。この微妙な色の変化を見逃さないことが、目利きの重要なポイントです。
例えば、秋のイカ類であれば、その透明感のある美しさも魅力の一つとなります。春の白身魚であれば、脂がまだ軽やかで、身の締まりも程よく、その繊細な味わいを想像させる身質を見極めます。夏の天然岩ガキなら、ミルクたっぷりプリンプリン状態の濃厚で滑らかな食感と、清らかな海で育った証である選りすぐりの品質を、その見た目からも判断します。冬の越前がにに至っては、厳選された個体を選び抜き、蟹本来の甘みや旨味を最大限に引き出す熟練の視覚で判断します。
魚介類は非常にデリケートな食材であり、鮮度が落ちるとすぐに特有の生臭さを発します。料理長は、「匂い」 を丹念に嗅ぎ分けます。新鮮な魚介からは、磯の香りや清々しい潮の香りが感じられます。これは、まるで海そのものが目の前にあるかのような、清らかな匂いです。一方で、わずかでも不快な匂いがあれば、たとえ見た目が良くても選びません。この嗅覚は、長年の経験によって培われた、非常に鋭敏な感覚です。
直接手で触れることでしか分からない情報も多々あります。魚の身に軽く触れ、**「弾力」を確認します。新鮮な魚は、指で押すとすぐに跳ね返すような弾力があります。また、素材の「温度」**も重要な要素です。適切な温度管理がされているか、鮮度を保つための配慮がされているかを、触覚を通して判断します。これにより、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生む繊細な魚介類に対し、最適な状態を保つための最初のステップが踏まれます。
市場で直接味見をすることはありませんが、料理長の**「目利き」は、最終的な「味覚」を想像する力**に直結しています。目の前の素材が、どのような味わいを持ち、どのような旨味成分を含んでいるのか。
例えば、冬の寒ブリ、寒鯛、そして甘エビ、秋の脂がのり切った秋鯖、春の独特の甘みと柔らかさを持つ海の幸、夏の「海のミルク」と称される天然岩ガキ。これらが調理された際にどのような最高の味になるかを、経験と知識に基づいて瞬時に見極めます。これは、素材の持つ「潜在的な美味しさ」を引き出すための第一歩であり、まさに料理人の腕の見せ所です。
直接的に魚の鮮度を測るわけではありませんが、市場の**「活気」や「音」**も、料理長の「目利き」を間接的に支えています。漁師たちの威勢の良い声、魚を並べる音、買い手と売り手のやり取りの音。これら市場全体のエネルギーは、その日の漁の状況や、流通の勢いを肌で感じるための情報源となります。信頼できる漁師との何気ない会話からも、その日の最高の獲物に関する貴重な情報を得ることがあります。
これらの五感を駆使した「目利き」の技は、一朝一夕で身につくものではありません。それは**「長年の経験と絶え間ない学習」** によって培われた、まさに職人の領域です。
料理長は、単に新鮮な魚介類を仕入れるだけでなく、その魚介類が**「どのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知」** しています。この深い知識があるからこそ、市場に並ぶ多様な素材の中から、最高の状態のものをピンポイントで選び出すことができるのです。
同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術は、まさに職人の技と言えます。例えば、同じマダイであっても、漁場や時期によって脂の乗り方や身質は大きく異なります。料理長は、それぞれの個体が持つ特性を理解し、その日の献立に最適な魚を選び抜きます。この深遠な知識と経験こそが、「滝の川」の料理の土台を築いているのです。
「滝の川」が他の料理店と一線を画すのは、この**「素材に対する深い理解と敬意」にあります。料理長は、選ばれた素材一つ一つに「生命」を見出し、その命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、「食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱って」**います。
この敬意は、調理の過程にも色濃く反映されます。選び抜いた素材を、いかにその魅力を最大限に引き出すかが調理の真髄です。刺身一つをとっても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なるのは、素材への深い理解があるからこそです。その魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用するのです。加熱調理においても、素材の特性に合わせた温度管理、時間調整を行っており、この微妙なコントロールがプロの技術の真価を発揮します。
そして、この「目利き」から始まる一連のプロセスこそが、「滝の川」の**「おまかせ料理」に込められた「食の物語」を紡ぎます。その日、その時に最も美味しいと料理長が判断した素材たちが、お客様のために特別な組み合わせで提供されます。前菜から締めに至るまで、「味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。すべてが計算され尽くした構成」** となっているのは、最高の素材を見極める目利きがあってこそ実現できるのです。
さらに、「立ちの握り」 においても、この「目利き」の成果が遺憾なく発揮されます。お客様の目の前で一貫一貫丁寧に握られる寿司は、「シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整され」 ます。料理長からその魚の物語を聞くことで、「食べることは、単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。すべてがつながった時、真の美食体験となるのです」。
「滝の川」の「目利き」は、単に美味しい魚を選ぶだけでなく、「自然環境への配慮」 にも繋がっています。美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠であり、私たちは持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。料理長が市場で素材を選ぶ際、その漁法や漁獲状況にも意識を向けることで、未来へと続く豊かな海の恵みを守る一助となることを願っています。
また、越前海岸で培われてきた漁業技術や調理技術は、先人たちから受け継がれてきた貴重な文化遺産です。これらの技術を次世代に継承していくことも、「滝の川」の重要な使命の一つと考えています。
「滝の川」では、料理長の「目利き」によって、四季折々の旬の恵みをお楽しみいただけます。
冬の荒波から一転、穏やかな表情を見せ始める春の海では、新たな生命力にあふれる若い魚介類が育ちます。料理長は、この時期にしか味わえない独特の甘みと柔らかさを持つ、「海の新緑とも言える清々しさ」 を持つ春の白身魚や、冬の間に蓄えた栄養が甘みに変わる瞬間の**「春ウニ」** を見極めます。山菜と海の幸を組み合わせた、若々しいメニューが提供されます。
夏の主役は、**「海の宝石、天然岩ガキ」**です。料理長は、越前海岸の清らかな海水で育ったミルクたっぷりプリンプリン状態の選りすぐりの品質を誇る岩ガキを、一つ一つ丁寧に選別します。その濃厚で滑らかな食感は、まさに海のミルク。夏の暑さを忘れさせてくれる清涼感あふれる逸品を、様々な調理法でご提供します。
一年で最も豊かな時期とも言える秋には、夏に十分な栄養を蓄え、深い味わいを持つ魚介類が旬を迎えます。料理長は、「脂がのり切った秋鯖」 や、身の締まりが良く、甘みが強い秋のイカ類を選び抜き、成熟した海の恵みの深い味わいを提供します。地元の松茸など山の幸との組み合わせも人気です。
そして、越前がにを頂点とする冬の王者たち。11月6日の解禁日とともに始まる越前がにシーズンは、「滝の川」が最も輝く季節です。料理長は、厳選された越前がにをその魅力を最大限に引き出す調理法でご提供できるよう、最高の個体を見極めます。さらに、寒ブリ、寒鯛、甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ格別の美味しさを持つ魚介類も、その「目利き」によって最高の状態でテーブルに並びます。
「滝の川」が完全予約制 としているのは、お客様により良いサービスを提供するためであり、同時に食材を無駄にしないためでもあります。ご予約をいただくことで、料理長はその日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に「最高の状態」で、料理長の「目利き」によって選ばれた旬の素材を活かしたお料理をご提供することが可能となるのです。
慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただける。この「特別な時間」の創出もまた、料理長の「目利き」から始まる「滝の川」のこだわりなのです。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、「その時期にしか味わえない特別な味覚」 に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
料理長の「目利き」の技から始まる「滝の川」の食体験は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった**「越前の海の宝石たち」** との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、「滝の川」で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひご体験いただきたいと思います。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸。この地名を聞いて、多くの方がまず思い浮かべるのは、冬の味覚の王様「越前がに」かもしれません。しかし、この豊かな海が育む宝物は、蟹だけにとどまりません。四季折々に表情を変える越前の海は、その時々にしか味わえない特別な恵みを私たちに授けてくれます。そして、その恵みを最高の形で食卓へと届ける「滝の川」には、単なる料理店という枠を超えた、越前の海の真の魅力を伝えるという重要な使命があります。
私たちが今日、当たり前のように味わうことができる越前の海の幸。その背景には、長きにわたり先人たちが培い、受け継いできた貴重な漁業技術と調理技術が存在します。これらはまさに、越前海岸の歴史と文化が凝縮された「文化遺産」と呼ぶにふさわしいものです。本日は、「滝の川」がどのようにしてこれらの伝統技術を重んじ、未来へと繋ぎ、お客様へと「真の美食体験」を提供しているのかを、詳しくご紹介したいと思います。
越前海岸の魅力は、何よりもその豊かな四季の移ろいにあります。季節ごとに異なる海の表情は、私たちに多様な味覚の喜びをもたらしてくれます。
冬の荒々しさから一転、穏やかな表情を見せ始める春の越前海岸は、新たな生命の息吹に満ち溢れています。この時期の海では、若々しい魚介類が育ち、独特の甘みと柔らかさを持つ春限定の味覚が楽しめます。特に、脂が軽やかで身の締まりがほどよい春の白身魚は、海の新緑とも言える清々しさです。
そして、冬の間に蓄えた栄養が甘みに変わる瞬間の春ウニは、まさに春だけの特権と言えるでしょう。滝の川では、こうした春の魚介を最大限に活かした特別な料理をご提供し、お客様に季節の移ろいを舌で感じていただいております。店内も春らしい装いで、窓から見える景色と共に食事を楽しめます。
夏の越前海岸の主役は、何と言っても天然岩ガキです。この時期の岩ガキは「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と表現されるほど、濃厚で滑らかな食感を誇り、まさに「海のミルク」と呼ぶにふさわしい逸品です。
滝の川でご提供する天然岩ガキは、越前海岸の清らかな海水で育った選りすぐりの品質であり、一つ一つ丁寧に選別し、最適な状態で提供することで、**「間違いのない信頼の岩牡蠣」**として多くのお客様からご好評をいただいております。海のミネラルをたっぷりと含んだ身は、口の中でとろけるような食感で、後味には爽やかな海潮の香りが残ります。
生はもちろん、軽く火を通す調理法でも、その魅力を存分に引き出すことができるのです。夏の暑さを忘れさせてくれる清涼感あふれる岩ガキは、越前海岸が誇る最高の贈り物と言えるでしょう。
秋の越前海岸は、一年を通じて最も豊かな時期かもしれません。夏の間十分に栄養を蓄えた魚介類が、深い旨味と複雑な味わいを持つ季節です。春の清らかさとは異なる、まさに「成熟」した海の幸の魅力が凝縮されています。
特に、脂がのりきった秋鯖は絶品であり、刺身はもちろん、軽く炙ることで香ばしさが加わり、一層の美味しさを楽しめます。滝の川では、この秋鯖を使った特別な料理を季節限定でご提供し、常連のお客様にも毎年楽しみにしていただいております。また、身の締まりが良く甘みが強い秋のイカ類も、その透明感のある美しさを含め、秋の海からの贈り物と言えるでしょう。地元の松茸などの山の幸との組み合わせも人気です。
そして、越前海岸が最も輝く季節、冬が到来します。11月6日の解禁日とともに始まる越前がにシーズンは、まさに越前海岸の真価が問われる時期でもあります。滝の川では、厳選された越前がにを、その魅力を最大限に引き出す調理法でご提供しております。
茹でがに、焼きがに、かに刺し、そしてかに味噌。どの調理法も、蟹本来の甘みと旨味を損なうことなく、むしろそれを際立たせる熟練の技術が込められています。
しかし、冬の魅力は越前がにだけではありません。寒ブリ、寒鯛、そして甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ魚介類は、どれも格別の美味しさを持っています。これらの食材を組み合わせた冬の特別コースは、まさに越前海岸の冬を代表する味覚の饗宴となっており、一年で最も活気づく時期でもあります。
「滝の川」が他の料理店と一線を画すのは、単に新鮮な魚介類を仕入れて調理するだけでなく、素材に対する深い理解と敬意にあると私たちは考えています。それは、越前海岸で脈々と受け継がれてきた伝統技術と知恵が息づいている証でもあります。
毎朝、滝の川の料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選します。魚の目の輝き、身の張り、鰓(えら)の色、そして匂い。これらすべてを五感を総動員して見極め、真に価値のある素材だけを選び抜くのです。
この**「目利きの技術」**こそが、まさに先人たちから受け継がれてきた「職人の技」と言えるでしょう。長年の経験と絶え間ない学習によって培われたこの技術は、同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出すことを可能にします。素材が持つ最高の状態を見極めること。これこそが、伝統的な食文化を守り、発展させるための第一歩なのです。
選び抜いた最高の素材を、いかにその魅力を最大限に引き出すか。これこそが、調理の真髄であり、**「匠の技」**が光る瞬間です。滝の川では、伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。これは、伝統を墨守するだけでなく、時代と共に進化する越前の食文化を追求するという、私たちの決意の表れでもあります。
例えば、刺身一つを取っても、その技術の奥深さが伺えます。魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なり、その魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を深く理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用しています。この**「繊細な包丁さばき」**は、長年の修練によってのみ習得できる、まさに伝統的な技術の結晶と言えるでしょう。
また、加熱調理においても、素材の特性に合わせた徹底した温度管理や時間調整を行っています。魚介類は非常に繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが味わいに大きな差を生みます。この**「微妙なコントロール」**こそが、プロの技術の真価であり、お客様に最高の状態で料理をご提供するための、欠かせない要素なのです。
滝の川の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、**「食の物語」**なのです。その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション。これらすべてが組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成します。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成され、味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ、すべてが計算し尽くされています。これは、越前の自然の恵みと、それを受け継ぐ料理人の技術が織りなす芸術と言えるでしょう。
さらに、滝の川の「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた**「新たな体験」を提供します。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンス**とも言える臨場感があります。
目の前で一貫一貫が丁寧に握られ、シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量、すべてがその瞬間の最適解として調整されます。お客様との会話を通じて、好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行うこともあり、同じネタでもお客様によって少しずつ違った仕上がりになることがあるのも、この「立ちの握り」の真の魅力です。
この「立ちの握り」の体験を通じて、お客様は**「魚の物語」**を料理長から聞くことができます。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。こうした背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
食べることは、単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る漁師たちの努力、そして調理する料理人の技術、さらにはそれを味わう時間の貴重さ。これらすべてがつながった時、真の美食体験となるのです。これは、越前海岸の豊かな自然と、それに関わる人々の営み、そして伝統的な知恵が、お客様の目の前で形になる瞬間であり、食文化を肌で感じ、理解する貴重な機会となります。
滝の川での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する深い感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、そして職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。この「感謝と敬意」の念こそが、越前海岸の食文化を未来へ繋ぐ上での最も重要な精神的な支柱であると私たちは考えます。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にしないよう、一尾一尾を大切に扱うこと。これは、命あるものへの敬意であり、豊かな漁場を守り、恵みを享受してきた先人たちからの教えでもあります。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。滝の川では、単に美味しい料理を提供するだけでなく、持続可能な漁業への支援や、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。これは、未来の世代にも越前の海の恵みを享受してもらうための、私たちの責任であり、伝統を守る上での不可欠な側面です。
そして、最も重要なこと。それは、**「伝統技術の継承」**です。
越前海岸で培われてきた漁業技術、調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの技術を次世代に継承していくことも、私たちの重要な使命だと考えています。
この言葉は、滝の川が単なる料理店ではなく、越前海岸の食文化の担い手、そして未来への橋渡し役としての強い決意を表しています。長年の経験によって培われた漁師たちの海の知識、魚を獲る技術、そしてそれを最高の食材へと昇華させる料理人の技術。これらはすべて、先人たちの試行錯誤と知恵の結晶であり、現代に生きる私たちにとってかけがえのない宝物です。
滝の川では、これらの技術を次世代へと正しく伝え、発展させていくために、日々研鑽を重ねています。それは、熟練の職人が若い世代に直接指導を行うことであったり、新しい知識や技術を積極的に取り入れながら、伝統の本質を守ることであったり、その方法は多岐にわたります。
大切なのは、単に「技術」を形として伝えるだけでなく、その技術の根底にある**「素材への敬意」「自然への感謝」「命への慈しみ」といった精神性**をも、次世代の担い手へと受け継いでいくことです。
滝の川にお越しいただく際には、ぜひ越前海岸の隠れた魅力スポットも併せてお楽しみください。これらは、滝の川の食体験を一層深めるための、越前海岸の生きた文化を感じる場所でもあります。
朝の漁港: 早朝の越前海岸の漁港は、活気に満ち溢れています。漁師たちが夜明け前から海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が、次々と水揚げされる光景はまさに圧巻です。滝の川の料理長も、この時間帯に市場を訪れて最高の素材を選んでいます。海の恵みを得るための、地元の努力と情熱を間近で感じられるでしょう。
夕暮れの海岸線: 夕方の越前海岸は、また違った美しさを見せてくれます。日本海に沈む夕日は息をのむほど美しく、その光景を眺めながら散歩することで、心が洗われるような体験ができます。
地元の人々との交流: 越前海岸の真の魅力は、そこに住む人々の温かさにもあります。漁師の方々、市場の人々、そして地元の住民の皆さん。彼らとの何気ない会話から、この地域の深い魅力を知ることができるでしょう。こうした人々との交流こそが、越前海岸の食文化を形作る「人」の側面であり、伝統の継承に欠かせない要素です。
滝の川では、お客様一人一人との時間を大切にしています。単に料理を提供するだけでなく、お客様との会話を通じて、より深い食体験をしていただけるよう心がけています。長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えし、お客様の好みや体調の変化、人生の節目節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。
初めてお越しいただくお客様にも、滝の川の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけております。
滝の川が完全予約制とさせていただいているのは、お客様により良いサービスを提供するためであり、同時に食材を無駄にしないという意味も込められています。予約をいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことが可能となり、常に最高の状態でお料理をご提供できます。
そして何より、お客様には慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、**贅沢な「特別な時間」**を過ごしていただけるのです。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。滝の川は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形で皆様にお伝えする**「橋渡し役」**でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ滝の川で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値であり、**越前海岸の食文化が未来へ繋がっていく「証」**でもあります。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、滝の川で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸の豊かな恵みを伝える料理店「滝の川」。当店の魅力は、ただ新鮮な海の幸を味わうだけにとどまりません。今回は、お客様に深く、そして記憶に残る食体験を提供するために私たちがこだわり抜いている「おまかせ料理」の五感で感じる季節の演出、特に器や盛り付け、添え物といった細部にわたる工夫について、その奥深い物語をご紹介いたします。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、唯一無二の「食の物語」なのです。毎日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション。これらすべてが緻密に組み合わさることで、その日限りの特別なコースが完成します。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されています。味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。これらすべてが計算され尽くした構成の中に、五感に響く季節の演出が隠されています。私たちは、お客様が越前海岸の四季を全身で感じられるよう、料理のあらゆる側面に心を砕いています。
「滝の川」の「おまかせ料理」では、味覚はもちろんのこと、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるよう、細部にわたって工夫が凝らされています。器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、料理を構成するあらゆる要素が、その季節ならではの情景や情緒を表現するために厳選されています。
春の越前海岸は、冬の荒波から一転して穏やかな表情を見せ始め、新しい生命の息吹に満ち溢れています。この時期の海は、若い魚介類が成長し、独特の甘みと柔らかさを持った春限定の味覚を提供してくれます。特に、脂が軽やかで身の締まりが程よい春の白身魚は、まるで海の新緑のような清々しさを持っています。
「滝の川」では、このような春の食材の特性を活かし、新緑を思わせる若々しい盛り付けを心がけています。例えば、春ウニは冬の間に蓄えた栄養が甘みに変わる瞬間の、まさに春だけの特権と言える逸品です。これらの春の海の恵みを、生命の息吹を感じさせるような鮮やかな緑の葉や、可憐な小花を添えることで、視覚からも春の訪れを感じていただけるように演出します。器も、瑞々しさや透明感を表現できるような、淡い色彩やガラス素材を用いることがあります。
春の料理では、色合いの調和も重要な要素です。桜の花びらのような淡いピンク色の器に、若草色の野菜を配した刺身は、まさに春の風景を一皿に凝縮した芸術品となります。口に運ぶ前から、その美しさに心が躍り、春の到来を五感すべてで実感していただけるでしょう。食材そのものの新鮮さに加え、見た目の美しさが食欲を刺激し、より深い満足感を得られる仕組みになっています。
夏の越前海岸で最も特筆すべきは、何と言っても「海の宝石」と称される天然岩ガキの季節です。この時期の岩ガキは「ミルクたっぷりプリンプリン状態」となり、その濃厚で滑らかな食感は「海のミルク」と呼ぶにふさわしい逸品です。清らかな海水で育った選りすぐりの品質を誇る天然岩ガキは、口の中で溶けるような食感を持ち、後味には爽やかな海潮の香りが残ります。
夏の「おまかせ料理」では、この岩ガキの清涼感を最大限に引き出すため、涼やかさを感じさせる青い器を積極的に用います。透明感のあるガラスの器に盛り付けられた岩ガキは、見た目にも涼しさを運び、お客様の五感に訴えかけます。また、夏野菜の色鮮やかさを添えることで、視覚的にも爽やかな印象を与え、暑い季節にぴったりの清涼感を演出します。
岩ガキのプリプリとした食感は、箸やフォークで持ち上げた瞬間の「触覚」にも心地よさをもたらし、その濃厚な磯の香りは「嗅覚」を刺激します。涼しげな器との対比が、より一層その美味しさを際立たせ、夏の暑さを忘れさせてくれる至福の時間を演出します。氷を敷いた器の上に盛り付けることで、視覚的な涼しさに加え、実際の冷たさも感じられる工夫も施されています。
秋の越前海岸は、一年を通じて最も豊かな時期と言えるかもしれません。夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、深い味わいを持つ季節です。この時期の海の幸は、春の清らかさとは異なる、成熟した複雑な旨味を持っています。特に、脂がのり切った秋鯖は絶品で、軽く炙ることで香ばしさが加わり、より一層の美味しさを楽しめます。また、身の締まりが良く、甘みが強い秋のイカ類も、その透明感のある美しさが魅力です。
「滝の川」では、秋の豊かな実りを表現するため、紅葉を連想させる温かみのある色合いの器や、落ち着いたトーンの陶器などを選びます。盛り付けには、秋の山の幸である松茸など、香りの良い食材を組み合わせることで、嗅覚からも季節の深まりを感じていただけます。秋鯖を炙った際の香ばしい香りや、イカのねっとりとした食感は、視覚だけでなく、嗅覚や触覚にも訴えかけ、深まる秋の豊かさを多角的に表現します。
盛り付けも、実りの重厚さや、深みのある色彩を意識し、芸術的な配置を追求します。燗酒に合わせた器選びも重要で、秋の夜長にふさわしい、温かみのある陶器の酒器で日本酒をお楽しみいただくことで、料理との相乗効果を生み出します。秋の味覚の複雑さと深みを、器や盛り付けからも感じ取っていただける工夫を凝らしています。
そして冬。越前海岸が最も輝く季節の到来です。11月6日の解禁日とともに始まる越前がにシーズンは、まさに越前海岸の真価が問われる時期でもあります。厳選された越前がにを、その魅力を最大限に引き出す調理法でご提供し、茹でがに、焼きがに、かに刺し、かに味噌と、どの調理法も蟹本来の甘みと旨味を際立たせる技術が込められています。寒ブリや寒鯛、甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ魚介類も格別の美味しさです。
冬の「おまかせ料理」では、越前海岸の雪景色を思わせる、白を基調とした演出を心がけています。清潔感と力強さを併せ持つ器を選び、蟹の鮮やかな赤色や、身の純白さを際立たせるような盛り付けを行います。例えば、蟹の甲羅を大胆に活かした盛り付けや、純白の雪に見立てた大根おろしを添えるなど、視覚から冬の厳かさと、その中で育まれた生命の力強さを表現します。
熱々の茹で蟹から立ち上る湯気や、焼き蟹の香ばしい匂いは嗅覚を刺激し、身をほぐす際のしっとりとした感触は触覚にも喜びをもたらします。白い器の上に映える蟹の鮮やかな赤色は、雪景色の中に咲く椿の花のような美しさを醸し出し、冬の贅沢を視覚的にも表現します。温かい料理が器を通じて手に伝わる温もりも、寒い冬の季節には特別な意味を持ちます。
「滝の川」が他の料理店と一線を画すのは、単に新鮮な魚介類を仕入れて調理するのではなく、その魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法と演出を選択している点にあります。
毎朝、料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選します。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い。五感を総動員して、真に価値のある素材だけを選び抜くのです。この目利きの技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものであり、同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す職人の技が光ります。
この厳選された素材があるからこそ、器や盛り付けによる演出も真に意味を持つものとなるのです。最高の素材の持つ美しさを最大限に引き出すため、時には器をシンプルにして素材を際立たせ、時には華やかな演出で特別感を演出します。どちらの場合でも、素材への深い理解と敬意が根底にあります。
素材の状態に応じて、その日のメニュー構成や盛り付けスタイルを調整することも珍しくありません。朝市で出会った特別な一品があれば、その日限りの特別な演出を考案することもあります。このような柔軟性と創造性こそが、「その日だけの食の物語」を生み出す原動力となっています。
選び抜いた素材を、いかにその魅力を最大限に引き出すかが調理の真髄です。「滝の川」では、伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。例えば、刺身一つを取っても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。その魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用しています。
この繊細な調理技術が、盛り付けの美しさを際立たせ、お客様が箸を取る際の触覚、口に運んだ際の食感に大きな影響を与えます。加熱調理においても、素材の特性に合わせた温度管理、時間調整を行い、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生む繊細なコントロールこそが、プロの技術の真価なのです。これらの技術が、器の上の料理に命を吹き込み、五感すべてを刺激する芸術作品へと昇華させます。
調理技術の向上は日々の積み重ねによるものです。同じ蟹でも、茹で加減一つで食感が大きく変わります。火の通し方、塩加減、時間配分。これらすべてが絶妙なバランスで組み合わさることで、お客様に最高の満足感を提供できるのです。そして、そのような完璧な調理が施された料理だからこそ、器や盛り付けの美しさも生きてくるのです。
「滝の川」における器選びは、単なる見た目の美しさだけを追求するものではありません。それぞれの器には、料理の味わいを最大限に引き出し、お客様に最高の食体験を提供するという明確な役割があります。
季節に応じた器選びはもちろんのこと、その日の食材の特性、調理法、さらには店内の雰囲気や照明との調和まで考慮して選択されます。例えば、透明感のあるガラスの器は、食材の色彩を鮮やかに見せる効果がありますが、同時に料理の温度を保つ効果は陶器に劣ります。そのため、冷たい料理には積極的にガラス器を使用し、温かい料理には保温性に優れた陶器を選ぶといった具合に、実用性と美しさを両立させています。
また、器の大きさや深さも重要な要素です。刺身のような繊細な料理には、素材の美しさを際立たせる適度な余白を持った器を選び、汁物のような料理には、香りを閉じ込めて嗅覚にも働きかける深めの器を使用します。このような細やかな配慮の積み重ねが、「滝の川」の食体験を特別なものにしているのです。
盛り付けは、料理人の感性と技術が最も表れる芸術の領域です。「滝の川」では、ただ見た目を美しく整えるだけでなく、食べやすさ、箸の運び方、口に運んだ際の食感まで計算された盛り付けを心がけています。
一皿の中での食材の配置は、味の調和だけでなく、食べる順番や組み合わせも考慮されています。最初に口にするものから最後の一口まで、段階的に味わいが深まっていくような構成になっており、最後まで飽きることのない工夫が施されています。
また、季節感の表現においても、単に季節の食材を使うだけでなく、盛り付けの形や配色によって、その季節特有の情緒や風情を表現しています。春であれば生命力あふれる躍動感を、夏であれば涼やかな清涼感を、秋であれば豊穣の重厚感を、冬であれば静寂の中の力強さを、それぞれ盛り付けによって表現し、お客様の心に深く響く演出を行っています。
料理の主役である魚介類と同様に重要な役割を果たすのが添え物です。「滝の川」では、添え物一つひとつにも深い意味と役割を持たせています。
季節の野菜や山菜、海藻類などの添え物は、味覚的なアクセントを加えるだけでなく、栄養バランスの調整、見た目の彩りの向上、そして季節感の演出という多面的な役割を担っています。例えば、春の山菜は苦味によって味覚にメリハリを加え、冬の大根おろしは脂の多い魚介類の口当たりをさっぱりとさせる効果があります。
これらの添え物も、主役の魚介類と同様に、最高の品質のものを厳選しています。地元福井県内の契約農家から直接仕入れる新鮮な野菜、山間部から採取される天然の山菜、近海で採れる海藻類など、すべてが「滝の川」の品質基準をクリアしたものだけを使用しています。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。この感謝の心が、料理の細部にまで宿り、器や盛り付けといった視覚的な美しさにも反映されています。
「おまかせ料理」は、お客様一人ひとりに最高のサービスを提供し、食材を無駄にしないために完全予約制とさせていただいております。これにより、お客様には慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間をお過ごしいただけます。
このような時間の使い方こそが、現代社会において最も贅沢なことかもしれません。日々の忙しさから解放され、目の前の料理に集中し、五感すべてで味わう。そのような時間を提供することも、「滝の川」の重要な役割だと考えています。
「滝の川」の料理人たちは、日々の業務に満足することなく、常に新しい技術の習得や既存技術の向上に努めています。季節ごとに変わる食材に対応するため、調理法の研究、器や盛り付けの工夫、新しい組み合わせの模索など、創意工夫を重ねています。
また、他地域の料理や異なる文化の調理法も積極的に学び、越前海岸の食材の新たな可能性を探求しています。しかし、どのような新しい技術を取り入れる場合でも、越前海岸の豊かな海の恵みを最大限に活かすという基本姿勢は決して変わりません。
伝統を重んじながらも革新を怠らない、そのようなバランスの取れた姿勢が、「滝の川」の料理の深みと幅広さを生み出しています。お客様に提供する料理の背後には、このような日々の努力と研鑽があることを、ぜひご理解いただければと思います。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。
「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となるのです。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、滝の川で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ五感で体験していただきたいと思います。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
ご予約をお忘れなく。至福の海の幸体験が、あなたを待っています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸の豊かな海の恵みを、最高の形でお客様にお届けする料理店「滝の川」。当店では、地元の新鮮な魚介類を使った伝統的な日本料理から、現代的なエッセンスを取り入れた創作料理まで、幅広いメニューをご提供しています。
その中でも今回ご紹介したいのが、当店の特別な食体験の一つである「立ちの握り」です。これは単なるお寿司を超えた、まったく新しい美食体験といえるでしょう。お客様がカウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わうこの特別なコースでは、一貫一貫に込められた料理人の想いと、魚たちが辿ってきた物語を、会話を通じて深く知ることができます。
「滝の川」の「立ちの握り」は、従来のお寿司の概念を大きく超えた、これまでにない食体験です。お客様はカウンターに座り、目の前で料理長が一貫一貫を丁寧に握る様子をご覧いただけます。まるでライブパフォーマンスのような臨場感があり、職人の手さばきの美しさ、集中した表情、そして完成した一貫が手渡される瞬間まで、すべてが感動的な体験となります。
シャリの温度管理は特に重要で、人肌よりもやや温かい程度に保たれたシャリは、口の中でほどけるような食感を生み出します。握りの強さも絶妙で、崩れることなく、かといって硬すぎることもない、まさに黄金のバランスで調整されています。ネタとシャリの組み合わせは、魚種ごとの特性を最大限に活かすよう計算され、ワサビの量や種類も、その日の魚の状態やお客様の好みに合わせて微調整が行われます。
同じネタを使っていても、お客様ごとに少しずつ異なった仕上がりになることがあります。これは料理長がお客様との会話の中で、その方の好みや体調、その日の気分を読み取り、最適な調整を施すためです。辛いものが苦手なお客様にはワサビを控えめに、脂の多い魚を好む方にはより濃厚な部位を選ぶなど、きめ細やかな配慮が行き届いています。
また、お酒を飲まれる方とそうでない方、年齢層、食事のペースなども考慮し、一人ひとりに最も適したタイミングでお寿司が提供されます。このような個別対応こそが、「立ちの握り」の真の魅力であり、お客様に特別感を味わっていただけるポイントなのです。
「立ちの握り」の最大の醍醐味は、料理長との会話にあります。お客様は料理長から、今まさに口にしようとしている魚の「物語」を聞くことができるのです。
「この魚は、越前海岸の小浜漁港で今朝4時に水揚げされたばかりでね。漁師の田中さんが一本釣りで釣り上げた、まさに最高品質の一匹なんです」
「特徴としては、この時期ならではの脂の乗りと、身の締まりが最高なんです。海水温が下がってきたこの季節だからこそ、魚たちは越冬に向けて栄養を蓄え、身に旨味がぎゅっと凝縮されています」
「だからこそ、今日は生のままではなく、軽く炙ることで香ばしさを引き出し、脂の甘みをより際立たせる調理法を選びました」
このような会話を通じて、お客様はただ魚を食べるのではなく、その魚が生きてきた海の環境、捕獲された状況、そして料理人がなぜその調理法を選んだのかという背景まで知ることができます。
料理長は毎朝、地元の市場に足を運びます。40年以上にわたって培われた経験により、魚の目の透明度、鱗の輝き、身の弾力、鰓の色など、五感を総動員して最高の素材を選び抜く「目利き」の技を持っています。
同じ魚種であっても、個体差は驚くほど大きいものです。生育環境、捕獲時期、保存状態、さらには魚のストレス状態まで、様々な要因が味に影響を与えます。料理長はこれらの微細な違いを見極め、その時々で最高の一匹を選び出します。時には、見た目は美しくても味が今ひとつの魚を見送り、外見では劣って見えても味の優れた魚を選ぶこともあります。
選び抜かれた素材を最大限に引き出すため、「滝の川」では伝統的な日本料理の技法に加え、現代的な調理技術も取り入れています。低温調理、燻製、熟成など、様々な手法を組み合わせることで、素材の持つポテンシャルを最大限に引き出しています。
例えば、秋から冬にかけて脂が乗るブリは、表面を軽く炙って香ばしさを加えることで、脂の甘みと香りが一層際立ちます。一方、春から夏の白身魚は、昆布締めにして旨味を凝縮させ、さっぱりとした中にも深いコクを感じられるよう仕上げます。
このような調理技術の背景を料理長から直接聞けることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。それは単なる栄養摂取ではなく、食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ、すべてがつながった真の美食体験へと昇華されるのです。
越前海岸は、日本海の豊かな漁場として知られています。春にはサクラダイやメバル、夏にはアジやイカ、秋にはサバやブリ、冬にはズワイガニやアンコウなど、四季を通じて様々な魚介類が水揚げされます。
「滝の川」の「立ちの握り」では、これらの旬の魚を使った季節限定のメニューをご提供しています。同じ魚種でも、季節によって味わいが大きく変わることを、料理長との会話を通じて実感していただけるでしょう。
春の若い魚は身が柔らかく上品な味わいで、夏の魚は脂が少なく さっぱりとした食感、秋の魚は脂が乗り始めてコクが増し、冬の魚は一年で最も脂が乗って濃厚な味わいとなります。
「滝の川」の料理は、味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じられるよう、細部にわたって工夫が凝らされています。
春には桜の花びらを模した飾り切りや、新緑を表現した青紫蘇、夏には涼しげなガラスの器や氷の演出、秋には紅葉を思わせる人参や大根の飾り切り、冬には雪を表現した大根おろしや、温かみのある木製の器など、視覚からも季節感を楽しんでいただけます。
香りについても、春の山菜の香り、夏の青紫蘇や生姜の爽やかな香り、秋のキノコの豊かな香り、冬の柚子の上品な香りなど、季節ごとの特色ある香りを大切にしています。
「立ちの握り」で提供される料理は、決して決まったメニューではありません。その日の最高の素材と料理長のインスピレーションで紡がれる「食の物語」なのです。
天候、海の状況、市場での出会い、お客様の好みやリクエスト、料理長のその日の気分など、様々な要素が組み合わさって、その日その時しか味わえない特別なコースが生まれます。
料理長との会話を通じて、その日その時しか味わえない素材の持つ背景や、それにかける料理人の想いを感じることは、まさに「ご馳走」そのものです。「ご馳走」の本来の意味は、お客様のために走り回って最高のものを用意することですが、「滝の川」の「立ちの握り」は、まさにその精神を体現していると言えるでしょう。
「滝の川」では、お客様一人ひとりに最高のサービスを提供し、また貴重な食材を無駄にしないために、完全予約制とさせていただいております。これにより、当日の人数に合わせて最適な量の食材を仕入れ、一切の妥協なく最高品質の料理をご提供することが可能となっています。
また、完全予約制にすることで、お客様のアレルギーや苦手な食材、特別なリクエストなどを事前にお伺いし、それに合わせてメニューを調整することも可能です。お子様連れのお客様、ご年配のお客様、海外からのお客様など、様々なニーズにお応えできるよう柔軟に対応しています。
「立ちの握り」という特別な食体験は、初めてのお客様には少し敷居が高く感じられるかもしれません。しかし、「滝の川」では初めてのお客様にも安心してお食事を楽しんでいただけるよう、丁寧な説明とおもてなしを心がけています。
お箸の使い方、寿司の食べ方、日本酒の楽しみ方など、基本的なマナーについても、押し付けがましくない範囲で優しくご説明いたします。また、料理長との会話が苦手なお客様には、無理に話しかけることはせず、お客様のペースに合わせてサービスを提供いたします。
「滝の川」では、美味しい魚を将来にわたって楽しんでいただけるよう、持続可能な漁業を支援する取り組みも行っています。地元の漁師との信頼関係を築き、適切な漁法で捕獲された魚のみを仕入れ、資源の保護にも配慮しています。
また、魚の端材や骨なども無駄にすることなく、出汁やスープの材料として活用し、食材を余すことなく使い切る工夫をしています。このような取り組みを通じて、豊かな海の恵みを次の世代にも継承していきたいと考えています。
11月から3月にかけてが旬の越前ガニは、福井県の代表的な味覚です。「立ちの握り」では、茹でガニではなく、生のカニを軽く炙って握りにすることで、カニ本来の甘みと香りを最大限に引き出しています。
料理長からは、「今日のカニは、水深200メートルの海底で捕獲された雄ガニで、身の詰まり具合が素晴らしいんです。生で味わうことで、茹でガニとは全く違った濃厚な甘みを感じていただけます」といった説明を聞くことができるでしょう。
3月から5月にかけて産卵期を迎える真鯛は、この時期に最も美味しくなります。桜の季節に獲れることから「桜鯛」と呼ばれ、身が引き締まり、上品な甘みが特徴です。
「立ちの握り」では、昆布締めにして旨味を凝縮させたり、表面を軽く炙って香ばしさを加えたりと、その日の鯛の状態に合わせて最適な調理法を選択します。料理長からは、鯛の見極め方や、産卵期の鯛がなぜ美味しいのかといった、興味深い話を聞くことができます。
夏が旬の岩牡蠣は、真牡蠣とは違った濃厚な味わいが特徴です。「立ちの握り」では、生の岩牡蠣にポン酢を合わせたり、軽く炙って香りを立てたりと、牡蠣の個性を活かした握りをご提供しています。
料理長からは、「今日の岩牡蠣は若狭湾の水深15メートルで育ったもので、海のミルクと呼ばれるほど濃厚な味わいが特徴です。夏の岩牡蠣は産卵期の真牡蠣と違って、年中美味しく食べられるんですよ」といった解説を聞くことができるでしょう。
秋から冬にかけて脂が乗るサバは、「立ちの握り」でも人気の高いネタの一つです。〆サバにするか、生で提供するかは、その日のサバの状態次第。料理長が最適な調理法を判断します。
「このサバは昨日の夜に定置網で捕獲されたもので、まさに脂が乗り切った状態です。今日は酢で軽く〆て、酸味と脂の甘みのバランスを楽しんでいただきましょう」といった説明とともに、サバの美味しい食べ方についても教えてもらえます。
「滝の川」の「立ちの握り」を体験されたお客様からは、数多くの感動の声をいただいています。
「料理長との会話が本当に面白くて、魚への愛情がひしひしと伝わってきました。一貫一貫に込められた想いを知ることで、これまで食べてきたお寿司とは全く違った深みのある味わいを感じることができました。」(40代男性)
「初めての体験でしたが、料理長が優しく説明してくださったので、リラックスして楽しむことができました。特に、地元の漁師さんの話や、魚の生態についての話が興味深く、まるで海の博物館にいるような気分でした。」(30代女性)
「父の誕生日祝いで利用させていただきました。料理長が父の好みを察して、昔懐かしい調理法で魚を仕上げてくださり、父も大変喜んでいました。家族で素晴らしい時間を過ごすことができました。」(50代女性)
これらの声からも分かるように、「立ちの握り」は単なる食事を超えた、心に残る特別な体験となっています。
「滝の川」の「立ちの握り」は、料理長との会話を通じて、魚たちの奥深い物語に耳を傾ける、これまでにない美食体験です。目の前で繰り広げられる職人の技、厳選された最高の素材、そして何より料理長の魚への愛情と知識が、一貫一貫に込められています。
越前海岸の豊かな海の恵みを、最高の形で味わっていただくために、私たちは日々努力を重ねています。持続可能な漁業への取り組み、食材を無駄にしない工夫、そして何よりお客様一人ひとりに最高の体験をしていただきたいという想いが、「滝の川」の「立ちの握り」を特別なものにしています。
ぜひ「滝の川」にお越しいただき、料理長との会話を楽しみながら、魚たちの奥深い物語に耳を傾けてみてください。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸――。この地名を耳にして、多くの方が冬の味覚の王者「越前がに」を思い浮かべることでしょう。しかし、この豊かな海が育む宝物は、蟹だけではありません。四季折々に変化する海の表情とともに、その季節にしか味わえない特別な恵みが、この地には深く眠っています。
私たち「滝の川」は、観光ガイドブックには決して載ることのない、越前海岸の真の魅力と、その恵みが織りなす「本物の味覚」をお客様にお届けすることを使命としています。初めて「滝の川」の扉を開くお客様にとって、どのような体験が待っているのか、ご安心いただけるよう、私たちのおもてなしの心と、食への深いこだわりをご紹介いたします。
「初めてのお店は少し緊張する…」そうお感じになる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、「滝の川」では、初めてご来店されるお客様にも、当店の魅力を存分に感じていただけるよう、細やかな「おもてなし」を心がけております。
私たちが目指すのは、お客様がリラックスして、心ゆくまでお食事を楽しめる空間と時間を提供することです。そのために、丁寧な説明を大切にしています。料理一つ一つに込められた物語や、素材が持つ背景、最適な召し上がり方など、お客様の「知りたい」という気持ちにお応えし、より深い食体験へと誘います。
例えば、「立ちの握り」では、料理長がお客様と直接向き合いながら、目の前の魚がどこで獲れ、どのような特徴を持つのか、なぜこの調理法を選んだのかといった「魚の物語」を語ります。これにより、単に美味しい寿司を食べるだけでなく、その一貫一貫に込められた背景を理解し、食事がより深い意味を持つ体験となるのです。このように、お客様との会話を大切にすることで、まるで知人の家に招かれたかのような、心地よい時間をお過ごしいただけます。
「滝の川」は、口コミグルメサイトの「グルメアワード」で「かに料理部門」日本一を獲得いたしました。この栄誉は、単なる知名度によるものではありません。越前海岸で水揚げされた魚介類を中心に、独自の視点で料理を仕上げている点、そして素材への深い理解と敬意が評価された結果だと考えております。初めてのお客様にも、この「日本一の味」を安心してご堪能いただけます。
越前海岸の海は、四季を通じてその表情を変え、私たちにかけがえのない恵みをもたらしてくれます。初めて「滝の川」にいらっしゃるお客様には、ぜひその時期ならではの「旬」の味覚を体験していただきたいと願っています。
春の越前海岸は、冬の荒々しさから一転、穏やかな表情を見せ始めます。この時期の海は、まさに新しい生命の息吹に満ちています。若い魚介類が成長し、独特の甘みと柔らかさを持つ、春限定の味覚が楽しめます。
特に、脂が軽やかで身の締まりが良い「春の白身魚」は、繊細な味わいが特徴的で、清々しさを感じさせます。また、冬の間に栄養を蓄えた「春ウニ」は、とろけるような甘さが特徴で、春だけの特別な美味しさとして提供されます。
夏の越前海岸で特筆すべきは、何と言っても「天然岩ガキ」です。この時期の岩ガキは「ミルクたっぷりプリンプリン状態」で、その濃厚で滑らかな食感は、まさに「海のミルク」と呼ぶにふさわしい逸品です。
私たちは、越前海岸の清らかな海水で育った選りすぐりの品質の岩ガキを一つ一つ丁寧に選別し、「間違いのない信頼の岩牡蠣」として多くのお客様からご好評をいただいております。初めての方も、その濃厚な旨味にきっと驚かれることでしょう。
秋は、一年を通じて越前海岸が最も豊かになる時期かもしれません。夏に十分な栄養を蓄えた魚介類が、春の清らかさとは異なる、成熟した複雑な旨味を帯びます。
特に脂がのった「秋鯖」は絶品で、刺身はもちろん、軽く炙ることで香ばしさが加わり、常連のお客様にも毎年楽しみとされている「滝の川」の季節限定の逸品です。また、身の締まりが良く、甘みが強い「秋のイカ」も、その透明感のある美しさとともに食通を唸らせる魅力を持っています。
そして冬。11月6日の解禁日とともに始まる「越前がに」シーズンは、まさに越前海岸の真価が問われる時期です。私たちは、厳選された越前がにを、その魅力を最大限に引き出す調理法でご提供しております。
しかし、冬の魅力は越前がにだけにとどまりません。寒ブリ、寒鯛、甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ魚介類は、どれも格別の美味しさを持っています。初めての冬の越前海岸を体験される方も、きっとその味覚の饗宴に感動されるはずです。
「滝の川」の料理は、料理長自らが毎朝市場に足を運び、五感を総動員して最高の素材を選び抜く「目利き」の技術から始まります。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、匂い――長年の経験と絶え間ない学習によって培われたこの技術は、まさに職人の技そのものです。
同じ魚種でも、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び抜きます。選び抜かれた最高の素材を、いかにその魅力を最大限に引き出すか。これが調理の真髄です。
「滝の川」では、伝統的な調理法を基本としつつも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。例えば、刺身一つをとっても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、一切れ一切れに最適な技術が適用されています。
また、加熱調理においても、魚介類が繊細な食材であるため、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生むことを熟知し、プロの技術による微妙な温度と時間のコントロールが施されています。これにより、素材本来の旨味を損なうことなく、最高の状態でお客様にお届けすることができるのです。
初めてのお客様にとって、何を注文すべきか迷うこともあるかもしれません。そんな時こそ、「滝の川」の「おまかせ料理」をお試しください。これは単なるコース料理ではなく、その日の最高の素材と料理長のインスピレーションで紡がれる「食の物語」なのです。
前菜から締めに至るまで、味の濃淡、食感、温度、そして見た目の美しさが計算され尽くした構成で、一品一品が調和を奏でます。器の選択や盛り付け、添え物など細部にわたって工夫が凝らされ、味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じられる演出も魅力です。
さらに、「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まるでライブパフォーマンスのような臨場感があります。お客様の目の前で、シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、ワサビの量まで、すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
料理長との会話を通じて魚の物語を聞きながら味わうことで、一貫の寿司がより深い意味を持つ食体験となるでしょう。初めての方でも、この唯一無二の体験に引き込まれること間違いなしです。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、私たちが口にする魚介類がすべて海の中で生きていた生命であり、その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れないという「生命への敬意」から生まれています。
私たちは、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。また、美味しい魚介類が獲れ続けるためには、健全な海の環境が不可欠です。そのため、「滝の川」では、持続可能な漁業への支援や海洋環境保護への意識を常に持ち続けています。
さらに、越前海岸で培われてきた漁業技術や調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産であり、これらの「伝統技術」を次世代に継承していくことも私たちの重要な使命だと考えています。このような背景を知ることで、初めてのお客様も、より豊かな気持ちで食事を楽しんでいただけるのではないでしょうか。
「滝の川」は、新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制とさせていただいております。初めてのお客様にとっては少し戸惑われるかもしれませんが、この予約制には明確な理由と、お客様への深い配慮が込められています。
完全予約制にすることで、お客様一人ひとりに最高のサービスを提供し、食材を無駄にすることなく準備することができます。事前に人数や好み、アレルギーなどを把握することで、最適な食材を仕入れ、最高の状態でお料理をご提供することが可能となるのです。
また、慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただくために、このシステムを採用しております。初めての方も、ご予約いただくことで、他のお客様に気兼ねなく、落ち着いた環境で「滝の川」の魅力を体験していただけます。
「滝の川」にお越しいただく際には、ぜひ越前海岸の隠れた魅力スポットも併せてお楽しみください。初めて訪れる方には、特に以下をお勧めします。
早朝の越前海岸の漁港は、活気に満ち溢れています。漁師たちが夜明け前から海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が、次々と水揚げされる光景は圧巻です。この時間帯に、私たちの料理長も最高の素材を選びに市場を訪れています。観光ガイドには載っていない、地元ならではの活気を肌で感じられる隠れた魅力スポットです。
夕方の越前海岸は、また違った美しさを見せてくれます。日本海に沈む夕日は息をのむほど美しく、その光景を眺めながらの散歩は、心が洗われるようなひとときとなるでしょう。食事の前後に、ぜひこの絶景をお楽しみください。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。
「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする「橋渡し役」でありたいと考えております。初めてのお客様も、安心して「滝の川」の扉を叩いてみてください。一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、きっと忘れられない食体験となるでしょう。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚との出会いがあります。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」で、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いを体験してみてはいかがでしょうか。あなたの食の常識が覆され、忘れられない思い出となることでしょう。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
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日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸。この地が「越前がに」を筆頭とする海の幸の宝庫であることは広く知られていますが、その真価は、単に豊富なだけでなく、それを「最高の状態」で提供する職人の技と哲学に宿っています。
今回ご紹介するのは、口コミグルメサイトでかに料理部門日本一を獲得した「滝の川」。この名店が提供する料理がなぜこれほどまでに多くの食通を魅了するのか、その秘密は、毎朝、料理長自らが市場に足を運び、自身の「五感」を総動員して最高の素材を選び抜く「目利きの技術」にあります。
単なる新鮮さだけでは語り尽くせない、素材への深い理解と敬意から生まれる、至福の味覚体験の核心に迫ります。
「滝の川」が他の料理店と一線を画す理由は、その「独自の視点」と、素材に対する揺るぎない深い理解と敬意にあります。彼らの使命は、越前海岸が育む四季折々の豊かな恵みを、お客様に「最高の状態」でお届けすること。これは単に、獲れたての魚介類を仕入れて調理するという単純な話ではありません。
「滝の川」の料理人たちは、目の前の魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、そして最も美味しくなる時期はいつなのかを熟知しています。この深い知識があるからこそ、それぞれの素材の持つ潜在能力を最大限に引き出し、最適な調理法を選択することができるのです。
例えば、旬の魚介はもちろんのこと、同じ魚種であっても個体差や産地、季節によって異なる特徴を見極め、その素材が持つ「物語」までもを料理へと昇華させています。これは、まさに「越前の海の宝石たち」が持つ真の価値を見出し、お客様へと繋ぐ「橋渡し役」としての誇りにも通じるものです。
「滝の川」の料理の根幹をなすのが、毎朝行われる「仕入れ」です。料理長は五感を総動員し、その日最高の素材を厳選します。この作業は、まさに料理長の技術と経験が集約された「戦場」と言えるでしょう。
魚の鮮度を測る上で最も基本的な指標の一つが「目の輝き」です。澄んだ、生気のある輝きを放つ魚こそが、最高の状態である証。料理長は一尾一尾の目を確認し、その魚が持つ生命力を見極めます。
指で触れた際の弾力や、身全体から感じられるハリ。これは、魚が持つ活きの良さ、適切な締め処理がなされているかを示します。長年の経験により培われた触感で、料理長は瞬時にその魚の状態を判断することができます。
エラ蓋を開けば、魚の状態が如実に表れます。鮮やかな赤色をしているものが新鮮であり、時間の経過とともに色がくすんでくるため、料理長はここを厳しくチェックします。この微細な色の変化を見逃さない観察力こそが、プロの証です。
魚介類にはそれぞれ固有の香りが存在します。新鮮なものは清々しい潮の香りがしますが、不適切な管理をされると不快な匂いを発します。料理長は、このわずかな匂いの変化を嗅ぎ分け、「真に価値のある素材だけ」を選び抜くのです。
これらの五感を駆使した選別は、ただのルーティンではありません。それは、その日の料理の質を左右する、最も重要な「儀式」なのです。まさに、お客様に最高の「美食体験」を提供するための、料理長の「こだわり」が凝縮された瞬間と言えるでしょう。
料理長のこの「目利きの技術」は、一朝一夕に身につくものではありません。それは、長年にわたる経験と、素材への「絶え間ない学習」によって培われた、まさに「職人の技」の結晶です。
同じ魚種であっても、獲れる時期、漁場、そして個体ごとに、脂の乗り具合や身の締まり、旨味の深さは千差万別です。例えば、秋鯖の旬であっても、どの鯖が最も脂が乗っているか、身が締まっているかを瞬時に見極める能力は、経験がなければ不可能です。
天然岩ガキ一つをとっても、「ミルクたっぷりプリンプリン状態」の最適な逸品を選び出すには、長年の経験と確かな知識が不可欠なのです。
料理長は、それぞれの魚介類が持つ「個性」を瞬時に見抜き、その日、その時に「最高の一匹」を選び出すことができます。これは、単に魚の知識があるだけでなく、海という広大な自然との対話の中で磨き上げられた、「直感」と「論理」が融合した類稀なる能力と言えるでしょう。
この妥協なき選定こそが、「滝の川」の料理が持つ「深い味わい」と「確かな品質」を支える揺るぎない土台となっているのです。
料理長の卓越した「目利きの技術」は、単に良い素材を選ぶだけに留まりません。それは、「滝の川」が提供する「おまかせ料理」や「立ちの握り」といった料理体験そのものに、「食の物語」として色濃く反映されています。
「おまかせ料理」は、その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション、これらすべてが複雑に絡み合い、「その日限りの特別なコース」として紡ぎ出されます。
前菜から締めに至るまで、一品一品が味の濃淡、食感、温度、そして見た目の美しさまでもが計算され尽くした「調和」を持って構成されています。この構成の根底には、料理長がその朝、自らの目利きで選び抜いた「旬の主役」たちが存在し、彼らの魅力を最大限に引き出すための物語が練り上げられているのです。
また、「立ちの握り」では、料理長がお客様の目の前で一貫一貫丁寧に握ります。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量まで、すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
さらに、この特別な体験をさらに奥深いものにしているのが、「魚の物語を聞きながら」味わうという点です。料理長は、その魚が「どこで獲れたのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか」といった背景を惜しみなく語ってくれます。
これは、目利きによって選ばれた食材が持つ生命、それらを獲る漁師たちの努力、そして調理する料理人の技術、これら全てが一つに繋がり、「真の美食体験」へと昇華される瞬間なのです。お客様は、単に美味しいものを食べるだけでなく、食材の背景にある「物語」と「想い」を感じ取ることができるのです。
「滝の川」の料理長の「目利きの技術」の根底には、食材そのものへの深い「感謝」と、豊かな恵みをもたらす「自然環境への揺るぎない敬意」という哲学があります。
私たちが食する魚介類は、すべて海の中で生きていた「生命」です。この生命をいただくことへの感謝の気持ちを決して忘れず、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱う姿勢が徹底されています。最高の素材を選び抜くことと同時に、その素材を余すことなく、最高の形で提供することが、命への敬意と考えるのです。
さらに、「滝の川」では、美味しい魚介類が持続的に獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠であると深く理解しています。この認識から、具体的な言及は少ないものの、持続可能な漁業への支援や海洋環境の保護への意識を常に持ち続けていることが伺えます。
これは、単にビジネスとして料理を提供するだけでなく、越前海岸の豊かな自然を守り、次世代へと継承していくという、地域に根ざした責任感の表れでもあります。料理長による日々の仕入れは、このような深い哲学に裏打ちされており、だからこそ「滝の川」の料理は、単なる美味しさを超えた「心豊かな時間」を提供できるのです。
料理長の卓越した目利きは、越前海岸の四季折々の恵みを最も輝かしい形で引き出す原動力となっています。
冬の荒波が穏やかになる春は、新たな生命力に満ちた海の幸が旬を迎えます。料理長は、脂が軽やかで身の締まりが程よい春の白身魚や、冬の間に蓄えた栄養が甘みに変わる瞬間の「春ウニ」を厳選。山菜と海の幸の組み合わせなど、若々しく清々しい季節感を演出します。
春の海は、厳しい冬を乗り越えた生命力あふれる魚介類で満ちています。この時期の魚は、身に適度な脂を蓄えながらも、冬の重厚さから解放された軽やかな味わいが特徴です。料理長の目利きにより選ばれた春の食材は、新緑の季節にふさわしい、希望に満ちた味覚体験を提供してくれます。
夏の主役は、「海の宝石」と称される天然岩ガキです。料理長が目利きで選ぶ岩ガキは、濃厚で滑らかな「ミルクたっぷりプリンプリン状態」。その清涼感あふれる味わいは、夏の越前海岸が誇る最高の贈り物となります。
夏の暑い日に味わう冷たい岩ガキは、まさに自然が与えてくれる最高のご褒美。料理長の厳しい目利きにより選ばれた岩ガキは、一口含むだけで海の恵みの豊かさを実感できる、格別の味わいを提供します。
一年で最も豊かな時期とも言える秋には、夏の間に栄養を蓄え、深い味わいを持つ成熟した魚介類が豊富に水揚げされます。料理長が選ぶのは、脂が乗り切った「秋鯖」や、身の締まりが良く甘みが強い「イカ類」。地元越前の松茸などの山の幸との組み合わせも、目利きならではの妙技で提供されます。
秋の魚介類は、来たる厳しい冬に備えて蓄えた栄養により、一年で最も脂が乗った状態となります。この時期の秋鯖は、銀色に輝く美しい外観と、口の中でとろける濃厚な脂の旨味が絶品。料理長の目利きにより、その年の最高の一尾が選ばれ、お客様の食卓に上ります。
そして、越前海岸が最も輝く季節、冬。11月6日の解禁とともに始まる「越前がに」シーズンは、「滝の川」が最も活気づく時期です。料理長は、その時期に最も状態の良い「越前がに」を厳選し、茹でがに、焼きがに、かに刺し、かに味噌など、蟹本来の甘みと旨味を最大限に引き出す調理法で提供します。
越前がにだけでなく、「寒ブリ」「寒鯛」「甘エビ」といった冬の厳しい海が育んだ格別の魚介類も、料理長の目利きによって最高の状態で食卓に上るのです。
冬の日本海は厳しい環境ですが、その分、この時期に獲れる魚介類は格別の美味しさを持ちます。寒い海で身を締めた魚は、甘みと旨味が凝縮された最高の状態。料理長の熟練した目利きにより、その日の最高の一尾が選ばれ、お客様に提供されます。
このように、料理長の「目利きの技術」は、単に特定の魚種に限定されるものではなく、四季を通じて変化する海の表情と、その時々で最高の状態を迎える多種多様な魚介類すべてに適用される、包括的で深い知識と経験の賜物なのです。
「滝の川」が完全予約制を採用しているのは、お客様に最高のサービスを提供するためだけでなく、料理長の目利きによって選ばれた貴重な食材を、最も無駄なく、最高の状態で提供するためでもあります。
事前に予約をいただくことで、お客様の人数、好み、アレルギーなどを把握し、最適な食材の準備と調理計画を立てることが可能になります。これにより、当日になってから急いで食材を用意するのではなく、料理長が厳選した素材を、まさに「最高の瞬間」に調理し、提供することができるのです。
予約制により、料理長は事前にその日の仕入れ計画を立て、最高の食材を確保することができます。また、お客様一人ひとりの好みに合わせた特別なコースを組み立てることも可能となり、より個人的で特別な体験を提供することができるのです。
これは、食材への深い感謝と、お客様への細やかな配慮が融合した、「滝の川」ならではのサービス哲学と言えるでしょう。
「滝の川」での食事は、単に美味しい料理を味わう以上の、「心豊かな時間」です。それは、料理長が毎朝、自らの五感を総動員し、長年の経験と絶え間ない学習で培った「目利きの技術」によって厳選された、一つ一つの食材に宿る「物語」を感じること。そして、自然の恵みへの感謝と、職人の技への敬意を新たにする体験なのです。
現代社会において、いつでも同じものが食べられる利便性はありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない、一期一会の「特別な味覚」に出会うことができます。この「貴重さ」こそが、「真の美食体験」の価値であると、「滝の川」は信じています。
食通を自認する方も、そうでない方も、ぜひ一度「滝の川」の扉を叩いてみてください。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、料理長の「目利きの技術」によって最大限に引き出された最高の形で、「滝の川」で存分にお楽しみください。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸――。この地名を聞いて、多くの方がまず思い浮かべるのは、冬の味覚の王者「越前がに」ではないでしょうか。しかし、この豊かな海が育む「海の宝物」は、蟹だけにとどまりません。四季を通じて表情を変える越前海岸は、その時々にしか味わえない特別な恵みを私たちに与えてくれます。そんな越前海岸の真の魅力を余すことなくお客様に伝えることを使命としているのが、私たち「滝の川」です。
「滝の川」は、口コミグルメサイトでかに料理部門日本一を獲得するなど、数々のグルメアワードを受賞しています。この栄誉は、単に新鮮な食材を仕入れて調理するだけでは得られません。そこには、「滝の川」が長年培ってきた**「独自の視点」と、「素材への深い理解と敬意」**という揺るぎない哲学が息づいているからです。
今回は、一般的な観光ガイドブックには決して載らない、私たち「滝の川」の料理哲学と、それが織りなす極上の美食体験の秘密を深掘りしてご紹介します。
「滝の川」の料理は、越前海岸の四季折々の恵みを最高の状態でお客様にお届けするという使命感から生まれています。私たちは、単なる料理店ではなく、「越前の海が持つ真の魅力を伝える場」でありたいと願っています。
冬の荒波が和らぎ、穏やかな表情を見せ始める春の越前海岸は、まさに新しい生命の息吹に満ちています。この時期に成長する若い魚介類は、独特の甘みと柔らかさを持ち、春限定の繊細な味覚を提供してくれます。
特に注目すべきは、脂が軽やかで身の締まりが程よい春の白身魚です。その清々しい味わいは、まさに「海の新緑」とも表現できるでしょう。また、冬の間に蓄えた栄養分が春の海水温上昇とともに甘みに変わる「春ウニ」の登場も見逃せません。
私たち「滝の川」では、こうした春の魚介を活かした特別な料理をご提供し、舌で季節の移ろいを感じていただけるよう工夫を凝らしています。
夏の越前海岸で最も特筆すべきは、なんといっても**「天然岩ガキ」**です。この時期の岩ガキは「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と形容され、その濃厚で滑らかな食感は「海のミルク」にふさわしい逸品です。
越前海岸の清らかな海水で育った選りすぐりの品質を誇る「滝の川」の天然岩ガキは、「間違いのない信頼の岩牡蠣」として多くのお客様からご好評をいただいています。海のミネラルをたっぷりと含んだ身は、口の中でとろけるような食感を持ち、後味には爽やかな海潮の香りが残ります。
生で味わうのはもちろん、軽く火を通すことでその魅力をさらに引き出すことも可能です。夏の暑さを忘れさせてくれる清涼感あふれる岩ガキは、まさに夏の越前海岸が誇る最高の贈り物なのです。
秋の越前海岸は、一年を通じて最も豊かな時期と言えるかもしれません。夏の間たっぷりと栄養を蓄えた魚介類が、深みのある味わいを持つようになるのがこの季節です。春の清らかさとは異なる、成熟した複雑な旨味が特徴的です。
特に**「秋鯖」**は絶品で、脂がのり切った秋鯖は刺身はもちろん、軽く炙ることで香ばしさが加わり、一層の美味しさを楽しめます。私たち「滝の川」では、この秋鯖を使った特別な料理を季節限定でご提供し、常連のお客様にも毎年楽しみにしていただいております。
また、身の締まりが良く甘みが強い「秋のイカ類」も魅力の一つです。その透明感のある美しさも相まって、新鮮なイカの刺身はまさに秋の海からの贈り物と言えるでしょう。
そして冬。11月6日の解禁日とともに始まる「越前がに」シーズンは、越前海岸が最も輝く季節であり、「滝の川」の真価が問われる時期でもあります。私たちは、厳選された越前がにを、その魅力を最大限に引き出す調理法でご提供しています。
茹でがに、焼きがに、かに刺し、そしてかに味噌。どの調理法も、蟹本来の甘みと旨味を損なうことなく、むしろそれを際立たせる熟練の技術が込められています。
しかし、冬の魅力は越前がにだけではありません。寒ブリ、寒鯛、そして甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ魚介類は、どれも格別の美味しさを持っています。これらの食材を組み合わせた冬の特別コースは、まさに越前海岸の冬を代表する味覚の饗宴となっています。
「滝の川」が他の料理店と一線を画すのは、「素材に対する深い理解と敬意」です。どのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択している点が私たちの「独自の視点」の中核をなします。
毎朝、料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選します。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い。これらの要素を、まさに五感を総動員して見極め、真に価値のある素材だけを選び抜きます。
この「目利き」の技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものです。同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術は、まさに職人の技と言えるでしょう。
この徹底した仕入れへのこだわりこそが、お客様に提供する料理の品質を担保する第一歩なのです。
選び抜いた最高の素材を、いかにその魅力を最大限に引き出すかが、調理の真髄です。「滝の川」では、伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
例えば、刺身一つを取っても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。その魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を深く理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用しています。これにより、口に入れた瞬間にその魚が持つ本来の旨味が最大限に広がるのです。
また、加熱調理においても、素材の特性に合わせた繊細な温度管理と時間調整を行っています。魚介類は非常にデリケートな食材であり、わずかな加熱の違いが味わいに大きな差を生み出します。
この微妙なコントロールこそが、プロの技術の真価であり、「滝の川」が誇る「独自の視点」の具現化と言えるでしょう。素材のポテンシャルを最大限に引き出すための妥協なき追求が、感動的な美味しさへと繋がっています。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日、その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、まさに**「食の物語」**なのです。
おまかせ料理の最大の魅力は、その日ごとに異なる「予想がつかない」楽しさにあります。その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション。これらすべての要素が組み合わさることで、その日限りの特別なコースが完成します。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されています。味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。すべてが計算され尽くした構成となっており、お客様を飽きさせることなく、最後まで美食の世界へと誘います。
おまかせ料理では、味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるよう、細部にわたる演出が施されています。器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、あらゆる要素で季節感を表現しています。
例えば、春には新緑を思わせる若々しい盛り付け、夏には涼やかさを感じさせる青い器、秋には紅葉を連想させる温かみのある色合い、冬には雪景色を思わせる白を基調とした演出など、五感のすべてで日本の四季を感じていただけます。
これは、旬の素材だけでなく、その背景にある季節の情景までをもお客様に届けたいという、「滝の川」の深い想いの表れです。
「滝の川」の「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた、まさに新しい体験を提供します。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、ライブパフォーマンスのような臨場感に溢れています。
立ちの握りでは、お客様の目の前で一貫一貫が丁寧に握られます。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。これらすべてが、その瞬間の**「最適解」**として調整されます。
さらに、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整が行われます。同じネタであっても、お客様によって少しずつ違った仕上がりになることがあるのは、この「立ちの握り」ならではの真の魅力と言えるでしょう。
これは、画一的な提供ではなく、お客様一人ひとりに向き合い、最高の「一貫」を追求する「滝の川」の哲学を象徴しています。
「立ちの握り」の醍醐味は、ただ美味しい寿司を食べるだけに留まりません。料理長から、その魚の**「物語」**を聞くことができるのです。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、そしてなぜこの調理法を選んだのか――。
こうした背景を知ることで、目の前の一貫の寿司がより深い意味を持つものへと変わります。食べることは、単なる栄養摂取ではありません。その食材の「生命」、それを捕る漁師の方々の「努力」、調理する料理人の「技術」、そしてそれを味わう「時間の貴重さ」。
これらすべてが繋がった時にこそ、真の美食体験が生まれるのだと、「滝の川」は考えています。この「物語」を通じて、お客様は素材への深い理解と、それに関わるすべての人々への敬意を感じることができるのです。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れず、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。この「もったいない」という精神は、日本の食文化の根底にあり、私たち「滝の川」も強く意識しています。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。私たち「滝の川」は、持続可能な漁業への支援や、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。未来にわたって越前の海の恵みを享受できるよう、微力ながらも貢献していきたいと考えています。
越前海岸で培われてきた漁業技術、そして私たち料理人が受け継いできた調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの技術を次世代へと継承していくことも、私たち「滝の川」の重要な使命だと考えています。
最高の料理を提供し続けることで、これらの技術の価値を伝え、守り続けていきます。
「滝の川」では、お客様一人一人との時間を何よりも大切にしています。単に料理を提供するだけでなく、お客様との会話を通じて、より深い食体験をしていただけるよう心がけています。
長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しみを持ってお迎えしています。お客様の好みや体調の変化、人生の節目節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。こうした深い絆が、私たちの原動力となっています。
初めてお越しいただくお客様には、「滝の川」の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。不安や疑問を感じることなく、リラックスしてお食事をお楽しみいただけるよう細心の配慮をしています。
「滝の川」は完全予約制とさせていただいております。これは、お客様により良いサービスを提供するためでもありますが、同時に食材を無駄にしないという意味も込められています。
ご予約をいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理をご提供することが可能となります。
また、予約制にすることで、お客様には慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただけます。これは、お客様への「最高のおもてなし」と、食材への「敬意」の両方を追求した結果なのです。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。
私たち「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする**「橋渡し役」**でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ「滝の川」で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、お客様にとって忘れられない食体験となるでしょう。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった**「越前の海の宝石たち」**との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、「滝の川」で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
ご予約をお忘れなく。至福の海の幸体験が、あなたを待っています。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸と聞けば、多くの方が冬の風物詩である「越前がに」を思い浮かべることでしょう。しかし、この豊かな海が育む宝物は、冬の王者だけではありません。四季を通じて変化する海の表情とともに、それぞれの季節にしか味わえない特別な恵みが、この地には深く眠っているのです。
特に秋の越前海岸は、一年を通じて最も豊かな時期と言えるかもしれません。夏の間にたっぷりと栄養を蓄え、成熟した魚介類が、深みのある複雑な旨味を携えて私たちの舌を魅了する季節なのです。春の清々しく繊細な味わいとは一線を画し、秋の海がもたらすのは、まさに「旨味の宝庫」と呼ぶにふさわしい濃厚な恵みです。
本記事では、観光ガイドブックには決して載ることのない、秋の越前海岸の隠れた魅力、そして料理店「滝の川」で味わう特別な時間について、心を込めてご紹介いたします。
越前海岸の秋は、まさに海の恵みが凝縮された季節です。厳しい夏を乗り越え、豊富な餌を食べて成長した魚介たちは、身にたっぷりと脂を蓄え、深い旨味を増します。この時期の海の幸は、春の軽やかさや夏の瑞々しさとは異なる、熟成された奥行きのある味わいが特徴です。
一口食べれば、その生命力と海の豊かさが五臓六腑に染み渡り、まさに「食欲の秋」を体現する至福の体験となります。特にこの季節、食通たちを惹きつけてやまないのが、脂がのり切った「秋鯖」、そして甘みが強く身が締まった「イカ」です。これらは、秋の越前海岸が誇る二大味覚と言っても過言ではありません。
夏の間に豊富なプランクトンを捕食し、回遊を重ねて体力をつけた魚介類は、秋になると本格的な産卵期を迎える前の最も充実した状態となります。この時期の魚たちは、単に脂がのっているだけでなく、身質そのものが引き締まり、旨味成分が最高値に達するのです。
海水温の変化、潮流の変化、そして餌となるプランクトンの種類の変化。これらすべてが相まって、秋の越前海岸で獲れる魚介類は、他の季節では決して味わうことのできない特別な味わいを生み出すのです。
秋の越前海岸で獲れる「秋鯖」は、その名が示す通り、秋に旬を迎える鯖の中でも格別の美味しさを誇ります。夏の間、回遊しながら豊富なプランクトンを捕食し、たっぷり栄養を蓄えた鯖は、身質が最高の状態に達します。
その特徴は何と言っても、とろけるような上質な脂の乗りです。口に含んだ瞬間、豊かな脂の甘みがじゅわっと広がり、同時に鯖本来の深い旨味が押し寄せます。この脂は決してくどくなく、むしろ上品で洗練された味わいを演出し、食べる人の心を虜にしてしまうのです。
「滝の川」では、この絶品と称される秋鯖を、様々な調理法でご提供しております。それぞれの調理法が、秋鯖の持つ異なる魅力を引き出し、お客様に多面的な味わいの体験をお届けしています。
新鮮な秋鯖だからこそ味わえるのが、生の刺身です。丁寧に引かれた身は、銀色に輝き、適度な弾力がありながらも、舌の上でとろけるような滑らかな食感が楽しめます。透明感のある身と、そこから滲み出る脂のバランスが、まさに芸術の域に達しています。
薬味と醤油を少しだけ添えれば、秋鯖のピュアな美味しさを存分に堪能できるでしょう。この時期の秋鯖の刺身は、魚本来の味わいがストレートに伝わる、まさに至高の一品と言えます。
刺身とはまた異なる魅力が「軽く炙り」です。直火で表面をさっと炙ることで、香ばしい香りが立ち上り、脂がさらに引き立ちます。外は香ばしく、中はとろけるような生の状態が残る、絶妙な火加減が職人の技の見せ所です。
炙ることで引き出される香ばしさと、秋鯖の濃厚な旨味が織りなすハーモニーは、一度食べたら忘れられない感動を与えてくれます。この調理法は、秋鯖の持つ脂の甘みを最大限に活かしつつ、香りという新たな要素を加えることで、より複雑で奥深い味わいを生み出すのです。
「滝の川」では、この秋鯖を使った特別な料理を季節限定でご提供しており、長年通っていただいている常連のお客様にも毎年楽しみにしていただいております。お客様一人ひとりの好みに合わせ、その日の最も良い状態の秋鯖を、最適な調理法でご提供できるよう、料理長が腕を振るいます。
秋の越前海岸を代表するもう一つの味覚が「イカ」です。この時期のイカは、身が引き締まり、その透明感のある美しさも魅力の一つです。そして何よりも特筆すべきは、その豊かで上品な甘み。夏の終わりから秋にかけて、イカはたっぷりと栄養を蓄え、身の中に糖分を凝縮させます。
この自然の糖分が、イカ特有の上品な甘みを生み出し、他の季節では決して味わうことのできない特別な味覚体験を提供してくれるのです。
「滝の川」でご提供する秋のイカは、まさに海からの贈り物。その美しさと味わいの両方で、お客様を魅了し続けています。
透き通るような身は、口に入れるとコリコリとした心地よい歯ごたえがあり、噛むほどに凝縮された甘みがじわりと広がります。醤油なしでも十分に美味しい、イカ本来の甘さを存分に味わえる逸品です。見た目の美しさも相まって、視覚と味覚の両方で秋の訪れを感じさせてくれます。
この透明感は、イカの鮮度の証であり、同時にその身に蓄えられた甘み成分の純粋さを物語っています。一切れ口に含むたびに、海の恵みへの感謝の気持ちが自然と湧き上がってくるでしょう。
新鮮なイカだからこそ楽しめるイカ墨を使った料理も、秋の「滝の川」ならではの味わいです。濃厚なイカ墨のコクとイカ自体の甘みが絶妙に絡み合い、深みのある一皿へと昇華されます。
この料理は、イカの持つ様々な部位を余すことなく活用した、まさに命への感謝を込めた調理法と言えるでしょう。イカ墨の濃厚な味わいが、イカ本体の甘みを一層引き立て、複雑で奥深い味覚の世界へと誘います。
秋のイカは、そのプリプリとした食感と、後を引くような優しい甘みが特徴で、日本酒との相性も抜群です。海のミネラルをたっぷり含んだ秋のイカの甘みと、日本酒の米の旨みが口の中で融合すると、まさに至福の瞬間が訪れます。
「滝の川」が他の料理店と一線を画すのは、単に新鮮な魚介類を仕入れて調理するのではなく、素材に対する深い理解と敬意にあります。特に秋の味覚においては、このこだわりが最大限に発揮されます。
料理とは、単なる栄養摂取の手段ではありません。それは、自然の恵みを受け取り、職人の技によって昇華させ、お客様に感動を提供する芸術なのです。この哲学が、「滝の川」のすべての料理に息づいています。
毎朝、料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選します。秋鯖であれば、身の張り、脂の乗り具合、そして鯖特有の「サバ節」と呼ばれる魚体の形状まで、五感を総動員して見極めます。イカであれば、透明度やゲソの鮮やかさ、身の締まり具合を丹念に確認し、真に価値のある素材だけを選び抜きます。
この目利きの技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものです。同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術は、まさに職人の技と言えるでしょう。秋の最も良い状態の秋鯖やイカを仕入れるために、料理長は妥協を許しません。
選び抜いた素材を、いかにその魅力を最大限に引き出すかが調理の真髄です。秋鯖の濃厚な脂を活かしつつ、重くなりすぎないように仕上げる技術。イカの繊細な甘みと食感を損なわないように、最適な切り方、加熱時間を見極める技術。これらは「滝の川」の料理人が長年培ってきた経験と、素材への深い愛情があってこそ成し得るものです。
例えば、秋鯖の刺身一つをとっても、魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用しています。炙り鯖であれば、火加減をミリ単位で調整し、皮目をパリッと香ばしく、身はとろけるように仕上げます。
イカの刺身は、繊維を断ち切るように、あるいは逆らうように、その素材が最も美味しくなる切り方を熟知しています。この微妙なコントロールこそが、プロの技術の真価なのです。
「滝の川」では、伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れ、秋の旬の味覚を最高の形でお客様にお届けすることに全力を注いでいます。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい秋の素材を使って紡がれる、食の物語なのです。秋の越前海岸で水揚げされた魚介類を中心に、料理長が独自の視点で仕上げたおまかせ料理やお寿司をご用意いたします。
おまかせ料理の魅力は、その日によって内容が変わること、つまり予想がつかないことにあります。秋の深まりとともに移ろう旬の魚介、その日の仕入れ状況、そして料理長のインスピレーション。これらすべてが組み合わさって、その日限りの特別な秋のコースが完成します。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されています。秋鯖の濃厚な旨味の後に、イカの甘みが口を清め、季節の野菜が彩りを添える。味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。すべてが計算され尽くした構成となっています。
おまかせ料理では、味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるよう細部にわたって配慮しています。秋の滝の川では、成熟した海の幸をメインとしたメニューが中心となります。
器の選択には、紅葉を連想させる温かみのある色合いや、豊かな実りを象徴する落ち着いた色調が選ばれます。盛り付けの方法も、秋の山の幸である松茸などとの組み合わせや、秋の風景を思わせるように工夫され、料理が運ばれてきた瞬間に、目の前に越前の秋の情景が広がるような体験を提供します。
「滝の川」の「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスとも言える臨場感があります。特に秋の旬の魚である秋鯖やイカを握ってもらう際は、その醍醐味を存分に味わえるでしょう。
立ちの握りでは、目の前で一貫一貫が丁寧に握られます。秋鯖の豊かな脂を受け止めるシャリの温度、イカの繊細な甘みを引き立てる握りの強さ、ネタとシャリのバランス、そしてワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
また、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行います。同じ秋鯖でも、お客様によって少しずつ違った仕上がりになることもあります。これこそが、立ちの握りの真の魅力なのです。
立ちの握りでは、料理長からその魚の物語を聞くことができます。例えば、この秋鯖はどこで獲れたのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法(刺身か炙りか)を選んだのか。あるいは、このイカは今朝水揚げされたばかりで、いかに甘みが強いか、といった背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
食べることは、単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。すべてがつながった時、真の美食体験となるのです。秋の越前海岸で育まれた魚介たちの物語に耳を傾けながら味わう一貫は、単なる食事以上の感動を与えてくれるでしょう。
「滝の川」にお越しいただく際には、ぜひ秋の越前海岸の隠れた魅力スポットも併せてお楽しみください。秋の澄んだ空気の中で、越前海岸はまた違った表情を見せてくれます。
早朝の越前海岸の漁港は、秋の訪れとともに活気に満ち溢れています。漁師たちが夜明け前から海に出て獲ってきた新鮮な秋鯖やイカ、その他の魚介類が、次々と水揚げされる光景は圧巻です。
私たち「滝の川」の料理長も、この時間帯に市場を訪れて最高の秋の素材を選んでいます。活気あふれる漁港の雰囲気は、食に対する感謝の気持ちを一層深めてくれるでしょう。
秋の夕方の越前海岸は、また格別の美しさを見せてくれます。日本海に沈む夕日は息をのむほど美しく、オレンジ色に染まる空と海を眺めながら散歩することで、心が洗われるような体験ができます。秋の澄んだ空気の中で見る夕日は、夏とは異なる感動を与えてくれます。
越前海岸の真の魅力は、そこに住む人々の温かさにもあります。秋の収穫の喜びを分かち合う漁師の方々、市場の人々、そして地元の住民の皆さん。彼らとの何気ない会話から、この地域の深い魅力と、食文化を支える人々の心を知ることができるでしょう。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、秋の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。
私たちが口にする秋の魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
また、美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。私たちは持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。越前海岸で培われてきた漁業技術、調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの技術を次世代に継承していくことも、私たちの重要な使命だと考えています。
秋の「滝の川」は、脂ののった秋鯖、甘みの強いイカなど、成熟した海の幸をメインとしたメニューが中心となります。地元の秋の味覚である松茸などの山の幸との組み合わせメニューも人気で、海の幸と山の幸が織りなすハーモニーは、秋ならではの贅沢です。
この季節限定の組み合わせは、越前の豊かな自然が育む多様な恵みを一度に味わえる、まさに特別な体験です。海と山、それぞれが持つ異なる旨味が互いを引き立て合い、より複雑で深みのある味覚世界を創り出します。
「滝の川」では、お客様一人一人との時間を大切にしています。単に料理を提供するだけでなく、お客様との会話を通じて、より深い食体験をしていただけるよう心がけています。
長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えし、お客様の好みや体調、人生の節目節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。初めてお越しいただくお客様には、滝の川の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。
「滝の川」は完全予約制とさせていただいております。これは、お客様により良いサービスを提供するためでもありますが、同時に食材を無駄にしないという意味もあります。
予約をいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理をご提供することが可能となります。特に秋の旬の食材は希少価値が高いため、最高の状態でお楽しみいただくためにも、ご予約は不可欠です。
慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと秋の料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただけるよう、私たちは心を込めておもてなしいたします。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。秋の越前海岸がもたらす深い味わいと、温かいおもてなしを、ぜひ「滝の川」で体験してください。
観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、五感で感じていただけることでしょう。一品一品に込められた料理人の想い、厳選された秋の素材が持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」、特に脂ののった秋鯖や甘みが強いイカとの出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、「滝の川」で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸と聞いて、多くの方がまず思い浮かべるのは、冬の味覚の王様「越前がに」かもしれません。しかし、この豊かな海が育む宝物は、蟹だけにとどまりません。四季折々に異なる表情を見せる越前海岸には、その季節にしか味わえない特別な恵みが眠っています。
本記事では、観光ガイドブックには決して載ることのない、夏の越前海岸の隠れた魅力、そしてその頂点に立つ「海の宝石」、天然岩ガキの奥深さに迫ります。なぜ夏の天然岩ガキが「ミルクたっぷりプリンプリン」と称されるのか、そして越前海岸の名店「滝の川」が提供する岩ガキが「間違いのない信頼の岩牡蠣」として多くのお客様からご好評をいただいている理由を、余すことなくお伝えしましょう。
越前海岸は、一年を通じて様々な海の幸を提供してくれる、まさに海の宝庫です。
春には、冬の荒波から一転して穏やかな表情を見せ始め、新たな生命の息吹に満ち溢れます。若い魚介類が成長し、独特の甘みと柔らかさを持つ春限定の味覚が楽しめます。特に、脂が軽やかで身の締まりが良い春の白身魚や、冬の間に蓄えた栄養が甘みに変わる「春ウニ」は格別の美味しさです。
秋は、夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、深い味わいを持つ成熟の季節です。脂がのり切った秋鯖や、身の締まりが良く甘みが強いイカ類は、まさに秋の海からの贈り物と言えるでしょう。
そして冬は、11月6日の解禁日から始まる越前がにシーズンを筆頭に、寒ブリ、寒鯛、甘エビなど、厳しい海が育んだ格別の美味しさが際立つ季節です。
そして、夏――越前海岸が誇る最高の贈り物、それが天然岩ガキの季節です。
夏の越前海岸で特筆すべき海の恵みは、何と言っても天然岩ガキです。この時期の岩ガキは、まさに「ミルクたっぷりプリンプリン状態」となり、その濃厚で滑らかな食感は、「海のミルク」と呼ぶにふさわしい逸品とされています。
夏の天然岩ガキが、これほどまでに「ミルクたっぷりプリンプリン」な状態になる理由は、以下の点に集約されます。
「滝の川」で提供される天然岩ガキは、越前海岸の清らかな海水で育った選りすぐりの品質を誇ります。この清らかな海が、岩ガキに豊富なミネラルをたっぷりと蓄えさせます。このミネラルこそが、岩ガキの濃厚な旨味と風味の源となり、口の中でとろけるような滑らかな食感を生み出すのです。
夏の時期は岩ガキが最も成熟し、身に栄養を蓄える季節です。豊富な栄養分が身にぎゅっと凝縮されることで、特有のクリーミーで濃厚な味わいと、弾力がありながらもとろけるような「プリンプリン」とした食感が生まれます。
濃厚な味わいだけでなく、食べた後に残る爽やかな海潮の香りは、まさに夏の越前海岸の清々しさを感じさせます。この香りが、岩ガキの美味しさを一層引き立て、夏の暑さを忘れさせてくれる清涼感を与えてくれるのです。
生で味わうのはもちろんのこと、軽く火を通した調理法でも、その魅力を存分に引き出すことができるのが天然岩ガキの素晴らしい点です。夏の越前海岸が誇る最高の贈り物、それがこの「海の宝石」なのです。
「滝の川」が他の料理店と一線を画すのは、提供する食材、特に天然岩ガキのような季節の恵みに対する深い理解と敬意にあります。単に新鮮な魚介類を仕入れて調理するだけでなく、その食材がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択しているのです。
天然岩ガキの品質を決定づける最も重要な要素の一つが、仕入れです。毎朝、料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選します。岩ガキ一つをとっても、その外観、重み、そして微かな香りから、最高の状態を見極めるのです。
魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂いなど、五感を総動員して真に価値のある素材だけを選び抜くという技術は、岩ガキにも同様に適用されます。岩ガキの場合、貝の閉じ具合や重さ、殻の状態などから、その鮮度と身入りの良さを判断します。
この「目利きの技術」は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものです。同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術は、まさに職人の技と言えるでしょう。天然岩ガキにおいても、漁場や育ち方による個体差を見極め、最も「ミルクたっぷりプリンプリン」な状態のものを厳選しているからこそ、「間違いのない信頼の岩牡蠣」として提供できるのです。
選び抜いた素材を、いかにその魅力を最大限に引き出すかが調理の真髄です。岩ガキの場合、その濃厚な味わいとデリケートな身質を損なわないよう、細心の注意が払われます。
「滝の川」では、一つ一つを丁寧に選別し、最適な状態で提供することで、「間違いのない信頼の岩牡蠣」として多くのお客様からご好評をいただいております。これは、岩ガキの鮮度を保ち、最も美味しく味わえる状態で供する「滝の川」の高度な技術を示しています。生で提供する際の温度管理、開け方、盛り付け、あるいは軽く火を通す場合の加熱時間と温度など、細部にわたるプロの技が、岩ガキの真価を引き出すのです。
魚介類は繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生みます。この原理は岩ガキにも当てはまります。その濃厚さを活かしつつ、生臭さを感じさせない最高の状態での提供は、まさにプロの技術の真価が問われる部分です。
「滝の川」の天然岩ガキは、単に新鮮なだけでなく、その「海のミネラルをたっぷりと含んだ身」が「口の中で溶けるような食感を持ち、後味には爽やかな海潮の香りが残る」よう、すべての工程において、素材への深い敬意と職人の技が込められています。
「滝の川」では、お客様が食を通じて越前海岸の物語を感じられるよう、様々な工夫が凝らされています。天然岩ガキもまた、その物語の一部として提供されます。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、食の物語なのです。夏の時期であれば、最高の状態に選別された天然岩ガキが、この物語の重要な登場人物となるでしょう。
おまかせ料理の魅力は、その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーションによって、その日限りの特別なコースが完成することにあります。天然岩ガキも、他の季節の食材や調理法との調和を考慮し、最も魅力的な形で提供されます。
味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じられるよう配慮されています。夏の岩ガキは、涼やかさを感じさせる器や盛り付けで提供され、お客様は五感すべてで越前海岸の夏を感じることができるでしょう。
「滝の川」の「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスのような臨場感があります。
目の前で一貫一貫が丁寧に握られる中で、天然岩ガキが握り寿司として提供されることもあるでしょう。シャリの温度、握りの強さ、ネタ(岩ガキ)との組み合わせ、そしてワサビの量まで、すべてがその瞬間の最適解として調整されます。お客様との会話を通じて、好みや体調、その日の気分に合わせて微調整が行われるため、同じネタでも一人ひとりにとって最高の体験が提供されるのです。
「立ちの握り」では、料理長からその食材の物語を聞くことができます。天然岩ガキであれば、どこで獲れたものなのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのかといった背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
食べることは単なる栄養摂取ではなく、食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ、すべてがつながった時、真の美食体験となるという「滝の川」の哲学を、天然岩ガキを通して深く感じることができるでしょう。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。天然岩ガキ一つをとっても、その背後には、越前海岸の豊かな自然と、それを守り、引き継ぐ人々の努力、そして料理人の情熱が息づいています。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れず、食材を無駄にすることなく大切に扱うという「滝の川」の姿勢は、天然岩ガキにも向けられています。また、美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠であり、持続可能な漁業への支援や海洋環境の保護への意識を常に持ち続けている点も特筆すべきです。
「滝の川」は完全予約制とさせていただいております。これは、お客様により良いサービスを提供するためであると同時に、食材を無駄にしないという意味も持ち合わせています。予約をいただくことで、その日のお客様の人数や好みを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、天然岩ガキも常に最高の状態でお料理としてご提供することが可能となるのです。
また、慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただけるよう、特別な時間の創出にも寄与しています。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあるのです。
「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ「滝の川」で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。現代社会ではいつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
夏の越前海岸の輝く季節に、「ミルクたっぷりプリンプリン」の天然岩ガキを「滝の川」でご堪能ください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間が、きっとあなたを待っています。
ご予約をお忘れなく。至福の海の幸体験が、あなたを待っています!
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸と聞いて、多くの方が連想するのは冬の風物詩「越前がに」でしょう。その極上の味は確かに誰もが認める海の宝物です。しかし、この豊かな海が育む恵みは、決して冬の王者である蟹だけにとどまりません。
四季を通じて変化する越前海岸の海の表情とともに、それぞれの季節にしか味わえない「海の宝石」と呼ぶにふさわしい特別な恵みが、この地には眠っているのです。私たち「滝の川」は、単なる料理店としてではなく、越前海岸の海が持つ真の魅力を伝えることを使命としております。
観光ガイドブックには決して載ることのない、越前海岸の隠れた魅力と、それを味わう特別な時間について、心を込めてお話しさせていただきます。
越前海岸の海は、一年を通じて豊かな表情を見せ、私たちに旬の味覚を届けてくれます。それぞれの季節には、その時期ならではの特別な恵みがあります。
冬の荒波が落ち着き、穏やかな表情を見せ始める春の越前海岸。この時期の海は、まさに新しい生命の息吹に満ち溢れています。若い魚介類が成長し、独特の甘みと柔らかさを持った、春限定の味覚が楽しめるのです。
特に注目していただきたいのは、春の白身魚です。脂がまだ軽やかで、身の締まりも程よく、繊細な味わいが特徴的です。この時期の魚は、まるで海の清々しい新緑のよう。滝の川では、この春の魚介を活かした特別な料理をご提供しており、季節の移ろいを舌で感じていただけます。
また、春ウニの登場も見逃せません。冬の間にたっぷりと蓄えた栄養分が、春の海水温の上昇とともに甘みに変わる瞬間を捉えて提供される春ウニは、まさに春だけの特権と言えるでしょう。店内も春らしい装いとなり、窓から見える景色と合わせて、食事とともに季節の移ろいを感じていただけます。
夏の越前海岸で特筆すべきは、何と言っても天然岩ガキです。この時期の岩ガキは「ミルクたっぷりプリンプリン状態」となり、その濃厚で滑らかな食感は、まさに「海のミルク」と呼ぶにふさわしい逸品です。
滝の川で提供する天然岩ガキは、越前海岸の清らかな海水で育った選りすぐりの品質を誇ります。一つ一つを丁寧に選別し、最適な状態で提供することで、「間違いのない信頼の岩牡蠣」として多くのお客様からご好評をいただいております。
海のミネラルをたっぷりと含んだ身は、口の中でとろけるような食感を持ち、後味には爽やかな海潮の香りが残ります。生で味わうのはもちろん、軽く火を通した調理法でも、その魅力を存分に引き出すことができます。夏の暑さを忘れさせてくれる、清涼感あふれる岩ガキこそ、夏の越前海岸が誇る最高の贈り物なのです。
夏の滝の川の主役は、この天然岩ガキ。岩ガキを中心とした特別コースをご用意しており、様々な調理法で岩ガキの魅力をお楽しみいただけます。夏野菜と海の幸を組み合わせた、暑い季節にぴったりの爽やかなメニューも豊富です。
秋の越前海岸は、一年を通じて最も豊かな時期と言えるかもしれません。夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、深い味わいを持つ季節です。この時期の海の幸は、春の清らかさとは異なる、成熟した複雑な旨味を持っています。
特に秋鯖は絶品です。脂がのり切った秋鯖は、刺身はもちろん、軽く炙ることで香ばしさが加わり、より一層の美味しさを楽しめます。滝の川では、この秋鯖を使った特別な料理を季節限定でご提供しており、常連のお客様にも毎年楽しみにしていただいております。
また、秋のイカ類も見逃せません。身の締まりが良く、甘みが強いこの時期のイカは、その透明感のある美しさも魅力の一つです。新鮮なイカの刺身は、まさに秋の海からの贈り物と言えるでしょう。滝の川では、脂ののった秋鯖や甘みの強いイカなどをメインとしたメニューが中心となります。地元の秋の味覚である松茸などの山の幸との組み合わせメニューも人気です。
そして冬。11月6日の解禁日とともに始まる越前がにシーズンは、越前海岸が最も輝き、その真価が問われる時期でもあります。滝の川では、厳選された越前がにを、その魅力を最大限に引き出す調理法でご提供しております。茹でがに、焼きがに、かに刺し、そしてかに味噌。どの調理法も、蟹本来の甘みと旨味を損なうことなく、むしろそれを際立たせる技術が込められています。
しかし、冬の魅力は越前がにだけではありません。寒ブリ、寒鯛、そして甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ魚介類は、どれも格別の美味しさを持っています。これらの食材を組み合わせた冬の特別コースは、まさに越前海岸の冬を代表する味覚の饗宴となっています。冬の滝の川は、越前がにシーズンの到来とともに、一年で最も活気づく時期です。
滝の川が他の料理店と一線を画すのは、素材に対する深い理解と敬意にあります。単に新鮮な魚介類を仕入れて調理するのではなく、その魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択しています。
毎朝、料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選します。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い。五感を総動員して、真に価値のある素材だけを選び抜くのです。
この目利きの技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものです。同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術は、まさに職人の技と言えるでしょう。
選び抜いた素材を、いかにその魅力を最大限に引き出すかが調理の真髄です。滝の川では、伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
例えば、刺身一つを取っても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。その魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用しています。
また、加熱調理においても、素材の特性に合わせた温度管理、時間調整を行っています。魚介類は繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生みます。この微妙なコントロールこそが、プロの技術の真価なのです。
滝の川の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、食の物語なのです。
おまかせ料理の魅力は、予想がつかないことにあります。その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション。これらすべてが組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成します。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されています。味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。すべてが計算され尽くした構成となっています。
おまかせ料理では、味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるよう配慮しています。器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感を演出しています。
春には新緑を思わせる若々しい盛り付けを、夏には涼やかさを感じさせる青い器を、秋には紅葉を連想させる温かみのある色合いを、冬には雪景色を思わせる白を基調とした演出を心がけています。
滝の川の「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスとも言える臨場感があります。
立ちの握りでは、目の前で一貫一貫が丁寧に握られます。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
また、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行います。同じネタでも、お客様によって少しずつ違った仕上がりになることもあります。これこそが、立ちの握りの真の魅力なのです。
立ちの握りでは、料理長からその魚の物語を聞くことができます。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。こうした背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
食べることは、単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。すべてがつながった時、真の美食体験となるのです。
滝の川にお越しいただく際には、ぜひ越前海岸の隠れた魅力スポットも併せてお楽しみください。
朝の漁港 早朝の越前海岸の漁港は、まさに活気に満ち溢れています。漁師たちが夜明け前から海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が、次々と水揚げされる光景は圧巻です。滝の川の料理長も、この時間帯に市場を訪れて最高の素材を選んでいます。
夕暮れの海岸線 夕方の越前海岸は、また違った美しさを見せてくれます。日本海に沈む夕日は息をのむほど美しく、その光景を眺めながら散歩することで、心が洗われるような体験ができます。
地元の人々との交流 越前海岸の真の魅力は、そこに住む人々の温かさにもあります。漁師の方々、市場の人々、そして地元の住民の皆さん。彼らとの何気ない会話から、この地域の深い魅力を知ることができるでしょう。
滝の川での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。滝の川では、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
越前海岸で培われてきた漁業技術、調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの技術を次世代に継承していくことも、私たちの重要な使命だと考えています。
滝の川では、お客様一人一人との時間を大切にしています。単に料理を提供するだけでなく、お客様との会話を通じて、より深い食体験をしていただけるよう心がけています。
長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしています。お客様の好みや体調の変化、人生の節目節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。
初めてお越しいただくお客様には、滝の川の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。不安や疑問を感じることなく、リラックスしてお食事をお楽しみいただけるよう配慮しています。
滝の川は完全予約制とさせていただいております。これは、お客様により良いサービスを提供するためでもありますが、同時に食材を無駄にしないという意味もあります。
予約をいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理をご提供することが可能となります。
予約制にすることで、お客様には特別な時間をお過ごしいただけます。慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただけるのです。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。
滝の川は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ滝の川で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、滝の川で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸。この地名を聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、冬の味覚の王者「越前がに」でしょう。しかし、その越前がにを巡る美食の世界において、とある名店が「日本一」の称号を獲得したことをご存知でしょうか?
口コミグルメサイトのグルメアワード「かに料理部門」で堂々の日本一に輝いたその店こそ、越前海岸の海の幸を知り尽くした「滝の川」です。
本記事では、この栄えある賞を獲得した「滝の川」が、なぜ越前がに料理の頂点と称されるのか、その深い魅力と秘密を詳しく紐解いていきます。
「滝の川」は、口コミグルメサイトのグルメアワードにおいて、「かに料理部門」で日本一を獲得しました。この快挙は、単に越前がにが美味しいからというだけでは成し遂げられない、まさに「滝の川」の料理に対する真摯な姿勢と、提供される料理の質の高さを証明するものです。
この賞の獲得は、「滝の川」が越前がに料理の分野において、比類なき存在であることを広く知らしめることとなりました。お店からは、この栄誉ある評価に対する心からの感謝が述べられています。
しかし、「滝の川」の魅力は、越前がに料理の頂点に立つことだけに留まりません。越前海岸の豊かな自然が育む四季折々の海の幸を、独自の視点と卓越した技術で昇華させることこそが、「滝の川」の真骨頂なのです。
越前海岸は、冬の「越前がに」で有名ですが、この豊かな海がもたらす宝物は、決してカニだけではありません。「滝の川」は、四季を通じて変化する海の表情とともに、それぞれの季節にしか味わえない特別な恵みを、お客様に最高の状態でお届けすることを使命としています。
春の越前海岸は、冬の荒波から穏やかな表情へと一変し、新しい生命の息吹に満ち溢れます。この時期は、若い魚介類が成長し、独特の甘みと柔らかさを持った春限定の味覚が楽しめます。
特に注目すべきは、脂が軽やかで身の締まりが程よい、繊細な味わいの「春の白身魚」です。これらは「海の新緑」とも称される清々しさを持っています。また、冬の間に栄養を蓄えた「春ウニ」も登場し、海水温の上昇とともに甘みが増す、春だけの特権と言える逸品です。
夏の越前海岸で最も特筆すべきは、「海のミルク」と称される「天然岩ガキ」です。この時期の岩ガキは、「ミルクたっぷりプリンプリン状態」となり、濃厚で滑らかな食感が特徴です。
「滝の川」で提供される天然岩ガキは、越前海岸の清らかな海水で育った選りすぐりの品質を誇り、一つ一つ丁寧に選別され、最適な状態で提供されます。その濃厚な味わいは、海のミネラルをたっぷりと含んでおり、口の中でとろけるような食感と、後味に残る爽やかな海潮の香りが魅力です。
生はもちろん、軽く火を通した調理法でも、その魅力を存分に引き出すことができる、夏の越前海岸が誇る最高の贈り物です。
秋の越前海岸は、一年を通じて最も豊かな時期と言えるかもしれません。夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、春の清らかさとは異なる、成熟した複雑な旨味を持つ季節です。
この時期の「秋鯖」は絶品で、脂がのり切った身は、刺身はもちろん、軽く炙ることで香ばしさが加わり、一層の美味しさを楽しめます。また、身の締まりが良く、甘みが強い「秋のイカ類」もこの時期の見逃せない味覚です。その透明感のある美しさも魅力の一つであり、新鮮なイカの刺身は、まさに秋の海からの贈り物です。
そして冬。11月6日の解禁日とともに始まる「越前がに」シーズンは、まさに越前海岸が最も輝く季節です。
「滝の川」では、厳選された越前がにを、その魅力を最大限に引き出す調理法で提供しています。茹でがに、焼きがに、かに刺し、かに味噌など、どの調理法も蟹本来の甘みと旨味を損なうことなく、むしろそれを際立たせる技術が込められています。
しかし、冬の魅力は越前がにだけではありません。寒ブリ、寒鯛、甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ魚介類は、どれも格別の美味しさを持っています。これらの食材を組み合わせた冬の特別コースは、まさに越前海岸の冬を代表する味覚の饗宴となるでしょう。
「滝の川」が他の料理店と一線を画すのは、素材に対する深い理解と敬意にあります。単に新鮮な魚介類を仕入れて調理するのではなく、その魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択しているのです。
「滝の川」では、毎朝、料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選します。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い。これらの五感を総動員して、真に価値のある素材だけを選び抜くのです。
この目利きの技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものです。同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術は、まさに職人の技と言えるでしょう。
選び抜いた素材を、いかにその魅力を最大限に引き出すかが調理の真髄です。「滝の川」では、伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
例えば、刺身一つを取っても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。その魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用しています。
また、加熱調理においても、素材の特性に合わせた温度管理、時間調整を徹底しています。魚介類は繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生みます。この微妙なコントロールこそが、プロの技術の真価なのです。
「滝の川」の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、食の物語なのです。
おまかせ料理の魅力は、予想がつかないことにあります。その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション。これらすべてが組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成します。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されています。味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。すべてが計算され尽くした構成となっています。
おまかせ料理では、味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるよう配慮されています。器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感を演出しているのです。
例えば、春には新緑を思わせる若々しい盛り付けを、夏には涼やかさを感じさせる青い器を、秋には紅葉を連想させる温かみのある色合いを、冬には雪景色を思わせる白を基調とした演出を心がけています。
「滝の川」の「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスとも言える臨場感があります。
立ちの握りでは、目の前で一貫一貫が丁寧に握られます。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
さらに、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行います。同じネタであっても、お客様によって少しずつ違った仕上がりになることもあります。これこそが、立ちの握りの真の魅力なのです。
立ちの握りでは、料理長からその魚の物語を聞くことができます。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。こうした背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
食べることは、単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。これらすべてがつながった時、真の美食体験となるのです。
「滝の川」にお越しいただく際には、ぜひ越前海岸の隠れた魅力スポットも併せてお楽しみください。
早朝の越前海岸の漁港は、まさに活気に満ち溢れています。漁師たちが夜明け前から海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が、次々と水揚げされる光景は圧巻です。「滝の川」の料理長も、この時間帯に市場を訪れて最高の素材を選んでいます。
夕方の越前海岸は、また違った美しさを見せてくれます。日本海に沈む夕日は息をのむほど美しく、その光景を眺めながら散歩することで、心が洗われるような体験ができます。
越前海岸の真の魅力は、そこに住む人々の温かさにもあります。漁師の方々、市場の人々、そして地元の住民の皆さん。彼らとの何気ない会話から、この地域の深い魅力を知ることができるでしょう。
「滝の川」での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。「滝の川」では、持続可能な漁業への支援や、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
越前海岸で培われてきた漁業技術、調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの技術を次世代に継承していくことも、「滝の川」の重要な使命だと考えています。
「滝の川」では、お客様一人一人との時間を大切にしています。単に料理を提供するだけでなく、お客様との会話を通じて、より深い食体験をしていただけるよう心がけています。
長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしています。お客様の好みや体調の変化、人生の節目節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューを提案することもあります。
初めてお越しいただくお客様には、「滝の川」の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。不安や疑問を感じることなく、リラックスしてお食事をお楽しみいただけるよう配慮しています。
「滝の川」が完全予約制とさせていただいているのは、お客様により良いサービスを提供するためであり、同時に食材を無駄にしないという意味も込められています。
予約をいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理を提供することが可能となります。
予約制にすることで、お客様には特別な時間をお過ごしいただけます。慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただけるのです。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。
「滝の川」は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ「滝の川」で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、「滝の川」では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度「滝の川」の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、「滝の川」で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前海岸。多くの方にとって、この地名は冬の風物詩である「越前がに」を連想させることでしょう。しかし、この豊かな海が育む宝物は、蟹だけではありません。四季を通じて変化する海の表情とともに、それぞれの季節にしか味わえない特別な恵みが、この地には眠っているのです。
私たち「滝の川」は、越前海岸の四季折々の恵みを、最高の状態でお客様にお届けすることを使命としております。単なる料理店としてではなく、越前の海が持つ真の魅力を伝える場として、日々研鑽を重ねております。
本日は、観光ガイドブックには決して載ることのない、越前海岸の隠れた魅力と、それを味わう特別な時間について、心を込めてお話しさせていただきます。
春の越前海岸は、冬の荒波から一転して穏やかな表情を見せ始めます。この時期の海は、新しい生命の息吹に満ち溢れています。若い魚介類が成長し、独特の甘みと柔らかさを持った春限定の味覚が楽しめるのです。
特に注目していただきたいのが、春の白身魚です。脂がまだ軽やかで、身の締まりも程よく、繊細な味わいが特徴的です。この時期の魚は、まさに海の新緑とも言える清々しさを持っています。滝の川では、この春の魚介を活かした特別な料理をご提供しており、季節の移ろいを舌で感じていただけます。
また、春ウニの登場も見逃せません。冬の間に蓄えた栄養分が、春の海水温上昇とともに甘みに変わる瞬間。この微妙な変化を捉えて提供する春ウニは、まさに春だけの特権と言えるでしょう。
夏の越前海岸で特筆すべきは、何と言っても天然岩ガキです。この時期の岩ガキは「ミルクたっぷりプリンプリン状態」となり、その濃厚で滑らかな食感は、まさに海のミルクと呼ぶにふさわしい逸品です。
滝の川で提供する天然岩ガキは、越前海岸の清らかな海水で育った選りすぐりの品質を誇ります。一つ一つを丁寧に選別し、最適な状態で提供することで、「間違いのない信頼の岩牡蠣」として多くのお客様からご好評をいただいております。
この夏の岩ガキの素晴らしさは、その濃厚さにあります。海のミネラルをたっぷりと含んだ身は、口の中で溶けるような食感を持ち、後味には爽やかな海潮の香りが残ります。生で味わうのはもちろん、軽く火を通した調理法でも、その魅力を存分に引き出すことができます。
夏の暑さを忘れさせてくれる、清涼感あふれる岩ガキ。これこそ、夏の越前海岸が誇る最高の贈り物なのです。
秋の越前海岸は、一年を通じて最も豊かな時期と言えるかもしれません。夏の間に十分な栄養を蓄えた魚介類が、深い味わいを持つ季節です。この時期の海の幸は、春の清らかさとは異なる、成熟した複雑な旨味を持っています。
特に秋鯖は絶品です。脂がのり切った秋鯖は、刺身はもちろん、軽く炙ることで香ばしさが加わり、より一層の美味しさを楽しめます。滝の川では、この秋鯖を使った特別な料理を季節限定でご提供しており、常連のお客様にも毎年楽しみにしていただいております。
また、秋のイカ類も見逃せません。身の締まりが良く、甘みが強いこの時期のイカは、その透明感のある美しさも魅力の一つです。新鮮なイカの刺身は、まさに秋の海からの贈り物と言えるでしょう。
そして冬。越前海岸が最も輝く季節の到来です。11月6日の解禁日とともに始まる越前がにシーズンは、まさに越前海岸の真価が問われる時期でもあります。
滝の川では、厳選された越前がにを、その魅力を最大限に引き出す調理法でご提供しております。茹でがに、焼きがに、かに刺し、そしてかに味噌。どの調理法も、蟹本来の甘みと旨味を損なうことなく、むしろそれを際立たせる技術が込められています。
しかし、冬の魅力は越前がにだけではありません。寒ブリ、寒鯛、そして甘エビなど、冬の厳しい海が育んだ魚介類は、どれも格別の美味しさを持っています。これらの食材を組み合わせた冬の特別コースは、まさに越前海岸の冬を代表する味覚の饗宴となっています。
滝の川が他の料理店と一線を画すのは、素材に対する深い理解と敬意にあります。単に新鮮な魚介類を仕入れて調理するのではなく、その魚介類がどのような海で育ち、どのような生態を持ち、どの時期に最も美味しくなるのかを熟知した上で、最適な調理法を選択しています。
毎朝、料理長自らが市場に足を運び、その日最高の素材を厳選します。魚の目の輝き、身の張り、鰓の色、そして匂い。五感を総動員して、真に価値のある素材だけを選び抜きます。
この目利きの技術は、長年の経験と絶え間ない学習によって培われたものです。同じ魚種であっても、個体差、季節差、産地差を見極め、その時々で最高の一匹を選び出す技術は、まさに職人の技と言えるでしょう。
選び抜いた素材を、いかにその魅力を最大限に引き出すかが調理の真髄です。滝の川では、伝統的な調理法を基本としながらも、時代に合わせた新しい技術も積極的に取り入れています。
例えば、刺身一つを取っても、魚種によって最適な切り方、厚さ、角度が異なります。その魚が持つ繊維の方向、脂の分布、身質の特性を理解した上で、一切れ一切れに最適な技術を適用しています。
また、加熱調理においても、素材の特性に合わせた温度管理、時間調整を行っています。魚介類は繊細な食材であり、わずかな加熱の違いが大きな味わいの差を生みます。この微妙なコントロールこそが、プロの技術の真価なのです。
滝の川の「おまかせ料理」は、単なるコース料理ではありません。それは、その日その時に最も美味しい素材を使って紡がれる、食の物語なのです。
おまかせ料理の魅力は、予想がつかないことにあります。その日の仕入れ状況、季節の移ろい、お客様の好み、そして料理長のインスピレーション。これらすべてが組み合わさって、その日限りの特別なコースが完成します。
前菜から始まり、お椀、お造り、焼き物、煮物、そして締めに至るまで、一品一品が前の料理との調和を考慮して構成されています。味の濃淡、食感の変化、温度の変化、そして見た目の美しさ。すべてが計算され尽くした構成となっています。
おまかせ料理では、味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を通じて季節を感じていただけるよう配慮しています。器の選択、盛り付けの方法、添え物の選択など、細部にわたって季節感を演出しています。
春には新緑を思わせる若々しい盛り付けを、夏には涼やかさを感じさせる青い器を、秋には紅葉を連想させる温かみのある色合いを、冬には雪景色を思わせる白を基調とした演出を心がけています。
滝の川の「立ちの握り」は、従来の寿司の概念を超えた新しい体験です。カウンター越しに料理長と直接向き合いながら味わう握り寿司は、まさにライブパフォーマンスとも言える臨場感があります。
立ちの握りでは、目の前で一貫一貫が丁寧に握られます。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの組み合わせ、そしてワサビの量。すべてがその瞬間の最適解として調整されます。
また、お客様との会話を通じて、その方の好みや体調、その日の気分に合わせて微調整を行います。同じネタでも、お客様によって少しずつ違った仕上がりになることもあります。これこそが、立ちの握りの真の魅力なのです。
立ちの握りでは、料理長からその魚の物語を聞くことができます。どこで獲れた魚なのか、どのような特徴があるのか、なぜこの調理法を選んだのか。こうした背景を知ることで、一貫の寿司がより深い意味を持つものとなります。
食べることは、単なる栄養摂取ではありません。その食材の生命、それを捕る人々の努力、調理する人の技術、そしてそれを味わう時間の貴重さ。すべてがつながった時、真の美食体験となるのです。
滝の川にお越しいただく際には、ぜひ越前海岸の隠れた魅力スポットも併せてお楽しみください。
早朝の越前海岸の漁港は、まさに活気に満ち溢れています。漁師たちが夜明け前から海に出て獲ってきた新鮮な魚介類が、次々と水揚げされる光景は圧巻です。滝の川の料理長も、この時間帯に市場を訪れて最高の素材を選んでいます。
夕方の越前海岸は、また違った美しさを見せてくれます。日本海に沈む夕日は息をのむほど美しく、その光景を眺めながら散歩することで、心が洗われるような体験ができます。
越前海岸の真の魅力は、そこに住む人々の温かさにもあります。漁師の方々、市場の人々、そして地元の住民の皆さん。彼らとの何気ない会話から、この地域の深い魅力を知ることができるでしょう。
滝の川での食事は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。
私たちが口にする魚介類は、すべて海の中で生きていた生命です。その生命をいただくことへの感謝の気持ちを忘れることなく、食材を無駄にすることのないよう、一尾一尾を大切に扱っています。
美味しい魚介類が獲れ続けるためには、海の環境が健全であることが不可欠です。滋野川では、持続可能な漁業への支援、海洋環境の保護への意識を常に持ち続けています。
越前海岸で培われてきた漁業技術、調理技術は、先人たちから受け継いできた貴重な文化遺産です。これらの技術を次世代に継承していくことも、私たちの重要な使命だと考えています。
春の滝の川では、新緑の季節にふさわしい若々しい食材を中心としたメニューをご提供しています。山菜と海の幸の組み合わせなど、この季節ならではの味覚をお楽しみいただけます。
店内も春らしい装いとなり、桜の季節には特別な演出も行っています。窓から見える景色も美しく、食事とともに季節の移ろいを感じていただけます。
夏の滝の川の主役は、何と言っても天然岩ガキです。この時期は岩ガキを中心とした特別コースをご用意しており、様々な調理法で岩ガキの魅力をお楽しみいただけます。
また、夏野菜と海の幸の組み合わせなど、暑い季節にぴったりの爽やかなメニューも豊富にご用意しています。
秋の滝の川では、脂ののった秋鯖、甘みの強いイカなど、成熟した海の幸をメインとしたメニューが中心となります。また、地元の秋の味覚である松茸などの山の幸との組み合わせメニューも人気です。
冬の滝の川は、越前がにシーズンの到来とともに一年で最も活気づく時期です。厳選された越前がにを様々な調理法でお楽しみいただける特別コースをご用意しています。
滝の川では、お客様一人一人との時間を大切にしています。単に料理を提供するだけでなく、お客様との会話を通じて、より深い食体験をしていただけるよう心がけています。
長年通っていただいている常連のお客様とは、まるで家族のような親しさでお迎えしています。お客様の好みや体調の変化、人生の節目節目を共有させていただき、それに合わせた特別なメニューをご提案することもあります。
初めてお越しいただくお客様には、滝の川の魅力を存分に感じていただけるよう、特に丁寧なご説明とおもてなしを心がけています。不安や疑問を感じることなく、リラックスしてお食事をお楽しみいただけるよう配慮しています。
滝の川は完全予約制とさせていただいております。これは、お客様により良いサービスを提供するためでもありますが、同時に食材を無駄にしないという意味もあります。
予約をいただくことで、その日のお客様の人数、好み、アレルギーなどを事前に把握し、最適な食材の準備と調理を行うことができます。これにより、常に最高の状態でお料理をご提供することが可能となります。
予約制にすることで、お客様には特別な時間をお過ごしいただけます。慌ただしく食事をするのではなく、ゆっくりと料理を味わい、会話を楽しみ、贅沢な時間を過ごしていただけるのです。
越前海岸の魅力は、一度の訪問ですべてを知ることはできません。四季それぞれに異なる表情を見せ、その時々でしか味わえない特別な恵みがあります。
滝の川は、そんな越前海岸の魅力を、最高の形でお客様にお伝えする橋渡し役でありたいと考えています。観光ガイドブックには載っていない、本当の越前の魅力を、ぜひ滝の川で体験してください。
一品一品に込められた料理人の想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、滝の川では、その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことができます。この貴重さこそが、真の美食体験の価値なのです。
食通を自認する方も、そうでない方も、一度滝の川の扉を叩いてみてはいかがでしょうか。きっと、これまで知らなかった「越前の海の宝石たち」との出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となることでしょう。
四季を通じて変化する越前海岸の魅力を、滝の川で存分にお楽しみください。素材の力と職人の技が生み出す奇跡の瞬間を、ぜひ体験していただきたいと思います。そこには、言葉では表現しきれない感動が待っているはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
「立ちの握り」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。これは、寿司職人が目の前でお客様のために一貫一貫を丁寧に握る、最も純粋で贅沢な寿司の提供スタイルを指します。単に「握り寿司」と呼ぶのではなく、「立ちの握り」という表現に込められているのは、職人が立ったまま、その場で心を込めて握り上げる、まさに職人技の真髄なのです。
滝の川では、この「立ちの握り」を通じて、越前海岸で水揚げされた最高級の魚介類を、その瞬間の最も美しい状態でお客様にお届けしています。シャリの温度、握りの強さ、ネタとの絶妙なバランス。これらすべてが、長年の経験と感性によって瞬時に調整され、一期一会の作品として生まれ変わります。
カウンター越しに繰り広げられる職人の技は、まさに芸術そのもの。一つ一つの動作に無駄がなく、まるで舞を踊るような流れるような手さばきで、素材の良さを最大限に引き出します。お客様の目の前で握られる寿司には、作り置きでは決して味わえない、生きた美味しさが宿っているのです。
越前海岸は、日本海の荒波が作り出す豊かな漁場として知られています。冬の越前がにはもちろんのこと、一年を通じて水揚げされる魚介類は、その品質の高さで全国にその名を轟かせています。
春には桜鯛やメバル、初夏にはアオリイカやキス、そして夏の代表格である天然岩ガキ。秋にはサバやアジ、ヒラメなど、それぞれの季節に最も美味しい旬を迎える魚介類が、滝の川の「立ちの握り」として生まれ変わります。
特に注目すべきは、夏に旬を迎える天然岩ガキです。「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と表現される、この時期の岩ガキは、まさに海のミルクと呼ぶにふさわしい濃厚さと甘みを持っています。その大きさと肉厚さ、そして何より、口に含んだ瞬間に広がる海の香りと旨味は、一度味わったら忘れることのできない感動を与えてくれます。
これらの素材を「立ちの握り」で味わうということは、単に美味しいものを食べるということ以上の意味を持ちます。それは、越前の海が長い時間をかけて育んだ恵みを、最も純粋な形で体験することなのです。
滝の川の「立ちの握り」において、最も大切にしているのは、素材と向き合う姿勢です。毎朝、市場で厳選された魚介類は、それぞれの特性を見極められ、最適な調理法が選択されます。
魚の種類によって切り方を変え、〆方を調整し、熟成度合いを見極める。これらはすべて、長年の経験によって培われた職人の感性によるものです。同じ魚であっても、その日の状態、季節、さらには天候によっても、最適な扱い方は微妙に変化します。
シャリもまた、重要な要素の一つです。米の選定から始まり、炊き加減、酢の配合、そして握る瞬間の温度管理まで、すべてが計算し尽くされています。ネタの温度と絶妙にバランスを取りながら、口の中で一体となって溶け合う瞬間を演出するのです。
「立ちの握り」の真髄は、このすべての要素が、お客様の目の前で、その瞬間に最高の状態で組み合わされることにあります。作り置きされた寿司では決して表現できない、生きた美味しさがそこにはあるのです。
滝の川での「立ちの握り」は、季節感を大切にした構成となっています。春には桜の季節を感じさせる淡いピンク色の桜鯛、夏には青い海を思わせる透明感のあるイカやアジ、秋には脂の乗った戻り鰹、そして冬には何といっても越前がにの甘い身をそのまま握った贅沢な一貫。
それぞれの季節に最も美味しい時期を迎える素材を使用することで、お客様には季節の移ろいを味覚で感じていただけます。これは、冷凍技術が発達した現代においても、滝の川が大切にし続けている、本物の日本料理の精神なのです。
また、握りの順序にも細心の注意が払われています。淡白なものから濃厚なものへ、さっぱりとしたものから脂の乗ったものへと、味覚の変化を楽しみながら、最後まで飽きることなく味わっていただけるよう構成されています。
この流れの中で、お客様は単に食事をするのではなく、まるで物語を読み進めるように、一貫一貫に込められた職人の想いを感じ取ることができるのです。
冬の滝の川といえば、何といっても越前がにです。この時期の「立ちの握り」では、越前がにの甘い身を贅沢に使った特別な一貫をお楽しみいただけます。
通常のかに料理では味わうことのできない、生のかにの身の甘みと食感。これを最も美味しい状態で味わっていただくために、職人は身の部位を厳選し、最適な大きさにカットし、シャリとの絶妙なバランスを追求します。
かにの身は非常にデリケートで、扱い方一つで味わいが大きく変わります。温度管理はもちろん、握る強さ、シャリとの組み合わせ方まで、すべてが職人の技術と経験によって決定されます。
口に含んだ瞬間に広がるかにの甘み、そして後から追いかけてくる海の香り。これらが絶妙に調和した時、お客様は越前がにの真の美味しさを体験することができるのです。
夏の滝の川で特に人気が高いのが、天然岩ガキを使った「立ちの握り」です。「ミルクたっぷりプリンプリン状態」と表現される夏の岩ガキは、その濃厚さと大きさで、多くのお客様に感動を与えています。
岩ガキの「立ちの握り」は、通常の握り寿司とは異なる技術が要求されます。岩ガキの大きさと形状を活かしながら、シャリとの一体感を保つためには、特別な握り方が必要となります。
また、岩ガキの持つ独特の風味を最大限に活かすため、シャリの酢加減も微調整されます。岩ガキの濃厚さに負けない、しかし邪魔をしない絶妙なバランスが求められるのです。
一口で食べるには大きすぎる岩ガキも、職人の技によって食べやすいサイズに調整され、それでいて岩ガキ本来の迫力と美味しさを失うことはありません。口いっぱいに広がる海の恵みを、存分にお楽しみいただけます。
滝の川では、「立ちの握り」単体ではなく、おまかせ料理との組み合わせでお楽しみいただくことをお勧めしています。前菜から始まり、季節の魚介類を使った各種料理を経て、最後に「立ちの握り」で締めくくるという流れは、まさに越前海岸の恵みを余すことなく堪能できる究極のコースなのです。
おまかせ料理では、煮物、焼き物、蒸し物など、様々な調理法で素材の魅力を引き出します。そして最後の「立ちの握り」では、素材そのものの味を最もピュアな形で味わっていただきます。この対比によって、それぞれの魅力がより一層際立つのです。
また、おまかせ料理の中には、「立ちの握り」では表現できない、煮込みによる深い味わいや、炙りによる香ばしさなど、多彩な魅力が込められています。これらを経験した後の「立ちの握り」は、素材の持つ本来の美味しさを、より深く理解していただけるのです。
滝の川が他の料理店と一線を画すのは、「独自の視点」による料理の提供にあります。伝統的な調理法を大切にしながらも、現代の技術や感性を取り入れることで、新しい美味しさの発見を目指しています。
「立ちの握り」においても、この独自の視点は活かされています。伝統的な江戸前寿司の技術をベースとしながらも、越前海岸の素材の特性を最大限に活かすため、独自の工夫が随所に施されています。
例えば、越前がにの身を使った握りでは、身の甘みを引き立てるため、シャリの温度や酢の配合を微調整します。また、岩ガキの握りでは、その大きさと濃厚さに合わせて、通常とは異なる握り方を採用しています。
これらの工夫は、長年の経験と、素材に対する深い理解があってこそ可能になるものです。滝の川の職人たちは、常に素材と向き合い、その時々の状態に応じて最適な調理法を選択し続けています。
現代社会では、いつでも同じものが食べられる便利さがありますが、滝の川では「旬」という概念を何より大切にしています。その時期にしか味わえない特別な味覚に出会うことこそが、真の美食体験なのです。
「立ちの握り」で使用される素材は、すべてその日の朝に水揚げされた新鮮なもの。そして、それぞれの魚介類が最も美味しい時期に提供されます。これにより、お客様にはその瞬間にしか味わえない、特別な体験をしていただけるのです。
春の桜鯛は、産卵前の豊富な栄養を蓄えた時期にしか味わえない繊細な甘み。夏の岩ガキは、海水温の上昇とともに身が大きく育った時期の濃厚さ。秋の戻り鰹は、南下する途中で脂を蓄えた時期の深い味わい。そして冬の越前がには、脱皮後に身がぎっしりと詰まった時期の甘さ。
これらの味覚は、その時期を逃すと一年間味わうことができません。だからこそ、滝の川では季節感を大切にし、お客様にその瞬間の最高の美味しさをお届けしているのです。
滝の川での「立ちの握り」体験は、単に美味しいものを食べるという以上の意味を持ちます。それは、自然の恵みに対する感謝の気持ちを新たにし、季節の移ろいを五感で感じ、職人の技に敬意を払う、心豊かな時間なのです。
カウンター越しに職人とのやり取りを楽しみながら、一貫一貫に込められた想いを感じ取る。素材の持つ物語に耳を傾け、その背景にある自然の営みに思いを馳せる。これらすべてが組み合わさって、忘れられない食体験となります。
また、「立ちの握り」を通じて、お客様には日本の食文化の素晴らしさを実感していただけます。素材を活かすシンプルな調理法、季節を大切にする心、そして職人の技術への敬意。これらは、日本料理が世界に誇る精神なのです。
現代の忙しい生活の中で、このような時間を持つことは、心の栄養となります。美味しい食事とともに、豊かな時間を過ごしていただくことが、滝の川の願いなのです。
滝の川の「立ちの握り」は、長年にわたって多くのお客様にご愛顧いただいている、「間違いのない信頼」の味です。特に夏の岩ガキについては、その品質の高さから多くのリピーターの方々にお越しいただいています。
この信頼は、一朝一夕に築かれたものではありません。毎日の市場での目利き、素材への深い理解、そして職人技の向上への絶え間ない努力。これらすべてが積み重なって、今日の滝の川の評価につながっているのです。
また、お客様からのフィードバックを大切にし、常に改善を心がけています。一人一人のお客様の声に耳を傾け、より良いサービスの提供を目指し続けています。
この姿勢が、「間違いのない信頼の岩牡蠣」をはじめとする、滝の川の高い評価につながっているのです。これからも、この信頼にお応えできるよう、日々精進を続けてまいります。
滝の川での「立ちの握り」体験をお楽しみいただくためには、事前のご予約が必要です。特に越前がにシーズンや、夏の岩ガキが旬を迎える時期には、多くのお客様からご予約をいただくため、お早めのご予約をお勧めいたします。
ご予約の際には、お客様のご希望やアレルギーの有無なども承ります。可能な限り、お客様一人一人に合わせた最適な「立ちの握り」体験をご提供いたします。
また、特別な日のお食事や、大切な方をお招きする際のご相談も承ります。記念日やお祝いの席にふさわしい、特別な演出もご用意できますので、お気軽にご相談ください。
滝の川の「立ちの握り」は、越前海岸の豊かな恵みと、職人の卓越した技術が生み出す、まさに奇跡の瞬間です。一貫一貫に込められた想い、厳選された素材の持つ物語、そしてその瞬間にしか味わえない旬の美味しさ。これらすべてが調和した時、言葉では表現しきれない感動が生まれます。
食通を自認する方も、そうでない方も、滝の川の「立ちの握り」は、必ずや新しい発見と感動を与えてくれることでしょう。越前の海が育んだ宝石たちとの出会いが、あなたの食の常識を覆し、忘れられない思い出となるはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
私たち滝の川は、決して一般的な料理店ではございません。定番メニューや決まりきった料理をご用意するのではなく、お客様お一人お一人に「食の楽しみ」と「ワクワク感」をお届けすることを使命としております。
私たちが目指しているのは、単なる食事の提供ではありません。食を通じてお客様に「夢を与える事」こそが、私たちの真の仕事だと信じております。実は本気で一番のライバルをディズニーランドだと考えながら、毎日を楽しんで過ごしている店主及びスタッフ一同が、お客様と共にかけがえのない時間を共有させていただく、そんな特別な空間を創り上げております。
当店が営業している越前町は、日本海の恵みを存分に受けられる、まさに海の幸の宝庫といえる地域です。この地では毎日朝と昼過ぎの一日二回、新鮮な海の幸が水揚げされるという、料理人にとって夢のような環境が整っております。
この越前の海が持つ魅力を、お客様に最大限還元させていただくことこそが、私たちの本来の仕事だと考えております。季節ごとに表情を変える日本海、そして毎日異なる顔を見せる水揚げ。この変化こそが、私たちの料理に無限の可能性をもたらしてくれるのです。
越前町といえば、やはり越前がにを抜きにして語ることはできません。越前がには、日本海で獲れるズワイガニの最高級ブランドとして、その品質の高さは全国に知られております。
越前がにの魅力は、その身の甘さと繊細な食感にあります。冷たい日本海の荒波にもまれて育ったカニは、身がぎっしりと詰まり、一口食べればその濃厚な旨味が口いっぱいに広がります。特に雌のセイコガニは、内子と外子の絶妙なバランスが生み出す複雑な味わいで、まさに冬の味覚の女王といえるでしょう。
当店では、水揚げされたばかりの越前がにを、その日の状態を見極めながら最適な調理法でご提供いたします。茹でガニはもちろん、焼きガニ、カニ刺し、カニ味噌焼きなど、その日のカニの状態に合わせて料理人荒矢純一が選び抜いた調理法で、カニ本来の味わいを最大限に引き出します。
越前の海は、カニだけでなく実に多様な海の幸の宝庫です。それぞれの魚介類が持つ独特の魅力を、当店では余すことなくお客様にお届けしております。
越前で水揚げされる甘海老は、その名の通り格別な甘みを持っています。透明感のある美しい身は、生で食べれば海の甘さが口の中でとろけるように広がります。当店では、水揚げされたその日のうちに、最も美味しい状態でお客様にお出しいたします。
頭部には濃厚な味噌が詰まっており、これを使った味噌汁は、海老の旨味が凝縮された絶品です。また、殻ごと唐揚げにすれば、香ばしさと甘みが絶妙に調和した一品となります。
「白身のトロ」とも呼ばれるのどぐろは、越前の海を代表する高級魚の一つです。その美しい赤い体色と、口の中が黒いことから「のどぐろ」と呼ばれるこの魚は、脂ののった白身が自慢です。
当店では、のどぐろの持つ上品な脂と繊細な身質を活かすため、塩焼きや煮付け、お刺身など、その日の魚の状態に最も適した調理法を選択いたします。特に塩焼きは、皮目の香ばしさと身の甘みが調和した絶品で、多くのお客様にご好評いただいております。
冬の日本海を代表する寒ブリは、脂がたっぷりとのった贅沢な味わいが魅力です。越前沖で獲れる寒ブリは、特に脂ののりが良く、刺身にすれば口の中でとろけるような食感を楽しめます。
照り焼きや塩焼きにすれば、表面は香ばしく、中はしっとりとした仕上がりとなり、ブリ本来の旨味を存分に味わえます。また、ブリしゃぶにすれば、熱を通すことで余分な脂が落ち、より上品な味わいをお楽しみいただけます。
富山湾で獲れることで有名な白エビですが、越前の海でも良質な白エビが水揚げされます。透明感のある美しい姿と、上品な甘みが特徴的なこの小さなエビは、まさに海の宝石といえるでしょう。
生でいただけば、プリプリとした食感と甘みが楽しめ、かき揚げにすれば香ばしさと甘みが絶妙に調和します。また、お吸い物にすれば、白エビの持つ上品な出汁が味わえる贅沢な一品となります。
当店の料理を支えているのは、料理人荒矢純一の確固たる哲学です。彼が大切にしているのは、「お客様のためだけに、その日の最高の素材で、自分自身が本当に食べたい料理を作る」ということです。
毎朝の市場での仕入れは、荒矢にとって素材との対話の時間です。その日水揚げされた魚介類一つ一つを手に取り、目で見て、触れて、時には匂いを嗅いで、その日の状態を見極めます。同じ魚でも、その日によって最適な調理法は変わります。この微細な変化を読み取り、最適な料理法を選択することが、真の料理人の技量といえるでしょう。
荒矢の料理は、伝統的な技法を基盤としながらも、常に新しい表現方法を模索しています。越前の海の幸が持つ本来の味わいを尊重しながら、お客様に驚きと感動を与える料理を創り出すことに情熱を注いでいます。
例えば、伝統的な越前がにの茹でガニに加えて、カニの甘みを最大限に引き出すための独自の蒸し方や、カニ味噌を使った創作料理など、荒矢ならではの発想力豊かな料理をお楽しみいただけます。
当店最大の特徴は、お任せ料理にございます。多くのお客様から「この予算ではどんな料理が出るのか」「具体的に何が出るのか」というお問い合わせをいただきますが、それこそが当店の真骨頂なのです。
越前町では一日二回の水揚げがあるため、その日によって全く異なる魚介類が手に入ります。この変化こそが、当店の献立を毎日異なるものにしている理由です。昨日は寒ブリがメインだった献立が、今日は特上ののどぐろがメインになるかもしれません。この予測不可能性こそが、お客様にとってのワクワク感の源泉となっています。
ご予約をいただいたお客様のために、荒矢は近々の漁まで待ち続け、最高の素材が手に入るタイミングで献立を決定いたします。これは単なる仕入れではなく、そのお客様だけのための特別な準備期間なのです。
お客様のご予算の範囲内で、荒矢自身が本当に食べたいと思う料理を、心を込めてご用意いたします。これにより、他店では決して味わえない、荒矢純一ならではの想像力豊かな献立をお楽しみいただけるのです。
越前の海は、四季それぞれに異なる表情を見せ、季節ごとに旬の魚介類を私たちに届けてくれます。
春の越前の海は、新しい生命が芽吹く季節です。桜鯛やメバル、アジなど、身が締まった美味しい魚が水揚げされます。特に桜鯛は、産卵前の栄養を蓄えた状態で、身は甘く脂ものって絶品です。
また、春には若いイカも多く水揚げされ、その透明感のある身と甘みは、まさに春の海の恵みといえるでしょう。
夏の越前の海では、イワシやアジ、サバなど、青魚が豊富に水揚げされます。特に夏のイワシは脂がのって美味しく、刺身はもちろん、塩焼きや煮付けでも絶品です。
また、夏にはウニも旬を迎え、濃厚で甘いウニの味わいは、まさに夏の贅沢といえるでしょう。
秋は多くの魚が産卵に向けて栄養を蓄える季節で、一年で最も魚が美味しい時期の一つです。サンマやサバ、イワシなどの青魚はもちろん、ヒラメやカレイなどの白身魚も脂がのって絶品です。
また、秋には松茸と並ぶ秋の味覚、アワビも旬を迎えます。コリコリとした食感と海の香りが特徴的なアワビは、刺身や踊り焼きでお楽しみいただけます。
冬といえば、やはり越前がにの季節です。11月6日の解禁日から翌年3月20日まで、越前の海では最高級のズワイガニが水揚げされます。この時期の越前がには、身がぎっしりと詰まり、甘みも最高潮に達します。
また、冬には寒ブリものどぐろも脂がのって美味しく、まさに冬の日本海の代表的な味覚となっています。
当店でのお食事は、単なる食事以上の体験をお約束いたします。カウンター席では、荒矢の調理する様子を間近でご覧いただきながら、出来立ての料理をお楽しみいただけます。
当店では、味覚だけでなく、視覚、嗅覚、聴覚、触覚のすべてを使って料理をお楽しみいただけます。新鮮な魚介類の美しい色合い、調理中に立ち上る香ばしい香り、包丁が食材を切る音、器の手触りまで、すべてが料理の一部なのです。
カウンター席では、荒矢との会話もお楽しみの一つです。その日の仕入れの状況や、料理に込めた想い、調理法の工夫などを直接聞くことができ、料理への理解が深まります。また、お客様のお好みや苦手な食材なども遠慮なくお伝えください。可能な限り対応させていただきます。
当店では、料理だけでなく、サービスにも心を込めております。お客様お一人お一人に合わせた細やかな気配りで、快適なお食事時間をお過ごしいただけるよう努めております。
料理に使用する器も、季節感を大切に選んでおります。春には桜をモチーフにした器、夏には涼しげなガラスの器、秋には紅葉を思わせる色合いの器、冬には温かみのある土ものの器など、料理と器の調和もお楽しみください。
また、店内の装飾も季節に合わせて変更し、お客様に季節の移ろいを感じていただけるよう工夫しております。
当店では、お客様にご満足いただけない場合は、誠意を持ってご対応させていただきます。これは私たちの料理とサービスに対する自信の表れでもあります。
私たちが目指しているのは、価格以上の価値をお客様に感じていただくことです。新鮮な素材、確かな技術、心のこもったサービス、そして何より「食の楽しみ」と「ワクワク感」をお届けすることで、お客様の期待を上回る体験をご提供いたします。
私たちの料理の源泉は、越前の豊かな海です。この海があるからこそ、私たちは毎日新鮮で美味しい魚介類を皆様にお届けできるのです。
荒矢は常に、この海の恵みに感謝の気持ちを忘れません。だからこそ、一つ一つの食材を大切に扱い、その持てる力を最大限に引き出す料理を心がけているのです。
当店は、これからも越前の海の魅力を多くの方に知っていただきたいと考えております。伝統的な調理法を大切にしながらも、新しい表現方法にも挑戦し、越前の海の幸の新たな可能性を探求し続けてまいります。
また、次世代に越前の海の豊かさを伝えていくことも、私たちの大切な使命だと考えております。持続可能な漁業への理解と協力、海洋環境の保護など、私たちにできることから始めて、この美しい海を未来に残していきたいと思います。
私たち滝の川は、お客様に「夢を与える」ことを使命としております。越前の海が育んだ極上の海の幸を通じて、お客様に忘れられない体験をお届けしたい。その一心で、毎日料理に向き合っております。
定番メニューはございませんが、その分お客様だけの特別な料理をご用意できます。荒矢を信じて、ぜひお楽しみいただければと思います。きっと、価格以上のご満足をお届けできると確信しております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前町の豊かな海から、毎日二度の水揚げによって運ばれてくる新鮮な海の幸。私たち滝の川は、この恵まれた環境を最大限に活かし、お客様に特別な食体験をお届けすることを使命としております。
当店は一般的なレストランとは少し異なる営業スタイルを取らせていただいております。決まったメニューや定番料理をご用意するのではなく、その日その時の最高の食材を使って、料理人荒矢純一が心を込めて創り上げる、世界に一つだけのお料理をご提供しています。
私たちの仕事は単に料理を作ることではありません。食を通じてお客様に夢を与え、ワクワクとした感動をお届けすることが私たちの真の目的です。実は本気で、一番のライバルをディズニーランドだと思いながら、毎日を楽しんで過ごしている店主およびスタッフ一同が、お客様と共に特別なお時間を共有させていただくことを心から願っております。
夏の海の幸といえば、やはり岩牡蠣を外すことはできません。越前の荒々しい日本海で育った岩牡蠣は、他の産地では味わえない独特の濃厚さと甘みを持っています。
岩牡蠣が夏に最も美味しくなる理由は、その生態にあります。春から夏にかけて、海水温の上昇とともに植物プランクトンが豊富になり、岩牡蠣はこれを大量に摂取します。この期間に蓄えられた栄養が、岩牡蠣の身を大きく、そして驚くほどクリーミーにしてくれるのです。
越前の海は、対馬暖流と親潮がぶつかり合う絶好の漁場です。この海流の交わりによって生まれる豊富な栄養分が、岩牡蠣に独特の味わいを与えています。特に越前町沖で採れる岩牡蠣は、ミネラル分が豊富で、口に含んだ瞬間に広がる海の香りと、後から追いかけてくる甘みが絶品です。
お客様からよく「なぜこんなにプリプリなのですか」というご質問をいただきます。その秘密は、岩牡蠣の生育環境と、私たちの取り扱い方法にあります。
まず、越前の海は水温が比較的低く、岩牡蠣がゆっくりと成長できる環境が整っています。急激に成長した牡蠣と比べて、時間をかけて育った岩牡蠣は、身がしっかりと締まり、独特の弾力性を持つようになります。
また、岩牡蠣は岩に付着して生活するため、常に海流にさらされています。この環境が岩牡蠣の筋肉を鍛え、あのプリプリとした食感を生み出しているのです。まさに自然のトレーニングジムで鍛え抜かれた岩牡蠣といえるでしょう。
私たち滝の川では、水揚げされた岩牡蠣を最適な温度で管理し、お客様にお出しするまでの時間を可能な限り短縮しています。新鮮さを保つことが、あのプリプリ食感を維持する最大の秘訣なのです。
料理人荒矢純一は、岩牡蠣一つ一つと真剣に向き合います。同じ日に水揚げされた岩牡蠣でも、大きさ、形、身の入り具合は全て異なります。だからこそ、それぞれの岩牡蠣の個性を見極め、最適な調理法を選択することが重要になってきます。
大ぶりの岩牡蠣は、その存在感を活かして豪快に調理することもあれば、繊細な火入れで内側のクリーミーさを際立たせることもあります。中程度の岩牡蠣は、他の食材との組み合わせで新たな味わいを創造し、小ぶりの岩牡蠣は、その凝縮された旨味を最大限に引き出す調理法を選択します。
荒矢純一が大切にしているのは、岩牡蠣本来の味を損なうことなく、その魅力を最大限に引き出すことです。過度な味付けは行わず、岩牡蠣が持つ自然の甘みと旨味を大切にした調理を心がけています。
新鮮な岩牡蠣の一番の魅力は、やはり生でいただくことです。滝の川では、水揚げ当日の岩牡蠣のみを生食用としてご提供しています。
生食の際は、まず岩牡蠣の香りを楽しんでください。新鮮な岩牡蠣からは、磯の香りとともに、ほのかに甘い香りが立ち上ります。そして、一口で全体を口に含み、ゆっくりと咀嚼してください。最初に感じる海の塩味、続いて現れるクリーミーな甘み、そして最後に残る上品な余韻を堪能していただけるはずです。
レモンやポン酢、もみじおろしなどの薬味もご用意していますが、まずは何もつけずに岩牡蠣本来の味をお楽しみいただくことをお勧めします。
滝の川の焼き牡蠣は、お客様に特に愛されている一品です。荒矢純一が長年研究を重ねた焼き方で、外側はほんのりと香ばしく、内側はとろりとクリーミーに仕上げます。
焼き加減が最も重要で、強すぎる火力では身が縮んでしまい、弱すぎる火力では岩牡蠣の旨味が十分に引き出されません。絶妙な火加減で、岩牡蠣の中心部が55度程度になるように調整します。この温度が、岩牡蠣の甘みを最大限に引き出す黄金温度なのです。
蒸し調理は、岩牡蠣の繊細な味わいを楽しみたい方におすすめの調理法です。日本酒の蒸気で蒸し上げることで、岩牡蠣にほのかな酒の香りが移り、より上品な味わいに仕上がります。
蒸し時間は岩牡蠣の大きさによって調整しますが、基本的には短時間で仕上げることがポイントです。長時間蒸すと身が硬くなってしまうため、岩牡蠣の状態を見極めながら、最適なタイミングで火を止めます。
料理人荒矢純一は、伝統的な調理法に加えて、独自の創作料理でも岩牡蠣の魅力を表現します。岩牡蠣のコンフィ、岩牡蠣のムース、岩牡蠣と地元野菜のマリアージュなど、その日の食材とお客様のご要望に応じて、様々な創作料理をご提案しています。
これらの創作料理も、岩牡蠣本来の味わいを活かすことを基本としており、奇抜さではなく、岩牡蠣の新たな魅力を発見していただくことを目的としています。
越前の海は、岩牡蠣にとって理想的な生育環境を提供しています。日本海の荒波にもまれることで、岩牡蠣は強い生命力と独特の味わいを身につけます。
特に越前町沖の海域は、海底から湧き上がる栄養豊富な深層水の影響を受けており、この水が岩牡蠣に豊富なミネラルを供給しています。また、越前の海は比較的汚染が少なく、清浄な環境が保たれていることも、高品質な岩牡蠣が育つ重要な要因となっています。
越前町の漁港では、朝と昼過ぎの一日二回の水揚げが行われています。この恵まれた環境が、滝の川の料理に大きな影響を与えています。
朝の水揚げでは、夜明け前から漁に出た漁船が、その日最初の獲物を持ち帰ります。夜の涼しい海で採れた岩牡蠣は、身が締まっており、特に生食に適しています。
昼過ぎの水揚げでは、朝の状況を見て再び海に出た漁船が、追加の漁獲物を持ち帰ります。これにより、滝の川では一日を通じて最高の食材を選択することができるのです。
滝の川では、お任せ料理という形でお客様に料理をご提供しています。これは決して手抜きではなく、その日の最高の食材を使って、お客様のためだけに創り上げる特別な料理なのです。
お客様からは「この予算ではどんな料理が出るのか」「具体的に何が出るのか」というお問い合わせをよくいただきます。しかし、滝の川の料理は、ご予約をいただいたお客様のためだけに、ご予算内で料理人荒矢純一が本当に食べたいと思う料理を、近々の漁まで待ち続けた後、吟味して献立を立ててご用意しています。
魚介類は、その日によって毎日違うものが水揚げされるため、基本的には毎日違う献立でご用意しています。これこそが、他店にはない滝の川ならではの魅力であり、料理人荒矢純一の想像力豊かな献立によって、お客様にワクワクとご満足をお届けできる理由なのです。
夏の岩牡蠣は、同じ季節の他の食材との組み合わせでも楽しむことができます。滝の川では、地元越前で採れる夏野菜や、日本海の他の魚介類と岩牡蠣を組み合わせた料理もご提供しています。
例えば、越前で採れる甘いトマトと岩牡蠣の組み合わせは、意外性がありながらも絶妙なハーモニーを奏でます。トマトの酸味が岩牡蠣の甘みを引き立て、新たな味わいの発見となります。
また、夏の白身魚との組み合わせでは、岩牡蠣の濃厚な旨味が白身魚の淡白な味わいを補完し、互いの良さを引き立て合う相乗効果を生み出します。
滝の川では、岩牡蠣の品質管理に特に力を入れています。水揚げされた岩牡蠣は、まず料理人荒矢純一自らが一つ一つ確認し、その日の料理に使用するに値するかどうかを厳しく判断します。
少しでも鮮度に疑問がある岩牡蠣は、お客様にお出しすることはありません。この厳格な品質管理が、滝の川の岩牡蠣料理への信頼につながっています。
また、岩牡蠣の保存方法にも独自のこだわりがあります。海水に近い塩分濃度の水に保管し、岩牡蠣が自然に近い状態を保てるように配慮しています。これにより、お客様にお出しするまで岩牡蠣の鮮度とプリプリとした食感を維持することができるのです。
岩牡蠣は美味しいだけでなく、栄養価も非常に高い食材です。亜鉛、鉄分、タウリン、グリコーゲンなど、人間の健康に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。
特に亜鉛は、免疫機能の維持や味覚の正常化に重要な役割を果たします。また、タウリンは肝機能の改善や疲労回復に効果があるとされており、夏バテが気になる季節には特におすすめの食材です。
滝の川では、これらの栄養価を損なわない調理法で岩牡蠣をご提供し、お客様の健康にも貢献したいと考えています。
滝の川は、お客様に最高の食体験をご提供することをお約束いたします。もし価格以上にご満足いただけなかった場合は、誠意を持ってご対応させていただきますので、遠慮なくお申し出ください。
私たちは、お客様の笑顔こそが最高の報酬だと考えています。岩牡蠣を通じて、越前の海の恵みを、そして私たちの想いを感じていただければ幸いです。
料理人荒矢純一をはじめとするスタッフ一同、お客様のお越しを心よりお待ちしております。夏の主役である岩牡蠣とともに、特別なひとときをお過ごしください。
夏の岩牡蠣は、越前の海が育んだ特別な贈り物です。その プリンプリンとした食感と濃厚な旨味は、一度味わったら忘れることのできない感動を与えてくれます。
滝の川では、この岩牡蠣の魅力を最大限に引き出すために、日々研究と改良を重ねています。お客様一人ひとりに合わせた特別な料理で、岩牡蠣の新たな魅力を発見していただきたいと思います。
ぜひ一度、滝の川の岩牡蠣料理をご堪能ください。きっと、これまでに味わったことのない感動を体験していただけるはずです。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県越前町にある当店「滝の川」へお越しいただく前に、ぜひとも立ち寄っていただきたい魅力的なスポットをご紹介いたします。福井の豊かな自然と文化、そして絶品グルメを堪能できる厳選された5つの場所をピックアップいたしました。これらのスポットを巡ることで、福井の魅力を存分に感じていただき、当店での特別なお食事体験がより一層深いものになることでしょう。
福井を代表する観光スポットといえば、まず東尋坊が挙げられます。日本海に面したこの断崖絶壁は、国の天然記念物にも指定されており、その迫力ある景観は訪れる人々を圧倒します。
東尋坊の最大の魅力は、なんといってもその雄大な自然景観です。約1キロメートルにわたって続く断崖は、柱状節理という珍しい岩石の形成によって作られており、この規模の柱状節理海岸は世界的にも珍しく、地質学的にも非常に価値の高い場所となっています。
高さ約25メートルの断崖から望む日本海の景色は圧巻で、特に夕暮れ時には海面が金色に輝き、まさに絶景と呼ぶにふさわしい光景が広がります。春には菜の花、夏には青い海と空、秋には紅葉、冬には荒々しい波と雪景色と、四季折々の美しさを楽しむことができます。
東尋坊観光遊覧船に乗船すれば、海上から東尋坊の迫力ある断崖を眺めることができます。陸上からとは全く異なる角度から見る東尋坊は、その壮大さがより一層感じられ、自然の造形美に改めて感動することでしょう。約30分間のクルーズでは、雄島や越前松島なども見ることができ、福井の海岸美を存分に堪能できます。
東尋坊タワーは高さ55メートルの展望塔で、360度のパノラマビューを楽しむことができます。晴れた日には白山連峰や能登半島まで見渡すことができ、福井県の地理的な位置関係や自然の豊かさを実感できます。
東尋坊周辺には新鮮な海の幸を味わえる食事処が点在しています。特に越前がにの季節(11月から3月)には、多くの店舗で本場の越前がに料理を楽しむことができます。また、地元で水揚げされた新鮮な魚介類を使った海鮮丼や定食なども人気です。
当店「滝の川」にお越しいただく前に東尋坊を訪れることで、福井の海の豊かさと自然の美しさを実感していただき、その後の海鮮料理への期待も高まることでしょう。
福井県永平寺町にある永平寺は、曹洞宗の大本山として700年以上の歴史を誇る名刹です。道元禅師によって開かれたこの寺院は、厳格な禅の修行が行われる場所として、国内外から多くの参拝者や観光客が訪れます。
永平寺は1244年に道元禅師によって開山された曹洞宗の根本道場です。「永平」という寺名は、中国の曹洞宗開祖である洞山良价禅師が住持した永平寺にちなんで名付けられました。現在も約150名の雲水(修行僧)が厳しい修行に励んでおり、生きた禅の道場として機能し続けています。
永平寺の境内には、仏殿、法堂、僧堂、庫院、山門、東司、浴室の七堂伽藍が配置されており、これらの建物は廊下で結ばれています。特に仏殿は永平寺の中心的な建物で、釈迦如来、弥勒仏、阿弥陀如来の三世仏が安置されています。法堂では朝のお勤めが行われ、僧堂は修行僧の坐禅や食事の場となっています。
これらの建築物は室町時代から江戸時代にかけて建立されたもので、その精緻な木造建築技術と禅の思想が込められた空間構成は、見る者に深い感動を与えます。
永平寺では一般の方々も坐禅体験をすることができます。正しい坐禅の作法を学び、静寂な空間の中で自分自身と向き合う時間は、日常の喧騒を離れた貴重な体験となります。また、写経体験や法話を聞く機会もあり、禅の教えに触れることができます。
永平寺の精進料理は、単なる菜食料理ではなく、食材への感謝の心と無駄を出さない工夫、そして調理する人の心構えが込められた修行の一環です。この精進料理の考え方は、食材を大切にし、季節の恵みに感謝するという点で、当店「滝の川」の料理哲学とも通じるものがあります。
永平寺の境内は四季を通じて美しい自然に囲まれています。春の桜、夏の青もみじ、秋の紅葉、冬の雪景色と、それぞれの季節に異なる表情を見せてくれます。特に秋の紅葉の時期は多くの観光客で賑わい、境内が鮮やかな赤や黄色に彩られます。
永平寺での静寂な時間と精神的な体験は、その後の当店でのお食事をより深く味わっていただくための心の準備となることでしょう。
福井県あわら市にあるあわら温泉は、「関西の奥座敷」として親しまれている北陸地方有数の温泉地です。明治16年に開湯したこの温泉地は、多くの文人墨客に愛され続けており、現在も多くの観光客が訪れる人気の温泉リゾートです。
あわら温泉の歴史は、明治16年に井戸を掘削中に偶然温泉が湧出したことから始まります。当初は「芦原温泉」と呼ばれていましたが、現在は「あわら温泉」として親しまれています。泉質は弱アルカリ性単純温泉で、肌に優しく美肌効果があるとされており、「美人の湯」としても知られています。
あわら温泉街には大型ホテルから老舗旅館まで、様々なタイプの宿泊施設が点在しています。温泉街の中心部には足湯や手湯が設置されており、気軽に温泉を楽しむことができます。また、温泉街を散策しながら、地元の特産品を扱う土産物店や飲食店を巡ることも楽しみの一つです。
あわら温泉の日帰り入浴施設として人気なのが「セントピアあわら」です。この施設では気軽にあわら温泉の湯を楽しむことができ、露天風呂やサウナなども完備されています。温泉でリフレッシュした後は、施設内のレストランで地元の食材を使った料理を味わうこともできます。
あわら温泉周辺の名物として「竹田の油揚げ」があります。この油揚げは通常の油揚げとは異なり、厚みがあって中が空洞になっており、様々な料理にアレンジできます。地元では煮物や炊き込みご飯の具材として使われることが多く、その独特の食感と味わいは一度食べると忘れられません。
あわら温泉からは、日本最古の天守閣を持つとされる丸岡城まで車で約20分の距離にあります。現存する天守の中でも特に歴史的価値が高いとされる丸岡城の見学と合わせて、あわら温泉でゆっくりと疲れを癒すという観光コースも人気です。
あわら温泉で心身ともにリラックスしていただいた後に当店「滝の川」にお越しいただければ、より一層お料理を楽しんでいただけることでしょう。
福井県越前町にある越前陶芸村は、日本六古窯の一つである越前焼の伝統を受け継ぐ陶芸の里です。約850年の歴史を持つ越前焼の技術と文化を体験できる貴重な場所として、多くの陶芸愛好家や観光客が訪れます。
越前焼の歴史は平安時代末期まで遡り、日本六古窯の中でも特に実用的な焼き物として発展してきました。越前焼の特徴は、釉薬を使わない自然釉による素朴で力強い風合いにあります。高温で焼成される際に薪の灰が器にかかることで生まれる自然な色合いと質感は、一つとして同じものがない独特の美しさを持っています。
越前陶芸村の中心施設である福井県陶芸館では、越前焼の歴史や製作技法について詳しく学ぶことができます。館内には古越前から現代作品まで幅広い作品が展示されており、越前焼の変遷と多様性を知ることができます。また、定期的に企画展も開催されており、著名な陶芸家の作品や テーマ性のある展示を楽しむことができます。
越前陶芸村では、実際に陶芸体験をすることができます。初心者でも丁寧な指導のもとで、ろくろを使った器作りや手びねりによる自由な造形を楽しむことができます。自分で作った作品は後日焼成して送ってもらうことも可能で、旅の記念品として大変喜ばれています。
越前陶芸村周辺には多くの陶芸家の工房が点在しており、一部の工房では見学や作品の購入が可能です。熟練した陶芸家の技術を間近で見ることができ、越前焼の製作過程を実際に体感することができます。また、作家との直接の交流を通じて、越前焼に込められた思いや技術について深く知ることができます。
越前焼の器は、その素朴で温かみのある風合いから、日本料理には特に適しているとされています。当店「滝の川」でも、越前がにをはじめとする海の幸を盛り付ける際に、越前焼の器を使用することがあります。器と料理の調和は、食事全体の満足度を高める重要な要素であり、越前焼の魅力を知っていただくことで、お料理をより深く味わっていただけることでしょう。
越前陶芸村は豊かな自然に囲まれており、四季を通じて美しい景色を楽しむことができます。特に春の桜や秋の紅葉の時期は、陶芸体験と合わせて自然散策も楽しむことができ、心身ともにリフレッシュできる環境が整っています。
福井県越前町にある越前がにミュージアムは、福井県の代表的な特産品である越前がにについて詳しく学べる施設です。当店「滝の川」でもメインとして提供している越前がにの生態や漁法、調理法などを総合的に知ることができる貴重な場所です。
越前がにとは、福井県の越前海岸沖で漁獲されるズワイガニの雄のことを指します。このかには皇室にも献上される高級食材として知られており、その品質の高さは全国的に認められています。越前がにの特徴は、身の甘さと繊細な味わい、そして美しい殻の色にあります。
越前がに漁は毎年11月6日に解禁され、翌年3月20日まで続きます。この期間限定の漁獲により、越前がにの資源保護と品質維持が図られています。漁法は主に底曳き網漁で行われ、熟練した漁師たちが長年の経験を活かして良質なかにを選別しています。
ミュージアムでは、実際に使用されている漁具の展示や、漁の様子を再現した映像などを通じて、越前がに漁の実態を詳しく知ることができます。また、漁師たちのかにに対するこだわりや、品質を保つための様々な工夫についても学ぶことができます。
館内では越前がにの生態について詳しく解説されており、卵から成体になるまでの成長過程を模型や映像で学ぶことができます。ズワイガニは脱皮を繰り返しながら成長する生き物で、その神秘的な生命力について知ることができます。
越前がにミュージアムでは、越前がにの様々な調理法についても紹介されています。茹でがに、焼きがに、かに刺し、かに鍋など、それぞれの調理法による味わいの違いや、美味しく食べるためのコツなどが展示されています。
当店「滝の川」では、その日に水揚げされた最高品質の越前がにを、お客様のご予算とご希望に合わせて様々な調理法でご提供しております。ミュージアムで越前がにの基礎知識を得ていただくことで、当店でのお食事体験がより深いものになることでしょう。
ミュージアムでは、良質な越前がにの見分け方についても学ぶことができます。殻の色や硬さ、重量感、脚の状態など、プロの目利きのポイントが詳しく解説されています。これらの知識は、ご自身で越前がにを購入される際にも役立つことでしょう。
越前がには単なる食材ではなく、福井県の文化や伝統の一部でもあります。皇室への献上の歴史や、地域の人々の生活との関わり、祭りや行事での役割など、越前がにが福井県にとってどれほど重要な存在であるかを知ることができます。
これらの5つのスポットを巡っていただくことで、福井県の自然の美しさ、文化の深さ、そして食材の豊かさを総合的に体感していただけることでしょう。東尋坊での雄大な自然、永平寺での精神的な体験、あわら温泉での癒し、越前陶芸村での伝統工芸の魅力、そして越前がにミュージアムでの食材への理解。これらすべてが、当店でのお食事体験をより豊かで意味深いものにしてくれるはずです。
当店「滝の川」は、定番料理や決まった料理をご用意していない特別なお店です。私たちは、お客様に食の楽しみとワクワク感をお届けすることを使命としており、食を通じてお客様に夢を与えることを目指しています。
実は本気で、一番のライバルをディズニーランドだと勘違いしながら毎日を楽しんで過ごしている店主及びスタッフ一同が、お客様と共にお時間を共有させていただくことを目論んでいる、そんなユニークなお店です。
当店は、毎日朝の水揚げと昼過ぎの水揚げ(1日2回の水揚げ)がある恵まれた環境の越前町で営業しております。この地域の魅力をお客様に最大限還元させていただくことを本来の仕事だと考えております。
お料理の内容は、ご予約いただいたお客様のためだけに、ご予算内で料理人荒矢純一が本当に食べたいものを、近々の漁まで待ち続けた後、吟味して献立を立ててご用意させていただいております。
魚介類においては、その日によって毎日違うものが水揚げされるため、基本的には毎日違う献立にてご用意させていただいております。当店からは他店にはない、料理人荒矢純一ならではの想像力豊かな献立にて、お客様にワクワクとご満足をご用意させていただきます。
私たちを信じてお楽しみいただけると幸いです。万が一、価格以上にご満足いただけなかった場合は、誠意を持ってご対応させていただきますので、遠慮なくお申し出ください。
福井県の魅力的なスポットを巡った後に当店「滝の川」にお越しいただければ、福井の豊かな自然と文化への理解を深めた状態で、最高の海の幸をお楽しみいただけることでしょう。私たちは、お客様一人一人に特別な食体験をご提供することをお約束いたします。
ぜひ、これらのスポットを巡る福井旅行の締めくくりとして、当店での忘れられないお食事体験をお楽しみください。皆様のお越しを心よりお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
福井県の越前海岸に面した当店「滝の川」では、越前がにをはじめとする福井越前の海の幸を皆様にお届けしております。今回は、越前がにに付けられている「黄色いタグ」の意味とその背景について、詳しくお話させていただきます。
越前がにに付けられている黄色いタグは、単なる飾りではありません。これは、福井県の越前漁港をはじめとする県内の漁港で水揚げされた「本物の越前がに」であることを証明する、極めて重要なブランドマークなのです。
このタグの長さは約20センチメートルで、「越前がに」のブランド名と水揚げされた漁港名が明記されています。カニのはさみの根元にしっかりと取り付けられ、調理の際にはタグを付けたままカニを茹でることも可能です。
この黄色いタグ制度が始まったのは1997年(平成9年)のことでした。最初は越前町漁業協同組合が独自に導入したものですが、翌1998年には福井県漁業協同組合連合会が県内全体に拡大し、現在では福井県内の全ての漁港に水揚げされる越前がに(雄のズワイガニ)に識別マークを取り付けています。
この制度が生まれた背景には、深刻な問題がありました。「越前がに」と称して流通するカニの中に、県外産や外国産のカニが少なくなく含まれていたのです。漁業者たちから「何とか対抗策を講じてほしい」という切実な声が上がっていました。
越前がにのブランド価値を守り、消費者の皆様に本物の越前がにをお届けするために、この識別制度が始まったのです。
同じズワイガニでも、漁場の環境によって味わいは大きく異なります。越前がにが特別とされる理由は、その恵まれた漁場環境にあります。日本海の荒波と厳しい寒さに育てられた越前がには、身が詰まって肉厚で、一口食べると口の中いっぱいに濃厚な旨味と甘みが広がります。
越前がには、日本で最も古くからカニ漁が始まったとされる歴史を持ち、その品質も甘くひきしまった肉質で、ズワイガニの中でもトップブランドの最高級品種として全国に知られています。
越前がには、全国で唯一の「皇室献上がに」でもあります。この名誉ある称号は、越前がにの品質の高さを物語る何よりの証拠です。また、平成30年9月27日には、国が地域農林水産物や食品を地域特産品として保護する「地理的表示(GI)保護制度」にも登録されました。産地証明の黄色タグにはGIマークも付けられ、国にも品質を認められた「越前がに」として、さらなる品質保証を得ています。
越前がにの中でも、さらに厳格な基準をクリアしたものが「越前がに極」として認定されます。これは全水揚量の約0.05%のみが該当するといわれ、1シーズンで約500匹にも満たない超希少品です。
2015年11月6日の初競りでは1匹10万4千円、2017年には46万円、そして2022年には驚きの310万円という最高値で落札されました。まさに「極める」ブランドとして、名実ともに定着しています。
当店「滝の川」は、越前町という恵まれた環境の中で営業させていただいております。毎日朝と昼過ぎの1日2回行われる水揚げから、その日最高の海の幸を吟味し、お客様にお届けしています。
私たちは定番料理や決まった料理をご用意していない、少し変わった店かもしれません。しかし、それは毎日違う海の恵みを、その時々で最高の状態でお客様にお楽しみいただきたいからです。
料理人荒矢純一が本当に食べたいと思う料理を、近々の漁まで待ち続けて、吟味して、献立を立ててご用意しています。魚介類は毎日違うものが水揚げされるため、基本的には毎日違う献立でお迎えしています。
越前がにの解禁日は毎年11月6日です。この日を境に、越前がにのまち越前町は、カニ一色に染まります。解禁日の初競りは毎年大きな注目を集め、その年の相場を決める重要な日でもあります。
シーズン中は約30万匹前後の越前がにが水揚げされますが、各漁協では競りに出す前に全てのカニに黄色いタグを取り付けます。この徹底した管理により、消費者の皆様に本物の越前がにをお届けできるのです。
越前がにの品質を支えるのは、漁獲後の徹底した管理にもあります。漁獲後すぐに船上で冷温保管を徹底し、生きたまま港に運ばれます。漁場から港までの距離は約1〜2時間と近いのも大きなポイントです。
鮮度抜群の状態で競りにかけられた越前がには、目利きの経験が豊富な流通業者によって適正に評価され、常に高品質を保ったまま消費者の元に届けられます。
その貴重さから、越前がにはほとんど県外に出回りません。雄のズワイガニは市場価格で1杯2万5千円から5万円ほどもする高級品で、さらに年々値段は上昇傾向にあります。これは単に高価というだけでなく、その品質と希少性に見合った正当な評価なのです。
越前町は福井県随一の水揚げを誇り、まさに越前がにの本場として知られています。越前漁港を筆頭に、三国港・敦賀港・小浜港などが越前がにの水揚げ港となっており、この地域で水揚げされたカニのみが「越前がに」を名乗ることができます。
当店はこの恵まれた立地を活かし、地元漁港との密接な関係を築いています。漁師の皆様との信頼関係により、最高品質の越前がにを確実に仕入れることができるのです。
私たちは、食を通じてお客様に「夢を与える事」を最大の使命としています。実は本気で、一番のライバルをディズニーランドだと勘違いしながら毎日を楽しんで過ごしている店主及びスタッフ一同が、お客様と共にお時間を共有させていただくことを目論んでいます。
ご予約いただいたお客様のためだけに、ご予算内で料理人荒矢純一が本当に食べたいものを、想像力豊かな献立でお客様にワクワクとご満足をお届けします。価格以上にご満足いただけなかった場合は、誠意を持ってご対応させていただきますので、遠慮なくお申し出ください。
越前がにの魅力を最大限に味わっていただくために、当店では様々な調理法をご提案しています。茹で蟹はもちろん、焼き蟹、蟹しゃぶ、蟹の刺身など、その日の蟹の状態を見極めて最適な調理法を選択します。
また、蟹味噌の濃厚な味わいや、雌のセイコガニの内子・外子の絶妙な食感も、この時期ならではの楽しみです。
越前がにの漁業は、資源保護の観点から厳格な規制の下で行われています。漁期の制限、漁獲量の管理、小さなカニの再放流など、将来にわたって越前がにを楽しんでいただけるよう、関係者一同で取り組んでいます。
当店としても、この貴重な資源を大切にし、無駄のない調理を心がけ、蟹の命を余すことなく美味しくお客様にお届けすることをお約束します。
越前がにの品質は、漁師、流通業者、料理人、そして多くの関係者の努力によって支えられています。早朝から海に出る漁師の皆様、厳しい目利きで品質を見極める仲買人の皆様、そして最高の状態でお客様にお届けする料理人まで、多くの人々の想いが込められています。
当店では、これらすべての人々への感謝の気持ちを込めて、越前がにをお客様にお届けしています。
越前がにのシーズン以外にも、越前の海は豊かな恵みを提供してくれます。春の白エビ、夏のウニや岩牡蠣、秋のサバなど、一年を通じて素晴らしい海の幸を楽しんでいただけます。
当店では、これらの季節の味覚も含めて、越前の海の魅力を余すことなくお客様にお伝えしています。
越前がに料理は長い歴史と伝統を持ちますが、当店では伝統的な調理法を大切にしながらも、新しいアイデアや技法も積極的に取り入れています。お客様に驚きと感動をお届けするため、常に研究と工夫を重ねています。
当店では、お客様一人一人との出会いを大切にしています。その日の海の状況、お客様のご希望、体調や好みまで考慮して、最適なお料理をご提案します。同じ予算でも、その日その時によって全く違う料理をお楽しみいただけるのが当店の特徴です。
越前がにという素晴らしい食材を未来の世代にも残していくため、私たちは持続可能な取り組みを続けていきます。また、この地域の食文化を守り、発展させていくことも私たちの使命だと考えています。
黄色いタグは単なるブランドマークではなく、越前がにに関わる全ての人々の想いと努力の結晶です。この小さなタグに込められた大きな物語を、ぜひ多くの皆様に知っていただきたいと思います。
越前がにの魅力は、その豊かな味わいにあります。当店では、その日の蟹の状態を見極めて、最適な調理法を選択しています。
まず、茹で蟹は越前がにの基本中の基本です。絶妙な塩加減と茹で時間により、蟹本来の甘みと旨味を最大限に引き出します。茹で上がった蟹は、身がプリプリとしており、噛むたびに口の中に濃厚な蟹の風味が広がります。
焼き蟹は、炭火でじっくりと焼き上げることで、香ばしさと蟹の甘みが絶妙に調和した逸品となります。焼くことで水分が適度に飛び、味が凝縮されて、茹で蟹とはまた違った深い味わいを楽しめます。
蟹しゃぶは、薄くスライスした蟹の身を昆布だしでサッと湯通しする料理です。生に近い状態で味わうことで、蟹の繊細な甘みと食感を存分に堪能できます。ポン酢や特製のタレでいただくと、蟹の味がより一層引き立ちます。
蟹の刺身は、新鮮だからこそできる贅沢な食べ方です。生の蟹は独特のとろりとした食感があり、口の中でとろけるような甘みが広がります。わさび醤油でいただくと、蟹の甘みとわさびの辛みが絶妙にマッチします。
越前がにの醍醐味の一つが、濃厚な蟹味噌です。蟹味噌は単に美味しいだけでなく、栄養価も非常に高く、古くから珍重されてきました。
当店では、蟹味噌をそのまま味わっていただくのはもちろん、甲羅焼きとしてもご提供しています。甲羅に蟹味噌と身を入れて炭火で焼き上げる甲羅焼きは、香ばしさと濃厚さが合わさった究極の一品です。
また、蟹味噌を使った特製のソースやスープも、当店の隠れた人気メニューです。蟹味噌の深いコクと旨味が、他の食材と組み合わさることで、新たな美味しさを生み出します。
雄の越前がにと並んで重要なのが、雌のセイコガニです。セイコガニは雄よりもサイズは小さいものの、内子(卵巣)と外子(卵)の絶妙な食感と味わいで多くの人を魅了しています。
内子は濃厚でクリーミーな味わいが特徴で、外子はプチプチとした食感が楽しめます。この内子と外子、そして身の三つの異なる味わいを一度に楽しめるのが、セイコガニの最大の魅力です。
セイコガニの解禁期間は11月6日から12月31日までと短く、越前がに以上に希少な存在です。当店では、この短いシーズン中にセイコガニの魅力を余すことなくお客様にお届けしています。
当店の越前がに料理の品質を支えているのは、地元漁師の皆様との長年にわたる信頼関係です。早朝3時頃から漁に出る漁師の皆様は、海の状況を読みながら最適な漁場で蟹を獲ってきます。
漁師の皆様は長年の経験により、良い蟹を見分ける目を持っています。活きの良い蟹を選別し、船上では適切な温度管理を行い、港に戻るまで蟹のコンディションを最適に保ちます。
この漁師の皆様の努力があってこそ、私たちは最高品質の越前がにをお客様にお届けできるのです。当店では、漁師の皆様への感謝の気持ちを常に忘れずに、その努力に応えるよう最高の料理を心がけています。
越前がにの品質を見極める目利きの技術は、長年の経験によって培われます。当店の料理人荒矢純一は、数十年にわたって蟹と向き合い続け、一目見ただけでその蟹の品質や最適な調理法を判断できるようになりました。
蟹の甲羅の色艇、脚の太さ、重量感、そして何より蟹の「表情」を読み取りながら、その日最高の蟹を選び抜きます。同じ越前がにでも、個体差があり、それぞれに最適な調理法があります。
この目利きの技術こそが、当店の料理の品質を支える重要な要素なのです。お客様には、この厳選された蟹だけをお出ししています。
越前がにの歴史は古く、室町時代にはすでに朝廷に献上されていたという記録が残っています。江戸時代には福井藩の重要な産業として発展し、明治時代以降は全国にその名が知られるようになりました。
この長い歴史の中で、越前がにを中心とした独特の食文化が育まれてきました。蟹を余すことなく味わい尽くす技術、季節に合わせた調理法、そして蟹を囲んでの団欒の文化など、越前がには単なる食材を超えた存在となっています。
当店では、この伝統的な食文化を大切にしながらも、現代のお客様に喜んでいただけるよう、新しいアイデアも取り入れています。伝統と革新の融合こそが、当店の料理の特徴です。
越前がにの美味しさを最大限に引き出すのが、福井の地酒との組み合わせです。越前がにの甘みと旨味に、福井の清冽な水で造られた日本酒が絶妙にマッチします。
特に、蟹の甘みを引き立てる辛口の純米酒や、蟹味噌の濃厚さと調和する芳醇な大吟醸など、蟹料理に合わせて日本酒を選ぶのも大きな楽しみの一つです。
当店では、蟹料理に合う厳選した福井の地酒を各種取り揃えており、お客様の好みや料理に合わせてご提案しています。蟹と日本酒の絶妙な組み合わせを、ぜひお楽しみください。
越前がにのシーズンは11月から翌年3月までですが、越前の海は一年を通じて豊かな恵みを提供してくれます。
春には透明感のある甘エビ、初夏には肉厚な岩牡蠣、夏には脂の乗ったサバやアジ、秋には身の締まったブリなど、季節ごとに異なる海の幸を楽しめます。
当店では、これらの季節の味覚も含めて、一年を通じて越前の海の魅力をお客様にお伝えしています。越前がにのシーズン以外にも、ぜひ当店の海の幸をお楽しみください。
美味しい越前がにを未来の世代にも残していくため、漁業関係者一同で環境保護に取り組んでいます。
漁獲量の制限、小さな蟹の再放流、海洋環境の保全など、持続可能な漁業を目指した様々な取り組みが行われています。また、プラスチックごみの削減や海洋汚染の防止にも積極的に取り組んでいます。
当店としても、食材を無駄にしない調理、地産地消の推進、環境に優しい包装材の使用など、できる限りの環境保護に努めています。美しい海があってこそ、美味しい越前がにが育つのです。
当店では「食を通じてお客様に夢を与える事」を最大の使命としています。まるでディズニーランドのように、お客様にワクワクしていただけるような時間をお過ごしいただきたいと考えています。
ご予算内で、その日最高の食材を使って、料理人荒矢純一が本当に食べたいと思う料理をご用意します。毎日違う献立で、毎回新しい驚きと感動をお届けします。
お客様一人一人のご要望や好み、体調なども考慮して、最適なお料理をご提案します。アレルギーや苦手な食材がございましたら、遠慮なくお申し付けください。
当店が完全予約制を採用しているのには、深い理由があります。お客様お一人お一人に最高のおもてなしをするため、事前にご要望をお聞きし、その日の食材の状況を見極めて、最適な献立を組み立てる必要があるからです。
また、新鮮な海の幸は数に限りがあります。予約制にすることで、確実に最高品質の食材をご用意し、お客様をお迎えすることができます。
ご予約の際には、ご予算、人数、好み、アレルギーの有無などをお聞かせください。それらの情報を基に、お客様だけの特別な献立を組み立てさせていただきます。
料理人荒矢純一は、越前の海で育ち、長年にわたって海の幸と向き合い続けてきました。その経験から生まれる料理は、技術だけでなく、海への深い愛情と感謝の気持ちが込められています。
「お客様に本当に美味しいものを食べていただきたい」というシンプルながら強い想いが、毎日の料理作りの原動力となっています。その日の海の状況、食材の状態、お客様の表情まで見ながら、最適な料理を作り上げます。
時には失敗もありますが、常にお客様の笑顔を思い浮かべながら、より良い料理を追求し続けています。この真摯な姿勢こそが、当店の料理の根幹にあるものです。
当店は越前町という地域に根ざした店として、地域の皆様とのつながりを大切にしています。地元の漁師、農家、酒蔵など、多くの生産者の皆様との信頼関係が、当店の料理を支えています。
また、地域の食文化を次世代に伝えていくことも、当店の重要な役割だと考えています。越前がにをはじめとする地域の食材の素晴らしさを、多くのお客様に知っていただくことで、地域全体の活性化にも貢献したいと思っています。
地域の皆様に愛され、お客様に喜んでいただける店として、これからも歩み続けていきます。
越前がに料理の伝統的な技術を継承しながらも、当店では常に新しい技術や調理法にも挑戦しています。伝統を守るだけでなく、時代に合わせて進化していくことも重要だと考えています。
例えば、低温調理技術を使って蟹の食感を最大限に活かしたり、新しい発酵技術を取り入れて旨味を引き出したりと、様々な試みを行っています。
しかし、どんなに新しい技術を使っても、基本となるのは食材への敬意と、お客様への想いです。この根本的な部分を忘れることなく、技術の向上に努めています。
越前がにの黄色いタグは、品質への信頼、伝統への敬意、そして未来への責任を表すシンボルです。この小さなタグに込められた多くの人々の想いと努力を、当店「滝の川」では深く理解し、お客様に最高の越前がにをお届けすることをお約束いたします。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。越前がにの本当の美味しさと、そこに込められた物語を、ぜひ当店で体験してください。私たちと共に、越前の海の恵みを楽しみ、素晴らしいお時間をお過ごしいただければと思います。
料理人荒矢純一をはじめとするスタッフ一同、お客様との出会いを楽しみにお待ちしております。僕を信じて、お楽しみいただけると幸いです。私たちの仕事は「食を通じてお客様に夢を与える事」です。その想いを胸に、今日も最高の越前がに料理をご用意してお待ちしております。
店舗情報
住所: 福井県福井市御幸4丁目12-1
電話: 0776-43-0930
営業時間:
住所: 福井県丹生郡越前町高佐16-19-2
電話: 0778-39-1200
FAX: 0778-39-1923
営業時間: 11:00~15:00
echizenkani@outlook.jp
※ 本店・御幸店共通メールアドレス
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、完全予約制となっております ※ 繁忙期はお電話に出られない場合がございますので、メールでのお問い合わせもご利用ください
日本一のかに料理と革新的な寿司の世界へ、ぜひお越しください!
「滝の川」一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております
この度はご迷惑をかけて誠に申し訳御座いません
9月12日から26日までの2週間、
大阪城公園及び東京ビックサイトにて
大きなイベントに参加する運びとなり、
誠に申し訳御座いませんが
臨時休業とさせて頂きます
日本一を目指し頑張ってきますので
何卒ご確認の上、ご了承のほどを
お願い申し上げます
お客様各位
店主荒矢純一
この度はご迷惑をかけて誠に申し訳御座いません
9月12日から26日までの2週間、
大阪城公園及び東京ビックサイトにて
大きなイベントに参加する運びとなり、
誠に申し訳御座いませんが
臨時休業とさせて頂きます
日本一を目指し頑張ってきますので
何卒ご確認の上、ご了承のほどを
お願い申し上げます
お客様各位
店主荒矢純一
この度、当店店主 荒矢純一が
香港マキシム社より依頼を頂き
料理指導のため香港出張の運びとなりました。
ご迷惑かけて誠に申し訳ありませんが
8月31日(木)まで臨時休業とさせていただきます。
ご確認の上、ご了承のほど
お願い申し上げます
お客様各位
店主荒矢純一
ご無沙汰しております。
最近暑い日が続いて若干バテてます((+_+))
皆様熱中症には十分気をつけてください
6月5日に福井市へ移転してから早1か月が経ちました
越前町滝の川からのお客様、
足羽山別邸のお客様、移転してからのお客様。。
連日、たくさんの方にお越しいただいて
嬉しいばかりです(´;ω;`)ウゥゥ
皆様にご満足いただけるよう
スタッフ共々精進してまいります!!
さーて、頑張りますか( ゚Д゚)
美味しいアワビが
6月1日2日の2日間の間にお買い上げ頂くと
なんとポイント19倍!!
しかも今なら
早割!!なんと40%オフ!!
当店からご紹介するのは
いわゆる黒アワビの王様
(クロアワビってエサを確り食べて肥えてくると
実をカットすると白い部分が赤みを帯びてくるのです。)
越前ではそのアワビを通称
赤アワビ
っていうんです!!
(いわゆる赤アワビのことはこの辺では
メスアワビっていうんです。)
この機会に是非!
お勧めいたします!
2011年05月27日
お客様の『 もっと! 』に
お答えさせて頂きます♪
☆バージョンアップ「喰てみ亭」の鯖寿司のラインナップ!
【御寿司の切り方も解り易く解説♪ 並びにカットしてもお届けできます!】
■焼き鯖寿司
http://item.rakuten.co.jp/junjun/yakisabasushi/?scid=rm_193917
■熟成鯖寿司
http://item.rakuten.co.jp/junjun/c/0000000135/?scid=rm_193917
■生鯖寿司
http://item.rakuten.co.jp/junjun/c/0000000134/?scid=rm_193917
☆父の日にふぐの白子をご用意いたしました!!
http://item.rakuten.co.jp/junjun/c/0000000381/?scid=rm_193917
☆人気絶頂!果物屋さんが作るロールケーキ♪
http://item.rakuten.co.jp/junjun/c/0000000393/?scid=rm_193917
☆越前そばに絶叫!!
http://item.rakuten.co.jp/junjun/c/0000000382/?scid=rm_193917
いつもお世話になっております。
食のマイスター並びに味の伝道師
越前がに・とらふぐ「喰てみ亭」荒矢です。
☆バージョンアップ「喰てみ亭」の鯖寿司のラインナップ!
【御寿司の切り方も解り易く解説♪ 並びにカットしてもお届けできます!】
焼き鯖寿司今だけなんと1980円!
http://m3.rakuten.co.jp/junjun/yakisabasushi/%253fscid%3drm_193917/-/2/45ml/7yu7w/1/0/
熟成鯖寿司今だけなんと2200円!
http://m3.rakuten.co.jp/junjun/c/0000000135/%253fscid%3drm_193917/-/2/45ml/7yu7w/2/0/
生鯖寿司今だけなんと3990円!
http://m3.rakuten.co.jp/junjun/c/0000000134/%253fscid%3drm_193917/-/2/45ml/7yu7w/3/0/
鯖寿司にまつわる物語。
こんな事ってありませんか?
↓ ↓ ↓
鯖寿司は食べたいんだけど・・・
ちょっと不安・・・・
以前何処かで食べたような、
鯖が生臭かったらどうしよう???
口当たりが悪かったら???
美味しい鯖寿司は食べたいんだけど・・・
鯖が塩っぱかったり、酢っぱかったら???
などと、
なかなか二の足を踏んでしまうお客様も多いようです。
そこで当店がそんな不安を全て解決!!
老舗寿司店
⇒創業四十年 『 滝の川 』 が
越前港で水揚げされた新鮮な根付きの王鯖を!
一本づつ丁寧に
【生の旨み】を職人の技でお刺身用に(生酢司)仕込み
コシヒカリの故郷「六呂師米」にて確りと仕上げました!!
味としては、モチロン!臭みなどあるわけも無く
それ以上に! 「 鯖の香り 」
が楽しめます。
Q.鯖の香りって感じたこと御座いますか?
【豆知識】良質な魚の脂は本当に甘みがあるのです。ご存知でしたか?
更には!!
≪鯖寿司≫ 究極の健康食
特に丸々とした根付きの鯖に多く含まれるDHA(脳の細胞を活性化する成分)
やEPA(血液をサラサラにする成分)を効率よく安定的に体に吸収させる成分である
セサミンを多く含むゴマと血行を良くし、新陳代謝を揚げるGSGや抗酸化作用のある
シネオールを多く含むショウガを薬味に使い、隠し味に刻み葱を入れてあるのも
御寿司を一つの料理としてまとめ上げるアクセントとなっております。
★本当の自然の甘みを十分に楽しめ、旨みを堪能できる
越前がに・とらふぐ「喰てみ亭の鯖寿司こそ、
健康維持についても
大変魅力ある食べ物だと宣言させて頂きます。
存分に楽しんでください♪
—
御寿司の切り方もご説明させて頂きますので、どうぞお楽しみに♪
品質的にそのままお届けさせていただくことをお勧めいたしますが、
もし切ってお届けするのをご希望されるお客様はご注文いただく際、
ご選択下さい♪
–
先日、当店でお食事をされた方よりメールいただきました。
HPに掲載していただいたようで、ありがとうございます!
http://www.m151a2.jp/topics/41.htm
日本の元気は私たちから!
渡したちはお店から被災地と日本を盛り上げます!
日本をつなげようプロジェクト!
越前がにが始まりました!!
越前町は、福井県で唯一小型底曳網船と
沖合い底曳船と両方あるためすでにかにのセリが4回も開催され
昨年の倍以上のかにが水揚げされています。
今なら、すごくお客様にもサービスが出来ます!!
お土産も訳ありを含め
お得な越前がにを取り揃えております。
是非お立ち寄りください。
今なら、ご予約の際、お土産をご注文されますと、
温泉チケット差し上げます!!
午後10時
一斉に越前がに解禁に向け越前港より
約70隻のかに底曳網量の漁船が出港していきました!
明日午後7時より本年ど初のかにのセリが始まります!
文字通り越前がに頑張るぞ!!
越前がに解禁!!
ご予約頂いたお客様全員に季節のお刺身プレゼントいたしま~~~~~~~~~~す!!
この機会に是非お立ち寄りください!
越前がに最高!!



